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     6. Pāsarāsisuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Pāsa    a 依(属)  
      rāsi    i 依(属) 集積、聚、財  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     『罠聚経』  
    メモ                
     ・諸訳は『聖求経』ariya-pariyesana-suttaとしている。  
                       
                       
                       
    272-1.                
     272. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    272-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    272-3.                
     Atha kho bhagavā pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya sāvatthiṃ piṇḍāya pāvisi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      pubba    代的 依(属) 過去の  
      aṇha    a 依(属) 日 →午前  
      samayaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivāsetvā  ni-vas 使 着衣する、内衣を着る  
      語根 品詞 語基 意味  
      patta    a 男中  
      cīvaram    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      sāvatthiṃ    ī 地名、サーヴァッティー  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāvisi.  pra-viś 入る  
    訳文                
     ときに世尊は、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、托鉢のためサーヴァッティへ入られた。  
                       
                       
                       
    272-4.                
     Atha kho sambahulā bhikkhū yenāyasmā ānando tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sambahulā    a 多くの、衆多の  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     その時、多くの比丘たちが、尊者アーナンダの元へ近づいた。  
                       
                       
                       
    272-5.                
     upasaṅkamitvā āyasmantaṃ ānandaṃ etadavocuṃ –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      ānandaṃ  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocuṃ –  vac いう  
    訳文                
     近づいて、尊者アーナンダへこういった。  
                       
                       
                       
    272-6.                
     ‘‘cirassutā no, āvuso ānanda, bhagavato sammukhā dhammī kathā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘cira    a 依(奪) 久しい  
      sutā  śru 過分 a 聞いた  
      no,    代的 私たち  
      āvuso    不変 友よ  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhagavato    ant 世尊  
      sammukhā    a 男中 副奪 面前で  
      dhammī  dhṛ ī 法の、法ある  
      kathā.    ā  
    訳文                
     「友、アーナンダよ、我々は久しく、世尊の面前で法話を聞いていません。  
    メモ                
     ・直訳すれば、「我々によって聞かれてより久しい法話がある」か。  
                       
                       
                       
    272-7.                
     Sādhu mayaṃ, āvuso ānanda, labheyyāma bhagavato sammukhā dhammiṃ kathaṃ savanāyā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu  sādh 不変 善哉、なにとぞ  
      mayaṃ,    代的 私たち  
      āvuso    不変 友よ  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      labheyyāma  labh 得る  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavato    ant 世尊  
      sammukhā    a 男中 副奪 面前で  
      dhammiṃ  dhṛ ī 法の、法ある  
      kathaṃ    ā  
      savanāyā’’  śru a 耳、聞、聴聞  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     なにとぞ友、アーナンダよ、我々が世尊の面前での法話を、聴聞のため、得られますよう」。  
                       
                       
                       
    272-8.                
     ‘‘Tena hāyasmanto yena rammakassa brāhmaṇassa assamo tenupasaṅkamatha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      hi    不変 じつに、なぜなら →しからば  
      āyasmanto    ant 尊者、具寿  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assamo    a 草庵、仙処  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamatha;  upa-saṃ-kram 近づく  
    訳文                
     「しからば尊者がたは、ランマカ婆羅門の草庵へおゆき下さい。  
                       
                       
                       
    272-9.                
     appeva nāma labheyyātha bhagavato sammukhā dhammiṃ kathaṃ savanāyā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      appeva    不変 おそらく  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      labheyyātha  labh 得る  
      bhagavato sammukhā dhammiṃ kathaṃ savanāyā’’ti. (272-7.)  
    訳文                
     おそらく、世尊の面前での法話を、聴聞のため、得られることでしょう」。  
                       
                       
                       
    272-10.                
     ‘‘Evamāvuso’’ti kho te bhikkhū āyasmato ānandassa paccassosuṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evam    不変 このように、かくの如き  
      āvuso’’    不変 友よ  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      āyasmato    ant 尊者、具寿  
      ānandassa  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ. prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「友よ、そのように」と、彼ら比丘たちは尊者アーナンダへ答えた。  
                       
                       
                       
