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     9. Mahāsāropamasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Mahā    ant 大きい  
      sāra    a 依(属) 堅材、心材、堅実、真髄  
      upama    ā 依(属) 譬喩  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     『大心髄喩経』  
                       
                       
                       
    307-1.                
     307. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    307-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā rājagahe viharati gijjhakūṭe pabbate acirapakkante devadatte.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      rājagahe    a 地名、ラージャガハ、王舎城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      gijjhakūṭe    a 地名、ギッジャクータ、霊鷲山  
      pabbate    a  
      acira    a 依(奪) 久しからず  
      pakkante  pra-kram 過分 a 処絶 去った、過ぎた、出発した  
      devadatte.    a 処絶 人名、デーヴァダッタ  
    訳文                
     デーヴァダッタが去ってより間もないとある時、世尊はラージャガハのギッジャクータ山に住しておられた。  
                       
                       
                       
    307-3.                
     Tatra kho bhagavā devadattaṃ ārabbha bhikkhū āmantesi –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      devadattaṃ    a 人名、デーヴァダッタ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārabbha  ā-rabh 関して  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –   呼びかける、話す、相談する  
    訳文                
     そこで世尊は、デーヴァダッタに関して、比丘たちへ呼びかけられた。  
                       
                       
                       
    307-4.                
     ‘‘Idha, bhikkhave, ekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      ekacco    代的 一類の  
      kula    a 依(属) 家、良家、族姓  
      putto    a 息子 →善男子  
      saddhā  śrad-dhā 名形 a 信ある  
      agārasmā    a 家、舎、家屋、俗家  
      anagāriyaṃ    a 非家の  
      pabbajito  pra-vraj 名過分 a 出家した、出家者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti –  bhū ある、存在する  
    訳文                
     「比丘たちよ、ここに一部の善男子が信により家から出家する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    307-5.                
     ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘otiṇṇo  ava-tṛ 過分 a 入った、下った、陥った、悩まされた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      amhi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      jātiyā  jan i 生、生まれ  
      jarāya  jṝ ā  
      maraṇena  mṛ a  
      sokehi  śuc a 愁、憂、うれい  
      paridevehi  pari-div a 悲、悲泣  
      dukkhehi    名形 a  
      domanassehi    a 憂、憂悩  
      upāyāsehi,    a 悩、悶  
      dukkha    名形 a 依(具)  
      otiṇṇo  ava-tṛ 過分 a 入った、下った、陥った、悩まされた  
      dukkha    名形 a 依(具)  
      pareto,  parā-i 過分 a 打ち勝たれた、負けた  
      appeva    不変 おそらく  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      imassa    代的 これ  
      kevalassa    a 独一の、全部の  
      dukkha    名形 a 依(属)  
      khandhassa    a 蘊、肩、集まり  
      antakiriyā  anta-kṛ ā 終滅  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paññāyethā’  pra-jñā 受 知られる、認められる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『私は生、老、死、愁悲苦憂悩に悩まされている。私は苦に悩まされ、打ち負かされている。おそらく、これら全ての苦蘊の終滅が〔私によって〕知られるべきであろう』と。  
                       
                       
                       
    307-6.                
     So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      pabbajito  pra-vraj 名過分 a 出家した、出家者  
      samāno  as 現分 a ある、なる  
      lābha  labh a 利得、利養  
      sakkāra  sat-kṛ a 恭敬、尊敬  
      silokaṃ    a 名声、偈頌  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinibbatteti.  abhi-nir-vṛt 使 生起させる、再生させる  
    訳文                
     彼はそのように出家者となり、利得と恭敬と名声をおこさせます。  
    メモ                
     ・このあたり、『ウドゥンバリカー経』にパラレルあり。木の部位の譬喩といい、本経と『ウドゥンバリカー経』は、成立に当たって、おそらく何らかの関連があろう。  
                       
                       
                       
