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     3. Vammikasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Vammika    a 男中 依(属) 蟻塚  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     「蟻塚経」(『中部』23  
                       
                       
                       
    249-1.                
     249. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    249-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    249-3.                
     Tena kho pana samayena āyasmā kumārakassapo andhavane viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      kumārakassapo    a 人名、クマーラカッサパ  
      andha    a 地名、アンダ  
      vane    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati.  vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さてその時、尊者クマーラカッサパが、アンダ林に住していた。  
                       
                       
                       
    249-4.                
     Atha kho aññatarā devatā abhikkantāya rattiyā abhikkantavaṇṇā kevalakappaṃ andhavanaṃ obhāsetvā yenāyasmā kumārakassapo tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      aññatarā    代的 とある  
      devatā    ā 女神、地祇、神々  
      abhikkantāya  abhi-kram 過分 a 中→女 過ぎ去った、進んだ、超えた、素晴らしい  
      rattiyā    i  
      abhikkanta  abhi-kram 過分 a 有(持) 過ぎ去った、進んだ、超えた、素晴らしい  
      vaṇṇā    a 男→女 色、容色  
      kevalakappaṃ    不変 全面に  
      andha    a 地名、アンダ  
      vanaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      obhāsetvā  ava-bhās 使 照らす  
      語根 品詞 語基 意味  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      kumārakassapo    a 人名、クマーラカッサパ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     ときに、すぐれた容色をもったとある神霊が、夜更けに、アンダ林を全面に照らしながら、尊者クマーラカッサパのもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    249-5.                
     upasaṅkamitvā ekamantaṃ aṭṭhāsi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      aṭṭhāsi.  sthā 立つ  
    訳文                
     近づいて、一方へ立った。  
                       
                       
                       
    249-6.                
     Ekamantaṃ ṭhitā kho sā devatā āyasmantaṃ kumārakassapaṃ etadavoca –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      ṭhitā  sthā 過分 a 立った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
          代的 それ、彼女  
      devatā    ā 女神、地祇、神々  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      kumārakassapaṃ    a 人名、クマーラカッサパ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca – vac いう  
    訳文                
     一方へ立ったその神霊は、尊者クマーラカッサパへこういった。  
                       
                       
                       
    249-7.                
     ‘‘Bhikkhu bhikkhu, ayaṃ vammiko [vammīko (katthaci) sakkatānurūpaṃ] rattiṃ dhūmāyati, divā pajjalati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      ayaṃ    代的 これ  
      vammiko    a 男中 蟻塚  
      rattiṃ    i 副対  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dhūmāyati,    煙を出す  
      語根 品詞 語基 意味  
      divā    a 副奪 日中に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajjalati.  pra-jval 燃える、輝く  
    訳文                
     「比丘よ、比丘よ、この蟻塚は夜には煙を出し、昼には燃えています。  
                       
                       
                       
    249-8.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-9.                
     ‘abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘abhikkhaṇa,  abhi-khan 掘りおこす  
      語根 品詞 語基 意味  
      sumedha,    as 善慧の、賢い  
      satthaṃ    a 剣、刀  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāyā’  ā-dā 取る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-10.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa laṅgiṃ ‘laṅgī, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto  abhi-khan 現分 ant 掘りおこす  
      sumedho    as 善慧の、賢い  
      satthaṃ    a 剣、刀  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取る  
      addasa  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      laṅgiṃ  lag ī  
      ‘laṅgī,  lag ī  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、閂を見ました。『尊者よ、閂です』といって。  
                       
                       
                       
    249-11.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-12.                
     ‘ukkhipa laṅgiṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      laṅgiṃ;  lag ī  
    訳文                
     『あなたは閂を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-13.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-14.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa uddhumāyikaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      uddhumāyikaṃ.  ud-dhmā ā ふくれる、膨張の  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、ふくらんだ〔蛙〕を見ました。  
    メモ                
     ・uddhumāyikaṃは次文を見るに女性形のようである。諸訳に同じく、『複註』を受けて蛙と補訳した。  
                       
