トップへ   次へ→
                       
                       
     5. Cūḷayamakavaggo  
      語根 品詞 語基 意味  
      Cūḷa    a 小さい  
      yamaka    名形 a 依(属) 双の、対の  
      vaggo   a 章、品  
    訳文                
     「小双品」  
                       
                       
                       
     1. Sāleyyakasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāleyyaka    a 依(属) サーラーの  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     『サーレッヤカ経』  
    メモ                
     ・以後の用例からしてsāleyyakaは地名sālāの形容詞化したものと思われる。故に経名は『サーラー経』でもよいかも知れない。  
                       
                       
                       
    439-1.                
     439. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    439-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ yena sālā nāma kosalānaṃ brāhmaṇagāmo tadavasari.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      kosalesu    a 地名、コーサラ国  
      cārikaṃ    名形 a 男中 旅行、遊行、徘徊  
      caramāno  car 現分 a 行ずる  
      mahatā    ant 大きな、偉大な  
      bhikkhu  bhikṣ u 依(属) 比丘  
      saṅghena  saṃ-hṛ a 僧伽  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      yena    代的 (関係代名詞)  
      sālā    ā 地名、サーラー  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      kosalānaṃ    a 地名、コーサラ国  
      brāhmaṇa  bṛh a 依(属) 婆羅門  
      gāmo    a  
      tad    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avasari.  ava-sṛ 異郷へ移る、至る、入る  
    訳文                
     あるとき世尊は、大比丘僧伽とともにコーサラ国に遊行し、サーラーという名の、コーサラ国の婆羅門の村へ入られた。  
                       
                       
                       
    439-3.                
     Assosuṃ kho sāleyyakā brāhmaṇagahapatikā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Assosuṃ  śru 聞く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyakā    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā –    a 居士の、居士  
    訳文                
     サーラーの婆羅門や居士たちは聞いた。  
                       
                       
                       
    439-4.                
     ‘‘samaṇo khalu, bho, gotamo sakyaputto sakyakulā pabbajito kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ sālaṃ anuppatto.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘samaṇo  śram a 沙門  
      khalu,    不変 じつに  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      sakya    a 依(属) 氏族名、サキャ、シャカ、釈迦族  
      putto    a 息子  
      sakya    a 依(属) シャカ族  
      kulā    a 家、良家  
      pabbajito  pra-vraj 名過分 a 出家した、遁世した  
      kosalesu cārikaṃ caramāno mahatā bhikkhusaṅghena saddhiṃ (439-2.)  
      sālaṃ    ā 地名、サーラー  
      anuppatto.  anu-pra-āp 過分 a 到達した、得た  
    訳文                
     「友よ、シャカ族の子弟であり、シャカ族の家より出家した沙門ゴータマが、大比丘僧伽とともにコーサラ国に遊行し、サーラーへ到達した。  
                       
                       
                       
    439-5.                
     Taṃ kho pana bhavantaṃ gotamaṃ evaṃ kalyāṇo kittisaddo abbhuggato –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ、彼、彼女  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      bhavantaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      gotamaṃ    a 人名、ゴータマ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kalyāṇo    a 善い  
      kitti    i, ī 依(属) 称讃、名声  
      saddo    a 音、声、語  
      abbhuggato –  abhi-ud-gam 過分 a あがる、昇る  
    訳文                
     しかるに、その尊者ゴータマへ、かくのごとき、善き称讃の声があがっている。  
                       
                       
                       
    439-6.                
     ‘itipi so bhagavā arahaṃ sammāsambuddho vijjācaraṇasampanno sugato lokavidū anuttaro purisadammasārathi satthā devamanussānaṃ buddho bhagavā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      so    代的 それ、彼  
      bhagavā    ant 世尊  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddho  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      vijjā  vid ā 明、智、呪,陀羅尼、学術、魔術  
      caraṇa  car a 依(対) 行、行為、実践、徳行  
      sampanno  saṃ-pad 過分 a 具足した、成就した →明行足  
      sugato  su-gam 名過分 a よく行ったもの、善逝  
      loka    a 依(属) 世間、世界  
      vidū  vid ū 賢い、知者 →世間解  
      anuttaro    代的 この上ない、無上士  
      purisa    a 人、男  
      damma  dam 未分 a 依(属) ならされるべき  
      sārathi    i 御者 →調御丈夫  
      satthā  śās ar 師、先生  
      deva    a 天、神、王、陛下  
      manussānaṃ    a 人間 →天人師  
      buddho  budh 名過分 a 仏陀、覚者  
      bhagavā.    ant 世尊  
    訳文                
     『かく、彼は世尊なり。応供、正等覚、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊なり』と。  
                       
