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     2. Mahāsīhanādasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Mahā    ant 大きい  
      sīha    a 依(属) 獅子  
      nāda  nad a 依(属) 咆哮、吠え声  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     『大獅子吼経』  
    メモ                
     ・「長部」に同名の経があるが内容は異なる。  
                       
                       
                       
    146-1.                
     146. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    146-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā vesāliyaṃ viharati bahinagare aparapure vanasaṇḍe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対 時、集会  
      bhagavā    ant 世尊  
      vesāliyaṃ    ī 地名、ヴェーサーリー  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bahi    不変 外に  
      nagare    a 城、都市  
      apara    代的 依(奪) 西  
      pure    a  
      vana    a 依(属)  
      saṇḍe.    a 群、集 →密林  
    訳文                
     ある時世尊は、ヴェーサーリーの、城外にある、町より西の密林に住しておられた。  
                       
                       
                       
    146-3.                
     Tena kho pana samayena sunakkhatto licchaviputto acirapakkanto hoti imasmā dhammavinayā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      sunakkhatto    a 人名、スナッカッタ  
      licchavi   i 依(属) 種族名、リッチャヴィ  
      putto    a 息子  
      acira   a 依(奪) 久しからず  
      pakkanto  pra-kram 過分 a 去った、出発した  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      imasmā    代的 これ  
      dhamma dhṛ a 男中  
      vinayā.  vi-nī a  
    訳文                
     さてその時、リッチャヴィ族の子弟スナッカッタがこの法と律から去ってより間もなくのことである。  
    メモ                
     ・この出来事は「長部」24『パーティカ経』でも触れられている。  
                       
                       
                       
    146-4.                
     So vesāliyaṃ parisati [parisatiṃ (sī. pī.)] evaṃ [etaṃ (pī. ka.)] vācaṃ bhāsati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      vesāliyaṃ    ī 地名、ヴェーサーリー  
      parisati    ā 会衆、集会所  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vācaṃ  vac ā 言葉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāsati –  bhāṣ いう  
    訳文                
     彼はヴェーサーリーの会衆のうちで、このような言葉を発した。  
                       
                       
                       
    146-5.                
     ‘‘natthi samaṇassa gotamassa uttari [uttariṃ (pī.)] manussadhammā alamariyañāṇadassanaviseso.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      samaṇassa  śram a 沙門  
      gotamassa    a 人名、ゴータマ  
      uttari    i より上の、超えた  
      manussa    a 依(属) 人、人間  
      dhammā  dhṛ a 男中 法 →上人法、超人法  
      alam    不変 十分な、満足だ  
      ariya    名形 a 神聖な →至聖の、真実の  
      ñāṇa  jñā a  
      dassana  dṛś a  
      viseso.  vi-śiṣ a 差別、殊勝、特質  
    訳文                
     「沙門ゴータマには、超人的な法による、至聖なる智と見と殊勝とは存在しない。  
                       
                       
                       
    146-6.                
     Takkapariyāhataṃ samaṇo gotamo dhammaṃ deseti vīmaṃsānucaritaṃ sayaṃpaṭibhānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Takka    a 依(具) 思索、推論  
      pariyāhataṃ  pari-ā-han 過分 a 男中 打倒された、冒された  
      samaṇo  śram a 沙門  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      deseti  diś 使 示す  
      語根 品詞 語基 意味  
      vīmaṃsa  man 意 ā 依(具) 観慧、思量  
      anucaritaṃ  anu-car 過分 a 随行した、実行された  
      sayaṃ    不変 自ら、自分で  
      paṭibhānaṃ.  prati-bhaṇ a 弁才  
    訳文                
     沙門ゴータマは、思索に冒された法を、思考に追従した空論を示す。  
    メモ                
     ・Takkapariyāhataという表現は『梵網経』にも出る。  
     ・sayaṃpaṭibhānaṃを「空論」としたのは、註の「これによって彼の諸法に関する現実を拒絶する」imināssa dhammesu paccakkhabhāvaṃ paṭibāhati.に基づいたもの。『パーリ』は「自己を顕示するもの」、『原始』は「自分で〔自分を〕明らかにする」と訳している。  
                       
                       
                       
