←前へ   トップへ   次へ→
                       
                       
     3. Jaṭāsuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Jaṭā  jaṭ ā 依(属) 結縛、結髪  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「結縛経」(『相応部』1-23  
                       
                       
                       
    23-1.                
     23. ‘‘Anto jaṭā bahi jaṭā, jaṭāya jaṭitā pajā;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Anto    不変 内に  
      jaṭā  jaṭ ā 結縛、結髪  
      bahi    不変 外に  
      jaṭā,  jaṭ ā 結縛、結髪  
      jaṭāya  jaṭ ā 結縛、結髪  
      jaṭitā  jaṭ 過分 a もつれた、結髪した  
      pajā;  pra-jan ā 人々  
    訳文                
     〔神霊曰く〕「♪内に結縛あり、外に結縛あり、人々は結縛によってもつれている。  
                       
                       
                       
    23-2.                
     Taṃ taṃ gotama pucchāmi, ko imaṃ vijaṭaye jaṭa’’nti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 副対 それ  
      taṃ    代的 それ  
      gotama    a 人名、ゴータマ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pucchāmi,  prach 問う、質問する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ko    代的 何、誰  
      imaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vijaṭaye  vi-jaṭ ほどく  
      語根 品詞 語基 意味  
      jaṭa’’n  jaṭ ā 結縛、結髪  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪そこでゴータマよ、それについて私は問う。誰ならばこの結縛をほどけるのか」  
                       
                       
                       
    23-3.                
     ‘‘Sīle patiṭṭhāya naro sapañño, cittaṃ paññañca bhāvayaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sīle    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      patiṭṭhāya  prati-sthā 住立する、確立する  
      語根 品詞 語基 意味  
      naro    a  
      sapañño,  sa-pra-jñā a 有慧の、正慧者  
      cittaṃ  cit a  
      paññañ  pra-jñā ā 智慧  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhāvayaṃ;  bhū 使 現分 ant 修習する  
    訳文                
     〔世尊曰く〕「♪戒に住立し、智慧あり、心と慧を修習する者。  
    メモ                
     ・sīleは中性だが、男性化した複数対格で「諸戒を」であるかもしれない。  
                       
                       
                       
    23-4.                
     Ātāpī nipako bhikkhu, so imaṃ vijaṭaye jaṭaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ātāpī  ā-tap in 熱心の、熱意ある  
      nipako    名形 a 賢明な、慎重な  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      so    代的 それ、彼  
      imaṃ vijaṭaye jaṭaṃ.(23-2.)  
    訳文                
     ♪熱心で賢明な比丘。彼はこの結縛をほどくであろう。  
                       
                       
                       
    23-5.                
     ‘‘Yesaṃ rāgo ca doso ca, avijjā ca virājitā;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yesaṃ    代的 (関係代名詞)  
      rāgo  raj a 貪、貪欲、染  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      doso    a 瞋恚  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      avijjā  a-vid ā 無明  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      virājitā;  vi-raj 使 過分 a 離貪された  
    訳文                
     ♪その者たちの貪、瞋、無明が離貪されているような、  
                       
                       
                       
    23-6.                
     Khīṇāsavā arahanto, tesaṃ vijaṭitā jaṭā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Khīṇa  kṣī 受 過分 a 有(持) 尽きた  
      āsavā  ā-sru a  
      arahanto,  arh 名現分 ant 阿羅漢  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      vijaṭitā  vi-jaṭ 過分 a ほどかれた  
      jaṭā.    ā 結縛、結髪  
    訳文                
     ♪漏尽の阿羅漢たち。彼らの結縛はほどけている。  
                       
                       
                       
    23-7.                
     ‘‘Yattha nāmañca rūpañca, asesaṃ uparujjhati;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yattha    不変 〜ところのその場所、〜の所  
      nāmañ    an  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      rūpañ    a 色、物質、肉体、形相  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      asesaṃ    a 副対 残りなき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uparujjhati;  upa-rudh 受 滅する、破壊する  
    訳文                
     ♪〈名〉と〈色〉が、  
    メモ                
     ・これも訳を一部次文へ。  
                       
                       
                       
    23-8.                
     Paṭighaṃ rūpasaññā ca, etthesā chijjate [vijaṭe (ka.)] jaṭā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paṭighaṃ  prati-han a 男中 瞋、障碍、有対  
      rūpa    a 依(属) 色、物質、肉体、形相  
      saññā  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      ettha    不変 ここに  
      esā    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      chijjate  chid 使 切られる  
      語根 品詞 語基 意味  
      jaṭā’’    ā 結縛、結髪  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪障碍と色想が余すことなく滅するような、そのところにおいてその結縛は断ち切られる」  
                       
                       
  ←前へ   トップへ   次へ→
inserted by FC2 system