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     5. Brāhmaṇavaggo  
      語根 品詞 語基 意味  
      Brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      vaggo    a 章、品  
    訳文                
     「婆羅門品」  
                       
                       
                       
     1. Brahmāyusuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Brahmāyu    us 依(属) 人名、ブラフマーユス  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「ブラフマーユス経」(『中部』91  
    メモ                
     ・本経には、他経とのパラレルな記述が多い。特に「アンバッタ経」は多くの部分で記述を共有しているため、これとのパラレルに関しては逐一表記しない。  
     ・brahma+āyusなのでus語基と解したが、有財釈で男性化する際に-u語基扱いに変わっている可能性もある。  
                       
                       
                       
    383-1.                
     383. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた  
    訳文                
     私はこのように聞いた。  
                       
                       
                       
    383-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā videhesu cārikaṃ carati mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ pañcamattehi bhikkhusatehi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      videhesu    a 地名、ヴィデーハ  
      cārikaṃ  car 名形 a 男中 旅行、遊行、徘徊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      carati  car 行ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      mahatā    ant 大きな、偉大な  
      bhikkhu  bhikṣ u 依(属) 比丘  
      saṅghena  saṃ-hṛ a 僧伽  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      pañca     
      mattehi    a 量、だけ、のみ、程度  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      satehi.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、比丘五百人ほどの大比丘僧伽とともに、ヴィデーハ国に遊行しておられた。  
                       
                       
                       
    383-3.                
     Tena kho pana samayena brahmāyu brāhmaṇo mithilāyaṃ paṭivasati jiṇṇo vuḍḍho mahallako addhagato vayoanuppatto, vīsavassasatiko jātiyā, tiṇṇaṃ vedānaṃ [bedānaṃ (ka.)] pāragū sanighaṇḍukeṭubhānaṃ sākkharappabhedānaṃ itihāsapañcamānaṃ, padako, veyyākaraṇo, lokāyatamahāpurisalakkhaṇesu anavayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 副具 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      brahmāyu  bṛh us 人名、ブラフマーユス  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      mithilāyaṃ    ā 地名、ミティラー  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭivasati  prati-vas 住む、居を構える  
      語根 品詞 語基 意味  
      jiṇṇo  jṝ 受 過分 a 老いた  
      vuḍḍho  vṛdh 過分 a 年長の、増上の  
      mahallako    a 老練の、老大、高齢の  
      addha    an 依(対) 時、時間  
      gato  gam 過分 a いった →晩年  
      vayo    as 依(対) (=vaya) 年量、年代、青春  
      anuppatto,  anu-pra-āp 過分 a 到達した、得た →高齢の  
      vīsa    a 二十  
      vassa  vṛṣ a 男中 雨、安居、年  
      satiko    a 百の  
      jātiyā,  jan i 生、誕生、生まれ、種類  
      tiṇṇaṃ     
      vedānaṃ  vid a ヴェーダ、明知  
      pāragū  pāra-gam ū 彼岸に至った、超えた  
      sa    不変 有する、伴う  
      nighaṇḍu    u 字彙、難語解、名義集  
      keṭubhānaṃ    a 儀規、儀式書  
      sa    不変 有する、伴う  
      akkhara    a 文字  
      pabhedānaṃ  pra-bhid a 区分、区別、種類 →音韻論と語源論ある  
      itihāsa    a 有(持) 古伝説、史伝、口碑  
      pañcamānaṃ,    a 第五  
      padako,    名形 a 男中 句の、聖句の通暁者、詩句、条目  
      veyyākaraṇo,  vi-ā-kṛ a 文法、文典家(解答、受記の意の場合は中性)  
      lokāyata    a 順世派  
      mahā    ant  
      purisa    a 依(属) 人間、男  
      lakkhaṇesu    a 相、特徴  
      anavayo.    a 無欠の  
    訳文                
     さてそのとき、ブラフマーユス婆羅門がミティラーに居を構えていた。老いて、年長、高齢で、年経て老練で、生まれてから百二十歳であり、三ヴェーダのみならず、語句解説、儀式書、音韻論、語源論と、第五に古伝の通暁者であり、文法家であり、順世論と大人相に関して無欠の〔知識がある者であった〕。  
                       
