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     4. Ghoṭamukhasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ghoṭamukha    a 依(属) 人名、ゴータムカ  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「ゴータムカ経」(『中部』94  
                       
                       
                       
    412-1.                
     412. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた  
    訳文                
     私はこのように聞いた。  
                       
                       
                       
    412-2.                
     ekaṃ samayaṃ āyasmā udeno bārāṇasiyaṃ viharati khemiyambavane.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 副対 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      udeno    a 人名、ウデーナ  
      bārāṇasiyaṃ    ī 地名、バーラーナシー  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      khemiya    a 地名、ケーミヤ  
      amba    a 依(属) マンゴー  
      vane.    a  
    訳文                
     あるとき尊者ウデーナはバーラーナシーのケーミヤマンゴー林に住していた。  
                       
                       
                       
    412-3.                
     Tena kho pana samayena ghoṭamukho brāhmaṇo bārāṇasiṃ anuppatto hoti kenacideva karaṇīyena.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 副具 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      ghoṭamukho    a 人名、ゴータムカ  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      bārāṇasiṃ    ī 地名、バーラーナシー  
      anuppatto  anu-pra-ap 過分 a 到達した  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kenaci    代的 何らかの、何者であれ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      karaṇīyena.  kṛ 名未分 a なされるベき、所作、義務  
    訳文                
     さてそのとき、ゴータムカ婆羅門が、なにがしかの用事でバーラーナシーへ到着していた。  
                       
                       
                       
    412-4.                
     Atha kho ghoṭamukho brāhmaṇo jaṅghāvihāraṃ anucaṅkamamāno anuvicaramāno yena khemiyambavanaṃ tenupasaṅkami.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ghoṭamukho    a 人名、ゴータムカ  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      jaṅghā    ā 有(属) すね  
      vihāraṃ  vi-hṛ a 副対 住、住居、精舎、僧房 →脚住、歩行の状態  
      anucaṅkamamāno  anu-kram 強 現分 a 遊歩、随歩、経行する  
      anuvicaramāno  anu-vi-car 現分 a 従い歩く、徘徊する、探し求める  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      khemiya    a 地名、ケーミヤ  
      amba    a 依(属) マンゴー  
      vanaṃ    a  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami.  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     ときにゴータムカ婆羅門は、徒歩で遊歩し散策しつつ、ケーミヤマンゴー林へ近づいた。  
                       
                       
                       
    412-5.                
     Tena kho pana samayena āyasmā udeno abbhokāse caṅkamati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 副具 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      udeno    a 人名、ウデーナ  
      abbhokāse    a 露地、野天  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caṅkamati.  kram 強 経行、散歩する  
    訳文                
     さてそのとき、尊者ウデーナは露地で経行していた。  
                       
                       
                       
    412-6.                
     Atha kho ghoṭamukho brāhmaṇo yenāyasmā udeno tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ghoṭamukho    a 人名、ゴータムカ  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      udeno    a 人名、ウデーナ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこでゴータムカ婆羅門は、尊者ウデーナの所へ近づいた。  
                       
                       
                       
    412-7.                
     upasaṅkamitvā āyasmatā udenena saddhiṃ sammodi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      āyasmatā    ant 尊者、具寿  
      udenena    a 人名、ウデーナ  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodi.  saṃ-mud 相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     近づいて、尊者ウデーナと挨拶した。  
                       
                       
                       
    412-8.                
     Sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā āyasmantaṃ udenaṃ caṅkamantaṃ anucaṅkamamāno evamāha –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      語根 品詞 語基 意味  
      kathaṃ    ā 話、説、論  
      sāraṇīyaṃ  saṃ-raj 未分 a 相慶慰すべき、喜ぶべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      udenaṃ    a 人名、ウデーナ  
      caṅkamantaṃ  kram 強 現分 ant 経行、遊歩する  
      anucaṅkamamāno  anu-kram 強 現分 a 遊歩、随歩、経行する  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
    訳文                
     喜ばしき慶賀の言葉を交わして、経行する尊者ウデーナに随歩しながらこのように言った。  
                       
                       
                       
    412-9.                
     ‘‘ambho samaṇa, ‘natthi dhammiko paribbajo’ [paribbājo (sī. pī.)] –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ambho    不変 おい、こら、ばかな  
      samaṇa,  śram a 沙門  
      ‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      dhammiko  dhṛ a 如法な  
      paribbajo’ –  pari-vraj a 遍歴行者  
    訳文                
     「どうでしょう、沙門よ。『如法の遍歴行者などいない』〔と〕、  
    メモ                
     ・PTS辞書によればambholook hereなど注意を喚起する語でもあるようなので、そのようにした。  
                       
