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     Paṭipadādesanā  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paṭipadā  prati-pad ā 依(属) 道、行道  
      desanā diś ā 説示、教説  
    訳文                
     【行道の説示】  
                       
                       
                       
    152-1.                
     152. ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti paṭipadāsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparaṃ    代的 副対 後の、次の、他の、さらに  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      etad    代的 これ  
      ānuttariyaṃ,    a 無上、最高  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      bhagavā    ant 世尊  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      deseti  diś 使 示す  
      語根 品詞 語基 意味  
      paṭipadāsu.  prati-pad ā 道、行道  
    訳文                
     しかるに尊者よ、世尊が法を示されたその通りのこれが、行道に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
    152-2.                
     Catasso imā, bhante, paṭipadā dukkhā paṭipadā dandhābhiññā, dukkhā paṭipadā khippābhiññā, sukhā paṭipadā dandhābhiññā, sukhā paṭipadā khippābhiññāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Catasso     
      imā,    代的 これら  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      dukkhā    名形 a 中→女  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      dandha    a 有(持) 遅鈍の、愚なる  
      abhiññā,  abhi-jñā ā 神通、証知  
      dukkhā    名形 a 中→女  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      khippa  kṣip a 有(持) 急速な、速疾の  
      abhiññā,  abhi-jñā ā 神通、証知  
      sukhā    名形 a 中→女  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      dandha    a 有(持) 遅鈍の、愚なる  
      abhiññā,  abhi-jñā ā 神通、証知  
      sukhā    名形 a 中→女  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      khippa  kṣip a 有(持) 急速な、速疾の  
      abhiññā  abhi-jñā ā 神通、証知  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     尊者よ、これら四つの行道があります。苦にして証知の遅い行道、苦にして証知の早い行道、楽にして証知の遅い行道、楽にして証知の早い行道です。  
    メモ                
     ・安楽かつ速疾なることをもって最勝とする所も含め、奇しくも親鸞の二双四重判に似る。  
                       
                       
                       
    152-3.                
     Tatra, bhante, yāyaṃ paṭipadā dukkhā dandhābhiññā, ayaṃ, bhante, paṭipadā ubhayeneva hīnā akkhāyati dukkhattā ca dandhattā ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra,    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
          代的 (関係代名詞)  
      ayaṃ    代的 これ  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      dukkhā    名形 a 中→女  
      dandha    a 有(持) 遅鈍の、愚なる  
      abhiññā,  abhi-jñā ā 神通、証知  
      ayaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      ubhayena    a 両方の  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      hīnā  過分 ā 劣った  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      akkhāyati  ā-khyā 受 告げる、話す  
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkhattā    a 苦性  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      dandhattā    a 遅鈍性  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     尊者よ、そのうち、およそ苦にして証知の遅い行道がありますが、尊者よ、この行道は、苦しいことの故、また遅いことの故、両方によって、劣ったものであるといわれます。  
                       
                       
                       
    152-4.                
     Tatra, bhante, yāyaṃ paṭipadā dukkhā khippābhiññā, ayaṃ pana, bhante, paṭipadā dukkhattā hīnā akkhāyati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra, bhante, yāyaṃ paṭipadā dukkhā khippābhiññā, ayaṃ pana, bhante, paṭipadā dukkhattā hīnā akkhāyati. (152-3.)  
      khippa  kṣip a 有(持) 急速な、速疾の  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
    訳文                
     また尊者よ、そのうち、およそ苦にして証知の早い行道がありますが、尊者よ、この行道は、苦しいことの故、劣ったものであるといわれます。  
                       
                       
                       
    152-5.                
     Tatra, bhante, yāyaṃ paṭipadā sukhā dandhābhiññā, ayaṃ pana, bhante, paṭipadā dandhattā hīnā akkhāyati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra, bhante, yāyaṃ paṭipadā sukhā dandhābhiññā, ayaṃ pana, bhante, paṭipadā dandhattā hīnā akkhāyati. (152-3.)  
      sukhā    名形 a 中→女  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
    訳文                
     また尊者よ、そのうち、およそ楽にして証知の遅い行道がありますが、尊者よ、この行道は、遅いことの故、劣ったものであるといわれます。  
                       
                       
                       
