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		10. Dutiyachandappahānasuttaṃ
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Dutiya		名形	a	男	持		第二の、伴侶
			chanda		名	a	男	依（属）		欲、志欲、意欲
			pahāna	pra-hā	名	a	中	依（属）		捨断
			suttaṃ	sīv	名	a	中	単	主	経、糸
		訳文
		「第二の欲断経」（『相応部』22-112）
		112-1.
		112. Sāvatthinidānaṃ.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Sāvatthi		名	ī	女	有（処）		地名、サーヴァッティー、舎衛城
			nidānaṃ.		名	a	中	単	主	因縁、因由
		訳文
		サーヴァッティーでのことである。
		112-2.
		‘‘Rūpe, bhikkhave, yo chando yo rāgo yā nandī yā taṇhā ye upayupādānā cetaso adhiṭṭhānābhinivesānusayā, te pajahatha.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			‘‘Rūpe,		名	a	中	単	処	色、物質、肉体、形相
			bhikkhave,	bhikṣ	名	u	男	複	呼	比丘
			yo		代	代的	男	単	主	（関係代名詞）
			chando		名	a	男	単	主	欲、意欲、志欲
			yo		代	代的	男	単	主	（関係代名詞）
			rāgo	raj	名	a	男	単	主	貪、貪欲、染
			yā		代	代的	女	単	主	（関係代名詞）
			nandī	nand	名	ī	女	単	主	歓喜、喜悦
			yā		代	代的	女	単	主	（関係代名詞）
			taṇhā		名	ā	女	単	主	渇愛、愛
			ye		代	代的	男	複	主	（関係代名詞）
			upaya	upa-i	名	a	男	相		接近、近著、牽引
			upādānā	upa-ā-dā	名	a	中（男）	複	主	取、取著
			cetaso	cit	名	as	中	単	属	心
			adhiṭṭhāna	adhi-sthā	名	a	中	相		確立、依処、住著、偏見
			abhinivesa	abhi-ni-viś	名	a	男	相		執持、現貪
			anusayā,	anu-śī	名	a	男	複	主	随眠、煩悩
			te		代	代的	男	複	対	それら、彼ら
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			pajahatha.	pra-hā	動	命	能	複	二	捨てる、捨断する
		訳文
		「比丘たちよ、〈色〉に対する欲求、貪欲、歓喜、〈渇愛〉、近著と取著、心の住著、執持、随眠、それらを捨断しなさい。
		112-3.
		Evaṃ taṃ rūpaṃ pahīnaṃ bhavissati ucchinnamūlaṃ…pe…
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Evaṃ		不変	‐	‐	‐	‐	このように、かくの如き
			taṃ		代	代的	中	単	主	それ
			rūpaṃ		名	a	中	単	主	色、物質、肉体、形相
			pahīnaṃ	pra-hā	過分	a	中	単	主	捨てられた
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			bhavissati	bhū	動	未	能	単	三	ある、なる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			ucchinna	ud-chid	過分	a	‐	有（持）		断たれた
			mūlaṃ…pe…		名	a	中	単	主	根
		訳文
		そのように捨断され、根を断たれたその〈色〉は……なることでしょう。
		112-4.
		vedanāya…
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			vedanāya…	vid	名	ā	女	単	処	受、感受、苦痛
		訳文
		〈受〉に対する……
		112-5.
		saññāya…
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			saññāya…	saṃ-jñā	名	ā	女	単	処	想、想念、概念、表象
		訳文
		〈想〉に対する……
		112-6.
		saṅkhāresu yo chando…pe…
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			saṅkhāresu	saṃ-kṛ	名	a	男	複	処	行、為作、潜勢力、現象
			yo chando…pe… (112-2.)
		訳文
		〈諸行〉に対する欲求……
		112-7.
		evaṃ te saṅkhārā pahīnā bhavissanti ucchinnamūlā tālāvatthukatā anabhāvaṃkatā āyatiṃ anuppādadhammā.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			evaṃ		不変	‐	‐	‐	‐	このように、かくの如き
			te		代	代的	男	複	主	それら、彼ら
			saṅkhārā	saṃ-kṛ	名	a	男	複	主	行、為作、潜勢力、現象
			pahīnā	pra-hā	過分	a	男	複	主	捨てられた、捨断された
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			bhavissanti	bhū	動	未	能	複	三	ある、なる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			ucchinna	ud-chid	過分	a	‐	有（持）		断たれた
			mūlā		名	a	中→男	複	主	根
			tāla		名	a	男	有（持）		ターラ樹、棕櫚
			avatthu	a-vas	形	u	‐	依（対）		基礎なき
			katā	kṛ	過分	a	男	複	主	なされた
			anabhāvaṃ		名	a	男	単	対	非有、虚無
			katā	kṛ	過分	a	男	複	主	なされた
			āyatiṃ		名	i	女	単	副対	未来に
			anuppāda	an-ud-pad	名	a	男	有（属）		無生
			dhammā.	dhṛ	名	a	男中	複	主	法
		訳文
		そのように捨断され、根を断たれたその〈諸行〉は、基礎なきターラ樹のようになされ、虚ろなものとなされ、将来に生じない性質のものとなることでしょう。
		112-8.