                       
                       
    412-10.                
     evaṃ me ettha hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      ettha    不変 ここに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     ここなる私には、そのような〔思いが〕あります。  
                       
                       
                       
    412-11.                
     Tañca kho bhavantarūpānaṃ vā adassanā, yo vā panettha dhammo’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tañ    代的 それ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhavanta  bhū 名現分 ant(特) 依(属) 尊者  
      rūpānaṃ    a 色、肉体、物質、形相  
          不変 あるいは  
      adassanā,  a-dṛś a 不見、見ることなき  
      yo    代的 (関係代名詞)  
          不変 あるいは  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      ettha    不変 ここに  
      dhammo’’  dhṛ a 男中  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     およそここなる法、それを尊者がたの姿に見ざる事のゆえに」  
    メモ                
     ・無理矢理訳したがこれでよいかどうか。をどう解したものか。  
                       
                       
                       
    412-12.                
     Evaṃ vutte, āyasmā udeno caṅkamā orohitvā vihāraṃ pavisitvā paññatte āsane nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vutte,  vac 受 過分 a 男中 いわれた  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      udeno    a 人名、ウデーナ  
      caṅkamā  kram 強 a 経行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      orohitvā  ava-ruh 下りる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vihāraṃ  vi-hṛ a 住、精舎  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pavisitvā  pra-viś 入る  
      語根 品詞 語基 意味  
      paññatte  pra-jñā 使 過分 a 準備、用意、告知された  
      āsane  ās a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     このように言われて尊者ウデーナは経行よりさがり、住まいへ入って用意された座に坐った。  
                       
                       
                       
    412-13.                
     Ghoṭamukhopi kho brāhmaṇo caṅkamā orohitvā vihāraṃ pavisitvā ekamantaṃ aṭṭhāsi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ghoṭamukho    a 人名、ゴータムカ  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      caṅkamā orohitvā vihāraṃ pavisitvā (412-12.)  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      aṭṭhāsi.  sthā 立つ  
    訳文                
     ゴータムカ婆羅門もまた、経行よりさがり、住まいへ入って一方へ立った。  
                       
                       
                       
    412-14.                
     Ekamantaṃ ṭhitaṃ kho ghoṭamukhaṃ brāhmaṇaṃ āyasmā udeno etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      ṭhitaṃ  sthā 過分 a 立った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ghoṭamukhaṃ    a 人名、ゴータムカ  
      brāhmaṇaṃ  bṛh a 婆羅門、司祭  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      udeno    a 人名、ウデーナ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ立ったゴータムカ婆羅門へ、尊者ウデーナはこう言った。  
                       
                       
                       
    412-15.                
     ‘‘saṃvijjanti [saṃvijjante (bahūsu)] kho, brāhmaṇa, āsanāni.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘saṃvijjanti  saṃ-vid 受 見られる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      āsanāni.  ās a 座、坐処、坐具  
    訳文                
     「婆羅門よ、いくつも座があります。  
                       
                       
                       
    412-16.                
     Sace ākaṅkhasi, nisīdā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace    不変 もし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ākaṅkhasi,  ā-kāṅ 希望する、意欲する、願う  
      nisīdā’’  ni-sad 坐る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     もしお望みなら坐られよ」と。  
                       
                       
                       
    412-17.                
     ‘‘Etadeva kho pana mayaṃ bhoto udenassa āgamayamānā (na) nisīdāma.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Etad    代的 副対 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      mayaṃ    代的 私たち  
      bhoto  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      udenassa    a 人名、ウデーナ  
      āgamayamānā  ā-gam 使 現分 a 来させる、待つ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdāma.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     「しからば私は尊者ウデーナの〔着座を〕待って、〔それから〕坐ります。  
    メモ                
     ・異版は「坐らない」。なぜこのような台詞が入るのかもよく分からない文である。  
                       
                       
                       
    412-18.                
     Kathañhi nāma mādiso pubbe animantito āsane nisīditabbaṃ maññeyyā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      mādiso  maṃ-dṛś a 私の如き  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      animantito    過分 a 招かれざる  
      āsane  ās a 座、坐処、坐具  
      nisīditabbaṃ  ni-sad 未分 a 坐られるべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      maññeyyā’’  man 考える  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     なぜ私如きが、招かれもせず、先に座へ坐るべきだと考えるでしょうか」  
                       
                       
                       
