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     6. Isigilisuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Isigili    i 男中 依(属) 地名、イシギリ  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「イシギリ経」(『中部』116  
                       
                       
                       
    133-1.                
     133. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    133-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā rājagahe viharati isigilismiṃ pabbate.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      rājagahe    a ラージャガハ、王舎城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      isigilismiṃ    i 男中 地名、イシギリ  
      pabbate.    a  
    訳文                
     あるとき世尊はラージャガハのイシギリ山に住しておられた。  
                       
                       
                       
    133-3.                
     Tatra kho bhagavā bhikkhū āmantesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     ときに世尊は比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    133-4.                
     ‘‘bhikkhavo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhikkhavo’’  bhikṣ u 比丘  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「比丘たちよ」と。  
                       
                       
                       
    133-5.                
     ‘‘Bhadante’’ti te bhikkhū bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhadante’’    大徳、尊師  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ」と彼ら比丘たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    133-6.                
     Bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    133-7.                
     ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ vebhāraṃ pabbata’’nti?   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘Passatha  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 〜かどうか  
      tumhe,    代的 あなたたち  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      etaṃ    代的 これ  
      vebhāraṃ    a 男中 地名、ヴェーバーラ  
      pabbata’’n    a  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「比丘たちよ、あなたがたは、かのヴェーバーラ山が見えるでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    133-8.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bhante’’.  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「しかり、尊者よ」  
                       
                       
                       
    133-9.                
     ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, vebhārassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Etassa    a 男中 これ  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      vebhārassa    a 男中 地名、ヴェーバーラ  
      pabbatassa    a  
      aññā    代的 別の、異なる  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      samaññā    ā 呼称、名称、俗称  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      aññā    代的 別の、異なる  
      paññatti’’.  pra-jñā 使 i 施設、仮名、概念  
    訳文                
     「比丘たちよ、かのヴェーバーラ山には、〔今とは〕別の名称、別の通称がありました。  
                       
                       
                       
    133-10.                
     ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ paṇḍavaṃ pabbata’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ paṇḍavaṃ pabbata’’nti? (133-7.)  
      paṇḍavaṃ    a 男中 地名、パンダヴァ  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは、かのパンダヴァ山が見えるでしょうか」  
                       
                       
                       
    133-11.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ, bhante’’. (133-8.)  
    訳文                
     「しかり、尊者よ」  
                       
                       
                       
    133-12.                
     ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, paṇḍavassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, paṇḍavassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’. (133-9.)  
      paṇḍavassa    a 男中 地名、パンダヴァ  
    訳文                
     「比丘たちよ、かのパンダヴァ山には、〔今とは〕別の名称、別の通称がありました。  
                       
                       
                       
    133-13.                
     ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ vepullaṃ pabbata’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ vepullaṃ pabbata’’nti? (133-7.)  
      vepullaṃ    a 男中 地名、ヴェープッラ  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは、かのヴェープッラ山が見えるでしょうか」  
                       
                       
                       
    133-14.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ, bhante’’. (133-8.)  
    訳文                
     「しかり、尊者よ」  
                       
                       
                       
    133-15.                
     ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, vepullassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, vepullassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’. (133-9.)  
      vepullassa    a 男中 地名、ヴェープッラ  
    訳文                
     「比丘たちよ、かのヴェープッラ山には、〔今とは〕別の名称、別の通称がありました。  
                       
                       
                       
    133-16.                
     ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ gijjhakūṭaṃ pabbata’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, etaṃ paṇḍavaṃ pabbata’’nti? (133-7.)  
      gijjhakūṭaṃ    a 地名、ギッジャクータ、霊鷲山  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは、かのギッジャクータ山が見えるでしょうか」  
                       
                       
                       
    133-17.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ, bhante’’. (133-8.)  
    訳文                
     「しかり、尊者よ」  
                       
                       
                       
    133-18.                
     ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, gijjhakūṭassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Etassapi kho, bhikkhave, gijjhakūṭassa pabbatassa aññāva samaññā ahosi aññā paññatti’’. (133-9.)  
      gijjhakūṭassa    a 地名、ギッジャクータ  
    訳文                
     「比丘たちよ、かのギッジャクータ山には、〔今とは〕別の名称、別の通称がありました。  
                       
