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     5. Bahudhātukasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bahu    u 多い  
      dhātuka    a 依(属) 界の、要素の  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「多界経」(『中部』115  
                       
                       
                       
    124-1.                
     124. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    124-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    124-3.                
     Tatra kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    124-4.                
     ‘‘bhikkhavo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhikkhavo’’  bhikṣ u 比丘  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「比丘たちよ」と。  
                       
                       
                       
    124-5.                
     ‘‘Bhadante’’ti te bhikkhū bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhadante’’    大徳、尊師  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ」と彼ら比丘たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    124-6.                
     Bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    124-7.                
     ‘‘Yāni kānici, bhikkhave, bhayāni uppajjanti sabbāni tāni bālato uppajjanti, no paṇḍitato;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yāni    代的 (関係代名詞)  
      kānici,    代的 何らかの、何者であれ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhayāni  bhī a 男中 恐怖、畏れ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjanti  ud-pad 起こる、生ずる、発生する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sabbāni    代的 すべて  
      tāni    代的 それら  
      bālato    a 愚かな  
      uppajjanti,  同上  
      no    不変 ない、否  
      paṇḍitato;    a 賢い  
    訳文                
     「比丘たちよ、およそ何であれ生ずる恐怖。それらは全て愚者より生じるのであって、賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-8.                
     ye keci upaddavā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      keci    代的 何らかの、何者であれ  
      upaddavā    a 禍、害、災厄  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjanti  ud-pad 起こる、生ずる、発生する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sabbe    代的 すべて  
      te    代的 それら、彼ら  
      bālato uppajjanti, no paṇḍitato; (124-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、およそ何であれ生ずる災厄。それらは全て愚者より生じるのであって、賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-9.                
     ye keci upasaggā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ye keci upasaggā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato. (124-8.)  
      upasaggā    a 禍患、災患  
    訳文                
     比丘たちよ、およそ何であれ生ずる禍患。それらは全て愚者より生じるのであって、賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-10.                
     Seyyathāpi, bhikkhave, naḷāgārā vā tiṇāgārā vā aggi mutto [aggimukko (sī. pī.)] kūṭāgārānipi dahati ullittāvalittāni nivātāni phusitaggaḷāni pihitavātapānāni;   
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā    不変 その如き、たとえば  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      naḷa    a 依(属)  
      agārā    a  
          不変 あるいは  
      tiṇa    a 依(属)  
      agārā    a  
          不変 あるいは  
      aggi    i  
      mutto  muc 過分 a 脱した、解脱した、放出された  
      kūṭa    a 男中 依(属) 尖頂  
      agārāni    a 家、家屋、在家 →二階家、重閣  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dahati  dah 焼く  
      語根 品詞 語基 意味  
      ullitta  ud-lip 過分 a 塗られた  
      avalittāni  ava-lip 過分 a 塗られた  
      nivātāni  ni-vā? a 無風の  
      phusita  spṛś 使 過分 a 有(持) 触れた、締めた  
      aggaḷāni    ā 女→中 閂、横木  
      pihita  api-dhā? 過分 a 有(持) 閉じた、覆われた  
      vāta  a 有(持)  
      pānāni;  a 男→中 飲物 →窓  
    訳文                  
     比丘たちよ、あたかも、葦の家あるいは草の家から出た火が、〔漆喰で〕塗り固められ、無風で、閂が閉められ、窓が閉じられた重閣を焼く、  
                       
                       
                       
    124-11.                
     evameva kho, bhikkhave, yāni kānici bhayāni uppajjanti sabbāni tāni bālato uppajjanti, no paṇḍitato;   
      語根 品詞 語基 意味  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, yāni kānici bhayāni uppajjanti sabbāni tāni bālato uppajjanti, no paṇḍitato; (124-7.)  
    訳文                
     まさにそのように比丘たちよ、およそ何であれ生ずる恐怖。それらは全て愚者より生じるのであって、賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-12.                
     ye keci upaddavā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ye keci upaddavā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato; (124-8.)  
    訳文                
     比丘たちよ、およそ何であれ生ずる災厄。それらは全て愚者より生じるのであって、賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-13.                
     ye keci upasaggā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ye keci upasaggā uppajjanti sabbe te bālato uppajjanti, no paṇḍitato. (124-9.)  
    訳文                
     比丘たちよ、およそ何であれ生ずる禍患。それらは全て愚者より生じるのであって、賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-14.                
     Iti kho, bhikkhave, sappaṭibhayo bālo, appaṭibhayo paṇḍito;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sappaṭibhayo  sa-prati-bhī a 恐れある  
      bālo,    a 愚かな  
      appaṭibhayo  sa-prati-bhī a 怖れなき  
      paṇḍito;    a 賢い  
    訳文                
     比丘たちよ、このように愚者は恐怖ある者であり、賢者は恐怖なき者です。  
                       