                       
                       
    383-4.                
     Assosi kho brahmāyu brāhmaṇo –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Assosi  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      brahmāyu  bṛh us 人名、ブラフマーユス  
      brāhmaṇo –  bṛh a 婆羅門  
    訳文                
     ブラフマーユス婆羅門は聞いた。  
                       
                       
                       
    383-5.                
     ‘‘samaṇo khalu bho, gotamo sakyaputto sakyakulā pabbajito videhesu cārikaṃ carati mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ pañcamattehi bhikkhusatehi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘samaṇo  śram a 沙門  
      khalu    不変 じつに  
      bho,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      sakya    a 依(属) 釈迦族  
      putto   a 息子  
      sakya   a 依(属) 釈迦族  
      kulā    a 家、良家  
      pabbajito  pra-vraj 名過分 a 出家した、遁世した  
      videhesu cārikaṃ carati mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ pañcamattehi bhikkhusatehi. (383-2.)  
    訳文                
     「友よ、じつに釈迦族の子弟であり、釈迦族の家より出家した沙門ゴータマが、比丘五百人ほどの大比丘僧伽とともにヴィデーハ国に遊行している。  
                       
                       
                       
    383-6.                
     Taṃ kho pana bhavantaṃ gotamaṃ evaṃ kalyāṇo kittisaddo abbhuggato –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhavantaṃ bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kalyāṇo    a 善い  
      kitti   i, ī 依(属) 称讃、名声  
      saddo    a 音、声、語  
      abbhuggato –  abhi-ud-gam 過分 a あがる、昇る  
    訳文                
     しかるに、その尊者ゴータマへ、かくの如き善き称讃の声があがっている。  
                       
                       
                       
    383-7.                
     ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho vijjācaraṇasampanno sugato lokavidū anuttaro purisadammasārathi satthā devamanussānaṃ buddho bhagavāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā   不変 正しい、正しく  
      sambuddho  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      vijjā vid ā 明、智、呪,陀羅尼、学術、魔術  
      caraṇa car a 依(具) 行、行為、実践、徳行  
      sampanno  saṃ-pad 過分 a 具足した、成就した →明行足  
      sugato  su-gam 名過分 a よく行ったもの、善逝  
      loka   a 依(属) 世間、世界  
      vidū  vid ū 賢い、知者 →世間解  
      anuttaro    代的 この上ない、無上士  
      purisa   a 人、男  
      damma dam 未分 a 依(属) ならされるべき  
      sārathi    i 御者 →調御丈夫  
      satthā  śās ar 師、先生  
      deva   a 天、神、王、陛下  
      manussānaṃ    a 人間 →天人師  
      buddho  budh 名過分 a 仏陀、覚者  
      bhagavā    ant 世尊  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『このように、彼は世尊なり。応供、正等覚、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊なり。  
    メモ                
     ・最後にtiがあるが、後の繰り返し部分を見るに、称讃の言葉にはこの後まで含まれる。  
                       
                       
                       
    383-8.                
     So imaṃ lokaṃ sadevakaṃ samārakaṃ sabrahmakaṃ sassamaṇabrāhmaṇiṃ pajaṃ sadevamanussaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imaṃ    代的 これ  
      lokaṃ    a 世間、世界  
      sadevakaṃ    a 天ある  
      samārakaṃ    a 魔ある  
      sabrahmakaṃ  sa-bṛh a 梵ある  
      sassamaṇa sa-śram a 有(相) 沙門ある  
      brāhmaṇiṃ  bṛh a 男→女 婆羅門  
      pajaṃ  pra-jan ā 人々  
      sadeva   a 有(相) 天ある  
      manussaṃ    a 男→女 人、人間  
      sayaṃ    不変 みずから  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 証知する、自証する  
      sacchikatvā  kṛ 作証する、証明をなす、さとる  
      pavedeti.  pra-vid 使 知らせる、説く  
    訳文                
     かれは、この天・魔・梵を含む世界、〔また〕沙門と婆羅門、王と民を含む人々を、みずから知り、悟り、説く。  
                       
