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     5. Nivāpasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Nivāpa  ni-vap a 依(属) 撒餌、餌  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     「撒餌経」(『中部』25  
                       
                       
                       
    261-1.                
     261. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    261-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    261-3.                
     Tatra kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は、比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    261-4.                
     ‘‘bhikkhavo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhikkhavo’’  bhikṣ u 比丘  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「比丘たちよ」と。  
                       
                       
                       
    261-5.                
     ‘‘Bhadante’’ti te bhikkhū bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhadante’’    大徳、尊師  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ」と、彼ら比丘たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    261-6.                
     Bhagavā etadavoca –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    261-7.                
     ‘‘Na, bhikkhave, nevāpiko nivāpaṃ nivapati migajātānaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na,    不変 ない  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      nevāpiko  ni-vap a 猟師  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivapati  ni-vap 撒く  
      語根 品詞 語基 意味  
      miga   a 依(属) 鹿、獣  
      jātānaṃ –  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
    訳文                
     「比丘たちよ、〔このようには〕猟師は鹿の群に撒餌を撒きません。  
                       
                       
                       
    261-8.                
     ‘imaṃ me nivāpaṃ nivuttaṃ migajātā paribhuñjantā dīghāyukā vaṇṇavanto ciraṃ dīghamaddhānaṃ yāpentū’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imaṃ    代的 これ  
      me    代的  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jātā  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      paribhuñjantā  pari-bhuj 現分 ant 食べる  
      dīgha    a 長い  
      āyukā    a 寿命の  
      vaṇṇavanto    ant 美しい  
      ciraṃ    a 副対 久しく  
      dīgham    a 長い  
      addhānaṃ    a 時間  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      yāpentū’   使 行かせる、存続させる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『私によって撒かれたこの撒餌を鹿の群が食べて、長寿で美しくなり、長い時を生きながらえるがいい』とは。  
                       
                       
                       
    261-9.                
     Evañca kho, bhikkhave, nevāpiko nivāpaṃ nivapati migajātānaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañ    不変 このように、かくの如き  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, nevāpiko nivāpaṃ nivapati migajātānaṃ – (261-7.)  
    訳文                
     比丘たちよ、このように、猟師は鹿の群に撒餌を撒きます。  
                       
                       
                       
    261-10.                
     ‘imaṃ me nivāpaṃ nivuttaṃ migajātā anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjissanti, anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjissanti, mattā samānā pamādaṃ āpajjissanti, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā bhavissanti imasmiṃ nivāpe’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imaṃ me nivāpaṃ nivuttaṃ migajātā (261-8.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anupakhajja  anu-pra-skand 跳入する、侵入する  
      語根 品詞 語基 意味  
      mucchitā  murch 過分 a 気絶、昏迷した、夢中になった  
      bhojanāni  bhuj a 食物  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhuñjissanti,  bhuj 食べる  
      anupakhajja  同上  
      語根 品詞 語基 意味  
      mucchitā  murch 過分 a 気絶、昏迷した、夢中になった  
      bhojanāni  bhuj a 食物  
      bhuñjamānā  bhuj 現分 a 食べる  
      madaṃ  mad a 驕慢、陶酔  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpajjissanti,  ā-pad 来る、会う、到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      mattā  mad 過分 a 陶酔した  
      samānā  as 現分 a ある、なる  
      pamādaṃ  pra-mad a 放逸  
      āpajjissanti,  同上  
      pamattā  pra-mad 過分 a 放逸の  
      samānā  as 現分 a ある、なる  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      kāma    a 男中 依(具)  
      karaṇīyā  kṛ 名過分 a 中→男 なされるべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissanti  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      imasmiṃ    代的 これ  
      nivāpe’  ni-vap a 撒餌、餌  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『私によって撒かれたこの撒餌へ鹿の群は跳びこみ、夢中になって食べ物を食べるであろう。跳びこみ、夢中になって食べ物を食べたら、陶酔へ至るであろう。陶酔へ至ったら、放逸へ至るであろう。放逸へ至ったら、その撒餌のうちで欲しいままになされるであろう』と。  
    メモ                
     ・諸訳に従い、猟師の欲によってなされるまま、というニュアンスで訳したが、鹿の内なる欲求によってなされるまま、と解して「欲しいままにふるまうであろう」と訳すべきかも知れない。  
                       
                       
                       
