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     3. Mahādukkhakkhandhasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Mahā    ant 大きい  
      dukkha    名形 a 依(属)  
      khandha    a 依(属) 蘊、集まり  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     『大苦蘊経』  
                       
                       
                       
    163-1.                
     163. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    163-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    163-3.                
     Atha kho sambahulā bhikkhū pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya sāvatthiṃ piṇḍāya pāvisiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      sambahulā    a 多くの、衆多の  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      pubba    代的 依(属) 過去の  
      aṇha    a 依(属) 日 →午前  
      samayaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivāsetvā  ni-vas 使 着衣する、内衣を着る  
      語根 品詞 語基 意味  
      patta    a 男中  
      cīvaram    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      sāvatthiṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāvisiṃsu.  pra-viś 入る  
    訳文                
     ときに多くの比丘たちが、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、托鉢のためサーヴァッティーへ入った。  
                       
                       
                       
    163-4.                
     Atha kho tesaṃ bhikkhūnaṃ etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      bhikkhūnaṃ  bhikṣ u 比丘  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     ときにかれら比丘たちに、この〔思い〕が起こった。  
                       
                       
                       
    163-5.                
     ‘‘atippago kho tāva sāvatthiyaṃ piṇḍāya carituṃ, yaṃ nūna mayaṃ yena aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ ārāmo tenupasaṅkameyyāmā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘atippago    不変 余りに早い、早すぎる  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      tāva    不変 それだけ、それほど、まず  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      carituṃ,  car 不定 行くこと、行くため  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      nūna    不変 たしかに →〜したらどうか  
      mayaṃ    代的 私たち  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      añña    代的 他の  
      titthiyānaṃ    a 外道、異学  
      paribbājakānaṃ  pari-vraj a 遍歴行者  
      ārāmo    a  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkameyyāmā’’  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「托鉢のため、サーヴァッティーに行くにはまだ早すぎる。我々は、異学外教の遍歴行者の園を訪ねてはどうだろうか」と。  
                       
                       
                       
    163-6.                
     Atha kho te bhikkhū yena aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ ārāmo tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      añña    代的 他の  
      titthiyānaṃ    a 外道、異学  
      paribbājakānaṃ  pari-vraj a 遍歴行者  
      ārāmo    a  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     そこで彼ら比丘たちは、異学外教の遍歴行者の園へ近づいた。  
                       
                       
                       
    163-7.                
     upasaṅkamitvā tehi aññatitthiyehi paribbājakehi saddhiṃ sammodiṃsu;   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      tehi    代的 それら、彼ら  
      añña    代的 他の  
      titthiyehi    a 外道、異学  
      paribbājakehi  pari-vraj a 遍歴行者  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodiṃsu;  saṃ-mud 能反 喜ぶ、相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     近づいて、彼ら異学外教の遍歴行者たちと挨拶を交わした。  
                       
                       
                       
    163-8.                
     sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā 話、説、論  
      sāraṇīyaṃ  smṛ 未分 a 憶念すべき、記憶すべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati- 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 能反 坐る  
    訳文                
      喜ばしく記憶すべき言葉を交わしてから、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    163-9.                
     Ekamantaṃ nisinne kho te bhikkhū te aññatitthiyā paribbājakā etadavocuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinne  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      te    代的 それら、彼ら  
      añña    代的 他の  
      titthiyā    a 外道、異学  
      paribbājakā  pari-vraj a 遍歴行者  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocuṃ –  vac いう  
    訳文                
      一方へ坐った彼ら比丘たちへ、かれら異学外教の遍歴行者たちはこういった。  
                       
                       
                       
    163-10.                
     ‘‘samaṇo, āvuso, gotamo kāmānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi kāmānaṃ pariññaṃ paññapema;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘samaṇo,  śram a 沙門  
      āvuso,    不変 友よ  
      gotamo    a 人名、ゴータマ  
      kāmānaṃ    a 男中  
      pariññaṃ  pari-jñā ā 遍知、暁了、知悉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paññapeti,  pra-jñā 使 知らしめる、告知する、施設する  
      語根 品詞 語基 意味  
      mayam    代的 私たち  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kāmānaṃ    a 男中  
      pariññaṃ  pari-jñā ā 遍知、暁了、知悉  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paññapema;  pra-jñā 使 知らしめる、告知する、施設する  
    訳文                
      「友等よ、沙門ゴータマは欲に関する遍知を主張していますが、我々もまた欲に関する遍知を主張しています。  
                       
                       
                       
    163-11.                
     samaṇo, āvuso, gotamo rūpānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi rūpānaṃ pariññaṃ paññapema;   
      語根 品詞 語基 意味  
      samaṇo, āvuso, gotamo rūpānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi rūpānaṃ pariññaṃ paññapema; (163-10.)  
      rūpānaṃ    a 色、物質、肉体、形相  
    訳文                
      友等よ、沙門ゴータマは色に関する遍知を主張していますが、我々もまた色に関する遍知を主張しています。  
                       
