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     10. Apaṇṇakasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Apaṇṇaka    a 依(属) 無戯論の  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文  
     「無戯論経」(『中部』60  
    メモ                
     ・経名は伝統訳にならったが、apaṇṇakaPTS辞書によればcertain, true, absoluteとあるので、本文中では「確実」とする。  
                       
                       
                       
    92-1.                
     92. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    92-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ yena sālā nāma kosalānaṃ brāhmaṇagāmo tadavasari.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      kosalesu    a 地名、コーサラ国  
      cārikaṃ    名形 a 男中 旅行、遊行、徘徊  
      caramāno  car 現分 a 行ずる  
      mahatā    ant 大きな、偉大な  
      bhikkhu  bhikṣ u 依(属) 比丘  
      saṅghena  saṃ-hṛ a 僧伽  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      yena    代的 (関係代名詞)  
      sālā    ā 地名、サーラー  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      kosalānaṃ    a 地名、コーサラ国  
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      gāmo    a  
      tad    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avasari.  ava-sṛ 異郷へ移る、至る、入る  
    訳文                
     あるとき世尊は、大比丘僧伽とともにコーサラ国に遊行し、サーラーという名の、コーサラ国の婆羅門の村へ入られた。  
    メモ                
     ・冒頭部、『中部』41「サーレッヤカ経」にパラレル。  
                       
                       
                       
    92-3.                
     Assosuṃ kho sāleyyakā brāhmaṇagahapatikā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Assosuṃ  śru 聞く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyakā    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā –    a 居士の、居士  
    訳文                
     サーラーの婆羅門や居士たちは聞いた。  
                       
                       
                       
    92-4.                
     ‘‘samaṇo khalu bho gotamo sakyaputto sakyakulā pabbajito kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ sālaṃ anuppatto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘samaṇo  śram a 沙門  
      khalu    不変 じつに  
      bho  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      sakya    a 依(属) 氏族名、サキャ、シャカ、釈迦族  
      putto    a 息子  
      sakya    a 依(属) シャカ族  
      kulā    a 家、良家  
      pabbajito  pra-vraj 名過分 a 出家した、遁世した  
      kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ (92-2.)  
      sālaṃ    ā 地名、サーラー  
      anuppatto.  anu-pra-āp 過分 a 到達した、得た  
    訳文                
     「友よ、シャカ族の子弟であり、シャカ族の家より出家した沙門ゴータマが、大比丘僧伽とともにコーサラ国に遊行し、サーラーへ到達した。  
                       
                       
                       
    92-5.                
     Taṃ kho pana bhavantaṃ gotamaṃ evaṃ kalyāṇo kittisaddo abbhuggato –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kalyāṇo    a 善い  
      kitti    i, ī 依(属) 称讃、名声  
      saddo    a 音、声、語  
      abbhuggato –  abhi-ud-gam 過分 a あがる、昇る  
    訳文                
     しかるに、その尊者ゴータマへ、かくのごとき、善き称讃の声があがっている。  
                       
                       
                       
    92-6.                
     ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho vijjācaraṇasampanno sugato lokavidū anuttaro purisadammasārathi satthā devamanussānaṃ buddho bhagavā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddho  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      vijjā  vid ā 明、智、呪,陀羅尼、学術、魔術  
      caraṇa  car a 依(対) 行、行為、実践、徳行  
      sampanno  saṃ-pad 過分 a 具足した、成就した →明行足  
      sugato  su-gam 名過分 a よく行ったもの、善逝  
      loka    a 依(属) 世間、世界  
      vidū  vid ū 賢い、知者 →世間解  
      anuttaro    代的 この上ない、無上士  
      purisa    a 人、男  
      damma  dam 未分 a 依(属) ならされるべき  
      sārathi    i 御者 →調御丈夫  
      satthā  śās ar 師、先生  
      deva    a 天、神、王、陛下  
      manussānaṃ    a 人間 →天人師  
      buddho  budh 名過分 a 仏陀、覚者  
      bhagavā’    ant 世尊  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『かく、彼は世尊なり。応供、正等覚、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊なり』と。  
                       
                       
                       