    146-7.                
     Yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yassa    代的 男中 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      assa    代的 これ  
      atthāya    a 男中 義、利益、道理、必要、意味  
      dhammo  dhṛ a 男中 法、教法、真理、正義、もの、一切法  
      desito  diś 過分 a 男中 説示された  
      so    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      niyyāti  nir-yā 出発した、発足した  
      語根 品詞 語基 意味  
      takkarassa  kṛ a その作者  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      dukkha    名形 a 依(属)  
      khayāyā’’  kṣi a 滅尽  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     しかし、それ(苦の滅尽)を目的として説かれた彼の法、それは、それをなした者の正しい苦の滅尽のため、〔成果を〕発揮している」と。  
    メモ                
     ・この文も『パーティカ経』にパラレル。  
                       
                       
                       
    146-8.                
     Atha kho āyasmā sāriputto pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya vesāliṃ piṇḍāya pāvisi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      pubba    代的 依(属) 過去の  
      aṇha    a 依(属) 日 →午前  
      samayaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivāsetvā  ni-vas 使 着衣する、内衣を着る  
      語根 品詞 語基 意味  
      patta    a 男中  
      cīvaram    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      vesāliṃ    ī 地名、ヴェーサーリー  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāvisi.  pra-viś 入る  
    訳文                
     ときに尊者サーリプッタが、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、托鉢のためヴェーサーリーへ入った。  
                       
                       
                       
    146-9.                
     Assosi kho āyasmā sāriputto sunakkhattassa licchaviputtassa vesāliyaṃ parisati evaṃ vācaṃ bhāsamānassa –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Assosi  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      sunakkhattassa    a 属絶 人名、スナッカッタ  
      licchavi    i 依(属) 種族名、リッチャヴィ  
      puttassa    a 属絶 息子  
      vesāliyaṃ    ī 地名、ヴェーサーリー  
      parisati    ā 会衆、集会所  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vācaṃ  vac ā 言葉  
      bhāsamānassa –  bhaṇ a 属絶 いう  
    訳文                
     じつに尊者サーリプッタは、リッチャヴィ族の子弟スナッカッタがヴェーサーリーの会衆のうちでこのような言葉を発するのを聞いた。  
                       
                       
                       
    146-10.                
     ‘‘natthi samaṇassa gotamassa uttarimanussadhammā alamariyañāṇadassanaviseso.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘natthi samaṇassa gotamassa uttarimanussadhammā alamariyañāṇadassanaviseso. (146-5.)  
    訳文                
     「沙門ゴータマには、超人的な法による、殊勝の偽りなき智見は存在しない。  
                       
                       
                       
    146-11.                
     Takkapariyāhataṃ samaṇo gotamo dhammaṃ deseti vīmaṃsānucaritaṃ sayaṃpaṭibhānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Takkapariyāhataṃ samaṇo gotamo dhammaṃ deseti vīmaṃsānucaritaṃ sayaṃpaṭibhānaṃ. (146-6.)  
    訳文                
     沙門ゴータマは、思索に冒された法を、思考に追従した空論を示す。  
                       
                       
                       
    146-12.                
     Yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’’ti. (146-7.)  
    訳文                
     しかし、それ(苦の滅尽)を目的として説かれた彼の法、それは、それをなした者の正しい苦の滅尽のため、〔成果を〕発揮している」と。  
                       
                       
                       
    146-13.                
     Atha kho āyasmā sāriputto vesāliyaṃ piṇḍāya caritvā pacchābhattaṃ piṇḍapātapaṭikkanto yena bhagavā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      vesāliyaṃ    ī 地名、ヴェーサーリー  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caritvā  car ゆく  
      語根 品詞 語基 意味  
      pacchā    不変 後に、背後に、西方に  
      bhattaṃ  bhaj 名形 a 食事 →食後に  
      piṇḍapāta    a 依(奪) 団食  
      paṭikkanto  prati-kram 過分 a 戻った、退いた、減退した  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこで尊者サーリプッタは、托鉢のためヴェーサーリーへゆき、食後、施食より退いてから、世尊の元へ近づいた。  
                       
                       
                       
    146-14.                
     upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近付いて、世尊に礼拝し、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    146-15.                
     Ekamantaṃ nisinno kho āyasmā sāriputto bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐った尊者サーリプッタは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    146-16.                
     ‘‘sunakkhatto, bhante, licchaviputto acirapakkanto imasmā dhammavinayā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘sunakkhatto, bhante, licchaviputto acirapakkanto imasmā dhammavinayā. (146-3.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者よ、この法と律から去ってより間もない、リッチャヴィ族の子弟スナッカッタがおりました。  
                       
