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    Paṭhamajjhānaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paṭhama   a 初の、第一の  
      jhānaṃ dhyai a  
    訳文                
     【初禅】  
    メモ                
     ・以下、『梵網経』の【現法涅槃論】章と共通の定型句を多く含む。  
                       
                       
                       
    226-1.                
     226. ‘‘So vivicceva kāmehi, vivicca akusalehi dhammehi savitakkaṃ savicāraṃ vivekajaṃ pītisukhaṃ paṭhamaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘So   代的 それ、彼  
      vivicca vi-vic 不変 離れて、遠離して(viviccatiの連続体)  
      eva   不変 まさに、のみ、じつに  
      kāmehi   a 欲、愛欲、欲念、欲情、欲楽  
      vivicca vi-vic 不変 離れて、遠離して(viviccatiの連続体)  
      akusalehi   a 不善の  
      dhammehi dhṛ a 法、状態、性質、道、権利、事物、教法、正理  
      savitakkaṃ   a 有尋  
      savicāraṃ sa-vi-car a 有伺  
      vivekajaṃ vi-vic, jan a 遠離、独処より生じた(奪格の有財釈で語尾-jaがつく)  
      pīti   i 有(相) 喜、喜悦  
      sukhaṃ   名形 a  
      paṭhamaṃ   a 初の、第一の  
      jhānaṃ dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati. vi-hṛ 住する  
    訳文                
     かれは、じつに欲から遠離し、不善の諸法から遠離して、尋をともない、伺をともない、遠離より生じた喜と楽ある初禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    226-2.                
     So imameva kāyaṃ vivekajena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa vivekajena pītisukhena apphuṭaṃ hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imam   代的 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kāyaṃ    a  
      vivekajena  vi-vic, jan a 遠離、独処より生じた(奪格の有財釈で語尾-jaがつく)  
      pīti   i 喜、喜悦  
      sukhena    名形 a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisandeti  abhi-syand 使 等流させる、充たす  
      parisandeti  pari-syand 使 回流させる、水を充たす、湿らせる  
      paripūreti  pari-pṝ 使 完成させる、遍く充たす  
      parippharati,  pari-sphur 遍満する、行き渡る  
      語根 品詞 語基 意味  
      na   不変 ない  
      assa    代的 これ、かれ  
      kiñci    不変 いかなる  
      sabbāvato    ant すべての、全部  
      kāyassa    a  
      vivekajena  vi-vic, jan a 遠離、独処より生じた(奪格の有財釈で語尾-jaがつく)  
      pīti   i 喜、喜悦  
      sukhena    名形 a  
      apphuṭaṃ  a-spṛś a 触れない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     かれは、じつにその身を、遠離より生じた喜楽によって浸し、潤し、充たし、遍満させます。彼の全身のどこであれ、遠離より生じた喜楽によって触れられないところはありません。  
                       
                       
                       
    227-1.                
     227. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, dakkho nhāpako vā nhāpakantevāsī vā kaṃsathāle nhānīyacuṇṇāni ākiritvā udakena paripphosakaṃ paripphosakaṃ sanneyya, sāyaṃ nhānīyapiṇḍi snehānugatā snehaparetā santarabāhirā phuṭā snehena, na ca paggharaṇī;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      dakkho    名形 a 中→男 巧みな、有能、熟練  
      nhāpako  snā 使 a 助浴者、浴僕  
          不変 あるいは  
      nhāpaka snā 使 a 依(属) 助浴者、浴僕  
      antevāsī  ante-vas in 内住者、住み込み弟子、近侍  
          不変 あるいは  
      kaṃsa   a 依(属) 青銅、銅、銅貨幣、銅鑼  
      thāle    a 皿、盤  
      nhānīya snā a 入浴用の  
      cuṇṇāni  carv 名過分 a 砕かれた、砕末、粉末、粉、洗粉 →粉石けん  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ākiritvā  ā-kīr 散布する  
      語根 品詞 語基 意味  
      udakena    a  
      paripphosakaṃ    不変 よく降り注いで  
      paripphosakaṃ    不変 よく降り注いで  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sanneyya,  saṃ-nī こねる  
      語根 品詞 語基 意味  
      sa   代的 それ、彼  
      ayaṃ    代的 これ  
      nhānīya snā a 入浴用の  
      piṇḍi    ī 丸、球、団  
      sneha snih a 有(属) 湿潤、愛情、愛執、親愛  
      anugatā  abu-gam 過分 a 随行した、従った、犠牲となった、苦しんだ  
      sneha snih a 有(具) 湿潤、愛情、愛執、親愛  
      paretā  para-ā-i 過分 a 打ち勝たれた、負けた  
      santara   a 有(相) 内ある、内部の  
      bāhirā    a 外の、外部の  
      phuṭā  sphur 過分 a 遍満した、浸透した、広がった、ゆきわたった、充満した  
      snehena,  snih a 湿潤、愛情、愛執、親愛  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paggharaṇī;    ī 漏出  
    訳文                
     大王よ、たとえば、熟練の助浴者あるいは助浴者の弟子が、銅皿に粉石けんを振りまいて、水をよく注いでこねたとしましょう。するとその石けんの塊は、徐々に潤い、湿気を染み込ませ、内にも外にも湿気を行きわたらせて、しかも〔水気を〕漏出させません。  
    メモ                
     ・nhānīyaは辞書類に出るnahāniyaの異体と取った。  
     ・saは接続詞的なものと解した。  
     ・sneha-gataで「潤う」なので、snehānugatāを上記のように訳した。  
                       