    412-19.                
     Atha kho ghoṭamukho brāhmaṇo aññataraṃ nīcaṃ āsanaṃ gahetvā ekamantaṃ nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ghoṭamukho    a 人名、ゴータムカ  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      aññataraṃ    代的 随一、ある  
      nīcaṃ    a 低い、卑しい  
      āsanaṃ  ās a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gahetvā  grah 取る、捉える  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     そしてゴータムカ婆羅門は、別の低い座を取って、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    412-20.                
     Ekamantaṃ nisinno kho ghoṭamukho brāhmaṇo āyasmantaṃ udenaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ghoṭamukho    a 人名、ゴータムカ  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      udenaṃ    a 人名、ウデーナ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐ったゴータムカ婆羅門は、尊者ウデーナへこう言った。  
                       
                       
                       
    412-21.                
     ‘‘ambho samaṇa, ‘natthi dhammiko paribbajo’ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ambho samaṇa, ‘natthi dhammiko paribbajo’ – (412-9.)  
    訳文                
     「どうでしょう、沙門よ。『如法の遍歴行者などいない』〔と〕、  
                       
                       
                       
    412-22.                
     evaṃ me ettha hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ me ettha hoti. (412-10.)  
    訳文                
     ここなる私には、そのような〔思いが〕あります。  
                       
                       
                       
    412-23.                
     Tañca kho bhavantarūpānaṃ vā adassanā, yo vā panettha dhammo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tañca kho bhavantarūpānaṃ vā adassanā, yo vā panettha dhammo’’ti. (412-11.)  
    訳文                
     およそここなる法、それを尊者がたの姿に見ざる事のゆえに」  
                       
                       
                       
    412-24.                
     ‘‘Sace kho pana me tvaṃ, brāhmaṇa, anuññeyyaṃ anujāneyyāsi, paṭikkositabbañca paṭikkoseyyāsi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Sace    不変 もし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      me    代的  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      anuññeyyaṃ  anu-jñā 未分 a 許可、承諾、規定されるべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anujāneyyāsi,  anu-jñā 許可する、承諾する、規定する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paṭikkositabbañ  prati-kruś 未分 a 叱責、呵責されるべき  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭikkoseyyāsi;  prati-kruś 叱責、呵責する  
    訳文                
     「しからば婆羅門よ、あなたは、もし私〔の所説〕に承認されるべき点があれば承認し、非難されるべき点があれば非難して下さい。  
                       
                       
                       
    412-25.                
     yassa ca pana me bhāsitassa atthaṃ na jāneyyāsi, mamaṃyeva tattha uttari paṭipuccheyyāsi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      yassa    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      me    代的  
      bhāsitassa  bhāṣ 名過分 a 言われた、所説  
      atthaṃ    a 男中 義、意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jāneyyāsi,  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      mamaṃ    代的  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      uttari    i 副対 より上の、超えた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭipuccheyyāsi –  prati-prach 質問、反問する  
    訳文                
     また、およそ私の所説の意味が分からなかったならば、そのときは私に重ねて質問して下さい。  
                       
                       
                       
    412-26.                
     ‘idaṃ, bho udena, kathaṃ, imassa kvattho’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘idaṃ,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      udena,    a 人名、ウデーナ  
      kathaṃ,    不変 いかに、なぜに  
      imassa    代的 これ  
      ko    代的 何、誰  
      attho’    a 男中 義、意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『尊者ウデーナよ、これはどういうことですか、これにはどういう意味があるのですか』というように。  
                       
                       
                       
    412-27.                
     Evaṃ katvā siyā no ettha kathāsallāpo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      katvā  kṛ なす  
      siyā  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      no    代的 私たち  
      ettha    不変 ここに  
      kathā    ā  
      sallāpo’’  saṃ-lap a 会話  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     そのようにするならば、ここなる我々に対話が成り立ちます」  
                       
                       
                       
    412-28.                
     ‘‘Anuññeyyaṃ khvāhaṃ bhoto udenassa anujānissāmi, paṭikkositabbañca paṭikkosissāmi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Anuññeyyaṃ  anu-jñā 未分 a 許可、承諾、規定されるべき  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ahaṃ    代的  
      bhoto  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      udenassa    a 人名、ウデーナ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anujānissāmi,  anu-jñā 許可する、承諾する、規定する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paṭikkositabbañ  prati-kruś 未分 a 叱責、呵責されるべき  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭikkosissāmi;  prati-kruś 叱責、呵責する  
    訳文                
     「私は、もし尊者ウデーナ〔の所説〕に承認されるべき点があれば承認し、非難されるべき点があれば非難ましょう。  
                       
                       
                       