    307-7.                
     So tena lābhasakkārasilokena attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      lābha  labh a 利得、利養  
      sakkāra  sat-kṛ a 恭敬、尊敬  
      silokena    a 名声、偈頌  
      attamano    a 適意の、悦意の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paripuṇṇa  pari-pṝ 過分 a 有(持) 完全となる、完成する、円満した  
      saṅkappo.  saṃ-kḷp a 思念、思惟  
    訳文                
     かれはその利得と恭敬と名声によって、悦意し、満足した思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    307-8.                
     So tena lābhasakkārasilokena attānukkaṃseti paraṃ vambheti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena (307-7.)  
      attānaṃ    an 自分、我  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ukkaṃseti  ud-kṛṣ 賞揚する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paraṃ    代的 他の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vambheti –    軽蔑する、謗る  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、自分を誉め、他人を貶します。  
                       
                       
                       
    307-9.                
     ‘ahamasmi lābhasakkārasilokavā [lābhī silokavā (sī. pī.), lābhī sakkāra silokavā (syā.)], ime panaññe bhikkhū appaññātā appesakkhā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘aham    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      asmi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      lābha  labh a 利得、利養  
      sakkāra  sat-kṛ a 恭敬、尊敬  
      silokavā,    ant 名声ある、有名な  
      ime    代的 これら  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      aññe    代的 他の  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      appa    名形 a 少ない  
      ñātā  jñā 過分 a 知られた  
      appesakkhā’    a 微力の、無能な  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『わたしは利得と恭敬と名声ある者だ。しかるにこれらの他の比丘たちは、無名で無力だ』と。  
                       
                       
                       
    307-10.                
     So tena lābhasakkārasilokena majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena (307-7.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      majjati  mad 酔う、夢中になる  
      pamajjati  pra-mad 酔う、放逸となる、我が儘となる  
      語根 品詞 語基 意味  
      pamādaṃ  pra-mad a 放逸  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpajjati,  ā-pad 来る、遭う、到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      pamatto  pra-mad 過分 a 放逸な  
      samāno  as 現分 a ある、なる  
      dukkhaṃ    名形 a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati. vi-hṛ 住する  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、夢中になり、酔いしれ、放逸に陥ります。放逸な者となって、苦に住します。  
    メモ                
     ・文脈からして、デーヴァダッタにこういう行動が見られた、と言うことなのであろうか。  
                       
                       
                       
    307-11.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ atikkamma papaṭikaṃ, sākhāpalāsaṃ chetvā ādāya pakkameyya ‘sāra’nti maññamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā    不変 その如き、たとえば  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      puriso    a 人、男  
      sāra    a 依(対) 堅実、真髄、心材  
      atthiko    a 希求する  
      sāra    a 依(対) 堅実、真髄、心材  
      gavesī  gava-ā-iṣ in 求める、追求する  
      sāra    a 依(属) 堅実、真髄、心材  
      pariyesanaṃ  pari-iṣ a 遍求  
      caramāno  car 現分 a 行く、行ずる  
      mahato    ant 大きい  
      rukkhassa    a 樹木  
      tiṭṭhato  sthā 現分 ant 立つ  
      sāravato    ant 心材ある  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atikkamma  ati-kram 行き過ぎる  
      語根 品詞 語基 意味  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      sāraṃ    a 堅実、真髄、心材  
      atikkamma  同上  
      phegguṃ    u 辺材、膚材、樹膚、繊皮  
      atikkamma  同上  
      tacaṃ    a 深皮、皮膚、皮材  
      atikkamma  同上  
      papaṭikaṃ,    ā 外皮、皮苔  
      sākhā    ā  
      palāsaṃ    a 男中 樹葉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      chetvā  chid 切る  
      ādāya  ā-dā 取る  
      pakkameyya  pra-kram 出発する、進む  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sāra’n    a 堅実、真髄、心材  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      maññamāno.  man 現分 a 考える  
    訳文                
     例えば比丘たちよ、心髄を希求し、心髄を求める男が、心髄を遍求して行きながら、心髄を有して立つ大樹の心髄を行き過ぎ、辺材を行き過ぎ、深皮を行き過ぎ、外皮を行き過ぎ、枝葉を切り取って『心髄だ』と考えて出発したとしましょう。  
                       
                       
                       
    307-12.                
     Tamenaṃ cakkhumā puriso disvā evaṃ vadeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tamenaṃ    不変 直ちに、やがて  
      cakkhumā    ant 眼ある  
      puriso    a 人、男  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      disvā  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadeyya –  vad いう  
    訳文                
     すると、眼ある人が見て、このようにいうでしょう。  
                       