                       
                       
    227-2.                
     evameva kho, mahārāja, bhikkhu imameva kāyaṃ vivekajena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa vivekajena pītisukhena apphuṭaṃ hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evam   不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘、(特に男性の)出家者  
      imam   代的 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kāyaṃ vivekajena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa vivekajena pītisukhena apphuṭaṃ hoti. (226-2.)  
    訳文                
    大王よ、じつにそのように、比丘はその身を、遠離より生じた喜楽によって浸し、潤し、充たし、遍満させます。彼の全身のどこであれ、喜楽によって触れないところはありません。  
                       
                       
                       
    227-3.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idam   代的 これ  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      sandiṭṭhikaṃ  saṃ-dṛś a 現世の、現に見られた、現証の、自見の  
      sāmañña śram a 依(属) 沙門性、沙門位、沙門法  
      phalaṃ  phal a 果、果実  
      purimehi    a 最初の、前の、古い  
      sandiṭṭhikehi  saṃ-dṛś a 現世の、現に見られた、現証の、自見の  
      sāmañña śram a 依(属) 沙門性、沙門位、沙門法  
      phalehi  phal a 果、果実  
      abhikkantatarañ abhi-kram a より勝れた、超えた、すばらしい  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paṇītatarañ pra-nī a より適用された、勝れた、妙勝の、極妙の  
      ca.   不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
    メモ                
     ・【よりすぐれた沙門の果報】の章からずっと続いた説明が、ここで一段落する。  
     ・禅定によってもたらされる心的内容はきわめて主観的であって「目に見え」はしないので、訳語を考えなおす必要があるか。  
                       
                       
                       
     Dutiyajjhānaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Dutiya   名形 a 第二の  
      jhānaṃ dhyai a  
    訳文                
     【二禅】  
                       
                       
                       
    228-1.                
     228. ‘‘Puna caparaṃ, mahārāja, bhikkhu vitakkavicārānaṃ vūpasamā ajjhattaṃ sampasādanaṃ cetaso ekodibhāvaṃ avitakkaṃ avicāraṃ samādhijaṃ pītisukhaṃ dutiyaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna   不変 さらに、ふたたび  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,   代的 副対 後の、次の、他の、さらに  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,   an  
      bhikkhu bhikṣ u 比丘、(特に男性の)出家者  
      vitakka   a  
      vicārānaṃ vi-car a  
      vūpasamā vi-upa-śam a 寂静、寂滅、寂止  
      ajjhattaṃ   a 副対 自らの、内の、個人的  
      sampasādanaṃ saṃ-pra-sad a 浄、浄潔  
      cetaso cit as  
      ekodi   i 有(属) 専一の、一点の  
      bhāvaṃ bhū a 男→中 本性、性、状態、態 →一境性  
      avitakkaṃ   a 尋なき  
      avicāraṃ a-vi-car a 伺なき  
      samādhijaṃ saṃ-ā-dhā, jan a 三昧より生じた  
      pīti   i 有(相) 喜、喜悦  
      sukhaṃ   名形 a  
      dutiyaṃ   名形 a 男→中 第二の  
      jhānaṃ dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati. vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた大王よ、比丘は、尋と伺の寂止のゆえに、内なる浄あり、心の一境性あり、尋なく伺なく、三昧より生じた喜と楽ある二禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    228-2.                
     So imameva kāyaṃ samādhijena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa samādhijena pītisukhena apphuṭaṃ hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So imameva kāyaṃ samādhijena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa samādhijena pītisukhena apphuṭaṃ hoti. (226-2.)  
      samādhijena saṃ-ā-dhā, jan a 三昧より生じた  
    訳文                
     かれは、じつにその身を、三昧より生じた喜楽によって浸し、潤し、充たし、遍満させます。彼の全身のどこであれ、三昧より生じた喜楽によって触れられないところはありません。  
                       
