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     Khattiyaseṭṭhabhāvo  
      語根 品詞 語基 意味  
      Khattiya   a 依(属) 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      seṭṭha   a 最上の、最勝の、殊勝の  
      bhāvo bhū a 性質、状態  
    訳文                
     【刹帝利の優位性】  
    メモ                
     ・持業釈と、有財釈化した持業釈によって【刹帝利なる殊勝性のもの】という読みも可能であろう。  
                       
                       
                       
    275-1.                
     275. Atha kho bhagavā ambaṭṭhaṃ māṇavaṃ āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      ambaṭṭhaṃ    a 人名、アンバッタ  
      māṇavaṃ    a 学童、青年、若い婆羅門  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –  ā-mantra 呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は、アンバッタ青年へ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    275-2.                
     ‘‘taṃ kiṃ maññasi, ambaṭṭha, idha khattiyakumāro brāhmaṇakaññāya saddhiṃ saṃvāsaṃ kappeyya, tesaṃ saṃvāsamanvāya putto jāyetha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      kiṃ    不変 何、どう  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      maññasi,  man 考える  
      語根 品詞 語基 意味  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      khattiya   a 依(属) 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      kumāro    a 子供、童子  
      brāhmaṇa bṛh a 依(属) 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      kaññāya    ā 娘、少女  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      saṃvāsaṃ  saṃ-vas a 共住、同住、性交、親交  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kappeyya,  kḷp なす、営む、整える、準備する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      saṃvāsam saṃ-vas a 共住、同住、性交、親交  
      anvāya    不変 従って(anu-iの連続体より)  
      putto    a 息子  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jāyetha.  jan 受 うまれる  
    訳文                
     「アンバッタよ、これをどう考えますか。ここに、刹帝利の子息が婆羅門の娘とともに共住をなしたとして、彼らの共住の結果、息子が生まれたとします。  
                       
                       
                       
    275-3.                
     Yo so khattiyakumārena brāhmaṇakaññāya putto uppanno, api nu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yo    代的 (関係代名詞)  
      so    代的 それ、彼  
      khattiya   a 依(属) 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      kumārena    a 子供、童子  
      brāhmaṇa bṛh a 依(属) 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      kaññāya    ā 娘、少女  
      putto    a 息子  
      uppanno,  ud-pad 過分 a 起こる、生ずる、発生する  
      api    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      so    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      labhetha  labh 得る  
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇesu  bṛh a 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      āsanaṃ  ās a  
          不変 あるいは  
      udakaṃ    a  
      vā’’   不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     刹帝利の子息によって、婆羅門の娘から生まれたその息子、かれはいったい、婆羅門たちの間で、座を、あるいは水を得られるでしょうか」  
                       
                       
                       
    275-4.                
     ‘‘Labhetha, bho gotama’’.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘Labhetha,  labh 得る  
      語根 品詞 語基 意味  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama’’.    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、得られるでしょう」  
                       
                       
                       
    275-5.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Api    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu   不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      naṃ    代的 それ、彼  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhojeyyuṃ  bhuj 使 食べさせる、養育する、待遇する  
      語根 品詞 語基 意味  
      saddhe    a 男中 亡者供養会、供物  
          不変 あるいは  
      thāli   i, ī 依(具) 土器、壺、大皿、鍋  
      pāke  pac a 煮られた物、調理した食物 →祭食、鉢供、乳粥  
          不変 あるいは  
      yaññe  yaj a 供犠、犠牲祭、献供、供養、祭祀、祭式、祭壇  
          不変 あるいは  
      pāhune  pra-ā-hu a 男中 客人、饗宴、贈物を交換する祭式  
      vā’’   不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、亡者供養祭、乳粥祭、供犠祭、あるいは饗宴において、かれをもてなしてくれるでしょうか」  
    メモ                
     ・thālipākaPTS辞書によればan offering of barley or rice cooked in milk とのこと。諸訳はおそらく『註』に従い、祝祭などと訳す。  
                       
                       
                       
    275-6.                
     ‘‘Bhojeyyuṃ, bho gotama’’.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘Bhojeyyuṃ,  bhuj 使 食べさせる、養育する、待遇する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama’’.    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、もてなすことでしょう」  
                       
                       
                       