                       
                       
    439-7.                
     So imaṃ lokaṃ sadevakaṃ samārakaṃ sabrahmakaṃ sassamaṇabrāhmaṇiṃ pajaṃ sadevamanussaṃ sayaṃ abhiññā sacchikatvā pavedeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imaṃ    代的 これ  
      lokaṃ    a 世間、世界  
      sadevakaṃ    a 天ある  
      samārakaṃ    a 魔ある  
      sabrahmakaṃ  sa-bṛh a 梵ある  
      sasamaṇa  sa-śram a 有(相) 沙門ある  
      brāhmaṇiṃ  bṛh a 男→女 婆羅門  
      pajaṃ  pra-jan ā 人々  
      sadeva    a 有(相) 天ある  
      manussaṃ    a 男→女 人、人間  
      sayaṃ    不変 みずから  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 認知する、自証する  
      sacchikatvā  kṛ 作証する、証明をなす、さとる  
      pavedeti.  pra-vid 使 知らせる、説く  
    訳文                
     かれは、この天・魔・梵を含む世界、〔また〕沙門と婆羅門、王と民を含む人々を、みずから知り、悟り、説く。  
                       
                       
                       
    439-8.                
     So dhammaṃ deseti ādikalyāṇaṃ majjhekalyāṇaṃ pariyosānakalyāṇaṃ sātthaṃ sabyañjanaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      deseti  diś 使 示す、指示する、教示する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ādi    i 男中 依(処) 最初、初  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      majjhe    名形 a 中、中間の  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      pariyosāna  pari-o-sā 使 a 依(処) 終末、完結、完了  
      kalyāṇaṃ    a 善い、善良の、善巧なる  
      sātthaṃ    a 義ある、有義の(sa-attha)  
      sabyañjanaṃ;    a 字ある  
    訳文                
     かれは、始めよく、半ばよく、終わりよく、意義をそなえ正調なる教法を示し、  
                       
                       
                       
    439-9.                
     kevalaparipuṇṇaṃ parisuddhaṃ brahmacariyaṃ pakāseti’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      kevala    a 独一、独存、完全、全部  
      paripuṇṇaṃ  pari-pṝ 過分 a 円満した、充満した、完全な  
      parisuddhaṃ  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakāseti’.  pra-kāś 使 説明する、あきらかにする、知らせる  
    訳文                
     完全に円満し清浄な梵行を説く。  
                       
                       
                       
    439-10.                
     Sādhu kho pana tathārūpānaṃ arahataṃ dassanaṃ hotī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu    不変 よきかな  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      tathārūpānaṃ    a かくの如きの  
      arahataṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      dassanaṃ    a 見、見ること  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hotī’’  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     じつによきかな、かくの如き阿羅漢たちとまみえることは」と。  
                       
                       
                       
    439-11.                
     Atha kho sāleyyakā brāhmaṇagahapatikā yena bhagavā tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyakā    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā    a 居士の、居士  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     そこでサーラーの婆羅門や居士たちは、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    439-12.                
     upasaṅkamitvā appekacce bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce   代的 一部の、一類の  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、あるものたちは世尊へ礼拝して一方に坐った。  
                       
                       
                       
