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		3. Māghasuttaṃ
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Māgha		名	a	男	依（属）		神名、マーガ
			suttaṃ	sīv	名	a	中	単	主	経、糸
		訳文
		「マーガ経」（『相応部』2-3）
		84-1.
		84. Sāvatthinidānaṃ.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			84. Sāvatthinidānaṃ. (83-1.)
		訳文
		サーヴァッティーでのことである。
		84-2.
		Atha kho māgho devaputto abhikkantāya rattiyā abhikkantavaṇṇo kevalakappaṃ jetavanaṃ obhāsetvā yena bhagavā tenupasaṅkami;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Atha kho māgho devaputto abhikkantāya rattiyā abhikkantavaṇṇo kevalakappaṃ jetavanaṃ obhāsetvā yena bhagavā tenupasaṅkami; (82-3.)
			māgho		名	a	男	単	主	神名、マーガ
		訳文
		ときに、すぐれた容色をもったマーガ天子が、夜更けに、ジェータ林を全面に照らしながら、世尊のもとへ近づいた。
		84-3.
		upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ aṭṭhāsi.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ aṭṭhāsi. (82-4.)
		訳文
		近づいて世尊へ礼拝し、一方へ立った。
		84-4.
		Ekamantaṃ ṭhito kho māgho devaputto bhagavantaṃ gāthāya ajjhabhāsi –
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Ekamantaṃ ṭhito kho māgho devaputto bhagavantaṃ (82-5.)
			māgho		名	a	男	単	主	神名、マーガ
			gāthāya		名	ā	女	単	具	偈
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			ajjhabhāsi –	adhi-bhāṣ	動	ア	能	単	三	話しかける、語る
		訳文
		一方へ立ったマーガ天子は、世尊へ偈を発した。
		84-5.
		‘‘Kiṃsu chetvā sukhaṃ seti, kiṃsu chetvā na socati;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Kiṃ		代	代的	中	単	対	何、なぜ、いかに
			su		不変	‐	‐	‐	‐	〜かどうか、じつに
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			chetvā	chid	動	連	‐	‐	‐	切る、切断する
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			sukhaṃ		名形	a	中	単	副対	楽
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			seti,	śī	動	現	能	単	三	横臥する
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			kiṃ		代	代的	中	単	主対	何、なぜ、いかに
			su		不変	‐	‐	‐	‐	〜かどうか、じつに
			chetvā	同上
			na		不変	‐	‐	‐	‐	ない
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			socati;	śuc	動	現	能	単	三	悲しむ、愁う
		訳文
		「♪何を断てば安楽に臥すのか。何を断てば愁いがないのか。
		メモ
		・『相応部』1-71「断経」にパラレル。
		84-6.
		Kissassu ekadhammassa, vadhaṃ rocesi gotamā’’ti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Kissa		代	代的	男中	単	属	何、誰
			assu		不変	‐	‐	‐	‐	じつに
			eka		数	代的	‐	帯		一、とある
			dhammassa,	dhṛ	名	a	男中	単	属	法
			vadhaṃ	vadh	名	a	男	単	対	殺害、殺戮
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			rocesi	ruc　使	動	現	能	単	二	喜ぶ、同意する、選択する
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			gotamā’’		名	a	男	単	呼	人名、ゴータマ
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		♪いかなる一法の撲滅をあなたは喜ぶのか、ゴータマよ」
		84-7.
		‘‘Kodhaṃ chetvā sukhaṃ seti, kodhaṃ chetvā na socati;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Kodhaṃ	krudh	名	a	男	単	対	忿怒
			chetvā sukhaṃ seti, kodhaṃ chetvā na socati; (84-5.)
		訳文
		〔世尊曰く〕「♪憤怒を断てば安楽に臥す。憤怒を断てば愁いがない。
		84-8.
		Kodhassa visamūlassa, madhuraggassa vatrabhū;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Kodhassa	krudh	名	a	男	単	属	忿怒
			visa		名	a	中	有（属）		毒
			mūlassa,		名	a	中→男	単	属	根、根本
			madhura		形	a	‐	有（属）		蜜の如き、甘い、美味の
			aggassa		形	a	男	単	属	第一、最上、頂点
			vatrabhū;		名	ū	男	単	呼	神名、ヴァトラブー
		訳文
		♪ヴァトラブーよ、頂部は甘美だが根に毒のある忿怒の、
		メモ
		・水野辞書によればvatraとはasuraであり、bhūはhataに同じなので、「アスラの征服者」という意味であり、さらに転じて帝釈天のことを指すこともあるという。
		84-9.
		Vadhaṃ ariyā pasaṃsanti, tañhi chetvā na socatī’’ti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Vadhaṃ	vadh	名	a	男	単	対	殺害
			ariyā		名形	a	男	複	主	聖なる
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			pasaṃsanti,	pra-śaṃs	動	現	能	複	三	誉める、称讃する
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			tañ		代	代的	男	単	対	それ
			hi		不変	‐	‐	‐	‐	じつに、なぜなら
			chetvā na socatī’’ (84-5.)
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		♪撲滅を聖者たちは称讃する。それを断てば愁いがない」
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