                       
                       
    133-19.                
     ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, imaṃ isigiliṃ pabbata’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Passatha no tumhe, bhikkhave, imaṃ isigiliṃ pabbata’’nti? (133-7.)  
      imaṃ    代的 男中 これ  
      isigiliṃ    i 男中 地名、イシギリ  
    訳文                
     比丘たちよ、あなたがたは、このイシギリ山が見えるでしょうか」  
                       
                       
                       
    133-20.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ, bhante’’. (133-8.)  
    訳文                
     「しかり、尊者よ」  
                       
                       
                       
    133-21.                
     ‘‘Imassa kho pana, bhikkhave, isigilissa pabbatassa esāva samaññā ahosi esā paññatti’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Imassa    代的 男中 これ  
      kho pana, bhikkhave, isigilissa pabbatassa esāva samaññā ahosi esā paññatti’’. (133-9.)  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      isigilissa    i 男中 地名、イシギリ  
      esā    代的 これ  
    訳文                
     「比丘たちよ、このイシギリ山には、〔昔から、今と同じ〕まさしくこの名称、この通称がありました。  
                       
                       
                       
    133-22.                
     ‘‘Bhūtapubbaṃ, bhikkhave, pañca paccekabuddhasatāni imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsino ahesuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhūta  bhū 過分 a 存在した  
      pubbaṃ,    代的 副対 過去の →往昔  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      pañca     
      pacceka    a 独一の、単独の  
      buddha  budh 名過分 a 仏陀 →独覚、縁覚、辟支仏  
      satāni    a  
      imasmiṃ    代的 男中 これ  
      isigilismiṃ    i 男中 地名、イシギリ  
      pabbate    a  
      cira    a 久しい  
      nivāsino  ni-vas in 居住の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahesuṃ.  bhū ある、なる  
    訳文                
     比丘たちよ、かつて五百人の独覚たちがこのイシギリ山に久しく居住していました。  
    メモ                
     ・prati-ekaという単語であるが、おそらくpratyaya-ikaという語形解釈から「縁覚」という訳語も生じたのであろう。  
                       
                       
                       
    133-23.                
     Te imaṃ pabbataṃ pavisantā dissanti, paviṭṭhā na dissanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      imaṃ    代的 これ  
      pabbataṃ    a  
      pavisantā  pra-viś 現分 ant 入る  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dissanti,  dṛś 受 見られる  
      語根 品詞 語基 意味  
      paviṭṭhā  pra-viś 過分 a 入った  
      na    不変 ない  
      dissanti.  同上  
    訳文                
     彼らはこの山へ入るときには〔姿が〕見られましたが、入ってしまうと見られなくなりました。  
                       
                       
                       
    133-24.                
     Tamenaṃ manussā disvā evamāhaṃsu –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tam    代的 それ  
      enaṃ    代的 これ  
      manussā    a 人、人間  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      disvā  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āhaṃsu –  ah いう  
    訳文                
     それを見て、人々はこのように言いました。  
                       
                       
                       
    133-25.                
     ‘ayaṃ pabbato ime isī [isayo (ka.)] gilatī’ti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ    代的 これ  
      pabbato    a  
      ime    代的 これら  
      isī    i 仙人  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gilatī’  gir 嚥下する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti;    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『この山は仙人(イシ)を呑み込む(ギラティ)』と。  
                       
                       
                       
    133-26.                
     ‘isigili isigili’ tveva samaññā udapādi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘isigili    i 男中 地名、イシギリ  
      isigili’    i 男中 地名、イシギリ  
      tv    不変 という(ti)、しかし(tu)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      samaññā    ā 呼称、名称、俗称  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      udapādi.  ud-pad 起こる、生ずる  
    訳文                
     〔それで〕『イシギリ、イシギリ』という名称が生じたのです。  
                       
                       
                       
    133-27.                
     Ācikkhissāmi [acikkhissāmi vo (ka.)], bhikkhave, paccekabuddhānaṃ nāmāni;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Ācikkhissāmi,  ā-khyā 強 告げる、述べる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      pacceka    a 独一の、単独の  
      buddhānaṃ  budh 名過分 a 仏陀 →独覚、縁覚、辟支仏  
      nāmāni;    an 名前  
    訳文                
     比丘たちよ、私は独覚たちの名前を告げましょう。  
                       
