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     10. Samuddakasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Samuddaka    a 依(属) 海の、大洋の  
      suttaṃ  sīv a  
    訳文                
     「海経」(『相応部』11-10  
                       
                       
                       
    256-1.                
     256. Sāvatthiyaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāvatthiyaṃ. (253-1.)  
    訳文                
     サーヴァッティーでのことである。  
                       
                       
                       
    256-2.                
     ‘‘Bhūtapubbaṃ, bhikkhave, sambahulā isayo sīlavanto kalyāṇadhammā samuddatīre paṇṇakuṭīsu sammanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhūtapubbaṃ, bhikkhave, sambahulā isayo sīlavanto kalyāṇadhammā samuddatīre paṇṇakuṭīsu sammanti. (255-2.)  
      samudda    a 依(属) 海、大洋  
      tīre    a  
    訳文                
     〔世尊曰く〕「比丘たちよ、かつて、数多くの持戒善法の仙人たちが、海辺の葉庵に住んでいました。  
                       
                       
                       
    256-3.                
     Tena kho pana samayena devāsurasaṅgāmo samupabyūḷho ahosi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 副具 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      deva    a 依(与) 天、神、陛下  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      saṅgāmo    a  
      samupabyūḷho  saṃ-upa-vi-vah 過分 a 集積した、群集した  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi.  bhū ある、なる  
    訳文                
     さてそのとき、神々に対するアスラたちの戦が勃発しました。  
                       
                       
                       
    256-4.                
     Atha kho, bhikkhave, tesaṃ isīnaṃ sīlavantānaṃ kalyāṇadhammānaṃ etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      isīnaṃ    i 仙人、聖者  
      sīlavantānaṃ    a 戒ある、持戒の  
      kalyāṇa    a 有(持) 善い、善巧の  
      dhammānaṃ  dhṛ a 男中  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで彼ら持戒善法の仙人たちにこの〔思い〕がおこりました。  
                       
                       
                       
    256-5.                
     ‘dhammikā kho devā, adhammikā asurā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘dhammikā  dhṛ 名形 a 同法の、如法の、理由のある  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      devā,    a  
      adhammikā  a-dhṛ a 如法ならず  
      asurā.    a アスラ、阿修羅  
    訳文                
     『神々は如法であり、アスラたちは如法でない。  
                       
                       
                       
    256-6.                
     Siyāpi no asurato bhayaṃ.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Siyā  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      no    代的 私たち  
      asurato    a アスラ、阿修羅  
      bhayaṃ.  bhī a 男中 恐怖  
    訳文                
     我々に、アスラからの恐怖がおこるかもしれない。  
                       
                       
                       
    256-7.                
     Yaṃnūna mayaṃ sambaraṃ asurindaṃ upasaṅkamitvā abhayadakkhiṇaṃ yāceyyāmā’’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変 〜してはどうか  
      mayaṃ    代的 私たち  
      sambaraṃ    a 神名、サンバラ  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      indaṃ    a インドラ、帝王、王  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      abhaya  a-bhī 名形 a 依(属) 無畏  
      dakkhiṇaṃ    ā 施、施物、供養  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      yāceyyāmā’’’  yāc 乞う、求める、乞求する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     我々は、アスラの王サンバラに近づき、無畏施を乞うてはどうだろうか』と。  
                       
                       
                       
    256-8.                
     ‘‘Atha kho, bhikkhave, te isayo sīlavanto kalyāṇadhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      te    代的 それら、彼ら  
      isayo    i 仙人、聖者  
      sīlavanto    ant 持戒の  
      kalyāṇa    a 有(持) 善い、善巧の  
      dhammā –  dhṛ a 男中  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで彼ら持戒善法の仙人たちは、  
                       
                       
                       
