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    410-1.                
     410. Atha kho bhagavā assalāyanaṃ māṇavaṃ tuṇhībhūtaṃ maṅkubhūtaṃ pattakkhandhaṃ adhomukhaṃ pajjhāyantaṃ appaṭibhānaṃ viditvā assalāyanaṃ māṇavaṃ etadavoca –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      assalāyanaṃ    a 人名、アッサラーヤナ  
      māṇavaṃ    a 学童、青年、若い婆羅門  
      tuṇhī    不変 沈黙して、黙って  
      bhūtaṃ  bhū 過分 a なった  
      maṅku    u 赤面の、当惑した  
      bhūtaṃ  bhū 過分 a なった  
      patta  pat 過分 a 有(持) 落ちた  
      khandhaṃ    a 肩、蘊  
      adho    不変 有(持) 下に  
      mukhaṃ    a 中→男  
      pajjhāyantaṃ  pra-kṣai 現分 ant 焼尽する  
      appaṭibhānaṃ  a-prati-bhaṇ a 応弁のできない、当惑した  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viditvā  vid 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      assalāyanaṃ    a 人名、アッサラーヤナ  
      māṇavaṃ    a 学童、青年、若い婆羅門  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     そこで世尊は、アッサラーヤナ青年が沈黙し、赤面し、肩を落とし、うつむいて、消沈し、答えられずに坐ったのを知って、アッサラーヤナ青年へこう言われた。  
                       
                       
                       
    410-2.                
     ‘‘bhūtapubbaṃ, assalāyana, sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ araññāyatane paṇṇakuṭīsu sammantānaṃ [vasantānaṃ (sī.)] evarūpaṃ pāpakaṃ diṭṭhigataṃ uppannaṃ hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhūta  bhū 過分 a 存在した  
      pubbaṃ,    代的 副対 過去の →往昔  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      sattannaṃ    属絶  
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isīnaṃ    i 属絶 仙人、聖者  
      arañña    a 閑林、空閑  
      āyatane    a  
      paṇṇa    a 依(属)  
      kuṭīsu    ī 小屋、小舎  
      sammantānaṃ  śam 現分 ant 属絶 静まる、休息する、住む  
      evarūpaṃ    不変 かくのごとき  
      pāpakaṃ    a 悪しき  
      diṭṭhi  dṛś i 見、見解  
      gataṃ  gam 過分 a 行った →悪見、成見  
      uppannaṃ  ud-pad 過分 a 起こる、生ずる、発生する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti –  bhū ある、存在する  
    訳文                
     「アッサラーヤナよ、かつて、閑林処の葉庵に住まう七人の梵仙たちに、かくのごとき悪しき見解が起こりました。  
                       
                       
                       
    410-3.                
     ‘brāhmaṇova seṭṭho vaṇṇo, hīno añño vaṇṇo…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      seṭṭho    a 最上の、最勝の  
      vaṇṇo,    a 色、容色、階級  
      hīno  過分 a 劣った  
      añño    代的 他の  
      vaṇṇo…pe…    a 色、容色、階級  
    訳文                
     『婆羅門こそは最上の階級であり、他の者は劣った階級である……  
                       
                       
                       
    410-4.                
     brahmadāyādā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      brahma  bṛh 名形 依(属) 梵天  
      dāyādā’    a 相続人、後継者  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ……梵天の相続者である』と。  
                       
                       
                       
    410-5.                
     Assosi kho, assalāyana, asito devalo isi –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Assosi  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      asito    a 人名、アシタ  
      devalo    a 人名、デーヴァラ  
      isi –    i 仙人、聖者  
    訳文                
     アシタ・デーヴァラ仙は聞きました。  
                       
                       
                       
    410-6.                
     ‘sattannaṃ kira brāhmaṇisīnaṃ araññāyatane paṇṇakuṭīsu sammantānaṃ evarūpaṃ pāpakaṃ diṭṭhigataṃ uppannaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sattannaṃ kira brāhmaṇisīnaṃ araññāyatane paṇṇakuṭīsu sammantānaṃ evarūpaṃ pāpakaṃ diṭṭhigataṃ uppannaṃ – (410-2.)  
      kira    不変 伝え言う、〜という話だ  
    訳文                
     『閑林処の葉庵に住まう七人の梵仙たちに、かくのごとき悪しき見解が起こったらしい。  
                       
