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     2. Ānandabhaddekarattasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ānanda  ā-nand a 依(具) 人名、アーナンダ  
      bhadda    名形 a 男中 賢い、吉祥  
      eka    代的 一、とある  
      ratta    a 依(属)  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「アーナンダ吉祥一夜経」(『中部』132  
                       
                       
                       
    276-1.                
     276. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 所聞、聞かれた  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    276-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    276-3.                
     Tena kho pana samayena āyasmā ānando upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandasseti samādapeti samuttejeti sampahaṃseti, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca bhāsati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      upaṭṭhāna  upa-sthā a 依(与) 奉仕、随侍  
      sālāyaṃ    ā 会堂、家屋 →侍者堂、講堂、集会所  
      bhikkhūnaṃ  bhikṣ u 比丘  
      dhammiyā  dhṛ ī 法の、法ある  
      kathāya    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sandasseti  saṃ-dṛś 使 教示する、開示する  
      samādapeti  saṃ-ā-dā 使 取らせる、勧導する、訓誡する  
      samuttejeti  saṃ-ā-tij 使 鼓舞する、奨励する  
      sampahaṃseti,  saṃ-pra-hṛṣ 使 喜ばせる、欣喜させる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhadda    名形 a 男中 賢い、吉祥  
      eka    代的 一、とある  
      rattassa    a  
      uddesañ  ud-diś a 説示、総説  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vibhaṅgañ  vi-bhaj a 分別、解釈、配分  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāsati.  bhāṣ 話す、語る  
    訳文                
     さてそのとき尊者アーナンダが、講堂で比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を語っていた。  
                       
                       
                       
    276-4.                
     Atha kho bhagavā sāyanhasamayaṃ paṭisallānā vuṭṭhito yenupaṭṭhānasālā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāyanha    a 依(属) 夕方  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      paṭisallānā  prati-saṃ-lī a 独坐  
      vuṭṭhito  (vi-)ud-sthā 過分 a 出定した  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      upaṭṭhāna  upa-sthā a 依(与) 奉仕、随侍  
      sālā    ā 会堂、家屋 →侍者堂、講堂、集会所  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     ときに世尊は夕暮れ時、独坐より出定して、講堂へ近づかれた。  
                       
                       
                       
    276-5.                
     upasaṅkamitvā paññatte āsane nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      paññatte  pra-jñā 使 過分 a 知らしめられた、告知、用意、施設された  
      āsane  ās a 坐処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、用意された座に坐られた。  
                       
                       
                       
    276-6.                
     Nisajja kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Nisajja  ni-sad 坐る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     坐って、比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    276-7.                
     ‘‘ko nu kho, bhikkhave, upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsī’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca (276-3.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sandassesi  saṃ-dṛś 使 教示する、開示する  
      samādapesi  saṃ-ā-dā 使 取らせる、勧導する、訓誡する  
      samuttejesi  saṃ-ā-tij 使 鼓舞する、奨励する  
      sampahaṃsesi,  saṃ-pra-hṛṣ 使 喜ばせる、欣喜させる  
      abhāsī’’  bhāṣ 話す、語る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「比丘たちよ、いったい誰が、講堂で比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を語っていたのでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    276-8.                
     ‘‘Āyasmā, bhante, ānando upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Āyasmā,    ant 尊者、具寿  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsī’’ti. (276-7.)  
    訳文                
     「尊者よ、尊者アーナンダが、講堂で比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を語っていました」  
                       
                       
                       
