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     8. Nagaravindeyyasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Nagaravindeyya    a 依(属) ナガラヴィンダの  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「ナガラヴィンデッヤ経」(『中部』150  
                       
                       
                       
    434-1.                
     434. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた  
    訳文                
     私はこのように聞いた。  
                       
                       
                       
    434-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ yena nagaravindaṃ nāma kosalānaṃ brāhmaṇānaṃ gāmo tadavasari.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      kosalesu    a 地名、コーサラ国  
      cārikaṃ    名形 a 男中 旅行、遊行、徘徊  
      caramāno  car 現分 a 行ずる  
      mahatā    ant 大きな、偉大な  
      bhikkhu  bhikṣ u 依(属) 比丘  
      saṅghena  saṃ-hṛ a 僧伽  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      yena    代的 (関係代名詞)  
      nagaravindaṃ    a 地名、ナガラヴィンダ  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      kosalānaṃ    a 地名、コーサラ国  
      brāhmaṇānaṃ  bṛh a 婆羅門  
      gāmo    a  
      tad    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avasari.  ava-sṛ 異郷へ移る、至る、入る  
    訳文                
     あるとき世尊は、大比丘僧伽とともにコーサラ国に遊行し、ナガラヴィンダという名の、コーサラ国の婆羅門たちの村へ入られた。  
                       
                       
                       
    434-3.                
     Assosuṃ kho nagaravindeyyakā [nagaravindeyyā (ka.)] brāhmaṇagahapatikā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Assosuṃ  śru 聞く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      nagaravindeyyakā    a ナガラヴィンダの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā –    a 居士の、居士  
    訳文                
     ナガラヴィンダの婆羅門や居士たちは聞いた。  
                       
                       
                       
    434-4.                
     ‘‘samaṇo khalu, bho, gotamo sakyaputto sakyakulā pabbajito kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ nagaravindaṃ anuppatto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘samaṇo  śram a 沙門  
      khalu,    不変 じつに  
      bho,  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      sakya    a 依(属) 氏族名、サキャ、シャカ、釈迦族  
      putto    a 息子  
      sakya    a 依(属) シャカ族  
      kulā    a 家、良家  
      pabbajito  pra-vraj 名過分 a 出家した、遁世した  
      kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ (434-2.)  
      nagaravindaṃ    a 地名、ナガラヴィンダ  
      anuppatto.  anu-pra-āp 過分 a 到達した、得た  
    訳文                
     「友らよ、釈迦族の子弟であり、釈迦族の家より出家した沙門ゴータマが、大比丘僧伽とともにコーサラ国に遊行し、ナガラヴィンダへ到達した。  
                       
                       
                       
    434-5.                
     Taṃ kho pana bhavantaṃ gotamaṃ evaṃ kalyāṇo kittisaddo abbhuggato –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kalyāṇo    a 善い  
      kitti    i, ī 依(属) 称讃、名声  
      saddo    a 音、声、語  
      abbhuggato –  abhi-ud-gam 過分 a あがる、昇る  
    訳文                
     しかるに、その尊者ゴータマへ、かくのごとき、善き称讃の声があがっている。  
                       
                       
                       
    434-6.                
     ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho vijjācaraṇasampanno sugato lokavidū anuttaro purisadammasārathi satthā devamanussānaṃ buddho bhagavā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddho  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      vijjā  vid ā 明、智、呪,陀羅尼、学術、魔術  
      caraṇa  car a 依(具) 行、行為、実践、徳行  
      sampanno  saṃ-pad 過分 a 具足した、成就した →明行足  
      sugato  su-gam 名過分 a よく行ったもの、善逝  
      loka    a 依(属) 世間、世界  
      vidū  vid ū 賢い、知者 →世間解  
      anuttaro    代的 この上ない、無上士  
      purisa    a 人、男  
      damma  dam 未分 a 依(属) ならされるべき  
      sārathi    i 御者 →調御丈夫  
      satthā  śās ar 師、先生  
      deva    a 天、神、王、陛下  
      manussānaṃ    a 人間 →天人師  
      buddho  budh 名過分 a 仏陀、覚者  
      bhagavā’    ant 世尊  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『かくのごとく、彼は世尊なり。応供、正等覚、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊なり』と。  
                       
