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     8. Vācāsuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Vācā  vac ā 依(属) 言葉、語  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「語経」(『増支部』5-198  
                       
                       
                       
    198-1.                
     198. ‘‘Pañcahi, bhikkhave, aṅgehi samannāgatā vācā subhāsitā hoti, no dubbhāsitā, anavajjā ca ananuvajjā ca viññūnaṃ [ananuvajjā viññūnaṃ (syā. kaṃ.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Pañcahi,     
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      aṅgehi    a 支分、部分、肢体、理由  
      samannāgatā  saṃ-anu-ā-gam 過分 a 具足した  
      vācā  vac ā 言葉、語  
      subhāsitā  su-bhāṣ 過分 a よく説かれた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 ない、否  
      dubbhāsitā,  dur-bhāṣ 過分 a 悪しく説かれた  
      anavajjā    a 無罪の、呵責すべからず  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ananuvajjā  an-anu-vad 未分 a 非難されるべからざる  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      viññūnaṃ.  vi-jñā 名形 ū 有智の、智者  
    訳文                
     「比丘たちよ、五つの支分をそなえた語は、悪説されたものではなく善説されたものであり、智者たちにとって、呵責されるべからざる、非難されるべからざるものです。  
    メモ                
     ・この発端は『相応部』8-5「善語経」にパラレル。  
                       
                       
                       
    198-2.                
     Katamehi pañcahi?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Katamehi    代的 いずれの  
      pañcahi?     
    訳文                
     いかなる五か。  
                       
                       
                       
    198-3.                
     Kālena ca bhāsitā hoti, saccā ca bhāsitā hoti, saṇhā ca bhāsitā hoti, atthasaṃhitā ca bhāsitā hoti, mettacittena ca bhāsitā hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kālena    a 副具 時、適時  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhāsitā  bhāṣ 名過分 a 中→女 語られた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      saccā    a 真理、真実  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhāsitā  bhāṣ 名過分 a 中→女 語られた  
      hoti,  同上  
      saṇhā    a 柔らかい、柔和な、温和な  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhāsitā  bhāṣ 名過分 a 中→女 語られた  
      hoti,  同上  
      attha    a 男中 依(具)  
      saṃhitā  saṃ-dhā 過分 a 伴った、具した  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhāsitā  bhāṣ 名過分 a 中→女 語られた  
      hoti,  同上  
      metta    名形 a 依(属) 友情ある、慈  
      cittena  cit a  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhāsitā  bhāṣ 名過分 a 中→女 語られた  
      hoti.  同上  
    訳文                
     適時に語られたものである。事実より語られたものである。柔和に語られたものである。義をともなって語られたものである。慈心をもって語られたものである。  
                       
                       
                       
    198-4.                
     Imehi kho, bhikkhave, pañcahi aṅgehi samannāgatā vācā subhāsitā hoti, no dubbhāsitā, anavajjā ca ananuvajjā ca viññūna’’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imehi    代的 これら  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, pañcahi aṅgehi samannāgatā vācā subhāsitā hoti, no dubbhāsitā, anavajjā ca ananuvajjā ca viññūna’’n (198-1.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘たちよ、これら五つの支分をそなえた語は、悪説されたものではなく善説されたものであり、智者たちにとって、呵責されるべからざる、非難されるべからざるものです」  
                       
                       
                       
     Aṭṭhamaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aṭṭhamaṃ.    a 第八の  
    訳文                
     第八〔経〕。  
                       
                       
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