    276-9.                
     Atha kho bhagavā āyasmantaṃ ānandaṃ āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      ānandaṃ  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     そこで世尊は尊者アーナンダへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    276-10.                
     ‘‘yathā kathaṃ pana tvaṃ, ānanda, bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsī’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      kathaṃ    不変 いかに、なぜに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca (276-3.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sandassesi  saṃ-dṛś 使 教示する、開示する  
      samādapesi  saṃ-ā-dā 使 取らせる、勧導する、訓誡する  
      samuttejesi  saṃ-ā-tij 使 鼓舞する、奨励する  
      sampahaṃsesi,  saṃ-pra-hṛṣ 使 喜ばせる、欣喜させる  
      abhāsī’’  bhāṣ 話す、語る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「しからばアーナンダよ、あなたはいかように、比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を語ったのでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    276-11.                
     ‘‘Evaṃ kho ahaṃ, bhante, bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesiṃ samādapesiṃ samuttejesiṃ sampahaṃsesiṃ, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsiṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesiṃ samādapesiṃ samuttejesiṃ sampahaṃsesiṃ, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca (276-3.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sandassesiṃ  saṃ-dṛś 使 教示する、開示する  
      samādapesiṃ  saṃ-ā-dā 使 取らせる、勧導する、訓誡する  
      samuttejesiṃ  saṃ-ā-tij 使 鼓舞する、奨励する  
      sampahaṃsesiṃ,  saṃ-pra-hṛṣ 使 喜ばせる、欣喜させる  
      abhāsiṃ –  bhāṣ 話す、語る  
    訳文                
     「尊者よ、私はこのように、比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を語りました。  
                       
                       
                       
    276-12.                
     ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya, nappaṭikaṅkhe anāgataṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atītaṃ  ati-i 名過分 a 過去、過ぎ去った  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anvāgameyya,  anu-ā-gam 随行する、戻る、追求する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭikaṅkhe  prati-kāṅkṣ 期待する、希求する  
      語根 品詞 語基 意味  
      anāgataṃ;  an-ā-gam 過分 a 未来の  
    訳文                
     『♪過去を追い求めるべからず。未来を希求するべからず。  
                       
                       
                       
    276-13.                
     Yadatītaṃ pahīnaṃ taṃ, appattañca anāgataṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yad    代的 (関係代名詞)  
      atītaṃ  ati-i 名過分 a 過去、過ぎ去った  
      pahīnaṃ  pra-hā 過分 a 捨てられた  
      taṃ,    代的 それ  
      appattañ  a-pra-āp 過分 a 未到達の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      anāgataṃ.  an-ā-gam 過分 a 未来の  
    訳文                
     ♪およそその過去は捨断されており、未来は到達していない。  
                       
                       
                       
    276-14.                
     ‘‘Paccuppannañca yo dhammaṃ, tattha tattha vipassati;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Paccuppannañ  prati-ud-pad 名過分 a 現在  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      dhammaṃ,  dhṛ a 男中  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vipassati;  vi-paś 観察する、観法をなす  
    訳文                
     ♪およそ現在の法をそこかしこで観察する者。  
                       
                       
                       
    276-15.                
     Asaṃhīraṃ asaṃkuppaṃ, taṃ vidvā manubrūhaye.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Asaṃhīraṃ  a-saṃ-hṛ 受 未分 a 男中 副対 除去すべきでない、不動の、支配されない  
      asaṃkuppaṃ,  a-saṃ-kup a 男中 副対 不動揺の、堅固な  
      taṃ    代的 男中 それ  
      vidvā  vid ant 智者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anubrūhaye.  bṛh 使 増大させる、増修する、修習する  
    訳文                
     ♪〔その〕智者は、支配されず、堅固に、その〔法〕を増修すべし。  
                       
                       
                       
    276-16.                
     ‘‘Ajjeva kiccamātappaṃ, ko jaññā maraṇaṃ suve;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ajja    不変 今日、今  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kiccam  kṛ 未分 a なされるべき  
      ātappaṃ,  ā-tap a 熱勤、熱心、勇猛  
      ko    代的 何、誰  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jaññā  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      maraṇaṃ  mṛ a  
      suve;  sve;  不変 明日  
    訳文                
     ♪まさに今日、熱勤がなされるべきである。誰が明日の死を知ろうか。  
                       
                       
                       
    276-17.                
     Na hi no saṅgaraṃ tena, mahāsenena maccunā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Na    不変 ない  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      no    代的 私たち  
      saṅgaraṃ  saṃ-gṝ a 男(中) 約束、誓約  
      tena,    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      mahā    ant 有(持) 大きい  
      senena    ā 女→男 軍隊、軍勢  
      maccunā.  mṛ u 死、死神、死王  
    訳文                
     ♪なぜなら我々には、かの大軍ある死王との約束などないのだから。  
                       