                       
                       
    410-7.                
     brāhmaṇova seṭṭho vaṇṇo…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇova seṭṭho vaṇṇo…pe… (410-3.)  
    訳文                
     婆羅門こそは最上の階級であり……  
                       
                       
                       
    410-8.                
     brahmadāyādā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      brahmadāyādā’ti. (410-4.)  
    訳文                
     ……梵天の相続者であると』と。  
                       
                       
                       
    410-9.                
     Atha kho, assalāyana, asito devalo isi kesamassuṃ kappetvā mañjiṭṭhavaṇṇāni dussāni nivāsetvā paṭaliyo [aṭaliyo (sī. pī.), agaliyo (syā. kaṃ.)] upāhanā āruhitvā jātarūpamayaṃ daṇḍaṃ gahetvā sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ patthaṇḍile pāturahosi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      asito    a 人名、アシタ  
      devalo    a 人名、デーヴァラ  
      isi    i 仙人、聖者  
      kesa    a  
      massuṃ    u ひげ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kappetvā  kḷp ととのえる  
      語根 品詞 語基 意味  
      mañjiṭṭha    a 有(持) 茜色の  
      vaṇṇāni    a 男→中 色、容色、階級、称讃  
      dussāni    a 布地、衣服  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivāsetvā  ni-vas 使 着衣する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paṭaliyo    i 覆いのある?  
      upāhanā    ā 履き物、草履  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āruhitvā  ā-ruh 上る、乗る、着ける  
      語根 品詞 語基 意味  
      jātarūpa    a 依(属) 黄金  
      mayaṃ    a 所成の  
      daṇḍaṃ    a 鞭、杖、棒  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gahetvā  grah 取る  
      語根 品詞 語基 意味  
      sattannaṃ     
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isīnaṃ    i 仙人、聖者  
      patthaṇḍile    a 仙居、仙人の棲み家  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāturahosi.  bhū 明らかにする、現れる  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そこで、アシタ・デーヴァラ仙は、髪とひげを整え、茜色の衣服を着けて、覆いのある草履を履き、黄金でできた杖をもって、七人の梵仙の仙窟へすがたをあらわしました。  
    メモ                
     ・paṭaliyoについては語形からpaṭaliという原形を類推し、それがさらに「覆い、膜」paṭalaという中性名詞が形容詞化して女性にかかったものではないかと推察して、上記のようにしたが、あるいはこれは「織布、羊毛布」paṭalikāの異体であろうか。  
                       
                       
                       
    410-10.                
     Atha kho, assalāyana, asito devalo isi sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ patthaṇḍile caṅkamamāno evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho, assalāyana, asito devalo isi sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ patthaṇḍile (410-9.)  
      caṅkamamāno  kram 強 現分 a 散歩する、経行する  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そしてアシタ・デーヴァラ仙は、七人の梵仙の仙窟で歩き回りながら、このように言いました。  
                       
                       
                       
    410-11.                
     ‘handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatā [gantā (syā. kaṃ. ka.)];   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘handa,    不変 いざ  
      ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ime    代的 これら  
      bhavanto  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isayo    i 仙人、聖者  
      gatā;  gam 過分 a 行った  
    訳文                
     『いざ、彼ら尊き梵仙たちはどこへ行かれたのか。  
    メモ                
     ・「梵仙たちが何だというのか」という訳も考えたが、この場合gatāの意味がよく分からなくなる。そこで諸訳に従ったが、koに「どこへ」という意味はあるのであろうか。  
                       
                       
                       
    410-12.                
     handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatā’ (410-11.)  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     いざ、彼ら尊き梵仙たちはどこへ行かれたのか』と。  
                       
                       
                       
    410-13.                
     Atha kho, assalāyana, sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      sattannaṃ     
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isīnaṃ    i 仙人、聖者  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そこで、七人の梵仙たちに、この〔思い〕が起こりました。  
                       
                       
                       
    410-14.                
     ‘ko nāyaṃ gāmaṇḍalarūpo viya sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ patthaṇḍile caṅkamamāno evamāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      ayaṃ    代的 これ  
      gāmaṇḍala    a 有(属) 牧牛者、牧童  
      rūpo    a 中→男 色、肉体、物質、形相  
      viya    不変 ごとき  
      sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ patthaṇḍile caṅkamamāno evamāha – (410-10.)  
    訳文                
     『いったい、七人の梵仙の仙窟で歩き回ってこのように言う、この牧童の如き姿の者は何者か。  
                       