    262-1.                
     262. ‘‘Tatra, bhikkhave, paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra,    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      paṭhamā    a 第一の  
      migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe. (261-10.)  
      amuṃ    代的 それ、あれ  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhuñjiṃsu,  bhuj 能反 食べる  
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 それら、彼ら  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpajjiṃsu,  ā-pad 能反 来る、会う、到達する  
      ahesuṃ  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      amusmiṃ    代的 それ、あれ  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで、第一の鹿の群が、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びこみ、夢中になって食べ物を食べました。そこで夢中になって食べ物を食べた彼らは、陶酔へ至りました。陶酔へ至って、放逸へ至りました。放逸へ至って、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされました。  
                       
                       
                       
    262-2.                
     Evañhi te, bhikkhave, paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañ    不変 このように、かくの如き  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      te,    代的 それら、彼ら  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      paṭhamā    a 第一の  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jātā  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parimucciṃsu  pari-muc 受 能反 脱する、自由になる  
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      iddhi    i 神通、神変  
      anubhāvā.   a 威力、勢力、威神力  
    訳文                
     比丘たちよ、かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまいました。  
    メモ                
     ・文脈的に、「神通」というのも妙ではあるが、やむを得ずそう訳した。『原始』のように「支配力」とでもした方がよいかも知れない。  
                       
                       
                       
    263-1.                
     263. ‘‘Tatra, bhikkhave, dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra,    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      dutiyā    名形 a 第二の、伴侶  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jātā  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samacintesuṃ –  saṃ-cint 能反 思念する、考察する  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで、第二の鹿の群は、このように考えました。  
                       
                       
                       
    263-2.                
     ‘ye kho te paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ye    代的 (関係代名詞)  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu. (262-1.)  
    訳文                
     『およそ、かれら第一の鹿の群は、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びこみ、夢中になって食べ物を食べた。  
                       
                       
                       
    263-3.                
     Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe. (262-1.)  
    訳文                
     そこで夢中になって食べ物を食べた彼らは、陶酔へ至った。陶酔へ至って、放逸へ至った。放逸へ至って、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされた。  
                       
                       
                       
    263-4.                
     Evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    263-5.                
     Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変 〜してはどうか  
      mayaṃ    代的 私たち  
      sabbaso    不変 あまねく  
      nivāpa  ni-vap a 依(属) 撒餌、餌  
      bhojanā  bhuj a 食物  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭivirameyyāma,  pari-vi-ram 回避する、離れる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhaya  bhī a 男中 依(具) 恐れ、恐怖  
      bhogā  bhuj a 受用、財  
      paṭiviratā  pari-vi-ram 過分 a 回避された、離れられた  
      arañña    a 依(属) 林野、閑林  
      āyatanāni    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ajjhogāhetvā  adhi-ava-gāh? 潜入する、入る  
      vihareyyāmā’  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     我々は、あまねく撒餌の食物より離れてはどうだろうか。恐れある受用より離れて、閑林処へ入って住するとしよう』と。  
                       
                       
                       
    263-6.                
     Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihariṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā (263-5.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭiviramiṃsu,  pari-vi-ram 能反 回避する、離れる  
      vihariṃsu.  vi-hṛ 能反 住する  
    訳文                
     彼らは、あまねく撒餌の食物より離れ、恐れある受用より離れて、閑林処へ入って住しました。  
                       
                       
                       
    263-7.                
     Tesaṃ gimhānaṃ pacchime māse, tiṇodakasaṅkhaye, adhimattakasimānaṃ patto kāyo hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      gimhānaṃ    a  
      pacchime    a 後の  
      māse,    a  
      tiṇa    a  
      udaka    a 有(属)  
      saṅkhaye,  saṃ-kṣi a 滅尽、消滅  
      adhimatta    a 極度の  
      kasimānaṃ    a 痩せた  
      patto  pra-āp 過分 a 得た  
      kāyo    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     〔しかし〕夏の後の、草と水がなくなった月には、彼らの身は極度に痩せ細るに至りました。  
                       
                       
                       
    263-8.                
     Tesaṃ adhimattakasimānaṃ pattakāyānaṃ balavīriyaṃ parihāyi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      adhimatta    a 極度の  
      kasimānaṃ    a 痩せた  
      patta  pra-āp 過分 a 得た  
      kāyānaṃ    a  
      bala    名形 a  
      vīriyaṃ    a 精進、勇気  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parihāyi.  pari-hā 衰退する、衰亡する  
    訳文                
     彼らの、極度に痩せ細るに至った身には、力と気力が衰えました。  
                       
                       
                       
