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    425-1.                
     425. ‘‘Kiñca, bhikkhave, uttariṃ karaṇīyaṃ?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiñ    代的 何、なぜ、いかに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      uttariṃ    i 副対 より上の  
      karaṇīyaṃ?  kṛ 名未分 a なすべき事  
    訳文                
     では比丘たちよ、何がさらになされるべき事なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    425-2.                
     Idha, bhikkhave, bhikkhu vivittaṃ senāsanaṃ bhajati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      vivittaṃ  vi-vic 過分 a 遠離した、離れた  
      sena śī a 臥具、臥処  
      āsanaṃ  ās a 坐具、坐処 →遠離した住処  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhajati –  bhaj 親近する、奉仕する  
    訳文                
     比丘たちよ、ここに比丘が、遠離した住処に親しみます。  
                       
                       
                       
    425-3.                
     araññaṃ rukkhamūlaṃ pabbataṃ kandaraṃ giriguhaṃ susānaṃ vanappatthaṃ abbhokāsaṃ palālapuñjaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      araññaṃ    a 林野、閑林、空閑処  
      rukkha   a 依(属)  
      mūlaṃ    a 根 →樹下  
      pabbataṃ    a 山、山岳  
      kandaraṃ    a 洞窟、石窟、峡谷  
      giri   i 依(属)  
      guhaṃ  guh ā  
      susānaṃ    a 塚間、塚墓、墓、墓場、墓地  
      vana   a 依(属) 森林、欲望  
      patthaṃ  pra-sthā a 辺鄙  
      abbhokāsaṃ  abhi-ava-kāś a 露地、野天、屋外、野外、開かれた場所  
      palāla   a 男中 依(属) わら  
      puñjaṃ.    a 集積、山積  
    訳文                
     閑林、樹下、山岳、峡谷、山窟、墓地、森の辺鄙な場所、野天、わら山に。  
                       
                       
                       
    425-4.                
     So pacchābhattaṃ piṇḍapātapaṭikkanto nisīdati pallaṅkaṃ ābhujitvā, ujuṃ kāyaṃ paṇidhāya parimukhaṃ satiṃ upaṭṭhapetvā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      pacchā   不変 後に、背後に、西方に  
      bhattaṃ  bhaj 名過分 a 副対 奉仕された、尊敬された、食事 →食後に  
      piṇḍa   a 丸、球、団食  
      pāta pat a 依(奪) 落、段 →団食、施食  
      paṭikkanto  prati-kram 過分 a 戻る、退く、減退する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdati  ni-sad 坐る  
      語根 品詞 語基 意味  
      pallaṅkaṃ    a 椅子、寝台、かご、跏趺  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ābhujitvā,  ā-bhuj 組む、結ぶ、曲げる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ujuṃ    u 正しい、正直の、質直の  
      kāyaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṇidhāya  pra-ni-dhā 前におく、定置する、志向する、願う、欲求する  
      語根 品詞 語基 意味  
      parimukhaṃ    a 副対 面前に、前に  
      satiṃ  smṛ i  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upaṭṭhapetvā. upa-sthā 使 現れさせる、起こさせる  
    訳文                
     彼は食後、施食から戻ると、身をまっすぐに置き、念を面前に現起させて、結跏趺坐を組みます。  
                       
                       
                       
    425-5.                
     So abhijjhaṃ loke pahāya vigatābhijjhena cetasā viharati, abhijjhāya cittaṃ parisodheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘So    代的 それ、彼  
      abhijjhaṃ  abhi-kṣai? ā 貪、貪欲、貪求、貪愛  
      loke    a 世、世界、世間  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahāya  pra-hā 捨てる、断ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vigata vi-gam 過分 a 有(持) 去った、離去の、消失した  
      abhijjhena  abhi-kṣai? ā 女→中 貪、貪欲、貪求、貪愛  
      cetasā  cit as  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati,  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      abhijjhāya  abhi-kṣai? ā 貪、貪欲、貪求、貪愛  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parisodheti;  pari-śudh 使 清くする、浄化させる  
    訳文                
     彼は世における貪欲を捨て、貪欲を離れた心によって住し、貪欲から心を清めています。  
                       
                       
                       