    272-11.                
     Atha kho bhagavā sāvatthiyaṃ piṇḍāya caritvā pacchābhattaṃ piṇḍapātapaṭikkanto āyasmantaṃ ānandaṃ āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caritvā  car ゆく  
      語根 品詞 語基 意味  
      pacchā    不変 後に、背後に、西方に  
      bhattaṃ  bhaj 名形 a 食事 →食後に  
      piṇḍa    a 円いもの、団食、食物、集団  
      pāta  pat a 依(奪) 落、段 →団食、施食  
      paṭikkanto  prati-kram 過分 a 戻った、退いた、減退した  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      ānandaṃ  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は、托鉢のためサーヴァッティーへゆき、食後、施食より退いてから尊者アーナンダへ語りかけられた。  
                       
                       
                       
    272-12.                
     ‘‘āyāmānanda, yena pubbārāmo migāramātupāsādo tenupasaṅkamissāma divāvihārāyā’’ti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘āyāmā  ā-yā 来る、近づく、いざ  
      語根 品詞 語基 意味  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      pubba    代的 前の、先の、東の  
      ārāmo    a  
      migāramātu    ar 依(属) 地名、ミガーラマータル(鹿母)  
      pāsādo  pra-ā-sad a 殿堂、重閣、高楼、講堂  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamissāma  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      divā    不変 日中に  
      vihārāyā’’  vi-hṛ a 住、住処  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「いざアーナンダよ、我々は日中を過ごすため、東園のミガーラマータル高楼へ近づくとしましょう」と。  
                       
                       
                       
    272-13.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’ti kho āyasmā ānando bhagavato paccassosi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bhante’’  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosi.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ、そのように」と、尊者アーナンダは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    272-14.                
     Atha kho bhagavā āyasmatā ānandena saddhiṃ yena pubbārāmo migāramātupāsādo tenupasaṅkami divāvihārāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      āyasmatā    ant 尊者、具寿  
      ānandena  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      yena pubbārāmo migāramātupāsādo tenupasaṅkami divāvihārāya. (272-12)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこで世尊は尊者アーナンダとともに、日中を過ごすため、東園のミガーラマータル高楼へ近づかれた。  
                       
                       
                       
    272-15.                
     Atha kho bhagavā sāyanhasamayaṃ paṭisallānā vuṭṭhito āyasmantaṃ ānandaṃ āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāyanha    a 依(属) 夕方  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      paṭisallānā  prati-saṃ-lī a 宴坐、宴黙、独坐、独想、禅思  
      vuṭṭhito  vi-ud-sthā? 過分 a 立ち上がった、出定した  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      ānandaṃ  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は夕暮れ時、独坐より出定して尊者アーナンダへ呼びかけた。  
                       
                       
                       
    272-16.                
     ‘‘āyāmānanda, yena pubbakoṭṭhako tenupasaṅkamissāma gattāni parisiñcitu’’nti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘āyāmā  ā-yā 来る、近づく、いざ  
      語根 品詞 語基 意味  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      pubbakoṭṭhako   a 地名、プッバコッタカ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamissāma  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      gattāni    a 肢体、五体、身体  
      parisiñcitu’’n  pari-sic 不定 注ぐため、沐浴するため  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「いざアーナンダよ、我々は身体を沐浴するため、プッバコッタカへ近づくとしましょう」と。  
    メモ                
     ・註によればプッバコッタカ(「東の小屋」)とは沐浴場であるという。  
                       
                       
                       
    272-17.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’ti kho āyasmā ānando bhagavato paccassosi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ, bhante’’ti kho āyasmā ānando bhagavato paccassosi. (272-13.)  
    訳文                
     「尊者よ、そのように」と、尊者アーナンダは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    273-1.                
     273. Atha kho bhagavā āyasmatā ānandena saddhiṃ yena pubbakoṭṭhako tenupasaṅkami gattāni parisiñcituṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho bhagavā āyasmatā ānandena saddhiṃ (272-14.)  
      yena pubbakoṭṭhako tenupasaṅkami gattāni parisiñcituṃ. (272-16.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこで世尊は尊者アーナンダとともに、身体を沐浴するため、プッバコッタカへ近づかれた。  
                       
                       
                       
    273-2.                
     Pubbakoṭṭhake gattāni parisiñcitvā paccuttaritvā ekacīvaro aṭṭhāsi gattāni pubbāpayamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Pubbakoṭṭhake    a 地名、プッバコッタカ  
      gattāni    a 肢体、五体、身体  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parisiñcitvā  pari-sic 注ぐ、沐浴する  
      paccuttaritvā  prati-ud-tṛ 再び出てゆく、撤退する  
      語根 品詞 語基 意味  
      eka    代的 有(帯) 一、とある  
      cīvaro    a 中→男  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      aṭṭhāsi  sthā 立つ  
      語根 品詞 語基 意味  
      gattāni    a 肢体、五体、身体  
      pubbapayamāno.    現分 a 以前のようになす、乾かす  
    訳文                
     プッバコッタカにおいて、身体を沐浴し、出て、衣一枚となって立ち、身体を乾かされた。  
                       