    275-7.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      naṃ    代的 それ、彼  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      mante    a 呪、経文  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vāceyyuṃ  vac 使 説かせる、誦せしむ、教える  
      語根 品詞 語基 意味  
          不変 あるいは  
      no    不変 ない、否/〜かどうか  
      vā’’   不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、かれへ諸経を口授してくれるでしょうか、あるいは否でしょうか」  
                       
                       
                       
    275-8.                
     ‘‘Vāceyyuṃ, bho gotama’’.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘Vāceyyuṃ,  vac 使 説かせる、誦せしむ、教える  
      語根 品詞 語基 意味  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama’’.    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、口授することでしょう」  
                       
                       
                       
    275-9.                
     ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu   不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      assa    代的 これ  
      itthīsu    i, ī 女性、婦人  
      āvaṭaṃ  ā-vṛ 過分 a 覆われた、閉じた  
          不変 あるいは  
      assa    代的 これ  
      anāvaṭaṃ  an-ā-vṛ 過分 a 覆われない、閉じない  
      vā’’   不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「いったいまた、〔婆羅門の〕女性たちにあっては、彼を閉め出すでしょうか、閉め出さないでしょうか」  
                       
                       
                       
    275-10.                
     ‘‘Anāvaṭaṃ hissa, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Anāvaṭaṃ  an-ā-vṛ 過分 a 覆われない、閉じない  
      hi   不変 じつに、なぜなら  
      assa,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama’’.    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、閉め出さないことでしょう」  
                       
                       
                       
    275-11.                
     ‘‘Apinu naṃ khattiyā khattiyābhisekena abhisiñceyyu’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      naṃ    代的 それ、彼  
      khattiyā    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      khattiya   a 依(属) 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      abhisekena  abhi-sic a 灌頂  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisiñceyyu’’n abhi-sic 注ぐ  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「いったいまた、刹帝利たちは、彼へ刹帝利の灌頂を注ぐ(王として即位させる)でしょうか」  
                       
                       
                       
    275-12.                
     ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No    不変 ない、否/〜かどうか  
      hi   不変 じつに、なぜなら  
      idaṃ,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama’’.    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、それは否です」  
                       
                       
                       
    275-13.                
     ‘‘Taṃ kissa hetu’’?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的  
      hetu’’?  hi u 副対 因、原因、理由  
    訳文                
     「それは何故でしょうか」  
                       
                       
                       
    275-14.                
     ‘‘Mātito hi, bho gotama, anupapanno’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Mātito    ar  
      hi,    不変 じつに、なぜなら  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama,    a 人名、ゴータマ  
      anupapanno’’ an-upa-pad 過分 a 生まれない、往生しない、再生しない  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、なぜなら、〔刹帝利の〕母から生まれていないからです」  
                       
                       
                       
    275-15.                
     ‘‘Taṃ kiṃ maññasi, ambaṭṭha, idha brāhmaṇakumāro khattiyakaññāya saddhiṃ saṃvāsaṃ kappeyya, tesaṃ saṃvāsamanvāya putto jāyetha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Taṃ kiṃ maññasi, ambaṭṭha, idha (275-2.)  
      brāhmaṇa bṛh a 依(属) 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      kumāro    a 子供、童子  
      khattiya   a 依(属) 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      kaññāya    ā 娘、少女  
      saddhiṃ saṃvāsaṃ kappeyya, tesaṃ saṃvāsamanvāya putto jāyetha. (275-2.)  
    訳文                
     「アンバッタよ、これをどう考えますか。ここに、婆羅門の子息が刹帝利の娘とともに共住をなしたとして、彼らの共住の結果、息子が生まれたとします。  
                       
                       
                       
    275-16.                
     Yo so brāhmaṇakumārena khattiyakaññāya putto uppanno, apinu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yo    代的 (関係代名詞)  
      so    代的 それ、彼  
      brāhmaṇa bṛh a 依(属) 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
      kumārena    a 子供、童子  
      khattiya   a 依(属) 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      kaññāya    ā 娘、少女  
      putto uppanno, apinu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti? (275-3.)  
    訳文                
     婆羅門の子息によって、刹帝利の娘から生まれたその息子、かれはいったい、婆羅門たちの間で、座を、あるいは水を得られるでしょうか」  
                       
                       
                       
