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     2. Anupadavaggo  
      語根 品詞 語基 意味  
      Anupada    名形 a 依(属) 随句、随語、歩を追った、連続的な  
      vaggo    a 章、品  
    訳文                
     「不断品」  
    メモ                
     ・PTS辞書によればanupadaの語は (following) on foot, at every, step, continuous, repeated, といった意味を持つ。そしてin ˚dhamma -- vipassanā uninterrupted contemplation とあるため、伝統的な「不断」という訳語をあてた。九次第定を順次に追ってゆく経の内容的からすれば「段階的な」というニュアンスも含意されていようか。  
                       
                       
                       
     1. Anupadasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Anupada    名形 a 依(属) 随句、随語、歩を追った、連続的な  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「不断経」(『中部』111  
                       
                       
                       
    93-1.                
     93. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    93-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    93-3.                
     Tatra kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    93-4.                
     ‘‘bhikkhavo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhikkhavo’’  bhikṣ u 比丘  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「比丘たちよ」と。  
                       
                       
                       
    93-5.                
     ‘‘Bhadante’’ti te bhikkhū bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhadante’’    大徳、尊師  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ」と彼ら比丘たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    93-6.                
     Bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    93-7.                
     ‘‘Paṇḍito, bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Paṇḍito,    a 賢い  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto;    a 人名、サーリプッタ  
    訳文                
     「比丘たちよ、サーリプッタは賢者です。  
                       
                       
                       
    93-8.                
     mahāpañño, bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      mahā    ant 有(持) 大きい  
      pañño, bhikkhave, sāriputto; (93-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは偉大な智慧ある者です。  
    メモ                
     ・以下は「相好経」【細薄皮相】に出る。  
                       
                       
                       
    93-9.                
     puthupañño, bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      puthu    u 有(持) 個別の、広い、多数の  
      pañño, bhikkhave, sāriputto; (93-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは広い智慧ある者です。  
                       
                       
                       
    93-10.                
     hāsapañño [hāsupañño (sī. pī.)], bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      hāsa    a 有(持) 速き、速疾の  
      pañño, bhikkhave, sāriputto; (93-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは素早い智慧ある者です。  
                       
                       
                       
    93-11.                
     javanapañño, bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      javana    a 有(持) 速行、速疾  
      pañño, bhikkhave, sāriputto; (93-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは速疾な智慧ある者です。  
                       
                       
                       
    93-12.                
     tikkhapañño, bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      tikkha    a 有(持) 鋭い、鋭利な  
      pañño, bhikkhave, sāriputto; (93-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは鋭い智慧ある者です。  
                       
                       
                       
    93-13.                
     nibbedhikapañño, bhikkhave, sāriputto;   
      語根 品詞 語基 意味  
      nibbedhika  nir-vyadh a 有(持) 洞察の、決択の  
      pañño, bhikkhave, sāriputto; (93-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは洞察の智慧ある者です。  
                       
                       
                       
    93-14.                
     sāriputto, bhikkhave, aḍḍhamāsaṃ anupadadhammavipassanaṃ vipassati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sāriputto,    a 人名、サーリプッタ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      aḍḍha    a 半、半分  
      māsaṃ    a 副対  
      anupada    名形 a 随句、随語、歩を追った、連続的な  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      vipassanaṃ  vi-paś ā 観、内観、毘鉢舎那  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vipassati.  vi-paś 観察する、観法をなす  
    訳文                
     比丘たちよ、サーリプッタは半月間、不断な法の観察を行いました。  
    メモ                
     ・九次第定がヴィパッサナーと称されている。  
                       
                       
                       
    93-15.                
     Tatridaṃ, bhikkhave, sāriputtassa anupadadhammavipassanāya hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      idaṃ,    代的 これ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputtassa    a 人名、サーリプッタ  
      anupada    名形 a 随句、随語、歩を追った、連続的な  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      vipassanāya  vi-paś ā 観、内観、毘鉢舎那  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     比丘たちよ、これが、そのサーリプッタの不断な法の観察における〔過程〕です。  
                       
                       
                       
