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     10. Asassatadiṭṭhisuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Asassata    a 無常ムジョウの、常恒ジョウコウなき  
      diṭṭhi  dṛś i ゾク 見、見解、意見  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     『常見ジョウケンキョウ  
                       
                       
                       
    215-1.                
     215. Sāvatthinidānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāvatthi    ī 有(処) 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      nidānaṃ.    a 因縁、因由  
    訳文                
     サーヴァッティーでのことである。  
                       
                       
                       
    215-2.                
     ‘‘Kismiṃ nu kho, bhikkhave, sati, kiṃ upādāya, kiṃ abhinivissa evaṃ diṭṭhi uppajjati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kismiṃ    代的 処絶 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sati,  as 現分 ant 処絶 ある、なる  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upādāya,  upa-ā-dhā 取る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinivissa  abhi-ni-viś 執着する  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      diṭṭhi  dṛś i 見、見解、意見  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjati –  ud-pad 起こる、生ずる、発生する  
    訳文                
     「比丘ビクたちよ、いったい、ナニがあるとき、ナニトリチョし、ナニ執着シュウチャクして、このようなケンがおこるのでしょうか。  
                       
                       
                       
    215-3.                
     ‘asassato loko’’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘asassato    a 無常  
      loko’’’    a 世界、世間  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『世間セケン無常ムジョウである』と」。  
    メモ                
     ・否定ヒテイされるべき見解ケンカイとしてべられているが、これは仏教ブッキョウ正統セイトウ教義キョウギではないのか。  
                       
                       
                       
    215-4.                
     Bhagavaṃmūlakā no, bhante, dhammā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavaṃ    ant 有(対) 世尊  
      mūlakā    名形 a 中→男 根本とする  
      no,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      dhammā…pe…  dhṛ a 男中  
    訳文                
     「尊者よ、我々の諸法は、世尊を根本とし……  
                       
                       
                       
    215-5.                
     ‘‘rūpe kho, bhikkhave, sati…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘rūpe    a ゼツ 色、物質、肉体、行相  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sati…pe…  as 現分 ant 処絶 ある、なる  
    訳文                
     「比丘ビクたちよ、〈イロ〉があるとき……  
                       
                       
                       
    215-6.                
     viññāṇaṃ niccaṃ vā aniccaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      viññāṇaṃ  vi-jñā a  
      niccaṃ    a 常の、常住の  
          不変 あるいは  
      aniccaṃ    a 無常の  
      vā’’    不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     〈シキ〉は常住でしょうか、あるいは無常でしょうか」。  
                       
                       
                       
    215-7.                
     ‘‘Aniccaṃ, bhante’’…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aniccaṃ,    a 無常の  
      bhante’’…pe…  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者よ、無常です」……  
                       
                       
                       
    215-8.                
     api nu taṃ anupādāya evaṃ diṭṭhi uppajjeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      api    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anupādāya  an-upa-ā-dā 取着なく  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      diṭṭhi  dṛś i 見、見解、意見  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppajjati –  ud-pad 起こる、生ずる、発生する  
    訳文                
     「〔しからば、無常なるもの、苦なるもの、変易の性質あるもの。〕いったい、それへ取著せずして、このようなケンがおこるでしょうか。  
                       
                       
                       
    215-9.                
     asassato lokoti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      asassato lokoti? (215-3.)  
    訳文                
     『世間セケン無常ムジョウである』と」。  
                       
                       
                       
    215-10.                
     ‘‘No hetaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No    不変 ない、否  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      etaṃ,    代的 これ  
      bhante’’.  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者ソンジャよ、それはイナです」。  
                       
                       
                       
    215-11.                
     ‘‘Yampidaṃ diṭṭhaṃ sutaṃ mutaṃ viññātaṃ pattaṃ pariyesitaṃ anuvicaritaṃ manasā tampi niccaṃ vā aniccaṃ vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yam    代的 (関係代名詞)  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      idaṃ    代的 これ  
      diṭṭhaṃ  dṛś 過分 a 見られた、所見  
      sutaṃ  śru 名過分 a 所聞、聞かれた  
      mutaṃ  man 過分 a 所覚の、所思の  
      viññātaṃ  vi-jñā 過分 a 識られた  
      pattaṃ  pra-āp 過分 a 得られた  
      pariyesitaṃ  pari-iṣ 過分 a 遍求された  
      anuvicaritaṃ  anu-vi-car 過分 a 思惟された  
      manasā    as  
      tam    代的 それ、彼、彼女、そのとき(副対)  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      niccaṃ    a 常の、常住の  
          不変 あるいは  
      aniccaṃ    a 無常の  
      vā’’    不変 あるいは  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
                     