                       
                       
    163-12.                
     samaṇo, āvuso, gotamo vedanānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi vedanānaṃ pariññaṃ paññapema;   
      語根 品詞 語基 意味  
      samaṇo, āvuso, gotamo vedanānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi vedanānaṃ pariññaṃ paññapema; (163-10.)  
      vedanānaṃ vid ā 受、感受、苦痛  
    訳文                
      友等よ、沙門ゴータマは受に関する遍知を主張していますが、我々もまた受に関する遍知を主張しています。  
                       
                       
                       
    163-13.                
     idha no, āvuso, ko viseso, ko adhippayāso, kiṃ nānākaraṇaṃ samaṇassa vā gotamassa amhākaṃ vā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      no,    不変 〜であろうか、ない  
      āvuso,    不変 友よ  
      ko    代的 何、誰  
      viseso,  vi-śis a 差別、特質、殊勝  
      ko    代的 何、誰  
      adhippayāso,    a 特相  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      nānā    不変 種々の  
      karaṇaṃ  kṛ a 所作、遂行 →殊異  
      samaṇassa  śram a 沙門  
          不変 あるいは  
      gotamassa    a 人名、ゴータマ  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      vā –    不変 あるいは  
    訳文                
     友等よ、この場合、沙門ゴータマの〔所説〕、あるいは私たちの〔所説〕には、いかなる差別、いかなる特相、いかなる殊異があるというのでしょうか。  
    メモ                
     ・「中部」011『小獅子吼経』にパラレル。  
                       
                       
                       
    163-14.                
     yadidaṃ dhammadesanāya vā dhammadesanaṃ, anusāsaniyā vā anusāsani’’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      yadidaṃ    不変 すなわち  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      desanāya    ā 教示、説示  
          不変 あるいは  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      desanaṃ,    ā 教示、説示  
      anusāsaniyā  anu-śās ī 教誡、教訓  
          不変 あるいは  
      anusāsani’’n  anu-śās ī 教誡、教訓  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     すなわち、法の教説と法の教説を、教誡と教誡を〔比べた場合には〕」と。  
                       
                       
                       
    163-15.                
     Atha kho te bhikkhū tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ bhāsitaṃ neva abhinandiṃsu, nappaṭikkosiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      añña    代的 他の  
      titthiyānaṃ    a 外道、異学  
      paribbājakānaṃ  pari-vraj a 遍歴行者  
      bhāsitaṃ  bhāṣ 名過分 a 所説  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinandiṃsu,  abhi-nand 能反 大いに喜ぶ、歓喜する  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭikkosiṃsu;  prati-kruś 能反 叱る、非難する  
    訳文                
     ときに彼ら比丘たちは、彼ら異学外教の遍歴行者たちの所説へ歓喜せず、非難もしなかった。  
                       
                       
                       
    163-16.                
     anabhinanditvā appaṭikkositvā uṭṭhāyāsanā pakkamiṃsu –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anabhinanditvā  an-abhi-nand 歓喜しない  
      appaṭikkositvā  a-prati-kruś 非難しない  
      uṭṭhāya  ud-sthā 立ち上がる  
      語根 品詞 語基 意味  
      āsanā  ās a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakkamiṃsu –  pra-kram 能反 出発する、進む  
    訳文                
     歓喜せず、非難せず、座より立って出発した。  
                       
                       
                       
    163-17.                
     ‘‘bhagavato santike etassa bhāsitassa atthaṃ ājānissāmā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhagavato    ant 世尊  
      santike    a 面前、付近  
      etassa    代的 これ  
      bhāsitassa  bhāṣ 名過分 a 所説  
      atthaṃ    a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ājānissāmā’’  ā-jñā 了知する、よく知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「我々は世尊の面前で、この所説の義をよく知ることとしよう」と。  
                       
                       
                       
    164-1.                
     164. Atha kho te bhikkhū sāvatthiyaṃ piṇḍāya caritvā pacchābhattaṃ piṇḍapātapaṭikkantā yena bhagavā tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caritvā  car ゆく  
      語根 品詞 語基 意味  
      pacchā    不変 後に、背後に、西方に  
      bhattaṃ  bhaj 名形 a 食事 →食後に  
      piṇḍa    a 円いもの、団食、食物、集団  
      pāta  pat a 依(奪) 落、段 →団食、施食  
      paṭikkantā  prati-kram 過分 a 戻った、退いた、減退した  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     そこで彼ら比丘たちは、托鉢のためサーヴァッティーへ行き、食後、施食より退いて、世尊の元へ近づいた。  
                       