                       
                       
    124-15.                
     saupaddavo bālo, anupaddavo paṇḍito;   
      語根 品詞 語基 意味  
      saupaddavo    a 災厄ある  
      bālo,    a 愚かな  
      anupaddavo    a 災厄なき  
      paṇḍito;    a 賢い  
    訳文                
     愚者は災厄ある者であり、賢者は災厄なき者です。  
                       
                       
                       
    124-16.                
     saupasaggo bālo, anupasaggo paṇḍito.   
      語根 品詞 語基 意味  
      saupasaggo    a 禍患ある  
      bālo,    a 愚かな  
      anupasaggo    a 禍患なき  
      paṇḍito.    a 賢い  
    訳文                
     愚者は禍患ある者であり、賢者は禍患なき者です。  
                       
                       
                       
    124-17.                
     Natthi, bhikkhave, paṇḍitato bhayaṃ, natthi paṇḍitato upaddavo, natthi paṇḍitato upasaggo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi,  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      paṇḍitato    a 賢い  
      bhayaṃ,  bhī a 男中 恐怖、畏れ  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      paṇḍitato    a 賢い  
      upaddavo,    a 禍、害、災厄  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      paṇḍitato    a 賢い  
      upasaggo.    a 禍患、災患  
    訳文                
     比丘たちよ、恐怖は賢者からは生じず、災厄は賢者からは生じず、禍患は賢者からは生じません。  
                       
                       
                       
    124-18.                
     Tasmātiha, bhikkhave, ‘paṇḍitā bhavissāma vīmaṃsakā’ti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā    代的 それ、彼  
      iha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      ‘paṇḍitā    a 賢い  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissāma  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vīmaṃsakā’    a 考察の、思察の  
      ti –    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     それゆえ比丘たちよ、『我々は賢者たち、思察家たちとなろう』と、  
                       
                       
                       
    124-19.                
     evañhi vo, bhikkhave, sikkhitabba’’nti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evañ    不変 このように、かくの如き  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      vo,    代的 あなたたち  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sikkhitabba’’n  śikṣ 未分 a 学ばれるべき、学得されるべき  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたはそのように学得すべきです。  
                       
                       
                       
    124-20.                
     Evaṃ vutte, āyasmā ānando bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vutte,  vac 受 過分 a 男中 いわれた  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     このように言われて、尊者アーナンダは世尊へこう言った。  
                       
                       
                       
    124-21.                
     ‘‘kittāvatā nu kho, bhante, paṇḍito bhikkhu ‘vīmaṃsako’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘kittāvatā    不変 どれだけで、どの範囲で、どの点から  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      paṇḍito    a 賢い  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      ‘vīmaṃsako’    a 考察の、思察の  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      alaṃ    不変 適当な、当然の、十分に、満足して、沢山だ  
      vacanāyā’’  vac a 言葉  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「尊者よ、いったいどれだけをもってすれば、比丘は『賢者なり、思察家なり』という言葉にふさわしくなるのでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    124-22.                
     ‘‘Yato kho, ānanda, bhikkhu dhātukusalo ca hoti, āyatanakusalo ca hoti, paṭiccasamuppādakusalo ca hoti, ṭhānāṭhānakusalo ca hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yato    不変 そこから、〜なるが故に、何となれば(yaの奪格)  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      dhātu    u 依(属) 界、要素  
      kusalo    a 良き、善巧の、巧みな  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      hoti,  bhū ある、なる、存在する  
      āyatana  ā-yam a 依(属) 処、入処  
      kusalo    a 良き、善巧の、巧みな  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      hoti,  bhū ある、なる、存在する  
      paṭiccasamuppāda  prati-i, sam-ud-pad a 依(属) 縁起  
      kusalo    a 良き、善巧の、巧みな  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      hoti,  bhū ある、なる、存在する  
      ṭhāna  sthā a 場所、状態、理由、道理  
      aṭhāna  a-sthā a 依(属) 非道理  
      kusalo    a 良き、善巧の、巧みな  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti –  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     「アーナンダよ、比丘が界に通じた者となり、処に通じた者となり、縁起に通じた者となり、道理と非道理に通じた者となるならば、  
                       