    256-9.                
     seyyathāpi nāma balavā puriso samiñjitaṃ vā bāhaṃ pasāreyya, pasāritaṃ vā bāhaṃ samiñjeyya evameva –   
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā    不変 その如き、たとえば  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      balavā    ant 力ある  
      puriso    a 人、男  
      samiñjitaṃ  saṃ-iṅg 過分 a 動いた、曲がった  
          不変 あるいは  
      bāhaṃ    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pasāreyya,  pra-sṛ 使 伸ばす  
      語根 品詞 語基 意味  
      pasāritaṃ  pra-sṛ 使 過分 a 伸ばした  
          不変 あるいは  
      bāhaṃ    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samiñjeyya  saṃ-iṅg 動かす、曲げる  
      語根 品詞 語基 意味  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      eva –    不変 まさに、のみ、じつに  
    訳文                
     あたかも力ある男が曲がった腕を伸ばし、あるいは伸びた腕を曲げる、その如くに、  
                       
                       
                       
    256-10.                
     samuddatīre paṇṇakuṭīsu antarahitā sambarassa asurindassa sammukhe pāturahesuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      samudda    a 依(属) 大洋  
      tīre    a  
      paṇṇa    a 依(属)  
      kuṭīsu    ī 小屋、小舎  
      antarahitā  dhā 過分 a 消失した  
      sambarassa    a 神名、サンバラ  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      indassa    a インドラ、帝王、王  
      sammukhe    a 男中 副処 面前に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāturahesuṃ.  bhu  顕現する  
    訳文                
     海辺の葉庵から消失して、アスラの王サンバラの面前へ現れました。  
                       
                       
                       
    256-11.                
     Atha kho, bhikkhave, te isayo sīlavanto kalyāṇadhammā sambaraṃ asurindaṃ gāthāya ajjhabhāsiṃsu –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      te    代的 それら、彼ら  
      isayo    i 仙人、聖者  
      sīlavanto    ant 持戒の  
      kalyāṇa    a 依(属) 善い、善巧の  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      sambaraṃ    a 神名、サンバラ  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      indaṃ    a インドラ、帝王、王  
      gāthāya    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ajjhabhāsiṃsu –  adhi-bhāṣ 能反 話しかける、語る  
    訳文                
     比丘たちよ、ときに持戒善法の仙人たちは、アスラの王サンバラへ、偈をもって語りかけました。  
                       
                       
                       
    256-12.                
     ‘‘Isayo sambaraṃ pattā, yācanti abhayadakkhiṇaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Isayo    i 仙人、聖者  
      sambaraṃ    a 神名、サンバラ  
      pattā,  pra-āp 過分 a 得た、得達の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      yācanti  yāc 乞う、求める  
      語根 品詞 語基 意味  
      abhaya  a-bhī 名形 a 依(属) 無畏  
      dakkhiṇaṃ;    ā 施、施物、供養  
    訳文                
     『♪サンバラ〔への謁見〕をはたした仙人たちが、無畏施を乞う。  
                       
                       
                       
    256-13.                
     Kāmaṃkaro hi te dātuṃ, bhayassa abhayassa vā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kāmaṃ    a 男中 副対 むしろ、勝手に  
      karo  kṛ 名形 a なす、手  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      te    代的 あなた  
      dātuṃ,  不定 与えること  
      bhayassa  bhī a 怖畏、恐怖  
      abhayassa  a-bhī 名形 a 無畏  
      vā’’    不変 あるいは  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪そなたは欲するとおりの施与をなせ。恐怖を、あるいは無畏を』と。  
    メモ                
     ・構文が難しく意訳気味になったが、これはもしやkaro hiでなくkarohiという可能性はないか。  
                       
                       
                       
    256-14.                
     ‘‘Isīnaṃ abhayaṃ natthi, duṭṭhānaṃ sakkasevinaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Isīnaṃ    i 仙人、聖者  
      abhayaṃ  a-bhī 名形 a 無畏  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi,  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      duṭṭhānaṃ  duṣ 過分 a 邪悪な、瞋怒の  
      sakka    a 依(対) サッカ、帝釈天  
      sevinaṃ;  sev in 親近する、依付する  
    訳文                
     〔アスラ曰く〕『♪サッカに親近する邪悪な仙人たちへの無畏はない。  
                       
                       
                       