                       
                       
    383-9.                
     So dhammaṃ deseti ādikalyāṇaṃ majjhekalyāṇaṃ pariyosānakalyāṇaṃ sātthaṃ sabyañjanaṃ, kevalaparipuṇṇaṃ parisuddhaṃ brahmacariyaṃ pakāseti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      deseti  diś 使 示す、指示する、教示する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ādi   i 男中 依(処) 最初、初  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      majjhe    名形 a 中、中間の  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      pariyosāna pari-o-sā 使 a 依(処) 終末、完結、完了  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      sātthaṃ    a 義ある、有義の(sa-attha)  
      sabyañjanaṃ,   a 字ある  
      kevala   a 独一、独存、完全、全部  
      paripuṇṇaṃ  pari-pṝ 過分 a 円満した、充満した、完全な  
      parisuddhaṃ  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakāseti. pra-kāś 使 説明する、あきらかにする、知らせる  
    訳文                
     かれは、始めよく、半ばよく、終わりよく、意義をそなえ字句をそなえた教法を示し、完全に円満し清浄な梵行を説く。  
                       
                       
                       
    383-10.                
     Sādhu kho pana tathārūpānaṃ arahataṃ dassanaṃ hotī’’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu    u よきかな  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tathārūpānaṃ    a かくの如きの  
      arahataṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      dassanaṃ    a 見、見ること  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’’’ bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     じつによきかな、かくの如き阿羅漢たちとまみえることは』」と。  
                       
                       
                       
    384-1.                
     384. Tena kho pana samayena brahmāyussa brāhmaṇassa uttaro nāma māṇavo antevāsī hoti tiṇṇaṃ vedānaṃ pāragū sanighaṇḍukeṭubhānaṃ sākkharappabhedānaṃ itihāsapañcamānaṃ, padako, veyyākaraṇo, lokāyatamahāpurisalakkhaṇesu anavayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 副具 それ、彼  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具 時、集会  
      brahmāyussa  bṛh us 人名、ブラフマーユス  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      uttaro    a 人名、ウッタラ  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      māṇavo    a 学童、青年、若い婆羅門  
      antevāsī  ante-vas in 内住者、住み込み弟子、近侍  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tiṇṇaṃ     
      vedānaṃ  vid a ヴェーダ、明知  
      pāragū  pāra-gam ū 彼岸に至った、超えた  
      sa   不変 有する、伴う  
      nighaṇḍu   u 字彙、難語解、名義集  
      keṭubhānaṃ    a 儀規、儀式書  
      sa   不変 有する、伴う  
      akkhara   a 文字  
      pabhedānaṃ  pra-bhid a 区分、区別、種類 →音韻論と語源論ある  
      itihāsa   a 有(持) 古伝説、史伝、口碑  
      pañcamānaṃ,    a 第五  
      padako,    名形 a 男中 句の、聖句の通暁者、詩句、条目  
      veyyākaraṇo,  vi-ā-kṛ a 文法、文典家(解答、受記の意の場合は中性)  
      lokāyata   a 順世派  
      mahā   ant  
      purisa   a 依(属) 人間、男  
      lakkhaṇesu    a 相、特徴  
      anavayo.    a 無欠の  
    訳文                
     じつにまたその時、ブラフマーユス婆羅門にはウッタラという名の青年の弟子がいた。〔彼は〕三ヴェーダのみならず、語句解説、儀式書、音韻論、語源論と、第五に古伝の通暁者であり、文法家であり、順世論と大人相に関して無欠の〔知識がある者であった〕。  
                       
                       
                       