                       
                       
    276-18.                
     ‘‘Evaṃ vihāriṃ ātāpiṃ, ahorattamatanditaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vihāriṃ  vi-hṛ in 住ある  
      ātāpiṃ,  ā-tap in 熱心の、正勤の  
      aho    as 昼、日  
      rattam    a  
      atanditaṃ;  a-ten? 過分 a 懈怠ならぬ  
    訳文                
     ♪そのように日夜住し、熱勤して懈怠ならぬ者、  
                       
                       
                       
    276-19.                
     Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate muni’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      ve    不変 じつに  
      bhadda    名形 a 男中 有(持) 賢い、吉祥  
      eka    代的 一、とある  
      ratto    a 中→男  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      santo  śam 過分 a 寂静の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ācikkhate  ā-khyā 強 告げる、のべる、説く  
      語根 品詞 語基 意味  
      muni’’.    i 牟尼、聖者  
    訳文                
     ♪その者を、寂静なる牟尼は吉祥なる一夜ある者と述べる。  
                       
                       
                       
    277-1.                
     277. ‘‘Kathañca, āvuso, atītaṃ anvāgameti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      āvuso,    不変 友よ  
      atītaṃ  ati-i 名過分 a 過去、過ぎ去った  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anvāgameti?  anu-ā-gam 使 随行、追求させる  
    訳文                
     では友等よ、いかなることが、過去を追い求めるということなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    277-2.                
     Evaṃrūpo ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, evaṃvedano ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, evaṃsañño ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, evaṃsaṅkhāro ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, evaṃviññāṇo ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      rūpo    a 中→男 色、物質、肉体、形相  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosiṃ  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      atītam  ati-i 名過分 a 副対 過去、過ぎ去った  
      addhānan    a 副対 時間  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      nandiṃ  nand i, ī 歓喜、悦喜  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samanvāneti,  saṃ-anu-ā-ni 導く、導き来たる?  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃvedano ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, (同上)  
      vedano  vid ā 女→男 受、感受、苦痛  
      evaṃsañño ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, (同上)  
      sañño  saṃ-jñā ā 女→男 想、想念、概念、表象  
      evaṃvedano ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, (同上)  
      saṅkhāro  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象  
      evaṃviññāṇo ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti – (同上)  
      viññāṇo  vi-jñā a 中→男  
    訳文                
     過去の時に私はかくのごとき〈色〉を有していたというそのことに歓喜を導き、過去の時に私はかくのごとき〈受〉を有していたというそのことに歓喜を導き、過去の時に私はかくのごとき〈想〉を有していたというそのことに歓喜を導き、過去の時に私はかくのごとき〈諸行〉を有していたというそのことに歓喜を導き、過去の時に私はかくのごとき〈識〉を有していたというそのことに歓喜を導く。  
                       
                       
                       
    277-3.                
     evaṃ kho, āvuso, atītaṃ anvāgameti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      āvuso, atītaṃ anvāgameti. (277-1.)  
    訳文                
     友等よ、このようなことが、過去を追い求めるということなのです。  
                       
                       
                       
    277-4.                
     ‘‘Kathañca, āvuso, atītaṃ nānvāgameti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañca, āvuso, atītaṃ nvāgameti? (277-1.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     では友等よ、いかなることが、過去を追い求めないということなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    277-5.                
     Evaṃrūpo ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃvedano ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃsañño ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃsaṅkhāro ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃviññāṇo ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃrūpo ahosiṃ atītamaddhāna’nti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃvedano ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃsañño ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃsaṅkhāro ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃviññāṇo ahosiṃ atītamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti – (277-2.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     過去の時に私はかくのごとき〈色〉を有していたというそのことに歓喜を導かず、過去の時に私はかくのごとき〈受〉を有していたというそのことに歓喜を導かず、過去の時に私はかくのごとき〈想〉を有していたというそのことに歓喜を導かず、過去の時に私はかくのごとき〈諸行〉を有していたというそのことに歓喜を導かず、過去の時に私はかくのごとき〈識〉を有していたというそのことに歓喜を導かない。  
                       