                       
                       
    133-28.                
     kittayissāmi, bhikkhave, paccekabuddhānaṃ nāmāni;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kittayissāmi,    称える、賞賛する  
      bhikkhave, paccekabuddhānaṃ nāmāni; (133-27.)  
    訳文                
     比丘たちよ、私は独覚たちの名前を称えましょう。  
                       
                       
                       
    133-29.                
     desessāmi, bhikkhave, paccekabuddhānaṃ nāmāni.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      desessāmi,  diś 使 示す  
      bhikkhave, paccekabuddhānaṃ nāmāni. (133-27.)  
    訳文                
     比丘たちよ、私は独覚たちの名前を教示しましょう。  
                       
                       
                       
    133-30.                
     Taṃ suṇātha, sādhukaṃ manasi karotha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇātha,  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      sādhukaṃ  sādh a 副対 よい、十分に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      manasi karotha;  manasi-kṛ 作意する  
    訳文                
     それを聞き、よく作意して下さい。  
                       
                       
                       
    133-31.                
     bhāsissāmī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      bhāsissāmī’’  bhāṣ 語る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     私は語ることにしましょう」と。  
                       
                       
                       
    133-32.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’ti kho te bhikkhū bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bhante’’  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、大徳よ  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ、そのように」と、比丘たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    133-33.                
     Bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā etadavoca – (133-6.)  
    訳文                
     世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    134-1.                
     134. ‘‘Ariṭṭho nāma, bhikkhave, paccekasambuddho [paccekabuddho (ka. sī. pī.)] imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ariṭṭho    a 人名、アリッタ  
      nāma,    an 副対 と、という名の、じつに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      pacceka    a 独一の、単独の  
      sambuddho  budh 名過分 a 仏陀 →独覚、縁覚、辟支仏  
      imasmiṃ    代的 これ  
      isigilismiṃ    i 男中 地名、イシギリ  
      pabbate    a  
      cira    a 久しい  
      nivāsī  ni-vas in 居住の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi;  bhū ある、なる  
    訳文                
     比丘たちよ、アリッタという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-2.                
     upariṭṭho nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      upariṭṭho   a 人名、ウパリッタ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ウパリッタという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-3.                
     tagarasikhī [taggarasikhī (ka.)] nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      tagarasikhī    in 人名、タガラシキン  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、タガラシキンという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-4.                
     yasassī nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      yasassī    in 人名、ヤサッシン  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ヤサッシンという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-5.                
     sudassano nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sudassano  su-dṛś a 人名、スダッサナ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、スダッサナという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-6.                
     piyadassī nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      piyadassī    in 人名、ピヤダッシン  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ピヤダッシンという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-7.                
     gandhāro nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      gandhāro    a 人名、ガンダーラ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ガンダーラという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-8.                
     piṇḍolo nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      piṇḍolo    a 人名、ピンドーラ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ピンドーラという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-9.                
     upāsabho nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      upāsabho    a 人名、ウパーサバ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ウパーサバという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-10.                
     nīto nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      nīto    a 人名、ニータ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、ニータという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-11.                
     tatho nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi, sutavā nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      tatho    a 人名、タタ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi, sutavā nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi; (134-1.)  
      sutavā  śru ant 人名、スタヴァント  
    訳文                
     比丘たちよ、タタという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。比丘たちよ、スタヴァントという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    134-12.                
     bhāvitatto nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhāvitatto    a 人名、バーヴィタッタ  
      nāma, bhikkhave, paccekasambuddho imasmiṃ isigilismiṃ pabbate ciranivāsī ahosi. (134-1.)  
    訳文                
     比丘たちよ、バーヴィタッタという名の独覚が、このイシギリ山に久しく居住していました。  
                       
                       
                       
    135-1.                
     135. ‘‘Ye sattasārā anīghā nirāsā,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ye    代的 (関係代名詞)  
      satta    a 依(属) 有情、衆生  
      sārā    a 真髄、心材  
      anīghā  an-iṅg a 動転なき、無苦の  
      nirāsā,    a 無欲の、無求の  
    訳文                
     ♪およそ動転なく無求なる、有情のうちの真髄なる者たち。  
                       