    152-6.                
     Tatra, bhante, yāyaṃ paṭipadā sukhā khippābhiññā, ayaṃ pana, bhante, paṭipadā ubhayeneva paṇītā akkhāyati sukhattā ca khippattā ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra,    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
          代的 (関係代名詞)  
      ayaṃ    代的 これ  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      sukhā    名形 a 中→女  
      khippa  kṣip a 有(持) 急速な、速疾の  
      abhiññā,  abhi-jñā ā 神通、証知  
      ayaṃ    代的 これ  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      paṭipadā  prati-pad ā 道、行道  
      ubhayena    a 両方の  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      paṇītā  pra-nī 過分 ā 適用された、勝妙の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      akkhāyati  ā-khyā 受 告げる、話す  
      語根 品詞 語基 意味  
      sukhattā    a 楽性  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      khippattā    a 速疾性  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     尊者よ、そのうち、およそ楽にして証知の早い行道がありますが、尊者よ、この行道は、楽なることの故、また早いことの故、両方によって、優れたものであるといわれます。  
                       
                       
                       
    152-7.                
     Etadānuttariyaṃ, bhante, paṭipadāsu.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etadānuttariyaṃ, bhante, paṭipadāsu. (152-1.)  
    訳文                
     尊者よ、これが、行道に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
     Bhassasamācārādidesanā  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhassa  bhāṣ a 依(属) 言説、談話  
      samācāra  saṃ-ā-car a 有(持) 正行、行事、儀法  
      ādi    i 男中 依(属) 最初、始め  
      desanā diś ā 説示、教説  
    訳文                
     【言語の行為などの説示】  
                       
                       
                       
    153-1.                
     153. ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti bhassasamācāre.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti (152-1.)  
      bhassa  bhāṣ a 依(属) 言説、談話  
      samācāre.  saṃ-ā-car a 正行、行事、儀法  
    訳文                
     しかるに尊者よ、世尊が法を示されたその通りのこれが、言語の行為に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
    153-2.                
     Idha, bhante, ekacco na ceva musāvādupasañhitaṃ vācaṃ bhāsati na ca vebhūtiyaṃ na ca pesuṇiyaṃ na ca sārambhajaṃ jayāpekkho;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      ekacco    代的 一類の  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      musā    不変 虚妄に、偽って  
      vāda  vad a 依(具) 説、語、論 →妄語  
      upasañhitaṃ  upa-saṃ-dhā 過分 ā 伴った、そなえた、関係した  
      vācaṃ  vac ā 言葉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāsati  bhāṣ 話す  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vebhūtiyaṃ    名形 a 中→女 中傷的な、離間の  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pesuṇiyaṃ    a 中→女 離間語、両舌  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sārambhajaṃ  rabh, jan a 中→女 劇場、憤激より生じた  
      jaya  ji a 依(対) 勝利  
      apekkho;  apa-īkṣ a 期待する、希望する  
    訳文                
     尊者よ、ここなる一部の者は、妄語を伴った、中傷の、両舌の、憤激の言葉を話さず、〔議論での〕勝利を望みません。  
                       
                       
                       
    153-3.                
     mantā mantā ca vācaṃ bhāsati nidhānavatiṃ kālena.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      mantā  man 考慮して  
      mantā  同上  
      語根 品詞 語基 意味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vācaṃ  vac ā 言葉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāsati  bhāṣ 話す  
      語根 品詞 語基 意味  
      nidhānavatiṃ  ni-dhā ant 貯蔵ある  
      kālena.    a 副具 適時に  
    訳文                
     よくよく考慮して、時に応じ、含蓄ある言葉を話します。  
                       
                       
                       