                       
                       
    273-3.                
     Atha kho āyasmā ānando bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     そこで尊者アーナンダは世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    273-4.                
     ‘‘ayaṃ, bhante, rammakassa brāhmaṇassa assamo avidūre.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ayaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assamo    a 草庵、仙処  
      avidūre.    不変 遠くない、近くに  
    訳文                
     「尊者よ、かのランマカ婆羅門の草庵が近くにあります。  
                       
                       
                       
    273-5.                
     Ramaṇīyo, bhante, rammakassa brāhmaṇassa assamo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ramaṇīyo,  ram 未分 a 楽しい、喜ばしい、愉快な、美しい  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assamo;    a 草庵、仙処  
    訳文                
     尊者よ、ランマカ婆羅門の草庵は美しいところです。  
                       
                       
                       
    273-6.                
     pāsādiko, bhante, rammakassa brāhmaṇassa assamo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      pāsādiko,  pra-sad a 浄信の、清浄の、喜心の  
      bhante, rammakassa brāhmaṇassa assamo. (273-5.)  
    訳文                
     尊者よ、ランマカ婆羅門の草庵は清らかなところです。  
                       
                       
                       
    273-7.                
     Sādhu, bhante, bhagavā yena rammakassa brāhmaṇassa assamo tenupasaṅkamatu anukampaṃ upādāyā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu,  sādh 不変 善哉、なにとぞ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      bhagavā    ant 世尊  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assamo    a 草庵、仙処  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamatu  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      anukampaṃ  anu-kamp ā 憐愍、慈悲  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upādāyā’’  upa-ā-dā 取る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     尊者よ、なにとぞ世尊は憐愍をもって、ランマカ婆羅門の草庵へ近づかれますよう」と。  
                       
                       
                       
    273-8.                
     Adhivāsesi bhagavā tuṇhībhāvena.  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Adhivāsesi  adhi-vas 使 同意する、承認する、忍住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavā    ant 世尊  
      tuṇhī    不変 沈黙して、黙って  
      bhāvena. bhū a 本性、性、状態、態  
    訳文                
     世尊は沈黙によって承認された。  
                       
                       
                       
    273-9.                
     Atha kho bhagavā yena rammakassa brāhmaṇassa assamo tenupasaṅkami.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assamo    a 草庵、仙処  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami.  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そして世尊はランマカ婆羅門の草庵へ近づかれた。  
                       
                       
                       
    273-10.                
     Tena kho pana samayena sambahulā bhikkhū rammakassa brāhmaṇassa assame dhammiyā kathāya sannisinnā honti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      sambahulā    a 多くの、衆多の  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assame    a 草庵、仙処  
      dhammiyā    ī 法の  
      kathāya    ā  
      sannisinnā  saṃ-ni-sad 過分 a 共坐した  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      honti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     さてそのとき、多くの比丘たちが、ランマカ婆羅門の草庵において、法談のため共坐していた。  
                       
                       
                       
    273-11.                
     Atha kho bhagavā bahidvārakoṭṭhake aṭṭhāsi kathāpariyosānaṃ āgamayamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bahi    不変 外に  
      dvāra    a 依(具) 門、戸  
      koṭṭhake    a 穀倉、小屋  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      aṭṭhāsi  sthā 立つ  
      語根 品詞 語基 意味  
      kathā    ā 依(属)  
      pariyosānaṃ  pari-ava-sā a 終わり、終結  
      āgamayamāno.  ā-gam 使 現分 a 来させる、待つ、期待する  
    訳文                
     ときに世尊は門ある小屋の外にたって、話の終わりを待たれた。  
                       
                       
                       
    273-12.                
     Atha kho bhagavā kathāpariyosānaṃ viditvā ukkāsitvā aggaḷaṃ ākoṭesi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      kathā    ā 依(属)  
      pariyosānaṃ  pari-ava-sā a 終わり、終結  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viditvā  vid 知る  
      ukkāsitvā  ud-kās 咳払いする  
      語根 品詞 語基 意味  
      aggaḷaṃ    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ākoṭesi.  ā-kuṭ 打つ  
    訳文                
     そして世尊は話の終わりを知ると、咳払いし、閂をたたかれた。  
                       