                       
                       
    124-23.                
     ettāvatā kho, ānanda, paṇḍito bhikkhu ‘vīmaṃsako’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatā    不変 これだけ、この範囲で  
      ettāvatā kho, ānanda, paṇḍito bhikkhu ‘vīmaṃsako’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (124-21.)  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、比丘は『賢者なり、思察家なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    125-1.                
     125. ‘‘Kittāvatā pana, bhante, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kittāvatā pana, bhante, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (124-21, 22.)  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
    訳文                
     「しからば尊者よ、いったいどれだけをもってすれば、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    125-2.                
     ‘‘Aṭṭhārasa kho imā, ānanda, dhātuyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aṭṭhārasa    十八  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      imā,    代的 これら  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      dhātuyo –    u 界、要素  
    訳文                
     「アーナンダよ、これら十八界があります。  
    メモ                
     ・漢訳語「界」も多様な語義があるが、本経では「知覚・認識される対象世界の、さまざまな分類法における要素・範疇」といったような意味合いで用いられているものと思われる。  
                       
                       
                       
    125-3.                
     cakkhudhātu, rūpadhātu, cakkhuviññāṇadhātu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      cakkhu    us  
      dhātu,    u 界、要素  
      rūpa    a 色、物質、肉体、形相  
      dhātu,    u 界、要素  
      cakkhu    us 依(属)  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu;    u 界、要素  
    訳文                
     眼界、色界、眼識界、  
                       
                       
                       
    125-4.                
     sotadhātu, saddadhātu, sotaviññāṇadhātu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sota  śru as  
      dhātu,    u 界、要素  
      sadda    a 音、声、語  
      dhātu,    u 界、要素  
      sota  śru as 依(属)  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu;    u 界、要素  
    訳文                
     耳界、声界、耳識界、  
                       
                       
                       
    125-5.                
     ghānadhātu, gandhadhātu, ghānaviññāṇadhātu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ghāna    a  
      dhātu,    u 界、要素  
      gandha    a  
      dhātu,    u 界、要素  
      ghāna    a 依(属)  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu;    u 界、要素  
    訳文                
     鼻界、香界、鼻識界、  
                       
                       
                       
    125-6.                
     jivhādhātu, rasadhātu, jivhāviññāṇadhātu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      jivhā    ā  
      dhātu,    u 界、要素  
      rasa    a 味、汁、作用、実質  
      dhātu,    u 界、要素  
      jivhā    ā 依(属)  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu;    u 界、要素  
    訳文                
     舌界、味界、舌識界、  
                       
                       
                       
    125-7.                
     kāyadhātu, phoṭṭhabbadhātu, kāyaviññāṇadhātu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      kāya    a 身体、集まり  
      dhātu,    u 界、要素  
      phoṭṭhabba  spṛś 名未分 a 触、所触、触れられるべきもの  
      dhātu,    u 界、要素  
      kāya    a 依(属) 身体、集まり  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu;    u 界、要素  
    訳文                
     身界、触界、身識界、  
                       
                       
                       
    125-8.                
     manodhātu, dhammadhātu, manoviññāṇadhātu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      mano  man as  
      dhātu,    u 界、要素  
      dhamma  dhṛ a 男中  
      dhātu,    u 界、要素  
      mano    as 依(属)  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu;    u 界、要素  
    訳文                
     意界、法界、意識界です。  
                       
                       
                       
    125-9.                
     Imā kho, ānanda, aṭṭhārasa dhātuyo yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imā    代的 これら  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      aṭṭhārasa    十八  
      dhātuyo    u 界、要素  
      yato    不変 そこから、〜なるが故に、何となれば(yaの奪格)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāti  jñā 知る  
      passati –  paś 見る  
    訳文                
     アーナンダよ、これら十八界を知り、見るならば、  
    メモ                
     ・ここでのjñāpaśの組み合わせが宿住随念と天眼を指示しているとは思われない。逆にそうとしか思われない事例もあるから、結局は文脈次第ということになる。  
                       
                       
                       
    125-10.                
     ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (124-23, 125-1.)  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    125-11.                
     ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘Siyā  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (125-1.)  
      añño    代的 別の  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pariyāyo,  pari-i a 法門、理趣  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
    訳文                
     「しからば尊者よ、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるような他の法門はあるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    125-12.                
     ‘‘Siyā, ānanda.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘Siyā,  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ānanda.  ā-nand a 人名、アーナンダ  
    訳文                
     「アーナンダよ、あります。  
                       