                       
                       
    249-15.                
     ‘Uddhumāyikā, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Uddhumāyikā,  ud-dhmā ā ふくれる、膨張の  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、ふくらんだ〔蛙〕です』  
                       
                       
                       
    249-16.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-17.                
     ‘ukkhipa uddhumāyikaṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      uddhumāyikaṃ;  ud-dhmā ā ふくれる、膨張の  
    訳文                
     『あなたはふくらんだ〔蛙〕を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-18.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-19.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa dvidhāpathaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      dvidhā    不変 二種に  
      pathaṃ.  path a 道、路 →岐路  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、岐路を見ました。  
                       
                       
                       
    249-20.                
     ‘Dvidhāpatho, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Dvidhā    不変 二種に  
      patho,  path a 道、路 →岐路  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、岐路です』  
                       
                       
                       
    249-21.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-22.                
     ‘ukkhipa dvidhāpathaṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      dvidhā    不変 二種に  
      pathaṃ;  path a 道、路 →岐路  
    訳文                
     『あなたは岐路を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-23.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-24.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa caṅgavāraṃ [paṅkavāraṃ (syā.), caṅkavāraṃ (ka.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      caṅgavāraṃ.    a 容器、鉢、箱  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、器を見ました。  
                       
                       
                       
    249-25.                
     ‘Caṅgavāro, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Caṅgavāro,    a 容器、鉢、箱  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、器です』  
                       
                       
                       
    249-26.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-27.                
     ‘ukkhipa caṅgavāraṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      caṅgavāraṃ;    a 容器、鉢、箱  
    訳文                
     『あなたは器を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-28.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-29.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa kummaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      kummaṃ.    a  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、亀を見ました。  
                       
                       
                       
    249-30.                
     ‘Kummo, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Kummo,    a  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、亀です』  
                       
                       
                       
    249-31.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-32.                
     ‘ukkhipa kummaṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kummaṃ;    a  
    訳文                
     『あなたは亀を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-33.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-34.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa asisūnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      asi    i 依(具) 剣、刀  
      sūnaṃ.    ā 屠屋、肉屋、獄所 →屠殺場  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、屠殺場を見ました。  
                       
                       
                       
    249-35.                
     ‘Asisūnā, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Asi    i 依(具) 剣、刀  
      sūnā,    ā 屠屋、肉屋、獄所 →屠殺場  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、屠殺場です』  
                       
                       
                       
    249-36.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-37.                
     ‘ukkhipa asisūnaṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      asi    i 依(具) 剣、刀  
      sūnaṃ;    ā 屠屋、肉屋、獄所 →屠殺場  
    訳文                
     『あなたは屠殺場を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-38.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-39.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa maṃsapesiṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      maṃsa    a 依(属)  
      pesiṃ.    i, ī 断片  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、肉片を見ました。  
                       
                       
                       
    249-40.                
     ‘Maṃsapesi, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Maṃsa    a 依(属)  
      pesi,    i, ī 断片  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、肉片です』  
                       
                       
                       
    249-41.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-42.                
     ‘ukkhipa maṃsapesiṃ;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ukkhipa  ud-kṣip 挙げる、引き抜く、排拒する  
      語根 品詞 語基 意味  
      maṃsa    a 依(属)  
      pesiṃ;    i, ī 断片  
    訳文                
     『あなたは肉片を取り除きなさい。  
                       
                       
                       
    249-43.                
     abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさい』と。  
                       
                       
                       
    249-44.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa nāgaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya addasa (249-10.)  
      nāgaṃ.    a 竜、蛇、象  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと、竜を見ました。  
                       
                       
                       
    249-45.                
     ‘Nāgo, bhadante’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Nāgo,    a 竜、蛇、象  
      bhadante’    尊師、大徳  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、竜です』  
                       
                       
                       