                       
                       
    434-7.                
     So imaṃ lokaṃ sadevakaṃ samārakaṃ sabrahmakaṃ sassamaṇabrāhmaṇiṃ pajaṃ sadevamanussaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imaṃ    代的 これ  
      lokaṃ    a 世間、世界  
      sadevakaṃ    a 天ある  
      samārakaṃ    a 魔ある  
      sabrahmakaṃ  sa-bṛh a 梵ある  
      sassamaṇa  sa-śram a 有(相) 沙門ある  
      brāhmaṇiṃ  bṛh a 男→女 婆羅門  
      pajaṃ  pra-jan ā 人々  
      sadeva    a 有(相) 天ある  
      manussaṃ    a 男→女 人、人間  
      sayaṃ    不変 みずから  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 証知する、自証する  
      sacchikatvā  kṛ 作証する、証明をなす、さとる  
      pavedeti.  pra-vid 使 知らせる、説く  
    訳文                
     かれは、この天・魔・梵を含む世界、〔また〕沙門と婆羅門、王と民を含む人々を、みずから知り、悟り、説く。  
                       
                       
                       
    434-8.                
     So dhammaṃ deseti ādikalyāṇaṃ majjhekalyāṇaṃ pariyosānakalyāṇaṃ sātthaṃ sabyañjanaṃ, kevalaparipuṇṇaṃ parisuddhaṃ brahmacariyaṃ pakāseti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      deseti  diś 使 示す、指示する、教示する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ādi    i 男中 依(処) 最初、初  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      majjhe    名形 a 中、中間の  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      pariyosāna  pari-o-sā 使 a 依(処) 終末、完結、完了  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      sātthaṃ    a 義ある、有義の(sa-attha)  
      sabyañjanaṃ,    a 字ある  
      kevala    a 独一、独存、完全、全部  
      paripuṇṇaṃ  pari-pṝ 過分 a 円満した、充満した、完全な  
      parisuddhaṃ  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakāseti.  pra-kāś 使 説明する、あきらかにする、知らせる  
    訳文                
     かれは、始めよく、半ばよく、終わりよく、意義をそなえ字句をそなえた教法を示し、完全に円満し清浄な梵行を説く。  
                       
                       
                       
    434-9.                
     Sādhu kho pana tathārūpānaṃ arahataṃ dassanaṃ hotī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu    u よきかな  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tathārūpānaṃ    a かくの如きの  
      arahataṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      dassanaṃ    a 見、見ること  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’’  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     じつによきかな、かくの如き阿羅漢たちとまみえることは」と。  
                       
                       
                       
    434-10.                
     Atha kho nagaravindeyyakā brāhmaṇagahapatikā yena bhagavā tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      nagaravindeyyakā    a ナガラヴィンダの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā    a 居士の、居士  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     そこでナガラヴィンダの婆羅門や居士たちは、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    434-11.                
     upasaṅkamitvā appekacce bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce   代的 一部の、一類の  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、あるものたちは世尊へ礼拝して一方に坐った。  
                       
                       
                       
    434-12.                
     Appekacce bhagavatā saddhiṃ sammodiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce   代的 一部の、一類の  
      bhagavatā    ant 世尊  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodiṃsu;  saṃ-mud 能反 喜ぶ、相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     またあるものたちは世尊と挨拶し、  
                       
                       
                       
    434-13.                
     sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā  
      sāraṇīyaṃ  saṃ-raj 未分 a 相慶慰すべき、喜ぶべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 能反 坐る  
    訳文                
     喜ばしき慶賀の言葉を交わしてから一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    434-14.                
     Appekacce yena bhagavā tenañjaliṃ paṇāmetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      añjaliṃ    i 合掌  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṇāmetvā  pra-nam 向ける、さし出す、閉じる、放逐する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     あるものたちは世尊のもとへ合掌を向けて一方に坐った。  
                       
                       
                       