    153-4.                
     Etadānuttariyaṃ, bhante, bhassasamācāre.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etadānuttariyaṃ, bhante, bhassasamācāre. (153-1.)  
    訳文                
     尊者よ、これが、言語の行為に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
    153-5.                
     ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti purisasīlasamācāre.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti (152-1.)  
      purisa    a 依(属) 人間、男  
      sīla    a 依(処)  
      samācāre.  saṃ-ā-car a 正行、行事、儀法  
    訳文                
     しかるに尊者よ、世尊が法を示されたその通りのこれが、人の戒における行為に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
    153-6.                
     Idha, bhante, ekacco sacco cassa saddho ca, na ca kuhako, na ca lapako, na ca nemittiko, na ca nippesiko, na ca lābhena lābhaṃ nijigīsanako [jijigiṃsanako (syā.), nijigiṃsitā (sī. pī.)], indriyesu guttadvāro, bhojane mattaññū, samakārī, jāgariyānuyogamanuyutto, atandito, āraddhavīriyo, jhāyī, satimā, kalyāṇapaṭibhāno, gatimā, dhitimā, matimā, na ca kāmesu giddho, sato ca nipako ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      ekacco    代的 一類の  
      sacco    a 中→男 真実、諦  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      saddho  śrad-dhā 名形 a  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kuhako,    a 詐欺の  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      lapako,  lap a つぶやくもの、虚談者  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nemittiko,    a 暗示、占相者  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nippesiko,  niṣ-piṣ a 詐欺、ペテン  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      lābhena  labh a 利得、利養  
      lābhaṃ  labh a 利得、利養  
      nijigīsanako,    a 貪求者  
      indriyesu    a 根、感官  
      gutta  gup 過分 a 有(持) 守られた  
      dvāro,    a 中→男 門、戸  
      bhojane  bhuj a 飲食  
      mattaññū,    ū 適量を知るもの  
      sama    a 等しい  
      kārī,  kṛ in なす  
      jāgariya  jāgṛ ā 依(属) 不眠、覚醒  
      anuyogam  anu-yuj a 実践、従事  
      anuyutto,  anu-yuj 過分 a 実践した、従事した  
      atandito,    a 倦怠無き  
      āraddha  ā-rabh 過分 a 有(持) 開始した、励んだ  
      vīriyo,    a 中→男 精進  
      jhāyī,  dhyai in 禅定者  
      satimā,  smṛ ant 有念の  
      kalyāṇa    a 有(持) よい、善巧の  
      paṭibhāno,  prati-bhaṇ a 中→男 弁才  
      gatimā,  gam ant 正しく行く、賢い  
      dhitimā,    ant 堅固な  
      matimā,  man ant 慧ある、賢い  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kāmesu    a 男中  
      giddho,  gṛdh 過分 a 貪求した  
      sato  smṛ 過分 a 正念ある  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nipako    名形 a 賢明な、慎重な  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     尊者よ、ここなる一部の者は、真実ある者、信ある者となり、詐欺師、虚談者、占相者、ペテン師、利得による利得を貪求する者とならず、諸根において門を守られた者、飲食に適量を知る者、等しきをなす者、眠らぬ実践へ従事する者、倦怠無き者、精進に励む者、禅定者、有念者、善巧なる弁才ある者、正しく行う者、堅固な者、慧ある者、諸欲にあって貪求せぬ者、正念ある者、賢明な者となります。  
    メモ                
     ・詐欺師云々については『沙門果経』【中戒】に、同じ列挙あり。  
                       
                       
                       
    153-7.                
     Etadānuttariyaṃ, bhante, purisasīlasamācāre.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etadānuttariyaṃ, bhante, purisasīlasamācāre. (153-5.)  
    訳文                
     尊者よ、これが、人の戒における行為に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
     Anusāsanavidhādesanā  
      語根 品詞 語基 意味  
      Anusāsana  anu-śās a 依(属) 教誡、教訓  
      vidhā  vi-dhā ā 依(属) 種類、次第  
      desanā diś ā 説示、教説  
    訳文                
     【教誡の種類の説示】  
                       
                       
                       
    154-1.                
     154. ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti anusāsanavidhāsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti (152-1.)  
      anusāsana  anu-śās a 依(属) 教誡、教訓  
      vidhāsu.  vi-dhā ā 種類、次第  
    訳文                
     しかるに尊者よ、世尊が法を示されたその通りのこれが、教誡の種類に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
    154-2.                
     Catasso imā bhante anusāsanavidhā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Catasso     
      imā    代的 これら  
      bhante  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      anusāsana  anu-śās a 依(属) 教誡、教訓  
      vidhā –  vi-dhā ā 種類、次第  
    訳文                
     尊者よ、これら四つの教誡の種類があります。  
                       
                       
                       