    249-46.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    249-47.                
     ‘tiṭṭhatu nāgo, mā nāgaṃ ghaṭṭesi;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘tiṭṭhatu  sthā 立つ、とどまる  
      語根 品詞 語基 意味  
      nāgo,    a 竜、蛇、象  
          不変 なかれ  
      nāgaṃ    a 竜、蛇、象  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ghaṭṭesi;  ghaṭṭ 打つ、触る、怒らす、反対する  
    訳文                
     『竜はさしおかれよ。竜を打ってはいけません。  
                       
                       
                       
    249-48.                
     namo karohi nāgassā’’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      namo    as 南無、礼拝  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karohi    なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      nāgassā’’’    a 竜、蛇、象  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     あなたは竜へ礼拝なさい』と。  
                       
                       
                       
    249-49.                
     ‘‘Ime kho tvaṃ, bhikkhu, pañhe bhagavantaṃ upasaṅkamitvā puccheyyāsi, yathā ca te bhagavā byākaroti tathā naṃ dhāreyyāsi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ime    代的 これら  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      pañhe    a 問い  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      puccheyyāsi,  prach 問う  
      語根 品詞 語基 意味  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      te    代的 あなた  
      bhagavā    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākaroti  vi-ā-kṛ 解答する、授記する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tathā    不変 かく、その如く  
      naṃ    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dhāreyyāsi.  dhṛ 使 持たせる、保持する、憶持する  
    訳文                
     比丘よ、あなたは世尊へ近づいて、これらについて問いを問いなさい。そして世尊があなたに答えるとおりに、それを憶持されるがよいでしょう。  
    メモ                
     ・Imeはおそらくpañheにかかっているが、あえて「これらの問い」とは訳さなかった。  
                       
                       
                       
    249-50.                
     Nāhaṃ taṃ, bhikkhu, passāmi sadevake loke samārake sabrahmake sassamaṇabrāhmaṇiyā pajāya sadevamanussāya, yo imesaṃ pañhānaṃ veyyākaraṇena cittaṃ ārādheyya aññatra tathāgatena vā, tathāgatasāvakena vā, ito vā pana sutvā’’ti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na    不変 ない  
      ahaṃ    代的  
      taṃ,    代的 それ、彼  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passāmi  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      sadevake    a 天ある  
      loke    a 世間、世界  
      samārake    a 魔ある  
      sabrahmake  sa-bṛh a 梵ある  
      sassamaṇa  sa-śram a 有(相) 沙門ある  
      brāhmaṇiyā  bṛh a 男→女 婆羅門  
      pajāya  pra-jan ā 人々  
      sadeva    a 有(相) 天ある  
      manussāya,    a 男→女 人、人間  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      imesaṃ    代的 これら  
      pañhānaṃ    a 問い  
      veyyākaraṇena  vi-ā-kṛ a 解答、授記  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārādheyya  ā-rādh 使 喜ばせる  
      語根 品詞 語基 意味  
      aññatra    不変 除いて、以外で  
      tathāgatena  tathā-(ā-)gam a 如来  
      vā,    不変 あるいは  
      tathāgata  tathā-(ā-)gam a 依(属) 如来  
      sāvakena    a 声聞、弟子  
      vā,    不変 あるいは  
      ito    不変 これより、ここより  
          不変 あるいは  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sutvā’’  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti –    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘よ、天・魔・梵を含む世界、沙門と婆羅門、王と民を含む人々のうちで、如来、如来の弟子、あるいはここ(仏教)より聞いて〔答えを知った者〕以外に、これらの問いへの解答によって心を喜ばせる、そのような者を、私は知りません」  
    メモ                
     ・『中部』13「大苦蘊経」にパラレル。『註』はitoの解釈をそちらと変えて、天子である自分より、と解しているが、ここでは「大苦蘊経」の時と同じ解釈で補訳した。  
                       
                       
                       
    249-51.                
     idamavoca sā devatā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      idam    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca  vac いう  
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 それ、彼女  
      devatā.    ā 女神、地祇、神々  
    訳文                
     その神霊はこういった。  
                       
                       
                       
    249-52.                
     Idaṃ vatvā tatthevantaradhāyi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vatvā  vac いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      antaradhāyi. antara-dhā 滅没する、消失する  
    訳文                
     こういって、そこから消え失せた。  
                       