                       
                       
    125-13.                
     Chayimā, ānanda, dhātuyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Cha     
      imā, ānanda, dhātuyo – (125-2.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六界があります。  
                       
                       
                       
    125-14.                
     pathavīdhātu, āpodhātu, tejodhātu, vāyodhātu, ākāsadhātu, viññāṇadhātu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      pathavī    ī  
      dhātu,    u 界、要素  
      āpo    as  
      dhātu,    u 界、要素  
      tejo    as  
      dhātu,    u 界、要素  
      vāyo    as  
      dhātu,    u 界、要素  
      ākāsa    a 虚空  
      dhātu,    u 界、要素  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      dhātu.    u 界、要素  
    訳文                
     地界、水界、火界、風界、空界、識界です。  
                       
                       
                       
    125-15.                
     Imā kho, ānanda, cha dhātuyo yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imā kho, ānanda, cha dhātuyo yato jānāti passati – (125-9, 13.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六界を知り、見るならば、  
                       
                       
                       
    125-16.                
     ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (125-10.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    125-17.                
     ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (125-11.)  
    訳文                
     「しからば尊者よ、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるような他の法門はあるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    125-18.                
     ‘‘Siyā, ānanda.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā, ānanda. (125-12.)  
    訳文                
     「アーナンダよ、あります。  
                       
                       
                       
    125-19.                
     Chayimā, ānanda, dhātuyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Chayimā, ānanda, dhātuyo – (125-13.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六界があります。  
                       
                       
                       
    125-20.                
     sukhadhātu, dukkhadhātu, somanassadhātu, domanassadhātu, upekkhādhātu, avijjādhātu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sukha    名形 a  
      dhātu,    u 界、要素  
      dukkha    名形 a  
      dhātu,    u 界、要素  
      somanassa    a 喜悦、喜  
      dhātu,    u 界、要素  
      domanassa    a 憂、憂悩  
      dhātu,    u 界、要素  
      upekkhā   upa-īkṣ ā 捨、無関心  
      dhātu,   u 界、要素  
      avijjā  a-vid ā 無明  
      dhātu.    u 界、要素  
    訳文                
     楽界、苦界、喜界、憂界、捨界、無明界です。  
                       
                       
                       
    125-21.                
     Imā kho, ānanda, cha dhātuyo yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imā kho, ānanda, cha dhātuyo yato jānāti passati – (125-15.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六界を知り、見るならば、  
                       
                       
                       
    125-22.                
     ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (125-10.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    125-23.                
     ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (125-11.)  
    訳文                
     「しからば尊者よ、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるような他の法門はあるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    125-24.                
     ‘‘Siyā, ānanda.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā, ānanda. (125-12.)  
    訳文                
     「アーナンダよ、あります。  
                       
                       
                       
    125-25.                
     Chayimā, ānanda, dhātuyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Chayimā, ānanda, dhātuyo – (125-13.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六界があります。  
                       
                       
                       
    125-26.                
     kāmadhātu, nekkhammadhātu, byāpādadhātu, abyāpādadhātu, vihiṃsādhātu, avihiṃsādhātu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      kāma    a 男中  
      dhātu,    u 界、要素  
      nekkhamma    a 出離、離欲  
      dhātu,    u 界、要素  
      byāpāda  vi-ā-pad a 瞋恚  
      dhātu,    u 界、要素  
      abyāpāda  a-vi-ā-pad a 無瞋恚  
      dhātu,    u 界、要素  
      vihiṃsā  vi-hiṃs ā 害、悩害  
      dhātu,    u 界、要素  
      avihiṃsā  a-vi-hiṃs ā 不害、不殺生  
      dhātu.    u 界、要素  
    訳文                
     欲界、離欲界、瞋界、無瞋界、害界、不害界です。  
                       
                       
                       
    125-27.                
     Imā kho, ānanda, cha dhātuyo yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imā kho, ānanda, cha dhātuyo yato jānāti passati – (125-15.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六界を知り、見るならば、  
                       
                       
                       
    125-28.                
     ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (125-10.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    125-29.                
     ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (125-11.)  
    訳文                
     「しからば尊者よ、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるような他の法門はあるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    125-30.                
     ‘‘Siyā, ānanda.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā, ānanda. (125-12.)  
    訳文                
     「アーナンダよ、あります。  
                       