    263-9.                
     Balavīriye parihīne tameva nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa paccāgamiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bala    名形 a  
      vīriye    a 処絶 精進、勇気  
      parihīne  pari-hā 過分 a 処絶 衰退した  
      tam    代的 それ、彼  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccāgamiṃsu.  prati-ā-gam 能反 戻る、帰る  
    訳文                
     力と気力が衰えると、彼らは、その、撒かれた猟師の撒餌へ戻ってゆきました。  
                       
                       
                       
    263-10.                
     Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu. (262-1.)  
    訳文                
     そこへ彼らは跳びこみ、夢中になって食べ物を食べました。  
                       
                       
                       
    263-11.                
     Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe. (261-1.)  
    訳文                
     そこで夢中になって食べ物を食べた彼らは、陶酔へ至りました。陶酔へ至って、放逸へ至りました。放逸へ至って、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされました。  
                       
                       
                       
    263-12.                
     Evañhi te, bhikkhave, dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañhi te, bhikkhave, dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (261-2.)  
      dutiyā    名形 a 第二の、伴侶  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
    訳文                
     比丘たちよ、かくして彼ら第二の鹿の群も、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまいました。  
                       
                       
                       
    264-1.                
     264. ‘‘Tatra, bhikkhave, tatiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra, bhikkhave, tatiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ – (263-1.)  
      tatiyā    a 第三の  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで、第三の鹿の群は、このように考えました。  
                       
                       
                       
    264-2.                
     ‘ye kho te paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ye kho te paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa…pe… (263-2.)  
    訳文                
     『およそ、かれら第一の鹿の群は、その、撒かれた猟師の撒餌へ……  
                       
                       
                       
    264-3.                
     evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     ……かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    264-4.                
     Yepi te dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye    代的 (関係代名詞)  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      te    代的 それら、彼ら  
      dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ – (263-1.)  
    訳文                
     また、およそ彼ら第二の鹿の群は、このように考えた。  
                       
                       
                       
    264-5.                
     ye kho te paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ye kho te paṭhamā migajātā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa…pe… (263-2.)  
    訳文                
     およそ、かれら第一の鹿の群は、その、撒かれた猟師の撒餌へ……  
                       
                       
                       
    264-6.                
     evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     ……かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    264-7.                
     Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmāti. (263-5.)  
    訳文                
     我々は、あまねく撒餌の食物より離れてはどうだろうか。恐れある受用より離れて、閑林処へ入って住するとしようと。  
                       
                       
                       
    264-8.                
     Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihariṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihariṃsu. (263-6.)  
    訳文                
     彼らは、あまねく撒餌の食物より離れ、恐れある受用より離れて、閑林処へ入って住した。  
                       
                       
                       
    264-9.                
     Tesaṃ gimhānaṃ pacchime māse tiṇodakasaṅkhaye adhimattakasimānaṃ patto kāyo hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ gimhānaṃ pacchime māse tiṇodakasaṅkhaye adhimattakasimānaṃ patto kāyo hoti. (263-7.)  
    訳文                
     〔しかし〕夏の後の、草と水がなくなった月には、彼らの身は極度に痩せ細るに至った。  
                       
                       
                       
    264-10.                
     Tesaṃ adhimattakasimānaṃ pattakāyānaṃ balavīriyaṃ parihāyi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ adhimattakasimānaṃ pattakāyānaṃ balavīriyaṃ parihāyi. (263-8.)  
    訳文                
     彼らの、極度に痩せ細るに至った身には、力と気力が衰えた。  
                       
                       
                       
    264-11.                
     Balavīriye parihīne tameva nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa paccāgamiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Balavīriye parihīne tameva nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa paccāgamiṃsu. (263-9.)  
    訳文                
     力と気力が衰えると、彼らは、その、撒かれた猟師の撒餌へ戻っていった。  
                       
                       
                       
    264-12.                
     Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu. (263-10.)  
    訳文                
     彼らはそこで、夢中になって食べ物を食べた。  
                       
                       
                       
    264-13.                
     Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te tattha anupakhajja mucchitā bhojanāni bhuñjamānā madaṃ āpajjiṃsu, mattā samānā pamādaṃ āpajjiṃsu, pamattā samānā yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe. (261-1.)  
    訳文                
     そこで夢中になって食べ物を食べた彼らは、陶酔へ至った。陶酔へ至って、放逸へ至った。放逸へ至って、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされた。  
                       
                       
                       
    264-14.                
     Evañhi te dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañhi te dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (263-12.)  
    訳文                
     かくして彼ら第二の鹿の群も、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    264-15.                
     Yaṃnūna mayaṃ amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ kappeyyāma.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変 〜してはどうか  
      mayaṃ    代的 私たち  
      amuṃ    代的 それ、あれ  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upanissāya  upa-ni-śri 依止して、接近して、近くに  
      語根 品詞 語基 意味  
      āsayaṃ    a 棲み家、依処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kappeyyāma.  klp なす、営む、整える  
    訳文                
     我々はその、撒かれた猟師の撒餌の近くへ棲み家をなしてはどうだろうか。  
                       