                       
                       
    273-13.                
     Vivariṃsu kho te bhikkhū bhagavato dvāraṃ.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Vivariṃsu  vi-vṛ 能反 開ける  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      dvāraṃ.    a 門、戸  
    訳文                
     彼ら比丘たちは、世尊のため門を開けた。  
                       
                       
                       
    273-14.                
     Atha kho bhagavā rammakassa brāhmaṇassa assamaṃ pavisitvā paññatte āsane nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      rammakassa    a 人名、ランマカ  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      assamaṃ    a 草庵、仙処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pavisitvā  pra-viś 入る  
      語根 品詞 語基 意味  
      paññatte  pra-jñā 使 過分 a 準備、用意、告知された  
      āsane  ās a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐った  
    訳文                
     そこで世尊はランマカ婆羅門の草庵へ入られ、用意された座へ坐られた。  
                       
                       
                       
    273-15.                
     Nisajja kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Nisajja  ni-sad 坐って  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘たち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi – ā-mantra 呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     じつに、坐って世尊は比丘たちへ話しかけられた。  
                       
                       
                       
    273-16.                
     ‘‘kāyanuttha, bhikkhave, etarahi kathāya sannisinnā?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘kāya    代的 どのような  
      nu    不変 〜かどうか、〜であろうか  
      ettha,    不変 ここに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘たちよ  
      etarahi    不変  
      kathāya    ā 説、話、論、物語  
      sannisinnā?  saṃ-ni-sad 過分 a ともに座った  
    訳文                
     「比丘たちよ、いまここに、どのような話のため、ともに坐っていたのでしょうか。  
    メモ                
     ・このあたり『梵網経』にパラレル。  
                       
                       
                       
    273-17.                
     Kā ca pana vo antarākathā vippakatā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      vo    代的 あなたがた  
      antarākathā    ā 中間の話 →談話  
      vippakatā’’  vi-pra-kṛ 過分 a 中断された  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     また、いかなる談話が、あなたがたに中断されたのでしょうか」 と。  
                       
                       
                       
    273-18.                
     ‘‘Bhagavantameva kho no, bhante, ārabbha dhammī kathā vippakatā, atha bhagavā anuppatto’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhagavantam    ant 世尊  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      no,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārabbha  ā-ramb 〜に関して  
      語根 品詞 語基 意味  
      dhammī    ī 法の  
      kathā    ā  
      vippakatā,  vi-pra-kṛ 過分 a 中断された  
      atha    不変 ときに、また  
      bhagavā    ant 世尊  
      anuppatto’’  anu-pra-āp 過分 a 到達した、得た  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「尊者よ、我々によって、世尊に関する法談が中断され、そこに世尊が到着されたのです」。  
                       
                       
                       
    273-19.                
     ‘‘Sādhu, bhikkhave!   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sādhu,  sādh 不変 善哉、なにとぞ  
      bhikkhave!  bhikṣ u 比丘  
    訳文                
     「比丘たちよ、善きかな。  
                       
                       
                       
    273-20.                
     Etaṃ kho, bhikkhave, tumhākaṃ patirūpaṃ kulaputtānaṃ saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajitānaṃ yaṃ tumhe dhammiyā kathāya sannisīdeyyātha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Etaṃ    代的 これ  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      tumhākaṃ    代的 あなたたち  
      patirūpaṃ    a 相応しい、適当な  
      kula    a 依(属) 家、良家、族姓  
      puttānaṃ    a 息子 →善男子  
      saddhā  śrad-dhā 名形 a 信ある  
      agārasmā    a 家、舎、家屋、俗家  
      anagāriyaṃ    a 非家の  
      pabbajitānaṃ  pra-vraj 名過分 a 出家した、出家者  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      tumhe    代的 あなたたち  
      dhammiyā    ī 法の  
      kathāya    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sannisīdeyyātha.  saṃ-ni-sad 共坐する  
    訳文                
     比丘たちよ、およそ、あなたがたが法談のために共に坐っている、そのこと。じつにこのことは、信ゆえに在家より出家した善男子たるあなた方にとって、相応しいことです。  
                       
                       
                       