                       
                       
    146-17.                
     So vesāliyaṃ parisati evaṃ vācaṃ bhāsati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So vesāliyaṃ parisati evaṃ vācaṃ bhāsati – (146-4.)  
    訳文                
     彼はヴェーサーリーの会衆のうちで、このような言葉を発しました。  
                       
                       
                       
    146-18.                
     ‘natthi samaṇassa gotamassa uttarimanussadhammā alamariyañāṇadassanaviseso.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘natthi samaṇassa gotamassa uttarimanussadhammā alamariyañāṇadassanaviseso. (146-5.)  
    訳文                
     『沙門ゴータマには、超人的な法による、殊勝の偽りなき智見は存在しない。  
                       
                       
                       
    146-19.                
     Takkapariyāhataṃ samaṇo gotamo dhammaṃ deseti vīmaṃsānucaritaṃ sayaṃpaṭibhānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Takkapariyāhataṃ samaṇo gotamo dhammaṃ deseti vīmaṃsānucaritaṃ sayaṃpaṭibhānaṃ. (146-6.)  
    訳文                
     沙門ゴータマは、思索に冒された法を、思考に追従した空論を示す。  
                       
                       
                       
    146-20.                
     Yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’’ti. (146-7.)  
    訳文                
     しかし、それ(苦の滅尽)を目的として説かれた彼の法、それは、それをなした者の正しい苦の滅尽のため、〔成果を〕発揮している』と」。  
                       
                       
                       
    147-1.                
     147. ‘‘Kodhano heso, sāriputta, sunakkhatto moghapuriso.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kodhano  krudh a 忿怒ある  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      eso,    代的 これ  
      sāriputta,    a 人名、サーリプッタ  
      sunakkhatto    a 人名、スナッカッタ  
      mogha    a 空虚の、無用の、愚鈍の  
      puriso.    a  
    訳文                
     「サーリプッタよ、かのスナッカッタは忿怒ある愚人です。  
                       
                       
                       
    147-2.                
     Kodhā ca panassa esā vācā bhāsitā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kodhā  krudh a 忿怒  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      assa    代的 これ  
      esā    代的 これ  
      vācā  vac ā 言葉  
      bhāsitā.  bhāṣ 過分 a いわれた  
    訳文                
     彼のその言葉は、忿怒ゆえにいわれたものですが、  
                       
                       
                       
    147-3.                
     ‘Avaṇṇaṃ bhāsissāmī’ti kho, sāriputta, sunakkhatto moghapuriso vaṇṇaṃyeva tathāgatassa bhāsati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Avaṇṇaṃ    a 不名誉、誹謗  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāsissāmī’  bhāṣ いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      sāriputta,    a 人名、サーリプッタ  
      sunakkhatto    a 人名、スナッカッタ  
      mogha    a 空虚の、無用の、愚鈍の  
      puriso    a  
      vaṇṇaṃ    a 容色、称讃  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      tathāgatassa  tathā-(ā-)gam a 如来  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāsati.  bhāṣ いう  
    訳文                
     サーリプッタよ、「私は誹謗を語るとしよう」といい〔ながらも〕、愚人たるスナッカッタは、如来へ称讃をなしているのです。  
                       
                       
                       
    147-4.                
     Vaṇṇo heso, sāriputta, tathāgatassa yo evaṃ vadeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Vaṇṇo    a 容色、称讃  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      eso,    代的 これ  
      sāriputta,    a 人名、サーリプッタ  
      tathāgatassa  tathā-(ā-)gam a 如来  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadeyya –  vad いう  
    訳文                
     なぜならサーリプッタよ、およそこのようにいうようなこと。それは、如来への称讃なのですから。  
                       
                       
                       
    147-5.                
     ‘yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘yassa ca khvāssa atthāya dhammo desito so niyyāti takkarassa sammā dukkhakkhayāyā’ti.(146-7.)  
    訳文                
     『しかし、それ(苦の滅尽)を目的として説かれた彼の法、それは、それをなした者の正しい苦の滅尽のため、〔成果を〕発揮している』と。  
                       
                       
                       