                       
                       
    164-2.                
     upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdiṃsu.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdiṃsu.  ni-sad 能反 坐る  
    訳文                
     近づいて、世尊へ礼拝し、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    164-3.                
     Ekamantaṃ nisinnā kho te bhikkhū bhagavantaṃ etadavocuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinnā  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocuṃ –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐った彼ら比丘たちは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    164-4.                
     ‘‘idha mayaṃ, bhante, pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya sāvatthiṃ piṇḍāya pāvisimha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      mayaṃ,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya sāvatthiṃ piṇḍāya (163-3.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāvisimha.  pra-viś 入る  
    訳文                
     「尊者よ、ここなる我々は、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、托鉢のためサーヴァッティーへ入りました。  
                       
                       
                       
    164-5.                
     Tesaṃ no, bhante, amhākaṃ etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      no,    不変 たしかに  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     尊者よ、その我々に、この〔思い〕が起こりました。  
                       
                       
                       
    164-6.                
     ‘atippago kho tāva sāvatthiyaṃ piṇḍāya carituṃ, yaṃ nūna mayaṃ yena aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ ārāmo tenupasaṅkameyyāmā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘atippago kho tāva sāvatthiyaṃ piṇḍāya carituṃ, yaṃ nūna mayaṃ yena aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ ārāmo tenupasaṅkameyyāmā’ti. (163-5.)  
    訳文                
     『托鉢のため、サーヴァッティーに行くにはまだ早すぎる。我々は、異学外教の遍歴行者の園を訪ねてはどうだろうか』と。  
                       
                       
                       
    164-7.                
     Atha kho mayaṃ, bhante, yena aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ ārāmo tenupasaṅkamimha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho mayaṃ, bhante, yena aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ ārāmo tenupasaṅkamimha; (163-6.)  
      mayaṃ,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamimha;  upa-saṃ-kram 近づく  
    訳文                
     尊者よ、そこで我々は、異学外教の遍歴行者の園へ近づきました。  
                       
                       
                       
    164-8.                
     upasaṅkamitvā tehi aññatitthiyehi paribbājakehi saddhiṃ sammodimha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      upasaṅkamitvā tehi aññatitthiyehi paribbājakehi saddhiṃ (163-7.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodimha;  saṃ-mud 喜ぶ、相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     近づいて、彼ら異学外教の遍歴行者たちと挨拶を交わしました。  
                       
                       
                       
    164-9.                
     sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ nisīdimha.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā ekamantaṃ (163-8.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdimha.  ni-sad 坐る  
    訳文                
      喜ばしく記憶すべき言葉を交わしてから、一方へ坐りました。  
                       
                       
                       
    164-10.                
     Ekamantaṃ nisinne kho amhe, bhante, te aññatitthiyā paribbājakā etadavocuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ nisinne kho amhe, bhante, te aññatitthiyā paribbājakā etadavocuṃ – (163-9.)  
      amhe,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
      尊者よ、一方へ坐った我々へ、かれら異学外教の遍歴行者たちはこういいました。  
                       
                       
                       
    164-11.                
     ‘samaṇo, āvuso, gotamo kāmānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi kāmānaṃ pariññaṃ paññapema.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘samaṇo, āvuso, gotamo kāmānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi kāmānaṃ pariññaṃ paññapema. (163-10.)  
    訳文                
      『友等よ、沙門ゴータマは欲に関する遍知を主張していますが、我々もまた欲に関する遍知を主張しています。  
                       
                       
                       
    164-12.                
     Samaṇo, āvuso, gotamo rūpānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi rūpānaṃ pariññaṃ paññapema.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Samaṇo, āvuso, gotamo rūpānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi rūpānaṃ pariññaṃ paññapema. (163-11.)  
    訳文                
      友等よ、沙門ゴータマは色に関する遍知を主張していますが、我々もまた色に関する遍知を主張しています。  
                       
                       
                       
    164-13.                
     Samaṇo, āvuso, gotamo vedanānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi vedanānaṃ pariññaṃ paññapema.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Samaṇo, āvuso, gotamo vedanānaṃ pariññaṃ paññapeti, mayampi vedanānaṃ pariññaṃ paññapema. (163-12.)  
      vedanānaṃ vid ā 受、感受、苦痛  
    訳文                
      友等よ、沙門ゴータマは受に関する遍知を主張していますが、我々もまた受に関する遍知を主張しています。  
                       
                       
                       