                       
                       
    307-13.                
     ‘na vatāyaṃ bhavaṃ puriso aññāsi sāraṃ, na aññāsi phegguṃ, na aññāsi tacaṃ, na aññāsi papaṭikaṃ, na aññāsi sākhāpalāsaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na    不変 ない  
      vata    不変 じつに  
      ayaṃ    代的 これ  
      bhavaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      puriso    a 人、男  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      aññāsi  ā-jñā 了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sāraṃ,    a 堅実、真髄、心材  
      na    不変 ない  
      aññāsi  同上  
      phegguṃ,    u 辺材、膚材、樹膚、繊皮  
      na    不変 ない  
      aññāsi  同上  
      tacaṃ,    a 深皮、皮膚、皮材  
      na    不変 ない  
      aññāsi  同上  
      papaṭikaṃ,    ā 外皮、皮苔  
      na    不変 ない  
      aññāsi  同上  
      sākhā    ā  
      palāsaṃ.    a 男中 樹葉  
    訳文                
     『じつにこの尊き方は、心髄を知らず、辺材を知らず、深皮を知らず、外皮を知らず、枝葉を知らない。  
                       
                       
                       
    307-14.                
     Tathā hayaṃ [tathāpāyaṃ (ka.)] bhavaṃ puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ atikkamma papaṭikaṃ, sākhāpalāsaṃ chetvā ādāya pakkanto ‘sāra’nti maññamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tathā    不変 かく、その如く  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      ayaṃ    代的 これ  
      bhavaṃ  bhū 名現分 ant 尊師、尊者  
      puriso    a 人、男  
      puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ atikkamma papaṭikaṃ, sākhāpalāsaṃ chetvā ādāya pakkanto ‘sāra’nti maññamāno. (307-11.)  
      pakkanto  pra-kram 過分 a 去った  
    訳文                
     このように、心髄を希求し、心髄を求めるこの尊き男は、心髄を遍求して行きながら、心髄を有して立つ大樹の心髄を行き過ぎ、辺材を行き過ぎ、深皮を行き過ぎ、外皮を行き過ぎ、枝葉を切り取って心髄だと考えて出発しているのだから。  
                       
                       
                       
    307-15.                
     Yañcassa sārena sārakaraṇīyaṃ tañcassa atthaṃ nānubhavissatī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yañ    代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      sārena    a 堅実、真髄、心材  
      sāra    a 依(具) 堅実、真髄、心材  
      karaṇīyaṃ  kṛ 未分 a なされるべき  
      tañ    代的 男中 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      atthaṃ    a 男中 義、利益  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anubhavissatī’  abu-bhū 経験する、領受する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     およそ心材による、彼のその心材の成果。彼は、彼のその利益を領受できないであろう』と。  
                       
                       
                       
    307-16.                
     Evameva kho, bhikkhave, idhekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evam    不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      bhikkhave, idhekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti – (307-4.)  
    訳文                
     じつにそのように、比丘たちよ、ここに一部の善男子が信により家から出家する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    307-17.                
     otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa antakiriyā paññāyethā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa antakiriyā paññāyethā’ti. (307-4.)  
    訳文                
     『私は生、老、死、愁悲苦憂悩に悩まされている。私は苦に悩まされ、打ち負かされている。おそらく、これら全ての終滅が〔私によって〕知られるべきであろう』と。  
    メモ                
     ・先には合った「苦蘊の」がなくなっている。  
                       
                       
                       
    307-18.                
     So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti. (307-6.)  
    訳文                
     彼はそのように出家者となり、利得と恭敬と名声をおこさせます。  
                       
                       
                       
    307-19.                
     So tena lābhasakkārasilokena attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo. (307-7.)  
    訳文                
     かれはその利得と恭敬と名声によって、悦意し、満足した思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    307-20.                
     So tena lābhasakkārasilokena attānukkaṃseti, paraṃ vambheti ‘ahamasmi lābhasakkārasilokavā, ime panaññe bhikkhū appaññātā appesakkhā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena attānukkaṃseti, paraṃ vambheti (307-8.)  
      ‘ahamasmi lābhasakkārasilokavā, ime panaññe bhikkhū appaññātā appesakkhā’ti. (307-9.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、自分を誉め、他人を貶します。  
                       