    412-29.                
     yassa ca panāhaṃ bhoto udenassa bhāsitassa atthaṃ na jānissāmi, bhavantaṃyeva tattha udenaṃ uttari paṭipucchissāmi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      yassa    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      ahaṃ    代的  
      bhoto  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      udenassa    a 人名、ウデーナ  
      bhāsitassa  bhāṣ 名過分 a 言われた、所説  
      atthaṃ    a 男中 義、意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānissāmi,  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant(特) 尊師、尊者  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      udenaṃ    a 人名、ウデーナ  
      uttari    i 副対 より上の、超えた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭipucchissāmi –  prati-prach 質問、反問する  
    訳文                
     また、およそ尊者ウデーナの所説の意味が分からなかったならば、そのときは尊者ウデーナへ重ねて質問することにします。  
                       
                       
                       
    412-30.                
     ‘idaṃ, bho udena, kathaṃ, imassa kvattho’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘idaṃ, bho udena, kathaṃ, imassa kvattho’ti? (412-26.)  
    訳文                
     『尊者ウデーナよ、これはどういうことですか、これにはどういう意味があるのですか』というように。  
                       
                       
                       
    412-31.                
     Evaṃ katvā hotu no ettha kathāsallāpo’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ katvā hotu no ettha kathāsallāpo’’ti. (412-26.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotu  bhū ある、なる  
    訳文                
     そのようにして、ここなる我々に対話が成り立ちますよう」  
                       
                       
                       
    413-1.                
     413. ‘‘Cattārome, brāhmaṇa, puggalā santo saṃvijjamānā lokasmiṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Cattāro     
      ime,    代的 これら  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      puggalā    a 人、個人  
      santo  as 現分 ant ある、なる  
      saṃvijjamānā  saṃ-vid 受   現分 a 見られる、存在する  
      lokasmiṃ.    a 世界、世間  
    訳文                
     婆羅門よ、世間には、これら四の人々が存在し、見られます。  
    メモ                
     ・『中部』51「カンダラカ経」にパラレル。  
                       
                       
                       
    413-2.                
     Katame cattāro?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Katame    代的 いずれの、どちらの  
      cattāro?     
    訳文                
     いかなる四か。  
                       
                       
                       
    413-3.                
     Idha, brāhmaṇa, ekacco puggalo attantapo hoti attaparitāpanānuyogamanuyutto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      ekacco    代的 一類の  
      puggalo    a 人、個人  
      atta    an 有(与) 自分、我  
      tapo  tap as 男中 熱、苦行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      atta    an 依(与) 自分、我  
      paritāpana  pari-tap a 苦しめること、悩害、苦行  
      anuyogam  anu-yuj a 実践、実行、従事、専修、随勤  
      anuyutto.  anu-yuj 過分 a 実行した  
    訳文                
     婆羅門よ、ここに一部の人は、自らを苦しめる者となり、自分への悩害という実践へ従事します。  
                       
                       
                       
    413-4.                
     Idha pana, brāhmaṇa, ekacco puggalo parantapo hoti paraparitāpanānuyogamanuyutto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha pana, brāhmaṇa, ekacco puggalo parantapo hoti paraparitāpanānuyogamanuyutto. (413-3.)  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      para    代的 有(与) 他の  
      para    代的 依(与) 他の  
    訳文                
     また婆羅門よ、ここに一部の人は、他者を苦しめる者となり、他者への悩害という実践へ従事します。  
                       
                       
                       
    413-5.                
     Idha pana, brāhmaṇa, ekacco puggalo attantapo ca hoti attaparitāpanānuyogamanuyutto parantapo ca paraparitāpanānuyogamanuyutto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha pana, brāhmaṇa, ekacco puggalo attantapo ca hoti attaparitāpanānuyogamanuyutto parantapo ca paraparitāpanānuyogamanuyutto. (413-3, 4.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     また婆羅門よ、ここに一部の人は、自らを苦しめる者となり、自分への悩害という実践へ従事し、また、他者を苦しめる者となり、他者への悩害という実践へ従事します。  
                       
                       
                       
    413-6.                
     Idha pana, brāhmaṇa, ekacco puggalo nevattantapo hoti nāttaparitāpanānuyogamanuyutto, na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha pana, brāhmaṇa, ekacco puggalo nevattantapo hoti ttaparitāpanānuyogamanuyutto, na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto. (413-3, 4.)  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
    訳文                
     また婆羅門よ、ここに一部の人は、自らを苦しめる者とならず、自分への悩害という実践へ従事せず、また、他者を苦しめる者とならず、他者への悩害という実践へ従事しません。  
                       