                       
                       
    410-15.                
     ‘handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatā; (410-11.)  
    訳文                
     いざ、彼ら尊き梵仙たちはどこへ行かれたのか。  
                       
                       
                       
    410-16.                
     handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatāti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      handa, ko nu kho ime bhavanto brāhmaṇisayo gatāti? (410-12.)  
    訳文                
     いざ、彼ら尊き梵仙たちはどこへ行かれたのかとは。  
                       
                       
                       
    410-17.                
     Handa, naṃ abhisapāmā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Handa,    不変 いざ  
      naṃ    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisapāmā’  abhi-śap 呪う  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     いざ、我々は彼を呪ってやろう』と。  
                       
                       
                       
    410-18.                
     Atha kho, assalāyana, satta brāhmaṇisayo asitaṃ devalaṃ isiṃ abhisapiṃsu –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      satta     
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isayo    i 仙人、聖者  
      asitaṃ    a 人名、アシタ  
      devalaṃ    a 人名、デーヴァラ  
      isiṃ    i 仙人、聖者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisapiṃsu –  abhi-śap 呪う  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そこで七人の梵仙たちは、アシタ・デーヴァラ仙を呪いました。  
                       
                       
                       
    410-19.                
     ‘bhasmā, vasala [vasalī (pī.), vasali (ka.), capalī (syā. kaṃ.)], hohi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘bhasmā,    an 中(男)  
      vasala,    a 下賤の者、賤民  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hohi;  bhū ある、なる  
    訳文                
     『下賤の者よ、灰となれ。  
                       
                       
                       
    410-20.                
     bhasmā, vasala, hohī’ti [bhasmā vasala hohīti abhisapavacanaṃ sī. pī. potthakesu sakideva āgataṃ].   
      語根 品詞 語基 意味  
      bhasmā, vasala, hohī’ (410-19.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     下賤の者よ、灰となれ』と。  
                       
                       
                       
    410-21.                
     Yathā yathā kho, assalāyana, satta brāhmaṇisayo asitaṃ devalaṃ isiṃ abhisapiṃsu tathā tathā asito devalo isi abhirūpataro ceva hoti dassanīyataro ca pāsādikataro ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana, satta brāhmaṇisayo asitaṃ devalaṃ isiṃ abhisapiṃsu (410-18.)  
      tathā    不変 かく、その如く  
      tathā    不変 かく、その如く  
      asito    a 人名、アシタ  
      devalo    a 人名、デーヴァラ  
      isi    i 仙人、聖者  
      abhirūpataro    a より殊妙な、より端正な  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      dassanīyataro  dṛś a より美しい  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pāsādikataro  pra-sad a より清浄の、より端正な  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そのように七人の梵仙たちがアシタ・デーヴァラ仙を呪うと、その都度アシタ・デーヴァラ仙はより端正に、より美しく、より清浄になりました。  
                       
                       
                       
    410-22.                
     Atha kho, assalāyana, sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho, assalāyana, sattannaṃ brāhmaṇisīnaṃ etadahosi – (410-13.)  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そこで、七人の梵仙たちに、この〔思い〕が起こりました。  
                       
                       
                       
    410-23.                
     ‘moghaṃ vata no tapo, aphalaṃ brahmacariyaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘moghaṃ    a 男中 空虚の、愚鈍の  
      vata    不変 じつに  
      no    代的 私たち  
      tapo,  tap as 男中 苦行  
      aphalaṃ  a-phal a 男中 果なき  
      brahmacariyaṃ.  bṛh, car a 梵行  
    訳文                
     『じつに我々の苦行は空虚であり、梵行は無益であった。  
                       
                       
                       
    410-24.                
     Mayañhi pubbe yaṃ abhisapāma –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Mayañ    代的 私たち  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisapāma –  abhi-śap 呪う  
    訳文                
     かつて、我々がその者に、  
    メモ                
     ・訳を一部後へ。  
                       
                       
                       
    410-25.                
     bhasmā, vasala, hohi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      bhasmā, vasala, hohi; (410-19.)  
    訳文                
     下賤の者よ、灰となれ、  
                       