    94-1.                
     94. ‘‘Idha, bhikkhave, sāriputto vivicceva kāmehi vivicca akusalehi dhammehi savitakkaṃ savicāraṃ vivekajaṃ pītisukhaṃ paṭhamaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      vivicca  vi-vic 不変 離れて、遠離して(viviccatiの連続体)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kāmehi    a 欲、愛欲、欲念、欲情、欲楽  
      vivicca  vi-vic 不変 離れて、遠離して(viviccatiの連続体)  
      akusalehi    a 不善の  
      dhammehi  dhṛ a 男中 法、状態、性質、道、権利、事物、教法、正理  
      savitakkaṃ    a 有尋  
      savicāraṃ  sa-vi-car a 有伺  
      vivekajaṃ  vi-vic, jan a 遠離、独処より生じた  
      pīti    i 有(相) 喜、喜悦  
      sukhaṃ    名形 a  
      paṭhamaṃ    a 初の、第一の  
      jhānaṃ  dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     比丘たちよ、ここにサーリプッタは、じつに欲から遠離し、不善の諸法から遠離して、尋をともない、伺をともない、遠離より生じた喜と楽ある初禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    94-2.                
     Ye ca paṭhame jhāne [paṭhamajjhāne (ka. sī. pī. ka.)] dhammā vitakko ca vicāro ca pīti ca sukhañca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paṭhame    a 初の、第一の  
      jhāne  dhyai a  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      vitakko    a 尋、思惟  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vicāro  vi-car a 伺、考察  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pīti    i 喜、喜悦  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sukhañ    名形 a  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      citta  cit a 依(属)  
      ekaggatā    ā 一境性  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      phasso  spṛś  a 触、接触  
      vedanā  vid ā 受、感受、苦痛  
      saññā  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
      cetanā  cit ā 思、意思  
      cittaṃ  cit a  
      chando    a 欲、意欲、志欲  
      adhimokkho  adhi-muc a 信解、勝解、志向  
      vīriyaṃ    a 精進  
      sati  smṛ i 念、憶念、正念  
      upekkhā  upa-īkṣ ā 捨、無関心  
      manasikāro –  man, kṛ a 作意、注意  
    訳文                
     およそ初禅における諸法、〔すなわち〕尋、伺、喜、楽、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-3.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 それら、彼ら  
      assa    代的 これ  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      anupada    名形 a 依(具) 随句、随語、歩を追った、連続的な  
      vavatthitā  vi-ava-sthā 過分 a 決定した、確定した、区別された  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      honti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、不断な〔観察〕によって確定されたものとなります。  
                       
                       
                       
    94-4.                
     Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      assa    代的 これ  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      viditā  vid 過分 a 知られた、見出された  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjanti,  ud-pad 起こる、生ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      viditā  vid 過分 a 知られた、見出された  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upaṭṭhahanti,  upa-sthā 現起する  
      語根 品詞 語基 意味  
      viditā  vid 過分 a 知られた、見出された  
      abbhatthaṃ    a 滅没  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gacchanti.  gam 行く  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、知られつつ生じ、知られつつ現起し、知られつつ滅没へ至ります。  
                       
                       
                       
    94-5.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti –  pra-jñā 了知する  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    94-6.                
     ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kira    不変 伝え言う、〜という話だ  
      me    代的  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahutvā  a-bhū 存在しない  
      sambhonti,  saṃ-bhū 発生する、可能である  
      hutvā  bhū ある、なる  
      paṭiventī’  prati-vi-i 去る、消失する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『このように、私の諸法は存在せずして生じ、存在しては消失するようだ』と。  
    メモ                
     ・paṭiventiは語形と文脈からの類推。  
                       
                       
                       
    94-7.                
     So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho [appaṭibandho (ka.)] vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      tesu    代的 男中 それら、彼ら  
      dhammesu  dhṛ a 男中  
      anupāyo  a-upa-i a 接近なき  
      anapāyo  an-apa-i a 離去なき  
      anissito  a-ni-śri 過分 a 依止しない  
      appaṭibaddho  a-prati-bandh 過分 a 執着しない  
      vippamutto  vi-pra-muc 過分 a 脱した、自由となった  
      visaṃyutto  vi-sam-yuj 過分 a 離縛した  
      vimariyādīkatena  kṛ 過分 a 制限の無い、自由になった、解放された  
      cetasā  cit as  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     彼は、それらの諸法に対し、付かず離れず、依止せず、執着せず、解脱し、離縛して、解放された心によって住します。  
                       
                       
                       
    94-8.                
     So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      uttari    i 上の、超えた  
      nissaraṇa’n  ni-sṛ a 遠離、出離  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti.  pra-jñā 了知する  
    訳文                
     彼は、『更なる遠離が存在する』と了知します。  
                       