    439-13.                
     appekacce bhagavatā saddhiṃ sammodiṃsu, sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce   代的 一部の、一類の  
      bhagavatā    ant 世尊  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodiṃsu,  saṃ-mud 能反 喜ぶ、相喜ぶ、挨拶する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā  
      sāraṇīyaṃ  smṛ 未分 a 憶念すべき、記憶すべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 能反 坐る  
    訳文                
     またあるものたちは世尊と挨拶し、喜ばしく記憶すべき言葉を交わしてから一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    439-14.                
     appekacce yena bhagavā tenañjaliṃ paṇāmetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      añjaliṃ    i 合掌  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṇāmetvā  pra-nam 向ける、さし出す、閉じる、放逐する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 坐る  
    訳文                
      あるものたちは世尊のもとへ合掌を向けて一方に坐った。  
                       
                       
                       
    439-15.                
     appekacce bhagavato santike nāmagottaṃ sāvetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      bhagavato    ant 世尊  
      santike    a 付近、面前  
      nāma   an  
      gottaṃ    a 氏、氏姓、種姓、家系  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sāvetvā  śru 使 聞かせる、告げる、述べる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 坐る  
    訳文                
      あるものたちは、釈尊の面前で姓名を告げて一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    439-16.                
     appekacce tuṇhībhūtā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      api   不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      tuṇhī   不変 沈黙して、黙って  
      bhūtā  bhū 過分 a あった  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu;  ni-sad 坐る  
    訳文                
      あるものたちは黙って一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    439-17.                
     Ekamantaṃ nisinnā kho sāleyyakā brāhmaṇagahapatikā bhagavantaṃ etadavocuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinnā  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyakā    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā    a 居士の、居士  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocuṃ –  vac いう  
    訳文                
      一方へ坐ったサーラーの婆羅門や居士たちは世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    439-18.                
     ‘‘ko nu kho, bho gotama, hetu, ko paccayo, yena midhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā apāyaṃ duggatiṃ vinipātaṃ nirayaṃ upapajjanti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bho  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      gotama,    a 人名、ゴータマ  
      hetu,  hi u 因、理由  
      ko    代的 何、誰  
      paccayo,  prati-i a 縁、資具  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      ekacce    代的 一部の、一類の  
      sattā    a 有情、衆生  
      kāyassa    a 身体、集まり  
      bhedā  bhid a 破壊、不和合、離間、種類、区分  
      paraṃ    代的 副対 更に、他に、超えて  
      maraṇā  mṛ a 死 →死後に  
      apāyaṃ  apa-i a 苦界、苦処  
      duggatiṃ  du-gaṃ i 悪趣  
      vinipātaṃ  vi-ni-pat a 堕処  
      nirayaṃ    a 地獄  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upapajjanti?  upa-pad 再生する、往生する  
    訳文                
     「尊者ゴータマよ、いかなる因、いかなる縁あるによって、ここなる一部の有情たちは、身体の破壊より、死後に苦処、悪趣、堕処、地獄へ生まれ変わるのでしょうか。  
    メモ                
     ・yena midhekaccaという区切り方はVRI版に時々出るようであるが、一貫してmは連声による挿入とみなすものとする。  
                       
                       
                       
    439-19.                
     Ko pana, bho gotama, hetu, ko paccayo, yena midhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā sugatiṃ saggaṃ lokaṃ upapajjantī’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ko pana, bho gotama, hetu, ko paccayo, yena midhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā sugatiṃ saggaṃ lokaṃ upapajjantī’’ (439-18.)  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      sugatiṃ  su-gam i 善趣  
      saggaṃ    a  
      lokaṃ    a 世界  
      ti?   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     また尊者ゴータマよ、いかなる因、いかなる縁あるによって、ここなる一部の有情たちは、身体の破壊より、死後に善趣たる天界へ生まれ変わるのでしょうか」。  
                       
                       
                       
    439-20.                
     ‘‘Adhammacariyāvisamacariyāhetu kho, gahapatayo, evamidhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā apāyaṃ duggatiṃ vinipātaṃ nirayaṃ upapajjanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Adhamma  a-dhṛ a 依(属) 非法  
      cariyā  car ā 行、行為  
      visama    名形 a 不等の、不正の  
      cariyā  car ā 行、行為  
      hetu  hi u 因、理由  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      gahapatayo,    i 居士  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      idhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā apāyaṃ duggatiṃ vinipātaṃ nirayaṃ upapajjanti. (439-18.)  
    訳文                
     「居士たちよ、非法行・不正行が因となって、そのように、ここなる一部の有情たちは、身体の破壊より、死後に苦処、悪趣、堕処、地獄へ生まれ変わるのです。  
                       