    384-2.                
     Atha kho brahmāyu brāhmaṇo uttaraṃ māṇavaṃ āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      brahmāyu  bṛh us 人名、ブラフマーユス  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      uttaraṃ    a 人名、ウッタラ  
      māṇavaṃ    a 学童、青年、若い婆羅門  
      語根 品詞 語基 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときにブラフマーユス婆羅門はウッタラ青年へ呼びかけた。  
                       
                       
                       
    384-3.                
     ‘‘ayaṃ, tāta uttara, samaṇo gotamo sakyaputto sakyakulā pabbajito videhesu cārikaṃ carati mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ pañcamattehi bhikkhusatehi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ayaṃ,    代的 これ  
      tāta    不変 (男性への愛称)  
      uttara,    a 人名、ウッタラ  
      samaṇo gotamo sakyaputto sakyakulā pabbajito videhesu cārikaṃ carati mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ pañcamattehi bhikkhusatehi. (383-5.)  
    訳文                
     「君、ウッタラよ、じつに釈迦族の子弟であり、釈迦族の家より出家したかの沙門ゴータマが、比丘五百人ほどの大比丘僧伽とともにヴィデーハ国に遊行している。  
                       
                       
                       
    384-4.                
     Taṃ kho pana bhavantaṃ gotamaṃ evaṃ kalyāṇo kittisaddo abbhuggato –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ kho pana bhavantaṃ gotamaṃ evaṃ kalyāṇo kittisaddo abbhuggato – (383-6.)  
    訳文                
     しかるに、その尊者ゴータマへ、かくの如き善き称讃の声があがっている。  
                       
                       
                       
    384-5.                
     ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho…pe… (383-7.)  
    訳文                
     『かく、彼は世尊なり。応供、正等覚……  
                       
                       
                       
    384-6.                
     sādhu kho pana tathārūpānaṃ arahataṃ dassanaṃ hotī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sādhu kho pana tathārūpānaṃ arahataṃ dassanaṃ hotī’ti. (383-10.)  
    訳文                
     ……じつによきかな、かくの如き阿羅漢たちとまみえることは』と。  
                       
                       
                       
    384-7.                
     Ehi tvaṃ, tāta uttara, yena samaṇo gotamo tenupasaṅkama;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Ehi  i 行く、いざ  
      語根 品詞 語基 意味  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      tāta    a 父、男性への呼称  
      uttara,    a 人名、ウッタラ  
      yena    代的 (関係代名詞)  
      samaṇo  śram a 沙門  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      tena    代的 (関係代名詞)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkama;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     いざ、君、ウッタラよ、あなたは沙門ゴータマへ近づきなさい。  
                       
                       
                       
    384-8.                
     upasaṅkamitvā samaṇaṃ gotamaṃ jānāhi yadi vā taṃ bhavantaṃ gotamaṃ tathā santaṃyeva saddo abbhuggato, yadi vā no tathā;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づいて  
      語根 品詞 語基 意味  
      samaṇaṃ  śram a 沙門  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāhi  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      yadi    不変 もし  
          不変 あるいは  
      taṃ    代的 それ、彼、彼女、そのとき(副対)  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      tathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      santaṃ  as 現分 ant 存在する、善き  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      saddo    a 音、声、語  
      abbhuggato,  abhi-ud-gam 過分 a あがる、昇る  
      yadi    不変 もし  
          不変 あるいは  
      no    不変 ない、否/〜かどうか  
      tathā;    不変 〜のごとくに、〜のように  
    訳文                
     沙門ゴータマへ近づいて、かの尊者ゴータマにまさしくそのような善き名声が上がっているか、はたまたそのようでないか、知りなさい。  
                       
                       
                       
    384-9.                
     yadi vā so bhavaṃ gotamo tādiso, yadi vā na tādiso.   
      語根 品詞 語基 意味  
      yadi    不変 もし  
          不変 あるいは  
      so    代的 それ、彼  
      bhavaṃ  bhū 名現分 ant(特) 現存者、勝存者、尊師  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      tādiso,    a その如き、そのような  
      yadi    不変 もし  
          不変 あるいは  
      na    不変 ない  
      tādiso.    a その如き、そのような  
    訳文                
     〔また〕かの尊者ゴータマがその〔名声の〕とおりの人か、はたまたそうでないか〔知りなさい〕。  
                       