                       
                       
    125-31.                
     Tisso imā, ānanda, dhātuyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tisso     
      imā, ānanda, dhātuyo – (125-2.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら三界があります。  
                       
                       
                       
    125-32.                
     kāmadhātu, rūpadhātu, arūpadhātu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      kāma    a 男中  
      dhātu,    u 界、要素  
      rūpa     a 色、物質、肉体、形相  
      dhātu,   u 界、要素  
      arūpa    a 非色の  
      dhātu.    u 界、要素  
    訳文                
     欲界、色界、無色界です。  
    メモ                
     ・「欲界」云々というといわゆる「三界」、すなわち器世間における層状の各領域というイメージになるが、水野辞書の行境avacaraの項で「一般にはdhātuとするのを南方上座部では、すべてavacaraとする」といわれているとおり、ここではあくまで知覚世界の構成要素がいわれたものと読むべきなのであろう。『註』の「これら三界も既出の十八〔界〕によって満たされるべきである」Imāpi tisso dhātuyo heṭṭhā aṭṭhārasahiyeva pūretabbā. という説明も、そうした趣旨のものと思われる。  
     ・ただ、この後lokadhātuという語がworldの意味で出てくるため、この文がいわゆる三界をいったものでない、と断言することも難しいか。  
                       
                       
                       
    125-33.                
     Imā kho, ānanda, tisso dhātuyo yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imā kho, ānanda, tisso dhātuyo yato jānāti passati – (125-9, 31.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら三界を知り、見るならば、  
                       
                       
                       
    125-34.                
     ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (125-10.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    125-35.                
     ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā pana, bhante, aññopi pariyāyo, yathā ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (125-11.)  
    訳文                
     「しからば尊者よ、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるような他の法門はあるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    125-36.                
     ‘‘Siyā, ānanda.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Siyā, ānanda. (125-12.)  
    訳文                
     「アーナンダよ、あります。  
                       
                       
                       
    125-37.                
     Dve imā, ānanda, dhātuyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dve     
      imā, ānanda, dhātuyo – (125-2.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら二界があります。  
                       
                       
                       
    125-38.                
     saṅkhatādhātu, asaṅkhatādhātu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      saṅkhatā  saṃ-kṛ 過分 a 為作された、有為の  
      dhātu,    u 界、要素  
      asaṅkhatā  a-saṃ-kṛ 名過分 a 中→女 無為  
      dhātu.    u 界、要素  
    訳文                
     有為界と無為界です。  
                       
                       
                       
    125-39.                
     Imā kho, ānanda, dve dhātuyo yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imā kho, ānanda, dve dhātuyo yato jānāti passati – (125-9, 37.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これら二界を知り、見るならば、  
                       
                       
                       
    125-40.                
     ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatāpi kho, ānanda, ‘dhātukusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti. (125-10.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『界に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    126-1.                
     126. ‘‘Kittāvatā pana, bhante, ‘āyatanakusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kittāvatā pana, bhante, ‘āyatanakusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (124-22, 125-1.)  
    訳文                
     「しからば尊者よ、いったいどれだけをもってすれば、『処に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    126-2.                
     ‘‘Cha kho panimāni, ānanda, ajjhattikabāhirāni āyatanāni –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Cha     
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      imāni,    代的 これら  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      ajjhattika    a 内の  
      bāhirāni    a 外の  
      āyatanāni –  ā-yam a 処、入処  
    訳文                
     「アーナンダよ、これらの六内外処があります。  
                       
                       
                       
    126-3.                
     cakkhuceva rūpā ca sotañca saddā ca ghānañca gandhā ca jivhā ca rasā ca kāyo ca phoṭṭhabbā ca mano ca dhammā ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      cakkhu    us  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      rūpā    a 中(男) 色、物質、肉体、形相  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sotañ  śru as  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      saddā    a 音、声、語  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ghānañ    a  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      gandhā    a  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      jivhā    ā  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      rasā    a 味、汁、作用、実質  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kāyo    a 身体  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      phoṭṭhabbā  spṛś 名未分 a 中(男) 触、所触、触れられるべきもの  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      mano  man as  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     〈眼〉と諸々の〈色〉、〈耳〉と諸々の〈声〉、〈鼻〉と諸々の〈香〉、〈舌〉と諸々の〈味〉、〈身〉と諸々の〈触〉、〈意〉と諸々の〈法〉です。  
                       
