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		14. Pañcaverasuttaṃ
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Pañca		数	特	‐	有（帯）		五
			vera		名	a	中	依（属）		怨み、怨恨
			suttaṃ	sīv	名	a	中	単	主	経、糸
		訳文
		「五怨経」（『相応部』37-14）
		293-1.
		293. ‘‘Pañcahi, anuruddha, dhammehi samannāgato mātugāmo…pe…
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Pañcahi,		数	特	‐	複	具	五
			anuruddha,		名	a	男	単	呼	人名、アヌルッダ
			dhammehi	dhṛ	名	a	男中	複	具	法
			samannāgato	saṃ-anu-ā-gam	過分	a	男	単	主	具備した、具足の
			mātugāmo…pe…		名	a	男	単	主	女性
		訳文
		「アヌルッダよ、五つの法を具足した女性は……
		293-2.
		nirayaṃ upapajjati.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			nirayaṃ		名	a	男	単	対	地獄
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			upapajjati.	upa-pad	動	現	能	単	三	再生する、往生する
		訳文
		……地獄へ生まれ変わります。
		293-3.
		Katamehi pañcahi?
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Katamehi		形	代的	男	複	具	いずれの
			pañcahi?		数	特	‐	複	具	五
		訳文
		いかなる五か。
		293-4.
		Pāṇātipātī ca hoti, adinnādāyī ca hoti, kāmesumicchācārī ca hoti, musāvādī ca hoti, surāmerayamajjappamādaṭṭhāyī ca hoti –
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Pāṇa	pra-an	名	a	男	依（対）		生類、生命
			atipātī	ati-pat	形	in	男	単	主	たおすこと、伐つことある　→殺生の
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			hoti,	bhū	動	現	能	単	三	ある、なる、存在する
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			adinna	a-dā	過分	a	‐	依（対）		与えられないもの
			ādāyī	ā-dā	形	in	男	単	主	取、取ることある　→偸盗の
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			hoti,	同上
			kāmesu		名	a	男中	複	処	欲、欲楽
			micchā		不変	‐	‐	‐	‐	邪、よこしま、邪悪
			cārī	car	名形	in	男	単	主	行の　→邪淫の
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			hoti,	同上
			musā		不変	‐	‐	‐	‐	虚妄に、偽って
			vādī	vad	形	in	男	単	主	説、語、論ある　→妄語の
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			hoti,	同上
			surā		名	ā	女	相		穀物酒
			meraya		名	a	中	持		果実酒
			majja		名	a	中	依（具）		酒
			pamāda	pra-mad	名	a	男	依（属）		放逸、怠惰
			ṭhāyī	sthā	形	in	男	単	主	状態にある　→飲酒の
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			hoti –	同上
		訳文
		殺生者となり、偸盗者となり、邪淫者となり、妄語者となり、飲酒者となる。
		293-5.
		imehi kho, anuruddha, pañcahi dhammehi samannāgato mātugāmo kāyassa bhedā paraṃ maraṇā apāyaṃ duggatiṃ vinipātaṃ nirayaṃ upapajjatī’’ti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			imehi		代	代的	男中	複	具	これら
			kho, anuruddha, pañcahi dhammehi samannāgato mātugāmo kāyassa bhedā paraṃ maraṇā apāyaṃ duggatiṃ vinipātaṃ nirayaṃ upapajjatī’’ (293-1, 2.)
			kāyassa		名	a	男	単	属	身体、集まり
			bhedā	bhid	名	a	男	単	奪	破壊、不和合、離間、種類、区分
			paraṃ		形	代的	中	単	副対	他の、（副対：さらに、後に、越えて）
			maraṇā	mṛ	名	a	中	単	奪	死　→死後に
			apāyaṃ	apa-i	名	a	男	単	対	苦界、苦処
			duggatiṃ	dur-gaṃ	名	i	女	単	対	悪趣
			vinipātaṃ	vi-ni-pat	名	a	男	単	対	堕処
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		アヌルッダよ、これら五つの法を具足した女性は、身破れて死後、苦界、悪趣、堕処、地獄へ生まれ変わります」
		293-6.
		Cuddasamaṃ.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Cuddasamaṃ.		形	a	中	単	主	第十四の
		訳文
		第十四〔経〕。
		293-7.
		Paṭhamapeyyālavaggo.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Paṭhama		形	a	‐	持		初の、第一の
			peyyāla		名	a	中	依（属）		略、中略
			vaggo.		名	a	男	単	主	章、品
		訳文
		〔「女人相応」第一品〕「第一略品」〔おわり〕。
		293-8.
		Tassuddānaṃ –
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Tassa		代	代的	男	単	属	それ、彼
			uddānaṃ –	ud-dā	名	a	中	単	主	摂頌
		訳文
		その摂頌は、
		293-9.
		Mātugāmo puriso ca, āveṇikā tidhammo ca [dve manāpāmanāpāca, āveṇikā tīhi anuruddho (sabbattha)];
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Mātugāmo		名	a	男	単	主	女性
			puriso		名	a	男	単	主	人、男
			ca,		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			āveṇikā		形	a	女	単	主	不共の、共通しない、独特の
			ti		数	特	‐	帯		三
			dhammo	dhṛ	名	a	男中	単	主	法
			ca;		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
		訳文
		♪「女人〔経〕」、「男子〔経〕」、「特有〔苦経〕」、「〔具〕三法〔経〕」、
		293-10.
		Kodhano upanāhī ca, issukī maccharena ca;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Kodhano		形	a	男	単	主	忿怒ある
			upanāhī	upa-nah	形	in	男	単	主	恨ある
			ca,		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			issukī		形	in	男	単	主	嫉妬ある
			maccharena		名形	a	中	単	具	慳吝の、物惜しみある
			ca;		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
		訳文
		♪「忿怒〔経〕」、「恨〔経〕」、「嫉妬〔経〕」、「慳吝〔経〕」、
		293-11.
		Aticārī ca dussīlo, appassuto ca kusīto;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Aticārī	ati-car	名	ī	女	単	主	犯行者、姦通者
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			dussīlo,		名	a	中（男）	単	主	破戒の、悪戒の
			appassuto	appa-śru	形	a	男	単	主	小聞の、未聞の
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			kusīto;		形	a	男	単	主	懈怠の、怠惰の
		訳文
		♪「姦通〔経〕」、「悪戒〔経〕」、「少聞〔経〕」、「怠惰〔経〕」、
		293-12.
		Muṭṭhassati pañcaveraṃ, kaṇhapakkhe pakāsito.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Muṭṭha	mṛṣ	過分	a	‐	有（持）		忘れた、忘失された
			sati	smṛ	名	i	女	単	主	念、憶念、正念
			pañca		数	特	‐	有（持）		五
			veraṃ,		名	a	中	単	主	怨恨、敵意
			kaṇha		形	a	‐	持		黒い
			pakkhe		名	a	男	単	処	翼、脇、半月
			pakāsito.	pra-kāś　使	過分	a	男	単	主	説明された、あきらかにされた、知らされた
		訳文
		♪「失念〔経〕」、「五怨〔経〕」が、黒分において説かれた。
		メモ
		・善業による生天を説く次品が「白分」である。
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