                       
                       
    307-21.                
     So tena lābhasakkārasilokena majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati. (307-10.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、夢中になり、酔いしれ、放逸に陥ります。放逸な者となって、苦に住します。  
                       
                       
                       
    307-22.                
     Ayaṃ vuccati, bhikkhave, bhikkhu sākhāpalāsaṃ aggahesi brahmacariyassa;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vuccati,  vac 受 言われる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘  
      sākhā    ā  
      palāsaṃ    a 男中 樹葉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      aggahesi  grah 取る  
      語根 品詞 語基 意味  
      brahmacariyassa;  bṛh, car a 梵行  
    訳文                
     比丘たちよ、この比丘は『彼は梵行の枝葉を取った』といわれるのです。  
                       
                       
                       
    307-23.                
     tena ca vosānaṃ āpādi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vosānaṃ    a 終了、完結  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpādi. ā-pad 来る、遭う、至る  
    訳文                
     それで、彼は終わってしまいます。  
                       
                       
                       
    308-1.                
     308. ‘‘Idha pana, bhikkhave, ekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha pana, bhikkhave, ekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti – (307-10.)  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
    訳文                
     また比丘たちよ、ここに一部の善男子が信により家から出家する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    308-2.                
     ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
       ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’ti. (307-5.)  
    訳文                
     『私は生、老、死、愁悲苦憂悩に悩まされている。私は苦に悩まされ、打ち負かされている。おそらく、これら全ての苦蘊の終滅が〔私によって〕知られるべきであろう』と。  
                       
                       
                       
    308-3.                
     So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti. (307-6.)  
    訳文                
     彼はそのように出家者となり、利得と恭敬と名声をおこさせます。  
                       
                       
                       
    308-4.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo. (307-7.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     かれはその利得と恭敬と名声によって、悦意せず、満足しない思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    308-5.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti. (307-7.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、自分を誉めず、他人を貶しません。  
                       
                       
                       
    308-6.                
     So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati. (307-10.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、夢中にならず、酔いしれず、放逸に陥りません。  
                       
                       
                       
    308-7.                
     Appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Appamatto    a 不放逸の  
      samāno  as 現分 a ある、なる  
      sīla    a 依(具)  
      sampadaṃ  saṃ-pad ā 具足、成就  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārādheti.  ā-rādh 使 喜ばす、成功する、到達する  
    訳文                
     不放逸の者となって、戒の成就に至ります。  
                       
                       
                       
    308-8.                
     So tāya sīlasampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo. (307-7.)  
      tāya    代的 それ  
      sīla    a 依(具)  
      sampadāya  saṃ-pad ā 具足、成就  
    訳文                
     かれはその戒の具足によって、悦意し、満足した思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    308-9.                
     So tāya sīlasampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti – (307-8.)  
      tāya    代的 それ  
      sīla    a 依(具)  
      sampadāya  saṃ-pad ā 具足、成就  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、自分を誉め、他人を貶します。  
                       
                       
                       
    308-10.                
     ‘ahamasmi sīlavā kalyāṇadhammo, ime panaññe bhikkhū dussīlā pāpadhammā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahamasmi sīlavā kalyāṇadhammo, ime panaññe bhikkhū dussīlā pāpadhammā’ti. (307-9.)  
      sīlavā    ant 戒ある  
      kalyāṇa    a 有(持) 善い、善巧の  
      dhammo,  dhṛ a  
      dussīlā    a 悪戒、破戒、劣戒  
      pāpa    a 有(持) 悪しき  
      dhammā’  dhṛ a  
    訳文                
     『わたしは戒ある、善法の者だ。しかるにこれらの他の比丘たちは、劣戒の、悪法の者たちだ』と。  
                       
                       
                       
    308-11.                
     So tāya sīlasampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati. (307-10.)  
      tāya    代的 それ  
      sīla    a 依(具)  
      sampadāya  saṃ-pad ā 具足、成就  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、夢中になり、酔いしれ、放逸に陥ります。放逸な者となって、苦に住します。  
                       
