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     2. Paṭhamasotāpannasuttaṃ    
      語根 品詞 語基 意味    
      Paṭhama    a 初の、第一の    
      sotāpanna  sru, ā-pad? a 依(属) 流れに入った、預流    
      suttaṃ  sīv a 経、糸    
    訳文                  
     「第一の預流経」(『相応部』48-2    
                         
                         
                         
    472-1.                  
     472. ‘‘Pañcimāni, bhikkhave, indriyāni.     
      語根 品詞 語基 意味    
      ‘‘Pañca       
      imāni,    代的 これら    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      indriyāni.    a 根、感覚器官    
    訳文                  
     「比丘たちよ、これら五根があります。    
                         
                         
                         
    472-2.                  
     Katamāni pañca?     
      語根 品詞 語基 意味    
      Katamāni    代的 いずれの、どちらの    
      pañca?       
    訳文                  
     いかなる五か。    
                         
                         
                         
    472-3.                  
     Saddhindriyaṃ, vīriyindriyaṃ, satindriyaṃ, samādhindriyaṃ, paññindriyaṃ.     
      語根 品詞 語基 意味    
      Saddhā  śrad-dhā ā 依(属)    
      indriyaṃ,    a 根、感官、感覚能力、感覚器官    
      vīriya    a 依(属) 精進    
      indriyaṃ,    a 根、感官、感覚能力、感覚器官    
      sati  smṛ i 依(属) 念、憶念、正念    
      indriyaṃ,    a 根、感官、感覚能力、感覚器官    
      samādhi  saṃ-ā-dhā i 依(属) 定、三昧、精神統一    
      indriyaṃ,    a 根、感官、感覚能力、感覚器官    
      paññā  pra-jñā ā 依(属) 智慧、般若    
      indriyaṃ.    a 根、感官、感覚能力、感覚器官    
    訳文                  
     信根、精進根、念根、定根、慧根です。    
                         
                         
                         
    472-4.                  
     Yato kho, bhikkhave, ariyasāvako imesaṃ pañcannaṃ indriyānaṃ assādañca [samudayañca atthaṅgamañca assādañca (syā. kaṃ. pī. ka.) saṃ. ni. 2.175] ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānāti –     
      語根 品詞 語基 意味    
      Yato    不変 そこから、〜なるが故に、何となれば(yaの奪格)    
      kho,    不変 じつに、たしかに    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる    
      sāvako  śru a 声聞、弟子    
      imesaṃ    代的 これら    
      pañcannaṃ       
      indriyānaṃ    a 根、感覚器官    
      assādañ  ā-svad a 楽味    
      ca    不変 と、また、そして、しかし    
      ādīnavañ    a 過患、患難、過失、危難    
      ca    不変 と、また、そして、しかし    
      nissaraṇañ  ni-sṛ a 出離、遠離    
      ca    不変 と、また、そして、しかし    
      yathābhūtaṃ    a 副対 如実に    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      pajānāti –  pra-jñā 知る、了知する    
    訳文                  
     比丘たちよ、聖者の弟子がこれら五根の楽味と危難、そして出離を如実に了知するならば、    
    メモ                  
     ・五根の危難とはいかなることか。修道も誤って行えば害になるという教説もあるが、これはおそらくそういう趣旨ではあるまい。本品26経「預流経」などは本経などの五根を眼根等の六根とするパラレルであるが、そちらがより原形的な経として先行し、その六根を五根に(機械的に)置き換えたため生じた齟齬ではあるまいか。    
     ・このように、法数項目やストックフレーズの組み合わせによる網羅的記述を重んずるあまり、文意に奇妙な齟齬が生じるケースはときおり見られることである。おそらく成立も原形より相対的に新層に属するのであろうし、またそれら新古の経を同じ「相応」にまとめた編集行為もそれよりさらに新しいということになろうか。    
                         
                         
                         
    472-5.                  
     ayaṃ vuccati, bhikkhave, ariyasāvako sotāpanno avinipātadhammo niyato sambodhiparāyaṇo’’ti.     
      語根 品詞 語基 意味    
      ayaṃ    代的 これ    
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味    
      vuccati,  vac 受 いわれる    
      語根 品詞 語基 意味    
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘    
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる    
      sāvako  śru a 声聞、弟子    
      sotāpanno  sru, ā-pad? a 流れに入った、預流    
      avinipāta  a-vi-ni-pat 使 a 有(属) 不退転、不堕悪趣    
      dhammo  dhṛ a 男中    
      niyato  ni-yam 過分 a 決定した、決定者    
      sambodhi  saṃ-budh i 有(対) 正覚、等覚    
      parāyaṇo’’  parā-i a 中→男 所趣処、到彼岸    
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに    
    訳文                  
     比丘たちよ、その聖者の弟子は預流、不堕悪の法を有するもの、〔さとりを得ることが〕決定したもの、正覚へ至るものと言われるのです」    
                         
                         
                         
     Dutiyaṃ.    
      語根 品詞 語基 意味    
      Dutiyaṃ.    名形 a 男→中 第二の、伴侶    
    訳文                  
     第二〔経〕    
                         
                         
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