                       
                       
    135-2.                
     Paccekamevajjhagamaṃsu bodhiṃ [paccekamevajjhagamuṃ subodhiṃ (sī. syā. kaṃ. pī.)];  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paccekam    a 副対 独一の、単独の  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ajjhagamaṃsu  adhi-gam 証得する、到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bodhiṃ;  budh i 菩提、悟り  
    訳文                
     ♪彼らはただ一人で菩提を証得した。  
                       
                       
                       
    135-3.                
     Tesaṃ visallāna naruttamānaṃ,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      visallāna    a 矢なき、煩悩を離れた  
      nara    a 依(属) 人、人々  
      uttamānaṃ,    代的 最上の  
    訳文                
     ♪彼ら煩悩を離れた人中の最上者たちの、  
                       
                       
                       
    135-4.                
     Nāmāni me kittayato suṇātha.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Nāmāni    an 名前  
      me    代的 属絶  
      kittayato    現分 ant 属絶 称える、賞賛する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇātha.  śru 聞く  
    訳文                
     ♪名を私が称えるゆえ、汝等は聞くがよい。  
                       
                       
                       
    135-5.                
     ‘‘Ariṭṭho upariṭṭho tagarasikhī yasassī,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ariṭṭho    a 人名、アリッタ  
      upariṭṭho    a 人名、ウパリッタ  
      tagarasikhī    in 人名、タガラシキン  
      yasassī,    in 人名、ヤサッシン  
    訳文                
     ♪アリッタ、ウパリッタ、タガラシキン、ヤサッシン、  
                       
                       
                       
    135-6.                
     Sudassano piyadassī ca susambuddho [buddho (sī. syā. kaṃ. pī.)];  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sudassano  su-dṛś a 人名、スダッサナ  
      piyadassī    in 人名、ピヤダッシン  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      susambuddho;  su-saṃ-budh 過分 a よく覚った  
    訳文                
     ♪スダッサナ、またよく覚ったピヤダッシン、  
                       
                       
                       
    135-7.                
     Gandhāro piṇḍolo upāsabho ca,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Gandhāro    a 人名、ガンダーラ  
      piṇḍolo    a 人名、ピンドーラ  
      upāsabho    a 人名、ウパーサバ  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     ♪ガンダーラ、ピンドーラ、またウパーサバ、  
                       
                       
                       
    135-8.                
     Nīto tatho sutavā bhāvitatto.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Nīto    a 人名、ニータ  
      tatho    a 人名、タタ  
      sutavā  śru ant 人名、スタヴァント  
      bhāvitatto.    a 人名、バーヴィタッタ  
    訳文                
     ♪ニータ、タタ、スタヴァント、バーヴィタッタ。  
                       
                       
                       
    135-9.                
     ‘‘Sumbho subho matulo [methulo (sī. syā. kaṃ. pī.)] aṭṭhamo ca,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sumbho    a 人名、スンバ  
      subho    a 人名、スバ  
      matulo    a 人名、マトゥラ  
      aṭṭhamo    a 人名、アッタマ  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     ♪スンバ、スバ、マトゥラ、アッタマ、  
                       
                       
                       
    135-10.                
     Athassumegho [aṭṭhasumedho (ka.)] anīgho sudāṭho;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Athassumegho    a 人名、アタッスメーガ  
      anīgho    a 人名、アニーガ  
      sudāṭho;    a 人名、スダータ  
    訳文                
     ♪アタッスメーガ、アニーガ、スダータ〔といった〕、  
                       
                       
                       
    135-11.                
     Paccekabuddhā bhavanettikhīṇā,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Pacceka    a 独一の、単独の  
      buddhā  budh 名過分 a 仏陀 →独覚、縁覚、辟支仏  
      bhava  bhū a 依(対) 有、存在  
      netti  i 有(持) 指導、導くもの  
      khīṇā,  kṣī 受 過分 a 尽きた、滅尽した  
    訳文                
     ♪〈有〉への導因を滅尽した独覚たち。  
                       