    92-7.                
     So imaṃ lokaṃ sadevakaṃ samārakaṃ sabrahmakaṃ sassamaṇabrāhmaṇiṃ pajaṃ sadevamanussaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imaṃ    代的 これ  
      lokaṃ    a 世間、世界  
      sadevakaṃ    a 天ある  
      samārakaṃ    a 魔ある  
      sabrahmakaṃ  sa-bṛh a 梵ある  
      sassamaṇa  sa-śram a 有(相) 沙門ある  
      brāhmaṇiṃ  bṛh a 男→女 婆羅門  
      pajaṃ  pra-jan ā 人々  
      sadeva    a 有(相) 天ある  
      manussaṃ    a 男→女 人、人間  
      sayaṃ    不変 みずから  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 認知する、自証する  
      sacchikatvā  kṛ 作証する、証明をなす、さとる  
      pavedeti.  pra-vid 使 知らせる、説く  
    訳文                
     かれは、この天・魔・梵を含む世界、〔また〕沙門と婆羅門、王と民を含む人々を、みずから知り、悟り、説く。  
                       
                       
                       
    92-8.                
     So dhammaṃ deseti ādikalyāṇaṃ majjhekalyāṇaṃ pariyosānakalyāṇaṃ sātthaṃ sabyañjanaṃ, kevalaparipuṇṇaṃ parisuddhaṃ brahmacariyaṃ pakāseti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      deseti  diś 使 示す、指示する、教示する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ādi    i 男中 依(処) 最初、初  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      majjhe    名形 a 中、中間の  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      pariyosāna  pari-o-sā 使 a 依(処) 終末、完結、完了  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      sātthaṃ    a 義ある、有義の(sa-attha)  
      sabyañjanaṃ,    a 字ある  
      kevala    a 独一、独存、完全、全部  
      paripuṇṇaṃ  pari-pṝ 過分 a 円満した、充満した、完全な  
      parisuddhaṃ  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakāseti.  pra-kāś 使 説明する、あきらかにする、知らせる  
    訳文                
     かれは、始めよく、半ばよく、終わりよく、意義をそなえ字句をそなえた教法を示し、完全に円満し清浄な梵行を説く。  
                       
                       
                       
    92-9.                
     Sādhu kho pana tathārūpānaṃ arahataṃ dassanaṃ hotī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu    u よきかな  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tathārūpānaṃ    a 男中 かくの如きの  
      arahataṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      dassanaṃ    a 見、見ること  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’’  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     じつによきかな、かくの如き阿羅漢たちとまみえることは」と。  
                       
                       
                       
    92-10.                
     Atha kho sāleyyakā brāhmaṇagahapatikā yena bhagavā tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyakā    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā    a 居士の、居士  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     そこでサーラーの婆羅門や居士たちは、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    92-11.                
     upasaṅkamitvā appekacce bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce   代的 一部の、一類の  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、あるものたちは世尊へ礼拝して一方に坐った。  
                       
                       
                       
    92-12.                
     Appekacce bhagavatā saddhiṃ sammodiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce   代的 一部の、一類の  
      bhagavatā    ant 世尊  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodiṃsu;  saṃ-mud 能反 喜ぶ、相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     またあるものたちは世尊と挨拶し、  
                       
                       
                       
    92-13.                
     sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā  
      sāraṇīyaṃ  smṛ 未分 a 憶念すべき、記憶すべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 能反 坐る  
    訳文                
     喜ばしく記憶すべき言葉を交わしてから一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    92-14.                
     Appekacce yena bhagavā tenañjaliṃ paṇāmetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      añjaliṃ    i 合掌  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṇāmetvā  pra-nam 向ける、さし出す、閉じる、放逐する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     あるものたちは世尊のもとへ合掌を向けて一方に坐った。  
                       
                       
                       