                       
                       
    94-9.                
     Tabbahulīkārā atthitvevassa [atthitevassa (sī. pī.)] hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 依(与) それ  
      bahulī    a 多くの  
      kārā  kṛ a 所作、作者 →多修  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      assa   代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     彼には『そのための多修が存在する』という〔思いが〕起こります。  
                       
                       
                       
    94-10.                
     ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, sāriputto vitakkavicārānaṃ vūpasamā ajjhattaṃ sampasādanaṃ cetaso ekodibhāvaṃ avitakkaṃ avicāraṃ samādhijaṃ pītisukhaṃ dutiyaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の、(副対で)さらに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      vitakka    a  
      vicārānaṃ  vi-car a  
      vūpasamā  vi-upa-śam a 寂静、寂滅、寂止  
      ajjhattaṃ    a 副対 自らの、内の、個人的  
      sampasādanaṃ  saṃ-pra-sad a 浄、浄潔  
      cetaso  cit as  
      ekodi    i 有(属) 専一の、一点の  
      bhāvaṃ  bhū a 男→中 本性、性、状態、態 →一境性  
      avitakkaṃ    a 尋なき  
      avicāraṃ  a-vi-car a 伺なき  
      samādhijaṃ  saṃ-ā-dhā, jan a 三昧より生じた  
      pīti    i 有(相) 喜、喜悦  
      sukhaṃ    名形 a  
      dutiyaṃ    名形 a 男→中 第二の、伴侶  
      jhānaṃ  dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた比丘たちよ、サーリプッタは、尋と伺の寂止のゆえに、内なる浄あり、心の一境性あり、尋なく伺なく、三昧より生じた喜と楽ある第二禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    94-11.                
     Ye ca dutiye jhāne dhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye ca dutiye jhāne dhammā – (94-2.)  
      dutiye    名形 a 男→中 第二の、伴侶  
    訳文                
     およそ第二禅における諸法、  
                       
                       
                       
    94-12.                
     ajjhattaṃ sampasādo ca pīti ca sukhañca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ajjhattaṃ    a 副対 自らの、内の、個人的  
      sampasādo  saṃ-pra-sad a 浄信、歓喜  
      ca pīti ca sukhañca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro – (94-2.)  
    訳文                
     〔すなわち〕内なる浄、喜、楽、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-13.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti. (94-3.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、不断な〔観察〕によって確定されたものとなります。  
                       
                       
                       
    94-14.                
     Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti. (94-4.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、知られつつ生じ、知られつつ現起し、知られつつ滅没へ至ります。  
                       
                       
                       
    94-15.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pajānāti – (94-5.)  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    94-16.                
     ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti. (94-6.)  
    訳文                
     『このように、私の諸法は存在せずして生じ、存在しては消失するようだ』と。  
                       
                       
                       
    94-17.                
     So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati. (94-7.)  
    訳文                
     彼は、それらの諸法に対し、付かず離れず、依止せず、執着せず、解脱し、離縛して、解放された心によって住します。  
                       
                       
                       
    94-18.                
     So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti. (94-8.)  
    訳文                
     彼は、『更なる遠離が存在する』と了知します。  
                       
                       
                       
    94-19.                
     Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.(94-9.)  
    訳文                
     彼には『そのための多修が存在する』という〔思いが〕起こります。  
                       
                       
                       
    94-20.                
     ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, sāriputto pītiyā ca virāgā upekkhako ca viharati sato ca sampajāno, sukhañca kāyena paṭisaṃvedeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の、(副対で)さらに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      pītiyā    i 喜、喜悦  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      virāgā  vi-raj a 離貧、離、遠離、離欲、離貧者  
      upekkhako  upa-īkṣ a 捨なる、無関心な  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sato  smṛ 過分 a 憶念した、念の、念のある、具念、正念の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sampajāno,  saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的の、正知者、故意の  
      sukhañ    名形 a  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kāyena    a 身、身体  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭisaṃvedeti.  prati-saṃ-vid 使 感知する、経験する、受ける  
    訳文                
     さらにまた比丘たちよ、サーリプッタは、喜の遠離ゆえに捨あって住し、正念正知にして、身体によって楽を受け、  
                       
                       
                       
    94-21.                
     Yaṃ taṃ ariyā ācikkhanti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      ariyā    名形 a 聖なる  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ācikkhanti –  ā-khyā 強 告げる、のべる、説く、宣説する  
    訳文                
     それについて聖者たちが、  
                       