                       
                       
    384-10.                
     Tathā mayaṃ taṃ bhavantaṃ gotamaṃ vedissāmā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      mayaṃ    代的 私たち  
      taṃ    代的 それ、彼、彼女、そのとき(副対)  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vedissāmā’’  vid 使 知る、感受する、経験する、知らしめる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     そのように我々は、かの尊者ゴータマを知ることになろう」と。  
                       
                       
                       
    384-11.                
     ‘‘Yathā kathaṃ panāhaṃ, bho, taṃ bhavantaṃ gotamaṃ jānissāmi yadi vā taṃ bhavantaṃ gotamaṃ tathā santaṃyeva saddo abbhuggato, yadi vā no tathā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yathā    不変 (関係代名詞)  
      kathaṃ    不変 いかに、なぜに  
      pana   不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      ahaṃ,    代的  
      bho,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      taṃ    代的 それ、彼、彼女、そのとき(副対)  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānissāmi  jñā 知る、感受する、経験する、知らしめる  
      語根 品詞 語基 意味  
      yadi vā taṃ bhavantaṃ gotamaṃ tathā santaṃyeva saddo abbhuggato, yadi vā no tathā; (384-8.)  
    訳文                
     「しかし尊者よ、私はいかようにして、かの尊者ゴータマについて知ればよいのでしょうか。かの尊者ゴータマにまさしくそのような善き名声が上がっているか、はたまたそのようでないか。  
                       
                       
                       
    384-12.                
     yadi vā so bhavaṃ gotamo tādiso, yadi vā na tādiso’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      yadi vā so bhavaṃ gotamo tādiso, yadi vā na tādiso’’ (384-9.)  
      ti?   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     〔また〕かの尊者ゴータマがその〔名声の〕とおりの人か、はたまたそうでないかを」と。  
                       
                       
                       
    384-13.                
     ‘‘Āgatāni kho, tāta uttara, amhākaṃ mantesu dvattiṃsamahāpurisalakkhaṇāni, yehi samannāgatassa mahāpurisassa dveyeva gatiyo bhavanti anaññā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Āgatāni  ā-gam 過分 a 来た、近づいた、帰った、伝えられた  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      tāta    不変 父、男性への呼称  
      uttara,    a 人名、ウッタラ  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      mantesu    a 呪文、真言、経文  
      dvattiṃsa    a 三十二  
      mahā   ant  
      purisa   a 依(属) 人間、男  
      lakkhaṇāni,    a 相、特徴  
      yehi    代的 男中 (関係代名詞)  
      samannāgatassa  saṃ-anu-ā-gam a 具足した  
      mahā   ant  
      purisassa    a 人間、男  
      dve    
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      gatiyo  gam i 帰趣、帰趨、行方、死去  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavanti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      anaññā.    不変 他はなし  
    訳文                
     「君、ウッタラよ、じつに我らの諸経においては、それをそなえた偉大な人物には二つの行く末のみがあり、他はないという三十二大人相が伝えられている。  
                       
                       
                       
    384-14.                
     Sace agāraṃ ajjhāvasati, rājā hoti cakkavattī dhammiko dhammarājā cāturanto vijitāvī janapadatthāvariyappatto sattaratanasamannāgato.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace    不変 もし  
      agāraṃ    a 家、家屋、俗家  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ajjhāvasati,  adhi-ā-vas 住す、忍住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      rājā    an  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      cakka   a 依(対)  
      vattī  vṛt in 転ずる →転輪王  
      dhammiko  dhṛ 名形 a 如法の  
      dhamma dhṛ a 依(属)  
      rājā    an  
      cātur   有(帯)  
      anto    a 終極、目的、極限、辺、極端  
      vijitāvī  vi-ji in 己勝の、大勝した、征服した  
      janapada   a 依(属) 地方、国、国土  
      thāvariya   a 依(対) 確立、安定  
      patto  pra-āp 過分 a 獲得した、至った  
      satta    
      ratana   a 依(具)  
      samannāgato.  saṃ-anu-ā-gam a 具足した  
    訳文                
     もし、〔その者が〕俗家に住するならば、転論王、如法の法王、四辺の〔領有者〕、征服者、国土の安立に至ったもの、七宝を具足するものとなる。  
                       
