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     6. Bhūmijasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhūmija    a 依(属) 人名、ブーミジャ  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「ブーミジャ経」(『中部』126  
                       
                       
                       
    223-1.                
     223. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 所聞、聞かれた  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    223-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā rājagahe viharati veḷuvane kalandakanivāpe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      rājagahe    a 地名、ラージャガハ、王舎城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      veḷuvane    a 竹林  
      kalandakanivāpe.  ni-vap a 地名、カランダカニヴァーパ(リスの餌場)  
    訳文                
     あるとき世尊は、王舎城の竹林にあるカランダカニヴァーパに住しておられた。  
                       
                       
                       
    223-3.                
     Atha kho āyasmā bhūmijo pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya yena jayasenassa rājakumārassa nivesanaṃ tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      bhūmijo    a 人名、ブーミジャ  
      pubbaṇha    a 依(属) 午前  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivāsetvā  ni-vas 使 着衣する、内衣を着る  
      語根 品詞 語基 意味  
      patta    a 男中  
      cīvaram    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      jayasenassa    a 人名、ジャヤセーナ  
      rāja    an 依(属)  
      kumārassa    a 童子  
      nivesanaṃ  ni-vas a 居住、住居  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     ときに尊者ブーミジャは、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、ジャヤセーナ王子の住居へ近づいた。  
                       
                       
                       
    223-4.                
     upasaṅkamitvā paññatte āsane nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      paññatte  pra-jñā 使 過分 a 知らしめられた、用意された  
      āsane  ās a 坐処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、用意された座へ坐った。  
                       
                       
                       
    223-5.                
     Atha kho jayaseno rājakumāro yenāyasmā bhūmijo tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      jayaseno    a 人名、ジャヤセーナ  
      rāja    an 依(属)  
      kumāro    a 童子  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      bhūmijo    a 人名、ブーミジャ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこでジャヤセーナ王子が、尊者ブーミジャへ近づいた。  
                       
                       
                       
    223-6.                
     upasaṅkamitvā āyasmatā bhūmijena saddhiṃ sammodi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      āyasmatā    ant 尊者、具寿  
      bhūmijena    a 人名、ブーミジャ  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodi.  saṃ-mud 相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     近づいて、尊者ブーミジャと挨拶した。  
                       
                       
                       
    223-7.                
     Sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā 話、説、論  
      sāraṇīyaṃ  saṃ-raj 未分 a 相慶慰すべき、喜ぶべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     喜ばしき慶賀の言葉を交わして、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    223-8.                
     Ekamantaṃ nisinno kho jayaseno rājakumāro āyasmantaṃ bhūmijaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      jayaseno    a 人名、ジャヤセーナ  
      rāja    an 依(属)  
      kumāro    a 童子  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      bhūmijaṃ    a 人名、ブーミジャ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐ったジャヤセーナ王子は、尊者ブーミジャへこう言った。  
                       
                       
                       
    223-9.                
     ‘‘santi, bho bhūmija, eke samaṇabrāhmaṇā evaṃvādino evaṃdiṭṭhino –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘santi,  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      bhūmija,    a 人名、ブーミジャ  
      eke    代的 一、とある  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vādino  vad in 論の  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      diṭṭhino –  dṛś in 見の  
    訳文                
     「尊者ブーミジャよ、一部の沙門婆羅門たちは、かくのごとき主張、かくのごとき見解ある者たちです。  
                       
                       
                       
    223-10.                
     ‘āsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā [carati, abhabbo (sī. pī.) evamuparipi ekavacaneneva dissati] phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘āsañ  ā-śī ā 希望、願望、意欲  
      ce    不変 もし、たとえ  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karitvā  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caranti,  car 行ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      abhabbā  a-bhū 未分 a 不可能な  
      phalassa  phal a 果、結果  
      adhigamāya;  adhi-gam a 到達、証得  
    訳文                
     『もし意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-11.                
     anāsañcepi [āsañca anāsañca cepi (aṭṭha.)] karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      an   不変 (否定の接頭辞)  
      āsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-10.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-12.                
     āsañca anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-10, 11.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-13.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      āsaṃ nāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāyā’(223-10, 11.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     もし意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じても、彼らは果を証得できない』と。  
                       
                       
                       