                       
                       
    439-21.                
     Dhammacariyāsamacariyāhetu kho, gahapatayo, evamidhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā sugatiṃ saggaṃ lokaṃ upapajjantī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      cariyāsamacariyāhetu kho, gahapatayo, evam (439-20.)  
      sama   a 同じ、平等の、正しい  
      idhekacce sattā kāyassa bhedā paraṃ maraṇā sugatiṃ saggaṃ lokaṃ upapajjantī’’ti. (439-19.)  
    訳文                
     居士たちよ、法行・正行が因となって、そのように、ここなる一部の有情たちは、身体の破壊より、死後に善趣たる天界へ生まれ変わるのです」。  
                       
                       
                       
    439-22.                
     ‘‘Na kho mayaṃ imassa bhoto gotamassa saṃkhittena bhāsitassa, vitthārena atthaṃ avibhattassa, vitthārena atthaṃ ājānāma.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na    不変 ない  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      mayaṃ    代的 私たち  
      imassa    代的 これ  
      bhoto  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      gotamassa    a 人名、ゴータマ  
      saṃkhittena  saṃ-kṣip a 副具 要略するに  
      bhāsitassa,  bhāṣ 名過分 a 語った、所説  
      vitthārena  vi-stṛ a 副具 広説すれば、詳細には  
      atthaṃ    a 男中 義、意味  
      avibhattassa,  a-vi-bhaj 過分 a 分別、解釈されない  
      vitthārena  vi-stṛ a 副具 広説すれば、詳細には  
      atthaṃ    a 男中 義、意味  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ājānāma.  ā-jñā 了知する、よく知る  
    訳文                
     「我々は、尊者ゴータマの、この簡略な、詳細には意味が解釈されなかった所説の詳細な意味を了解できませんでした。  
                       
                       
                       
    439-23.                
     Sādhu no bhavaṃ gotamo tathā dhammaṃ desetu, yathā mayaṃ imassa bhoto gotamassa saṃkhittena bhāsitassa, vitthārena atthaṃ avibhattassa, vitthārena atthaṃ ājāneyyāmā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sādhu  sādh 不変 善哉、なにとぞ  
      no    代的 私たち  
      bhavaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      tathā    不変 かく、その如く  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      desetu,  diś 使 示す  
      語根 品詞 語基 意味  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      mayaṃ imassa bhoto gotamassa saṃkhittena bhāsitassa, vitthārena atthaṃ avibhattassa, vitthārena atthaṃ (439-22.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ājāneyyāmā’’  ā-jñā 了知する、よく知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     なにとぞ、尊者ゴータマは我々へ、我々が尊者ゴータマの、この簡略な、詳細には意味が解釈されなかった所説の、詳細な意味を了解できる、そのように法をお示し下さい」。  
                       
                       
                       
    439-24.                
     ‘‘Tena hi, gahapatayo, suṇātha, sādhukaṃ manasi karotha, bhāsissāmī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      hi,    不変 じつに、なぜなら →しからば  
      gahapatayo,    i 居士  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇātha,  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      sādhukaṃ  sādh a よい、十分に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      manasi karotha,  manasi-kṛ 作意する  
      bhāsissāmī’’  bhāṣ 語る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「しからば居士たちよ、あなたがたは聞き、よく作意してください。私は語ることにしましょう」。  
                       
                       
                       
    439-25.                
     ‘‘Evaṃ, bho’’ti kho sāleyyakā brāhmaṇagahapatikā bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bho’’  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sāleyyakā    a サーラーの  
      brāhmaṇa  bṛh a 婆羅門  
      gahapatikā    a 居士の、居士  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ、そのように」と、サーラーの婆羅門や居士たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    439-26.                
     Bhagavā etadavoca –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca – vac いう  
    訳文                
     世尊はこういわれた。  
                       