                       
                       
    384-15.                
     Tassimāni satta ratanāni bhavanti, seyyathidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa   代的 それ、彼  
      imāni    代的 これら  
      satta     
      ratanāni    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavanti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathidaṃ –    不変 たとえば、その如き  
    訳文                
     かれには、これらの七宝が存在する。すなわち、  
                       
                       
                       
    384-16.                
     cakkaratanaṃ, hatthiratanaṃ, assaratanaṃ, maṇiratanaṃ, itthiratanaṃ, gahapatiratanaṃ, pariṇāyakaratanameva sattamaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      cakka   a  
      ratanaṃ,    a  
      hatthi   in  
      ratanaṃ,    a  
      assa   a  
      ratanaṃ,    a  
      maṇi   i 摩尼、宝珠  
      ratanaṃ,    a  
      itthi   i, ī 女性、夫人  
      ratanaṃ,    a  
      gahapati   i 家長、居士、資産家  
      ratanaṃ,    a  
      pariṇāyaka pari-nī a 指導者、将軍、司令官  
      ratanam   a  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      sattamaṃ.    a 第七  
    訳文                
     輪宝、象宝、馬宝、摩尼宝、女宝、居士宝、じつに第七に将軍宝である。  
                       
                       
                       
    384-17.                
     Parosahassaṃ kho panassa puttā bhavanti sūrā vīraṅgarūpā parasenappamaddanā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Paro   不変 超えて、以上に  
      sahassaṃ    a  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana   不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      assa    代的 これ  
      puttā    a 息子  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavanti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sūrā  śū a 勇敢な、英雄  
      vīra   a 依(属) 英雄、勇士  
      aṅga   a 有(属) 部分、肢体  
      rūpā    a 中→男 色、物質、肉体、形相 →英雄的な  
      para   代的 他の、彼方の  
      sena   ā 有(属) 軍 →敵軍  
      pamaddanā.  pra-mṛd a 中→男 砕破、押し砕き  
    訳文                
     またじつに彼には、千を超える、勇敢で英雄的で、敵軍を砕破する息子たちがある。  
                       
                       
                       
    384-18.                
     So imaṃ pathaviṃ sāgarapariyantaṃ adaṇḍena asatthena dhammena [dhammena samena (ka.)] abhivijiya ajjhāvasati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imaṃ    代的 これ  
      pathaviṃ    ī 地、大地  
      sāgara   a 有(属) 海、海洋  
      pariyantaṃ    a 男→女 周辺、制限、究竟、終りにする  
      adaṇḍena    a 男中 杖なし  
      asatthena    a 男中 剣なし  
      dhammena  dhṛ a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivijiya  abhi-vi-ji 征服する  
      ajjhāvasati.  adhi-ā-vas 住す、忍住する  
    訳文                
     彼は、この海に囲まれた大地を杖によらず、剣によらず、法によって征服して住する。  
                       
                       
                       
    384-19.                
     Sace kho pana agārasmā anagāriyaṃ pabbajati, arahaṃ hoti sammāsambuddho loke vivaṭṭacchado.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace    不変 もし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      agārasmā    a 家、家屋、俗家  
      anagāriyaṃ    a 非家の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pabbajati,  pra-vraj 出家する、遁世する  
      語根 品詞 語基 意味  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sammā   不変 正しい、正しく  
      sambuddho  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      loke    a 世、世界、世間  
      vivaṭa vi-vṛ 過分 a 有(持) 開いた、覆いのない  
      chado.  chad a 蓋、覆い  
    訳文                
     またじつに、もし彼が在家より非家へと出家したなら、阿羅漢、正等覚者、世にあって覆いを開いた者となる。  
                       