     「およそられ、かれ、オモわれ、られ、られ、欲求ヨッキュウされ、によって思惟シユイされたもの。それゆは常住でしょうか、あるいは無常でしょうか」。  
                       
                       
                       
    215-12.                
     ‘‘Aniccaṃ, bhante…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aniccaṃ, bhante…pe… (215-7.)  
    訳文                
     「尊者よ、無常です」……  
                       
                       
                       
    215-13.                
     api nu taṃ anupādāya evaṃ diṭṭhi uppajjeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      api nu taṃ anupādāya evaṃ diṭṭhi uppajjeyya – (215-8.)  
    訳文                
     「〔しからば、無常なるもの、苦なるもの、変易の性質あるもの。〕いったい、それへ取著せずして、このようなケンがおこるでしょうか。  
                       
                       
                       
    215-14.                
     ‘asassato loko’’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘asassato loko’’’ti? (215-3.)  
    訳文                
     『世間セケン無常ムジョウである』と」。  
                       
                       
                       
    215-15.                
     ‘‘No hetaṃ, bhante’’.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No hetaṃ, bhante’’. (215-10.)  
    訳文                
     「尊者ソンジャよ、それはイナです」。  
                       
                       
                       
    215-16.                
     ‘‘Yato kho, bhikkhave, ariyasāvakassa imesu ca ṭhānesu kaṅkhā pahīnā hoti, dukkhepissa kaṅkhā pahīnā hoti…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Yato    不変 そこから、〜なるが故に、何となれば(yaの奪格)  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      ariya    名形 a 聖なる  
      sāvakassa  śru a 声聞、弟子  
      imesu    代的 これら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ṭhānesu  sthā a 場所、状態、理由、道理  
      kaṅkhā  kāṅkṣ ā 疑惑、期待  
      pahīnā  pra-hā 過分 a 捨てられた、捨断された  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkhe    名形 a  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      assa    代的 これ  
      kaṅkhā  kāṅkṣ ā 疑惑、期待  
      pahīnā  pra-hā 過分 a 捨てられた、捨断された  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti…pe…  同上ドウジョウ  
    訳文                
     「比丘ビクたちよ、ヒジリ弟子デシに、それらのことがらにカンして疑惑ギワク捨断シャダンされ、またカレに関して疑惑が捨断され……  
                       
                       
                       
    215-17.                
     dukkhanirodhagāminiyā paṭipadāyapissa kaṅkhā pahīnā hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkha    名形 a ゾク  
      nirodha  ni-rudh 使 a 依(対) 滅尽  
      gāminiyā  gam in 行かせる、導く  
      paṭipadāya  prati-pad ā  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      assa    代的 これ  
      kaṅkhā  kāṅkṣ ā 疑惑、期待  
      pahīnā  pra-hā 過分 a 捨てられた、捨断された  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti –  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     ……また彼に苦の滅尽メツジンミチビミチに関して疑惑が捨断されているならば、  
                       
                       
                       
    215-18.                
     ayaṃ vuccati, bhikkhave, ariyasāvako sotāpanno avinipātadhammo niyato sambodhiparāyano’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ayaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vuccati,  vac 受 いわれる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      ariya    名形 a 聖なる  
      sāvako  śru a 声聞、弟子  
      sotāpanno  sru, ā-pad? a 流れに入った、預流  
      avinipāta  a-vi-ni-pat 使 a 有(属) 不退転、不堕悪趣  
      dhammo  dhṛ a 男中  
      niyato  ni-yam 過分 a 決定した、決定者  
      sambodhi  saṃ-budh i 有(対) 正覚、等覚  
      parāyano’’  parā-i a 中→男 所趣処、到彼岸  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘ビクたちよ、その聖弟子セイデシは預流、不堕悪の法を有するもの、〔さとりを得ることが〕決定したもの、正覚へ至るものとわれるのです」。  
                       
                       
                       
     Dasamaṃ.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Dasamaṃ.    a 第十の  
    訳文                
     ダイジュウキョウ〕。  
                       
                       
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