    425-6.                
     byāpādapadosaṃ pahāya abyāpannacitto viharati, sabbapāṇabhūtahitānukampī, byāpādapadosā cittaṃ parisodheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      byāpāda vi-ā-pad a  
      padosaṃ  pra-dviṣ a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahāya  pra-hā 捨てる、断ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      abyāpanna a-vi-ā-pad a 有(持) 瞋恚なき  
      citto  cit a 中→男  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati,  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sabba   名形 代的 すべて、一切  
      pāṇa pra-an a 生き物  
      bhūta bhū a 依(与) 生類  
      hita dhā 名過分 a 有益な、利益  
      anukampī,  anu-kamp in 哀愍ある、同情ある →憐愍ある  
      byāpāda vi-ā-pad a  
      padosā  pra-dviṣ a  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parisodheti.  pari-śudh 使 清くする、浄化させる  
    訳文                
     瞋恚を捨て、瞋恚なき心あって住し、一切の生物・生類のため憐愍あり、瞋恚から心を清めています。  
                       
                       
                       
    425-7.                
     thīnamiddhaṃ pahāya vigatathīnamiddho viharati, ālokasaññī sato sampajāno, thīnamiddhā cittaṃ parisodheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      thīna   a 惛沈  
      middhaṃ    a 睡眠(すいめん) →惛眠  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahāya  pra-hā 捨てる、断ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vigata vi-gam 過分 a 有(持) 去った、離去の、消失した  
      thīna   a 惛沈  
      middho    a 中→男 睡眠(すいめん) →惛眠  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati,  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      āloka   a 依(属) 光明  
      saññī  saṃ-jñā in 有想者  
      sato  smṛ 過分 a 念ある  
      sampajāno,  saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的な、故意の  
      thīna   a 惛沈  
      middhā    a 睡眠(すいめん) →惛眠  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parisodheti;  pari-śudh 使 清くする、浄化させる  
    訳文                
     惛眠を捨て、惛眠を離れて住し、光明想あり、念と正知あり、惛眠から心を清めています。  
                       
                       
                       
    425-8.                
     uddhaccakukkuccaṃ pahāya anuddhato viharati, ajjhattaṃ vūpasantacitto, uddhaccakukkuccā cittaṃ parisodheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      uddhacca   a 掉挙  
      kukkuccaṃ    a 悪作、悔 →掉悔  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahāya  pra-hā 捨てる、断ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      anuddhato    a 掉挙ならざる、躁心なき、おちついた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati, vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ajjhattaṃ    a 自らの、内の、個人的な  
      vūpasanta vi-upa-śam 過分 a 有(持) 静まった、寂静の  
      citto,  cit a 中→男  
      uddhacca   a 掉挙  
      kukkuccā    a 悪作、悔 →掉悔  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parisodheti;  pari-śudh 使 清くする、浄化させる  
    訳文                
     掉悔を捨て、落ち着いて住し、内なる寂静の心あり、掉悔から心を清めています。  
                       
                       
                       
    425-9.                
     vicikicchaṃ pahāya tiṇṇavicikiccho viharati, akathaṃkathī kusalesu dhammesu, vicikicchāya cittaṃ parisodheti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      vicikicchaṃ  vi-cit ā 疑、疑惑  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahāya  pra-hā 捨てる、断ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      tiṇṇa tṛ 過分 a 有(持) 渡った、超えた、度脱した  
      vicikiccho  vi-cit ā 女→男 疑、疑惑  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati, vi-hṛ 住す  
      語根 品詞 語基 意味  
      akathaṃkathī    in 疑いなき、無疑の  
      kusalesu    a 男中 善の  
      dhammesu,  dhṛ a 男中  
      vicikicchāya  vi-cit ā 疑、疑惑  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parisodheti.  pari-śudh 使 清くする、浄化させる  
    訳文                
     疑を捨て、疑を脱して住し、善なる諸法に関して疑いなく、疑から心を清めています。  
                       
                       
                       
    426-1.                
     426. ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso iṇaṃ ādāya kammante payojeyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      puriso    a 人間、男  
      iṇaṃ    a 負債、借金  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      kammante  kṛ a 業、作業、事業、家業、職業、産業、業務  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      payojeyya.  pra-yuj 従事する、準備する、適用する  
    訳文                
     比丘たちよ、たとえば、〔とある〕男が負債を負って、様々な事業に従事したとしましょう。  
                       