    273-21.                
     Sannipatitānaṃ vo, bhikkhave, dvayaṃ karaṇīyaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sannipatitānaṃ  saṃ-ni-pat a 集合した  
      vo,    代的 あなたたち  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      dvayaṃ    名形 a 二種の  
      karaṇīyaṃ –  kṛ a なされるべき、所作、義務  
    訳文                
     比丘たちよ、集合せるあなたたちには、二つのなすべきことがあります。  
                       
                       
                       
    273-22.                
     dhammī vā kathā, ariyo vā tuṇhībhāvo’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      dhammī    ī 法の  
          不変 あるいは  
      kathā,    ā  
      ariyo    名形 a 聖なる  
          不変 あるいは  
      tuṇhī    不変 沈黙して、黙って  
      bhāvo’’. bhū a 本性、性、状態、態  
    訳文                
     法談、あるいは聖なる沈黙です。  
                       
                       
                       
    274-1.                
     274. ‘‘Dvemā, bhikkhave, pariyesanā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Dve    二の  
      imā,    代的 これら  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      pariyesanā –  pari-iṣ ā 遍求、尋求  
    訳文                
     比丘たちよ、これら二つの遍求があります。  
                       
                       
                       
    274-2.                
     ariyā ca pariyesanā, anariyā ca pariyesanā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ariyā    名形 a 男→女 聖なる  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pariyesanā,  pari-iṣ ā 遍求、尋求  
      anariyā    a 聖ならざる  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pariyesanā. pari-iṣ ā 遍求、尋求  
    訳文                
     聖なる遍求と聖ならざる遍求です。  
                       
                       
                       
    274-3.                
     ‘‘Katamā ca, bhikkhave, anariyā pariyesanā?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Katamā    代的 いずれの、どちらの  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      anariyā    a 聖ならざる  
      pariyesanā?  pari-iṣ ā 遍求、尋求  
    訳文                
     では比丘たちよ、いかなるものが聖ならざる遍求なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-4.                
     Idha, bhikkhave, ekacco attanā jātidhammo samāno jātidhammaṃyeva pariyesati, attanā jarādhammo samāno jarādhammaṃyeva pariyesati, attanā byādhidhammo samāno byādhidhammaṃyeva pariyesati, attanā maraṇadhammo samāno maraṇadhammaṃyeva pariyesati, attanā sokadhammo samāno sokadhammaṃyeva pariyesati, attanā saṃkilesadhammo samāno saṃkilesadhammaṃyeva pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      ekacco    a 一類の  
      attanā    an 副具 みずから  
      jāti  jan i 有(属) 生、生まれ  
      dhammo  dhṛ a 男中  
      samāno  as 現分 a ある、なる  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pariyesati,  pari-iṣ 遍求する、欲求する  
      attanā jarādhammo samāno jarādhammaṃyeva pariyesati, attanā byādhidhammo samāno byādhidhammaṃyeva pariyesati, attanā maraṇadhammo samāno maraṇadhammaṃyeva pariyesati, attanā sokadhammo samāno sokadhammaṃyeva pariyesati, attanā saṃkilesadhammo samāno saṃkilesadhammaṃyeva pariyesati. (同上)  
      jarā  jṝ ā 有(属)  
      jarā  jṝ ā 依(属)  
      byādhi    i 有(属)  
      byādhi    i 依(属)  
      maraṇa  mṛ a 有(属)  
      maraṇa  mṛ a 依(属)  
      soka    a 有(属)  
      soka    a 依(属)  
      saṃkilesa  saṃ-kliś a 有(属) 雑染  
      saṃkilesa  saṃ-kliś a 依(属) 雑染  
    訳文                
     比丘たちよ、ここに、一部の者は、みずから生の法を有する者でありながら生の法を遍求します。みずから老の法を有する者でありながら老の法を遍求します。みずから病の法を有する者でありながら病の法を遍求します。みずから死の法を有する者でありながら死の法を遍求します。みずから憂の法を有する者でありながら憂の法を遍求します。みずから雑染の法を有する者でありながら雑染の法を遍求します。  
                       
                       
                       