    434-15.                
     Appekacce bhagavato santike nāmagottaṃ sāvetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      bhagavato    ant 世尊  
      santike    a 付近、面前  
      nāma   an  
      gottaṃ    a 氏、氏姓、種姓、家系  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sāvetvā  śru 使 聞かせる、告げる、述べる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     あるものたちは、釈尊の面前で姓名を告げて一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    434-16.                
     Appekacce tuṇhībhūtā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      tuṇhī   不変 沈黙して、黙って  
      bhūtā  bhū 過分 a あった  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 坐る  
    訳文                
     あるものたちは黙って一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    434-17.                
     Ekamantaṃ nisinne kho nagaravindeyyake brāhmaṇagahapatike bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinne  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      nagaravindeyyake    a ナガラヴィンダの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatike    a 居士の、居士  
      bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐ったナガラヴィンダの婆羅門や居士たちへ、世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    435-1.                
     435. ‘‘Sace vo, gahapatayo, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ puccheyyuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sace    不変 もし  
      vo,    代的 あなたたち  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      aññatitthiyā    a 異学、外教  
      paribbājakā  pra-vraj a 遍歴行者  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      puccheyyuṃ –  prach 問う、質問する  
    訳文                
     「居士たちよ、もし異学の遍歴行者たちが、あなたがたへこのように問うたとしましょう。  
                       
                       
                       
    435-2.                
     ‘kathaṃbhūtā, gahapatayo, samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘kathaṃ    不変 いかに、なぜに  
      bhūtā,  bhū 過分 a 存在した、なった  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      na    不変 ない  
      sakkātabbā  sat-kṛ 未分 a 恭順されるべき、尊敬されるべき  
      na    不変 ない  
      garukātabbā  kṛ 未分 a 尊重されるべき  
      na    不変 ない  
      mānetabbā  man 使 未分 a 尊敬されるべき、奉事されるべき  
      na    不変 ない  
      pūjetabbā’  pūj 未分 a 供養されるべき、尊敬されるべき  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『居士たちよ、いかなる沙門婆羅門たちは、尊敬されるべきでない、尊重されるべきでない、奉事されるべきでない、供養されるべきでない者たちなのでしょうか』と。  
                       
                       
                       
    435-3.                
     Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      puṭṭhā  prach 過分 a 問われた  
      tumhe,    代的 あなたたち  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      aññatitthiyānaṃ    a 異学、外教  
      paribbājakānaṃ  pra-vraj a 遍歴行者  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākareyyātha –  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     居士たちよ、そのように問われたならば、あなたがたはその異学の遍歴行者たちへ、このように解答すべきです。  
                       
                       
                       
    435-4.                
     ‘ye te samaṇabrāhmaṇā cakkhuviññeyyesu rūpesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ye    代的 (関係代名詞)  
      te    代的 それら、彼ら  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      cakkhu    us 依(具)  
      viññeyyesu  vi-jñā 未分 a 所識の  
      rūpesu    a  
      avīta  a-vi-i 過分 a 有(持) 離れていない  
      rāgā  raj a 貪、貪欲、染  
      avīta  a-vi-i 過分 a 有(持) 離れていない  
      dosā    a 瞋恚  
      avīta  a-vi-i 過分 a 有(持) 離れていない  
      mohā,    a 愚痴  
      ajjhattaṃ    a 副対 内に  
      avūpasanta  a-vi-upa-śam  過分 a 有(持) 寂止していない  
      cittā,  cit a 中→男  
      sama    a 同じ、平等の、正しい  
      visamaṃ    名形 a 不等の、不正の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caranti  car 行ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      kāyena    a  
      vācāya  vac ā 言葉、語  
      manasā,    as  
      evarūpā    a かくのごとき  
      samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā. (435-2.)  
    訳文                
     『およそ、〈眼〉によって識られる諸々の〈色〉に関して貪欲を離れておらず、瞋恚を離れておらず、愚痴を離れておらず、内なる心が寂止しておらず、身口意によって正邪をなすような、かの沙門婆羅門たち。かくのごときの沙門婆羅門たちが、尊敬されるべきでない、尊重されるべきでない、奉事されるべきでない、供養されるべきでない者たちです。  
                       
                       
                       