    223-14.                
     Idha bhoto bhūmijassa satthā kiṃvādī [kiṃvādī kiṃdiṭṭhī (syā. kaṃ. ka.)] kimakkhāyī’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhoto  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      bhūmijassa    a 人名、ブーミジャ  
      satthā    ar  
      kiṃ    代的 依(属) 何、なぜ、いかに  
      vādī  vad in 論の  
      kim    代的 依(属) 何、なぜ、いかに  
      akkhāyī’’  ā-khyā 名形 in 説く人、論者  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     これについて、尊者ブーミジャの師は、どのように論じ、どのように説いておられるのでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    223-15.                
     ‘‘Na kho metaṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na    不変 ない  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      me    代的  
      etaṃ,    代的 これ  
      rāja    an 依(属)  
      kumāra,    a 童子  
      bhagavato    ant 世尊  
      sammukhā    a 副奪 面前に  
      sutaṃ,  śru 名過分 a 所聞、聞かれた  
      sammukhā    a 副奪 面前に  
      paṭiggahitaṃ.  prati-grah 過分 a 受け取られた  
    訳文                
     「王子よ、私はこのことを、世尊の面前で聞き、面前で受持していません。  
                       
                       
                       
    223-16.                
     Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ṭhānañ  sthā a 場所、状態、道理、理由  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      etaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vijjati  vid 受 見出される、知られる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      bhagavā    ant 世尊  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākareyya –  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     しかし世尊がこのように解答されるであろうという、この道理は存在します。  
                       
                       
                       
    223-17.                
     ‘āsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘āsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-10.)  
      ayoniso    不変 非如理  
    訳文                
     『もし意欲をなして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-18.                
     anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-11, 17.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-19.                
     āsañca anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-12, 17.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-20.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya. (223-13, 17.)  
    訳文                
     もし意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    223-21.                
     Āsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Āsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya; (223-10.)  
      yoniso    不変 如理に、根本的に  
      bhabbā  bhū 未分 a 可能である  
    訳文                
     もし意欲をなして梵行を行じて、理に適っていれば、彼らは果を証得できる。  
                       
                       
                       
    223-22.                
     anāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      anāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya; (223-11, 21.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして梵行を行じて、理に適っていれば、彼らは果を証得できる。  
                       
                       
                       
    223-23.                
     āsañca anāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya; (223-12, 21.)  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして梵行を行じて、理に適っていれば、彼らは果を証得できる。  
                       
                       
                       
    223-24.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāyā’ti. (223-13, 21.)  
    訳文                
     もし意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じて、理に適っていれば、彼らは果を証得できる』と。  
                       
                       
                       
    223-25.                
     Na kho me taṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na kho me taṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ. (223-15.)  
    訳文                
     王子よ、私はこのことを、世尊の面前で聞き、面前で受持していません。  
                       
                       
                       
    223-26.                
     Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyyā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyyā’’ (223-16.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     しかし世尊がこのように解答されるであろうという、この道理は存在します」  
                       
                       
                       
    223-27.                
     ‘‘Sace kho bhoto bhūmijassa satthā evaṃvādī [evaṃvādī evaṃdiṭṭhī (syā. kaṃ. ka.)] evamakkhāyī, addhā bhoto bhūmijassa satthā sabbesaṃyeva puthusamaṇabrāhmaṇānaṃ muddhānaṃ [buddhānaṃ (ka.) muddhānantimuddhaṃ, matthakanti attho] maññe āhacca tiṭṭhatī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sace    不変 もし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhoto  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      bhūmijassa    a 人名、ブーミジャ  
      satthā    ar  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vādī  vad in 論の  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      akkhāyī,  ā-khyā 名形 in 説く人、論者  
      addhā    不変 まことに、たしかに  
      bhoto  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      bhūmijassa    a 人名、ブーミジャ  
      satthā    ar  
      sabbesaṃ    名形 代的 中→男 すべて  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      puthu    u 広い、多くの  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇānaṃ  bṛh a 婆羅門  
      muddhānaṃ  muh 過分 a 迷妄の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      maññe  man 私思うに、確かに、まるで  
      āhacca  ā-han 打って、破って  
      tiṭṭhatī’’  sthā 立つ  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「もし尊者ブーミジャの師がそのように論じ、そのように説かれるのであれば、たしかに尊者ブーミジャの師は、まるで多数の迷妄なる沙門婆羅門たちの全てを打ち破って立っておられるかのようです」  
                       
                       
                       
    223-28.                
     Atha kho jayaseno rājakumāro āyasmantaṃ bhūmijaṃ sakeneva thālipākena parivisi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      jayaseno    a 人名、ジャヤセーナ  
      rāja    an 依(属)  
      kumāro    a 童子  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      bhūmijaṃ    a 人名、ブーミジャ  
      sakena    a 自分の  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      thāli    i, ī 依(処) 壺、大皿、鍋  
      pākena    a 煮られたもの、料理  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parivisi.  pari-viṣ 給食する、給仕する  
    訳文                
     そしてジャヤセーナ王子は、尊者ブーミジャへ、自分の皿料理をもって給仕した。  
                       