                       
                       
    413-7.                
     So anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      anatta    a 有(与) 自己ならぬ  
      tapo  tap as 男中 熱、苦行  
      apara    代的 有(与) 他者ならぬ  
      tapo  tap as 男中 熱、苦行  
      diṭṭhe  dṛś 過分 a 男中 見られた  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      dhamme  dhṛ a 男中 法 →現法  
      nicchāto    a 無飢の、無欲の、涅槃の  
      nibbuto  nir-vā? 過分 a 寂滅した、涅槃に達した  
      sītī    a 寒い、冷たい  
      bhūto  bhū 過分 a あった  
      sukha    名形 a 依(対)  
      paṭisaṃvedī  prati-saṃ-vid 使 in 経験する、感受する  
      brahma  bṛh 名形 an(特) 依(対) 梵天  
      bhūtena  bhū 過分 a あった  
      attanā    an 自己、我  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati. vi-hṛ 住する  
    訳文                
     そして、自己を苦しめず、他者を苦しめない者は、現法において、無欲の、寂滅した、清涼な、楽を感受する者として、梵となった我によって住します。  
                       
                       
                       
    413-8.                
     Imesaṃ, brāhmaṇa, catunnaṃ puggalānaṃ katamo te puggalo cittaṃ ārādhetī’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Imesaṃ,    代的 これら  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      catunnaṃ     
      puggalānaṃ    a 人、個人  
      katamo    代的 いずれの、どちらの  
      te    代的 あなた  
      puggalo    a 人、個人  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārādhetī’’  ā-rādh 使 喜ばす、到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     婆羅門よ、これら四の人々のうち、いずれの人があなたの心を喜ばせるでしょうか」  
                       
                       
                       
    413-9.                
     ‘‘Yvāyaṃ, bho udena, puggalo attantapo attaparitāpanānuyogamanuyutto ayaṃ me puggalo cittaṃ nārādheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yo    代的 (関係代名詞)  
      ayaṃ,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      udena,    a 人名、ウデーナ  
      puggalo attantapo attaparitāpanānuyogamanuyutto (413-3.)  
      ayaṃ    代的 これ  
      me    代的  
      puggalo cittaṃ rādheti;  (413-8.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     「尊者ウデーナよ、およそこの、自らを苦しめ、自分への悩害という実践へ従事する人、この人は私の心を喜ばせません。  
                       
                       
                       
    413-10.                
     yopāyaṃ, bho udena, puggalo parantapo paraparitāpanānuyogamanuyutto ayampi me puggalo cittaṃ nārādheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      yoyaṃ, bho udena, (413-9.)  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      puggalo parantapo paraparitāpanānuyogamanuyutto (413-4.)  
      ayampi me puggalo cittaṃ nārādheti;  (413-9.)  
    訳文                
     また尊者ウデーナよ、およそこの、他者を苦しめ、他者への悩害という実践へ従事する人、この人も私の心を喜ばせません。  
                       
                       
                       
    413-11.                
     yopāyaṃ, bho udena, puggalo attantapo ca attaparitāpanānuyogamanuyutto parantapo ca paraparitāpanānuyogamanuyutto ayampi me puggalo cittaṃ nārādheti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      yopāyaṃ, bho udena, (413-10.)  
      puggalo attantapo ca attaparitāpanānuyogamanuyutto parantapo ca paraparitāpanānuyogamanuyutto (413-5.)  
      ayampi me puggalo cittaṃ nārādheti; (413-10.)  
    訳文                
     また尊者ウデーナよ、およそこの、自らを苦しめ、自分への悩害という実践へ従事し、また、他者を苦しめ、他者への悩害という実践へ従事する人、この人も私の心を喜ばせません。  
                       
                       
                       
    413-12.                
     yo ca kho ayaṃ, bho udena, puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto so anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ayaṃ,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      udena,    a 人名、ウデーナ  
      puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto (413-6.)  
      so anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati. (413-7.)  
    訳文                
     しかして尊者ウデーナよ、およそこの、自らを苦しめず、自分への悩害という実践へ従事せず、また、他者を苦しめず、他者への悩害という実践へ従事せず、そして、自己を苦しめず、他者を苦しめず、現法において、無欲の、寂滅した、清涼な、楽を感受する者として、梵となった我によって住する人、  
                       
                       
                       
    413-13.                
     Ayameva me puggalo cittaṃ ārādhetī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayameva me puggalo cittaṃ ārādhetī’’ (413-9.)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     この人こそ、私の心を喜ばせます」  
                       