    435-5.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的 何、誰  
      hetu?  hi u 副対 因、原因(属格に副対で「〜のゆえに」)  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    435-6.                
     Mayampi hi cakkhuviññeyyesu rūpesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari apassataṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Mayam    代的 私たち  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      cakkhuviññeyyesu rūpesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, (435-4.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      carāma  car 行ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      no    代的 属絶 私たち  
      samacariyam  (śam-) car? ā 寂静行、平等行  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      etaṃ    代的 これ  
      uttari    不変 より上の、超えて  
      apassataṃ.  a-paś 現分 ant 属絶 見ない  
    訳文                
     なぜならば、我々もまた、〈眼〉によって識られる諸々の〈色〉に関して貪欲を離れず、瞋恚を離れず、愚痴を離れず、内なる心が寂止せず、身口意によって正邪をなしており、また我々は彼らのうちに、それ(正邪の行)を超えて、正行を見ないからです。  
    メモ                
     ・samacariyamは前文のsamavisamaを受けて「正行」と訳した。  
                       
                       
                       
    435-7.                
     Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā    代的 それ、彼  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhonto  bhū 名現分 ant(特) 尊者らよ、君らよ、友らよ、ああ、おお  
      samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā. (435-2.)  
    訳文                
     それゆえ、彼らは沙門婆羅門たちでありながら、尊敬されるべきでない、尊重されるべきでない、奉事されるべきでない、供養されるべきでない者たちなのです。  
                       
                       
                       
    435-8.                
     Ye te samaṇabrāhmaṇā sotaviññeyyesu saddesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye te samaṇabrāhmaṇā sotaviññeyyesu (435-4.)  
      sota śru as 依(具)  
      saddesu…    a 音、声、語  
    訳文                
     およそ、〈耳〉によって識られる諸々の〈声〉に関して……かの沙門婆羅門たち……  
                       
                       
                       
    435-9.                
     ghānaviññeyyesu gandhesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ghāna    a 依(具)  
      viññeyyesu  vi-jñā 未分 a 所識の  
      gandhesu…    a  
    訳文                
     〈鼻〉によって識られる諸々の〈香〉に関して……  
                       
                       
                       
    435-10.                
     jivhāviññeyyesu rasesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      jivhā    ā 依(具)  
      viññeyyesu  vi-jñā 未分 a 所識の  
      rasesu…    a 味、汁、作用、実質  
    訳文                
     〈舌〉によって識られる諸々の〈味〉に関して……  
                       
                       
                       
    435-11.                
     kāyaviññeyyesu phoṭṭhabbesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      kāya    a 依(具) 身体、集まり  
      viññeyyesu  vi-jñā 未分 a 所識の  
      phoṭṭhabbesu…  spṛś 名未分 a 触、所触、触れられるべきもの  
    訳文                
     〈身〉によって識られる諸々の〈触〉に関して……  
                       
                       
                       
    435-12.                
     manoviññeyyesu dhammesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      mano  man as 依(具)  
      viññeyyesu dhammesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā. (435-4.)  
      dhammesu  dhṛ a 男中  
    訳文                
     〈意〉によって識られる諸々の〈法〉に関して貪欲を離れておらず、瞋恚を離れておらず、愚痴を離れておらず、内なる心が寂止しておらず、身口意によって正邪をなす〔ような、かの沙門婆羅門たち〕。かくのごときの沙門婆羅門たちが、尊敬されるべきでない、尊重されるべきでない、奉事されるべきでない、供養されるべきでない者たちです。  
                       
                       
                       
    435-13.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ kissa hetu? (435-5.)  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    435-14.                
     Mayampi hi manoviññeyyesu dhammesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari apassataṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Mayampi hi manoviññeyyesu dhammesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari apassataṃ. (435-6,12.)  
    訳文                
     なぜならば、我々もまた、〈意〉によって識られる諸々の〈法〉に関して貪欲を離れず、瞋恚を離れず、愚痴を離れず、内なる心が寂止せず、身口意によって正邪をなしており、また我々は彼らのうちに、それ(正邪の行)を超えて、正行を見ないからです。  
                       
                       
                       
    435-15.                
     Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā na sakkātabbā na garukātabbā na mānetabbā na pūjetabbā’ (435-7.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     それゆえ、彼らは沙門婆羅門たちでありながら、尊敬されるべきでない、尊重されるべきでない、奉事されるべきでない、供養されるべきでない者たちなのです』と。  
                       
                       
                       
    435-16.                
     Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha. (435-3.)  
    訳文                
     居士たちよ、そのように問われたならば、あなたがたはその異学の遍歴行者たちへ、このように解答すべきです。  
                       