                       
                       
    264-16.                
     Tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjissāma, ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjissāma, amattā samānā na pamādaṃ āpajjissāma, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā bhavissāma nevāpikassa amusmiṃ nivāpe’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      āsayaṃ    a 棲み家、依処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kappetvā  klp なす、営む、整える  
      語根 品詞 語基 意味  
      amuṃ    代的 それ、あれ  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ananupakhajja  an-anu-pra-skand 跳入せず  
      語根 品詞 語基 意味  
      amucchitā  a-murch 過分 a 夢中にならず  
      bhojanāni  bhuj a 食物  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhuñjissāma,  bhuj 食べる  
      ananupakhajja  同上  
      語根 品詞 語基 意味  
      amucchitā  a-murch 過分 a 夢中にならず  
      bhojanāni  bhuj a 食物  
      bhuñjamānā  bhuj 現分 a 食べる  
      na    不変 ない  
      madaṃ  mad a 驕慢、陶酔  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpajjissāma,  ā-pad 来る、会う、到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      amattā  a-mad 過分 a 陶酔しない  
      samānā  as 現分 a ある、なる  
      na    不変 ない  
      pamādaṃ  pra-mad a 放逸  
      āpajjissāma,  同上  
      appamattā  a-pra-mad 過分 a 放逸ならぬ  
      samānā  as 現分 a ある、なる  
      na    不変 ない  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      kāma    a 男中 有(持)  
      karaṇīyā  kṛ 名過分 a 中→男 なされるべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissāma  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      amusmiṃ    代的 それ、あれ  
      nivāpe’  ni-vap a 撒餌、餌  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     我々はそこに棲み家をなして、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びまず、夢中にならず食べ物を食べよう。夢中にならず食べ物を食べて陶酔へ至るまい。陶酔せずして放逸へ至るまい。不放逸にして、その、猟師の撒餌のうちで欲しいままになされるまい』と。  
                       
                       
                       
    264-17.                
     Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ kappayiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ (264-15.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kappayiṃsu.  klp 能反 なす、営む、整える  
    訳文                
     彼らは、その、猟師の撒かれた撒餌の近くへ棲み家をなしました。  
                       
                       
                       
    264-18.                
     Tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjiṃsu, amattā samānā na pamādaṃ āpajjiṃsu, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjiṃsu, amattā samānā na pamādaṃ āpajjiṃsu, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe. (264-16.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhuñjiṃsu,  bhuj 能反 食べる  
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 それら、彼ら  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpajjiṃsu,  ā-pad 能反 来る、会う、到達する  
      ahesuṃ  bhū ある、なる  
    訳文                
     彼らはそこに棲み家をなして、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びまず、夢中にならず食べ物を食べました。その彼らは、夢中にならず食べ物を食べて陶酔へ至りませんでした。陶酔せずして放逸へ至りませんでした。不放逸にして、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされませんでした。  
                       
                       
                       
    264-19.                
     ‘‘Tatra, bhikkhave, nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra,    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nevāpika  ni-vap a 依(属) 猟師  
      parisāya    ā 衆、会衆  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで猟師や猟師の仲間たちに、この〔思い〕がおこりました。  
                       
                       
                       
    264-20.                
     ‘saṭhāssunāmime tatiyā migajātā ketabino, iddhimantāssunāmime tatiyā migajātā parajanā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘saṭhā    a 狡猾な、へつらう  
      assu    不変 じつに  
      nāma    an 副対 とは、じつに  
      ime    代的 これ  
      tatiyā    a 第三の  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jātā  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      ketabino,    名形 in 矯詐の、欺瞞者  
      iddhimantā    ant 神通ある  
      assunāmime tatiyā migajātā (同上)  
      para    代的 他の  
      janā;    a 人 →敵、悪魔  
    訳文                
     『じつにこの第三の鹿の群は狡猾な欺瞞者だ。じつにこの第三の鹿の群は神通ある敵だ。  
    メモ                
     ・ketabinokeṭubhinoの異体とみた。  
                       
                       
                       