    275-17.                
     ‘‘Labhetha, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Labhetha, bho gotama’’.  (275-4.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、得られるでしょう」  
                       
                       
                       
    275-18.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti? (275-5.)  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、亡者供養祭、乳粥祭、供犠祭、あるいは饗宴において、かれをもてなしてくれるでしょうか」  
                       
                       
                       
    275-19.                
     ‘‘Bhojeyyuṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhojeyyuṃ, bho gotama’’. (275-6.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、もてなすことでしょう」  
                       
                       
                       
    275-20.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti? (275-7.)  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、かれへ諸経を口授してくれるでしょうか、あるいは否でしょうか」  
                       
                       
                       
    275-21.                
     ‘‘Vāceyyuṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Vāceyyuṃ, bho gotama’’.  (275-8.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、口授することでしょう」  
                       
                       
                       
    275-22.                
     ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti? (275-9.)  
    訳文                
     「いったいまた、〔婆羅門の〕女性たちにあっては、彼を閉め出すでしょうか、閉め出さないでしょうか」  
                       
                       
                       
    275-23.                
     ‘‘Anāvaṭaṃ hissa, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Anāvaṭaṃ hissa, bho gotama’’.  (275-10.)  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、閉め出さないことでしょう」  
                       
                       
                       
    275-24.                
     ‘‘Apinu naṃ khattiyā khattiyābhisekena abhisiñceyyu’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ khattiyā khattiyābhisekena abhisiñceyyu’’nti?  (275-11.)  
    訳文                
     「いったいまた、刹帝利たちは、彼へ刹帝利の灌頂を注ぐ(王として即位させる)でしょうか」  
                       
                       
                       
    275-25.                
     ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’. (275-12.)  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、それは否です」  
                       
                       
                       
    275-26.                
     ‘‘Taṃ kissa hetu’’?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Taṃ kissa hetu’’?  (275-13.)  
    訳文                
     「それは何故でしょうか」  
                       
                       
                       
    275-27.                
     ‘‘Pitito hi, bho gotama, anupapanno’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Pitito    ar  
      hi, bho gotama, anupapanno’’ti.  (275-14.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、なぜなら、〔刹帝利の〕父から生まれていないからです」  
                       
                       
                       
    276-1.                
     276. ‘‘Iti kho, ambaṭṭha, itthiyā vā itthiṃ karitvā purisena vā purisaṃ karitvā khattiyāva seṭṭhā, hīnā brāhmaṇā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      itthiyā    i, ī 女性、婦人  
          不変 あるいは  
      itthiṃ    i, ī 女性、婦人  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karitvā  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      purisena    a 人、男性  
          不変 あるいは  
      purisaṃ    a 人、男性  
      karitvā  同上  
      khattiyā   a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      seṭṭhā,    a 最上の、最勝の、殊勝の  
      hīnā    a 劣った  
      brāhmaṇā.  bṛh a 婆羅門  
    訳文                
     「じつにアンバッタよ、このように、女性と女性を〔比較〕しても、男性と男性を〔比較〕しても、刹帝利こそが優れており、劣っているのは婆羅門なのです」  
    訳文                
     ・『南伝』、『原始』に従って補訳した(PTS版をチェック)。  
                       
                       
                       
    276-2.                
     Taṃ kiṃ maññasi, ambaṭṭha, idha brāhmaṇā brāhmaṇaṃ kismiñcideva pakaraṇe khuramuṇḍaṃ karitvā bhassapuṭena vadhitvā raṭṭhā vā nagarā vā pabbājeyyuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      kiṃ    不変 何、どう  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      maññasi,  man 考える  
      語根 品詞 語基 意味  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      brāhmaṇaṃ  bṛh a 婆羅門  
      kismiñci   代的 何らかの、何者であれ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      pakaraṇe  pra-kṛ a 遂行、機会、品類、論書、論  
      khura   a 依(具) 剃刀  
      muṇḍaṃ    a 剃頭、禿頭の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karitvā  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhassa   a 依(属)  
      puṭena    a 容器、袋、箱、空洞  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadhitvā  vadh 殺す、打つ  
      語根 品詞 語基 意味  
      raṭṭhā    a 国、王国  
          不変 あるいは  
      nagarā    a 町、都市  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pabbājeyyuṃ.  pra-vraj 使 追放する、放逐する、出家させる  
    訳文                
     「アンバッタよ、これをどう考えますか。ここに、婆羅門たちが、〔とある〕婆羅門を、なにがしかの〔悪い〕行いによって、剃刀で禿頭にし、灰容器によって打ち付けて、国あるいは町から追放したとしましょう。  
    訳文                
     ・灰は辞書類にはbhasmaで出る。bhassaは語根bhāṣよりの中性名詞で「言、談」の義。ここでも諸訳に同じく『註』の解釈に従い「灰容器」とするが、これが経の本意であるかは不明。PTS辞書にはbhatta-puṭabag with provisionsすなわち食料袋という語が出るが、あるいはこの誤記か。だとすれば、遍歴用の食料袋をたたきつけて追い出す、というニュアンスになろうが、いずれ想像の域を出ない。  
                       