                       
                       
    410-26.                
     bhasmā, vasala, hohīti bhasmāva bhavati ekacco.   
      語根 品詞 語基 意味  
      bhasmā, vasala, hohīti (410-19.)  
      bhasmā    an 中(男)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavati  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekacco.    代的 一類の  
    訳文                
     下賤の者よ、灰となれと呪ったならば、一部のものはまさしく灰になった。  
                       
                       
                       
    410-27.                
     Imaṃ pana mayaṃ yathā yathā abhisapāma tathā tathā abhirūpataro ceva hoti dassanīyataro ca pāsādikataro cā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imaṃ    代的 これ  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      mayaṃ    代的 私たち  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisapāma  abhi-śap 呪う  
      tathā tathā abhirūpataro ceva hoti dassanīyataro ca pāsādikataro cā’ (410-21.)  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     しかし我々がこの者を呪うと、その都度、より端正に、より美しく、より清浄になった』と。  
                       
                       
                       
    410-28.                
     ‘Na bhavantānaṃ moghaṃ tapo, nāphalaṃ brahmacariyaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Na    不変 ない  
      bhavantānaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      moghaṃ tapo, phalaṃ brahmacariyaṃ. (410-23.)  
    訳文                
     『尊者がたの苦行は空虚ではなく、梵行は無益ではありません。  
                       
                       
                       
    410-29.                
     Iṅgha bhavanto, yo mayi manopadoso taṃ pajahathā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Iṅgha    不変 いざ  
      bhavanto,  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      mayi    代的  
      mano  man as 依(処)  
      padoso  pra-dviṣ a 瞋恚  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajahathā’  pra-hā 捨てる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     いざ尊者がたよ、およそ私に対する意のうちの瞋恚を捨てられよ』と。  
                       
                       
                       
    410-30.                
     ‘Yo bhavati manopadoso taṃ pajahāma.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Yo    代的 (関係代名詞)  
      bhavati  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      mano  man as 依(処)  
      padoso  pra-dviṣ a 瞋恚  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajahāma.  pra-hā 捨てる  
    訳文                
     『我々は、およそ尊者に対する意のうちの瞋恚を捨てましょう。  
                       
                       
                       
    410-31.                
     Ko nu bhavaṃ hotī’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      bhavaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     いったい尊者はどなたなのですか』。  
                       
                       
                       
    410-32.                
     ‘Suto nu bhavataṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Suto  śru 過分 a 聞かれた  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      bhavataṃ –  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
    訳文                
     『尊者がたはお聞き及びではありませんか。  
                       
                       
                       
    410-33.                
     asito devalo isī’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      asito    a 人名、アシタ  
      devalo    a 人名、デーヴァラ  
      isī’    i 仙人、聖者  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     アシタ・デーヴァラという仙人がいる、と』。  
                       
                       
                       
    410-34.                
     ‘Evaṃ, bho’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bho’.  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
    訳文                
     『しかり、尊者よ』。  
                       
                       
                       
    410-35.                
     ‘So khvāhaṃ, bho, homī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘So    代的 それ、彼  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ahaṃ,    代的  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      homī’  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者よ、それが私です』。  
                       
                       
                       
    410-36.                
     Atha kho, assalāyana, satta brāhmaṇisayo asitaṃ devalaṃ isiṃ abhivādetuṃ upakkamiṃsu.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      satta     
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isayo    i 仙人、聖者  
      asitaṃ    a 人名、アシタ  
      devalaṃ    a 人名、デーヴァラ  
      isiṃ    i 仙人、聖者  
      abhivādetuṃ  abhi-vad 使 不定 礼拝するため  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upakkamiṃsu.  upa-saṃ-kram 近づく  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そこで七人の梵仙たちは、アシタ・デーヴァラ仙に礼拝するため、近づきました。  
                       
                       
                       
    411-1.                
     411. ‘‘Atha kho, assalāyana, asito devalo isi satta brāhmaṇisayo etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      assalāyana,    a 人名、アッサラーヤナ  
      asito    a 人名、アシタ  
      devalo    a 人名、デーヴァラ  
      isi    i 仙人、聖者  
      satta     
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      isayo    i 仙人、聖者  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     アッサラーヤナよ、そこでアシタ・デーヴァラ仙は、七人の梵仙たちにこう言いました。  
                       
                       
                       
