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     8. Dutiyagelaññasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Dutiya    名形 a 第二の、伴侶  
      gelañña    a 依(属) 病気、疾病  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「第二の疾病経」(『相応部』36-8  
                       
                       
                       
    256-1.                
     256. Ekaṃ samayaṃ bhagavā vesāliyaṃ viharati mahāvane kūṭāgārasālāyaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      vesāliyaṃ    ī 地名、ヴェーサーリー  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      mahā    ant 大きい  
      vane    a 森、林  
      kūṭa    a 男中 依(具) 尖頂、屋頂  
      agāra    a 家 →二階家、重閣  
      sālāyaṃ.    ā 会堂、家屋  
    訳文                
     あるとき世尊はヴェーサーリーの大林、重閣講堂に住しておられた。  
                       
                       
                       
    256-2.                
     Atha kho bhagavā sāyanhasamayaṃ paṭisallānā vuṭṭhito yena gilānasālā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāyanha    a 依(属) 夕方  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      paṭisallānā  prati-saṃ-lī a 独坐  
      vuṭṭhito  (vi-)ud-sthā 過分 a 出定した  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      gilāna    a 依(与) 病んだ、病人  
      sālā    ā 会堂、家屋  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     ときに世尊は夕暮れどき、独坐より出定すると、病者のための家に近づかれた。  
                       
                       
                       
    256-3.                
     upasaṅkamitvā paññatte āsane nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      paññatte  pra-jñā 使 過分 a 知らしめられた、告知、用意、施設された  
      āsane  ās a 坐処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、用意された座へ坐られた。  
                       
                       
                       
    256-4.                
     Nisajja kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Nisajja  ni-sad 坐る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     坐って、世尊は比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    256-5.                
     ‘‘Sato, bhikkhave, bhikkhu sampajāno kālaṃ āgameyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sato,  smṛ 過分 a 憶念した、念の、念のある、具念、正念の  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      sampajāno  saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的の、正知者、故意の  
      kālaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āgameyya.  ā-gam 使 来させる、待つ、期待する、歓迎する  
    訳文                
     「比丘たちよ、あなたがたは正念正知の者として〔死の〕時を待つべきです。  
                       
                       
                       
    256-6.                
     Ayaṃ vo amhākaṃ anusāsanī.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ    代的 これ  
      vo    代的 あなたたち  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      anusāsanī.  anu-śās ī 教誡、訓誡  
    訳文                
     それが、あなたがたへの我々の訓誡です。  
                       
                       
                       
    256-7.                
     ‘‘Kathañca, bhikkhave, bhikkhu sato hoti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      sato  smṛ 過分 a 憶念した、念の、念のある、具念、正念の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti?  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     では比丘たちよ、いかに比丘は正念の者となるのでしょうか。  
                       
                       
                       
    256-8.                
     Idha, bhikkhave, bhikkhu kāye kāyānupassī viharati ātāpī sampajāno satimā, vineyya loke abhijjhādomanassaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      kāye    a 身体  
      kāya    a 依(属) 身体  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ātāpī  ā-tap in 熱心の、熱意ある  
      sampajāno  saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的の、正知者、故意の  
      satimā,  smṛ ant 念ある、憶念ある  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vineyya  vi-nī 調伏する、教導する  
      語根 品詞 語基 意味  
      loke    a 世、世間  
      abhijjhā    ā 貪欲  
      domanassaṃ;    a 憂悩  
    訳文                
     比丘たちよ、ここに比丘がいる〔としましょう〕。かれは熱心なる正知正念の者として世における貪欲と憂悩を調伏し、身に対して身の随観者として住します。  
                       
                       
                       
    256-9.                
     vedanāsu vedanānupassī viharati…   
      語根 品詞 語基 意味  
      vedanāsu  vid ā 受、感受  
      vedanā  vid ā 依(属) 受、感受、苦痛  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati…  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     諸々の受に対して受の随観者として住し……  
                       
                       
                       
    256-10.                
     citte cittānupassī viharati…   
      語根 品詞 語基 意味  
      citte    a  
      citta  cit a 依(属)  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati…pe…  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     心に対して心の随観者として住し……  
                       
