←前へ   トップへ   次へ→
                       
                       
     5. Katichindasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kati    不変 いくら、どれだけ  
      chinda  chid a 依(属) 破壊する、破る、切る、断つ  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     「幾断経」(『相応部』1-5  
                       
                       
                       
    5-1.                
     5. Sāvatthinidānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāvatthinidānaṃ. (2-1.)  
    訳文                
     サーヴァッティーでのことである。  
                       
                       
                       
    5-2.                
     Ekamantaṃ ṭhitā kho sā devatā bhagavato santike imaṃ gāthaṃ abhāsi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ ṭhitā kho sā devatā bhagavato santike imaṃ gāthaṃ abhāsi – (3-2.)  
    訳文                
     一方へ立ったその神霊は、世尊の面前でこの偈を発した。  
                       
                       
                       
    5-3.                
     ‘‘Kati chinde kati jahe, kati cuttari bhāvaye;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kati    不変 いくら、どれだけ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      chinde  chid 破壊する、破る、切る、断つ  
      語根 品詞 語基 意味  
      kati    不変 いくら、どれだけ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jahe,  捨てる  
      語根 品詞 語基 意味  
      kati    不変 いくら、どれだけ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      uttari    不変 より上の、超えて  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāvaye;  bhū 使 修習する  
    訳文                
     「♪どれだけを断ち、どれだけを捨て、さらにまたどれだけを修習すべきか。  
                       
                       
                       
    5-4.                
     Kati saṅgātigo bhikkhu, oghatiṇṇoti vuccatī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kati    不変 いくら、どれだけ  
      saṅga  sañ a 依(対) 執着  
      atigo  ati-gam? a 超えた、打ち勝った  
      bhikkhu,  bhikṣ u 比丘  
      ogha    a 依(対) 暴流、洪水  
      tiṇṇo  tṛ 過分 a 渡った、度脱した  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vuccatī’’  vac 受 いわれる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪どれだけの執着に打ち勝てば、比丘は暴流を度脱した者と言われるのであろうか」と。  
                       
                       
                       
    5-5.                
     ‘‘Pañca chinde pañca jahe, pañca cuttari bhāvaye;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Pañca     
      chinde pañca jahe, pañca cuttari bhāvaye; (5-3.)  
    訳文                
     〔世尊曰く〕「♪五つを断ち、五つを捨て、さらにまた五つを修習すべきである。  
    メモ                
     ・『註』はそれぞれ、有身見・疑・戒禁取・欲貪・瞋恚の五下分結、色貪・無色貪・慢・掉挙・無明の五上分結、信・勤・念・定・慧の五根を言ったものだと解する。  
                       
                       
                       
    5-6.                
     Pañca saṅgātigo bhikkhu, oghatiṇṇoti vuccatī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Pañca     
      saṅgātigo bhikkhu, oghatiṇṇoti vuccatī’’ti. (5-4.)  
    訳文                
     ♪五つの執着に打ち勝てば、比丘は暴流を度脱した者と言われるのである」  
    メモ                
     ・『註』はこれを貪・瞋・痴・慢・見の五つとする。  
                       
                       
  ←前へ   トップへ   次へ→
inserted by FC2 system