                       
                       
    276-3.                
     Apinu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
       Apinu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti? (275-3.)  
    訳文                
     かれはいったい、婆羅門たちの間で、座を、あるいは水を得られるでしょうか」  
                       
                       
                       
    276-4.                
     ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’. (275-12.)  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、それは否です」  
                       
                       
                       
    276-5.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti? (275-5.)  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、亡者供養祭、乳粥祭、供犠祭、あるいは饗宴において、かれをもてなしてくれるでしょうか」  
                       
                       
                       
    276-6.                
     ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’. (275-12.)  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、それは否です」  
                       
                       
                       
    276-7.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti? (275-7.)  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、かれへ諸経を口授してくれるでしょうか、あるいは否でしょうか」  
                       
                       
                       
    276-8.                
     ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No hidaṃ, bho gotama’’. (275-12.)  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、それは否です」  
                       
                       
                       
    276-9.                
     ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti? (275-9.)  
    訳文                
     「いったいまた、〔婆羅門の〕女性たちにあっては、彼を閉め出すでしょうか、閉め出さないでしょうか」  
                       
                       
                       
    276-10.                
     ‘‘Āvaṭaṃ hissa, bho gotama’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Āvaṭaṃ  ā-vṛ 過分 a 覆う、閉じる  
      hi   不変 じつに、なぜなら  
      assa,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama’’.    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、閉め出すことでしょう」  
                       
                       
                       
    276-11.                
     ‘‘Taṃ kiṃ maññasi, ambaṭṭha, idha khattiyā khattiyaṃ kismiñcideva pakaraṇe khuramuṇḍaṃ karitvā bhassapuṭena vadhitvā raṭṭhā vā nagarā vā pabbājeyyuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Taṃ kiṃ maññasi, ambaṭṭha, idha (275-9.)  
      khattiyā    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      khattiyaṃ    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      kismiñcideva pakaraṇe khuramuṇḍaṃ karitvā bhassapuṭena vadhitvā raṭṭhā vā nagarā vā pabbājeyyuṃ. (275-9.)  
    訳文                
     「アンバッタよ、これをどう考えますか。ここに、刹帝利たちが、〔とある〕刹帝利を、なにがしかの〔悪い〕行いによって、剃刀で禿頭にし、灰容器によって打ち付けて、国あるいは町から追放したとしましょう。  
                       
                       
                       
    276-12.                
     Apinu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
       Apinu so labhetha brāhmaṇesu āsanaṃ vā udakaṃ vā’’ti? (275-3.)  
    訳文                
     かれはいったい、婆羅門たちの間で、座を、あるいは水を得られるでしょうか」  
                       
                       
                       
    276-13.                
     ‘‘Labhetha, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Labhetha, bho gotama’’.  (275-4.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、得られるでしょう」  
                       
                       
                       
    276-14.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā bhojeyyuṃ saddhe vā thālipāke vā yaññe vā pāhune vā’’ti? (275-5.)  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、亡者供養祭、乳粥祭、供犠祭、あるいは饗宴において、かれをもてなしてくれるでしょうか」  
                       
                       
                       
    276-15.                
     ‘‘Bhojeyyuṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhojeyyuṃ, bho gotama’’. (275-6.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、もてなすことでしょう」  
                       
                       
                       
    276-16.                
     ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinu naṃ brāhmaṇā mante vāceyyuṃ vā no vā’’ti? (275-7.)  
    訳文                
     「いったいまた、婆羅門たちは、かれへ諸経を口授してくれるでしょうか、あるいは否でしょうか」  
                       