                       
                       
    384-20.                
     Ahaṃ kho pana, tāta uttara, mantānaṃ dātā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ahaṃ    代的  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tāta    a 父、男性への呼称  
      uttara,    a 人名、ウッタラ  
      mantānaṃ    a 呪文、真言、経文  
      dātā;  ar 施者、施与者  
    訳文                
     しかるに君、ウッタラよ、じつに私は経文の教授者であり、  
                       
                       
                       
    384-21.                
     tvaṃ mantānaṃ paṭiggahetā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      tvaṃ    代的 あなた  
      mantānaṃ    a 呪文、真言、経文  
      paṭiggahetā’’ prati-grah ar 領受者、受納者、受者  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     あなたは経文の領受者である」と。  
                       
                       
                       
    385-1.                
     385. ‘‘Evaṃ, bho’’ti kho uttaro māṇavo brahmāyussa brāhmaṇassa paṭissutvā uṭṭhāyāsanā brahmāyuṃ brāhmaṇaṃ abhivādetvā padakkhiṇaṃ katvā videhesu yena bhagavā tena cārikaṃ pakkāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bho’’  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      uttaro    a 人名、ウッタラ  
      māṇavo    a 学童、青年、若い婆羅門  
      brahmāyussa  bṛh us 人名、ブラフマーユス  
      brāhmaṇassa  bṛh a 婆羅門  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭissutvā  prati-śru 同意する、応諾する、答える  
      uṭṭhāya  ud-sthā 起き上がる、奮起する  
      語根 品詞 語基 意味  
      āsanā  ā-sad a  
      brahmāyuṃ  bṛh us 人名、ブラフマーユス  
      brāhmaṇaṃ  bṛh a 婆羅門、司祭  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      padakkhiṇaṃ    a 右回り、右繞、幸福な、器用な  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      katvā  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      videhesu    a 地名、ヴィデーハ  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      cārikaṃ  car 名形 a 男中 旅行、遊行、徘徊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakkāmi.  pra-kram 出発する  
    訳文                
     「そのように、尊者よ」と、ウッタラ青年はブラフマーユス婆羅門へ応えて、座より立つと、ブラフマーユス婆羅門へ礼拝し、右繞をなして、ヴィデーハ国の世尊のもとへ遊行に出た。  
                       
                       
                       
    385-2.                
     Anupubbena cārikaṃ caramāno yena bhagavā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Anupubbena    代的 副具 順次に  
      cārikaṃ  car 名形 a 男中 旅行、遊行、徘徊  
      caramāno  car 現分 a 行ずる、行く  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     順次に遊行をなして、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    385-3.                
     upasaṅkamitvā bhagavatā saddhiṃ sammodi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavatā    ant 世尊  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodi.  saṃ-mud 相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     近づいて、世尊と挨拶した。  
                       
                       
                       
    385-4.                
     Sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā 話、説、論  
      sāraṇīyaṃ  saṃ-raj 未分 a 相慶慰すべき、喜ぶべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     喜ばしき慶賀の言葉を交わして、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    385-5.                
     Ekamantaṃ nisinno kho uttaro māṇavo bhagavato kāye dvattiṃsamahāpurisalakkhaṇāni samannesi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      uttaro    a 人名、ウッタラ  
      māṇavo    a 学童、青年、若い婆羅門  
      bhagavato    ant 世尊  
      kāye    a 身体、身体  
      dvattiṃsa   a 三十二  
      mahā   ant  
      purisa   a 依(属) 人間、男  
      lakkhaṇāni    a 相、特徴  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samannesi.  saṃ-anu-iṣ 探す、求める、調査する  
    訳文                
     一方へ坐ったウッタラ青年は、世尊の身体に、三十二大人相を探し求めた。  
                       
                       
                       