                       
                       
    229-1.                
     229. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, udakarahado gambhīro ubbhidodako [ubbhitodako (syā. kaṃ. ka.)] tassa nevassa puratthimāya disāya udakassa āyamukhaṃ, na dakkhiṇāya disāya udakassa āyamukhaṃ, na pacchimāya disāya udakassa āyamukhaṃ, na uttarāya disāya udakassa āyamukhaṃ, devo ca na kālenakālaṃ sammādhāraṃ anuppaveccheyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      udaka   a 依(属)  
      rahado    a 池、湖、沼  
      gambhīro    a 深い、甚深の  
      ubbhida ud-bhid a 有(持) わき出る  
      udako    a  
      tassa    代的 それ、彼  
      na    不変 ない  
      eva   不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      puratthimāya    a 東方の  
      disāya  diś ā 方角、方位、四方  
      udakassa    a  
      āya ā-i a 依(属) 入来、収益、増益、税金  
      mukhaṃ,    a 口、入口、門、顔、面、前面、頂点  
      na    不変 ない  
      dakkhiṇāya    名形 a 中→女 右の、南方の、巧みな  
      disāya  diś ā 方角、方位、四方  
      udakassa    a  
      āya ā-i a 依(属) 入来、収益、増益、税金  
      mukhaṃ,    a 口、入口、門、顔、面、前面、頂点  
      na    不変 ない  
      pacchimāya    a 西の、後の、最後の  
      disāya  diś ā 方角、方位、四方  
      udakassa    a  
      āya ā-i a 依(属) 入来、収益、増益、税金  
      mukhaṃ,    a 口、入口、門、顔、面、前面、頂点  
      na    不変 ない  
      uttarāya    a 北の、より上の  
      disāya  diś ā 方角、方位、四方  
      udakassa    a  
      āya ā-i a 依(属) 入来、収益、増益、税金  
      mukhaṃ,    a 口、入口、門、顔、面、前面、頂点  
      devo    a 神、天、陛下  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      na    不変 ない  
      kālena   a  
      kālaṃ    a 副対 時 →時々に  
      sammā   不変 正しい、正しく  
      dhāraṃ    ā 水流 →驟雨  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anuppaveccheyya.  anu-pra-yam 与える、渡す、贈呈する  
    訳文                
     大王よ、またたとえば、深く、水のわき出る湖があり、じつにそこには、東方に入水口がなく、南方に入水口がなく、西方に入水口がなく、北方に入水口がないとしましょう。また神が時々に驟雨を降らせることもないとします。  
    メモ                
     ・sammādhāraṃPTS辞書がa heavy shower とするのに沿った。  
                       
                       
                       