                       
                       
    276-17.                
     ‘‘Vāceyyuṃ, bho gotama’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Vāceyyuṃ, bho gotama’’.  (275-8.)  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、口授することでしょう」  
                       
                       
                       
    276-18.                
     ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Apinussa itthīsu āvaṭaṃ vā assa anāvaṭaṃ vā’’ti? (275-9.)  
    訳文                
     「いったいまた、〔婆羅門の〕女性たちにあっては、彼を閉め出すでしょうか、閉め出さないでしょうか」  
                       
                       
                       
    276-19.                
     ‘‘Anāvaṭaṃ hissa, bho gotama’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Anāvaṭaṃ hissa, bho gotama’’.  (275-10.)  
    訳文                
     「じつに尊者ゴータマよ、閉め出さないことでしょう」  
                       
                       
                       
    277-1.                
     277. ‘‘Ettāvatā kho, ambaṭṭha, khattiyo paramanihīnataṃ patto hoti, yadeva naṃ khattiyā khuramuṇḍaṃ karitvā bhassapuṭena vadhitvā raṭṭhā vā nagarā vā pabbājenti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ettāvatā    不変 これだけ、この範囲で  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      khattiyo    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      parama   a 最高の、最上の、最勝の、第一の  
      nihīnataṃ  ni-hā ā 下劣、下賤  
      patto  pat 過分 a 落ちた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yad   代的 (関係代名詞)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      naṃ    代的 それ、彼  
      khattiyā    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      khuramuṇḍaṃ karitvā bhassapuṭena vadhitvā raṭṭhā vā nagarā vā (276-2.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pabbājenti.  pra-vraj 使 追放する、放逐する、出家させる  
    訳文                
     「じつにアンバッタよ、その者を刹帝利たちが剃刀で禿頭にし、灰容器によって打ち付けて、国あるいは町から追放する、そのような者は、刹帝利の内で最も下賤に落ちた者です。  
                       
                       
                       
    277-2.                
     Iti kho, ambaṭṭha, yadā khattiyo paramanihīnataṃ patto hoti, tadāpi khattiyāva seṭṭhā, hīnā brāhmaṇā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      yadā    不変 〜のときに  
      khattiyo    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      parama   a 最高の、最上の、最勝の、第一の  
      nihīnataṃ  ni-hā ā 下劣、下賤  
      patto  pat 過分 a 落ちた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadā   不変 〜のときに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      khattiyā   a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      seṭṭhā,    a 最上の、最勝の、殊勝の  
      hīnā    a 劣った  
      brāhmaṇā.  bṛh a 婆羅門、ブラーフマナ、司祭  
    訳文                
     じつにアンバッタよ、そのような、刹帝利が最も下賤に落ちたとき、そのような場合ですら、刹帝利こそが優れており、劣っているのは婆羅門なのです。  
                       
                       
                       
    277-3.                
     Brahmunā pesā, ambaṭṭha [brahmunāpi ambaṭṭha (ka.), brahmunāpi eso ambaṭṭha (pī.)], sanaṅkumārena gāthā bhāsitā –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Brahmunā  bṛh 名形 an(特) 梵、梵天  
      pi   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      esā,    代的 これ、彼女  
      ambaṭṭha    a 人名、アンバッタ  
      sanaṅkumārena    a 人名、サナンクマーラ  
      gāthā    ā  
      bhāsitā – bhāṣ 名過分 a 中→女 説かれた  
    訳文                
     アンバッタよ、梵天サナンクマーラによっても、この偈が説かれました。  
    メモ                
     ・『原始』の注によれば、サナトクマーラ(梵名)はバラモン系文献において梵天の息子とされ、『マハーバーラタ』では、ここと同じクシャトリヤ優位説を説くという(『原始仏典』第一巻610頁)。史実の釈尊がしばしば述べられるように「四姓制度を否定した」かどうかは別の問題としてさておくとしても、この経の刹帝利優位説が説かれるシーンが、バラモン系文献(特に司祭階級の相対的衰退が始まったウパニシャッド期のそれ)に起源をもつエピソードを、釈尊に仮託したものである可能性も想定できよう。  
                       
                       
                       