                       
                       
    94-22.                
     ‘upekkhako satimā sukhavihārī’ti tatiyaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘upekkhako  upa-īkṣ a 捨なる、無関心な  
      satimā  smṛ ant 念ある、憶念ある  
      sukha    名形 a 依(処)  
      vihārī’’  vi-hṛ in 住者、住ある  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      tatiyaṃ    a 第三  
      jhānaṃ  dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     『〔そこに到達した者は〕捨にして念あり楽に住す』と述べるような第三禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    94-23.                
     Ye ca tatiye jhāne dhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye ca tatiye jhāne dhammā – (94-2.)  
      tatiye    a 第三の  
    訳文                
     およそ第三禅における諸法、  
                       
                       
                       
    94-24.                
     sukhañca sati ca sampajaññañca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sukhañca sati ca sampajaññañca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro – (94-2.)  
      sati  smṛ i 念、正念、憶念  
      sampajaññañ  saṃ-pra-jñā a 正知  
    訳文                
     〔すなわち〕楽、正念、正知、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-25.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti, tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti, (94-3.)  
      tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti. (94-4.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、不断な〔観察〕によって確定されたものとなります。彼のそれらの諸法は、知られつつ生じ、知られつつ現起し、知られつつ滅没へ至ります。  
                       
                       
                       
    94-26.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pajānāti – (94-5.)  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    94-27.                
     ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti. (94-6.)  
    訳文                
     『このように、私の諸法は存在せずして生じ、存在しては消失するようだ』と。  
                       
                       
                       
    94-28.                
     So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati. (94-7.)  
    訳文                
     彼は、それらの諸法に対し、付かず離れず、依止せず、執着せず、解脱し、離縛して、解放された心によって住します。  
                       
                       
                       
    94-29.                
     So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti. (94-8.)  
    訳文                
     彼は、『更なる遠離が存在する』と了知します。  
                       
                       
                       
    94-30.                
     Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.(94-9.)  
    訳文                
     彼には『そのための多修が存在する』という〔思いが〕起こります。  
                       
                       
                       
    94-31.                
     ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, sāriputto sukhassa ca pahānā dukkhassa ca pahānā pubbeva somanassadomanassānaṃ atthaṅgamā adukkhamasukhaṃ upekkhāsatipārisuddhiṃ catutthaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の、(副対で)さらに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      sukhassa    名形 a 楽、楽の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pahānā  pra-hā a 捨、断、捨断、捨離  
      dukkhassa    名形 a 苦、苦の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pahānā  pra-hā a 捨、断、捨断、捨離  
      pubbe    代的 先の、前の、昔の  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      somanassa  su-man a 喜、喜悦  
      domanassānaṃ  dur-man a 憂、憂悩  
      atthaṅgamā  gam a 没、滅没  
      adukkha    a 不苦の  
      asukhaṃ    a 不楽の  
      upekkhā  upa-īkṣ ā 有(具)  
      sati  smṛ i 依(属) 念、憶念、記憶、正念  
      pārisuddhiṃ  pari-śudh 受 i 女→中 遍浄、清浄  
      catutthaṃ    a 第四  
      jhānaṃ  dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた比丘たちよ、サーリプッタは、楽の捨断ゆえ、また苦の捨断ゆえ、じつにすでに喜と憂が没しているゆえ、不苦不楽であり、捨によって念が清浄である第四禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    94-32.                
     Ye ca catutthe jhāne dhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye ca catutthe jhāne dhammā – (94-2.)  
      catutthe    a 第四の  
    訳文                
     およそ第四禅における諸法、  
                       
                       
                       
    94-33.                
     upekkhā adukkhamasukhā vedanā passaddhattā cetaso anābhogo satipārisuddhi cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      upekkhā  upa-īkṣ ā  
      adukkha    a 不苦の  
      asukhā    a 不楽の  
      vedanā  vid ā 受、感受、苦痛  
      passaddhattā  pra-śrambh a 安息性、軽安性  
      cetaso  cit as  
      anābhogo  an-ā-bhuj a 無思惟、無功用  
      sati  smṛ i 依(属) 念、憶念、記憶、正念  
      pārisuddhi  pari-śudh 受 i 遍浄、清浄  
      cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro – (94-2.)  
    訳文                
     〔すなわち〕捨、不苦不楽の感受、軽安性による心の無思惟、念の清浄、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-34.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti. (94-3.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、不断な〔観察〕によって確定されたものとなります。  
                       