                       
                       
    308-12.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ, papaṭikaṃ chetvā ādāya pakkameyya ‘sāra’nti maññamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ, papaṭikaṃ chetvā ādāya pakkameyya ‘sāra’nti maññamāno. (307-11.)  
    訳文                
     例えば比丘たちよ、心髄を希求し、心髄を求める男が、心髄を遍求して行きながら、心髄を有して立つ大樹の心髄を行き過ぎ、辺材を行き過ぎ、深皮を行き過ぎ、外皮を切り取って『心髄だ』と考えて出発したとしましょう。  
                       
                       
                       
    308-13.                
     Tamenaṃ cakkhumā puriso disvā evaṃ vadeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tamenaṃ cakkhumā puriso disvā evaṃ vadeyya – (307-12.)  
    訳文                
     すると、眼ある人が見て、このようにいうでしょう。  
                       
                       
                       
    308-14.                
     ‘na vatāyaṃ bhavaṃ puriso aññāsi sāraṃ, na aññāsi phegguṃ, na aññāsi tacaṃ, na aññāsi papaṭikaṃ, na aññāsi sākhāpalāsaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na vatāyaṃ bhavaṃ puriso aññāsi sāraṃ, na aññāsi phegguṃ, na aññāsi tacaṃ, na aññāsi papaṭikaṃ, na aññāsi sākhāpalāsaṃ. (307-13.)  
    訳文                
     『じつにこの尊き方は、心髄を知らず、辺材を知らず、深皮を知らず、外皮を知らず、枝葉を知らない。  
                       
                       
                       
    308-15.                
     Tathā hayaṃ bhavaṃ puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ, papaṭikaṃ chetvā ādāya pakkanto ‘sāra’nti maññamāno;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tathā hayaṃ bhavaṃ puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ atikkamma tacaṃ, papaṭikaṃ chetvā ādāya pakkanto ‘sāra’nti maññamāno; (307-14.)  
    訳文                
     このように、心髄を希求し、心髄を求めるこの尊き男は、心髄を遍求して行きながら、心髄を有して立つ大樹の心髄を行き過ぎ、辺材を行き過ぎ、深皮を行き過ぎ、外皮を切り取って心髄だと考えて出発しているのだから。  
                       
                       
                       
    308-16.                
     yañcassa sārena sārakaraṇīyaṃ tañcassa atthaṃ nānubhavissatī’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      yañcassa sārena sārakaraṇīyaṃ tañcassa atthaṃ nānubhavissatī’ti. (307-15.)  
    訳文                
     およそ心材による、彼のその心材の成果。彼は、彼のその利益を領受できないであろう』と。  
                       
                       
                       
    308-17.                
     ‘‘Evameva kho, bhikkhave, idhekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evameva kho, bhikkhave, idhekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti – (307-16.)  
    訳文                
     じつにそのように、比丘たちよ、ここに一部の善男子が信により家から出家する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    308-18.                
     ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
       ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’’ti. (307-5.)  
    訳文                
     『私は生、老、死、愁悲苦憂悩に悩まされている。私は苦に悩まされ、打ち負かされている。おそらく、これら全ての苦蘊の終滅が〔私によって〕知られるべきであろう』と。  
                       
                       
                       
    308-19.                
     So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti. (307-6.)  
    訳文                
     彼はそのように出家者となり、利得と恭敬と名声をおこさせます。  
                       
                       
                       
    308-20.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo. (308-4.)  
    訳文                
     かれはその利得と恭敬と名声によって、悦意せず、満足しない思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    308-21.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti. (308-5.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、自分を誉めず、他人を貶しません。  
                       
                       
                       
    308-22.                
     So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati. (308-6.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、夢中にならず、酔いしれず、放逸に陥りません。  
                       
                       
                       
    308-23.                
     Appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti. (308-7.)  
    訳文                
     不放逸の者となって、戒の成就に至ります。  
                       
                       
                       
    308-24.                
     So tāya sīlasampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo. (308-8.)  
    訳文                
     かれはその戒の具足によって、悦意し、満足した思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    308-25.                
     So tāya sīlasampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti – (308-9.)  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、自分を誉め、他人を貶します。  
                       
                       
                       