                       
                       
    277-6.                
     evaṃ kho, āvuso, atītaṃ nānvāgameti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, āvuso, atītaṃ nānvāgameti. (277-3, 4.)  
    訳文                
     友等よ、このようなことが、過去を追い求めないということなのです。  
                       
                       
                       
    277-7.                
     ‘‘Kathañca, āvuso, anāgataṃ paṭikaṅkhati?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      āvuso,    不変 友よ  
      anāgataṃ  an-ā-gam 過分 a 未来の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭikaṅkhati?  prati-kāṅkṣ 期待する、希求する  
    訳文                
     では友等よ、いかなることが、未来を希求するということなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    277-8.                
     Evaṃrūpo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, evaṃvedano siyaṃ…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃrūpo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti, evaṃvedano siyaṃ…pe… (277-2.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      siyaṃ  as ある、なる  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anāgatam  an-ā-gam 過分 a 副対 未来の  
    訳文                
     未来の時に私はかくのごとき〈色〉を有すであろうというそのことに歓喜を導き、私はかくのごとき〈受〉を有すであろう―……  
                       
                       
                       
    277-9.                
     evaṃsañño siyaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃsañño siyaṃ… (277-2, 8.)  
    訳文                
     私はかくのごとき〈想〉を有すであろう―……  
                       
                       
                       
    277-10.                
     evaṃsaṅkhāro siyaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃsaṅkhāro siyaṃ… (277-2, 8.)  
    訳文                
     私はかくのごとき〈諸行〉を有すであろう―……  
                       
                       
                       
    277-11.                
     evaṃviññāṇo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃviññāṇo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ samanvāneti – (277-2, 8.)  
    訳文                
     未来の時に私はかくのごとき〈識〉を有すであろうというそのことに歓喜を導く。  
                       
                       
                       
    277-12.                
     evaṃ kho, āvuso, anāgataṃ paṭikaṅkhati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, āvuso, anāgataṃ paṭikaṅkhati. (277-3, 7.)  
    訳文                
     友等よ、このようなことが、未来を希求するということなのです。  
                       
                       
                       
    277-13.                
     ‘‘Kathañca, āvuso, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañca, āvuso, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati? (277-4, 7.)  
    訳文                
     では友等よ、いかなることが、未来を希求しないということなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    277-14.                
     Evaṃrūpo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃvedano siyaṃ…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃrūpo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti, evaṃvedano siyaṃ…pe… (277-8.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     未来の時に私はかくのごとき〈色〉を有すであろうというそのことに歓喜を導かず、私はかくのごとき〈受〉を有すであろう―……  
                       
                       
                       
    277-15.                
     evaṃsañño siyaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃsañño siyaṃ… (277-9.)  
    訳文                
     私はかくのごとき〈想〉を有すであろう―……  
                       
                       
                       
    277-16.                
     evaṃsaṅkhāro siyaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃsaṅkhāro siyaṃ… (277-10.)  
    訳文                
     私はかくのごとき〈諸行〉を有すであろう―……  
                       
                       
                       
    277-17.                
     evaṃviññāṇo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃviññāṇo siyaṃ anāgatamaddhānanti tattha nandiṃ na samanvāneti – (277-11.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     未来の時に私はかくのごとき〈識〉を有すであろうというそのことに歓喜を導かない。  
                       
                       
                       
    277-18.                
     evaṃ kho, āvuso, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, āvuso, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati. (277-6, 7.)  
    訳文                
     友等よ、このようなことが、未来を希求しないということなのです。  
                       
                       
                       