                       
                       
    426-2.                
     Tassa te kammantā samijjheyyuṃ [sampajjeyyuṃ (syā. kaṃ. ka.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 それ、彼  
      te    代的 それら、彼ら  
      kammantā  kṛ a 業、作業、事業、家業、職業、産業、業務  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samijjheyyuṃ.  saṃ-ṛdh 成功する、栄える  
    訳文                
     彼のそれらの事業が、成功したとしましょう。  
                       
                       
                       
    426-2.                
     So yāni ca porāṇāni iṇamūlāni tāni ca byantī [byantiṃ (ka.), byanti (pī.)] kareyya, siyā cassa uttariṃ avasiṭṭhaṃ dārabharaṇāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      yāni    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      porāṇāni    名形 a 往古の、古人、古聖(名詞形は男性)  
      iṇa   a 依(属) 負債、借金  
      mūlāni    a 根 →元金  
      tāni    代的 それら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      byantiṃ    名形 i 遠い、終結、終末  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kareyya  kṛ 作る →除く、滅ぼす、集滅させる  
      siyā  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      uttariṃ    不変 さらに、それ以上  
      avasiṭṭhaṃ  ava-ś a 残り  
      dāra   a 依(属) 妻、若い女  
      bharaṇāya.  bhṛ a 支持、保持、養うこと  
    訳文                
     そして彼が、かつての元金〔の返済〕を終えて、またさらに、妻を養うための残〔金〕があったとします。  
    メモ                
     ・異版のbyantiṃを採用した。  
                       
                       
                       
    426-4.                
     Tassa evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 これ  
      evam   不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa –  as ある  
    訳文                
     かれには、このような〔思いが〕あるでしょう。  
                       
                       
                       
    426-5.                
     ‘ahaṃ kho pubbe iṇaṃ ādāya kammante payojesiṃ, tassa me te kammantā samijjhiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 これ  
      evam   不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa –  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahaṃ    代的  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      iṇaṃ    a 負債、借金  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      kammante  kṛ a 業、作業、事業、家業、職業、産業、業務  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      payojesiṃ,  pra-yuj 従事する、準備する、適用する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tassa    代的 それ、彼  
      me    代的  
      te    代的 それら、彼ら  
      kammantā  kṛ a 業、作業、事業、家業、職業、産業、業務  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samijjhiṃsu.  saṃ-ṛdh 成功する、栄える  
    訳文                
     『じつに私は以前、負債を負って、様々な事業に従事した。その私の、それらの事業は成功した。  
                       
                       
                       
    426-6.                
     Sohaṃ yāni ca porāṇāni iṇamūlāni tāni ca byantī akāsiṃ, atthi ca me uttariṃ avasiṭṭhaṃ dārabharaṇāyā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So   代的 それ、彼  
      ahaṃ    代的  
      yāni ca porāṇāni iṇamūlāni tāni ca byantī (426-2.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      akāsiṃ,  kṛ 作る  
      atthi  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      uttariṃ avasiṭṭhaṃ dārabharaṇāyā’ (426-2.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     そしてこの私は、かつての元金〔の返済〕を終えた。またさらに、私には、妻を養うための残〔金〕がある』と。  
                       
                       
                       
    426-7.                
     So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      tato   不変 それより、そのゆえ、その後  
      nidānaṃ    a 副対 因、因縁 →そのため  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      labhetha  labh 得る  
      語根 品詞 語基 意味  
      pāmojjaṃ,  pra-mud a 喜、喜悦、勝喜、欣悦  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      adhigaccheyya  adhi-gam 到達する、証得する  
      語根 品詞 語基 意味  
      somanassaṃ. su-man a 喜、悦  
    訳文                
     彼はそれゆえに、喜びを得、喜悦へ至ることでしょう。  
                       
                       
                       
    426-8.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso ābādhiko assa dukkhito bāḷhagilāno, bhattañcassa nacchādeyya, na cassa kāye balamattā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso (426-1.)  
      ābādhiko  ā-bādh a 病気の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkhito    過分 a 苦しむ  
      bāḷha   a 激しい、甚だしい  
      gilāno,    a 病んだ、病人  
      bhattañ bhaj 名過分 a 奉仕された、尊敬された、食事  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      na   不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      chādeyya,  chad 喜ぶ  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      kāye    a  
      bala   名形 a  
      mattā.    a 量、小量の、程度の、だけ、のみ、だけで  
    訳文                
     比丘たちよ、またたとえば、〔とある〕男が病気であり、激しい病で苦しんでいたとしましょう。彼のための食事も喜ばず、またその身体に僅かな力〔すら〕ないとします。  
                       
