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		8. Visākhasuttaṃ
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Visākha		名	a	男	依（属）		人名、ヴィサーカ
			suttaṃ	sīv	名	a	中	単	主	経、糸
		訳文
		「ヴィサーカ経」（『増支部』4-48）
		メモ
		・『相応部』21-7の同名経にパラレル。
		48-1.
		48. Ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Ekaṃ		数	代的	男	単	副対	一、とある
			samayaṃ	saṃ-i	名	a	男	単	副対	時
			bhagavā		名	ant	男	単	主	世尊
			sāvatthiyaṃ		名	ī	女	単	処	地名、サーヴァッティー
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			viharati	vi-hṛ	動	現	能	単	三	住する
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			jetavane		名	a	中	単	処	地名、ジェータ林、祇樹、祇園
			anāthapiṇḍikassa		名	a	男	単	属	人名、アナータピンディカ、給孤独
			ārāme.		名	a	男	単	処	園
		訳文
		あるとき世尊はサーヴァッティーの、ジェータ林、アナータピンディカの園に住しておられた。
		48-2.
		Tena kho pana samayena āyasmā visākho pañcālaputto [pañcāliputto (sī. syā. kaṃ. pī.)] upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhū dhammiyā kathāya sandasseti samādapeti samuttejeti sampahaṃseti, poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāya.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Tena		代	代的	男	単	副具	それ、彼、それによって、それゆえ
			kho		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、たしかに
			pana		不変	‐	‐	‐	‐	また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて
			samayena		名	a	男	単	副具	時
			āyasmā		形	ant	男	単	主	尊者、具寿
			visākho		名	a	男	単	主	人名、ヴィサーカ
			pañcālaputto		名	a	男	単	主	人名、パンチャーラプッタ
			upaṭṭhāna	upa-sthā	名	a	中	依（与）		奉仕、随侍
			sālāyaṃ		名	ā	女	単	処	会堂、家屋　→侍者堂、講堂、集会所
			bhikkhū	bhikṣ	名	u	男	複	対	比丘
			dhammiyā	dhṛ	形	ī	女	単	具	法の、法ある
			kathāya		名	ā	女	単	具	話
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			sandasseti	saṃ-dṛś　使	動	現	能	単	三	教示する、開示する
			samādapeti	saṃ-ā-dā　使	動	現	能	単	三	取らせる、勧導する、訓誡する
			samuttejeti	saṃ-ā-tij　使	動	現	能	単	三	鼓舞する、奨励する
			sampahaṃseti,	saṃ-pra-hṛṣ　使	動	現	能	単	三	喜ばせる、欣喜させる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			poriyā		形	in(ī)	女	単	具	雅な、上品な
			vācāya	vac	名	ā	女	単	具	言葉、語
			vissaṭṭhāya	vi-sṛj	過分	a	女	単	具	放った、玲瓏な、明瞭な
			anelagalāya		形	a	女	単	具	綺麗な発音の
			atthassa		名	a	男中	単	属	義、意味
			viññāpaniyā	vi-jñā　使	形	ī	女	単	具	令知の、教授する
			pariyāpannāya	pari-ā-pad	過分	a	女	単	具	所属する、所繋の、完成した、究竟の
			anissitāya.		形	a	女	単	具	無依の、不依止の
		訳文
		さてそのとき尊者ヴィサーカ・パンチャーラプッタが、雅な、明瞭な、綺麗な発音の、意義を伝える、完成した、不依の言葉による法話をもって、比丘たちを教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させていた。
		48-3.