    256-15.                
     Abhayaṃ yācamānānaṃ, bhayameva dadāmi vo’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhayaṃ  a-bhī 名形 a 無畏  
      yācamānānaṃ,  yāc 現分 a 乞う、求める  
      bhayam  bhī a 男中 恐怖  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dadāmi  与える  
      語根 品詞 語基 意味  
      vo’’    代的 あなたたち  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪私は、無畏を乞うそなたたちへ恐怖のみを与えよう』  
                       
                       
                       
    256-16.                
     ‘‘Abhayaṃ yācamānānaṃ, bhayameva dadāsi no;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Abhayaṃ yācamānānaṃ, bhayameva (256-15.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dadāsi  与える  
      語根 品詞 語基 意味  
      no;    代的 我々  
    訳文                
     〔仙人曰く〕『♪そなたが、無畏を乞う我々へ恐怖のみを与える〔というなら〕、  
                       
                       
                       
    256-17.                
     Paṭiggaṇhāma te etaṃ, akkhayaṃ hotu te bhayaṃ.  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Paṭiggaṇhāma  prati-grah 受け取る、受納する  
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 あなた  
      etaṃ,    代的 これ  
      akkhayaṃ    a 不滅の、不尽の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotu  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 あなた  
      bhayaṃ.  bhī a 男中 恐怖  
    訳文                
     ♪我々は、そなたからのそれを受け入れよう。〔ただし〕あなたには、尽きることなき恐怖が起こる。  
                       
                       
                       
    256-18.                
     ‘‘Yādisaṃ vapate bījaṃ, tādisaṃ harate phalaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yādisaṃ    a どのように、いかなる、いかにに些少でも  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vapate  vap 撒く、播種する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bījaṃ,    a 種、種子  
      tādisaṃ    a その如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      harate  hṛ 運ぶ、持ち来たる、持ち去る  
      語根 品詞 語基 意味  
      phalaṃ;  phal a 果、結果、果報  
    訳文                
     ♪何であれ、種を蒔いたなら、それに応じた結実がもたらされる。  
                       
                       
                       
    256-19.                
     Kalyāṇakārī kalyāṇaṃ, pāpakārī ca pāpakaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kalyāṇa    a 善い、善巧の  
      kārī  kṛ in なす、作者  
      kalyāṇaṃ,    a 善い、善良の、善巧なる  
      pāpa    a 悪い、邪悪の  
      kārī  kṛ in なす、作者  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pāpakaṃ;    a 悪しき  
    訳文                
     ♪善行者は善き〔果報〕を、悪行者は悪しき〔果報〕を〔得る〕。  
                       
                       
                       
    256-20.                
     Pavuttaṃ tāta te bījaṃ, phalaṃ paccanubhossasī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Pavuttaṃ  pra-vap 過分 a 撒かれた  
      tāta    不変 (男性への愛称)  
      te    代的 あなた  
      bījaṃ,    a 種、種子  
      phalaṃ  phal a 果、結果、果報  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccanubhossasī’’  prati-anu-bhū 経験する、受ける、理解する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪汝よ、そなたによって種は蒔かれた。そなたは果報を受けるであろう』  
                       
                       
                       
    256-21.                
     ‘‘Atha kho, bhikkhave, te isayo sīlavanto kalyāṇadhammā sambaraṃ asurindaṃ abhisapitvā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      te    代的 それら、彼ら  
      isayo    i 仙人、聖者  
      sīlavanto    ant 持戒の  
      kalyāṇa    a 有(持) 善い、善巧の  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      sambaraṃ    a 神名、サンバラ  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      indaṃ    a インドラ、帝王、王  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisapitvā –  abhi-śap 呪う  
    訳文                
     そして比丘たちよ、かれら持戒善法の仙人たちは、アスラの王サンバラを呪詛すると、  
                       
                       
                       
    256-22.                
     seyyathāpi nāma balavā puriso samiñjitaṃ vā bāhaṃ pasāreyya, pasāritaṃ vā bāhaṃ samiñjeyya evameva –   
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathāpi nāma balavā puriso samiñjitaṃ vā bāhaṃ pasāreyya, pasāritaṃ vā bāhaṃ samiñjeyya evameva – (256-9.)  
    訳文                
     あたかも力ある男が曲がった腕を伸ばし、あるいは伸びた腕を曲げる、その如くに、  
                       
