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     2. Aniccavaggo    
      語根 品詞 語基 意味    
      Anicca    a 依(属) 無常の    
      vaggo    a 章、品    
    訳文                  
     「無常品」    
                         
                         
                         
     1. Aniccasuttaṃ    
      語根 品詞 語基 意味    
      Anicca    a 依(属) 無常の    
      suttaṃ  sīv a 経、糸    
    訳文                  
     「無常経」(『相応部』22-12    
                         
                         
                         
    12-1.                  
     12. Evaṃ me sutaṃ –     
      語根 品詞 語基 意味    
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き    
      me    代的    
      sutaṃ –  śru 名過分 a 所聞、聞かれた    
    訳文                  
     私はこのように聞いた。    
                         
                         
                         
    12-2.                  
     sāvatthiyaṃ.     
      語根 品詞 語基 意味    
      sāvatthiyaṃ.    ī 地名、サーヴァッティー    
    訳文                  
     サーヴァッティーでのことである。    
                         
                         
                         
    12-3.                  
     Tatra kho…pe…     
      語根 品詞 語基 意味    
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで    
      kho…pe…    不変 じつに、たしかに    
    訳文                  
     ときに……    
                         
                         
                         
    12-4.                  
     ‘‘rūpaṃ, bhikkhave, aniccaṃ, vedanā aniccā, saññā aniccā, saṅkhārā aniccā, viññāṇaṃ aniccaṃ.     
      語根 品詞 語基 意味    
      ‘‘rūpaṃ,    a 色、物質、肉体、形相    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      aniccaṃ,    a 無常の    
      vedanā  vid ā 受、感受、苦痛    
      aniccā,    a 無常の    
      saññā  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象    
      aniccā,    a 無常の    
      saṅkhārā  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象    
      aniccā,    a 無常の    
      viññāṇaṃ  vi-jñā a    
      aniccaṃ.    a 無常の    
    訳文                  
     「比丘たちよ、〈色〉は無常です。〈受〉は無常です。〈想〉は無常です。〈諸行〉は無常です。〈識〉は無常です。    
                         
                         
                         
    12-5.                  
     Evaṃ passaṃ, bhikkhave, sutavā ariyasāvako rūpasmimpi nibbindati, vedanāyapi nibbindati, saññāyapi nibbindati, saṅkhāresupi nibbindati, viññāṇasmimpi nibbindati.     
      語根 品詞 語基 意味    
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き    
      passaṃ,  paś 現分 ant 見る    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      sutavā  śru ant 聞をそなえた、有聞の、博聞の    
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる    
      sāvako  śru a 声聞、弟子    
      rūpasmim    a 色、物質、肉体、形相    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      nibbindati,  nir-vid 厭う、厭悪する    
      語根 品詞 語基 意味    
      vedanāya  vid ā 受、感受、苦痛    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati,  同上    
      saññāya  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati,  同上    
      saṅkhāresu  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati,  同上    
      viññāṇasmim  vi-jñā a    
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ    
      nibbindati.  同上    
    訳文                  
     比丘たちよ、このように見て、聞をそなえた聖者の弟子は、〈色〉に関しても厭悪し、〈受〉に関しても厭悪し、〈想〉に関しても厭悪し、〈諸行〉に関しても厭悪し、〈識〉に関しても厭悪します。    
                         
                         
                         
    12-6.                  
     Nibbindaṃ virajjati;     
      語根 品詞 語基 意味    
      Nibbindaṃ  nir-vid 現分 ant 厭離、厭悪    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      virajjati;  vi-raj 離貪する    
    訳文                  
     厭悪して離貪し、    
                         
                         
                         
    12-7.                  
     virāgā vimuccati.     
      語根 品詞 語基 意味    
      virāgā  vi-raj a 離貪、遠離    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      vimuccati.  vi-muc 受 解脱する    
    訳文                  
     離貪の故に解脱します。    
                         
                         
                         
    12-8.                  
     Vimuttasmiṃ vimuttamiti ñāṇaṃ hoti.     
      語根 品詞 語基 意味    
      Vimuttasmiṃ  vi-muc 過分 a 解脱した    
      vimuttam  vi-muc 過分 a 解脱した    
      iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
      ñāṇaṃ  jñā a 智、智慧    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      hoti.  bhū ある、なる、存在する    
    訳文                  
     解脱したとき『解脱した』という智がおこります。    
                         
                         
                         
    12-9.                  
     ‘Khīṇā jāti, vusitaṃ brahmacariyaṃ, kataṃ karaṇīyaṃ, nāparaṃ itthattāyā’ti pajānātī’’ti.     
      語根 品詞 語基 意味    
      ‘Khīṇā  kṣī 受 過分 ā 尽きた    
      jāti,  jan i    
      vusitaṃ  ava-sā? 過分 a 完成した    
      brahma bṛh 名形 an(特)    
      cariyaṃ,  car a    
      kataṃ  kṛ 過分 a なされた    
      karaṇīyaṃ,  kṛ 名未分 a なされるべきこと    
      na    不変 ない    
      aparaṃ    代的 副対 後、他    
      itthattāyā’    a かくの如き状態、現状、ここ[輪廻]の状態    
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      pajānātī’’  pra-jñā 知る、了知する    
      語根 品詞 語基 意味    
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
    訳文                  
     『生は尽きた。梵行は完成した。なされるべきことはなされた。もはやこのような〔輪廻の〕状態へ〔至ることは〕ない』と了知するのです」    
                         
                         
                         
     Paṭhamaṃ.    
      語根 品詞 語基 意味    
      Paṭhamaṃ.    a 第一の、最初の    
    訳文                  
     第一〔経〕。    
                         
                         
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