                       
                       
    94-35.                
     Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti. (94-4.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、知られつつ生じ、知られつつ現起し、知られつつ滅没へ至ります。  
                       
                       
                       
    94-36.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pajānāti – (94-5.)  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    94-37.                
     ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti. (94-6.)  
    訳文                
     『このように、私の諸法は存在せずして生じ、存在しては消失するようだ』と。  
                       
                       
                       
    94-38.                
     So tesu dhammesu anupāyo anapāyāe anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tesu dhammesu anupāyo anapāyāe anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati. (94-7.)  
    訳文                
     彼は、それらの諸法に対し、付かず離れず、依止せず、執着せず、解脱し、離縛して、解放された心によって住します。  
    メモ                
     ・anapāyāeanapāyoの誤記と思われる。  
                       
                       
                       
    94-39.                
     So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti. (94-8.)  
    訳文                
     彼は、『更なる遠離が存在する』と了知します。  
                       
                       
                       
    94-40.                
     Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.(94-9.)  
    訳文                
     彼には『そのための多修が存在する』という〔思いが〕起こります。  
                       
                       
                       
    94-41.                
     ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, sāriputto sabbaso rūpasaññānaṃ samatikkamā paṭighasaññānaṃ atthaṅgamā nānattasaññānaṃ amanasikārā ‘ananto ākāso’ti ākāsānañcāyatanaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の、(副対で)さらに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      sabbaso    不変 あまねく、まったく(単数奪格)  
      rūpa    a 依(属) 色、物質  
      saññānaṃ  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
      samatikkamā  saṃ-ati-kram a 超える、越度する  
      paṭigha  prati-han a 男中 依(属) 瞋恚、いかり、障碍、対碍、有対  
      saññānaṃ  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象 →有対想  
      atthaṅgamā    a 滅没  
      nānatta    a 種々、雑多  
      saññānaṃ  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
      amanasikārā  a-man, kṛ a 不作意  
      ‘ananto    a 無辺の、無限の、無量の  
      ākāso’    a 虚空、空  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      ākāsānañca   a 空無辺  
      āyatanaṃ  ā-yam a 処、入 →空無辺処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた比丘たちよ、サーリプッタは、あまねく色想を超えることより、有対想の滅没より、種々の想の不作意より、『虚空は無辺なり』と、空無辺処に到達して住します。  
                       
                       
                       
    94-42.                
     Ye ca ākāsānañcāyatane dhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ākāsānañca   a 空無辺  
      āyatane  ā-yam a 処、入 →空無辺処  
      dhammā –  dhṛ a 男中  
    訳文                
     およそ空無辺処における諸法、  
                       
                       
                       
    94-43.                
     ākāsānañcāyatanasaññā ca cittekaggatā ca phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ākāsānañca   a 空無辺  
      āyatana  ā-yam a 依(属) 処、入 →空無辺処  
      saññā ca cittekaggatā ca phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro – (94-2.)  
    訳文                
     〔すなわち〕空無辺処想、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-44.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti. (94-3.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、不断な〔観察〕によって確定されたものとなります。  
                       
                       
                       
    94-45.                
     Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti. (94-4.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、知られつつ生じ、知られつつ現起し、知られつつ滅没へ至ります。  
                       
                       
                       
    94-46.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pajānāti – (94-5.)  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    94-47.                
     ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti. (94-6.)  
    訳文                
     『このように、私の諸法は存在せずして生じ、存在しては消失するようだ』と。  
                       
                       
                       
    94-48.                
     So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati. (94-7.)  
    訳文                
     彼は、それらの諸法に対し、付かず離れず、依止せず、執着せず、解脱し、離縛して、解放された心によって住します。  
                       
                       
                       
    94-49.                
     So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti. (94-8.)  
    訳文                
     彼は、『更なる遠離が存在する』と了知します。  
                       
                       
                       
    94-50.                
     Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.(94-9.)  
    訳文                
     彼には『そのための多修が存在する』という〔思いが〕起こります。  
                       
                       
                       
