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     5. Paṭhamanatumhākaṃsuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paṭhama    a 初の、第一の  
      na    不変 ない  
      tumhākaṃ    代的 あなたたち  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「第一の非汝達所経」(『相応部』35-138  
    メモ                
     ・本品でいえば35-101の同名経にパラレル。他にも多数。  
                       
                       
                       
    138-1.                
     138. ‘‘Yaṃ, bhikkhave, na tumhākaṃ taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yaṃ,    代的 (関係代名詞)  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      na    不変 ない  
      tumhākaṃ    代的 あなたたち  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajahatha.  pra-hā 捨てる、捨断する  
    訳文                
     「比丘たちよ、あなたがたのものでないもの、あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-2.                
     Taṃ vo pahīnaṃ hitāya sukhāya bhavissati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      vo    代的 あなたたち  
      pahīnaṃ  pra-hā 過分 a 捨てられた  
      hitāya  dhā 名過分 a 有益な、利益  
      sukhāya    名形 a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati.  bhū ある、なる  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう。  
                       
                       
                       
    138-3.                
     Kiñca, bhikkhave, na tumhākaṃ?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kiñ    代的 何、なぜ、いかに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      bhikkhave, na tumhākaṃ? (138-1.)  
    訳文                
     では比丘たちよ、何が、あなたがたのものでないものなのでしょうか。  
                       
                       
                       
    138-4.                
     Cakkhu, bhikkhave, na tumhākaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Cakkhu,    us  
      bhikkhave, na tumhākaṃ; (138-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、〈眼〉は、あなたがたのものでないものです。  
                       
                       
                       
    138-5.                
     taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ pajahatha. (138-1.)  
    訳文                
     あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-6.                
     Taṃ vo pahīnaṃ hitāya sukhāya bhavissati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ vo pahīnaṃ hitāya sukhāya bhavissati…pe… (138-2.)  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう。  
                       
                       
                       
    138-7.                
     jivhā na tumhākaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      jivhā    ā  
      na tumhākaṃ; (138-1.)  
    訳文                
     〈舌〉は、あなたがたのものでないものです。  
                       
                       
                       
    138-8.                
     taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajahatha.  pra-hā 捨てる、捨断する  
    訳文                
     あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-9.                
     Sā vo pahīnā hitāya sukhāya bhavissati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 それ、彼女  
      vo pahīnā hitāya sukhāya bhavissati…pe… (138-2.)  
      pahīnā  pra-hā 過分 a 捨てられた、捨断された  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう。  
                       
                       
                       
    138-10.                
     mano na tumhākaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      mano  man as  
      na tumhākaṃ; (138-1.)  
    訳文                
     〈意〉は、あなたがたのものでないものです。  
                       
                       
                       
    138-11.                
     taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajahatha.  pra-hā 捨てる、捨断する  
    訳文                
     あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-12.                
     So vo pahīno hitāya sukhāya bhavissati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      vo pahīno hitāya sukhāya bhavissati. (138-2.)  
      pahīno  pra-hā 過分 a 捨てられた  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう。  
                       
                       
                       
    138-13.                
     Seyyathāpi, bhikkhave, yaṃ imasmiṃ jetavane tiṇakaṭṭhasākhāpalāsaṃ taṃ jano hareyya vā ḍaheyya vā yathāpaccayaṃ vā kareyya, api nu tumhākaṃ evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathā    不変 その如き、たとえば  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      imasmiṃ    代的 これ  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      tiṇa    a  
      kaṭṭha    a 薪、木片、棒  
      sākhā    ā  
      palāsaṃ    a 男中 樹葉  
      taṃ    代的 それ  
      jano    a 人、人々  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hareyya  hṛ 運ぶ、持ち来たる、持ち去る  
      語根 品詞 語基 意味  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ḍaheyya  dah 焼く  
      語根 品詞 語基 意味  
          不変 あるいは  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      paccayaṃ  prati-i a 縁、動機、資具、須要物  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kareyya,  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      api    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      tumhākaṃ    代的 あなたたち  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa –  as ある、なる  
    訳文                
     たとえば比丘たちよ、このジェータ林にある草、木片、枝、葉。それを人々が持ち去り、あるいは焼き、あるいは必要なごとくになすとします。あなたがたに、このような思いは起こるでしょうか。  
                       
                       
                       
    138-14.                
     ‘amhe jano harati vā ḍahati vā yathāpaccayaṃ vā karotī’’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘amhe    代的 私たち  
      jano    a 人、人々  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      harati  hṛ 運ぶ、持ち来たる、持ち去る  
      語根 品詞 語基 意味  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ḍahati  dah 焼く  
      語根 品詞 語基 意味  
          不変 あるいは  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      paccayaṃ  prati-i a 縁、動機、資具、須要物  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karotī’’’  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『人々が我々を持ち去り、あるいは焼き、あるいは必要なごとくになした』と」  
                       
                       
                       
    138-15.                
     ‘‘No hetaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No    不変 ない、否  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      etaṃ,    代的 これ  
      bhante’’.  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者よ、それは否です」  
                       
                       
                       
    138-16.                
     ‘‘Taṃ kissa hetu’’?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的 それ  
      hetu’’?  hi u 副対 因、原因(属格に副対で「〜のゆえに」)  
    訳文                
     「それはなぜでしょうか」  
                       
                       
                       
    138-17.                
     ‘‘Na hi no etaṃ, bhante, attā vā attaniyaṃ vā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na    不変 ない  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      no    代的 私たち  
      etaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      attā    an 我、自己  
          不変 あるいは  
      attaniyaṃ    a 我所、我に属する  
      vā’’    不変 あるいは  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「尊者よ、なぜならそれは、我々にとって我あるいは我所ではないからです」  
                       
                       
                       
    138-18.                
     ‘‘Evameva kho, bhikkhave, cakkhu na tumhākaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evam    不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, cakkhu na tumhākaṃ; (138-1.)  
    訳文                
     「まさにそのように、比丘たちよ、〈眼〉は、あなたがたのものでないものです。  
                       
                       
                       
    138-19.                
     taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ pajahatha. (138-1.)  
    訳文                
     あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-20.                
     Taṃ vo pahīnaṃ hitāya sukhāya bhavissati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ vo pahīnaṃ hitāya sukhāya bhavissati…pe… (138-2.)  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう。  
                       
                       
                       
    138-21.                
     jivhā na tumhākaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      jivhā na tumhākaṃ; (138-7.)  
    訳文                
     〈舌〉は、あなたがたのものでないものです。  
                       
                       
                       
    138-22.                
     taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ pajahatha. (138-5.)  
    訳文                
     あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-23.                
     Sā vo pahīnā hitāya sukhāya bhavissati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sā vo pahīnā hitāya sukhāya bhavissati…pe… (138-9.)  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう。  
                       
                       
                       
    138-24.                
     mano na tumhākaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      mano na tumhākaṃ; (138-10.)  
    訳文                
     〈意〉は、あなたがたのものでないものです。  
                       
                       
                       
    138-25.                
     taṃ pajahatha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ pajahatha. (138-11.)  
    訳文                
     あなたがたはそれを捨てなさい。  
                       
                       
                       
    138-26.                
     So vo pahīno hitāya sukhāya bhavissatī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So vo pahīno hitāya sukhāya bhavissatī’’ (138-12.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     それが捨てられることは、あなたがたにとって利益と楽のためとなることでしょう」  
                       
                       
                       
     Pañcamaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Pañcamaṃ.    a 第五の  
    訳文                
     第五〔経〕。  
                       
                       
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