                       
                       
    413-14.                
     ‘‘Kasmā pana te, brāhmaṇa, ime tayo puggalā cittaṃ nārādhentī’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kasmā    代的 何、誰  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      te,    代的 あなた  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      ime    代的 これら  
      tayo     
      puggalā    a 人、個人  
      cittaṃ  cit a  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārādhentī’’  ā-rādh 使 喜ばす、到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「しからば婆羅門よ、なにゆえ、それら三の人々は、あなたの心を喜ばせないのでしょうか」  
                       
                       
                       
    413-15.                
     ‘‘Yvāyaṃ, bho udena, puggalo attantapo attaparitāpanānuyogamanuyutto so attānaṃ sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ ātāpeti paritāpeti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yvāyaṃ, bho udena, puggalo attantapo attaparitāpanānuyogamanuyutto (413-9.)  
      so    代的 それ、彼  
      attānaṃ    an 自己、我  
      sukha    名形 a 有(持)  
      kāmaṃ    a 男中 欲、欲楽  
      dukkha    名形 a 有(持)  
      paṭikkūlaṃ    a 厭逆、異逆  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ātāpeti  ā-tap 使 焼く、苦しめる  
      paritāpeti;  pari-tap 使 焼く、苦しめる  
    訳文                
     「尊者ウデーナよ、およそこの、自らを苦しめ、自分への悩害という実践へ従事する人、彼は楽を欲し、苦を厭う自分を、苦しめ、さいなんでいます。  
                       
                       
                       
    413-16.                
     iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ nārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      iminā    代的 これ  
      me ayaṃ puggalo cittaṃ nārādheti. (413-9.)  
    訳文                
     このことゆえ、この人は私の心を喜ばせないのです。  
                       
                       
                       
    413-17.                
     Yopāyaṃ, bho udena, puggalo parantapo paraparitāpanānuyogamanuyutto so paraṃ sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ ātāpeti paritāpeti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yopāyaṃ, bho udena, puggalo parantapo paraparitāpanānuyogamanuyutto (413-10.)  
      so paraṃ sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ ātāpeti paritāpeti; (413-15.)  
      paraṃ    代的 他の  
    訳文                
     また尊者ウデーナよ、およそこの、他者を苦しめ、他者への悩害という実践へ従事する人、彼は楽を欲し、苦を厭う他者を、苦しめ、さいなんでいます。  
                       
                       
                       
    413-18.                
     iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ nārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ nārādheti. (413-16.)  
    訳文                
     このことゆえ、この人は私の心を喜ばせないのです。  
                       
                       
                       
    413-19.                
     Yopāyaṃ, bho udena, puggalo attantapo ca attaparitāpanānuyogamanuyutto parantapo ca paraparitāpanānuyogamanuyutto so attānañca parañca sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ ātāpeti paritāpeti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yopāyaṃ, bho udena, puggalo attantapo ca attaparitāpanānuyogamanuyutto parantapo ca paraparitāpanānuyogamanuyutto (413-11.)  
      so attānañca parañca sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ ātāpeti paritāpeti; (413-15, 17.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     また尊者ウデーナよ、およそこの、自らを苦しめ、自分への悩害という実践へ従事し、また、他者を苦しめ、他者への悩害という実践へ従事する人、彼は楽を欲し、苦を厭う自分と他者を、苦しめ、さいなんでいます。  
                       
                       
                       
    413-20.                
     iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ nārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ nārādheti. (413-16.)  
    訳文                
     このことゆえ、この人は私の心を喜ばせないのです。  
                       
                       
                       
    413-21.                
     Yo ca kho ayaṃ, bho udena, puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto so anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati, so attānañca parañca sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ neva ātāpeti na paritāpeti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yo ca kho ayaṃ, bho udena, puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto so anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati, (413-12.)  
      so attānañca parañca sukhakāmaṃ dukkhapaṭikkūlaṃ neva ātāpeti na paritāpeti; (413-19.)  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
    訳文                
     しかして尊者ウデーナよ、およそこの、自らを苦しめず、自分への悩害という実践へ従事せず、また、他者を苦しめず、他者への悩害という実践へ従事せず、そして、自己を苦しめず、他者を苦しめず、現法において、無欲の、寂滅した、清涼な、楽を感受する者として、梵となった我によって住する人、彼は楽を欲し、苦を厭う自分と他者を、苦しめず、さいなみません。  
                       
                       
                       
    413-22.                
     iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ ārādhetī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      iminā me ayaṃ puggalo cittaṃ ārādhetī’’ (413-16.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     このことゆえ、この人は私の心を喜ばせるのです」  
                       