    92-15.                
     Appekacce bhagavato santike nāmagottaṃ sāvetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      bhagavato    ant 世尊  
      santike    a 付近、面前  
      nāma   an  
      gottaṃ    a 氏、氏姓、種姓、家系  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sāvetvā  śru 使 聞かせる、告げる、述べる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     あるものたちは、釈尊の面前で姓名を告げて一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    92-16.                
     Appekacce tuṇhībhūtā ekamantaṃ nisīdiṃsu.  
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      tuṇhī   不変 沈黙して、黙って  
      bhūtā  bhū 過分 a あった  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 坐る  
    訳文                
     あるものたちは黙って一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    93-1.                
     93. Ekamantaṃ nisinne kho sāleyyake brāhmaṇagahapatike bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinne  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyake    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatike    a 居士の、居士  
      bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐ったサーラーの婆羅門や居士たちへ、世尊はこう仰った。  
                       
                       
                       
    93-2.                
     ‘‘atthi pana vo, gahapatayo, koci manāpo satthā yasmiṃ vo ākāravatī saddhā paṭiladdhā’’ti?   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      vo,    代的 あなたたち  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      koci    代的 何、誰  
      manāpo    a 可意の、適意の  
      satthā  śās ar  
      yasmiṃ    代的 (関係代名詞)  
      vo    代的 あなたたち  
      ākāravatī    ant 行相ある、理由ある  
      saddhā  śrad-dhā ā  
      paṭiladdhā’’  prati-labh 過分 a 得られる  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「さて居士たちよ、あなたがたには、誰かしらの、その者において理由ある信が得られるような、心に適う師がいますか」と。  
                       
                       
                       
    93-3.                
     ‘‘Natthi kho no, bhante, koci manāpo satthā yasmiṃ no ākāravatī saddhā paṭiladdhā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      no,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      koci manāpo satthā yasmiṃ no ākāravatī saddhā paṭiladdhā’’ti. (93-2.)  
    訳文                
     「尊者よ、我々には、誰かしらの、その者において理由ある信が得られるような、心に適う師がいません」  
                       
                       
                       
    93-4.                
     ‘‘Manāpaṃ vo, gahapatayo, satthāraṃ alabhantehi ayaṃ apaṇṇako dhammo samādāya vattitabbo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Manāpaṃ    a 可意の、適意の  
      vo,    代的 具絶 あなたたち  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      satthāraṃ  śās ar  
      alabhantehi  a-labh 過分 a 具絶 得ない  
      ayaṃ    代的 男女 これ  
      apaṇṇako    a 無戯論の  
      dhammo  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samādāya  saṃ-ā-dā 取る、受持する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vattitabbo.  vṛt 使 未分 a 転起させる、遂行する  
    訳文                
     「居士たちよ、あなたがたが、心に適う師を得ていないならば、この確実な法が受持され、遂行されるべきです。  
                       
                       
                       
    93-5.                
     Apaṇṇako hi, gahapatayo, dhammo samatto samādinno, so vo bhavissati dīgharattaṃ hitāya sukhāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Apaṇṇako    a 無戯論の  
      hi,    不変 じつに、なぜなら  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      dhammo  dhṛ a 男中  
      samatto  saṃ-āp 過分 a 到達した、完成した、完全な  
      samādinno,  saṃ-ā-dā 過分 a 受持された  
      so    代的 それ、彼  
      vo    代的 あなたたち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      dīgha    a 長い  
      rattaṃ    a 副対 夜 →長い間  
      hitāya  dhā 名過分 a 有益な、利益  
      sukhāya.    名形 a  
    訳文                
     なぜなら居士たちよ、確実な法が完成され、受持されたならば、それはあなたがたにとって、長きにわたる利益と楽のためとなるからです。  
                       
                       
                       
    93-6.                
     Katamo ca, gahapatayo, apaṇṇako dhammo’’?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Katamo    代的 いずれの、どちらの  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      apaṇṇako    a 無戯論の  
      dhammo’’?  dhṛ a 男中  
    訳文                
     では居士たちよ、いかなるものが確実な法なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    94-1.                
     94. ‘‘Santi, gahapatayo, eke samaṇabrāhmaṇā evaṃvādino evaṃdiṭṭhino –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Santi,  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      eke    代的 一、とある  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vādino  vad in 説者  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      diṭṭhino –  dṛś in 見ある  
    訳文                
     居士たちよ、ある沙門婆羅門たちは、このように説き、このように見ます。  
                       
                       
                       