                       
                       
    426-9.                
     So aparena samayena tamhā ābādhā mucceyya, bhattañcassa chādeyya, siyā cassa kāye balamattā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      aparena    不変 後で(副詞的具格)  
      samayena    a 時、集会  
      tamhā    不変 それより、それゆえ  
      ābādhā  ā-bādh a 病気  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      mucceyya,  muc 受 脱出する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhattañ  bhaj 名過分 a 副対 奉仕された、尊敬された、食事  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      chādeyya,  chad 使 喜ぶ  
      siyā  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      kāye    a  
      bala   名形 a  
      mattā.    a 量、小量の、程度の、だけ、のみ、だけで  
    訳文                
     彼がその後、その病から脱し、彼のための食事を喜び、その身に僅か〔なりとも〕力が出てきたとします。  
                       
                       
                       
    426-10.                
     Tassa evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa evamassa – (426-4.)  
    訳文                
     かれには、このような〔思いが〕あるでしょう。  
                       
                       
                       
    426-11.                
     ‘ahaṃ kho pubbe ābādhiko ahosiṃ dukkhito bāḷhagilāno, bhattañca me nacchādesi, na ca me āsi kāye balamattā, somhi etarahi tamhā ābādhā mutto, bhattañca me chādeti, atthi ca me kāye balamattā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahaṃ    代的  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      ābādhiko  ā-bādh a 病気の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosiṃ  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkhito    過分 a 苦しむ  
      bāḷha   a 激しい、甚だしい  
      gilāno,    a 病んだ、病人  
      bhattañ bhaj 名過分 a 奉仕された、尊敬された、食事  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      na   不変 ない  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      chādesi,  chad 使 喜ぶ  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      āsi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      kāye    a  
      bala   名形 a  
      mattā,    a 量、小量の、程度の、だけ、のみ、だけで  
      so   代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      amhi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      etarahi    不変  
      tamhā    不変 それより、それゆえ  
      ābādhā  ā-bādh a 病気  
      mutto,  muc 過分 a 脱した  
      bhattañ bhaj 名過分 a 奉仕された、尊敬された、食事  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      chādeti,  chad 使 喜ぶ  
      atthi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      kāye    a  
      bala   名形 a  
      mattā’   a 量、小量の、程度の、だけ、のみ、だけで  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『じつに私はかつて病気であり、激しい病に苦しんでいた。私のための食事も喜ばず、また私の身体に僅かな力〔すら〕なかった。その私は今、その病から脱し、私のための食事を喜び、また私の身に、僅か〔なりとも〕力が出てきた』と。  
                       
                       
                       
    426-12.                
     So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ. (426-7.)  
    訳文                
     彼はそれゆえに、喜びを得、喜悦へ至ることでしょう。  
                       
                       
                       
    426-13.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso bandhanāgāre baddho assa.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso (426-1.)  
      bandhana bandh a 依(与) 束縛、捕縛、拘束、結節  
      agāre    a 家、在家 →牢獄、獄舎  
      baddho  bandh 過分 a 縛された、捕まった  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa. as ある  
    訳文                
     比丘たちよ、またたとえば、〔とある〕男が牢獄へ捕まったとしましょう。  
                       
                       
                       
    426-14.                
     So aparena samayena tamhā bandhanā mucceyya sotthinā abbhayena [abyayena (sī. pī.)], na cassa kiñci bhogānaṃ vayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      aparena    不変 後で(副詞的具格)  
      samayena    a 時、集会  
      tamhā    不変 それより、それゆえ  
      bandhanā bandh a 束縛、捕縛、拘束、結節  
      agārā    a 家、在家 →牢獄、獄舎  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      mucceyya muc 受 脱する、脱出する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sotthinā    i 副具 無事に、平穏に、安全に  
      abbhayena  a-bhī a 男中 副具 無事に、無畏の  
      na    不変 ない  
      ca   不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ、かれ  
      kiñci    代的 副対 いかなる  
      bhogānaṃ  bhuj a 受用、財産  
      vayo.    a 衰、衰亡  
    訳文                
     彼がその後、その拘束から、平穏無事に、また彼の財産にいかなる目減りもなく出られたとします。  
    メモ                
     ・「沙門果経」ではbandhanāでなく「牢獄から」bandhanāagārāであった。  
                       