                       
                       
    436-1.                
     436. ‘‘Sace pana vo, gahapatayo, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ puccheyyuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sace pana vo, gahapatayo, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ puccheyyuṃ – (435-1.)  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
    訳文                
     また居士たちよ、もし異学の遍歴行者たちが、あなたがたへこのように問うたとしましょう。  
                       
                       
                       
    436-2.                
     ‘kathaṃbhūtā, gahapatayo, samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘kathaṃbhūtā, gahapatayo, samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā’ti? (435-2.)  
    訳文                
     『居士たちよ、いかなる沙門婆羅門たちは、尊敬されるべき、尊重されるべき、奉事されるべき、供養されるべき者たちなのでしょうか』と。  
                       
                       
                       
    436-3.                
     Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha – (435-3.)  
    訳文                
     居士たちよ、そのように問われたならば、あなたがたはその異学の遍歴行者たちへ、このように解答すべきです。  
                       
                       
                       
    436-4.                
     ‘ye te samaṇabrāhmaṇā cakkhuviññeyyesu rūpesu vītarāgā vītadosā vītamohā, ajjhattaṃ vūpasantacittā, samacariyaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ye te samaṇabrāhmaṇā cakkhuviññeyyesu rūpesu vītarāgā vītadosā vītamohā, ajjhattaṃ vūpasantacittā, samacariyaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā. (435-4.)  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) 離れた  
      vūpasanta  vi-upa-śam  過分 a 有(持) 寂止した  
      samacariyam  (śam-) car? ā 寂静行、平等行  
    訳文                
     『およそ、〈眼〉によって識られる諸々の〈色〉に関して貪欲を離れ、瞋恚を離れ、愚痴を離れ、内なる心が寂止しており、身口意によって正行をなすような、かの沙門婆羅門たち。かくのごときの沙門婆羅門たちが、尊敬されるべき、尊重されるべき、奉事されるべき、供養されるべき者たちです。  
                       
                       
                       
    436-5.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ kissa hetu? (435-5.)  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    436-6.                
     Mayampi hi [mayaṃ hi (?)] cakkhuviññeyyesu rūpesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari passataṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Mayampi hi cakkhuviññeyyesu rūpesu avītarāgā avītadosā avītamohā, ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari (435-6.)  
      passataṃ.  paś 現分 ant 属絶 見る  
    訳文                
     なぜならば、我々もまた、〈眼〉によって識られる諸々の〈色〉に関して貪欲を離れず、瞋恚を離れず、愚痴を離れず、内なる心が寂止せず、身口意によって正邪をなしているけれども、しかし我々は彼らのうちに、それ(正邪の行)を超えて、正行を見るからです。  
                       
                       
                       
    436-7.                
     Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā. (435-7.)  
    訳文                
     それゆえ、彼らは沙門婆羅門たちでありながら、尊敬されるべき、尊重されるべき、奉事されるべき、供養されるべき者たちなのです。  
                       
                       
                       
    436-8.                
     Ye te samaṇabrāhmaṇā sotaviññeyyesu saddesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye te samaṇabrāhmaṇā sotaviññeyyesu saddesu… (435-8.)  
    訳文                
     およそ、〈耳〉によって識られる諸々の〈声〉に関して……かの沙門婆羅門たち……  
                       
                       
                       
    436-9.                
     ghānaviññeyyesu gandhesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ghānaviññeyyesu gandhesu… (435-9.)  
    訳文                
     〈鼻〉によって識られる諸々の〈香〉に関して……  
                       
                       
                       
    436-10.                
     jivhāviññeyyesu rasesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      jivhāviññeyyesu rasesu… (435-10.)  
    訳文                
     〈舌〉によって識られる諸々の〈味〉に関して……  
                       
                       
                       
    436-11.                
     kāyaviññeyyesu phoṭṭhabbesu…   
      語根 品詞 語基 意味  
      kāyaviññeyyesu phoṭṭhabbesu… (435-11.)  
    訳文                
     〈身〉によって識られる諸々の〈触〉に関して……  
                       
                       
                       