                       
                       
    256-11.                
     dhammesu dhammānupassī viharati ātāpī sampajāno satimā, vineyya loke abhijjhādomanassaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      dhammesu  dhṛ a 男中  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      anupassī viharati ātāpī sampajāno satimā, vineyya loke abhijjhādomanassaṃ. (256-8.)  
    訳文                
     熱心なる正知正念の者として世における貪欲と憂悩を調伏し、諸々の法に対して法の随観者として住します。  
                       
                       
                       
    256-12.                
     Evaṃ kho, bhikkhave, bhikkhu sato hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, bhikkhu sato hoti. (256-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、このように、比丘は正念の者となるのです。  
                       
                       
                       
    256-13.                
     ‘‘Kathañca, bhikkhave, bhikkhu sampajāno hoti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañca, bhikkhave, bhikkhu sampajāno hoti? (256-7.)  
      sampajāno  saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的の、正知者、故意の  
    訳文                
     では比丘たちよ、いかに比丘は正知の者となるのでしょうか。  
                       
                       
                       
    256-14.                
     Idha, bhikkhave, bhikkhu abhikkante paṭikkante sampajānakārī hoti…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      abhikkante  abhi-kram 名過分 a 男中 進んだ、超えた、すぐれた  
      paṭikkante  prati-kram 過分 a 男中 戻る、退く、減退する  
      sampajāna  saṃ-pra-jñā a 依(具) 正知の、意識的な、故意の  
      kārī  kṛ in なす、行う、作者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti…pe…  bhū ある、存在する  
    訳文                
     比丘たちよ、ここに比丘がいる〔としましょう〕。かれは行くときも、戻るときも、正知をもってなします……  
                       
                       
                       
    256-15.                
     bhāsite tuṇhībhāve sampajānakārī hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      bhāsite  bhāṣ 名過分 a 話す、語る、いう  
      tuṇhī   不変 沈黙して、黙って  
      bhāve  bhū a 本性、性、状態、態  
      sampajāna saṃ-pra-jñā a 依(具) 正知の、意識的な、故意の  
      kārī  kṛ in なす、行う、作者  
      hoti.  同上  
    訳文                
     ……話すときも、沈黙するときも、正知をもってなします。  
                       
                       
                       
    256-16.                
     Evaṃ kho, bhikkhave, bhikkhu sampajāno hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ kho, bhikkhave, bhikkhu sampajāno hoti. (256-12, 13.)  
    訳文                
     比丘たちよ、このように、比丘は正知の者となるのです。  
                       
                       
                       
    256-17.                
     Sato, bhikkhave, bhikkhu sampajāno kālaṃ āgameyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sato, bhikkhave, bhikkhu sampajāno kālaṃ āgameyya. (256-5.)  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは正念正知の者として〔死の〕時を待つべきです。  
                       
                       
                       
    256-18.                
     Ayaṃ vo amhākaṃ anusāsanī.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ vo amhākaṃ anusāsanī. (256-6.)  
    訳文                
     それが、あなたがたへの我々の訓誡です。  
                       
                       
                       
    256-19.                
     ‘‘Tassa ce, bhikkhave, bhikkhuno evaṃ satassa sampajānassa appamattassa ātāpino pahitattassa viharato uppajjati sukhā vedanā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tassa    代的 属絶 それ、彼  
      ce,    不変 もし、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhuno  bhikṣ u 属絶 比丘  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      satassa  smṛ 過分 a 属絶 憶念した、念の、念のある、具念、正念の  
      sampajānassa  saṃ-pra-jñā a 属絶 正知の、意識的の、正知者、故意の  
      appamattassa    a 属絶 不放逸の  
      ātāpino  ā-tap? in 属絶 熱心の、熱意ある、正勤の  
      pahita  pra-dhā 過分 a 有(持) 熱心な、努めた  
      attassa    a 属絶 自分 →自らつとめた、専念の  
      viharato  vi-hṛ 現分 ant 属絶 住する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjati.  ud-pad 起こる、生ずる、発生する  
    訳文                
     比丘たちよ、もし、そのような正念正知の、不放逸なる、熱心に自らつとめて住するその比丘に、楽なる〈受〉が起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    256-20.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti –  pra-jñā 知る、了知する  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    256-21.                
     ‘uppannā kho myāyaṃ sukhā vedanā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘uppannā  ud-pad 過分 a 生起した、発生した  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      me    代的  
      ayaṃ    代的 これ  
      sukhā    名形 a 中→女  
      vedanā;  vid ā 受、感受、苦痛  
    訳文                
     『私に、この楽なる〈受〉が生じた。  
                       