    308-26.                
     ‘ahamasmi sīlavā kalyāṇadhammo, ime panaññe bhikkhū dussīlā pāpadhammā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahamasmi sīlavā kalyāṇadhammo, ime panaññe bhikkhū dussīlā pāpadhammā’ti. (308-10.)  
    訳文                
     『わたしは戒ある、善法の者だ。しかるにこれらの他の比丘たちは、劣戒の、悪法の者たちだ』と。  
                       
                       
                       
    308-27.                
     So tāya sīlasampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati. (308-11.)  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、夢中になり、酔いしれ、放逸に陥ります。放逸な者となって、苦に住します。  
                       
                       
                       
    308-28.                
     Ayaṃ vuccati, bhikkhave, bhikkhu papaṭikaṃ aggahesi brahmacariyassa;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ vuccati, bhikkhave, bhikkhu papaṭikaṃ aggahesi brahmacariyassa; (307-22.)  
      papaṭikaṃ    ā 外皮、皮苔  
    訳文                
     比丘たちよ、この比丘は『彼は梵行の外皮を取った』といわれるのです。  
                       
                       
                       
    308-29.                
     tena ca vosānaṃ āpādi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      tena ca vosānaṃ āpādi. (307-23.)  
    訳文                
     それで、彼は終わってしまいます。  
                       
                       
                       
    309-1.                
     309. ‘‘Idha pana, bhikkhave, ekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha pana, bhikkhave, ekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti – (308-1.)  
    訳文                
     また比丘たちよ、ここに一部の善男子が信により家から出家する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    309-2.                
     ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
       ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’ti. (307-5.)  
    訳文                
     『私は生、老、死、愁悲苦憂悩に悩まされている。私は苦に悩まされ、打ち負かされている。おそらく、これら全ての苦蘊の終滅が〔私によって〕知られるべきであろう』と。  
                       
                       
                       
    309-3.                
     So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti. (307-6.)  
    訳文                
     彼はそのように出家者となり、利得と恭敬と名声をおこさせます。  
                       
                       
                       
    309-4.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo. (308-4.)  
    訳文                
     かれはその利得と恭敬と名声によって、悦意せず、満足しない思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    309-5.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti. (308-5.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、自分を誉めず、他人を貶しません。  
                       
                       
                       
    309-6.                
     So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati, appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati, (308-6.)  
      appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti. (308-7.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、夢中にならず、酔いしれず、放逸に陥りません。不放逸の者となって、戒の成就に至ります。  
                       
                       
                       
    309-7.                
     So tāya sīlasampadāya attamano hoti no ca kho paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya attamano hoti no ca kho paripuṇṇasaṅkappo. (308-8.)  
      no    不変 ない、否  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
    訳文                
     かれはその戒の具足によって、悦意し、満足した思いのものとなりません。  
                       
                       
                       
    309-8.                
     So tāya sīlasampadāya na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti. (308-9.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、自分を誉めず、他人を貶しません。  
                       
                       
                       
    309-9.                
     So tāya sīlasampadāya na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati. (308-11.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、夢中にならず、酔いしれず、放逸に陥りません。  
                       
                       
                       
    309-10.                
     Appamatto samāno samādhisampadaṃ ārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Appamatto samāno samādhisampadaṃ ārādheti. (308-7.)  
      samādhi  saṃ-ā-dhā i 依(具) 定、三昧、精神統一  
    訳文                
     不放逸の者となって、定の成就に至ります。  
                       
                       
                       
    309-11.                
     So tāya samādhisampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya samādhisampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo. (308-8.)  
      samādhi  saṃ-ā-dhā i 依(具) 定、三昧、精神統一  
    訳文                
     かれはその定の具足によって、悦意し、満足した思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    309-12.                
     So tāya samādhisampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya samādhisampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti – (308-9.)  
      samādhi  saṃ-ā-dhā i 依(具) 定、三昧、精神統一  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、自分を誉め、他人を貶します。  
                       
                       
                       