    264-21.                
     imañca nāma nivāpaṃ nivuttaṃ paribhuñjanti, na ca nesaṃ jānāma āgatiṃ vā gatiṃ vā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      imañ    代的 これ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paribhuñjanti,  pari-bhuj 食べる、受用する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nesaṃ    代的 それら、彼ら  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāma  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      āgatiṃ  ā-gam i 来、帰来  
          不変 あるいは  
      gatiṃ  gam i 趣き、行方、死去  
      vā.    不変 あるいは  
    訳文                
     かれらはこの撒かれた撒餌を食べ、しかし我々は彼らの来た所も行く所も知らない。  
                       
                       
                       
    264-22.                
     Yaṃnūna mayaṃ imaṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi [daṇḍavāgurāhi (syā.)] samantā sappadesaṃ anuparivāreyyāma –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変 〜してはどうか  
      mayaṃ    代的 私たち  
      imaṃ    代的 これ  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      mahatīhi    ant 大きい  
      daṇḍa    a 依(属) 鞭、棒  
      vākarāhi    ā 罠 →棒上の網  
      samantā    a 男中 副奪 一切、あまねき  
      sappadesaṃ  sa-pra-diś a 副対 諸方の、万国の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anuparivāreyyāma –  anu-pari-vṛ 従う、囲繞する  
    訳文                
     我々は、この撒かれた撒餌を、あまねく全方位、大きな棒上の網で取り囲んではどうだろうか。  
                       
                       
                       
    264-23.                
     appeva nāma tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ passeyyāma, yattha te gāhaṃ gaccheyyu’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      appeva    不変 おそらく  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      tatiyānaṃ    a 第三の  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jātānaṃ  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      āsayaṃ    a 棲み家、依処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passeyyāma,  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      yattha    不変 〜の所  
      te    代的 それら、彼ら  
      gāhaṃ    a 執、見解(ここではgahaṃの異体)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gaccheyyu’n  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     おそらく我々は、彼らが家へ行くようなとき、第三の鹿の群の棲み家を見つけられるだろう』と。  
    メモ                
     ・gāhaṃ gaccheyyu’nについて『註』は何もいわない。『南伝』は「隠るる」、『原始』は「〔ねぐらを〕取りに行くであろう」、『パーリ』は「根拠地にしている」としている。ここではgāhagahaの異体あるいは誤記と見て訳してみた。  
                       
                       
                       
    264-24.                
     Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāresuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      amuṃ    代的 それ、あれ  
      nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ (264-22.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anuparivāresuṃ.  anu-pari-vṛ 従う、囲繞する  
    訳文                
     彼らは、その撒かれた撒餌を、あまねく全方位、大きな棒上の網で取り囲みました。  
                       
                       
                       
    264-25.                
     Addasaṃsu kho, bhikkhave, nevāpiko ca nevāpikaparisā ca tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ, yattha te gāhaṃ agamaṃsu.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Addasaṃsu  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      nevāpiko  ni-vap a 猟師  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nevāpika  ni-vap a 依(属) 猟師  
      parisā    ā 衆、会衆  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ, yattha te gāhaṃ (264-23.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      agamaṃsu.  gam 行く  
    訳文                
     比丘たちよ、猟師と猟師の仲間たちは、彼らが家へ行ったとき、第三の鹿の群の棲み家を見つけました。  
                       
                       
                       
    264-26.                
     Evañhi te, bhikkhave, tatiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañhi te, bhikkhave, tatiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (263-12.)  
      tatiyā    a 第三の  
    訳文                
     比丘たちよ、かくして彼ら第三の鹿の群も、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまいました。  
                       
                       
                       
    265-1.                
     265. ‘‘Tatra, bhikkhave, catutthā migajātā evaṃ samacintesuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra, bhikkhave, catutthā migajātā evaṃ samacintesuṃ – (263-1.)  
      catutthā    a 第四の  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで、第四の鹿の群は、このように考えました。  
                       
                       
                       
    265-2.                
     ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe… (263-2.)  
    訳文                
     『およそ、かれら第一の鹿の群は……  
                       
                       
                       
    265-3.                
     evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     ……かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-4.                
     Yepi te dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yepi te dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ (264-4.)  
      ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe… (263-2.)  
    訳文                
     また、およそ彼ら第二の鹿の群は、このように考えた。およそ、かれら第一の鹿の群は……  
                       
                       
                       
    265-5.                
     evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     ……かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-6.                
     Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmā’ti. (263-5.)  
    訳文                
     我々は、あまねく撒餌の食物より離れてはどうだろうか。恐れある受用より離れて、閑林処へ入って住するとしようと。  
                       
                       
                       
    265-7.                
     Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu…pe… (263-6.)  
    訳文                
     彼らは、あまねく撒餌の食物より離れ……  
                       
                       
                       
