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     5. Dutiyaassādasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Dutiya    名形 a 第二の、伴侶  
      assāda  ā-svad a 依(属) 味、楽味  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「第二の楽味経」(『相応部』22-130  
                       
                       
                       
    130-1.                
     130. Bārāṇasiyaṃ viharanti isipatane migadāye…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bārāṇasiyaṃ    ī 地名、バーラーナシー  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharanti  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      isipatane    a 地名、イシパタナ  
      migadāye…pe…    a 鹿野苑  
    訳文                
     〔あるとき、尊者サーリプッタと尊者マハーコッティカは〕バーラーナシーのイシパタナ鹿野苑に住していた……  
                       
                       
                       
    130-2.                
     ‘‘‘vijjā, vijjā’ti, āvuso sāriputta, vuccati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘vijjā  vid ā 明智  
      vijjā’  vid ā 明智  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      āvuso    不変 友よ  
      sāriputta,    a 人名、サーリプッタ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vuccati.  vac 受 いわれる  
    訳文                
     「友、サーリプッタよ、『明智、明智』といわれます。  
                       
                       
                       
    130-3.                
     Katamā nu kho, āvuso, vijjā, kittāvatā ca vijjāgato hotī’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Katamā    代的 いずれの、どちらの  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      āvuso,    不変 友よ  
      vijjā,  vid ā 明智  
      kittāvatā    不変 どれだけで、どの範囲で、どの点から  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vijjā  vid ā 依(対) 明智  
      gato  gam 過分 a 行った  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’’  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     友よ、いったい何が明智であり、どれだけをもって明智に至った者となるのでしょうか」  
                       
                       
                       
    130-4.                
     ‘‘Idhāvuso, sutavā ariyasāvako rūpassa assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      āvuso    不変 友よ  
      sutavā  śru ant 聞をそなえた、有聞の、博聞の  
      ariya    名形 a 依(属) 聖なる  
      sāvako  śru a 声聞、弟子  
      rūpassa    a 色、物質、肉体、形相  
      assādañ  ā-svad a 楽味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ādīnavañ    a 過患、患難、過失、危難  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nissaraṇañ  ni-sṛ a 出離、遠離  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      yathābhūtaṃ    a 副対 如実に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti.  pra-jñā 知る、了知する  
    訳文                
     「友よ、ここに、聞をそなえた聖者の弟子が、〈色〉の楽味と危難と出離を了知し、  
                       
                       
                       
    130-5.                
     Vedanāya…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Vedanāya…pe…  vid ā 受、感受、苦痛  
    訳文                
     〈受〉の……  
                       
                       
                       
    130-6.                
     saññāya…   
      語根 品詞 語基 意味  
      saññāya…  saṃ-jñā ā 想、想念、概念、表象  
    訳文                
     〈想〉の……  
                       
                       
                       
    130-7.                
     saṅkhārānaṃ…   
      語根 品詞 語基 意味  
      saṅkhārānaṃ…  saṃ-kṛ a 行、為作、潜勢力、現象  
    訳文                
     〈諸行〉の……  
                       
                       
                       
    130-8.                
     viññāṇassa assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānāti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      viññāṇassa  vi-jñā a  
      assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānāti. (130-4.)  
    訳文                
     〈識〉の楽味と危難と出離を了知する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    130-9.                
     Ayaṃ vuccatāvuso, vijjā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vuccati  vac 受 いわれる  
      語根 品詞 語基 意味  
      āvuso,    不変 友よ  
      vijjā;  vid ā 明智  
    訳文                
     友よ、これが明智といわれるのであり、  
                       
                       
                       
    130-10.                
     ettāvatā ca vijjāgato hotī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ettāvatā    不変 これだけ、この範囲で  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vijjā  vid ā 依(対) 明智  
      gato  gam 過分 a 行った  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’’  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     これだけをもって明智に至った者となるのです」  
                       
                       
                       
     Pañcamaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Pañcamaṃ.    a 第五の  
    訳文                
     第五〔経〕。  
                       
                       
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