    411-2.                
     ‘sutaṃ metaṃ, bho, sattannaṃ kira brāhmaṇisīnaṃ araññāyatane paṇṇakuṭīsu sammantānaṃ evarūpaṃ pāpakaṃ diṭṭhigataṃ uppannaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sutaṃ  śru 名過分 a 所聞、聞かれた  
      me    代的  
      etaṃ,    代的 これ  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      sattannaṃ kira brāhmaṇisīnaṃ araññāyatane paṇṇakuṭīsu sammantānaṃ evarūpaṃ pāpakaṃ diṭṭhigataṃ uppannaṃ – (410-6.)  
    訳文                
     『尊者がたよ、私はこう聞きました。閑林処の葉庵に住まう七人の梵仙たちに、かくのごとき悪しき見解が起こったらしい。  
                       
                       
                       
    411-3.                
     brāhmaṇova seṭṭho vaṇṇo, hīno añño vaṇṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇova seṭṭho vaṇṇo, hīno añño vaṇṇo; (410-3.)  
    訳文                
     「婆羅門こそは最上の階級であり、他の者は劣った階級である。  
                       
                       
                       
    411-4.                
     brāhmaṇova sukko vaṇṇo, kaṇho añño vaṇṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      sukko    a 白い  
      vaṇṇo,    a 色、容色、階級  
      kaṇho    a 黒い  
      añño    代的 他の  
      vaṇṇo;    a 色、容色、階級  
    訳文                
     婆羅門こそは白い階級であり、他の者は黒い階級である。  
                       
                       
                       
    411-5.                
     brāhmaṇāva sujjhanti, no abrāhmaṇā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sujjhanti,  śudh 清まる  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 ない、否  
      abrāhmaṇā;  a-bṛh a 非婆羅門  
    訳文                
     婆羅門たちこそが清まるのであり、他の者たちはそうではない。  
                       
                       
                       
    411-6.                
     brāhmaṇāva brahmuno puttā orasā mukhato jātā brahmajā brahmanimmitā brahmadāyādā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      brahmuno  bṛh 名形 梵天  
      puttā    a 息子  
      orasā    a 自己から生まれる、嗣子  
      mukhato    a 口、顔  
      jātā  jan 過分 a 生まれた  
      brahma  bṛh 名形 依(奪) 梵天  
          a 生じる  
      brahma  bṛh 名形 依(具) 梵天  
      nimmitā  nir-mā 過分 a 化作の  
      brahma  bṛh 名形 依(属) 梵天  
      dāyādā    a 相続人、後継者  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     婆羅門たちこそは、梵天の子ら、嗣子たちであり、口から生まれた、梵天より生まれた、梵天による化作の、梵天の相続者である」』と。  
                       
                       
                       
    411-7.                
     ‘Evaṃ, bho’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Evaṃ, bho’. (410-34.)  
    訳文                
     『しかり、尊者よ』。  
                       
                       
                       
    411-8.                
     ‘‘‘Jānanti pana bhonto –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘‘Jānanti  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhonto –  bhū 名現分 ant 尊者らよ、君らよ、友らよ、ああ、おお  
    訳文                
     『しかし尊者がたは知っておられるのですか。  
                       
                       
                       
    411-9.                
     yā janikā mātā [janimātā (sī. syā. kaṃ. pī.)] brāhmaṇaṃyeva agamāsi, no abrāhmaṇa’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 (関係代名詞)  
      janikā    ā 生母、母  
      mātā    ar  
      brāhmaṇaṃ  bṛh a 婆羅門、司祭  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      agamāsi,  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 ない、否  
      abrāhmaṇa’n  a-bṛh a 婆羅門ならぬ  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     およそ生母たる母は、婆羅門とのみ交わったのであって、非婆羅門とではない、と』。  
                       
                       
                       
    411-10.                
     ‘No hidaṃ, bho’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘No    不変 ない、否  
      hi   不変 じつに、なぜなら  
      idaṃ,    代的 これ  
      bho’.  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
    訳文                
     『尊者よ、それは否です』。  
                       
                       
                       
    411-11.                
     ‘‘‘Jānanti pana bhonto –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Jānanti pana bhonto – (411-8.)  
    訳文                
     『また尊者がたは知っておられるのですか。  
                       
                       
                       