    94-2.                
     ‘natthi dinnaṃ, natthi yiṭṭhaṃ, natthi hutaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      dinnaṃ,  過分 a 所施  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      yiṭṭhaṃ,  yaj 過分 a 供犠した、供養した、犠牲  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      hutaṃ;  hu 過分 a 供養した、供物  
    訳文                
     『布施〔の果報〕はなく、供犠〔の果報〕はなく、供養〔の果報〕はない。  
    メモ                
     ・「沙門果経」【アジタ・ケーサカンバラの説】などにパラレル。そちらのメモも参照。  
                       
                       
                       
    94-3.                
     natthi sukatadukkaṭānaṃ [sukaṭadukkaṭānaṃ (sī. syā. kaṃ. pī.)] kammānaṃ phalaṃ vipāko, natthi ayaṃ loko, natthi paro loko;   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      sukata  su-kṛ a 善行、善行の  
      dukkaṭānaṃ  dur-kṛ a 悪行、悪行の、悪作、突吉羅  
      kammānaṃ  kṛ a 業、行為  
      phalaṃ  phal a 果、結果  
      vipāko,  vi-pac a 異熟、果報  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      ayaṃ    代的 これ  
      loko,    a 世界、世間  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      paro    代的  
      loko;    a 世界、世間  
    訳文                
     善悪業の異熟はない。〔あの世の住人にとって〕この世はなく、〔この世の住人にとって〕あの世はない。  
                       
                       
                       
    94-4.                
     natthi mātā, natthi pitā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      mātā,    ar  
      na    不変 ない  
      atthi  同上  
      pitā;    ar  
    訳文                
     母〔への行為の果報〕はなく、父〔への行為の果報〕はない。  
                       
                       
                       
    94-5.                
     natthi sattā opapātikā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      sattā    a 衆生、有情  
      opapātikā;    a 化生の  
    訳文                
     化生の有情たちはない。  
                       
                       
                       
    94-6.                
     natthi loke samaṇabrāhmaṇā sammaggatā [samaggatā (ka.)] sammā paṭipannā ye imañca lokaṃ parañca lokaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedentī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      loke    a 世界、世間  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      gatā gam 過分 a いった →正行者、完成者  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      paṭipannā  prati-pad 過分 a 行道した、向道の、行者 →正行者  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      imañ    代的 これ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      lokaṃ    a 世界、世間  
      parañ    代的  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      lokaṃ    a 世界、世間  
      sayaṃ    不変 自ら、自分で  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 了知する、証知する  
      sacchikatvā  sacchi-kṛ 作証する、証明する、さとる  
      pavedentī’  pra-vid 使 知らせる、説く  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     この世とあの世とを自ら知り、証明し、説くような、世における完成者、正行者たる沙門婆羅門たちは存在しない』と。  
                       
                       
                       
    94-7.                
     Tesaṃyeva kho, gahapatayo, samaṇabrāhmaṇānaṃ eke samaṇabrāhmaṇā ujuvipaccanīkavādā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      gahapatayo,    i 居士、資産家  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇānaṃ  bṛh a 婆羅門  
      eke    代的 一、とある  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      uju    u 正しい  
      vipaccanīka    名形 a 有(持) 敵対の  
      vādā.  vad a 語、説、論  
    訳文                
     居士たちよ、それらの沙門婆羅門たちとは正反対の論者たちである、一部の沙門婆羅門たちがいます。  
                       
                       
                       
    94-8.                
     Te evamāhaṃsu –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Te    代的 それら、彼ら  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āhaṃsu –  ah いう  
    訳文                
     彼らはこのようにいいます。  
                       
                       
                       
    94-9.                
     ‘atthi dinnaṃ, atthi yiṭṭhaṃ, atthi hutaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘atthi dinnaṃ, atthi yiṭṭhaṃ, atthi hutaṃ; (94-2.)  
    訳文                
     『布施〔の果報〕はあり、供犠〔の果報〕はあり、供養〔の果報〕はある。  
    メモ                
     ・以下、naを欠くのみ。  
                       
                       
                       