                       
                       
    256-22.                
     sā ca kho paṭicca, no appaṭicca.   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 それ、彼女  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭicca,  prati-i 縁りて、〜のために  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 ない、否/〜かどうか  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      appaṭicca.  prati-i 縁らず  
    訳文                
     それは、縁って〔生じたものであり〕、縁らずして〔生じたもの〕ではない。  
                       
                       
                       
    256-23.                
     Kiṃ paṭicca?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭicca?  prati-i 縁りて、〜のために  
    訳文                
     何に縁って〔生じたのか〕。  
                       
                       
                       
    256-24.                
     Imameva phassaṃ paṭicca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imam    代的 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      phassaṃ  spṛś  a 触、接触  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭicca.  prati-i 縁りて、〜のために  
    訳文                
     まさしくこの〈触〉に縁って〔生じたのである〕。  
                       
                       
                       
    256-25.                
     Ayaṃ kho pana phasso anicco saṅkhato paṭiccasamuppanno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ    代的 これ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      phasso  spṛś  a 触、接触  
      anicco    a 無常の  
      saṅkhato  saṃ-kṛ 過分 a 為作された、有為  
      paṭiccasamuppanno.  prati-i, saṃ-ud-pad 過分 a 縁起した、縁已生の  
    訳文                
     しかして、この〈触〉は無常の、為作された、縁起したものである。  
                       
                       
                       
    256-26.                
     Aniccaṃ kho pana saṅkhataṃ paṭiccasamuppannaṃ phassaṃ paṭicca uppannā sukhā vedanā kuto niccā bhavissatī’ti!   
      語根 品詞 語基 意味  
      Aniccaṃ    a 無常の  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      saṅkhataṃ  saṃ-kṛ 過分 a 為作された  
      paṭiccasamuppannaṃ  prati-i, saṃ-ud-pad 過分 a 縁起した、縁生の  
      phassaṃ  spṛś  a 触、接触  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭicca  prati-i 縁りて、〜のために  
      語根 品詞 語基 意味  
      uppannā  ud-pad 過分 a 生起した、発生した  
      sukhā    名形 a 中→女  
      vedanā  vid ā 受、感受、苦痛  
      kuto    不変 どこから、いかなる理由で  
      niccā    a 常の、常住の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissatī’  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti!    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     しからば、無常の、為作された、縁起した〈触〉に縁って生じた楽なる〈受〉が、どうして常住であり得ようか』と。  
                       
                       
                       
    256-27.                
     So phasse ca sukhāya ca vedanāya aniccānupassī viharati, vayānupassī viharati, virāgānupassī viharati, nirodhānupassī viharati, paṭinissaggānupassī viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      phasse  spṛś  a 触、接触  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sukhāya    名形 a 中→女  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vedanāya  vid ā 受、感受、苦痛  
      anicca    a 依(属) 無常の  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati,  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vaya    a 依(属) 衰亡  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      viharati,  同上  
      virāga  vi-raj a 依(属) 離貪、遠離、消失  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      viharati,  同上  
      nirodha  ni-rudh 使 a 依(属) 滅尽  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      viharati,  同上  
      paṭinissagga  prati-ni-sṛj a 依(属) 捨遺、定棄  
      anupassī  anu-paś in 随観する  
      viharati.  同上  
    訳文                
     彼は、〈触〉における楽なる〈受〉に関して、無常を随観し、衰亡を随観し、消失を随観し、滅尽を随観し、捨棄を随観して住します。  
                       
                       
                       