    229-2.                
     Atha kho tamhāva udakarahadā sītā vāridhārā ubbhijjitvā tameva udakarahadaṃ sītena vārinā abhisandeyya parisandeyya paripūreyya paripphareyya, nāssa kiñci sabbāvato udakarahadassa sītena vārinā apphuṭaṃ assa.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      tamhā   不変 それより、それゆえ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      udaka   a 依(属)  
      rahadā    a 池、湖、沼  
      sītā    ā 冷たい  
      vāri   i 依(属)  
      dhārā    ā 水流  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ubbhijjitvā  ud-bhid 破り出る、わき出る、芽生える  
      語根 品詞 語基 意味  
      tam   代的 それ、彼、彼女  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      udaka   a 依(属)  
      rahadaṃ    a 池、湖、沼  
      sītena    a 冷たい  
      vārinā    i  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisandeyya  abhi-syand 使 等流させる、充たす  
      parisandeyya  pari-syand 使 回流させる、水を充たす、湿らせる  
      paripūreyya  pari-pṝ 使 完成させる、遍く充たす  
      paripphareyya,  pari-sphur 遍満する、行き渡る  
      語根 品詞 語基 意味  
      na   不変 ない  
      assa    代的 これ、かれ  
      kiñci    不変 いかなる  
      sabbāvato    ant すべての、全部  
      udaka   a 依(属)  
      rahadassa    a 池、湖、沼  
      sītena    a 冷たい  
      vārinā    i  
      apphuṭaṃ  a-spṛś a 触れない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa.  as ある、存在する  
    訳文                
     ときに、じつにその湖より冷たい水流がわき出て、まさにその湖を、冷水によって浸し、潤し、充たし、遍満させたとすると、その湖すべてのどこにも、冷水に触れられない所は存在しないでしょう。  
                       
                       
                       
    229-3.                
     Evameva kho, mahārāja, bhikkhu imameva kāyaṃ samādhijena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa samādhijena pītisukhena apphuṭaṃ hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evameva kho, mahārāja, bhikkhu (227-2.)  
      imameva kāyaṃ samādhijena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa samādhijena pītisukhena apphuṭaṃ hoti.  (228-2.)  
    訳文                
    大王よ、じつにそのように、比丘はその身を、三昧より生じた喜楽によって浸し、潤し、充たし、遍満させます。彼の全身のどこであれ、三昧より生じた喜楽によって触れないところはありません。  
                       
                       
                       
    229-4.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca. (227-3.)  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
                       
                       
                       
     Tatiyajjhānaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
       Tatiya   a 第三の  
      jhānaṃ dhyai a  
    訳文                
     【三禅】  
                       
                       
                       
    230-1.                
     230. ‘‘Puna caparaṃ, mahārāja, bhikkhu pītiyā ca virāgā upekkhako ca viharati sato sampajāno, sukhañca kāyena paṭisaṃvedeti, yaṃ taṃ ariyā ācikkhanti – ‘upekkhako satimā sukhavihārī’ti, tatiyaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, mahārāja, bhikkhu (228-1.)  
      pītiyā   i 喜、喜悦  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      virāgā vi-raj a 離貧、離、遠離、離欲、離貧者  
      upekkhako upa-īkṣ a 捨なる、無関心な  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati, vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sato smṛ 過分 a 憶念した、念の、念のある、具念、正念の  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      sampajāno, saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的の、正知者、故意の  
      sukhañ   名形 a  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      kāyena   a 身、身体  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭisaṃvedeti, prati-saṃ-vid 使 感知する、経験する、受ける  
      語根 品詞 語基 意味  
      yaṃ   代的 (関係代名詞)  
      taṃ   代的 それ、彼、彼女  
      ariyā   名形 a 聖なる  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ācikkhanti ā-khyā 強 告げる、のべる、説く、宣説する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘upekkhako upa-īkṣ a 捨なる、無関心な  
      satimā smṛ ant 念ある、憶念ある  
      sukha   名形 a 依(処)  
      vihārī’’ vi-hṛ in 住者、住ある  
      ti,   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      tatiyaṃ   a 第三  
      jhānaṃ dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati. vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた大王よ、比丘は、喜の遠離ゆえに捨あって住し、正念正知にして、身体によって楽を受け、聖者たちが『〔そこに到達した者は〕捨にして念あり楽に住す』〔と〕、そう述べるような三禅に達して住します。  
                       
                       
                       
    230-2.                
     So imameva kāyaṃ nippītikena sukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa nippītikena sukhena apphuṭaṃ hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So imameva kāyaṃ nippītikena sukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa nippītikena sukhena apphuṭaṃ hoti. (226-2.)  
      nippītikena   a 無喜の  
    訳文                
     かれは、じつにその身を、喜なき楽によって浸し、潤し、充たし、遍満させます。彼の全身のどこであれ、喜なき楽によって触れられないところはありません。  
                       
                       
                       