    411-12.                
     yā janikāmātu [janimātu (sī. syā. kaṃ. pī.)] mātā yāva sattamā mātumātāmahayugā brāhmaṇaṃyeva agamāsi, no abrāhmaṇa’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 (関係代名詞)  
      janikā    ā 生母、母  
      mātu    ar 依(属)  
      mātā    ar  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      sattamā    a 第七  
      mātu    ar 依(属)  
      mātā    ar 依(属)  
      maha    ant  
      yugā  yuj a 年代、時代  
      brāhmaṇaṃyeva agamāsi, no abrāhmaṇa’nti? (411-9.)  
    訳文                
     およそ生母たる母の母、〔さらに〕七世代までの母の母は、婆羅門とのみ交わったのであって、非婆羅門とではない、と』。  
    メモ                
     ・『ソーナダンダ経』『クータダンタ経』にyāva sattamā pitāmahayugāという表現あり。そちらで苦し紛れに解釈した文法事項を援用したが、未だこれでよいか不明。  
                       
                       
                       
    411-13.                
     ‘No hidaṃ, bho’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘No hidaṃ, bho’. (411-10.)  
    訳文                
     『尊者よ、それは否です』。  
                       
                       
                       
    411-14.                
     ‘‘‘Jānanti pana bhonto –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Jānanti pana bhonto – (411-8.)  
    訳文                
     『また尊者がたは知っておられるのですか。  
                       
                       
                       
    411-15.                
     yo janako pitā [janipitā (sī. syā. kaṃ. pī.)] brāhmaṇiṃyeva agamāsi, no abrāhmaṇi’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      janako  jan a 令生の  
      pitā    ar  
      brāhmaṇiṃ  bṛh ī 婆羅門女  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      agamāsi,  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 ない、否  
      abrāhmaṇi’n  a-bṛh ī 非婆羅門女  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     およそ令生の父は、婆羅門女性とのみ交わったのであって、非婆羅門女性とではない、と』。  
    メモ                
     ・しかし父親が婆羅門以外の女性と不義をなしたとしても、それは正妻との息子の血統の不純性の根拠とはなり得ないのではないか。一般論として血統の純粋性などあやしいものだ、という話か。  
                       
                       
                       
    411-16.                
     ‘No hidaṃ, bho’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘No hidaṃ, bho’. (411-10.)  
    訳文                
     『尊者よ、それは否です』。  
                       
                       
                       
    411-17.                
     ‘‘‘Jānanti pana bhonto –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Jānanti pana bhonto – (411-8.)  
    訳文                
     『また尊者がたは知っておられるのですか。  
                       
                       
                       
    411-18.                
     yo janakapitu [janipitu (sī. syā. kaṃ. pī.)] pitā yāva sattamā pitupitāmahayugā brāhmaṇiṃyeva agamāsi, no abrāhmaṇi’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      janaka  jan a 令生の  
      pitu    ar 依(属)  
      pitā    ar  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      sattamā    a 第七  
      pitu    ar 依(属)  
      pitā    ar 依(属)  
      maha    ant  
      yugā  yuj a 年代、時代  
      brāhmaṇiṃyeva agamāsi, no abrāhmaṇi’nti? (411-15.)  
    訳文                
     およそ令生の父の父、〔さらに〕七世代までの父の父は、婆羅門女性とのみ交わったのであって、非婆羅門女性とではない、と』。  
                       
                       
                       
    411-19.                
     ‘No hidaṃ, bho’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘No hidaṃ, bho’. (411-10.)  
    訳文                
     『尊者よ、それは否です』。  
                       
                       
                       
    411-20.                
     ‘‘‘Jānanti pana bhonto –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Jānanti pana bhonto – (411-8.)  
    訳文                
     『また尊者がたは知っておられるのですか。  
                       
                       
                       
    411-21.                
     yathā gabbhassa avakkanti hotī’ti [na mayaṃ jānāma bho yathā gabbhassa avakkanti hotīti. yathā kathaṃ pana bho gabbhassa avakkanti hotīti. (ka.)]?   
      語根 品詞 語基 意味  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      gabbhassa    a 母胎、胎児  
      avakkanti  ava-kram i 来下、下生、顕現  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     〔どの〕ように胎児の来下があるのか、と』。  
                       
                       
                       