                       
                       
    426-15.                
     Tassa evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa evamassa – (426-4.)  
    訳文                
     かれには、このような〔思いが〕あるでしょう。  
                       
                       
                       
    426-16.                
     ‘ahaṃ kho pubbe bandhanāgāre baddho ahosiṃ, somhi etarahi tamhā bandhanā mutto, sotthinā abbhayena, natthi ca me kiñci bhogānaṃ vayo’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahaṃ    代的  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      bandhana bandh a 依(与) 束縛、捕縛、拘束、結節  
      āgāre    a 家、在家 →牢獄、獄舎  
      baddho  bandh 過分 a 縛された、捕まった  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosiṃ,  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      so   代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      amhi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      etarahi    不変  
      tamhā    不変 それより、それゆえ  
      bandhanā bandh a 束縛、捕縛、拘束、結節  
      mutto,  muc 過分 a 脱した  
      sotthinā    i 副具 無事に、平穏に、安全に  
      abbhayena.  a-bhī a 男中 副具 無事に、無畏の  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      Na   不変 ない  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      atthi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      kiñci    代的 副対 いかなる  
      bhogānaṃ  bhuj a 受用、財産  
      vayo’   a 衰、衰亡  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
      『じつに私はかつて牢獄に捕まっていた。その私は今、その拘束から平穏無事に出ている。また私の財産にいかなる目減りもない』と。  
                       
                       
                       
    426-17.                
     So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ. (426-7.)  
    訳文                
     彼はそれゆえに、喜びを得、喜悦へ至ることでしょう。  
                       
                       
                       
    426-18.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso dāso assa anattādhīno parādhīno na yenakāmaṃgamo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso (426-1.)  
      dāso    a 奴隷、奴僕  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      anatta   an 依(対) 無我、非我  
      adhīno    a 依存した、依止した、属した  
      para   代的 依(対) 他の、上の  
      adhīno    a 依存した、依止した、属した  
      na    不変 ない  
      yena   代的 (関係代名詞)それをもって、そこから  
      kāmaṃ   a 男中 副対 欲、勝手に(副対)  
      gamo.  gam a 行く  
    訳文                
     比丘たちよ、たとえばまた、〔とある〕男が、奴隷として、自由がなく、他人に隷属し、もって、思うままに行動できなかったとしましょう。  
                       
                       
                       
    426-19.                
     So aparena samayena tamhā dāsabyā mucceyya attādhīno aparādhīno bhujisso yenakāmaṃgamo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      aparena    不変 後で(副詞的具格)  
      samayena    a 時、集会  
      tamhā    不変 それより、それゆえ  
      dāsabyā    a 奴隷の境遇  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      mucceyya muc 受 脱する、脱出する  
      語根 品詞 語基 意味  
      atta   an 依(対) 我、自己、アートマン  
      ādhīno    a 依存した、依止した、属した  
      apara   代的 依(対) 他の(aは複合語全体にかかる接頭辞)  
      ādhīno    a 依存した、依止した、属した  
      bhujisso    a 自由者、奴隷を脱したもの  
      yena   代的 (関係代名詞)それをもって、そこから  
      kāmaṃ   a 男中 副対 欲、勝手に(副対)  
      gamo.  gam a 行く  
    訳文                
     彼がその後、その奴隷の境遇から脱して、自由で他人に隷属しない自立者となり、もって、思うままに行動するようになったとします。  
                       
                       
                       
    426-20.                
     Tassa evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa evamassa – (426-4.)  
    訳文                
     かれには、このような〔思いが〕あるでしょう。  
                       
                       
                       