    265-8.                
     evañhi te dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (263-12.)  
    訳文                
     かくして彼ら第二の鹿の群も、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-9.                
     Yepi te tatiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yepi te tatiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe… (265-4.)  
      tatiyā    a 第三の  
    訳文                
     また、およそ彼ら第三の鹿の群は、このように考えた。およそ、かれら第一の鹿の群は……  
                       
                       
                       
    265-10.                
     evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     ……かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-11.                
     Yepi te dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yepi te dutiyā migajātā evaṃ samacintesuṃ ‘ye kho te paṭhamā migajātā…pe… (265-4.)  
    訳文                
     また、およそ彼ら第二の鹿の群は、このように考えた。「およそ、かれら第一の鹿の群は……  
                       
                       
                       
    265-12.                
     evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te paṭhamā migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (262-2.)  
    訳文                
     ……かくして彼ら第一の鹿の群は、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-13.                
     Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ sabbaso nivāpabhojanā paṭivirameyyāma, bhayabhogā paṭiviratā araññāyatanāni ajjhogāhetvā vihareyyāmā’ti. (263-5.)  
    訳文                
     我々は、あまねく撒餌の食物より離れてはどうだろうか。恐れある受用より離れて、閑林処へ入って住するとしよう」と。  
                       
                       
                       
    265-14.                
     Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te sabbaso nivāpabhojanā paṭiviramiṃsu…pe… (263-6.)  
    訳文                
     彼らは、あまねく撒餌の食物より離れ……  
                       
                       
                       
    265-15.                
     evañhi te dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evañhi te dutiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (263-12.)  
    訳文                
     かくして彼ら第二の鹿の群も、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-16.                
     Yaṃnūna mayaṃ amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ kappeyyāma, tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjissāma, ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjissāma, amattā samānā na pamādaṃ āpajjissāma, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā bhavissāma nevāpikassa amusmiṃ nivāpe’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ kappeyyāma, (264-15.)  
      tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjissāma, ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjissāma, amattā samānā na pamādaṃ āpajjissāma, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā bhavissāma nevāpikassa amusmiṃ nivāpe’ti. (264-16.)  
    訳文                
     我々はその、猟師の撒かれた撒餌の近くへ棲み家をなしてはどうだろうか。我々はそこに棲み家をなして、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びまず、夢中にならず食べ物を食べよう。夢中にならず食べ物を食べて陶酔へ至るまい。陶酔せずして放逸へ至るまい。不放逸にして、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされるまいと。  
                       
                       
                       
    265-17.                
     Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ kappayiṃsu, tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjiṃsu, amattā samānā na pamādaṃ āpajjiṃsu, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa upanissāya āsayaṃ kappayiṃsu, (264-17.)  
      tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjiṃsu, amattā samānā na pamādaṃ āpajjiṃsu, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.(264-18.)  
    訳文                
     彼らは、その、猟師の撒かれた撒餌の近くへ棲み家をなした。彼らはそこに棲み家をなして、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びまず、夢中にならず食べ物を食べた。その彼らは、夢中にならず食べ物を食べて陶酔へ至らなかった。陶酔せずして放逸へ至らなかった。不放逸にして、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになれさなかった。  
                       
                       
                       
    265-18.                
     ‘‘Tatra nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi – (264-19.)  
    訳文                
     そこで猟師や猟師の仲間たちに、この〔思い〕がおこった。  
                       
                       
                       
    265-19.                
     ‘saṭhāssunāmime tatiyā migajātā ketabino, iddhimantāssunāmime tatiyā migajātā parajanā, imañca nāma nivāpaṃ nivuttaṃ paribhuñjanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘saṭhāssunāmime tatiyā migajātā ketabino, iddhimantāssunāmime tatiyā migajātā parajanā, (264-20.)  
      imañca nāma nivāpaṃ nivuttaṃ paribhuñjanti. (264-21.)  
    訳文                
     じつにこの第三の鹿の群は狡猾な欺瞞者だ。じつにこの第三の鹿の群は神通ある敵だ。かれらはこの撒かれた撒餌を食べ、  
                       
                       
                       
    265-20.                
     Na ca nesaṃ jānāma āgatiṃ vā gatiṃ vā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na ca nesaṃ jānāma āgatiṃ vā gatiṃ vā. (264-21.)  
    訳文                
     かれらはこの撒かれた撒餌を食べ、しかし我々は彼らの来た所も行く所も知らない。  
                       
                       
                       