    147-6.                
     ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ayam    代的 これ  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      nāma,    an 副対 と、という名の、じつに  
      sāriputta,    a 人名、サーリプッタ  
      sunakkhattassa    a 人名、スナッカッタ  
      mogha    a 空虚の、無用の、愚鈍の  
      purisassa    a  
      mayi    代的  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      anvayo  anu-i a 中(男) 随行、類句、類比  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati –  bhū ある、なる  
    訳文                
     けれどもサーリプッタよ、愚人たるスナッカッタには、私に関するこの類句はないことでしょう。  
                       
                       
                       
    147-7.                
     ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho vijjācaraṇasampanno sugato lokavidū anuttaro purisadammasārathi, satthā devamanussānaṃ, buddho bhagavā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddho  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      vijjā  vid ā 明、智、呪,陀羅尼、学術、魔術  
      caraṇa  car a 依(対) 行、行為、実践、徳行  
      sampanno  saṃ-pad 過分 a 具足した、成就した →明行足  
      sugato  su-gam 名形 a よく行ったもの、善逝  
      loka    a 依(属) 世間、世界  
      vidū  vid ū 賢い、知者 →世間解  
      anuttaro    代的 この上ない、無上士  
      purisa    a 人、男  
      damma  dam 未分 a 依(属) ならされるべき  
      sārathi,    i 御者 →調御丈夫  
      satthā  śās ar 師、先生  
      deva    a 天、神、王、陛下  
      manussānaṃ,    a 人間 →天人師  
      buddho  budh a 仏陀、覚者  
      bhagavā’    ant 世尊  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『かく、彼は世尊なり。応供、正等覚、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊なり』とは。  
                       
                       
                       
    147-8.                
     ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati – (147-6.)  
    訳文                
     またサーリプッタよ、愚人たるスナッカッタには、私に関するこの類句はないことでしょう。  
                       
                       
                       
    147-9.                
     ‘itipi so bhagavā anekavihitaṃ iddhividhaṃ paccanubhoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      aneka    代的 一つならぬ、多数の  
      vihitaṃ  vi-dhā 過分 a 置かれた、整えられた →種々の  
      iddhi    i 有(属) 神通、神変  
      vidhaṃ    ā 種類 →種々の神変  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccanubhoti –  prati-anu-bhū 経験する、受ける、理解する  
    訳文                
     『かの世尊は、多種の、種々なる神変を体験します。  
                       
                       
                       
    147-10.                
     ekopi hutvā bahudhā hoti, bahudhāpi hutvā eko hoti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      eko    代的 一、ある  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hutvā  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bahudhā    不変 種々に、多様に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bahudhā    不変 種々に、多様に  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      hutvā  同上  
      eko    代的 一、ある  
      hoti;  同上  
    訳文                
     一人であって多数となり、また多数であって一人となります。  
                       
                       
                       
    147-11.                
     āvibhāvaṃ, tirobhāvaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      āvi    i 有(持) 明らか、明顕、あらわ  
      bhāvaṃ,  bhū a 副対 状態、性質  
      tiro   不変 超えて、横切って、外に  
      bhāvaṃ;  bhū a 副対 状態、性質 →実在を超えること、隠身の力  
    訳文                
     また、現れては消えます。  
                       
                       
                       
    147-12.                
     tirokuṭṭaṃ tiropākāraṃ tiropabbataṃ asajjamāno gacchati, seyyathāpi ākāse;   
      語根 品詞 語基 意味  
      tiro    不変 超えて、横切って、外に  
      kuṭṭaṃ    a 壁、塀  
      tiro    不変 超えて、横切って、外に  
      pākāraṃ    a 城壁、垣  
      tiro    不変 超えて、横切って、外に  
      pabbataṃ    a  
      asajjamāno  a-sañj 受 現分 a 執着なき、着せず  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gacchati,  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā    不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ākāse;    a 空、虚空  
    訳文                
     塀を越え、城壁を越え、山を越えて、虚空におけるがごとく、妨げられることなく行きます。  
                       
                       
                       
    147-13.                
     pathaviyāpi ummujjanimujjaṃ karoti, seyyathāpi udake;   
      語根 品詞 語基 意味  
      pathaviyā    ī  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ummujja    ā 浮揚  
      nimujjaṃ    ā 沈潜  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karoti,  kṛ なす、つくる  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā    不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      udake;    a  
    訳文                
     また、地にあって、水におけるが如く、浮いたり潜ったりします。  
                       