    256-28.                
     Tassa phasse ca sukhāya ca vedanāya aniccānupassino viharato, vayānupassino viharato, virāgānupassino viharato, nirodhānupassino viharato, paṭinissaggānupassino viharato yo phasse ca sukhāya ca vedanāya rāgānusayo, so pahīyati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 属絶 それ、彼  
      phasse  spṛś  a 触、接触  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sukhāya    名形 a 中→女  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vedanāya  vid ā 受、感受、苦痛  
      anicca    a 依(属) 無常の  
      anupassino  anu-paś in 属絶 観る、随観する  
      viharato,  vi-hṛ 現分 ant 属絶 住する  
      vaya    a 依(属) 衰亡  
      anupassino  anu-paś in 属絶 観る、随観する  
      viharato,  vi-hṛ 現分 ant 属絶 住する  
      virāga  vi-raj a 依(属) 離貪、遠離、消失  
      anupassino  anu-paś in 属絶 観る、随観する  
      viharato,  vi-hṛ 現分 ant 属絶 住する  
      nirodha  ni-rudh 使 a 依(属) 滅尽  
      anupassino  anu-paś in 属絶 観る、随観する  
      viharato,  vi-hṛ 現分 ant 属絶 住する  
      paṭinissagga  prati-ni-sṛj a 依(属) 捨遺、定棄  
      anupassino  anu-paś in 属絶 観る、随観する  
      viharato,  vi-hṛ 現分 ant 属絶 住する  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      phasse  spṛś  a 触、接触  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sukhāya    名形 a 中→女  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vedanāya  vid ā 受、感受、苦痛  
      rāga  raj a 貪、貪欲、染  
      anusayo,  anu-śī a 随眠、煩悩  
      so    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahīyati.  pra-hā 受 捨てられる、断ぜられる  
    訳文                
     〈触〉における楽なる〈受〉に関して、無常を随観し、衰亡を随観し、消失を随観し、滅尽を随観し、捨棄を随観して住する彼に、〈触〉における楽なる〈受〉による貪なる随眠、それは捨断されます。  
                       
                       
                       
    256-29.                
     ‘‘Tassa ce, bhikkhave, bhikkhuno evaṃ satassa…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tassa ce, bhikkhave, bhikkhuno evaṃ satassa…pe… (256-19.)  
    訳文                
     比丘たちよ、もし、そのような正念正知の……  
    メモ                
     ・訳を一部次文へ。  
                       
                       
                       
    256-30.                
     viharato uppajjati dukkhā vedanā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      viharato uppajjati dukkhā vedanā…pe… (256-19.)  
      dukkhā    名形 a 中→女  
    訳文                
     ……住するその比丘に、苦なる〈受〉が起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    256-31.                
     uppajjati adukkhamasukhā vedanā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      uppajjati adukkhamasukhā vedanā. (256-19.)  
      adukkhamasukhā    a 不苦不楽  
    訳文                
     不苦不楽なる〈受〉が起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    256-32.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pajānāti – (256-20.)  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    256-33.                
     ‘uppannā kho myāyaṃ adukkhamasukhā vedanā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘uppannā kho myāyaṃ adukkhamasukhā vedanā; (256-21.)  
      adukkhamasukhā    a 不苦不楽  
    訳文                
     『私に、この不苦不楽なる〈受〉が生じた。  
                       
                       
                       
    256-34.                
     sā ca kho paṭicca, no appaṭicca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sā ca kho paṭicca, no appaṭicca. (256-22.)  
    訳文                
     それは、縁って〔生じたものであり〕、縁らずして〔生じたもの〕ではない。  
                       
                       
                       
    256-35.                
     Kiṃ paṭicca?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kiṃ paṭicca? (256-23.)  
    訳文                
     何に縁って〔生じたのか〕。  
                       
                       
                       
    256-36.                
     Imameva phassaṃ paṭicca…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imameva phassaṃ paṭicca…pe… (256-24.)  
    訳文                
     まさしくこの〈触〉に縁って〔生じたのである〕……  
                       
                       
                       