    94-51.                
     ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, sāriputto sabbaso ākāsānañcāyatanaṃ samatikkamma ‘anantaṃ viññāṇa’nti viññāṇañcāyatanaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の、(副対で)さらに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      sabbaso    不変 あまねく、まったく(単数奪格)  
      ākāsānañca   a 空無辺  
      āyatanaṃ  ā-yam a 処、入 →空無辺処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samatikkamma  saṃ-ati-kram 超える、越度する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘anantaṃ    a 無辺の、無限の、無量の  
      viññāṇa’n  vi-jñā a 識、認識、意識  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      viññāṇañca   a 識無辺  
      āyatanaṃ  ā-yam a 処、入 →識無辺処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati,  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた比丘たちよ、サーリプッタは、あまねく空無辺処を超えて『識は無辺なり』と、識無辺処に到達して住します。  
                       
                       
                       
    94-52.                
     Ye ca viññāṇañcāyatane dhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye ca viññāṇañcāyatane dhammā – (94-42.)  
      viññāṇañca   a 識無辺  
    訳文                
     およそ識無辺処における諸法、  
                       
                       
                       
    94-53.                
     viññāṇañcāyatanasaññā ca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      viññāṇañca   a 識無辺  
      āyatanasaññā ca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro – (94-43.)  
    訳文                
     〔すなわち〕識無辺処想、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-54.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti. (94-3.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、不断な〔観察〕によって確定されたものとなります。  
                       
                       
                       
    94-55.                
     Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tyāssa dhammā viditā uppajjanti, viditā upaṭṭhahanti, viditā abbhatthaṃ gacchanti. (94-4.)  
    訳文                
     彼のそれらの諸法は、知られつつ生じ、知られつつ現起し、知られつつ滅没へ至ります。  
                       
                       
                       
    94-56.                
     So evaṃ pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pajānāti – (94-5.)  
    訳文                
     彼はこのように了知します。  
                       
                       
                       
    94-57.                
     ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘evaṃ kirame dhammā ahutvā sambhonti, hutvā paṭiventī’ti. (94-6.)  
    訳文                
     『このように、私の諸法は存在せずして生じ、存在しては消失するようだ』と。  
                       
                       
                       
    94-58.                
     So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tesu dhammesu anupāyo anapāyo anissito appaṭibaddho vippamutto visaṃyutto vimariyādīkatena cetasā viharati. (94-7.)  
    訳文                
     彼は、それらの諸法に対し、付かず離れず、依止せず、執着せず、解脱し、離縛して、解放された心によって住します。  
                       
                       
                       
    94-59.                
     So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ‘atthi uttari nissaraṇa’nti pajānāti. (94-8.)  
    訳文                
     彼は、『更なる遠離が存在する』と了知します。  
                       
                       
                       
    94-60.                
     Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tabbahulīkārā atthitvevassa hoti.(94-9.)  
    訳文                
     彼には『そのための多修が存在する』という〔思いが〕起こります。  
                       
                       
                       
    94-61.                
     ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, sāriputto sabbaso viññāṇañcāyatanaṃ samatikkamma ‘natthi kiñcī’ti ākiñcaññāyatanaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の、(副対で)さらに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sāriputto    a 人名、サーリプッタ  
      sabbaso    不変 あまねく、まったく(単数奪格)  
      viññāṇañca   a 識無辺  
      āyatanaṃ  ā-yam a 処、入 →識無辺処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samatikkamma  saṃ-ati-kram 超える、越度する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      kiñcī’    代的  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      ākiñcañña    a 無所有  
      āyatanaṃ  ā-yam a 処、入 →無所有処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja  upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた比丘たちよ、サーリプッタは、あまねく識無辺処を超えて『何も存在しない』と、無所有処に到達して住します。  
                       
                       
                       
    94-62.                
     Ye ca ākiñcaññāyatane dhammā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye ca ākiñcaññāyatane dhammā – (94-42.)  
      ākiñcañña    a 無所有  
    訳文                
     およそ無所有処における諸法、  
                       
                       
                       
    94-63.                
     ākiñcaññāyatanasaññā ca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ākiñcañña    a 無所有  
      āyatanasaññā ca cittekaggatā ca, phasso vedanā saññā cetanā cittaṃ chando adhimokkho vīriyaṃ sati upekkhā manasikāro – (94-43.)  
    訳文                
     〔すなわち〕無所有処想、また心一境性、触、受、想、思、心、意欲、信解、精進、念、捨、作意。  
                       
                       
                       
    94-64.                
     tyāssa dhammā anupadavavatthitā honti.   
      語根 品詞<