                       
                       
    440-1.                
     440. ‘‘Tividhaṃ kho, gahapatayo, kāyena adhammacariyāvisamacariyā hoti, catubbidhaṃ vācāya adhammacariyāvisamacariyā hoti, tividhaṃ manasā adhammacariyāvisamacariyā hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ti     
      vidhaṃ    名形 a 副対 種類、〜のごとき  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      gahapatayo,    i 居士  
      kāyena    a  
      adhamma  a-dhṛ a 依(属) 非法  
      cariyā  car ā 行、行為  
      visama    名形 a 不等の、不正の  
      cariyā  car ā 行、行為  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      catu     
      bidhaṃ    名形 a 副対 種類、〜のごとき  
      vācāya  vac ā 口、語  
      adhammacariyāvisamacariyā hoti, (同上)  
      ti     
      vidhaṃ    名形 a 副対 種類、〜のごとき  
      manasā  man as  
      adhammacariyāvisamacariyā hoti. (同上)  
    訳文                
     「居士たちよ、三種の身による非法行・不正行があり、四種の口による非法行・不正行があり、三種の意による非法行・不正行があります。  
                       
                       
                       
    440-2.                
     ‘‘Kathañca, gahapatayo, tividhaṃ kāyena adhammacariyāvisamacariyā hoti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      gahapatayo, tividhaṃ kāyena adhammacariyāvisamacariyā hoti? (440-1.)  
    訳文                
     では居士たちよ、何が三種の身による非法行・不正行なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    440-3.                
     Idha, gahapatayo, ekacco pāṇātipātī hoti, luddo [luddo dāruṇo (ka.) ṭīkā oloketabbā] lohitapāṇi hatappahate niviṭṭho adayāpanno pāṇabhūtesu [sabbapāṇabhūtesu (syā. kaṃ. ka.)].  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      gahapatayo,    i 居士  
      ekacco    代的 一部の、一類の  
      pāṇa  pra-an a 依(対) 生き物  
      atipātī  ati-pat in たおすこと、伐つことある →殺生の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      luddo    名形 a 恐ろしい、凶暴な  
      lohita    名形 a 有(持) 赤い、血  
      pāṇi    i  
      hata  han 過分 a 殺害された、破壊された  
      pahate  pra-han 過分 a 男中 殺された、征服された →殺戮された  
      niviṭṭho  ni-viś 過分 a 住立した、執着した  
      adayā    ā 依(対) 同情なき、憐愍なき  
      āpanno  ā-pad 過分 a 到達した、犯した  
      pāṇa  pra-an a 生き物  
      bhūtesu. bhū 過分 a 男中 存在した、生物  
    訳文                
     居士たちよ、ここに、一部の者は殺生者となります。凶暴な者、血塗られた手の者、殺戮された〔獲物〕たちへ執着する者、生類、生物に対して憐愍なき者です。  
                       
                       
                       
    440-4.                
     ‘‘Adinnādāyī kho pana hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Adinna  a-dā 過分 a 依(対) 与えられないもの  
      ādāyī  ā-dā in 取、取ることある →偸盗の  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     また、偸盗者となります。  
                       
                       
                       
    440-5.                
     Yaṃ taṃ parassa paravittūpakaraṇaṃ, gāmagataṃ vā araññagataṃ vā, taṃ adinnaṃ theyyasaṅkhātaṃ ādātā hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      taṃ    代的 それ  
      parassa    代的 他の  
      para    代的 依(属) 他の  
      vitta    名形 a 財産、富んだ  
      upakaraṇaṃ,  upa-kṛ a 利益、資助、資具  
      gāma    a 依(対)  
      gataṃ  gam 過分 a 行った  
          不変 あるいは  
      arañña    a 依(対) 林野、閑林  
      gataṃ  gam 過分 a 行った  
      vā,    不変 あるいは  
      taṃ    代的 それ  
      adinnaṃ  a-dā 過分 a 与えられないもの  
      theyya    a 依(対) 盗心、盗み、偸盗  
      saṅkhātaṃ  sam-khyā 過分 a 副対 数えられた、考量された  
      ādātā  ā-dā ar 取る  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti. bhū ある、存在する  
    訳文                
     およそ他人の〔もの〕、他人の財産や資具が村に置かれ、あるいは林野に置かれていますが、その、与えられていない物を、盗み心をおこして取る者となるのです。  
    メモ                
     ・paraが二つあるため上記のように補訳したが、これでよいかどうか。  
                       