    277-19.                
     ‘‘Kathañca, āvuso, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      āvuso,    不変 友よ  
      paccuppannesu  prati-ud-pad 名過分 a 現在  
      dhammesu  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      saṃhīrati?  saṃ-hṛ 受 運ばれ支配される  
    訳文                
     では友等よ、いかなることが、現在の諸法について支配されるということなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    277-20.                
     Idha, āvuso, assutavā puthujjano ariyānaṃ adassāvī ariyadhammassa akovido ariyadhamme avinīto sappurisānaṃ adassāvī sappurisadhammassa akovido sappurisadhamme avinīto rūpaṃ attato samanupassati, rūpavantaṃ vā attānaṃ, attani vā rūpaṃ, rūpasmiṃ vā attānaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      āvuso,    不変 友よ  
      assutavā  a-śru ant 無聞の、無経験の  
      puthu    u 個別の、多数の  
      jano    a 人 →凡夫  
      ariyānaṃ    名形 a 聖なる、聖者  
      adassāvī  a-dṛś in 見ざる、認めざる  
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる、聖者  
      dhammassa  dhṛ a 男中  
      akovido  a-ku-vid a 熟知しない、賢明でない  
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる、聖者  
      dhamme  dhṛ a 男中  
      avinīto  a-vi-nī 過分 a 教導されない、訓練しない  
      sappurisānaṃ    a 善人  
      adassāvī  a-dṛś in 見ざる、認めざる  
      sappurisa    a 依(属) 善人  
      dhammassa  dhṛ a 男中  
      akovido  a-ku-vid a 熟知しない、賢明でない  
      sappurisa    a 依(属) 善人  
      dhamme  dhṛ a 男中  
      avinīto  a-vi-nī 過分 a 教導されない、訓練しない  
      rūpaṃ    a 色、物質、肉体、形相  
      attato    an 自己、我  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samanupassati,  saṃ-anu-paś 見る、見なす、考える  
      語根 品詞 語基 意味  
      rūpavantaṃ    ant 有色の  
          不変 あるいは  
      attānaṃ,    an 自己、我  
      attani    an 自己、我  
          不変 あるいは  
      rūpaṃ,    a 色、物質、肉体、形相  
      rūpasmiṃ    a 色、物質、肉体、形相  
          不変 あるいは  
      attānaṃ;    an 自己、我  
    訳文                
     友等よ、ここに無聞の凡夫があり、聖者たちを見ず、聖者の法を知らず、聖者の法において教導されず、善人たちを見ず、善人の法を知らず、善人の法において教導されません。かれは〈色〉を我と、〈色〉あるものを我と、〈色〉を我におけるものと、あるいは我を〈色〉におけるものと見なします。  
                       
                       
                       
    277-21.                
     vedanaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      vedanaṃ…  vid ā 受、感受、苦痛  
    訳文                
     〈受〉を……  
                       
                       
                       
    277-22.                
     saññaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      saññaṃ…  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
    訳文                
     〈想〉を……  
                       
                       
                       
    277-23.                
     saṅkhāre…   
      語根 品詞 語基 意味  
      saṅkhāre…  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象  
    訳文                
     〈諸行〉を……  
                       
                       
                       
    277-24.                
     viññāṇaṃ attato samanupassati, viññāṇavantaṃ vā attānaṃ, attani vā viññāṇaṃ, viññāṇasmiṃ vā attānaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      viññāṇaṃ  vi-jñā a  
      attato samanupassati, viññāṇavantaṃ vā attānaṃ attani vā viññāṇaṃ, viññāṇasmiṃ vā attānaṃ – (277-20.)  
      viññāṇavantaṃ  vi-jñā ant 有識の  
      viññāṇasmiṃ  vi-jñā a  
    訳文                
     〈識〉を我と、〈識〉あるものを我と、〈識〉を我におけるものと、あるいは我を〈識〉におけるものと見なします。  
                       
                       
                       
    277-25.                
     evaṃ kho, āvuso, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, āvuso, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati. (277-3, 19.)  
    訳文                
     友等よ、このようなことが、現在の諸法について支配されるということなのです。  
                       
                       
                       