                       
                       
    256-23.                
     sambarassa asurindassa sammukhe antarahitā samuddatīre paṇṇakuṭīsu pāturahesuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sambarassa asurindassa sammukhe antarahitā samuddatīre paṇṇakuṭīsu pāturahesuṃ. (256-10.)  
    訳文                
     アスラの王サンバラの面前から消失して、海辺の葉庵へ現れました。  
                       
                       
                       
    256-24.                
     Atha kho, bhikkhave, sambaro asurindo tehi isīhi sīlavantehi kalyāṇadhammehi abhisapito rattiyā sudaṃ tikkhattuṃ ubbijjī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sambaro    a 神名、サンバラ  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      indo    a インドラ、帝王、王  
      tehi    代的 それら、彼ら  
      isīhi    i 仙人、聖者  
      sīlavantehi    ant 戒ある、持戒者  
      kalyāṇa    a 有(持) 善い、善巧の  
      dhammehi  dhṛ a 男中  
      abhisapito  abhi-śap 過分 a 呪われた  
      rattiyā    i  
      sudaṃ    不変 じつに、まさに  
      tikkhattuṃ    不変 三度、みたび  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ubbijjī’’  ud-vij 受 驚愕する、心配する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘たちよ、ときに、かれら持戒善法の仙人たちによって呪詛されたアスラの王サンバラは、夜中にみたび驚怖しました」  
                       
                       
                       
    256-25.                
     Paṭhamo vaggo.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paṭhamo    a 第一の、最初の  
      vaggo.    a 章、品  
    訳文                
     「第一品」〔おわり〕。  
                       
                       
                       
    256-26.                
     Tassuddānaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 それ、彼  
      uddānaṃ –  ud-dā a 摂頌  
    訳文                
     その摂頌は、  
                       
                       
                       
    256-27.                
     Suvīraṃ susīmañceva, dhajaggaṃ vepacittino;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Suvīraṃ    a 男(中) 神名、スヴィーラ  
      susīmañ    a 男(中) 神名、スシーマ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva,    不変 まさに、のみ、じつに  
      dhaja    a 依(属) 旗、幢旛  
      aggaṃ    a 最上、第一、頂点  
      vepacittino;    i 神名、ヴェーパチッティ  
    訳文                
     ♪「スヴィーラ〔経〕」、「スシーマ〔経〕」、「幢頂〔経〕」、ヴェーパチッティに関する〔「ヴェーパチッティ経」〕、  
                       
                       
                       
    256-28.                
     Subhāsitaṃ jayañceva, kulāvakaṃ nadubbhiyaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Subhāsitaṃ  su-bhāṣ 過分 a 善く説かれた  
      jayañ  ji 現分 ant 勝つ、勝利者  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva,    不変 まさに、のみ、じつに  
      kulāvakaṃ    a 鳥の巣  
      na    不変 ない  
      dubbhiyaṃ;  dabh a 欺瞞の、害意の、反逆する  
    訳文                
     ♪「善語勝利経〕」、「鳥巣〔経〕」、「不害〔経〕」、  
    メモ                
     ・正しくはSubhāsitena jayañのはずである。  
                       
                       
                       
    256-29.                
     Verocana asurindo, isayo araññakañceva;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Verocana    a 神名、ヴェーローチャナ  
      asura    a 依(属) アスラ、阿修羅  
      indo,    a インドラ、帝王、王  
      isayo    i 仙人、聖者  
      araññakañ    a 林住の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva;    不変 まさに、のみ、じつに  
    訳文                
     ♪「ヴェーローチャナ阿修羅王〔経〕」、林住の仙人たち〔に関する「林処仙経」〕、  
                       
                       
                       
    256-30.                
     Isayo ca samuddakāti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Isayo    i 仙人、聖者  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      samuddakā    a 海の  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪海の仙人たち〔に関する「海経」〕である。  
                       
                       
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