                       
                       
    414-1.                
     414. ‘‘Dvemā, brāhmaṇa, parisā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Dve     
      imā,    代的 これ  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      parisā.    a 衆、会衆  
    訳文                
     「婆羅門よ、これら二の衆があります。  
                       
                       
                       
    414-2.                
     Katamā dve?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Katamā    代的 いずれの、どちらの  
      dve?     
    訳文                
     いかなる二か。  
                       
                       
                       
    414-3.                
     Idha, brāhmaṇa, ekaccā parisā sārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pariyesati, dāsidāsaṃ pariyesati, khettavatthuṃ pariyesati, jātarūparajataṃ pariyesati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      ekaccā    代的 一類の  
      parisā    ā 衆、会衆  
      sāratta  saṃ-raj 過分 a 執着した  
      rattā  raj 過分 a 染心の  
      maṇi    i 宝石  
      kuṇḍalesu    a 耳飾り  
      putta    a 息子  
      bhariyaṃ    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pariyesati,  pari-iṣ 遍求する、欲求する  
      語根 品詞 語基 意味  
      dāsi    ī 女の奴隷、婢女  
      dāsaṃ    a 奴隷、奴僕、従僕  
      pariyesati,  同上  
      khetta     a 田畑、国土  
      vatthuṃ  vas us こと、土地、基体  
      pariyesati,  同上  
      jātarūpa  jan a  
      rajataṃ    a  
      pariyesati.  同上  
    訳文                
     婆羅門よ、ここに一部の衆は、宝石や耳飾りに執着染心し、妻子を欲求し、婢女や奴僕を欲求し、田畑や土地を欲求し、金銀を欲求します。  
                       
                       
                       
    414-4.                
     ‘‘Idha pana, brāhmaṇa, ekaccā parisā asārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pahāya, dāsidāsaṃ pahāya, khettavatthuṃ pahāya, jātarūparajataṃ pahāya, agārasmā anagāriyaṃ pabbajitā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha pana, brāhmaṇa, ekaccā parisā asārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pahāya, dāsidāsaṃ pahāya, khettavatthuṃ pahāya, jātarūparajataṃ (414-3.)  
      pana   不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      a   不変 (否定の接頭辞)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahāya,  pra-hā 捨てる  
      語根 品詞 語基 意味  
      agārasmā    a 家、舎、家屋、俗家  
      anagāriyaṃ    a 非家の  
      pabbajitā.  pra-vraj 名過分 a 出家した、出家者  
    訳文                
     また婆羅門よ、ここに一部の衆は、宝石や耳飾りに執着染心せず、妻子を捨て、婢女や奴僕を捨て、田畑や土地を捨て、金銀を捨てて在家から非家へと出家します。  
                       
                       
                       
    414-5.                
     Svāyaṃ, brāhmaṇa, puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      ayaṃ,    代的 これ  
      brāhmaṇa, puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto. (413-6.)  
    訳文                
     そして婆羅門よ、その、自らを苦しめる者とならず、自分への悩害という実践へ従事せず、また、他者を苦しめる者とならず、他者への悩害という実践へ従事せず、  
                       
                       
                       
    414-6.                
     So anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati. (413-7.)  
    訳文                
     そして、自己を苦しめず、他者を苦しめず、現法において、無欲の、寂滅した、清涼な、楽を感受する者として、梵となった我によって住する人。  
                       
                       
                       
    414-7.                
     Idha katamaṃ tvaṃ, brāhmaṇa, puggalaṃ katamāya parisāya bahulaṃ samanupassasi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      katamaṃ    代的 いずれの、どちらの  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      puggalaṃ    a  
      katamāya    代的 いずれの、どちらの  
      parisāya    ā 衆、会衆  
      bahulaṃ    a 多く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samanupassasi –  saṃ-anu-paś 見る、見なす、認める  
    訳文                
     婆羅門よ、この場合、あなたはいずれの人を、いずれの衆に多く見出しますか。  
    メモ                
     ・「いずれの」katamaṃでなく、「その」taṃや「この」imaṃなどであるべきではないか。  
                       
                       
                       