    385-6.                
     Addasā kho uttaro māṇavo bhagavato kāye dvattiṃsamahāpurisalakkhaṇāni, yebhuyyena thapetvā dve.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Addasā  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      uttaro    a 人名、ウッタラ  
      māṇavo    a 学童、青年、若い婆羅門  
      bhagavato    ant 世尊  
      kāye    a 身体、身体  
      dvattiṃsa   a 三十二  
      mahā   ant  
      purisa   a 依(属) 人間、男  
      lakkhaṇāni,    a 相、特徴  
      yebhuyyena    a 男中 副具 多くは、ほとんど、普通に  
      thapetvā  sthā 使 不変 除いて(連続体の副詞化したもの)  
      dve.     
    訳文                
     じつにウッタラ青年は、世尊の身体における三十二大人相を、二つを除いてほとんど見た。  
                       
                       
                       
    385-7.                
     Dvīsu mahāpurisalakkhaṇesu kaṅkhati vicikicchati nādhimuccati na sampasīdati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dvīsu     
      mahā   ant  
      purisa   a 依(属) 人間、男  
      lakkhaṇesu    a 相、特徴  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kaṅkhati  kāṅkṣ 疑う、期待する  
      vicikicchati  vi-cit 意 疑う、猶予する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na   不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      adhimuccati  adhi-muc 受 勝解する、信解する、心を向ける、志向する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sampasīdati –  saṃ-pra-sad 信じる、歓喜する、浄信をもつ  
    訳文                
     〔しかし〕二つの大人相に関しては、疑惑し、疑念し、勝解(確信)せず、浄信(得心)がなかった。  
                       
                       
                       
    385-8.                
     kosohite ca vatthaguyhe, pahūtajivhatāya ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      kosohite    a 陰処、陰蔵  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vattha vas a 依(具) 服、衣  
      guyhe,  guh 未分 a 隠されるべき、秘密の、秘密 →陰馬蔵  
      pahūta pra-bhū 過分 a 多くの、広大の、広長の  
      jivhatāya    ā 舌の →広長舌  
      ca.   不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     〔すなわち〕陰馬蔵と広長舌に関しては。  
                       
                       
                       
    385-9.                
     Atha kho bhagavato etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavato    ant 世尊  
      etad   代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、存在する  
    訳文                
     ときに世尊にこの〔思い〕が生じた。  
                       
                       
                       
    385-10.                
     ‘‘passati kho me ayaṃ uttaro māṇavo dvattiṃsamahāpurisalakkhaṇāni, yebhuyyena thapetvā dve.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘passati  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      me    代的  
      ayaṃ    代的 これ  
      uttaro māṇavo dvattiṃsamahāpurisalakkhaṇāni, yebhuyyena thapetvā dve.  (385-6.)  
    訳文                
     「じつにこのウッタラ青年は、私の三十二大人相を、二つを除いてほとんど見た。  
                       
                       
                       
    385-11.                
     Dvīsu mahāpurisalakkhaṇesu kaṅkhati vicikicchati nādhimuccati na sampasīdati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dvīsu mahāpurisalakkhaṇesu kaṅkhati vicikicchati nādhimuccati na sampasīdati – (385-7.)  
    訳文                
     〔しかし〕二つの大人相に関しては、疑惑し、疑念し、勝解(確信)せず、浄信(得心)がなかった。  
                       
                       
                       
    385-12.                
     kosohite ca vatthaguyhe, pahūtajivhatāya cā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      kosohite ca vatthaguyhe, pahūtajivhatāya cā’’ (385-8.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     〔すなわち〕陰馬蔵と広長舌に関しては」と。  
                       
                       
                       
    385-13.                
     Atha kho bhagavā tathārūpaṃ iddhābhisaṅkhāraṃ abhisaṅkhāsi yathā addasa uttaro māṇavo bhagavato kosohitaṃ vatthaguyhaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      tathā   不変 その如き  
      rūpaṃ    a 中→男 色、物質、肉体、形相、容姿、像、相、画、人形  
      iddhi   i 依(具) 神通、神変  
      abhisaṅkhāraṃ  abhi-saṃ-kṛ a 行作、為作  
      述語 語根