                       
                       
    250-1.                
     250. Atha kho āyasmā kumārakassapo tassā rattiyā accayena yena bhagavā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      kumārakassapo    a 人名、クマーラカッサパ  
      tassā    代的 それ、彼女  
      rattiyā    i  
      accayena  ati-i a 副具 過ぎてから  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこで尊者クマーラカッサパは、その夜が明けてから、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    250-2.                
     upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、世尊へ礼拝し、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    250-3.                
     Ekamantaṃ nisinno kho āyasmā kumārakassapo bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      kumārakassapo    a 人名、クマーラカッサパ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐った尊者クマーラカッサパは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    250-4.                
     ‘‘imaṃ, bhante, rattiṃ aññatarā devatā abhikkantāya rattiyā abhikkantavaṇṇā kevalakappaṃ andhavanaṃ obhāsetvā yenāhaṃ tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘imaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      rattiṃ    i 副対  
      aññatarā devatā abhikkantāya rattiyā abhikkantavaṇṇā kevalakappaṃ andhavanaṃ obhāsetvā yenāhaṃ tenupasaṅkami; (249-4.)  
      ahaṃ    代的  
    訳文                
     「尊者よ、昨夜、すぐれた容色をもった神霊が、夜更けに、アンダ林を全面に照らしながら、私のもとへ近づきました。  
                       
                       
                       
    250-5.                
     upasaṅkamitvā ekamantaṃ aṭṭhāsi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      upasaṅkamitvā ekamantaṃ aṭṭhāsi. (249-5.)  
    訳文                
     近づいて、一方へ立ちました。  
                       
                       
                       
    250-6.                
     Ekamantaṃ ṭhitā kho, bhante, sā devatā maṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ ṭhitā kho, bhante, sā devatā maṃ etadavoca – (249-6.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      maṃ    代的  
    訳文                
     尊者よ、一方へ立ったその神霊は、私へこういいました。  
                       
                       
                       
    250-7.                
     ‘bhikkhu bhikkhu, ayaṃ vammiko rattiṃ dhūmāyati, divā pajjalati’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘bhikkhu bhikkhu, ayaṃ vammiko rattiṃ dhūmāyati, divā pajjalati’. (249-7.)  
    訳文                
     『比丘よ、比丘よ、この蟻塚は夜には煙を出し、昼には燃えています。  
                       
                       
                       
    250-8.                
     Brāhmaṇo evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇo evamāha – (249-8.)  
    訳文                
     婆羅門はこのようにいいました。  
                       
                       
                       
    250-9.                
     ‘abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘abhikkhaṇa, sumedha, satthaṃ ādāyā’ti. (249-9.)  
    訳文                
     賢い者よ、あなたは剣を取って掘り起こしなさいと。  
                       
                       
                       
    250-10.                
     Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Abhikkhaṇanto sumedho satthaṃ ādāya…pe… (249-10.)  
    訳文                
     賢い者は剣を取って掘り起こすと……  
                       
                       
                       
    250-11.                
     ito vā pana sutvāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ito vā pana sutvāti. (249-50.)  
    訳文                
     ……あるいはここ(仏教)より聞いて〔答えを知った者以外に、これらの問いへの解答によって心を喜ばせる、そのような者を、私は知りません〕』と。  
                       
                       
                       
    250-12.                
     Idamavoca, bhante, sā devatā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idamavoca, bhante, sā devatā. (249-51.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     尊者よ、その神霊はこういいました。  
                       
                       
                       
    250-13.                
     Idaṃ vatvā tatthevantaradhāyi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idaṃ vatvā tatthevantaradhāyi. (249-52.)  
    訳文                
     こういって、そこから消え失せました。  
                       
                       
                       