                       
                       
    224-1.                
     224. Atha kho āyasmā bhūmijo pacchābhattaṃ piṇḍapātapaṭikkanto yena bhagavā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      bhūmijo    a 人名、ブーミジャ  
      pacchā    不変 後に、背後に、西方に  
      bhattaṃ  bhaj 名形 a 副対 食事 →食後に  
      piṇḍapāta  pat a 依(奪) 団食、施食  
      paṭikkanto  prati-kram 過分 a 戻った、退いた、減退した  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     ときに尊者ブーミジャは、食後、施食より退いてから、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    224-2.                
     upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて世尊へ礼拝し、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    224-3.                
     Ekamantaṃ nisinno kho āyasmā bhūmijo bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      bhūmijo    a 人名、ブーミジャ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐った尊者ブーミジャは、世尊へこう言った。  
                       
                       
                       
    224-4.                
     ‘‘idhāhaṃ, bhante, pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya yena jayasenassa rājakumārassa nivesanaṃ tenupasaṅkamiṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya yena jayasenassa rājakumārassa nivesanaṃ tena (223-3.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃ;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     「尊者よ、ここなる私は、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、ジャヤセーナ王子の住居へ近づきました。  
                       
                       
                       
    224-5.                
     upasaṅkamitvā paññatte āsane nisīdiṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      upasaṅkamitvā paññatte āsane (223-4.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃ.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、用意された座へ坐りました。  
                       
                       
                       
    224-6.                
     Atha kho, bhante, jayaseno rājakumāro yenāhaṃ tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho, bhante, jayaseno rājakumāro yenāhaṃ tenupasaṅkami; (223-5.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      ahaṃ    代的  
    訳文                
     尊者よ、そこでジャヤセーナ王子が、私へ近づきました。  
                       
                       
                       
    224-7.                
     upasaṅkamitvā mayā saddhiṃ sammodi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      upasaṅkamitvā mayā saddhiṃ sammodi. (223-6.)  
      mayā    代的  
    訳文                
     近づいて、私と挨拶しました。  
                       
                       
                       
    224-8.                
     Sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdi. (223-7.)  
    訳文                
     喜ばしき慶賀の言葉を交わして、一方へ坐りました。  
                       
                       
                       
    224-9.                
     Ekamantaṃ nisinno kho, bhante, jayaseno rājakumāro maṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ nisinno kho, bhante, jayaseno rājakumāro maṃ etadavoca – (223-8.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      maṃ    代的  
    訳文                
     尊者よ、一方へ坐ったジャヤセーナ王子は、私へこう言いました。  
                       
                       
                       
    224-10.                
     ‘santi, bho bhūmija, eke samaṇabrāhmaṇā evaṃvādino evaṃdiṭṭhino –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘santi, bho bhūmija, eke samaṇabrāhmaṇā evaṃvādino evaṃdiṭṭhino – (223-9.)  
    訳文                
     『尊者ブーミジャよ、一部の沙門婆羅門たちは、かくのごとき主張、かくのごとき見解ある者たちです。  
                       
                       
                       
    224-11.                
     āsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-10.)  
    訳文                
     もし意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    224-12.                
     anāsañcepi karitvā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      anāsañcepi karitvā…pe… (223-11.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして……  
                       
                       
                       
    224-13.                
     āsañca anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-12.)  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    224-14.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāyā’ti. (223-13.)  
    訳文                
     もし意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じても、彼らは果を証得できないと。  
                       
                       
                       
    224-15.                
     ‘Idha bhoto bhūmijassa satthā kiṃvādī kimakkhāyī’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Idha bhoto bhūmijassa satthā kiṃvādī kimakkhāyī’ti? (223-14.)  
    訳文                
     これについて、尊者ブーミジャの師は、どのように論じ、どのように説いておられるのでしょうか』と。  
                       
                       
                       
    224-16.                
     Evaṃ vutte ahaṃ, bhante, jayasenaṃ rājakumāraṃ etadavocaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vutte  vac 受 過分 a 男中 いわれた  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      jayasenaṃ    a 人名、ジャヤセーナ  
      rāja    an 依(属)  
      kumāraṃ    a 童子  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocaṃ –  vac 言う、語る、説く  
    訳文                
     尊者よ、このように言われて、私はジャヤセーナ王子へこう言いました。  
                       