    154-3.                
     jānāti, bhante, bhagavā aparaṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā sotāpanno bhavissati avinipātadhammo niyato sambodhiparāyaṇo’ti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāti,  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      bhagavā    ant 世尊  
      aparaṃ    代的 他の  
      puggalaṃ    a  
      paccattaṃ    a 副対 各自に  
      yoniso    不変 根源より、根本的に、如理に  
      manasikārā  man, kṛ a 作意、思念、注意  
      ‘ayaṃ    代的 これ  
      puggalo    a  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      anusiṭṭhaṃ  anu-śās 過分 a 教誡された  
      tathā    不変 かく、その如く  
      paṭipajjamāno  prati-pad 現分 a 向かって歩く、行動する  
      tiṇṇaṃ     
      saṃyojanānaṃ  saṃ-yuj a 結、繋縛  
      parikkhayā  pari-kṣi a 遍尽、尽滅  
      sotāpanno  sru, ā-pad? a 流れに入った、預流  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      avinipāta  a-vi-ni-pat 使 a 有(属) 不退転、不堕悪趣  
      dhammo  dhṛ a 男中 法、教法、真理、正義、もの、一切法  
      niyato  ni-yam 過分 a 決定した、決定者  
      sambodhi  saṃ-budh i 有(対) 正覚、等覚  
      parāyaṇo’  para-ā-i a 中→男 到彼岸  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。『この人は、教誡されたことを、その通りに行動している。三結の滅尽によって預流となり、不堕悪の法を有するもの、〔さとりを得ることが〕決定したもの、正覚へ至るものとなるであろう』と。  
                       
                       
                       
    154-4.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    154-5.                
    ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā rāgadosamohānaṃ tanuttā sakadāgāmī bhavissati, sakideva imaṃ lokaṃ āgantvā dukkhassantaṃ karissatī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā (154-3.)  
      rāga  raj a 貪、貪欲、染/色彩  
      dosa  dviṣ a 過悪、過失、欠点、病素/瞋、瞋恚  
      mohānaṃ  muh a  
      tanuttā    a うすさ、薄性  
      sakadāgāmī  sakid-ā-gam 名形 in 一来  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati,  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      sakid    不変 一度、一回  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      imaṃ    代的 これ  
      lokaṃ    a 世界、世間  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āgantvā  ā-gam 来る  
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkhassantaṃ    a 苦の終わり(dukkhassa+anta  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karissatī’  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『この人は、教誡されたことを、その通りに行動している。三結の滅尽による貪・瞋・痴の希薄性により、一来となり、一度だけこの世界にやってきて苦の終わりをなすであろう』と。  
                       
                       
                       
    154-6.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    154-7.                
     ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno pañcannaṃ orambhāgiyānaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā opapātiko bhavissati tattha parinibbāyī anāvattidhammo tasmā lokā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno (154-3.)  
      pañcannaṃ     
      orambhāgiyānaṃ    a 下分  
      saṃyojanānaṃ  saṃ-yuj a 結、繋縛  
      parikkhayā  pari-kṣi a 遍尽、尽滅  
      opapātiko    a 化生の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      parinibbāyī    in 般涅槃者  
      anāvatti  an-ā-vṛt in 有(属) 不還  
      dhammo  dhṛ a 男中 法 →不還者  
      tasmā    代的 それ、彼  
      lokā’    a 世界、世間  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『この人は、教誡されたことを、その通りに行動している。五下分結の滅尽によって化生者となり、そこで般涅槃してその世界から還らざるものとなるであろう』と。  
                       
                       
                       
    154-8.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    154-9.                
     ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno āsavānaṃ khayā anāsavaṃ cetovimuttiṃ paññāvimuttiṃ diṭṭheva dhamme sayaṃ abhiññā sacchikatvā upasampajja viharissatī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo yathānusiṭṭhaṃ tathā paṭipajjamāno (154-3.)  
      āsavānaṃ  ā-sru a  
      khayā  kṣi a 尽、滅尽  
      anāsavaṃ  an-ā-sru a 漏なき  
      ceto  cit as 依(属)  
      vimuttiṃ  vi-muc i 解脱  
      paññā  pra-jñā ā 依(属)  
      vimuttiṃ  vi-muc i 解脱  
      diṭṭhe  dṛś 過分 a 男中 見られた、見、所見  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      dhamme  dhṛ a 男中 法、教法、真理、正義、もの →現法、現世  
      sayaṃ    不変 自ら、自分で  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 認知する、自証する  
      sacchikatvā  kṛ 作証する、証明をなす、さとる  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharissatī’  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『この人は、教誡されたことを、その通りに行動している。漏の滅尽により、漏なき心解脱、慧解脱を現世で自ら知り、悟り、成就し、住するであろう』と。  
                       
                       
                       