    411-22.                
     ‘Jānāma mayaṃ, bho –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘Jānāma  jan 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      mayaṃ,    代的 私たち  
      bho –  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
    訳文                
     『尊者よ、我々は知っています。  
                       
                       
                       
    411-23.                
     yathā gabbhassa avakkanti hoti [na mayaṃ jānāma bho yathā gabbhassa avakkanti hotīti. yathā kathaṃ pana bho gabbhassa avakkanti hotīti. (ka.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      yathā gabbhassa avakkanti hoti. (411-21.)  
    訳文                
     〔どの〕ように胎児の来下があるのか〔を〕。  
                       
                       
                       
    411-24.                
     Idha mātāpitaro ca sannipatitā honti, mātā ca utunī hoti, gandhabbo ca paccupaṭṭhito hoti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      mātā    ar  
      pitaro    ar  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sannipatitā  saṃ-ni-pat 過分 a 集合、結合、和合  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      honti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      mātā    ar  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      utunī    ī 月経婦、受胎期にある女性  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      gandhabbo    a 乾達婆、ガンダッバ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paccupaṭṭhito  prati-ud-sthā 過分 a 現れた、現起した  
      hoti;  同上  
    訳文                
     ここに、母父が和合し、しかし母が受胎期にあり、ガンダッバが現れている〔とします〕。  
    メモ                
     ・「中部」038『大愛尽経』にパラレル。  
                       
                       
                       
    411-25.                
     evaṃ tiṇṇaṃ sannipātā gabbhassa avakkanti hotī’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      tiṇṇaṃ     
      sannipātā  saṃ-ni-pat a 集合、結合、和合  
      gabbhassa avakkanti hotī’ti. (411-21.)  
    訳文                
     このような三事の和合より胎児の来下があります』。  
                       
                       
                       
    411-26.                
     ‘‘‘Jānanti pana bhonto –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Jānanti pana bhonto – (411-8.)  
    訳文                
     『しかし尊者がたは知っておられるのですか。  
                       
                       
                       
    411-27.                
     taggha [yagghe (sī. syā. kaṃ. pī.)], so gandhabbo khattiyo vā brāhmaṇo vā vesso vā suddo vā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      taggha,    不変 たしかに  
      so    代的 それ、彼  
      gandhabbo    a 乾達婆、ガンダッバ  
      khattiyo    a 士族、王族、刹帝利  
          不変 あるいは  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
          不変 あるいは  
      vesso    a 庶民、毘舎  
          不変 あるいは  
      suddo    a 隷民、奴隷、首陀羅  
      vā’    不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     そのガンダッバが士族であるのか、婆羅門であるのか、庶民であるのか、あるいは隷民であるのか〔を〕』。  
                       
                       
                       
    411-28.                
     ‘Na mayaṃ, bho, jānāma –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Na    不変 ない  
      mayaṃ,    代的 私たち  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāma –  jñā 知る  
    訳文                
     『尊者よ、我々は知りません』。  
                       
                       
                       
    411-29.                
     taggha so gandhabbo khattiyo vā brāhmaṇo vā vesso vā suddo vā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taggha so gandhabbo khattiyo vā brāhmaṇo vā vesso vā suddo vā’ti. (411-27.)  
    訳文                
     そのガンダッバが士族であるのか、婆羅門であるのか、庶民であるのか、あるいは隷民であるのか〔を〕』。  
                       
                       
                       
    411-30.                
     ‘Evaṃ sante, bho, jānātha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      sante,  as 現分 ant ある、なる  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānātha –  jñā 知る  
    訳文                
     『尊者がたよ、そのようであるならば、あなたたちは知っている〔のでしょうか〕。  
                       
                       
                       
    411-31.                
     ke tumhe hothā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ke    代的 何、誰  
      tumhe    代的 あなたたち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hothā’  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     あなたがたが何者であるのか〔を〕』。  
                       
                       
                       
    411-32.                
     ‘Evaṃ sante, bho, na mayaṃ jānāma –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      sante,  as 現分 ant ある、なる  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      na    不変 ない  
      mayaṃ    代的 私たち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāma –  jñā 知る  
    訳文                
     『尊者よ、そのようであるならば、我々は知らない〔ことになります〕。  
                       
                       
                       
    411-33.                
     ke mayaṃ homā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ke    代的 何、誰  
      mayaṃ    代的 私たち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      homā’  bhū