    309-13.                
     ‘ahamasmi samāhito ekaggacitto, ime panaññe bhikkhū asamāhitā vibbhantacittā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahamasmi samāhito ekaggacitto, ime panaññe bhikkhū asamāhitā vibbhantacittā’ti. (307-9.)  
      samāhito  saṃ-ā-dhā 過分 a 入定した  
      ekagga    a 有(持) 一点の、一境の  
      citto,  cit a  
      asamāhitā  a-saṃ-ā-dhā 過分 a 入定せざる  
      vibbhanta  vi-bhram 過分 a 有(持) 迷乱した、還俗した  
      cittā  cit a  
    訳文                
     『わたしは入定した、一境の心の者だ。しかるにこれらの他の比丘たちは、入定せざる、迷乱した心の者たちだ』と。  
                       
                       
                       
    309-14.                
     So tāya samādhisampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya samādhisampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati. (307-11.)  
      samādhi  saṃ-ā-dhā i 依(具) 定、三昧、精神統一  
    訳文                
     彼はその定の具足によって、夢中になり、酔いしれ、放逸に陥ります。放逸な者となって、苦に住します。  
                       
                       
                       
    309-15.                
     ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ tacaṃ chetvā ādāya pakkameyya ‘sāra’nti maññamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathāpi, bhikkhave, puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ tacaṃ chetvā ādāya pakkameyya ‘sāra’nti maññamāno. (307-11.)  
    訳文                
     例えば比丘たちよ、心髄を希求し、心髄を求める男が、心髄を遍求して行きながら、心髄を有して立つ大樹の心髄を行き過ぎ、辺材を行き過ぎ、深皮を切り取って『心髄だ』と考えて出発したとしましょう。  
                       
                       
                       
    309-16.                
     Tamenaṃ cakkhumā puriso disvā evaṃ vadeyya ‘na vatāyaṃ bhavaṃ puriso aññāsi sāraṃ, na aññāsi phegguṃ, na aññāsi tacaṃ, na aññāsi papaṭikaṃ, na aññāsi sākhāpalāsaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tamenaṃ cakkhumā puriso disvā evaṃ vadeyya (307-12.)  
      ‘na vatāyaṃ bhavaṃ puriso aññāsi sāraṃ, na aññāsi phegguṃ, na aññāsi tacaṃ, na aññāsi papaṭikaṃ, na aññāsi sākhāpalāsaṃ. (307-13.)  
    訳文                
     すると、眼ある人が見て、このようにいうでしょう。『じつにこの尊き方は、心髄を知らず、辺材を知らず、深皮を知らず、外皮を知らず、枝葉を知らない。  
                       
                       
                       
    309-17.                
     Tathā hayaṃ bhavaṃ puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ tacaṃ chetvā ādāya pakkanto ‘sāra’nti maññamāno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tathā hayaṃ bhavaṃ puriso sāratthiko sāragavesī sārapariyesanaṃ caramāno mahato rukkhassa tiṭṭhato sāravato atikkammeva sāraṃ atikkamma phegguṃ tacaṃ chetvā ādāya pakkanto ‘sāra’nti maññamāno. (307-14.)  
    訳文                
     このように、心髄を希求し、心髄を求めるこの尊き男は、心髄を遍求して行きながら、心髄を有して立つ大樹の心髄を行き過ぎ、辺材を行き過ぎ、深皮を切り取って心髄だと考えて出発しているのだから。  
                       
                       
                       
    309-18.                
     Yañcassa sārena sārakaraṇīyaṃ tañcassa atthaṃ nānubhavissatī’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yañcassa sārena sārakaraṇīyaṃ tañcassa atthaṃ nānubhavissatī’ti. (307-15.)  
    訳文                
     およそ心材による、彼のその心材の成果。彼は、彼のその利益を領受できないであろう』と。  
                       
                       
                       
    309-19.                
     ‘‘Evameva kho, bhikkhave, idhekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evameva kho, bhikkhave, idhekacco kulaputto saddhā agārasmā anagāriyaṃ pabbajito hoti – (307-16.)  
    訳文                
     じつにそのように、比丘たちよ、ここに一部の善男子が信により家から出家する〔とします〕。  
                       
                       
                       