    94-10.                
     atthi sukatadukkaṭānaṃ kammānaṃ phalaṃ vipāko;   
      語根 品詞 語基 意味  
      atthi sukatadukkaṭānaṃ kammānaṃ phalaṃ vipāko; (94-3.)  
    訳文                
     善悪業の異熟はある。  
                       
                       
                       
    94-11.                
     atthi ayaṃ loko, atthi paro loko;   
      語根 品詞 語基 意味  
      atthi ayaṃ loko, atthi paro loko; (94-3.)  
    訳文                
     〔あの世の住人にとって〕この世はあり、〔この世の住人にとって〕あの世はある。  
                       
                       
                       
    94-12.                
     atthi mātā, atthi pitā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      atthi mātā, atthi pitā; (94-4.)  
    訳文                
     母〔への行為の果報〕はあり、父〔への行為の果報〕はある。  
                       
                       
                       
    94-13.                
     atthi sattā opapātikā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      atthi sattā opapātikā; (94-5.)  
    訳文                
     化生の有情たちはある。  
                       
                       
                       
    94-14.                
     atthi loke samaṇabrāhmaṇā sammaggatā sammā paṭipannā ye imañca lokaṃ parañca lokaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedentī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      atthi loke samaṇabrāhmaṇā sammaggatā sammā paṭipannā ye imañca lokaṃ parañca lokaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedentī’ti. (94-6.)  
    訳文                
     この世とあの世とを自ら知り、証明し、説くような、世における完成者、正行者たる沙門婆羅門たちは存在する』と。  
                       
                       
                       
    94-15.                
     Taṃ kiṃ maññatha, gahapatayo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      kiṃ    代的 副対 何、なぜ、いかに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      maññatha,  man 考える  
      語根 品詞 語基 意味  
      gahapatayo –    i 居士、資産家  
    訳文                
     居士たちよ、これをどう考えますか。  
                       
                       
                       
    94-16.                
     ‘nanume samaṇabrāhmaṇā aññamaññassa ujuvipaccanīkavādā’’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘nanu    不変 〜にあらずや、じつに  
      ime    代的 これら  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      aññamaññassa    代的 相互の  
      uju    u 正しい  
      vipaccanīka    名形 a 有(持) 敵対の  
      vādā’’’  vad a 語、説、論  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     これらの沙門婆羅門たちは、お互いに正反対の論者たちなのではありませんか」  
                       
                       
                       
    94-17.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bhante’’.  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者よ、その通りです」  
                       
                       
                       
    95-1.                
     95. ‘‘Tatra, gahapatayo, ye te samaṇabrāhmaṇā evaṃvādino evaṃdiṭṭhino –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tatra,    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      gahapatayo, ye te samaṇabrāhmaṇā evaṃvādino evaṃdiṭṭhino – (94-1.)  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      te    代的 それら、彼ら  
    訳文                
     居士たちよ、そのうち、およそこのように説き、このように見るような、かれら沙門婆羅門たち。  
                       
                       
                       
    95-2.                
     ‘natthi dinnaṃ, natthi yiṭṭhaṃ…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘natthi dinnaṃ, natthi yiṭṭhaṃ…pe… (94-2.)  
    訳文                
     『布施〔の果報〕はなく、供犠〔の果報〕はなく……  
                       
                       
                       
    95-3.                
     ye imañca lokaṃ parañca lokaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedentī’ti tesametaṃ pāṭikaṅkhaṃ?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ye imañca lokaṃ parañca lokaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedentī’ti (94-6.)  
      tesam    代的 それら、彼ら  
      etaṃ    代的 これ  
      pāṭikaṅkhaṃ?  prati-kāṅkṣ 未分 a 待望の、期待されるべき  
    訳文                
     ……この世とあの世とを自ら知り、証明し、説くような、〔世における完成者、正行者たる沙門婆羅門たちは存在しない〕』と。彼らには、このことが予期されます。  
                       
                       
                       
    95-4.                
     Yamidaṃ [yadidaṃ (ka.)] kāyasucaritaṃ, vacīsucaritaṃ, manosucaritaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yam    代的 (関係代名詞)  
      idaṃ    代的 これ  
      kāya    a 依(属) 身体、集まり  
      sucaritaṃ,  su-car 名形 a 善行  
      vacī  vac as 依(属) 語、言、口  
      sucaritaṃ,  su-car 名形 a 善行  
      mano  man as 依(属)  
      sucaritaṃ –  su-car 名形 a 善行  
    訳文                
     〔彼らは〕およそ、かの身の善行、口の善行、意の善行、  
                       