                       
                       
    135-12.                
     Hiṅgū ca hiṅgo ca mahānubhāvā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Hiṅgū    ū 人名、ヒングー  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      hiṅgo    a 人名、ヒンガ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      mahā    ant 有(持) 大きい  
      anubhāvā.    a 威力、勢力  
    訳文                
     ♪大威力あるヒングー、またヒンガ。  
                       
                       
                       
    135-13.                
     ‘‘Dve jālino munino aṭṭhako ca,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Dve     
      jālino    in 人名、ジャーリン  
      munino    a 人名、ムニナ  
      aṭṭhako    a 人名、アッタカ  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     ♪二人のジャーリン、ムニナ、アッタカ、  
    メモ                
     ・『註』曰く、Dve jālinoとは「小ジャーリンと大ジャーリンという二人のジャーリンという名を持つ者たちである」cūḷajāli mahājālīti dve jālināmakā.  
     ・諸訳はmuninoを牟尼muniと訳すが、だとすればこれはi語基男性名詞であるから単数の与格あるいは属格という事になってしまう。ここではa語基男性の固有名詞として訳した。  
                       
                       
                       
    135-14.                
     Atha kosallo buddho atho subāhu;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kosallo    a 人名、コーサラ  
      buddho  budh 名過分 a 仏陀、覚者  
      atho    不変 ときに、また、そこに  
      subāhu;    u 人名、スバーフ  
    訳文                
     ♪またコーサラ仏陀、またスバーフ、  
                       
                       
                       
    135-15.                
     Upanemiso nemiso santacitto,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Upanemiso    a 人名、ウパネーミサ  
      nemiso    a 人名、ネーミサ  
      santacitto,    a 人名、サンタチッタ  
    訳文                
     ♪ウパネーミサ、ネーミサ、サンタチッタ、  
                       
                       
                       
    135-16.                
     Sacco tatho virajo paṇḍito ca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sacco    a 人名、サッチャ  
      tatho    a 人名、タタ  
      virajo    a 離塵の  
      paṇḍito    a 賢い  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     ♪サッチャ、タタは、離塵の賢者である。  
    メモ                
     ・『南伝』、『パーリ』はSacco tathoを「真実、真如」と一般名詞的に訳すが、これらも本来は中性名詞であるから、男性化しているここでは固有名詞と判断した。tathaについては諸訳もすでに「タタ」という人名にしているのだから、かならずしも不当ではあるまい。  
                       
                       
                       
    135-17.                
     ‘‘Kāḷūpakāḷā vijito jito ca,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kāḷa     a 人名、カーラ  
      upakāḷā   a 人名、ウパカーラ  
      vijito  vi-ji a 人名、ヴィジタ  
      jito  ji a 人名、ジタ  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     ♪カーラ、ウパカーラ、ヴィジタ、ジタ、  
    メモ                
     ・『南伝』は「黒闇を征服せるヂタ」としているが、文法的にそう解することは難しいように思われる。ここでは『パーリ』、『原始』のようにすべて人名とした。  
                       
                       
                       
    135-18.                
     Aṅgo ca paṅgo ca guttijito ca;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aṅgo    a 人名、アンガ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paṅgo    a 人名、パンガ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      guttijito    a 人名、グッティジタ  
      ca;    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     ♪アンガ、パンガ、またグッティジタ、  
                       
                       
                       
    135-19.                
     Passi jahi upadhidukkhamūlaṃ [passī jahī upadhiṃ dukkhamūlaṃ (sī. syā. kaṃ. pī.)],  
      語根 品詞 語基 意味  
      Passi  paś in 人名、パッシン  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jahi  捨てる、断ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      upadhi    i 所依、生存の素因  
      dukkha    名形 a 依(属)  
      mūlaṃ,    a 根、根本  
    訳文                
     ♪パッシンは苦の根本たる生存の素因を捨て、  
                       
                       
                       
    135-20.                
     Aparājito mārabalaṃ ajesi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aparājito    a 人名、アパラージタ  
      māra  mṛ a 依(属) 魔、死魔  
      balaṃ    名形 a 力、軍勢  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ajesi.  ji 勝つ、征服する  
    訳文                
     ♪アパラージタは魔の軍勢を征服した。  
                       