    250-14.                
     ‘Ko nu kho, bhante, vammiko, kā rattiṃ dhūmāyanā, kā divā pajjalanā, ko brāhmaṇo, ko sumedho, kiṃ satthaṃ, kiṃ abhikkhaṇaṃ, kā laṅgī, kā uddhumāyikā, ko dvidhāpatho, kiṃ caṅgavāraṃ, ko kummo, kā asisūnā, kā maṃsapesi, ko nāgo’’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      vammiko,    a 男中 蟻塚  
          代的 何、誰  
      rattiṃ    i 副対  
      dhūmāyanā,    ā 出煙  
          代的 何、誰  
      divā    a 副奪 日中に  
      pajjalanā,  pra-jval ā 燃焼  
      ko    代的 何、誰  
      brāhmaṇo,  bṛh a 婆羅門  
      ko    代的 何、誰  
      sumedho,    as 善慧の、賢い  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      satthaṃ,    a 剣、刀  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      abhikkhaṇaṃ,  abhi-khan a 掘りおこすこと  
          代的 何、誰  
      laṅgī,  lag ī  
          代的 何、誰  
      uddhumāyikā,  ud-dhmā ā ふくれる、膨張の  
      ko    代的 何、誰  
      dvidhā    不変 二種に  
      patho,  path a 道、路 →岐路  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      caṅgavāraṃ,    a 男(中) 容器、鉢、箱  
      ko    代的 何、誰  
      kummo,    a  
          代的 何、誰  
      asi    i 依(具) 剣、刀  
      sūnā,    ā 屠屋、肉屋、獄所 →屠殺場  
          代的 何、誰  
      maṃsa    a 依(属)  
      pesi,    i, ī 断片  
      ko    代的 何、誰  
      nāgo’’’    a 竜、蛇、象  
      ti?   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     尊者よ、いったい何が『蟻塚』なのでしょうか。何が『夜に煙を出すこと』なのでしょうか。何が『昼に燃えること』なのでしょうか。何が『婆羅門』なのでしょうか。何が『賢い者』なのでしょうか。何が『剣』なのでしょうか。何が『掘り起こすこと』なのでしょうか。何が『閂』なのでしょうか。何が『ふくらんだ〔蛙〕』なのでしょうか。何が『岐路』なのでしょうか。何が『器』なのでしょうか。何が『亀』なのでしょうか。何が『屠殺場』なのでしょうか。何が『肉片』なのでしょうか。何が『竜』なのでしょうか」  
    メモ                
     ・pajjalanāの語は辞書類にないが、語形や文脈から、意味や文法事項を推定した。  
                       
                       
                       
    251-1.                
     251. ‘‘‘Vammiko’ti kho, bhikkhu, imassetaṃ cātumahābhūtikassa [cātummahābhūtikassa (sī. syā. pī.)] kāyassa adhivacanaṃ, mātāpettikasambhavassa odanakummāsūpacayassa aniccucchādana-parimaddanabhedana-viddhaṃsana-dhammassa.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Vammiko’    a 男中 蟻塚  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      imassa    代的 これ  
      etaṃ    代的 これ  
      cātu     
      mahā    ant 大きい、偉大な  
      bhūtikassa  bhū a 要素の、大種の →四大種所成  
      kāyassa    a  
      adhivacanaṃ,  adhi-vac a 同義語、名辞  
      mātā    ar  
      pettika    a 有(具) 父の  
      sambhavassa  saṃ-bhū a 発生、生成、存在、共存 →母父所成  
      odana    a 男中 飯、粥  
      kummāsa    a 依(属) 粥、酸粥  
      upacayassa  upa-ci a 集積、積集  
      anicca    a 無常  
      ucchādana-  ud-chid a 破壊、削減  
      parimaddana  pari-mṛd a 摩滅、粉砕、按摩  
      bhedana-  bhid a 断絶、分裂、破壊  
      viddhaṃsana-  vi-dhvaṃs a 有(属) 破砕、破壊、分散  
      dhammassa. dhṛ a 男中  
    訳文                
     「比丘よ、『蟻塚』というこれは、この、母父所成であり、飯と粥の積集であり、無常・破壊・摩滅・分断・破砕の性質を持つ四大種所成の身の暗喩です。  
                       