    277-26.                
     ‘‘Kathañca, āvuso, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañca, āvuso, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati? (277-4, 19.)  
    訳文                
     では友等よ、いかなることが、現在の諸法に支配されないということなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    277-27.                
     Idha, āvuso, sutavā ariyasāvako ariyānaṃ dassāvī ariyadhammassa kovido ariyadhamme suvinīto sappurisānaṃ dassāvī sappurisadhammassa kovido sappurisadhamme suvinīto na rūpaṃ attato samanupassati, na rūpavantaṃ vā attānaṃ, na attani vā rūpaṃ, na rūpasmiṃ vā attānaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha, āvuso, sutavā ariyasāvako ariyānaṃ dassāvī ariyadhammassa kovido ariyadhamme suvinīto sappurisānaṃ dassāvī sappurisadhammassa kovido sappurisadhamme suvinīto na rūpaṃ attato samanupassati, na rūpavantaṃ vā attānaṃ, na attani vā rūpaṃ, na rūpasmiṃ vā attānaṃ; (277-20.)  
      sutavā  śru ant 聞をそなえた、有聞の、博聞の  
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる  
      sāvako,  śru a 声聞、弟子  
      dassāvī  dṛś in 見る  
      kovido  ku-vid a 熟知する、識知する  
      suvinīto  su-vi-nī 過分 a よく教導された  
      na    不変 ない  
    訳文                
     友等よ、ここに聞をそなえた聖者の弟子があり、聖者たちを見、聖者の法を知り、聖者の法において教導され、善人たちを見、善人の法を知り、善人の法において教導されます。かれは〈色〉を我でないと、〈色〉あるものを我でないと、〈色〉を我におけるものでないと、あるいは我を〈色〉におけるものでないと見なします。  
                       
                       
                       
    277-28.                
     na vedanaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      vedanaṃ…  vid ā 受、感受、苦痛  
    訳文                
     〈受〉を〔我で〕ないと……  
                       
                       
                       
    277-29.                
     na saññaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      saññaṃ…  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
    訳文                
     〈想〉を〔我で〕ないと……  
                       
                       
                       
    277-30.                
     na saṅkhāre…   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      saṅkhāre…  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象  
    訳文                
     〈諸行〉を〔我で〕ないと……  
                       
                       
                       
    277-31.                
     na viññāṇaṃ attato samanupassati, na viññāṇavantaṃ vā attānaṃ, na attani vā viññāṇaṃ, na viññāṇasmiṃ vā attānaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      viññāṇaṃ attato samanupassati, na viññāṇavantaṃ vā attānaṃ, na attani vā viññāṇaṃ, na viññāṇasmiṃ vā attānaṃ – (277-24.)  
    訳文                
     かれは〈識〉を我でないと、〈識〉あるものを我でないと、〈識〉を我におけるものでないと、あるいは我を〈識〉におけるものでないと見なします。  
                       
                       
                       
    277-32.                
     evaṃ kho, āvuso, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, āvuso, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati. (277-6, 19.)  
    訳文                
     友等よ、このようなことが、現在の諸法に支配されないということなのです。  
                       
                       
                       
    277-33.                
     ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya, nappaṭikaṅkhe anāgataṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya, nappaṭikaṅkhe anāgataṃ; (276-12.)  
    訳文                
     ♪過去を追い求めるべからず。未来を希求するべからず。  
                       
                       
                       
    277-34.                
     Yadatītaṃ pahīnaṃ taṃ, appattañca anāgataṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yadatītaṃ pahīnaṃ taṃ, appattañca anāgataṃ. (276-13.)  
    訳文                
     ♪およそその過去は捨断されており、未来は到達していない。  
                       
                       
                       
    277-35.                
     ‘‘Paccuppannañca yo dhammaṃ, tattha tattha vipassati;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Paccuppannañca yo dhammaṃ, tattha tattha vipassati; (276-14.)  
    訳文                
     ♪およそ現在の法をそこかしこで観察する者。  
                       
                       
                       