                       
                       
    95-5.                
     ime tayo kusale dhamme abhinivajjetvā [abhinibbajjetvā (syā. kaṃ.), abhinibbijjitvā (ka.)] yamidaṃ [yadidaṃ (ka.)] kāyaduccaritaṃ, vacīduccaritaṃ, manoduccaritaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ime    代的 これら  
      tayo     
      kusale    a 善き、善巧の  
      dhamme  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinivajjetvā  abhi-ni-vṛj 使 厭う、回避する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yam    代的 (関係代名詞)  
      idaṃ    代的 これ  
      kāya    a 依(属) 身体、集まり  
      duccaritaṃ,  dur-car a 悪行  
      vacī  vac as 依(属) 語、言、口  
      duccaritaṃ,  dur-car a 悪行  
      mano  man as 依(属)  
      duccaritaṃ –  dur-car a 悪行  
    訳文                
     これら三つの善なる諸法を避け、およそ、かの身の悪行、口の悪行、意の悪行、  
                       
                       
                       
    95-6.                
     ime tayo akusale dhamme samādāya vattissanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ime    代的 これら  
      tayo     
      akusale    a 不善の  
      dhamme  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      samādāya  saṃ-ā-dā 取る、受持する  
      vattissanti.  vṛt 使 転起させる、遂行する  
    訳文                
     これら三つの不善の諸法を受持し、遂行することでしょう。  
                       
                       
                       
    95-7.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的  
      hetu?  hi u 副対 因、原因、理由  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    95-8.                
     Na hi te bhonto samaṇabrāhmaṇā passanti akusalānaṃ dhammānaṃ ādīnavaṃ okāraṃ saṃkilesaṃ, kusalānaṃ dhammānaṃ nekkhamme ānisaṃsaṃ vodānapakkhaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na    不変 ない  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhonto  bhū 名現分 ant ある、なる  
      samaṇa  śram a 沙門  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passanti  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      akusalānaṃ    a 男中 不善の  
      dhammānaṃ  dhṛ a 男中  
      ādīnavaṃ    a 過患、患難、過失、危難  
      okāraṃ  ava-kṛ? a 罪悪、下卑、虚仮  
      saṃkilesaṃ,  saṃ-kriś a 雑染、雑穢、穢汚  
      kusalānaṃ    a 男中 善の  
      dhammānaṃ  dhṛ a 男中  
      nekkhamme  nis-kram a 出離  
      ānisaṃsaṃ    a 功徳、利益、勝利  
      vodāna  vi-ava-dā a 依(属) 浄明、清白  
      pakkhaṃ.    a 翼、側、半月、党  
    訳文                
     なぜなら、彼ら沙門婆羅門たる者たちは、不善の諸法の危難、罪悪、雑染を、善なる諸法の出離における功徳を、清白の側面を見ないからです。  
                       
                       
                       
    95-9.                
     Santaṃyeva pana paraṃ lokaṃ ‘natthi paro loko’ tissa diṭṭhi hoti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Santaṃ  as 現分 a ある、なる  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      paraṃ    代的 他の  
      lokaṃ    a 世界、世間  
      ‘natthi paro loko’ ti (94-3.)  
      assa    代的 これ  
      diṭṭhi  dṛś i 見、見解  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti;  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     しかるに、実在するあの世に対し、『あの世はない』という見解がその者にある〔ならば〕、  
                       
                       
                       
    95-10.                
     sāssa hoti micchādiṭṭhi.   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 それ、彼女  
      assa    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      diṭṭhi.  dṛś i 見、見解  
    訳文                
     彼のそれは、邪見となります。  
                       
                       
                       
    95-11.                
     Santaṃyeva kho pana paraṃ lokaṃ ‘natthi paro loko’ti saṅkappeti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Santaṃyeva kho pana paraṃ lokaṃ ‘natthi paro loko’ti (95-9.)  
      kho    不変