    414-8.                
     yā cāyaṃ parisā sārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pariyesati dāsidāsaṃ pariyesati khettavatthuṃ pariyesati jātarūparajataṃ pariyesati, yā cāyaṃ parisā asārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pahāya dāsidāsaṃ pahāya khettavatthuṃ pahāya jātarūparajataṃ pahāya agārasmā anagāriyaṃ pabbajitā’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ayaṃ    代的 これ  
      parisā sārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pariyesati dāsidāsaṃ pariyesati khettavatthuṃ pariyesati jātarūparajataṃ pariyesati, (414-3.)  
          代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ayaṃ    代的 これ  
      parisā asārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pahāya dāsidāsaṃ pahāya khettavatthuṃ pahāya jātarūparajataṃ pahāya agārasmā anagāriyaṃ pabbajitā’’ti? (414-4.)  
    訳文                
     およそ、宝石や耳飾りに執着染心し、妻子を欲求し、婢女や奴僕を欲求し、田畑や土地を欲求し、金銀を欲求する、かの衆でしょうか。およそ、宝石や耳飾りに執着染心せず、妻子を捨て、婢女や奴僕を捨て、田畑や土地を捨て、金銀を捨てて在家から非家へと出家するかの衆でしょうか」  
                       
                       
                       
    414-9.                
     ‘‘Yvāyaṃ, bho udena, puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto so anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yo    代的 (関係代名詞)  
      ayaṃ,    代的 これ  
      bho  bhū 名現分 ant(特) 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      udena,    a 人名、ウデーナ  
      puggalo nevattantapo nāttaparitāpanānuyogamanuyutto na parantapo na paraparitāpanānuyogamanuyutto so anattantapo aparantapo diṭṭheva dhamme nicchāto nibbuto sītībhūto sukhappaṭisaṃvedī brahmabhūtena attanā viharati; (413-6, 7.)  
    訳文                
     尊者ウデーナよ、およそ、自らを苦しめる者とならず、自分への悩害という実践へ従事せず、また、他者を苦しめる者とならず、他者への悩害という実践へ従事せず、そして、自己を苦しめず、他者を苦しめずは、現法において、無欲の、寂滅した、清涼な、楽を感受する者として、梵となった我によって住する、その人。  
                       
                       
                       
    414-10.                
     imāhaṃ puggalaṃ yāyaṃ parisā asārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pahāya dāsidāsaṃ pahāya khettavatthuṃ pahāya jātarūparajataṃ pahāya agārasmā anagāriyaṃ pabbajitā imissaṃ parisāyaṃ bahulaṃ samanupassāmī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      imaṃ    代的 これ  
      ahaṃ    代的  
      puggalaṃ    a  
          代的 (関係代名詞)  
      ayaṃ    代的 これ  
      parisā asārattarattā maṇikuṇḍalesu puttabhariyaṃ pahāya dāsidāsaṃ pahāya khettavatthuṃ pahāya jātarūparajataṃ pahāya agārasmā anagāriyaṃ pabbajitā (414-4.)  
      imissaṃ    代的 これ  
      parisāyaṃ    ā 衆、会衆  
      bahulaṃ    a 多く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samanupassāmī’’  saṃ-anu-paś 見る、見なす、認める  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     私はその人を、およそ、宝石や耳飾りに執着染心せず、妻子を捨て、婢女や奴僕を捨て、田畑や土地を捨て、金銀を捨てて在家から非家へと出家するかの衆、その衆に多く見出すことでしょう」  
                       
                       
                       
    414-11.                
     ‘‘Idāneva kho pana te, brāhmaṇa, bhāsitaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idāni    不変 いま  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      te,    代的 あなた  
      brāhmaṇa,  bṛh a 婆羅門  
      bhāsitaṃ –  bhāṣ 名過分 a 言われた、所説  
    訳文                
     「婆羅門よ、まさしく今さっき、あなたは言いました。  
                       
                       
                       
    414-12.                
     ‘mayaṃ evaṃ ājānāma –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘mayaṃ    代的 私たち  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ājānāma –  ā-jñā 了知する、よく知る  
    訳文                
     我々〔ふたり〕はこのように〔言われたのを〕知っています。  
    メモ                
     ・この台詞を『パーリ』のようにウデーナのものとするか、『南伝』のようにゴータムカの発言の引用と取るか、解釈の分かれるところである。ここでは前者とした。  
                       
                       
                       
    414-13.                
     ambho samaṇa, natthi dhammiko paribbajo, evaṃ me ettha hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ambho samaṇa, natthi dhammiko paribbajo, evaṃ me ettha hoti. (412-9, 10.)  
    訳文                
     『どうでしょう、沙門よ。如法の遍歴行者などいない〔と〕、ここなる私には、そのような〔思いが〕あります。  
                       
                       
                       
    414-14.                
     Tañca kho bhavantarūpānaṃ vā adassanā, yo vā panettha dhammo’’’ti.   
      語根 品詞 語基