                       
                       
    224-17.                
     ‘na kho me taṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na kho me taṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ. (223-15.)  
    訳文                
     『王子よ、私はこのことを、世尊の面前で聞き、面前で受持していません。  
                       
                       
                       
    224-18.                
     Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyya – (223-16.)  
    訳文                
     しかし世尊がこのように解答されるであろうという、この道理は存在します。  
                       
                       
                       
    224-19.                
     āsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-17.)  
    訳文                
     もし意欲をなして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    224-20.                
     anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-18.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    224-21.                
     āsañca anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-19.)  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    224-22.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā ayoniso brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya. (223-20.)  
    訳文                
     もし意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じて、理に適っていなければ、彼らは果を証得できない。  
                       
                       
                       
    224-23.                
     Āsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Āsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāya; (223-21.)  
    訳文                
     もし意欲をなして梵行を行じて、理に適っていれば、彼らは果を証得できる。  
                       
                       
                       
    224-24.                
     anāsañcepi karitvā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      anāsañcepi karitvā…pe… (223-22.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして……  
                       
                       
                       
    224-25.                
     āsañca anāsañcepi karitvā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā…pe… (223-23.)  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして……  
                       
                       
                       
    224-26.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāyāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā yoniso brahmacariyaṃ caranti, bhabbā phalassa adhigamāyāti. (223-24.)  
    訳文                
     意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じて、理に適っていれば、彼らは果を証得できると。  
                       
                       
                       
    224-27.                
     Na kho me taṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na kho me taṃ, rājakumāra, bhagavato sammukhā sutaṃ, sammukhā paṭiggahitaṃ. (223-15.)  
    訳文                
     王子よ、私はこのことを、世尊の面前で聞き、面前で受持していません。  
                       
                       
                       
    224-28.                
     Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ṭhānañca kho etaṃ vijjati yaṃ bhagavā evaṃ byākareyyā’ti. (223-26.)  
    訳文                
     しかし世尊がこのように解答されるであろうという、この道理は存在します』と。  
                       
                       
                       
    224-29.                
     ‘Sace bhoto bhūmijassa satthā evaṃvādī evamakkhāyī, addhā bhoto bhūmijassa satthā sabbesaṃyeva puthusamaṇabrāhmaṇānaṃ muddhānaṃ maññe āhacca tiṭṭhatī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Sace bhoto bhūmijassa satthā evaṃvādī evamakkhāyī, addhā bhoto bhūmijassa satthā sabbesaṃyeva puthusamaṇabrāhmaṇānaṃ muddhānaṃ maññe āhacca tiṭṭhatī’ti. (223-27.)  
    訳文                
     『もし尊者ブーミジャの師がそのように論じ、そのように説かれるのであれば、たしかに尊者ブーミジャの師は、まるで多数の迷妄なる沙門婆羅門たちの全てを打ち破って立っておられるかのようです』と〔王子は答えました〕。  
                       
                       
                       
    224-30.                
     ‘Kaccāhaṃ, bhante, evaṃ puṭṭho evaṃ byākaramāno vuttavādī ceva bhagavato homi, na ca bhagavantaṃ abhūtena abbhācikkhāmi, dhammassa cānudhammaṃ byākaromi, na ca koci sahadhammiko vādānuvādo gārayhaṃ ṭhānaṃ āgacchatī’’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Kacci    不変 〜かどうか、望むらくは  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      puṭṭho  prach 過分 a 問われた  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      byākaramāno  vi-ā-kṛ 現分 a 解答する  
      vutta  vac 過分 a 依(対) 言われた、説かれた  
      vādī  vad in 言う者 →所説の説者  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      homi,  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      abhūtena    名形 a 不実の、虚偽  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abbhācikkhāmi,  abhi-ā-khyā 強 非難する、誹謗する  
      語根 品詞 語基 意味  
      dhammassa  dhṛ a 男中  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      anudhammaṃ  anu-dhṛ a 随法、如法  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākaromi,  vi-ā-kṛ 解答する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      koci    代的 何らかの、何者であれ  
      sahadhammiko  dhṛ a 同法の、倶法の、如法の、理由のある  
      vāda  vad a 有(相) 語、言  
      anuvādo  anu-vad a 随説、細説、非難 →種々の説  
      gārayhaṃ  garh 未分 a 呵責されるべき  
      ṭhānaṃ  sthā a 場所、状態、道理  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āgacchatī’’’  ā-gam 来る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     尊者よ、このように問われ、このように答えた私は、世尊の所説を語る者でありましょうか。不実に世尊を誹謗してはいないでしょうか。法の随法を解答しているでしょうか。また、誰であれ道理を同じくする種々の論者が、非難されるべき状態に陥ってはいないでしょうか」  
    メモ                
     ・『長部』「歓喜経」【他に師の徳を見ること】にパラレル。  
                       