    277-36.                
     Asaṃhīraṃ asaṃkuppaṃ, taṃ vidvā manubrūhaye.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Asaṃhīraṃ asaṃkuppaṃ, taṃ vidvā manubrūhaye. (276-15.)  
    訳文                
     ♪〔その〕智者は、支配されず、堅固に、その〔法〕を増修すべし。  
                       
                       
                       
    277-37.                
     ‘‘Ajjeva kiccamātappaṃ, ko jaññā maraṇaṃ suve;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ajjeva kiccamātappaṃ, ko jaññā maraṇaṃ suve; (276-16.)  
    訳文                
     ♪まさに今日、熱勤がなされるべきである。誰が明日の死を知ろうか。  
                       
                       
                       
    277-38.                
     Na hi no saṅgaraṃ tena, mahāsenena maccunā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Na hi no saṅgaraṃ tena, mahāsenena maccunā. (276-17.)  
    訳文                
     ♪なぜなら我々には、かの大軍ある死王との約束などないのだから。  
                       
                       
                       
    277-39.                
     ‘‘Evaṃ vihāriṃ ātāpiṃ, ahorattamatanditaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ vihāriṃ ātāpiṃ, ahorattamatanditaṃ; (276-18.)  
    訳文                
     ♪そのように日夜住し、熱勤して懈怠ならぬ者、  
                       
                       
                       
    277-40.                
     Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate munī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate munī’’(276-18.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪その者を、寂静なる牟尼は吉祥なる一夜ある者と述べる』と、  
                       
                       
                       
    277-41.                
     ‘‘Evaṃ kho ahaṃ, bhante, bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesiṃ samādapesiṃ samuttejesiṃ sampahaṃsesiṃ, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsi’’nti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ kho ahaṃ, bhante, bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesiṃ samādapesiṃ samuttejesiṃ sampahaṃsesiṃ, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsi’’n (276-11.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     尊者よ、私はこのように、比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を語りました」  
                       
                       
                       
    278-1.                
     278. ‘‘Sādhu, sādhu, ānanda!   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sādhu,  sādh u 善哉、なにとぞ  
      sādhu,  sādh u 善哉、なにとぞ  
      ānanda!  ā-nand a 人名、アーナンダ  
    訳文                
     「善きかな、善きかな、アーナンダよ。  
                       
                       
                       
    278-2.                
     Sādhu kho tvaṃ, ānanda, bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu  sādh u 善哉、なにとぞ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      tvaṃ, ānanda, bhikkhūnaṃ dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi, bhaddekarattassa uddesañca vibhaṅgañca abhāsi – (276-10.)  
    訳文                
     「善きかな、アーナンダよ、あなたが比丘たちを法話をもって教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させ、吉祥なる一夜についての総説と詳細を、  
    メモ                
     ・訳を一部先へ。  
                       
                       
                       
    278-3.                
     ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya…pe…  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya…pe… (276-12.)  
    訳文                
     『♪過去を追い求めるべからず……  
                       
                       
                       
    278-4.                
     Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate munī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate munī’’ti. (277-40.)  
    訳文                
     ♪その者を、寂静なる牟尼は吉祥なる一夜ある者と述べる』と語ったことは。  
                       
                       
                       
    278-5.                
     ‘‘Kathañca, ānanda, atītaṃ anvāgameti…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañca, ānanda, atītaṃ anvāgameti…pe… (277-1.)  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
    訳文                
     ではアーナンダよ、いかなることが、過去を追い求めるということなのでしょうか……  
                       
                       
                       
    278-6.                
     evaṃ kho, ānanda, atītaṃ anvāgameti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, ānanda, atītaṃ anvāgameti. (277-3, 278-5.)  
    訳文                
     ……アーナンダよ、このようなことが、過去を追い求めるということなのです。  
                       
                       
                       
    278-7.                
     Kathañca, ānanda, atītaṃ nānvāgameti…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathañca, ānanda, atītaṃ nānvāgameti…pe… (277-4, 278-5.)  
    訳文                
     ではアーナンダよ、いかなることが、過去を追い求めないということなのでしょうか……  
                       
                       
                       