    436-12.                
     manoviññeyyesu dhammesu vītarāgā vītadosā vītamohā, ajjhattaṃ vūpasantacittā, samacariyaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      manoviññeyyesu dhammesu vītarāgā vītadosā vītamohā, ajjhattaṃ vūpasantacittā, samacariyaṃ caranti kāyena vācāya manasā, evarūpā samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā. (435-12, 436-4.)  
    訳文                
     〈意〉によって識られる諸々の〈法〉に関して貪欲を離れ、瞋恚を離れ、愚痴を離れ、内なる心が寂止しており、身口意によって正行をなすような、かの沙門婆羅門たち。かくのごときの沙門婆羅門たちが、尊敬されるべき、尊重されるべき、奉事されるべき、供養されるべき者たちです。  
                       
                       
                       
    436-13.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ kissa hetu? (435-5.)  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    436-14.                
     Mayampi hi manoviññeyyesu dhammesu avītarāgā avītadosā avītamohā ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari passataṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Mayampi hi manoviññeyyesu dhammesu avītarāgā avītadosā avītamohā ajjhattaṃ avūpasantacittā, samavisamaṃ carāma kāyena vācāya manasā, tesaṃ no samacariyampi hetaṃ uttari passataṃ. (435-14, 436-6.)  
    訳文                
     なぜならば、我々もまた、〈意〉によって識られる諸々の〈法〉に関して貪欲を離れず、瞋恚を離れず、愚痴を離れず、内なる心が寂止せず、身口意によって正邪をなしているけれども、しかし我々は彼らのうちに、それ(正邪の行)を超えて、正行を見るからです。  
                       
                       
                       
    436-15.                
     Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā te bhonto samaṇabrāhmaṇā sakkātabbā garukātabbā mānetabbā pūjetabbā’ti. (435-15.)  
    訳文                
     それゆえ、彼らは沙門婆羅門たちでありながら、尊敬されるべき、尊重されるべき、奉事されるべき、供養されるべき者たちなのです』と。  
                       
                       
                       
    436-16.                
     Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha. (435-3.)  
    訳文                
     居士たちよ、そのように問われたならば、あなたがたはその異学の遍歴行者たちへ、このように解答すべきです。  
                       
                       
                       
    437-1.                
     437. ‘‘Sace pana vo [sace te (syā. kaṃ. pī. ka.)], gahapatayo, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ puccheyyuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sace pana vo, gahapatayo, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ puccheyyuṃ – (436-1.)  
    訳文                
     また居士たちよ、もし異学の遍歴行者たちが、あなたがたへこのように問うたとしましょう。  
                       
                       
                       
    437-2.                
     ‘ke panāyasmantānaṃ ākārā, ke anvayā, yena tumhe āyasmanto evaṃ vadetha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ke    代的 何、誰  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      āyasmantānaṃ    ant 尊者、具寿  
      ākārā,    a 行相、相  
      ke    代的 何、誰  
      anvayā,  anu-i a 中(男) 随行、類句、推比  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      tumhe    代的 あなたたち  
      āyasmanto    ant 尊者、具寿  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadetha?  vad 言う  
    訳文                
     『しからばあなたがたは、いかなる尊者たちの行相、いかなる類推があり、それによって、尊者たちについてこのように言うのでしょうか。  
                       
                       
                       
    437-3.                
     Addhā te āyasmanto vītarāgā vā rāgavinayāya vā paṭipannā, vītadosā vā dosavinayāya vā paṭipannā, vītamohā vā mohavinayāya vā paṭipannā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Addhā    不変 じつに、確かに  
      te    代的 それら、彼ら  
      āyasmanto    ant 尊者、具寿  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) 離れた  
      rāgā  raj a 貪、貪欲、染  
          不変 あるいは  
      rāga  raj a 依(属) 貪、貪欲、染  
      vinayāya  vi-nī a 律、調伏  
          不変 あるいは  
      paṭipannā,  prati-pad 過分 a 行道した  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) 離れた  
      dosā    a 瞋恚  
          不変 あるいは  
      dosa    a 依(属) 瞋恚  
      vinayāya  vi-nī a 律、調伏  
          不変 あるいは  
      paṭipannā,  prati-pad 過分 a 行道した  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) 離れた  
      mohā    a 愚痴  
          不変 あるいは  
      moha    a 依(属) 愚痴  
      vinayāya  vi-nī a 律、調伏  
          不変 あるいは  
      paṭipannā’  prati-pad 過分 a 行道した  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     まことに、かの尊者たちは貪欲を離れ、あるいは貪欲の調伏のため行道している。かの尊者たちは瞋恚を離れ、あるいは瞋恚の調伏のため行道している。かの尊者たちは愚痴を離れ、あるいは愚痴の調伏のため行道していると』  
                       