                       
                       
    224-31.                
     ‘‘Taggha tvaṃ, bhūmija, evaṃ puṭṭho evaṃ byākaramāno vuttavādī ceva me hosi, na ca maṃ abhūtena abbhācikkhasi, dhammassa cānudhammaṃ byākarosi, na ca koci sahadhammiko vādānuvādo gārayhaṃ ṭhānaṃ āgacchati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Taggha    不変 たしかに  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      bhūmija,    a 人名、ブーミジャ  
      ‘‘Taggha tvaṃ, bhūmija, evaṃ puṭṭho evaṃ byākaramāno vuttavādī ceva me hosi, na ca maṃ abhūtena abbhācikkhasi, dhammassa cānudhammaṃ byākarosi, na ca koci sahadhammiko vādānuvādo gārayhaṃ ṭhānaṃ āgacchati. (224-30.)  
      me    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hosi,  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      maṃ    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abbhācikkhasi,  abhi-ā-khyā 強 非難する、誹謗する  
      byākarosi,  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     「ブーミジャよ、そのように問われ、そのように答えるあなたは、私の所説を語る者です。不実に私を誹謗してはいません。法の随法を解答しています。また、誰であれ道理を同じくする種々の論者が、非難されるべき状態に陥ったりしていません。  
                       
                       
                       
    224-32.                
     Ye hi keci, bhūmija, samaṇā vā brāhmaṇā vā micchādiṭṭhino micchāsaṅkappā micchāvācā micchākammantā micchāājīvā micchāvāyāmā micchāsatī micchāsamādhino te āsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye    代的 (関係代名詞)  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      keci,    代的 何らかの、何者であれ  
      bhūmija,    a 人名、ブーミジャ  
      samaṇā  śram a 沙門  
          不変 あるいは  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
          不変 あるいは  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      diṭṭhino  dṛś i 女→男 見、見解、意見  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      saṅkappā  saṃ-kḷp a 思惟、思念  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      vācā  vac ā 女→男 言葉、語  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      kammantā  kṛ a 業、作業、業務、家業、職業  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      ājīvā  ā-jīv a 活命、命、生活  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      vāyāmā    a 精進、勤  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      satī  smṛ i 女→男 念、憶念、正念  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      samādhino  saṃ-ā-dhā i 定、三昧、精神集中  
      te āsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-10.)  
    訳文                
     ブーミジャよ、およそいかなる沙門たちあるいは婆羅門たちであれ、邪見者、邪思惟者、邪語者、邪業者、邪命者、邪精進者、邪念者、邪定者たちであれば、もし意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できず、  
    メモ                
     ・micchādiṭṭhinoなどは不変化辞micchāが形容詞的に用いられ有財釈化した持業釈で後分の語と結合しているものと思われる。が、そうであれば正見と清浄はもしくは-iyoという曲用語尾でなくてはならないはずである。にもかかわらず-inoになっているということは、有財釈化の際に形容詞化をあらわす語尾-inが付されたか、あるいは何らかの誤記と思われる。  
                       
                       
                       
    224-33.                
     anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-11.)  
    訳文                
     もし無意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できず、  
                       
                       
                       
    224-34.                
     āsañca anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āsañca anāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya; (223-12.)  
    訳文                
     もし意欲をなし、かつ無意欲をなして梵行を行じても、彼らは果を証得できず、  
                       
                       
                       
    224-35.                
     nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāsaṃ nānāsañcepi karitvā brahmacariyaṃ caranti, abhabbā phalassa adhigamāya. (223-13.)  
    訳文                
     もし意欲をなさず、かつ無意欲をなさずして梵行を行じても、彼らは果を証得できません。  
                       
                       
                       
    224-36.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的 何、誰  
      hetu?  hi u 副対 因、原因(属格に副対で「〜のゆえに」)  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    224-37.                
     Ayoni hesā, bhūmija, phalassa adhigamāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayoni  yoni  i 非原因  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      esā,    代的 これ  
      bhūmija,    a 人名、ブーミジャ  
      phalassa  phal a 果、結果  
      adhigamāya.  adhi-gam a 到達、証得  
    訳文                
     ブーミジャよ、なぜならこれは、果の証得のための原因ではないからです。  
                       
                       
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