    274-5.                
     ‘‘Kiñca, bhikkhave, jātidhammaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñ    代的 何、なぜ、いかに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadetha?  vad いう  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは何を生の法というべきでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-6.                
     Puttabhariyaṃ, bhikkhave, jātidhammaṃ, dāsidāsaṃ jātidhammaṃ, ajeḷakaṃ jātidhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ jātidhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ jātidhammaṃ, jātarūparajataṃ jātidhammaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Putta    a 息子  
      bhariyaṃ,    ā 妻、宮女  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ,  dhṛ a 男中  
      dāsi    ī 女奴隷、婢女  
      dāsaṃ    a 奴隷、奴僕  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ,  dhṛ a 男中  
      aja    a 山羊  
      eḷakaṃ    a  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ,  dhṛ a 男中  
      kukkuṭa    a  
      sūkaraṃ    a 豚、猪  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ,  dhṛ a 男中  
      hatthi    in  
      gava    a  
      assa    a  
      vaḷavaṃ    ā 騾馬  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ,  dhṛ a 男中  
      jāta  jan 過分 a 有(持) 生じた  
      rūpa    a 色 →金  
      rajataṃ    a  
      jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammaṃ.  dhṛ a 男中  
    訳文                
     妻子を生の法と、奴隷と婢女を生の法と、山羊と羊を生の法と、鶏と豚を生の法と、象と牛と馬と騾馬を生の法と、金銀を生の法と〔いうべきです〕。  
                       
                       
                       
    274-7.                
     Jātidhammā hete, bhikkhave, upadhayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jāti  jan i 依(属) 生、生まれ  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      ete,    代的 それら、彼ら  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      upadhayo.  upa-dhā i 依、所依、生存の素因  
    訳文                
     比丘たちよ、じつにこれらの生存の素因が、生の法なのです。  
                       
                       
                       
    274-8.                
     Etthāyaṃ gathito [gadhīto (syā. ka.)] mucchito ajjhāpanno attanā jātidhammo samāno jātidhammaṃyeva pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ettha    不変 ここに  
      ayaṃ    代的 これ  
      gathito  gath 過分 a 縛られた  
      mucchito  murch 過分 a 夢中になった  
      ajjhāpanno  adhi-ā-pad 過分 a 罪を犯す  
      attanā jātidhammo samāno jātidhammaṃyeva pariyesati. (274-4.)  
    訳文                
     彼は、ここに縛られ、夢中になり、罪を犯して、みずから生の法を有する者でありながら生の法を求めるのです。  
                       
                       
                       
    274-9.                
     ‘‘Kiñca, bhikkhave, jarādhammaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñca, bhikkhave, jarādhammaṃ vadetha? (274-5.)  
      jarā  jṝ ā 依(属)  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは何を老の法というべきでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-10.                
     Puttabhariyaṃ, bhikkhave, jarādhammaṃ, dāsidāsaṃ jarādhammaṃ, ajeḷakaṃ jarādhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ jarādhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ jarādhammaṃ, jātarūparajataṃ jarādhammaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      uttabhariyaṃ, bhikkhave, jarādhammaṃ, dāsidāsaṃ jarādhammaṃ, ajeḷakaṃ jarādhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ jarādhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ jarādhammaṃ, jātarūparajataṃ jarādhammaṃ. (274-6.)  
      jarā  jṝ ā 依(属)  
    訳文                
     妻子を老の法と、奴隷と婢女を老の法と、山羊と羊を老の法と、鶏と豚を老の法と、象と牛と馬と騾馬を老の法と、金銀を老の法と〔いうべきです〕。  
                       
                       
                       
    274-11.                
     Jarādhammā hete, bhikkhave, upadhayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jarā  jṝ ā 依(属)  
      dhammā hete, bhikkhave, upadhayo. (274-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、じつにこれらの生存の素因が、老の法なのです。  
                       
                       
                       
    274-12.                
     Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā jarādhammo samāno jarādhammaṃyeva pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā jarādhammo samāno jarādhammaṃyeva pariyesati. (274-8.)  
      jarā  jṝ ā 有(属)  
      jarā  jṝ ā 依(属)  
    訳文                
     彼は、ここに縛られ、夢中になり、罪を犯して、みずから老の法を有する者でありながら老の法を求めるのです。  
                       
                       
                       
    274-13.                
     ‘‘Kiñca, bhikkhave, byādhidhammaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñca, bhikkhave, byādhidhammaṃ vadetha? (274-5.)  
      byādhi    i 依(属)  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは何を病の法というべきでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-14.                
     Puttabhariyaṃ, bhikkhave, byādhidhammaṃ, dāsidāsaṃ byādhidhammaṃ, ajeḷakaṃ byādhidhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ byādhidhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ byādhidhammaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      uttabhariyaṃ, bhikkhave, byādhidhammaṃ, dāsidāsaṃ byādhidhammaṃ, ajeḷakaṃ byādhidhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ byādhidhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ byādhidhammaṃ. (274-6.)  
      byādhi    i 依(属)  
    訳文                
     妻子を病の法と、奴隷と婢女を病の法と、山羊と羊を病の法と、鶏と豚を病の法と、象と牛と馬と騾馬を病の法と〔いうべきです〕。  
    メモ                
     ・なぜか、病、死、憂に関しては「金銀」が言及されない。  
                       