		Atha kho bhagavā sāyanhasamayaṃ paṭisallānā vuṭṭhito yena upaṭṭhānasālā tenupasaṅkami;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Atha		不変	‐	‐	‐	‐	ときに、また、そこに
			kho		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、たしかに
			bhagavā		名	ant	男	単	主	世尊
			sāyanha		名	a	男	依（属）		夕方
			samayaṃ	saṃ-i	名	a	男	単	副対	時
			paṭisallānā	prati-saṃ-lī	名	a	中	単	奪	独坐
			vuṭṭhito	(vi-)ud-sthā	過分	a	男	単	主	出定した
			yena		代	代的	中	単	具	（関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」）
			upaṭṭhāna	upa-sthā	名	a	中	依（与）		奉仕、随侍
			sālā		名	ā	女	単	主	会堂、家屋　→侍者堂、講堂、集会所
			tena		代	代的	中	単	具	それ、彼、それによって、それゆえ
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			upasaṅkami;	upa-saṃ-kram	動	ア	能	単	三	近づいた
		訳文
		ときに世尊は夕暮れ時、独坐より出定して侍者堂へ近づかれた。
		48-4.
		upasaṅkamitvā paññatte āsane nisīdi.
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			upasaṅkamitvā	upa-saṃ-kram	動	連	‐	‐	‐	近づく
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			paññatte	pra-jñā　使	過分	a	中	単	処	知らしめられた、告知、用意、施設された
			āsane	ās	名	a	中	単	処	坐処
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			nisīdi.	ni-sad	動	ア	能	単	三	坐る
		訳文
		近づいて、用意された座に坐られた。
		48-5.
		Nisajja kho bhagavā bhikkhū āmantesi –
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			Nisajja	ni-sad	動	連	‐	‐	‐	坐る
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			kho		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、たしかに
			bhagavā		名	ant	男	単	主	世尊
			bhikkhū	bhikṣ	名	u	男	複	対	比丘
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			āmantesi –		動	ア	能	単	三	呼びかける、話す、相談する
		訳文
		坐って、世尊は比丘たちへ呼びかけられた。
		48-6.
		‘‘Ko nu kho, bhikkhave, upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhū dhammiyā kathāya sandasseti samādapeti samuttejeti sampahaṃseti poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāyā’’ti?
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Ko		代	代的	男	単	主	何、誰
			nu		不変	‐	‐	‐	‐	いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか
			kho,		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、たしかに
			bhikkhave,	bhikṣ	名	u	男	複	呼	比丘
			upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhū dhammiyā kathāya sandasseti samādapeti samuttejeti sampahaṃseti poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāyā’’ (48-2.)
			ti?		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		「比丘たちよ、いったい誰が、雅な、明瞭な、綺麗な発音の、意義を伝える、完成した、不依の言葉による法話をもって、比丘たちを教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させているのでしょうか」と。
		48-7.
		‘‘Āyasmā, bhante, visākho pañcālaputto upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhū dhammiyā kathāya sandasseti samādapeti samuttejeti sampahaṃseti poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāyā’’ti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Āyasmā, bhante, visākho pañcālaputto upaṭṭhānasālāyaṃ bhikkhū dhammiyā kathāya sandasseti samādapeti samuttejeti sampahaṃseti poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāyā’’ (48-2.)
			bhante,	bhū	名現分	ant（特）	男	単	呼	尊者よ、大徳よ
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		「尊者よ、尊者ヴィサーカ・パンチャーラプッタが、雅な、明瞭な、綺麗な発音の、意義を伝える、完成した、不依の言葉による法話をもって、比丘たちを教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させているのです」
		48-8.
		Atha kho bhagavā āyasmantaṃ visākhaṃ pañcālaputtaṃ etadavoca –
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Atha		不変	‐	‐	‐	‐	ときに、また、そこに
			kho		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、たしかに
			bhagavā		名	ant	男	単	主	世尊
			āyasmantaṃ		形	ant	男	単	対	尊者、具寿
			visākhaṃ		名	a	男	単	対	人名、ヴィサーカ
			pañcālaputtaṃ		名	a	男	単	対	人名、パンチャーラプッタ
			etad		代	代的	中	単	対	これ
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			avoca –	vac	動	ア	能	単	三	いう
		訳文
		そこで世尊は、尊者ヴィサーカ・パンチャーラプッタへこう仰った。
		48-9.
		‘‘sādhu sādhu, visākha!