    256-37.                
     kāyassa bhedā uddhaṃ jīvitapariyādānā idheva sabbavedayitāni anabhinanditāni sītībhavissantī’ti pajānāti’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      kāyassa    a 身体、集まり  
      bhedā  bhid a 破壊、不和合、離間、種類、区分  
      uddhaṃ    不変 上に、高く、後に  
      jīvita  jīv 名過分 a 依(属) 寿命  
      pariyādānā  pari-ā-dā a 遍取、尽滅  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      sabba    名形 代的 すべて  
      vedayitāni  vid 使 過分 a 感受された  
      anabhinanditāni  an-abhi-nand 過分 a 歓喜されない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sītībhavissantī’  bhū 寒冷となる、冷静となる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti’’.  同上  
    訳文                
     『身破れてのちに、寿命の滅尽のゆえに、ここにおけるあらゆる感受されたものは歓喜されないものとなり、冷え切ったものとなるであろう』と了知します。  
                       
                       
                       
    256-38.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, telañca paṭicca vaṭṭiñca paṭicca telappadīpo jhāyeyya, tasseva telassa ca vaṭṭiyā ca pariyādānā anāhāro nibbāyeyya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā    不変 その如き、たとえば  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      telañ    a 油、胡麻油  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭicca  prati-i 縁りて、〜のために  
      語根 品詞 語基 意味  
      vaṭṭiñ    i 灯心  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paṭicca  同上  
      tela    a 依(属)  
      padīpo  pra-dīp a 灯火、光明  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jhāyeyya,  kṣai 燃える、焼ける  
      語根 品詞 語基 意味  
      tassa    代的 それ、彼  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      telassa    a 油、胡麻油  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vaṭṭiyā    i 灯心  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pariyādānā  pari-ā-dā a 遍取、尽滅  
      anāhāro  an-ā-hṛ a 食なき、原因のない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nibbāyeyya;  nir-vā 消える、寂静となる  
    訳文                
     あたかも比丘たちよ、油により、灯心によって灯明が燃え、その油と灯心の尽滅のゆえ、糧のないものとなって消失する、  
                       
                       
                       
    256-39.                
     evameva kho, bhikkhave, bhikkhu kāyapariyantikaṃ vedanaṃ vedayamāno ‘kāyapariyantikaṃ vedanaṃ vedayāmī’ti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      kāya    a 依(具) 身体、集まり  
      pariyantikaṃ    a 制限ある、究竟する  
      vedanaṃ  vid ā 受、感受、苦痛  
      vedayamāno  vid 使 現分 a 感受する  
      ‘kāya    a 依(具) 身体、集まり  
      pariyantikaṃ    a 制限ある、究竟する  
      vedanaṃ  vid ā 受、感受、苦痛  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vedayāmī’  vid 使 知る、感受する、経験する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti.  pra-jñā 知る、了知する  
    訳文                
     比丘たちよ、まさにそのように、彼は身体に制限された〈受〉を感受すると、『私は身体に制限された〈受〉を感受している』と了知します。  
                       
                       
                       
    256-40.                
     Jīvitapariyantikaṃ vedanaṃ vedayamāno ‘jīvitapariyantikaṃ vedanaṃ vedayāmī’ti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jīvita  jīv 名過分 a 依(具) 寿命、生命  
      pariyantikaṃ vedanaṃ vedayamāno ‘jīvitapariyantikaṃ vedanaṃ vedayāmī’ti pajānāti. (256-39.)  
    訳文                
     寿命に制限された〈受〉を感受すると、『私は寿命に制限された〈受〉を感受している』と了知します。  
                       
                       
                       
    256-41.                
     ‘Kāyassa bhedā uddhaṃ jīvitapariyādānā idheva sabbavedayitāni anabhinanditāni sītībhavissantī’ti pajānātī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Kāyassa bhedā uddhaṃ jīvitapariyādānā idheva sabbavedayitāni anabhinanditāni sītībhavissantī’ti pajānātī’’ (256-37.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『身破れてのちに、寿命の滅尽のゆえに、ここにおけるあらゆる感受されたものは歓喜されないものとなり、冷え切ったものとなるであろう』と了知します」  
                       
                       
                       
     Aṭṭhamaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aṭṭhamaṃ.    a 第八の  
    訳文                
     第八〔経〕。  
                       
                       
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