    231-1.                
     231. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, uppaliniyaṃ vā paduminiyaṃ vā puṇḍarīkiniyaṃ vā appekaccāni uppalāni vā padumāni vā puṇḍarīkāni vā udake jātāni udake saṃvaḍḍhāni udakānuggatāni antonimuggaposīni, tāni yāva caggā yāva ca mūlā sītena vārinā abhisannāni parisannāni [abhisandāni parisandāni (ka.)] paripūrāni paripphuṭāni [paripphuṭṭhāni (pī.)], nāssa kiñci sabbāvataṃ uppalānaṃ vā padumānaṃ vā puṇḍarīkānaṃ vā sītena vārinā apphuṭaṃ assa;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      uppaliniyaṃ    ī 青蓮池  
          不変 あるいは  
      paduminiyaṃ    ī 紅蓮池  
          不変 あるいは  
      puṇḍarīkiniyaṃ    ī 白蓮池  
          不変 あるいは  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekaccāni    代的 或る、或る一部の、或る一類の  
      uppalāni    a 青蓮  
          不変 あるいは  
      padumāni    a 紅蓮  
          不変 あるいは  
      puṇḍarīkāni    a 白蓮  
          不変 あるいは  
      udake    a  
      jātāni  jan 過分 a 生じた  
      udake    a  
      saṃvaḍḍhāni  saṃ-vṛdh 過分 a 成長した  
      udaka   a 依(奪)  
      anuggatāni  an-ud-gam 過分 a 上昇しない、上行しない  
      anto   不変 内の  
      nimugga ni-majj 過分 a 潜った、沈んだ  
      posīni,  puṣ in 養育する、被養の  
      tāni    代的 それら  
      yāva    不変 〜まで、限りの、間は  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aggā    a 男中 第一、最高、最上、首位、頂点  
      yāva    不変 〜まで、限りの、間は  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      mūlā    a 根,根本  
      sītena    a 冷たい  
      vārinā    i  
      abhisannāni  abhi-syand 使 過分 a 等流させる、充たす  
      parisannāni  pari-syand 使 過分 a 回流させる、水を充たす、湿らせる  
      paripūrāni  pari-pṝ 使 過分 a 完成させる、遍く充たす  
      paripphuṭāni  pari-sphur 過分 a 遍満する、行き渡る  
      na   不変 ない  
      assa    代的 これ、かれ  
      kiñci    不変 いかなる  
      sabbāvataṃ    ant すべての、全部  
      uppalānaṃ    a 青蓮  
          不変 あるいは  
      padumānaṃ    a 紅蓮  
          不変 あるいは  
      puṇḍarīkānaṃ    a 白蓮  
          不変 あるいは  
      sītena    a 冷たい  
      vārinā    i  
      apphuṭaṃ  a-spṛś a 触れない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa; as ある、存在する  
    訳文                
     大王よ、またたとえば、青蓮池、紅蓮池、あるいは白蓮池で、とある青蓮、紅蓮、あるいは白蓮が、水中に生じ、水中で成長し、水面より伸びず中に潜ったまま育成した〔ならば〕、それらは頭から根に至るまで、冷水に浸され、潤され、充たされ、遍満され、それら全ての青蓮、紅蓮、あるいは白蓮のどこであれ、冷水によって触れられないところはありません。  
    メモ                
     ・他の箇所を見るに、先に出るassaimesaṃなどの複数形でなくてはならないはずだが。  
                       
                       
                       
    231-2.                
     evameva kho, mahārāja, bhikkhu imameva kāyaṃ nippītikena sukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa nippītikena sukhena apphuṭaṃ hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evameva kho, mahārāja, bhikkhu (227-2.)  
      imameva kāyaṃ nippītikena sukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa nippītikena sukhena apphuṭaṃ hoti. (230-2.)  
    訳文                
    大王よ、じつにそのように、比丘はその身を、喜なき楽によって浸し、潤し、充たし、遍満させます。彼の全身のどこであれ、喜なき楽に触れないところはありません。  
                       
                       
                       
    231-3.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca. (227-3.)  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
                       
                       
                       
     Catutthajjhānaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
       Catuttha   a 第四の  
      jhānaṃ dhyai a  
    訳文                
     【四禅】  
                       
                       
                       