                       
                       
    251-2.                
     ‘‘Yaṃ kho, bhikkhu, divā kammante [kammantaṃ (ka.)] ārabbha rattiṃ anuvitakketi anuvicāreti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      divā    a 副奪 日中に  
      kammante  kṛ a 仕事、作業  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārabbha  ā-rabh 始める、励む  
      語根 品詞 語基 意味  
      rattiṃ    i 副対  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anuvitakketi    随尋する、思惟する  
      anuvicāreti –  anu-vi-car 使 随伺する、思考する  
    訳文                
     比丘よ、およそ昼に仕事に励み、夜に随尋し、随伺する、そのこと。  
                       
                       
                       
    251-3.                
     ayaṃ rattiṃ dhūmāyanā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ayaṃ    代的 これ  
      rattiṃ    i 副対  
      dhūmāyanā.    ā 出煙  
    訳文                
     これが、『夜に煙を出すこと』です。  
                       
                       
                       
    251-4.                
     Yaṃ kho, bhikkhu, rattiṃ anuvitakketvā anuvicāretvā divā kammante payojeti kāyena vācāya ‘manasā’ [( ) natthi (sī. syā.)] –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      rattiṃ    i 副対  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anuvitakketvā    随尋する、思惟する  
      anuvicāretvā  anu-vi-car 使 随伺する、思考する  
      語根 品詞 語基 意味  
      divā    a 副奪 日中に  
      kammante  kṛ a 仕事、作業  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      payojeti  pra-yuj 従事する、準備する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kāyena    a  
      vācāya  vac ā  
      ‘manasā’–  man as  
    訳文                
     比丘よ、およそ夜に随尋し、随伺して、昼に身口意によって仕事に従事する、そのこと。  
                       
                       
                       
    251-5.                
     ayaṃ divā pajjalanā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ayaṃ    代的 これ  
      divā    a 副奪 日中に  
      pajjalanā. pra-jval ā 燃焼  
    訳文                
     これが、『昼に燃えること』です。  
                       
                       
                       
    251-6.                
     ‘‘‘Brāhmaṇo’ti kho, bhikkhu, tathāgatassetaṃ adhivacanaṃ arahato sammāsambuddhassa.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Brāhmaṇo’  bṛh a 婆羅門  
      ti kho, bhikkhu, tathāgatassetaṃ adhivacanaṃ (251-1.)  
      tathāgatassa  tathā-(ā-)gam a 如来  
      arahato  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddhassa.  saṃ-budh 名過分 a 等覚  
    訳文                
     比丘よ、『婆羅門』というこれは、如来、応供、正等覚者の暗喩です。  
                       
                       
                       
    251-7.                
     ‘Sumedho’ti kho bhikkhu sekkhassetaṃ bhikkhuno adhivacanaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Sumedho’    as 善慧の、賢い  
      ti kho bhikkhu, sekkhassetaṃ bhikkhuno adhivacanaṃ (251-1.)  
      sekkhassa  śikṣ a 学、有学  
      bhikkhuno  bhikṣ u 比丘  
    訳文                
     比丘よ、『賢い人』というこれは、有学の比丘の暗喩です。  
                       
                       
                       
    251-8.                
     ‘‘‘Sattha’nti kho, bhikkhu, ariyāyetaṃ paññāya adhivacanaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sattha’n    a 剣、刀  
      ti kho, bhikkhu, ariyāyetaṃ paññāya adhivacanaṃ (251-1.)  
      ariyāya    名形 a 男→女 聖なる  
      paññāya  pra-jñā ā 智慧、般若  
    訳文                
     比丘よ、『剣』というこれは、聖なる智慧の暗喩です。  
                       
                       
                       
    251-9.                
     ‘Abhikkhaṇa’nti kho, bhikkhu, vīriyārambhassetaṃ adhivacanaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Abhikkhaṇa’n  abhi-khan a 掘りおこすこと  
      ti kho, bhikkhu, vīriyārambhassetaṃ adhivacanaṃ (251-1.)  
      vīriya    a