←前へ   トップへ   次へ→  
                         
                         
     14. Kukkuḷavaggo    
      語根 品詞 語基 意味    
      Kukkuḷa    a 依(属) 熱灰、灰燼、燃えさし    
      vaggo    a 章、品    
    訳文                  
     「熱灰品」(『相応部』22-136    
                         
                         
                         
     1. Kukkuḷasuttaṃ    
      語根 品詞 語基 意味    
      Kukkuḷa    a 依(属) 熱灰、灰燼、燃えさし    
      suttaṃ  sīv a 経、糸    
    訳文                  
     「熱灰経」    
                         
                         
                         
    136-1.                  
     136. Sāvatthinidānaṃ.     
      語根 品詞 語基 意味    
      Sāvatthi    ī 有(処) 地名、サーヴァッティー、舎衛城    
      nidānaṃ.    a 因縁、因由    
    訳文                  
     サーヴァッティーでのことである。    
                         
                         
                         
    136-2.                  
     ‘‘Rūpaṃ, bhikkhave, kukkuḷaṃ, vedanā kukkuḷā, saññā kukkuḷā, saṅkhārā kukkuḷā, viññāṇaṃ kukkuḷaṃ.     
      語根 品詞 語基 意味    
      ‘‘Rūpaṃ,    a 色、物質、肉体、形相    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      kukkuḷaṃ,    a 男→中 熱灰、灰燼、もえさし    
      vedanā  vid ā 受、感受、苦痛    
      kukkuḷā,    a 男→女 熱灰、灰燼、もえさし    
      saññā  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象    
      kukkuḷā,    a 男→女 熱灰、灰燼、もえさし    
      saṅkhārā  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象    
      kukkuḷā,    a 熱灰、灰燼、もえさし    
      viññāṇaṃ  vi-jñā a    
      kukkuḷaṃ.    a 男→中 熱灰、灰燼、もえさし    
    訳文                  
     「比丘たちよ、〈色〉は熱灰です。〈受〉は熱灰です。〈想〉は熱灰です。〈諸行〉は熱灰です。〈識〉は熱灰です。    
    メモ                  
     ・曲用を見るにkukkuḷaは一語で有財釈化しているようである。    
                         
                         
                         
    136-3.                  
     Evaṃ passaṃ, bhikkhave, sutavā ariyasāvako rūpasmimpi nibbindati, vedanāyapi nibbindati, saññāyapi nibbindati, saṅkhāresupi nibbindati, viññāṇasmimpi nibbindati.     
      語根 品詞 語基 意味    
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き    
      passaṃ,  paś 現分 ant 見る    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      sutavā  śru ant 聞をそなえた、有聞の、博聞の    
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる    
      sāvako  śru a 声聞、弟子    
      rūpasmim    a 色、物質、肉体、形相    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      nibbindati,  nir-vid 厭う、厭悪する    
      語根 品詞 語基 意味    
      vedanāya  vid ā 受、感受、苦痛    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati,  同上    
      saññāya  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati,  同上    
      saṅkhāresu  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati,  同上    
      viññāṇasmim  vi-jñā a    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati.  同上    
    訳文                  
     比丘たちよ、このように見て、聞をそなえた聖者の弟子は、〈色〉に関しても厭悪し、〈受〉に関しても厭悪し、〈想〉に関しても厭悪し、〈諸行〉に関しても厭悪し、〈識〉に関しても厭悪します。    
                         
                         
                         
    136-4.                  
     Nibbindaṃ virajjati;     
      語根 品詞 語基 意味    
      Nibbindaṃ  nir-vid 現分 ant 厭離、厭悪    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      virajjati;  vi-raj 離貪する    
    訳文                  
     厭悪して離貪し、    
                         
                         
                         
    136-5.                  
     virāgā vimuccati.     
      語根 品詞 語基 意味    
      virāgā  vi-raj a 離貪、遠離    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      vimuccati.  vi-muc 受 解脱する    
    訳文                  
     離貪の故に解脱します。    
                         
                         
                         
    136-6.                  
     Vimuttasmiṃ vimuttamiti ñāṇaṃ hoti.     
      語根 品詞 語基 意味    
      Vimuttasmiṃ  vi-muc 過分 a 解脱した    
      vimuttam  vi-muc 過分 a 解脱した    
      iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
      ñāṇaṃ  jñā a 智、智慧    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      hoti.  bhū ある、なる、存在する    
    訳文                  
     解脱したとき『解脱した』という智がおこります。    
                         
                         
                         
    136-7.                  
     ‘Khīṇā jāti, vusitaṃ brahmacariyaṃ, kataṃ karaṇīyaṃ, nāparaṃ itthattāyā’ti pajānātī’’ti.     
      語根 品詞 語基 意味    
      ‘Khīṇā  kṣī 受 過分 ā 尽きた    
      jāti,  jan i    
      vusitaṃ  ava-sā? 過分 a 完成した    
      brahma bṛh 名形 an(特)    
      cariyaṃ,  car a    
      kataṃ  kṛ 過分 a なされた    
      karaṇīyaṃ,  kṛ 名未分 a なされるべきこと    
      na    不変 ない    
      aparaṃ    代的 副対 後、他    
      itthattāyā’    a かくの如き状態、現状、ここ[輪廻]の状態    
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      pajānātī’’  pra-jñā 知る、了知する    
      語根 品詞 語基 意味    
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
    訳文                  
     『生は尽きた。梵行は完成した。なされるべきことはなされた。もはやこのような〔輪廻の〕状態へ〔至ることは〕ない』と了知するのです」    
                         
                         
                         
     Paṭhamaṃ.    
      語根 品詞 語基 意味    
      Paṭhamaṃ.    a 第一の、最初の    
    訳文                  
     第一〔経〕。    
                         
                         
  ←前へ   トップへ   次へ→  
inserted by FC2 system