    265-21.                
     Yaṃnūna mayaṃ imaṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīti daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāreyyāma, appeva nāma tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ passeyyāma, yattha te gāhaṃ gaccheyyu’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ imaṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīti daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāreyyāma, (264-22.)  
      appeva nāma tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ passeyyāma, yattha te gāhaṃ gaccheyyu’nti. (264-23.)  
    訳文                
     我々は、この撒かれた撒餌を、あまねく全方位、大きな棒上の網で取り囲んではどうだろうか。おそらく我々は、彼らが家へ行くようなとき、第三の鹿の群の棲み家を見つけられるだろうと。  
    メモ                
     ・mahatītiは、264-22.がそうであるようにmahatīhiとすべきものの誤記であろう。次文も同様。  
                       
                       
                       
    265-22.                
     Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīti daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāresuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīti daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāresuṃ. (264-24.)  
    訳文                
     彼らは、その撒かれた撒餌を、あまねく全方位、大きな棒上の網で取り囲んだ。  
                       
                       
                       
    265-23.                
     Addasaṃsu kho nevāpiko ca nevāpikaparisā ca tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ, yattha te gāhaṃ agamaṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Addasaṃsu kho nevāpiko ca nevāpikaparisā ca tatiyānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ, yattha te gāhaṃ agamaṃsu. (264-25.)  
    訳文                
     猟師と猟師の仲間たちは、彼らが家へ行ったとき、第三の鹿の群の棲み家を見つけた。  
                       
                       
                       
    265-24.                
     Evañhi te tatiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evañhi te tatiyāpi migajātā na parimucciṃsu nevāpikassa iddhānubhāvā. (264-26.)  
      tatiyā    a 第三の  
    訳文                
     比丘たちよ、かくして彼ら第三の鹿の群も、猟師の神通、威力から逃れられなくなってしまった。  
                       
                       
                       
    265-25.                
     Yaṃnūna mayaṃ yattha agati nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca tatrāsayaṃ kappeyyāma, tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjissāma, ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjissāma, amattā samānā na pamādaṃ āpajjissāma, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā bhavissāma nevāpikassa amusmiṃ nivāpe’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ yattha agati nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca tatrāsayaṃ kappeyyāma, tatrāsayaṃ kappeyyāma, (264-15.)  
      yattha    不変 〜のところ  
      agati  a-gam i 非道、不応行、ゆかない  
      nevāpikassa  ni-vap a 猟師  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nevāpika  ni-vap a 依(属) 猟師  
      parisāya    ā 衆、会衆  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjissāma, ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjissāma, amattā samānā na pamādaṃ āpajjissāma, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā bhavissāma nevāpikassa amusmiṃ nivāpe’ti. (264-16.)  
    訳文                
     我々は、およそ猟師や猟師の仲間の行かないところ、そこへ棲み家をなしてはどうだろうか。我々はそこに棲み家をなして、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びまず、夢中にならず食べ物を食べよう。夢中にならず食べ物を食べて陶酔へ至るまい。陶酔せずして放逸へ至るまい。不放逸にして、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされるまい』と。  
                       
                       
                       
    265-26.                
     Te yattha agati nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca tatrāsayaṃ kappayiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      yattha agati nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca tatrāsayaṃ (265-25.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kappayiṃsu.  klp 能反 なす、営む、整える  
    訳文                
     彼らは、およそ猟師や猟師の仲間の行かないところ、そこへ棲み家をなしました。  
                       
                       
                       
    265-27.                
     Tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjiṃsu, amattā samānā na pamādaṃ āpajjiṃsu, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatrāsayaṃ kappetvā amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ nevāpikassa ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjiṃsu, te tattha ananupakhajja amucchitā bhojanāni bhuñjamānā na madaṃ āpajjiṃsu, amattā samānā na pamādaṃ āpajjiṃsu, appamattā samānā na yathākāmakaraṇīyā ahesuṃ nevāpikassa amusmiṃ nivāpe.(264-18.)  
    訳文                
     彼らはそこに棲み家をなして、その、撒かれた猟師の撒餌へ跳びまず、夢中にならず食べ物を食べました。その彼らは、夢中にならず食べ物を食べて陶酔へ至りませんでした。陶酔せずして放逸へ至りませんでした。不放逸にして、猟師のその撒餌のうちで欲しいままになされませんでした。  
                       
                       
                       
    265-28.                
     ‘‘Tatra, bhikkhave, nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra, bhikkhave, nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi – (264-19.)  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで猟師や猟師の仲間たちに、この〔思い〕がおこりました。  
                       
                       
                       