    277-4.                
     ‘Khattiyo seṭṭho janetasmiṃ,Ye gottapaṭisārino;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Khattiyo    a 刹帝利、クシャトリヤ、王族  
      seṭṭho    a 最上の、最勝の、殊勝の  
      jane   a 人、人々  
      etasmiṃ,   代的 これ、彼  
      Ye    代的 (関係代名詞)  
      gotta   a 依(対) 氏、氏姓、種姓、家系  
      paṭisārino; prati-sṛ in 依止する、帰属する  
    訳文                
     『♪種姓に属するものたちがあり、その人々のうち刹帝利が最上である。  
    メモ                
     ・偈であることを♪マークで示すことにする。諸訳、特に『南伝』のように七五調などで偈らしく訳する手法はとらないこととする。  
                       
                       
                       
    277-5.                
     Vijjācaraṇasampanno,So seṭṭho devamānuse’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Vijjā vid ā 明、智、呪,陀羅尼、学術、魔術  
      caraṇa car a 依(具) 行、行為、実践、徳行  
      sampanno, saṃ-pad 過分 a 具足した、成就した →明行足  
      So    代的 それ、彼  
      seṭṭho    a 最上の、最勝の、殊勝の  
      deva   a 天、神  
      mānuse’   名形 a 男中 人間  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪明行足あり、かれが人天のうちで最上である』と。  
                       
                       
                       
    277-6.                
     ‘‘Sā kho panesā, ambaṭṭha, brahmunā sanaṅkumārena gāthā sugītā no duggītā, subhāsitā no dubbhāsitā, atthasaṃhitā no anatthasaṃhitā, anumatā mayā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sā    代的 それ、彼女  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana   不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      esā,   代的 これ、彼女  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      brahmunā  bṛh 名形 an(特) 梵、梵天  
      sanaṅkumārena    a 人名、サナンクマーラ  
      gāthā    ā  
      sugītā  su-gai 過分 a よく歌われた、韻律にかなった  
      no    不変 ない、否/〜かどうか  
      duggītā,  dur-gai 過分 a 悪しく歌われた  
      subhāsitā  su-bhāṣ 過分 a よく説かれた  
      no    不変 ない、否/〜かどうか  
      dubbhāsitā,  dur-bhāṣ 過分 a 悪しく説かれた  
      attha    a 男中 依(具) 意味  
      saṃhitā saṃ-dhā 過分 a 伴った、そなえた  
      no    不変 ない、否/〜かどうか  
      anattha   a 男中 依(具) 無意味  
      saṃhitā,  saṃ-dhā 過分 a 伴った、そなえた  
      anumatā  anu-man 過分 a 同意された、承認された  
      mayā.    代的  
    訳文                
     じつにまたアンバッタよ、その、梵天サナンクマーラによるこの偈は、よく歌われたものであり、悪しく歌われたものならず、よく説かれたものであり、悪しく説かれたものならず、意味をそなえたものであり、意味をそなえないものならず、私によって承認されたものです。  
                       
                       
                       
    277-7.                
     Ahampi hi, ambaṭṭha, evaṃ vadāmi –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aham   代的  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      hi,    不変 じつに、なぜなら  
      ambaṭṭha,    a 人名、アンバッタ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadāmi – vad いう  
    訳文                
     なぜならアンバッタよ、私もまたこのようにいうからです。  
                       
                       
                       
    277-8.                
     ‘Khattiyo seṭṭho janetasmiṃ, Ye gottapaṭisārino;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘Khattiyo seṭṭho janetasmiṃ, Ye gottapaṭisārino; (277-4.)  
    訳文                
     『♪種姓に属するものたちがあり、その人々のうち刹帝利が最上である。  
                       
                       
                       
    277-9.                
     Vijjācaraṇasampanno, So seṭṭho devamānuse’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Vijjācaraṇasampanno, So seṭṭho devamānuse’ti. (277-5.)  
    訳文                
     ♪明行足あり、かれが人天のうちで最上である』と。  
                       
                       
                       
     Bhāṇavāro paṭhamo.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhāṇa bhaṇ a 依(属) 誦、習誦  
      vāro  vṛ a 回、順番、順、時、機会、分、章、曜日  
      paṭhamo.   a 第一  
    訳文                
     第一誦分〔終わる〕。  
                       
                       
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