                       
                       
    437-4.                
     Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyātha – (435-3.)  
    訳文                
     居士たちよ、そのように問われたならば、あなたがたはその異学の遍歴行者たちへ、このように解答すべきです。  
                       
                       
                       
    437-5.                
     ‘tathā hi te āyasmanto araññavanapatthāni pantāni senāsanāni paṭisevanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘tathā    不変 かく、その如く  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      te    代的 それら、彼ら  
      āyasmanto    ant 尊者、具寿  
      arañña    a 林野、閑林  
      vana    a 森、林  
      patthāni  pra-sthā a 辺鄙な →山林  
      pantāni    名形 a 男→中 辺境の、辺地の  
      sena  śī a 臥具、臥処  
      āsanāni  ās a 坐具、坐処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭisevanti.  prati-sev 受用する、行う  
    訳文                
     『なぜなら、そのような尊者がたは、辺境の林野や山林を臥坐処として受用しているからです。  
                       
                       
                       
    437-6.                
     Natthi kho pana tattha tathārūpā cakkhuviññeyyā rūpā ye disvā disvā abhirameyyuṃ, natthi kho pana tattha tathārūpā sotaviññeyyā saddā ye sutvā sutvā abhirameyyuṃ, natthi kho pana tattha tathārūpā ghānaviññeyyā gandhā ye ghāyitvā ghāyitvā abhirameyyuṃ, natthi kho pana tattha tathārūpā jivhāviññeyyā rasā ye sāyitvā sāyitvā abhirameyyuṃ, natthi kho pana tattha tathārūpā kāyaviññeyyā phoṭṭhabbā ye phusitvā phusitvā abhirameyyuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      tathārūpā    a かくのごとき  
      cakkhu    us 依(具)  
      viññeyyā  vi-jñā 未分 a 所識の  
      rūpā    a 中(男) 色、物質、肉体、形相  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      disvā  dṛś 見る  
      disvā  dṛś 見る  
      abhirameyyuṃ,  abhi-ram 大いに喜ぶ、歓楽する  
      natthi kho pana tattha tathārūpā sotaviññeyyā saddā ye sutvā sutvā abhirameyyuṃ, (同上)  
      語根 品詞 語基 意味  
      sota  śru as 依(具)  
      saddā    a 音、声、語  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sutvā  śru 聞く  
      sutvā  śru 聞く  
      natthi kho pana tattha tathārūpā ghānaviññeyyā gandhā ye ghāyitvā ghāyitvā abhirameyyuṃ, (同上)  
      語根 品詞 語基 意味  
      ghāna    a 依(具)  
      gandhā    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ghāyitvā  ghrā 嗅ぐ  
      ghāyitvā  ghrā 嗅ぐ  
      natthi kho pana tattha tathārūpā jivhāviññeyyā rasā ye sāyitvā sāyitvā abhirameyyuṃ, (同上)  
      jivhā    ā 依(具)  
      rasā    a 味、汁、作用、実質  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sāyitvā  svad 味わう、食べる  
      sāyitvā  svad 味わう、食べる  
      natthi kho pana tattha tathārūpā kāyaviññeyyā phoṭṭhabbā ye phusitvā phusitvā abhirameyyuṃ. (同上)  
      語根 品詞 語基 意味  
      kāya    a 依(具) 身体、集まり  
      phoṭṭhabbā  spṛś 名未分 a 中(男)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      phusitvā  spṛś 触れる  
      phusitvā  spṛś 触れる  
    訳文                
     しかしてそこには、およそ彼らがそれらをそれぞれ見て歓楽するような、〈眼〉によって識られる諸々の〈色〉が存在しません。またそこには、およそ彼らがそれらをそれぞれ見て歓楽するような、〈耳〉によって識られる諸々の〈声〉が存在しません。またそこには、およそ彼らがそれらをそれぞれ見て歓楽するような、〈鼻〉によって識られる諸々の〈香〉が存在しません。またそこには、およそ彼らがそれらをそれぞれ見て歓楽するような、〈舌〉によって識られる諸々の〈味〉が存在しません。またそこには、およそ彼らがそれらをそれぞれ見て歓楽するような、〈身〉によって識られる諸々の〈触〉が存在しません。  
    メモ                
     ・〈意〉のパートがないのは、いかなる閑林でも意所識の諸法は存在するということであろうか。  
                       