    278-8.                
     evaṃ kho, ānanda, atītaṃ nānvāgameti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, ānanda, atītaṃ nānvāgameti. (277-6, 278-5.)  
    訳文                
     ……アーナンダよ、このようなことが、過去を追い求めないということなのです。  
                       
                       
                       
    278-9.                
     Kathañca, ānanda, anāgataṃ paṭikaṅkhati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathañca, ānanda, anāgataṃ paṭikaṅkhati…pe… (277-7, 278-5.)  
    訳文                
     ではアーナンダよ、いかなることが、未来を希求するということなのでしょうか……  
                       
                       
                       
    278-10.                
     evaṃ kho, ānanda, anāgataṃ paṭikaṅkhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, ānanda, anāgataṃ paṭikaṅkhati. (277-12, 278-5.)  
    訳文                
     ……アーナンダよ、このようなことが、未来を希求するということなのです。  
                       
                       
                       
    278-11.                
     Kathañca, ānanda, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathañca, ānanda, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati…pe… (277-13, 278-5.)  
    訳文                
     ではアーナンダよ、いかなることが、未来を希求しないということなのでしょうか……  
                       
                       
                       
    278-12.                
     evaṃ kho, ānanda, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, ānanda, anāgataṃ nappaṭikaṅkhati. (277-18, 278-5.)  
    訳文                
     ……アーナンダよ、このようなことが、未来を希求しないということなのです。  
                       
                       
                       
    278-13.                
     Kathañca, ānanda, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathañca, ānanda, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati…pe… (277-19, 278-5.)  
    訳文                
     ではアーナンダよ、いかなることが、現在の諸法について支配されるということなのでしょうか……  
                       
                       
                       
    278-14.                
     evaṃ kho, ānanda, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, ānanda, paccuppannesu dhammesu saṃhīrati. (277-25, 278-5.)  
    訳文                
     ……アーナンダよ、このようなことが、現在の諸法について支配されるということなのです。  
                       
                       
                       
    278-15.                
     Kathañca, ānanda, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathañca, ānanda, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati…pe… (277-26, 278-5.)  
    訳文                
     ではアーナンダよ、いかなることが、現在の諸法に支配されないということなのでしょうか……  
                       
                       
                       
    278-16.                
     evaṃ kho, ānanda, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ kho, ānanda, paccuppannesu dhammesu na saṃhīrati. (277-32, 278-5.)  
    訳文                
     ……アーナンダよ、このようなことが、現在の諸法に支配されないということなのです。  
                       
                       
                       
    278-17.                
     ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atītaṃ nānvāgameyya…pe… (276-12.)  
    訳文                
     ♪過去を追い求めるべからず……  
                       
                       
                       
    278-18.                
     Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate munī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ ve bhaddekarattoti, santo ācikkhate munī’’ti. (277-40.)  
    訳文                
     ♪その者を、寂静なる牟尼は『吉祥なる一夜ある者』と述べる」  
                       
                       
                       
    278-19.                
     Idamavoca bhagavā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idam    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca  vac いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavā.    ant 世尊  
    訳文                
     世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    278-20.                
     Attamano āyasmā ānando bhagavato bhāsitaṃ abhinandīti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Attamano    a 適意の、悦意の  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhagavato    ant 世尊  
      bhāsitaṃ  bhāṣ 名過分 a いった、言説、所説  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinandī  abhi-nand 歓喜する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     心に適った尊者アーナンダは、世尊の所説に歓喜した。  
                       
                       
                       
    278-21.                
     Ānandabhaddekarattasuttaṃ niṭṭhitaṃ dutiyaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ānanda  ā-nand a 依(具) 人名、アーナンダ  
      bhadda    名形 a 男中 賢い、吉祥  
      eka    代的 一、とある  
      ratta    a 依(属)  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
      niṭṭhitaṃ  nih-sthā 過分 a 完了した、終わった  
      dutiyaṃ.    名形 a 男→中 第二の、伴侶  
    訳文                
     〔『中部』「後分五十篇」「分別品」〕第二〔経〕「アーナンダ吉祥一夜経」おわり。  
                       
                       
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