                       
                       
    274-15.                
     Byādhidhammā hete, bhikkhave, upadhayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Byādhi    i 依(属)  
      dhammā hete, bhikkhave, upadhayo. (274-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、じつにこれらの生存の素因が、病の法なのです。  
                       
                       
                       
    274-16.                
     Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā byādhidhammo samāno byādhidhammaṃyeva pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā byādhidhammo samāno byādhidhammaṃyeva pariyesati. (274-8.)  
      byādhi    i 有(属)  
      byādhi    i 依(属)  
    訳文                
     彼は、ここに縛られ、夢中になり、罪を犯して、みずから病の法を有する者でありながら病の法を求めるのです。  
                       
                       
                       
    274-17.                
     ‘‘Kiñca, bhikkhave, maraṇadhammaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñca, bhikkhave, maraṇadhammaṃ vadetha? (274-5.)  
      maraṇa  mṛ a 依(属)  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは何を死の法というべきでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-18.                
     Puttabhariyaṃ, bhikkhave, maraṇadhammaṃ, dāsidāsaṃ maraṇadhammaṃ, ajeḷakaṃ maraṇadhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ maraṇadhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ maraṇadhammaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Puttabhariyaṃ, bhikkhave, maraṇadhammaṃ, dāsidāsaṃ maraṇadhammaṃ, ajeḷakaṃ maraṇadhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ maraṇadhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ maraṇadhammaṃ, jātarūparajataṃ. (274-6.)  
      maraṇa  mṛ a 依(属)  
    訳文                
     妻子を死の法と、奴隷と婢女を死の法と、山羊と羊を死の法と、鶏と豚を死の法と、象と牛と馬と騾馬を死の法と〔いうべきです〕。  
                       
                       
                       
    274-19.                
     Maraṇadhammā hete, bhikkhave, upadhayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Maraṇa  mṛ a 依(属)  
      dhammā hete, bhikkhave, upadhayo. (274-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、じつにこれらの生存の素因が、死の法なのです。  
                       
                       
                       
    274-20.                
     Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā maraṇadhammo samāno maraṇadhammaṃyeva pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā maraṇadhammo samāno maraṇadhammaṃyeva pariyesati. (274-8.)  
      maraṇa  mṛ a 有(属)  
      maraṇa  mṛ a 依(属)  
    訳文                
     彼は、ここに縛られ、夢中になり、罪を犯して、みずから死の法を有する者でありながら死の法を求めるのです。  
                       
                       
                       
    274-21.                
     ‘‘Kiñca, bhikkhave, sokadhammaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñca, bhikkhave, sokadhammaṃ vadetha? (274-5.)  
      soka    a 依(属)  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは何を憂の法というべきでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-22.                
     Puttabhariyaṃ, bhikkhave, sokadhammaṃ, dāsidāsaṃ sokadhammaṃ, ajeḷakaṃ sokadhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ sokadhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ sokadhammaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      uttabhariyaṃ, bhikkhave, sokadhammaṃ, dāsidāsaṃ sokadhammaṃ, ajeḷakaṃ sokadhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ sokadhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ sokadhammaṃ. (274-6.)  
      soka    a 依(属)  
    訳文                
     妻子を憂の法と、奴隷と婢女を憂の法と、山羊と羊を憂の法と、鶏と豚を憂の法と、象と牛と馬と騾馬を憂の法と〔いうべきです〕。  
                       
                       
                       
    274-23.                
     Sokadhammā hete, bhikkhave, upadhayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Soka    a 依(属)  
      dhammā hete, bhikkhave, upadhayo. (274-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、じつにこれらの生存の素因が、憂の法なのです。  
                       
                       
                       
    274-24.                
     Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā sokadhammo samāno sokadhammaṃyeva pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā sokadhammo samāno sokadhammaṃyeva pariyesati. (274-8.)  
      soka    a 有(属)  
      soka    a 依(属)  
    訳文                
     彼は、ここに縛られ、夢中になり、罪を犯して、みずから憂の法を有する者でありながら憂の法を求めるのです。  
                       
                       
                       