                       
                       
    437-7.                
     Ime kho no, āvuso, ākārā, ime anvayā, yena mayaṃ [yena mayaṃ āyasmanto (sī. pī.), yena mayaṃ āyasmante (syā. kaṃ.)] evaṃ vadema –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ime    代的 これら  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      no,    代的 私たち  
      āvuso,    不変 友よ  
      ākārā, ime anvayā, yena mayaṃ evaṃ (437-2.)  
      mayaṃ    代的 私たち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadema –  vad 言う  
    訳文                
     友等よ、我々には、これらの行相、これら類推があり、それによってこのように言うのです。  
                       
                       
                       
    437-8.                
     addhā te āyasmanto vītarāgā vā rāgavinayāya vā paṭipannā, vītadosā vā dosavinayāya vā paṭipannā, vītamohā vā mohavinayāya vā paṭipannā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      addhā te āyasmanto vītarāgā vā rāgavinayāya vā paṭipannā, vītadosā vā dosavinayāya vā paṭipannā, vītamohā vā mohavinayāya vā paṭipannā’ti. (437-3.)  
    訳文                
     まことに、かの尊者たちは貪欲を離れ、あるいは貪欲の調伏のため行道している。かの尊者たちは瞋恚を離れ、あるいは瞋恚の調伏のため行道している。かの尊者たちは愚痴を離れ、あるいは愚痴の調伏のため行道していると』  
                       
                       
                       
    437-9.                
     Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyāthā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ puṭṭhā tumhe, gahapatayo, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ evaṃ byākareyyāthā’’ (435-3.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     居士たちよ、そのように問われたならば、あなたがたはその異学の遍歴行者たちへ、このように解答すべきです」  
                       
                       
                       
    437-10.                
     Evaṃ vutte, nagaravindeyyakā brāhmaṇagahapatikā bhagavantaṃ etadavocuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vutte,  vac 受 過分 a いわれた  
      nagaravindeyyakā    a ナガラヴィンダの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā    a 居士の、居士  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocuṃ –  vac いう  
    訳文                
     このようにいわれて、ナガラヴィンダの婆羅門や居士たちは世尊へこう言った。  
                       
                       
                       
    437-11.                
     ‘‘abhikkantaṃ, bho gotama, abhikkantaṃ, bho gotama!   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘abhikkantaṃ,  abhi-kram 名過分 a 偉なるかな、奇なるかな、希有なり、素晴らしい  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama,    a 人名、ゴータマ  
      abhikkantaṃ,  abhi-kram 名過分 a 偉なるかな、奇なるかな、希有なり、素晴らしい  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama!    a 人名、ゴータマ  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、素晴らしい。尊者ゴータマよ、素晴らしい。  
                       
                       
                       
    437-12.                
     Seyyathāpi, bho gotama, nikkujjitaṃ vā ukkujjeyya, paṭicchannaṃ vā vivareyya, mūḷhassa vā maggaṃ ācikkheyya, andhakāre vā telapajjotaṃ dhāreyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama,    a 人名、ゴータマ  
      nikkujjitaṃ    過分 a 倒れた、転倒した  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ukkujjeyya,    起こす、直立させる  
      語根 品詞 語基 意味  
      paṭicchannaṃ  prati-chad 使 過分 a 覆われた、隠された  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vivareyya,  vi-vṛ 開く、解明する、あきらかにする  
      語根 品詞 語基 意味  
      mūḷhassa  muh 過分 a 男中 愚昧の、迷った  
          不変 あるいは  
      maggaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ācikkheyya,  ā-khyā 強 告げる、述べる、説く  
      語根 品詞 語基 意味  
      andha   a 依(属) 盲目、愚昧  
      kāre  kṛ a 行為、所作、字、文字、作者 →暗黒  
          不変 あるいは  
      tela   a 依(具)