                       
                       
    135-21.                
     ‘‘Satthā pavattā sarabhaṅgo lomahaṃso,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Satthā  śās ar 人名、サッタル  
      pavattā  pra-vac ar 人名、パヴァッタル  
      sarabhaṅgo    a 人名、サラバンガ  
      lomahaṃso,    a 人名、ローマハンサ  
    訳文                
     ♪サッタル、パヴァッタル、サラバンガ、ローマハンサ、  
    メモ                
     ・「師にして宣説者たる」と訳したくなるところだが、Satthā pavattā sarabhaṅgo lomahaṃso uccaṅgamāyoti ime pañca janā. という『註』の解説に従った。以下も固有名詞と一般名詞の訳し分けは、『註』、文法、文脈という優先順位で行うものとするが、偈の文法はしばしば規則に従わず、また文脈による判断は主観的なものなので、絶対ではない。  
                       
                       
                       
    135-22.                
     Uccaṅgamāyo asito anāsavo;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Uccaṅgamāyo    a 人名、ウッチャンガマーヤ  
      asito    a 人名、アシタ  
      anāsavo;    a 人名、アナーサヴァ  
    訳文                
     ♪ウッチャンガマーヤ、アシタ、アナーサヴァ、  
                       
                       
                       
    135-23.                
     Manomayo mānacchido ca bandhumā,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Manomayo    a 人名、マノーマヤ  
      māna  man a 依(対) 慢、慢心  
      chido  chid 過分 a 切った、断った  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bandhumā,    ant 人名、バンドゥマント  
    訳文                
     ♪マノーマヤ、慢を断ったバンドゥマント  
                       
                       
                       
    135-24.                
     Tadādhimutto vimalo ca ketumā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tadādhimutto  adhi-muc a 人名、タダーディムッタ  
      vimalo    a 無垢、離垢  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ketumā.    ant 光輝ある、憧旛ある  
    訳文                
     ♪無垢にして光輝あるタダーディムッタ、  
                       
                       
                       
    135-25.                
     ‘‘Ketumbharāgo ca mātaṅgo ariyo,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ketumbharāgo    a 人名、ケートゥンバラーガ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      mātaṅgo    a 人名、マータンガ  
      ariyo,    名形 a 人名、アリヤ  
    訳文                
     ♪ケートゥンバラーガ、またマータンガ、アリヤ、  
                       
                       
                       
    135-26.                
     Athaccuto accutagāmabyāmako;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      accuto  a-cyu a 人名、アッチュタ  
      accutagāma  a-cyu a 人名、アッチュタガーマ  
      byāmako;    a 人名、ブヤーマカ  
    訳文                
     ♪またアッチュタ、アッチュタガーマ、ブヤーマカ、  
    メモ                
     ・accutagāmabyāmakoは単数形なので「不死に至ったブヤーマカ」と訳したいところだが、これも『註』にime dve janāとあるのでそのように訳した。あるいは先のaccutoを「不死の」とすべきか。  
                       
                       
                       
    135-27.                
     Sumaṅgalo dabbilo supatiṭṭhito,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sumaṅgalo    a 人名、スマンガラ  
      dabbilo    a 人名、ダッビラ  
      supatiṭṭhito,    a 人名、スパティッティタ  
    訳文                
     ♪スマンガラ、ダッビラ、スパティッティタ、  
                       
                       
                       
    135-28.                
     Asayho khemābhirato ca sorato.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Asayho    a 人名、アサイハ  
      khemābhirato    a 人名、ケーマービラタ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sorato.    a 人名、ソーラタ  
    訳文                
     ♪アサイハ、ケーマービラタ、またソーラタ。  
                       
                       
                       
    135-29.                
     ‘‘Durannayo saṅgho athopi ujjayo,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Durannayo    a 人名、ドゥランナヤ  
      saṅgho  saṃ-hṛ a 人名、サンガ  
      atho    不変 ときに、また、そこに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ujjayo,    a 人名、ウッジャヤ  
    訳文                
     ♪ドゥランナヤ、サンガ、またウッジャヤ、  
                       
                       
                       