    265-29.                
     ‘saṭhāssunāmime catutthā migajātā ketabino, iddhimantāssunāmime catutthā migajātā parajanā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘saṭhāssunāmime catutthā migajātā ketabino, iddhimantāssunāmime catutthā migajātā parajanā.  (264-20.)  
      catutthā    a 第四の  
    訳文                
     『じつにこの第四の鹿の群は狡猾な欺瞞者だ。じつにこの第四の鹿の群は神通ある敵だ。  
                       
                       
                       
    265-30.                
     Imañca nāma nivāpaṃ nivuttaṃ paribhuñjanti, na ca nesaṃ jānāma āgatiṃ vā gatiṃ vā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imañca nāma nivāpaṃ nivuttaṃ paribhuñjanti, na ca nesaṃ jānāma āgatiṃ vā gatiṃ vā. (264-21.)  
    訳文                
     かれらはこの撒かれた撒餌を食べ、しかし我々は彼らの来た所も行く所も知らない。  
                       
                       
                       
    265-31.                
     Yaṃnūna mayaṃ imaṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāreyyāma, appeva nāma catutthānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ passeyyāma yattha te gāhaṃ gaccheyyu’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna mayaṃ imaṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāreyyāma, (264-22.)  
      appeva nāma catutthānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ passeyyāma yattha te gāhaṃ gaccheyyu’nti. (264-23.)  
      catutthānaṃ    a 第四の  
    訳文                
     我々は、この撒かれた撒餌を、あまねく全方位、大きな棒上の網で取り囲んではどうだろうか。おそらく我々は、彼らが家へ行くようなとき、第四の鹿の群の棲み家を見つけられるだろう』と。  
                       
                       
                       
    265-32.                
     Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāresuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te amuṃ nivāpaṃ nivuttaṃ mahatīhi daṇḍavākarāhi samantā sappadesaṃ anuparivāresuṃ. (264-24.)  
    訳文                
     彼らは、その撒かれた撒餌を、あまねく全方位、大きな棒上の網で取り囲みました。  
                       
                       
                       
    265-33.                
     Neva kho, bhikkhave, addasaṃsu nevāpiko ca nevāpikaparisā ca catutthānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ, yattha te gāhaṃ gaccheyyuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, addasaṃsu nevāpiko ca nevāpikaparisā ca catutthānaṃ migajātānaṃ āsayaṃ, yattha te gāhaṃ (264-25.)  
      catutthānaṃ    a 第四の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gaccheyyuṃ.  gam 行く  
    訳文                
     比丘たちよ、猟師と猟師の仲間たちは、彼らが家へ行ったときにも、第四の鹿の群の棲み家を見つけられませんでした。  
                       
                       
                       
    265-34.                
     Tatra, bhikkhave, nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra, bhikkhave, nevāpikassa ca nevāpikaparisāya ca etadahosi – (264-19.)  
    訳文                
     比丘たちよ、そこで猟師や猟師の仲間たちに、この〔思い〕がおこりました。  
                       
                       
                       
    265-35.                
     ‘sace kho mayaṃ catutthe migajāte ghaṭṭessāma, te ghaṭṭitā aññe ghaṭṭissanti te ghaṭṭitā aññe ghaṭṭissanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sace    不変 もし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      mayaṃ    代的 私たち  
      catutthe    a 第四の  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jāte  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ghaṭṭessāma,  ghaṭṭ 打つ、触る、怒らす、反撃する  
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 それら、彼ら  
      ghaṭṭitā  ghaṭṭ 過分 a 触れられた  
      aññe    代的 他の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ghaṭṭissanti  ghaṭṭ 打つ、触る、怒らす、反撃する  
      te ghaṭṭitā aññe ghaṭṭissanti. (同上)  
    訳文                
     『もし我々が第四の鹿の群を脅かしたならば、脅かされた彼らは別の者たちを脅かし、〔さらに〕脅かされた彼らは別の者たちを脅かすであろう。  
                       
                       
                       
    265-36.                
     Evaṃ imaṃ nivāpaṃ nivuttaṃ sabbaso migajātā parimuñcissanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      imaṃ    代的 これ  
      nivāpaṃ  ni-vap a 撒餌、餌  
      nivuttaṃ  ni-vap 過分 a 撒かれた  
      sabbaso    不変 あまねく  
      miga    a 依(属) 鹿、獣  
      jātā  jan 過分 a 生じた →鹿種、鹿群  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parimuñcissanti.  pari-muc 解放される、自由になる、脱する  
    訳文                
     そのように、この撒かれた撒餌を、あまねく鹿の群は脱してしまうであろう。  
                       
                       
                       
    265-37.                
     Yaṃnūna mayaṃ catutthe migajāte ajjhupekkheyyāmā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変