                       
                       
    126-4.                
     Imāni kho, ānanda, cha ajjhattikabāhirāni āyatanāni yato jānāti passati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imāni    代的 これら  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      cha     
      ajjhattika    a 内の  
      bāhirāni    a 外の  
      āyatanāni  ā-yam a 処、入処  
      yato    不変 そこから、〜なるが故に、何となれば(yaの奪格)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāti  jñā 知る  
      passati –  paś 見る  
    訳文                
     アーナンダよ、これら六内外処を知り、見るならば、  
                       
                       
                       
    126-5.                
     ettāvatā kho, ānanda, ‘āyatanakusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatā    不変 これだけ、この範囲で  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      ‘āyatanakusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti.(126-1.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これだけをもって、『処に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのです」  
                       
                       
                       
    126-6.                
     ‘‘Kittāvatā pana, bhante, ‘paṭiccasamuppādakusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kittāvatā pana, bhante, ‘paṭiccasamuppādakusalo bhikkhū’ti alaṃ vacanāyā’’ti? (124-22, 125-1.)  
    訳文                
     「しからば尊者よ、いったいどれだけをもってすれば、『縁起に通じた比丘なり』という言葉にふさわしくなるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    126-7.                
     ‘‘Idhānanda, bhikkhu evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti –  pra-jñā 知る、了知する  
    訳文                
     「アーナンダよ、ここに比丘がこのように了知します。  
                       
                       
                       
    126-8.                
     ‘imasmiṃ sati idaṃ hoti, imassuppādā idaṃ uppajjati, imasmiṃ asati idaṃ na hoti, imassa nirodhā idaṃ nirujjhati, yadidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imasmiṃ    代的 処絶 これ  
      sati  as 現分 ant 処絶 ある、なる  
      idaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      imassa    代的 これ  
      uppādā  ud-pad a 生起  
      idaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjati,  ud-pad 起こる、生ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      imasmiṃ    代的 処絶 これ  
      asati  a-as 現分 ant 処絶 あらず  
      idaṃ    代的 これ  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      imassa    代的 これ  
      nirodhā  ni-rudh 受 a 滅、滅尽  
      idaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nirujjhati,  ni-rudh 受 滅する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yadidaṃ –    不変 すなわち  
    訳文                
     『あれがあるとき、これがある。あれの生起により、これが生ずる。あれがないとき、これがない。あれの滅により、これが滅する。すなわち、  
                       
                       
                       
    126-9.                
     avijjāpaccayā saṅkhārā, saṅkhārapaccayā viññāṇaṃ, viññāṇapaccayā nāmarūpaṃ, nāmarūpapaccayā saḷāyatanaṃ, saḷāyatanapaccayā phasso, phassapaccayā vedanā, vedanāpaccayā taṇhā, taṇhāpaccayā upādānaṃ, upādānapaccayā bhavo, bhavapaccayā jāti, jātipaccayā jarāmaraṇaṃ sokaparidevadukkhadomanassūpāyāsā sambhavanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      avijjā  a-vid ā 無明  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      saṅkhārā,  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象  
      saṅkhāra  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      viññāṇaṃ,  vi-jñā a  
      viññāṇa  vi-jñā a  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      nāmarūpaṃ,    a 名色  
      nāmarūpa    a 名色  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      saḷāyatanaṃ,  ā-yam a 六処、六入  
      saḷāyatana  ā-yam a 六処、六入  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      phasso,  spṛś  a 触、接触  
      phassa  spṛś  a 触、接触  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      vedanā,  vid ā 受、感受、苦痛  
      vedanā  vid ā 受、感受、苦痛  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      taṇhā,    ā 渇愛、愛  
      taṇhā    ā 渇愛、愛  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      upādānaṃ,  upa-ā-dā a 取、取着、執着  
      upādāna  upa-ā-dā a 取、取着、執着  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      bhavo,  bhū a 有、存在、生存、幸福、繁栄  
      bhava  bhū a 有、存在、生存、幸福、繁栄  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      jāti,  jan i 生、誕生、生まれ、種類  
      jāti  jan i 生、誕生、生まれ、種類  
      paccayā  prati-i a 縁、資具  
      jarāmaraṇaṃ  jṝ, mṛ a 老死  
      soka  śuc a 愁、憂、うれい  
      parideva  pari-div a 悲、悲泣  
      dukkha    名形 a