    426-21.                
     ‘ahaṃ kho pubbe dāso ahosiṃ anattādhīno parādhīno na yenakāmaṃgamo, somhi etarahi tamhā dāsabyā mutto attādhīno aparādhīno bhujisso yenakāmaṃgamo’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahaṃ    代的  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      dāso    a 奴隷、奴僕  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosiṃ  as ある  
      語根 品詞 語基 意味  
      anattādhīno parādhīno na yenakāmaṃgamo, (426-18.)  
      語根 品詞 語基 意味  
      So   代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      amhi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      etarahi    不変  
      tamhā    不変 それより、それゆえ  
      dāsabyā    a 奴隷の境遇  
      mutto  muc 過分 a 脱した  
      attādhīno aparādhīno bhujisso yenakāmaṃgamo’ (426-19.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『じつに私はかつて奴隷であり、もって、思うままに行動できなかった。その私は今、奴隷の境遇を脱し、自由で他人に隷属しない自立者となり、もって、思うままに行動するようになった』と。  
                       
                       
                       
    426-22.                
     So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ. (426-7.)  
    訳文                
     彼はそれゆえに、喜びを得、喜悦へ至ることでしょう。  
                       
                       
                       
    426-23.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso sadhano sabhogo kantāraddhānamaggaṃ paṭipajjeyya [sīlakkhandhavaggapāḷiyā kiñci visadisaṃ].   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso (426-1.)  
      sadhano    a 財を有する、富者  
      sabhogo    a 財ある、富める  
      kantāra   名形 a 依(処) 難路の、険道、難所、砂漠、荒野  
      addhāna   a 依(与) 時間、世、行路、旅行  
      maggaṃ    a 道 →道路、旅路  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      paṭipajjeyya.  prati-pad 向かって歩く、行動する、目的に進む、遂行する  
    訳文                
     比丘たちよ、またたとえば、〔とある〕財産あり富んだ男が、荒野の旅路を進んでいたとしましょう。  
    メモ                
     ・「沙門果経」にあった「飢饉の、恐ろしい」dubbhikkhaṃ sappaṭibhayaṃ の語がない。  
                       
                       
                       
    426-24.                
     So aparena samayena tamhā kantārā nitthareyya sotthinā abbhayena, na cassa kiñci bhogānaṃ vayo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      aparena    不変 後で(副詞的具格)  
      samayena    a 時、集会  
      tamhā    代的 それ、彼  
      kantārā    名形 a 難路の、険道、難所、砂漠、荒野  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      nitthareyya  nis-tṛ 渡る、超える  
      語根 品詞 語基 意味  
      sotthinā    i 副具 無事に、平穏に、安全に  
      abbhayena,  a-bhī 名形 a 副具 無畏に  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      assa  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      kiñci    代的 副対 誰、何  
      bhogānaṃ  bhuj a 財産  
      vayo.    a 衰亡、消滅  
    訳文                
     彼がその後、その荒野より無事越えて、安穏で怖れなく、いかなる財産の消失もなかったとします。  
    メモ                
     ・ここも「沙門果経」とはことなる。そちらでは「彼がその後、その荒野を無事越えて、安穏で恐怖のない村はずれに到達したとします」So aparena samayena taṃ kantāraṃ nitthareyya sotthinā, gāmantaṃ anupāpuṇeyya khemaṃ appaṭibhayaṃ. となっている。  
                       
                       
                       
    426-25.                
     Tassa evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa evamassa – (426-4.)  
    訳文                
     かれには、このような〔思いが〕あるでしょう。  
                       
                       
                       
    426-26.                
     ‘ahaṃ kho pubbe sadhano sabhogo kantāraddhānamaggaṃ paṭipajjiṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahaṃ    代的  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      sadhano    a 財を有する、富者  
      sabhogo    a 財ある、富める  
      kantāra   名形 a 依(処) 難路の、険道、難所、砂漠、荒野  
      addhāna   a 依(与) 時間、世、行路、旅行  
      maggaṃ    a 道 →道路、旅路  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      paṭipajjiṃ.  prati-pad 向かって歩く、行動する、目的に進む、遂行する  
    訳文                
     『じつに私はかつて財ある富者であり、荒野の旅路を進んだ。  
                       
                       
                       