                       
                       
    147-14.                
     udakepi abhijjamāno gacchati, seyyathāpi pathaviyaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      udake   a  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      abhijjamāno abhi-bhid 現分 a 沈まない、破壊されない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gacchati,  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pathaviyaṃ;    ī  
    訳文                
     また、水にあって、地におけるが如く、沈まずに行きます。  
    メモ                
     ・『沙門果経』以来abhijjamāneとされていたものが、正しくabhijjamānoとなっている。  
                       
                       
                       
    147-15.                
     ākāsepi pallaṅkena kamati, seyyathāpi pakkhī sakuṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ākāse   a 空、虚空  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pallaṅkena    a 椅子、寝台、かご、跏趺  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kamati,  kram 歩む、進む  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pakkhī    名形 in 翼ある、鳥  
      sakuṇo;    a  
    訳文                
     また、虚空にあって、翼ある鳥の如く、結跏趺坐して進みます。  
                       
                       
                       
    147-16.                
     imepi candimasūriye evaṃmahiddhike evaṃmahānubhāve pāṇinā parimasati parimajjati;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ime   代的 これら  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      candima   a, ā 男女  
      sūriye    a 太陽  
      evaṃ   不変 有(持) このように、かくの如き  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      iddhike    a 男中 神変  
      evaṃ   不変 有(持) このように、かくの如き  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      anubhāve  anu-bhū a 威力  
      pāṇinā    i  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parimasati  pari-mṛś 摩触する、執着する  
      parimajjati.  pari-mṛj 触れる、こする、磨く  
    訳文                
     また、かくも大神変あり、かくも大威力あるこれらの月と太陽を、手で触れ、撫でます。  
    メモ                
     ・ここも、『沙門果経』以来parāmasati であった箇所が、parimasati になっている。  
                       
                       
                       
    147-17.                
     yāva brahmalokāpi kāyena vasaṃ vattetī’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      brahma   名形 依(属) 梵天の  
      lokā   a 世界  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kāyena    a 身、身体  
      vasaṃ    a 男中 力、意志、権力、影響、自在  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vattetī’  vṛt 使 転起させる、生かせる、行使する、遂行する  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     また、梵天界にいたるまで、身体を伴って〔到達し〕、自在力を行使します』とは。  
                       
                       
                       
    147-18.                
     ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati – (147-6.)  
    訳文                
     またサーリプッタよ、愚人たるスナッカッタには、私に関するこの類句はないことでしょう。  
                       
                       
                       
    147-19.                
     ‘itipi so bhagavā dibbāya sotadhātuyā visuddhāya atikkantamānusikāya ubho sadde suṇāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      dibbāya    a 天の  
      sota  śru a 依(属)  
      dhātuyā    u 界、要素  
      visuddhāya  vi-śudh 過分 a 清い、清浄の  
      atikkanta  ati-kram 過分 a 超えた、過ぎた  
      mānusikāya    a 人の  
      ubho    両方の  
      sadde    a 声、音  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇāti –  śru 聞く  
    訳文                
     『かの世尊は、清浄で人間を超えた天の耳界によって、双方の音を聞きます。  
                       
                       
                       
    147-20.                
     dibbe ca mānuse ca, ye dūre santike cā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      dibbe    a 男中 天の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      mānuse    名形 a 男中 人の  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      dūre    a 男中 遠い  
      santike    a 付近、面前  
      cā’    不変 と、また、そして、しかし  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     遠近における神と人〔双方の音を〕』とは。  
                       
                       
                       
    147-21.                
     ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ayampi hi nāma, sāriputta, sunakkhattassa moghapurisassa mayi dhammanvayo na bhavissati – (147-6.)  
    訳文                
     またサーリプッタよ、愚人たるスナッカッタには、私に関するこの類句はないことでしょう。  
                       
                       
                       
    147-22.                
     ‘itipi so bhagavā parasattānaṃ parapuggalānaṃ cetasā ceto paricca pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      para    代的  
      sattānaṃ    a 有情、衆生  
      para    代的  
      puggalānaṃ    a 人、人我  
      cetasā  cit as  
      ceto  cit as  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paricca  pari-i 熟知する  
      pajānāti –  pra-jñā 知る、了知する  
    訳文                
     『かの世尊は、心によって、他の有情たち、他の人々の心を熟知し、了知します。  
                       