    309-20.                
     ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
       ‘otiṇṇomhi jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi, dukkhotiṇṇo dukkhapareto, appeva nāma imassa kevalassa dukkhakkhandhassa antakiriyā paññāyethā’’ti. (307-5.)  
    訳文                
     『私は生、老、死、愁悲苦憂悩に悩まされている。私は苦に悩まされ、打ち負かされている。おそらく、これら全ての苦蘊の終滅が〔私によって〕知られるべきであろう』と。  
                       
                       
                       
    309-21.                
     So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So evaṃ pabbajito samāno lābhasakkārasilokaṃ abhinibbatteti. (307-6.)  
    訳文                
     彼はそのように出家者となり、利得と恭敬と名声をおこさせます。  
                       
                       
                       
    309-22.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attamano hoti na paripuṇṇasaṅkappo. (308-4.)  
    訳文                
     かれはその利得と恭敬と名声によって、悦意せず、満足しない思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    309-23.                
     So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti. (308-5.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、自分を誉めず、他人を貶しません。  
                       
                       
                       
    309-24.                
     So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati, appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tena lābhasakkārasilokena na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati, (308-6.)  
      appamatto samāno sīlasampadaṃ ārādheti. (308-7.)  
    訳文                
     彼はその利得と恭敬と名声によって、夢中にならず、酔いしれず、放逸に陥りません。不放逸の者となって、戒の成就に至ります。  
                       
                       
                       
    309-25.                
     So tāya sīlasampadāya attamano hoti no ca kho paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya attamano hoti no ca kho paripuṇṇasaṅkappo. (309-7.)  
    訳文                
     かれはその戒の具足によって、悦意し、満足した思いのものとなりません。  
                       
                       
                       
    309-26.                
     So tāya sīlasampadāya na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya na attānukkaṃseti, na paraṃ vambheti. (309-8.)  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、自分を誉めず、他人を貶しません。  
                       
                       
                       
    309-27.                
     So tāya sīlasampadāya na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati, appamatto samāno samādhisampadaṃ ārādheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya sīlasampadāya na majjati nappamajjati na pamādaṃ āpajjati, (309-9.)  
      appamatto samāno samādhisampadaṃ ārādheti. (309-10.)  
    訳文                
     彼はその戒の具足によって、夢中にならず、酔いしれず、放逸に陥りません。不放逸の者となって、定の成就に至ります。  
                       
                       
                       
    309-28.                
     So tāya samādhisampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya samādhisampadāya attamano hoti paripuṇṇasaṅkappo. (309-11.)  
    訳文                
     かれはその定の具足によって、悦意し、満足した思いのものとなります。  
                       
                       
                       
    309-29.                
     So tāya samādhisampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya samādhisampadāya attānukkaṃseti, paraṃ vambheti – (309-12.)  
    訳文                
     彼はその定の具足によって、自分を誉め、他人を貶します。  
                       
                       
                       
    309-30.                
     ‘ahamasmi samāhito ekaggacitto, ime panaññe bhikkhū asamāhitā vibbhantacittā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ahamasmi samāhito ekaggacitto, ime panaññe bhikkhū asamāhitā vibbhantacittā’ti. (309-13.)  
    訳文                
     『わたしは入定した、一境の心の者だ。しかるにこれらの他の比丘たちは、入定せざる、迷乱した心の者たちだ』と。  
                       
                       
                       
    309-31.                
     So tāya samādhisampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So tāya samādhisampadāya majjati pamajjati pamādaṃ āpajjati, pamatto samāno dukkhaṃ viharati. (309-14.)  
    訳文                
     彼はその定の具足によって、夢中になり、酔いしれ、放逸に陥ります。放逸な者となって、苦に住します。  
                       
                       
                       
    309-32.                
     Ayaṃ vuccati, bhikkhave, bhikkhu tacaṃ aggahesi brahmacariyassa;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ vuccati, bhikkhave, bhikkhu tacaṃ aggahesi brahmacariyassa; (307-22.)  
      tacaṃ    a 深皮、皮膚、皮材  
    訳文                
     比丘たちよ、この比丘は『彼は梵行の深皮を取った』といわれるのです。  
                       
                       
                       
    309-33.                
     tena ca vosānaṃ āpādi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      tena ca vosānaṃ āpādi. (307-23.)  
    訳文                
     それで、彼は終わってしまいます。  
                       
                       
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