    274-25.                
     ‘‘Kiñca, bhikkhave, saṃkilesadhammaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñca, bhikkhave, saṃkilesadhammaṃ vadetha? (274-5.)  
      saṃkilesa  saṃ-kliś a 依(属) 雑染  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは何を雑染の法というべきでしょうか。  
                       
                       
                       
    274-26.                
     Puttabhariyaṃ, bhikkhave, saṃkilesadhammaṃ, dāsidāsaṃ saṃkilesadhammaṃ, ajeḷakaṃ saṃkilesadhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ saṃkilesadhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ saṃkilesadhammaṃ, jātarūparajataṃ saṃkilesadhammaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      uttabhariyaṃ, bhikkhave, saṃkilesadhammaṃ, dāsidāsaṃ saṃkilesadhammaṃ, ajeḷakaṃ saṃkilesadhammaṃ, kukkuṭasūkaraṃ saṃkilesadhammaṃ, hatthigavāssavaḷavaṃ saṃkilesadhammaṃ, jātarūparajataṃ saṃkilesadhammaṃ. (274-6.)  
      saṃkilesa  saṃ-kliś a 依(属) 雑染  
    訳文                
     妻子を雑染の法と、奴隷と婢女を雑染の法と、山羊と羊を雑染の法と、鶏と豚を雑染の法と、象と牛と馬と騾馬を雑染の法と、金銀を雑染の法と〔いうべきです〕。  
                       
                       
                       
    274-27.                
     Saṃkilesadhammā hete, bhikkhave, upadhayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Saṃkilesa  saṃ-kliś a 依(属) 雑染  
      dhammā hete, bhikkhave, upadhayo. (274-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、じつにこれらの生存の素因が、雑染の法なのです。  
                       
                       
                       
    274-28.                
     Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā saṃkilesadhammo samāno saṃkilesadhammaṃyeva pariyesati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Etthāyaṃ gathito mucchito ajjhāpanno attanā saṃkilesadhammo samāno saṃkilesadhammaṃyeva pariyesati. (274-8.)  
      saṃkilesa  saṃ-kliś a 有(属) 雑染  
      saṃkilesa  saṃ-kliś a 依(属) 雑染  
    訳文                
     彼は、ここに縛られ、夢中になり、罪を犯して、みずから雑染の法を有する者でありながら雑染の法を求めるのです。  
                       
                       
                       
    274-29.                
     Ayaṃ, bhikkhave, anariyā pariyesanā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ,    代的 これ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      anariyā    a 聖ならざる  
      pariyesanā. pari-iṣ ā 遍求、尋求  
    訳文                
     比丘たちよ、これが聖ならざる遍求です。  
                       
                       
                       
    275-1.                
     275. ‘‘Katamā ca, bhikkhave, ariyā pariyesanā?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Katamā ca, bhikkhave, ariyā pariyesanā? (274-3.)  
      ariyā    名形 a 男→女 聖なる  
    訳文                
     では比丘たちよ、いかなるものが聖なる遍求なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    275-2.                
     Idha, bhikkhave, ekacco attanā jātidhammo samāno jātidhamme ādīnavaṃ viditvā ajātaṃ anuttaraṃ yogakkhemaṃ nibbānaṃ pariyesati, attanā jarādhammo samāno jarādhamme ādīnavaṃ viditvā ajaraṃ anuttaraṃ yogakkhemaṃ nibbānaṃ pariyesati, attanā byādhidhammo samāno byādhidhamme ādīnavaṃ viditvā abyādhiṃ anuttaraṃ yogakkhemaṃ nibbānaṃ pariyesati, attanā maraṇadhammo samāno maraṇadhamme ādīnavaṃ viditvā amataṃ anuttaraṃ yogakkhemaṃ nibbānaṃ pariyesati, attanā sokadhammo samāno sokadhamme ādīnavaṃ viditvā asokaṃ anuttaraṃ yogakkhemaṃ nibbānaṃ pariyesati, attanā saṃkilesadhammo samāno saṃkilesadhamme ādīnavaṃ viditvā asaṃkiliṭṭhaṃ anuttaraṃ yogakkhemaṃ nibbānaṃ pariyesati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha, bhikkhave, ekacco attanā jātidhammo samāno jāti (274-4.)  
      dhamme  dhṛ a 男中  
      ādīnavaṃ    a 過患、危難  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viditvā  vid 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ajātaṃ  a-jan a 不生の  
      anuttaraṃ    代的