		Viññāṇe yo chando yo rāgo yā nandī yā taṇhā ye upayupādānā cetaso adhiṭṭhānābhinivesānusayā, te pajahatha.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Viññāṇe	vi-jñā	名	a	中	単	処	識
			yo chando yo rāgo yā nandī yā taṇhā ye upayupādānā cetaso adhiṭṭhānābhinivesānusayā, te pajahatha. (112-2.)
		訳文
		〈識〉に対する欲求、貪欲、歓喜、〈渇愛〉、近著と取著、心の住著、執持、随眠、それらを捨断しなさい。
		112-9.
		Evaṃ taṃ viññāṇaṃ pahīnaṃ bhavissati ucchinnamūlaṃ tālāvatthukataṃ anabhāvaṃkataṃ āyatiṃ anuppādadhamma’’nti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Evaṃ		不変	‐	‐	‐	‐	このように、かくの如き
			taṃ		代	代的	中	単	主	それ
			viññāṇaṃ	vi-jñā	名	a	中	単	主	識
			pahīnaṃ	pra-hā	過分	a	中	単	主	捨てられた
			述語	語根	品詞	活用	態	数	人称	意味
			bhavissati	bhū	動	未	能	単	三	ある、なる
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			ucchinna	ud-chid	過分	a	‐	有（持）		断たれた
			mūlaṃ		名	a	中	単	主	根
			tāla		名	a	男	有（持）		ターラ樹、棕櫚
			avatthu	a-vas	形	u	‐	依（対）		基礎なき
			kataṃ	kṛ	過分	a	中	単	主	なされた
			anabhāvaṃ		名	a	男	単	対	非有、虚無
			kataṃ	kṛ	過分	a	中	単	主	なされた
			āyatiṃ		名	i	女	単	副対	未来に
			anuppāda	an-ud-pad	名	a	男	有（属）		無生
			dhamma’’n	dhṛ	名	a	男中	単	主	法
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		そのように捨断され、根を断たれたその〈識〉は、基礎なきターラ樹のようになされ、虚ろなものとなされ、将来に生じない性質のものとなることでしょう」
		Dasamaṃ.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Dasamaṃ.		形	a	中	単	主	第十の
		訳文
		第十〔経〕。
		Antavaggo ekādasamo.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Anta		名	a	男	依（属）		終極、目的、辺、極限、極端
			vaggo		名	a	男	単	主	章、品
			ekādasamo.		形	a	男	単	主	第十一の
		訳文
		〔『相応部』「蘊篇」〕第十一〔品〕、「辺品」〔おわり〕。
		Tassuddānaṃ –
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Tassa		代	代的	男	単	属	それ、彼
			uddānaṃ –	ud-dā	名	a	中	単	主	摂頌
		訳文
		その摂頌は、
		Anto dukkhañca sakkāyo, pariññeyyā samaṇā duve;
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Anto		名	a	男	単	主	終極、極限、辺
			dukkhañ		名形	a	中	単	主	苦
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			sakkāyo,		名	a	男	単	主	有身、己身
			pariññeyyā	pari-jñā	未分	a	男	複	主	遍知されるべき
			samaṇā	śram	名	a	男	複	主	沙門
			duve;		数	特	‐	複	対	二
		訳文
		♪「辺〔経〕」、「苦〔経〕」、「有身〔経〕」、「所遍知〔経〕」、二つの「沙門〔経〕」、
		メモ
		・中性単数主格になりそうなものであるが、なぜかpariññeyyāという形である。いちおう男性複数主格とした。
		Sotāpanno arahā ca, duve ca chandappahānāti.
			語	語根	品詞	語基	性	数	格	意味
			Sotāpanno	sru, ā-pad?	形	a	男	単	主	流れに入った、預流
			arahā	arh	名現分	ant	男	単	主	阿羅漢、応供
			ca,		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			duve		数	特	‐	複	主	二
			ca		不変	‐	‐	‐	‐	と、また、そして、しかし
			chanda		名	a	男	依（属）		欲、志欲、意欲
			pahānā	pra-hā	名	a	中（男）	複	主	捨断
			ti.		不変	‐	‐	‐	‐	と、といって、かく、このように、ゆえに
		訳文
		♪「預流〔経〕」、「阿羅漢〔経〕」、二つの「欲断〔経〕」である。
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