    232-1.                
     232. ‘‘Puna caparaṃ, mahārāja, bhikkhu sukhassa ca pahānā dukkhassa ca pahānā, pubbeva somanassadomanassānaṃ atthaṅgamā adukkhamasukhaṃ upekkhāsatipārisuddhiṃ catutthaṃ jhānaṃ upasampajja viharati,   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, mahārāja, bhikkhu (228-1.)  
      sukhassa   名形 a 楽、楽の  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      pahānā pra-hā a 捨、断、捨断、捨離  
      dukkhassa   名形 a 苦、苦の  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      pahānā, pra-hā a 捨、断、捨断、捨離  
      pubbe   代的 先の、前の、昔の  
      eva   不変 まさに、のみ、じつに  
      somanassa su-man a 喜、喜悦  
      domanassānaṃ du-man a 憂、憂悩  
      atthaṅgamā gam a 没、滅没  
      adukkha    a 不苦の  
      asukhaṃ   a 不楽の  
      upekkhā upa-īkṣ ā 依(具)  
      sati smṛ i 有(属) 念、憶念、記憶、正念  
      pārisuddhiṃ pari-śudh 受 i 女→中 遍浄、清浄  
      catutthaṃ   a 第四  
      jhānaṃ dhyai a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasampajja upa-saṃ-pad 到達する、成就する、具足する  
      viharati, vi-hṛ 住する  
    訳文                
     さらにまた大王よ、比丘は、楽の捨ゆえ、また苦の捨ゆえ、じつにすでに喜と憂が没しているゆえ、不苦不楽であり、捨によって念が清浄である四禅に達して住します。  
    メモ                
     ・adukkhamasukhaṃmは連声による挿入音  
                       
                       
                       
    232-1.                
     so imameva kāyaṃ parisuddhena cetasā pariyodātena pharitvā nisinno hoti, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa parisuddhena cetasā pariyodātena apphuṭaṃ hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      so    代的 それ、彼  
      imam   代的 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kāyaṃ    a  
      parisuddhena  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      cetasā  cit as  
      pariyodātena  pari-ava-dā 過分 a 浄化した、清白の、すぐれた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pharitvā  sphar ひろげる、拡充する、普遍化する  
      語根 品詞 語基 意味  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na   不変 ない  
      assa    代的 これ、かれ  
      kiñci    不変 いかなる  
      sabbāvato    ant すべての、全部  
      kāyassa    a  
      parisuddhena  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      cetasā  cit as  
      pariyodātena  pari-ava-dā 過分 a 浄化した、清白の、すぐれた  
      apphuṭaṃ  a-spṛś a 触れない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti. bhū ある、存在する  
    訳文                
     じつにかれはその身を、清浄で清白な心で充たして坐します。彼の全身のどこであれ、清浄で清白な心に触れられないところは存在しません。  
                       
                       
                       
    233-1.                
     233. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, puriso odātena vatthena sasīsaṃ pārupitvā nisinno assa, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa odātena vatthena apphuṭaṃ assa;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      puriso    a 人間、男  
      odātena    a 白い、白色の  
      vatthena  vas a 衣、衣服、衣装  
      sasīsaṃ    a 男中 副対 真っ逆さまに、頭ごと  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pārupitvā  pra-vṛ 着る、着衣する、被う  
      語根 品詞 語基 意味  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa,  as ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na   不変 ない  
      assa    代的 これ、かれ  
      kiñci    不変 いかなる  
      sabbāvato    ant すべての、全部  
      kāyassa    a  
      odātena    a 白い、白色の  
      vatthena  vas a 衣、衣服、衣装  
      apphuṭaṃ  a-spṛś a 触れない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa; as ある、存在する  
    訳文                
     大王よ、またたとえば、〔とある〕男が白衣を頭からかぶって坐ったとします。彼の全身のどこであれ、白衣に触れないところは存在しないでしょう。  
                       
                       
                       
    233-2.                
     evameva kho, mahārāja, bhikkhu imameva kāyaṃ parisuddhena cetasā pariyodātena pharitvā nisinno hoti, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa parisuddhena cetasā pariyodātena apphuṭaṃ hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evameva kho, mahārāja, bhikkhu (227-2.)  
      imameva kāyaṃ parisuddhena cetasā pariyodātena pharitvā nisinno hoti, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa parisuddhena cetasā pariyodātena apphuṭaṃ hoti. (232-1.)  
    訳文                
     大王よ、じつにそのように、比丘はその身を、清浄で清白な心で充たして坐します。彼の全身のどこであれ、清浄で清白な心に触れられないところは存在しません。  
                       
                       
                       
    233-3.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca. (227-3.)  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
                       
                       
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