    154-10.                
     Etadānuttariyaṃ, bhante, anusāsanavidhāsu.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Etadānuttariyaṃ, bhante, anusāsanavidhāsu. (154-1.)  
    訳文                
     尊者よ、これが、教誡の種類に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
     Parapuggalavimuttiñāṇadesanā  
      語根 品詞 語基 意味  
      Para    代的 他の  
      puggala    a 依(属)  
      vimutti  vi-muc i 依(属) 解脱  
      ñāṇa  jñā a 依(属) 智慧  
      desanā diś ā 説示、教説  
    訳文                
     【他者の解脱の智慧の説示】  
                       
                       
                       
    155-1.                
     155. ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti parapuggalavimuttiñāṇe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparaṃ pana, bhante, etadānuttariyaṃ, yathā bhagavā dhammaṃ deseti (152-1.)  
      para    代的 他の  
      puggala    a 依(属)  
      vimutti  vi-muc i 依(属) 解脱  
      ñāṇe.  jñā a 智慧  
    訳文                
     しかるに尊者よ、世尊が法を示されたその通りのこれが、他者の解脱の智慧に関して最上のものです。  
                       
                       
                       
    155-2.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    155-3.                
     ‘ayaṃ puggalo tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā sotāpanno bhavissati avinipātadhammo niyato sambodhiparāyaṇo’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā sotāpanno bhavissati avinipātadhammo niyato sambodhiparāyaṇo’ti. (154-3.)  
    訳文                
     『この人は、三結の滅尽によって預流となり、不堕悪の法を有するもの、〔さとりを得ることが〕決定したもの、正覚へ至るものとなるであろう』と。  
    メモ                
     ・「教誡されたことを、その通りに行動している」が無いほかは前章に同じ。  
                       
                       
                       
    155-4.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    155-5.                
     ‘ayaṃ puggalo tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā rāgadosamohānaṃ tanuttā sakadāgāmī bhavissati, sakideva imaṃ lokaṃ āgantvā dukkhassantaṃ karissatī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo tiṇṇaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā rāgadosamohānaṃ tanuttā sakadāgāmī bhavissati, sakideva imaṃ lokaṃ āgantvā dukkhassantaṃ karissatī’ti. (154-5.)  
    訳文                
     『この人は、三結の滅尽による貪・瞋・痴の希薄性により、一来となり、一度だけこの世界にやってきて苦の終わりをなすであろう』と。  
                       
                       
                       
    155-6.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    155-7.                
     ‘ayaṃ puggalo pañcannaṃ orambhāgiyānaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā opapātiko bhavissati tattha parinibbāyī anāvattidhammo tasmā lokā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo pañcannaṃ orambhāgiyānaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā opapātiko bhavissati tattha parinibbāyī anāvattidhammo tasmā lokā’ti. (154-7.)  
    訳文                
     『この人は、五下分結の滅尽によって化生者となり、そこで般涅槃してその世界から還らざるものとなるであろう』と。  
                       
                       
                       
    155-8.                
     Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Jānāti, bhante, bhagavā paraṃ puggalaṃ paccattaṃ yonisomanasikārā – (154-3.)  
    訳文                
     尊者よ、世尊は、他の人を根本的な作意より知られます。  
                       
                       
                       
    155-9.                
     ‘ayaṃ puggalo āsavānaṃ khayā anāsavaṃ cetovimuttiṃ paññāvimuttiṃ diṭṭheva dhamme sayaṃ abhiññā sacchikatvā upasampajja viharissatī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ puggalo āsavānaṃ khayā anāsavaṃ cetovimuttiṃ paññāvimuttiṃ diṭṭheva dhamme sayaṃ abhiññā sacchikatvā upasampajja viharissatī’ti. (154-9.)  
    訳文                
     『この人は、漏の滅尽により、漏なき心解脱、慧解脱を現世で自ら知り、悟り、成就し、住するであろう』と。  
                       
                       
                       
    155-10.                
     Etadānuttariyaṃ, bhante, parapuggalavimuttiñāṇe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Etadānuttariyaṃ, bhante, parapuggalavimuttiñāṇe. (155-1.)  
      para    代的 他の  
      puggala    a 依(属)  
      vimutti  vi-muc i 依(属) 解脱  
      ñāṇe.  jñā a 智慧  
    訳文                
     尊者よ、これが、他者の解脱の智慧に関して最上のものです。  
                       
                       
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