                       
                       
    440-6.                
     ‘‘Kāmesumicchācārī kho pana hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kāmesu    a 男中  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      cārī  car in 行の →邪淫の  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     また、邪淫者となります。  
                       
                       
                       
    440-7.                
     Yā tā māturakkhitā piturakkhitā mātāpiturakkhitā bhāturakkhitā bhaginirakkhitā ñātirakkhitā gottarakkhitā dhammarakkhitā sassāmikā saparidaṇḍā antamaso mālāguḷaparikkhittāpi, tathārūpāsu cārittaṃ āpajjitā hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
          代的 (関係代名詞)  
          代的 それら、彼女ら  
      mātu    ar 依(具)  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      pitu    ar 依(具)  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      mātā    ar  
      pitu    ar 依(具)  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      bhātu    ar 依(具) 兄弟  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      bhagini    ī 依(具) 姉妹  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      ñāti    i 依(具) 親族  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      gotta    a 依(具) 氏姓、家系  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(具)  
      rakkhitā  rakṣ 過分 a 守護された  
      sassāmikā    ā 主人のある、既婚女性  
      saparidaṇḍā    ā 杖罰に守られた  
      antamaso    不変 乃至  
      mālā    ā 花輪、華鬘  
      guḷa    a 依(具) 房、群、鎖  
      parikkhittā  pari-kṣip 過分 a 張り巡らされた、囲まれた  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      tathārūpāsu    a かくのごとき  
      cārittaṃ  car a 作持、実践  
      āpajjitā  ā-pad ar 到達した者 →交際した者、訪ねた者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     およそ母に守られた女性、父に守られた女性、母父に守られた女性、兄弟に守られた女性、姉妹に守られた女性、親族に守られた女性、家系に守られた女性、法に守られた女性、既婚女性、罰に守られた女性、華鬘と瓔珞に囲まれた女性に至るまでの、そのような女性たちを訪れる者となります。  
    メモ                
     ・「罰に守られた」というのはよく分からないが、密通すると罪になる相手をいったものであろう。  
     ・水野辞書はmālāguḷaを「花束」とするが、ここでは『南伝』にならい、華鬘と瓔珞とした。これは貴人をいったものか、あるいは遊女の類か。  
                       
                       
                       
    440-8.                
     Evaṃ kho, gahapatayo, tividhaṃ kāyena adhammacariyāvisamacariyā hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      gahapatayo, tividhaṃ kāyena adhammacariyāvisamacariyā hoti. (440-1.)  
    訳文                
     居士たちよ、かくのごときが、三種の身による非法行・不正行なのです。  
                       
                       
                       
    440-9.                
     ‘‘Kathañca, gahapatayo, catubbidhaṃ vācāya adhammacariyāvisamacariyā hoti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kathañ    不変 いかに、なぜに  
      ca,    不変 と、また、そして、しかし  
      gahapatayo, catubbidhaṃ vācāya adhammacariyāvisamacariyā hoti? (440-1.)  
    訳文                
     では居士たちよ、何が四種の口による非法行・不正行なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    440-10.                
     Idha, gahapatayo, ekacco musāvādī hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      gahapatayo,    i 居士  
      ekacco    代的 一部の、一類の  
      musā    不変 虚妄に、偽って  
      vādī  vad in 説、語、論ある →妄語の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     居士たちよ、ここに、一部の者は妄語者となります。  
                       
                       
                       