    135-30.                
     Aparo muni sayho anomanikkamo;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aparo    代的 他の、次の、後の、  
      muni    i 牟尼、聖者  
      sayho    a 人名、サイハ  
      anoma    a 有(持) 最高の、優れた  
      nikkamo;    a 精進、努力  
    訳文                
     ♪次なる牟尼は最上の精進あるサイハ、  
    メモ                
     ・『パーリ』、『南伝』は「他の」とするが、ここでは『原始』と同じく列挙における「次の」の意と解した。固有名詞アパラの可能性もあるか。  
                       
                       
                       
    135-31.                
     Ānando nando upanando dvādasa,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      nando  nand a 人名、ナンダ  
      upanando  upa-nand a 人名、ウパナンダ  
      dvādasa,    十二  
    訳文                
     ♪〔四人の〕アーナンダ、〔四人の〕ナンダ、〔四人の〕ウパナンダという十二人、  
    メモ                
     ・補訳は『註』によったもの。  
                       
                       
                       
    135-32.                
     Bhāradvājo antimadehadhārī [antimadehadhāri (sī.)].  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhāradvājo    a 人名、バーラドヴァージャ  
      antima    a 最後の  
      deha    a 依(属)  
      dhārī.  dhṛ in 保持者  
    訳文                
     ♪バーラドヴァージャは最後身の保持者である。  
                       
                       
                       
    135-33.                
     ‘‘Bodhi mahānāmo athopi uttaro,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bodhi  budh i 人名、ボーディ  
      mahānāmo    a 人名、マハーナーマ  
      atho    不変 ときに、また、そこに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      uttaro,    a 人名、ウッタラ  
    訳文                
     ♪ボーディ、マハーナーマ、またウッタラ、  
                       
                       
                       
    135-34.                
     Kesī sikhī sundaro dvārabhājo;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kesī    in 人名、ケーシン  
      sikhī    in 人名、シキン  
      sundaro    a 人名、スンダラ  
      dvārabhājo;    a 人名、ドヴァーラバージャ  
    訳文                
     ♪ケーシン、シキン、スンダラ、ドヴァーラバージャ、  
                       
                       
                       
    135-35.                
     Tissūpatissā bhavabandhanacchidā,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tissa    a 人名、ティッサ  
      upatissā    a 人名、ウパティッサ  
      bhava  bhū a 依(属) 有、存在  
      bandhana  bandh a 依(対) 繋縛、束縛  
      chidā,  chid a 破壊する、破る  
    訳文                
     ♪〈有〉の束縛を破ったティッサ、ウパティッサ、  
                       
                       
                       
    135-36.                
     Upasikhi taṇhacchido ca sikhari [upasīdarī taṇhacchido ca sīdarī (sī. syā. kaṃ. pī.)].  
      語根 品詞 語基 意味  
      Upasikhi    in 人名、ウパシキン  
      taṇha    ā 依(対) 渇愛  
      chido  chid a 破壊する、破る  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sikhari.    i 人名、シカリ  
    訳文                
     ♪ウパシキン、〈渇愛〉を破ったシカリ。  
                       
                       
                       
    135-37.                
     ‘‘Buddho ahu maṅgalo vītarāgo,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Buddho  budh 名過分 a 仏陀、覚者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahu  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      maṅgalo    a 人名、マンガラ  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) 離れた  
      rāgo,  raj a 貪欲  
    訳文                
     ♪離欲の仏陀となったマンガラ、  
                       
                       
                       
    135-38.                
     Usabhacchidā jāliniṃ dukkhamūlaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Usabha    a 人名、ウサバ  
      chidā  chid ar 破る者  
      jāliniṃ    ī 有網、渇愛  
      dukkha    名形 a 依(属)  
      mūlaṃ;    a 根、根本  
    訳文                
     ♪苦の根本たる網を破ったウサバ、  
                       
                       
                       
    135-39.                
     Santaṃ padaṃ ajjhagamopanīto,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Santaṃ  śam a 寂静の、寂止の  
      padaṃ    a 句、足  
      ajjhagama  adhi-gam a 証得する  
      upanīto,    a 人名、ウパニータ  
    訳文                
     ♪寂静の句を証得したウパニータ、