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘sādhu	sādh	形	u	中	単	主	善き、善哉、なにとぞ
			sādhu,	sādh	形	u	中	単	主	善き、善哉、なにとぞ
			visākha!		名	a	男	単	呼	人名、ヴィサーカ
		訳文
		「善きかな、善きかな、ヴィサーカよ。
		48-10.
		Sādhu kho tvaṃ, visākha, bhikkhū dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāyāti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Sādhu	sādh	形	u	中	単	主	善き、善哉、なにとぞ
			kho		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、たしかに
			tvaṃ,		代	代的	‐	単	主	あなた
			visākha,		名	a	男	単	呼	人名、ヴィサーカ
			bhikkhū dhammiyā kathāya sandassesi samādapesi samuttejesi sampahaṃsesi poriyā vācāya vissaṭṭhāya anelagalāya atthassa viññāpaniyā pariyāpannāya anissitāyā (48-2.)
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			sandassesi	saṃ-dṛś　使	動	現	能	単	二	教示する、開示する
			samādapesi	saṃ-ā-dā　使	動	現	能	単	二	取らせる、勧導する、訓誡する
			samuttejesi	saṃ-ā-tij　使	動	現	能	単	二	鼓舞する、奨励する
			sampahaṃsesi	saṃ-pra-hṛṣ　使	動	現	能	単	二	喜ばせる、欣喜させる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		善きかな、ヴィサーカよ。あなたが、雅な、明瞭な、綺麗な発音の、意義を伝える、完成した、不依の言葉による法話をもって、比丘たちを教示し、訓誡し、鼓舞し、欣喜させているとは。
		48-11.
		‘‘Nābhāsamānaṃ jānanti, missaṃ bālehi paṇḍitaṃ;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Na		不変	‐	‐	‐	‐	ない
			abhāsamānaṃ	a-bhāṣ	現分	a	男	単	対	語らない
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			jānanti,	jñā	動	現	能	複	三	知る
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			missaṃ		名形	a	中→男	単	対	混ぜる、混合の
			bālehi		名	a	中	複	具	愚かな、無智の、若い
			paṇḍitaṃ;		形	a	男	単	対	賢い
		訳文
		♪愚者たちに混じって、語らなければ、人々は賢者を知ることがない。
		48-12.
		Bhāsamānañca jānanti, desentaṃ amataṃ padaṃ.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Bhāsamānañ	bhāṣ	現分	a	男	単	対	語る
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			jānanti,	jñā	動	現	能	複	三	知る
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			desentaṃ	diś　使	現分	ant	男	単	対	示す
			amataṃ		名形	a	中	単	対	不死、甘露
			padaṃ.		名	a	中	単	対	句、足
		訳文
		♪不死の句を語り、示すことで、人々は〔彼を〕知るのである。
		48-13.
		‘‘Bhāsaye jotaye dhammaṃ, paggaṇhe isinaṃ dhajaṃ;
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			‘‘Bhāsaye	bhāṣ	動	願	能	単	三	語る
			jotaye	dyut　使	動	願	能	単	三	輝かせる、光らせる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			dhammaṃ,	dhṛ	名	a	男中	単	対	法
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			paggaṇhe	pra-grah	動	願	能	単	三	さしのべる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			isinaṃ		名	i	男	複	属	仙人
			dhajaṃ;		名	a	男	単	対	旗
		訳文
		♪法を語り、あきらかにせよ。諸仙の旗を掲げよ。
		48-14.
		Subhāsitadhajā isayo, dhammo hi isinaṃ dhajo’’ti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Subhāsita	su-bhāṣ	過分	a	‐	有（持）		善く語られた、善語
			dhajā		名	a	男	複	主	旗
			isayo,		名	i	男	複	主	仙人、聖者
			dhammo	dhṛ	名	a	男中	単	主	法
			hi		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、なぜなら
			isinaṃ		名	i	男	複	属	仙人
			dhajo’’		名	a	男	単	主	旗、幢
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		♪諸仙は善語を旗とする者たちである。なぜなら法が諸仙の旗だからである」と。
		aṭṭhamaṃ;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			aṭṭhamaṃ;		形	a	中	単	主	第八の
		訳文
		第八〔経〕。
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