    426-27.                
     Somhi etarahi tamhā kantārā nitthiṇṇo sotthinā abbhayena, natthi ca me kiñci bhogānaṃ vayo’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So   代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      amhi  as ある  
      語根 品詞 活用 人称 意味  
      etarahi    不変  
      tamhā    代的 それ、彼  
      kantārā    名形 a 難路の、険道、難所、砂漠、荒野  
      nitthiṇṇo  nis-tṛ 過分 a 超えた  
      sotthinā,    i 副具 無事に、平穏に、安全に  
      abbhayena,  a-bhī 名形 a 副具 無畏に  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      kiñci    代的 副対 誰、何  
      bhogānaṃ  bhuj a 財産  
      vayo’    a 衰亡、消滅  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     その私はいま、その荒野より無事越えて、安穏で怖れなく、いかなる財産の消失もなかった』と。  
                       
                       
                       
    426-28.                
     So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tatonidānaṃ labhetha pāmojjaṃ, adhigaccheyya somanassaṃ. (426-7.)  
    訳文                
     彼はそれゆえに、喜びを得、喜悦へ至ることでしょう。  
                       
                       
                       
    426-29.                
     ‘‘Evameva kho, bhikkhave, bhikkhu yathā iṇaṃ yathā rogaṃ yathā bandhanāgāraṃ yathā dāsabyaṃ yathā kantāraddhānamaggaṃ, ime pañca nīvaraṇe appahīne attani samanupassati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evam   不変 このように、かくの如き  
      eva   不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘、(特に男性の)出家者  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      iṇaṃ    a 負債、借金  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      rogaṃ    a 病気、疾病  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      bandhana bandh a 依(与) 束縛、捕縛、拘束、結節  
      agāraṃ    a 家、在家 →牢獄、獄舎  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      dāsabyaṃ    a 奴隷の境遇  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      kantāra    名形 a 依(処) 難路の、険道、難所、砂漠、荒野  
      addhāna   a 依(与) 時間、世、行路、旅行  
      maggaṃ,   a 道 →道路、旅路  
      ime    代的 これら  
      pañca     
      nīvaraṇe    a 男中  
      appahīne  a-pra-hā a 男中 未断の  
      attani    an 自己、我、アートマン  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      samanupassati. saṃ-anu-paś 見る、認める、みなす、考える  
    訳文                
     じつにこのように比丘たちよ、比丘は、己におけるこれら未断の五蓋を、負債の如く、病気の如く、牢獄の如く、奴隷の境遇の如く、荒野の旅路の如くみるのです。  
    メモ                
     ・「沙門果経」よりevamがひとつ少ない。  
                       
                       
                       
    426-30.                
     Seyyathāpi, bhikkhave, āṇaṇyaṃ yathā ārogyaṃ yathā bandhanāmokkhaṃ yathā bhujissaṃ yathā khemantabhūmiṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      āṇaṇyaṃ    a 無債  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      ārogyaṃ    a 無病  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      bandhanā bandh a 束縛、捕縛、拘束、結節  
      mokkhaṃ  muc a 脱、解脱  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      bhujissaṃ    a 自由者、奴隷を脱したもの  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      khema   名形 a 安穏、安楽  
      anta   a 依(属) 終極、目的、極限、辺、極端  
      bhūmiṃ;    i 地、土地、大地、国土、階位 →安穏地  
    訳文                
     またたとえば比丘たちよ、比丘は、無債〔の如く〕、無病の如く、拘束からの解放の如く、自立者の如く、安穏地の如く、  
    メモ                
     ・「沙門果経」よりyathāがひとつ少ない。  
                       
                       
                       
    426-31.                
     evameva bhikkhu ime pañca nīvaraṇe pahīne attani samanupassati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evam   不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘、(特に男性の)出家者  
      ime    代的 これら  
      pañca     
      nīvaraṇe    a 男中  
      pahīne  pra-hā 過分 a 男中 断たれた  
      attani    an 自己、我、アートマン  
      述語 語根 品詞 語基 意味  
      samanupassati. saṃ-anu-paś 見る、認める、みなす、考える  
    訳文                
     じつにそのように、比丘は、己におけるこれら已断の五蓋をみるのです。  
                       
                       
                       
    427-1.                
     427. ‘‘So ime pañca nīvaraṇe pahāya cetaso upakkilese paññāya dubbalīkaraṇe, vivicceva kāmehi vivicca akusalehi dhammehi, savitakkaṃ savicāraṃ vivekajaṃ pītisukhaṃ paṭhamaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘So    代的 それ、彼  
      ime    代的 これら  
      pañca     
      nīvaraṇe    a 男中  
      pahāya  pra-hā