    440-11.                
     Sabhāgato vā parisāgato vā, ñātimajjhagato vā pūgamajjhagato vā rājakulamajjhagato vā, abhinīto sakkhipuṭṭho –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sabhā    ā 依(対) 会堂、集会所  
      gato  gam 過分 a 行った  
          不変 あるいは  
      parisā    ā 依(対) 会衆、集会所  
      gato  gam 過分 a 行った  
      vā,    不変 あるいは  
      ñāti    i 依(属) 親族  
      majjha    名形 a 依(対) 中の  
      gato  gam 過分 a 行った  
          不変 あるいは  
      pūga    a 依(属) 団体、組合  
      majjha    名形 a 依(対) 中の  
      gato  gam 過分 a 行った  
          不変 あるいは  
      rāja    an 依(属)  
      kula    a 依(属) 家 →王家、法廷  
      majjha    名形 a 依(対) 中の  
      gato  gam 過分 a 行った  
      vā,    不変 あるいは  
      abhinīto  anhi-nī 過分 a 導かれた、もたらされた  
      sakkhi    i 依(奪) 証人  
      puṭṭho –  prach 過分 a 問われた  
    訳文                
     会堂へ行き、集会所へ行き、親族の中へ行き、組合の中へ行き、あるいは法廷の中へ行き、連れられた証人として、  
    メモ                
     ・puṭṭhoの訳は次文へ。  
                       
                       
                       
    440-12.                
     ‘ehambho purisa, yaṃ jānāsi taṃ vadehī’ti,   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ehi    不変 いざ、来たれ、行け  
      ambho    不変 おい、こら、ばかな  
      purisa,    a 人、男  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāsi  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 それ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadehī’  vad いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『さあ、男よ、いざあなたの知っている事をいいなさい』と問われて、  
                       
                       
                       
    440-13.                
     so ajānaṃ vā āha – ‘jānāmī’ti,   
      語根 品詞 語基 意味  
      so    代的 それ、彼  
      ajānaṃ  a-jñā 現分 ant 知らない  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
      ‘jānāmī’  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     彼は、知っていないにも関わらず『私は知っている』といいます。  
                       
                       
                       
    440-14.                
     jānaṃ vā āha – ‘na jānāmī’ti,   
      語根 品詞 語基 意味  
      jānaṃ  jñā 現分 ant 知る、知ある、知るべき  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāmī’  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     あるいは、知っているにも関わらず『私は知っていない』といいます。  
                       
                       
                       
    440-15.                
     apassaṃ vā āha – ‘passāmī’ti,   
      語根 品詞 語基 意味  
      apassaṃ  a-paś 現分 ant 見ない  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
      ‘passāmī’  pas 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     あるいは、見ていないにも関わらず『私は見ている』といいます。  
                       
                       
                       
    440-16.                
     passaṃ vā āha – ‘na passāmī’ti [so āha ajānaṃ vā ahaṃ jānāmīti jānaṃ vā ahaṃ na jānāmīti apassaṃ vā ahaṃ passāmīti passaṃ vā ahaṃ na passāmīti (ka.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      passaṃ  paś 現分 ant 見る、見者  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passāmī’  pas 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     あるいは、見ているにも関わらず『私は見ていない』といいます。  
                       
                       
                       
    440-17.                
     Iti attahetu vā parahetu vā āmisakiñcikkhahetu vā sampajānamusā bhāsitā hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      atta    an 依(対) 自己、我  
      hetu  hi u 副対 〜のため  
          不変 あるいは  
      para    代的 依(対) 他の  
      hetu  hi u 副対 〜のため  
          不変 あるいは  
      āmisa    a 依(属) 財、食、味、利益  
      kiñcikkha    a 依(対) 些細、些少  
      hetu  hi u 副対 〜のため  
          不変 あるいは  
      sampajāna  saṃ-pra-jñā a 正知の、意識的な  
      musā    不変 虚妄に、偽って  
      bhāsitā  bhāṣ ar 言う者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti. bhū ある、存在する  
    訳文                
     このように、自分のため、他人のため、些少な利益のため、故意に偽って語る者となるのです。  
                       
                       
                       
    440-18.                
     ‘‘Pisuṇavāco kho pana hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Pisuṇa    a 離間の、中傷の  
      vāco  vac ā 女→男 語 →両舌  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
    訳文                
     また、両舌者となります。