                       
                       
    147-23.                
     sarāgaṃ vā cittaṃ sarāgaṃ cittanti pajānāti, vītarāgaṃ vā cittaṃ vītarāgaṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sarāgaṃ  sa-raj a 有貪の  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      sarāgaṃ    a 有貪の  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      rāgaṃ  raj a 男→中  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      rāgaṃ  raj a 男→中  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     有貪の心を有貪の心だと了知します。あるいは、離貪の心を離貪の心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-24.                
     sadosaṃ vā cittaṃ sadosaṃ cittanti pajānāti, vītadosaṃ vā cittaṃ vītadosaṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sadosaṃ  sa-dviṣ a 有瞋の  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      sadosaṃ  sa-dviṣ a 有瞋の  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      dosaṃ  dviṣ a 男→中  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      dosaṃ  dviṣ a 男→中  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     あるいは、有瞋の心を有瞋の心だと了知します。あるいは、離瞋の心を離瞋の心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-25.                
     samohaṃ vā cittaṃ samohaṃ cittanti pajānāti, vītamohaṃ vā cittaṃ vītamohaṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      samohaṃ  sa-muh a 有痴の  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      samohaṃ  sa-muh a 有痴の  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      mohaṃ  muh a 男→中  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      mohaṃ  muh a 男→中  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     あるいは、有痴の心を有痴の心だと了知します。あるいは、離痴の心を離痴の心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-26.                
     saṃkhittaṃ vā cittaṃ saṃkhittaṃ cittanti pajānāti, vikkhittaṃ vā cittaṃ vikkhittaṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      saṃkhittaṃ  saṃ-kṣip 過分 a 統一した  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      saṃkhittaṃ  saṃ-kṣip 過分 a 統一した  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vikkhittaṃ  vi-kṣip 過分 a 混乱、散乱した  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      vikkhittaṃ  vi-kṣip 過分 a 混乱、散乱した  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     あるいは、統一した心を統一した心だと了知します。あるいは、散乱した心を散乱した心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-27.                
     mahaggataṃ vā cittaṃ mahaggataṃ cittanti pajānāti, amahaggataṃ vā cittaṃ amahaggataṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      maha    ant 大きい、偉大な  
      gataṃ  gam 過分 a 行かれた →広大な  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      maha    ant 大きい、偉大な  
      gataṃ  gam 過分 a 行かれた →広大な  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      amaha    ant 小さい  
      gataṃ  gam 過分 a 行かれた →狭小な  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      amaha    ant 小さい  
      gataṃ  gam 過分 a 行かれた →狭小な  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     あるいは、広大な心を広大な心だと了知します。あるいは、狭小な心を狭小な心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-28.                
     sauttaraṃ vā cittaṃ sauttaraṃ cittanti pajānāti, anuttaraṃ vā cittaṃ anuttaraṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sauttaraṃ    a 有上の  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      sauttaraṃ    a 有上の  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      anuttaraṃ    代的 無上の  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      anuttaraṃ    代的 無上の  
      cittan cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     あるいは、有上の心を有上の心だと了知します。あるいは、無上の心を無上の心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-29.                
     samāhitaṃ vā cittaṃ samāhitaṃ cittanti pajānāti, asamāhitaṃ vā cittaṃ asamāhitaṃ cittanti pajānāti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      samāhitaṃ  saṃ-ā-dā 過分 a 入定した  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      samāhitaṃ  saṃ-ā-dā 過分 a 入定した  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      asamāhitaṃ  a-saṃ-ā-dā 過分 a 入定せざる  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      asamāhitaṃ  a-saṃ-ā-dā 過分 a 入定せざる  
      cittan  cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pajānāti;  同上  
    訳文                
     あるいは、入定した心を入定した心だと了知します。あるいは、入定せざる心を入定せざる心だと了知します。  
                       
                       
                       
    147-30.                
     vimuttaṃ vā cittaṃ vimuttaṃ cittanti pajānāti, avimuttaṃ vā cittaṃ avimuttaṃ cittanti pajānātī’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      vimuttaṃ  vi-muc 過分 a 解脱した  
          不変 あるいは</