    164-14.                
     Idha no, āvuso, ko viseso, ko adhippayāso, kiṃ nānākaraṇaṃ samaṇassa vā gotamassa amhākaṃ vā, yadidaṃ dhammadesanāya vā dhammadesanaṃ anusāsaniyā vā anusāsani’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha no, āvuso, ko viseso, ko adhippayāso, kiṃ nānākaraṇaṃ samaṇassa vā gotamassa amhākaṃ vā, yadidaṃ dhammadesanāya vā dhammadesanaṃ anusāsaniyā vā anusāsani’nti. (163-13,4.)  
    訳文                
     友等よ、この場合、沙門ゴータマの〔所説〕、あるいは私たちの〔所説〕には、いかなる差別、いかなる特相、いかなる殊異があるというのでしょうか。すなわち、法の教説と法の教説を、教誡と教誡を〔比べた場合には〕』と。  
                       
                       
                       
    164-15.                
     Atha kho mayaṃ, bhante, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ bhāsitaṃ neva abhinandimha, nappaṭikkosimha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho mayaṃ, bhante, tesaṃ aññatitthiyānaṃ paribbājakānaṃ bhāsitaṃ neva (163-15.)  
      mayaṃ,    代的 私たち  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinandimha,  abhi-nand 歓喜する、大いに喜ぶ  
      paṭikkosimha;  prati-kruś 叱る、非難する  
    訳文                
     尊者よ、ときに我々は、彼ら異学外教の遍歴行者たちの所説へ歓喜せず、非難もしませんでした。  
                       
                       
                       
    164-16.                
     anabhinanditvā appaṭikkositvā uṭṭhāyāsanā pakkamimha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      anabhinanditvā appaṭikkositvā uṭṭhāyāsanā (163-16.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pakkamiṃsu –  pra-kram 出発する、進む  
    訳文                
     歓喜せず、非難せず、座より立って出発しました。  
                       
                       
                       
    164-17.                
     ‘bhagavato santike etassa bhāsitassa atthaṃ ājānissāmā’’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘bhagavato santike etassa bhāsitassa atthaṃ ājānissāmā’’’ti. (163-17.)  
    訳文                
     『我々は世尊の面前で、この所説の義をよく知ることとしよう』と」。  
                       
                       
                       
    165-1.                
     165. ‘‘Evaṃvādino, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evamassu vacanīyā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vādino,  vad in 説者  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      añña    代的 他の  
      titthiyā    a 外道、異学  
      paribbājakā  pari-vraj a 遍歴行者  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assu  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vacanīyā –  vac 未分 a いう  
    訳文                
     「比丘たちよ、そのように言う異学外教の遍歴行者たちは、このようにいわれるべきでしょう。  
                       
                       
                       
    165-2.                
     ‘ko panāvuso, kāmānaṃ assādo, ko ādīnavo, kiṃ nissaraṇaṃ?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ko    代的 何、誰  
      pana   不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      āvuso,    不変 友よ  
      kāmānaṃ    a 男中  
      assādo,  ā-svad a 楽味  
      ko    代的 何、誰  
      ādīnavo,    a 危難、過患  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      nissaraṇaṃ?  ni-sṛ 代的 出離  
    訳文                
     『しからば友等よ、何が諸欲の楽味であり、何が危難であり、何が出離なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    165-3.                
     Ko rūpānaṃ assādo, ko ādīnavo, kiṃ nissaraṇaṃ?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ko rūpānaṃ assādo, ko ādīnavo, kiṃ nissaraṇaṃ? (165-2.)  
      rūpānaṃ    a  
    訳文                
     何が諸色の楽味であり、何が危難であり、何が出離なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    165-4.                
     Ko vedanānaṃ assādo, ko ādīnavo, kiṃ nissaraṇa’nti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ko vedanānaṃ assādo, ko ādīnavo, kiṃ nissaraṇa’n (165-2.)  
      vedanānaṃ  vid ā  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     何が諸受の楽味であり、何が危難であり、何が出離なのでしょうか』と。  
                       
                       
                       
    165-5.                
     Evaṃ puṭṭhā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā na ceva sampāyissanti, uttariñca vighātaṃ āpajjissanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      puṭṭhā,  prach 過分 a 問われた  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      añña    代的 他の  
      titthiyā    a 外道、異学  
      paribbājakā  pari-vraj a 遍歴行者  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sampāyissanti,  saṃ-pra-ā-i 解答できる  
      語根 品詞 語基 意味  
      uttariñ    i 副対 さらに、それ以上  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vighātaṃ    a 破壊、殺戮、悩害、困惑、反論  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āpajjissanti.  ā-pad 来る、遭遇する、到達する  
    訳文                
     比丘たちよ、かれら異学外教の遍歴行者たちは、このように問われても、解答することはできず、さらに混乱に陥ることでしょう。  
                       
                       
                       
    165-6.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的  
      hetu?  hi u 副対 因、原因、理由  
    訳文                
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    165-7.                
     Yathā taṃ, bhikkhave, avisayasmiṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      taṃ,    代的 それ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      avisayasmiṃ.  a-viṣ a 男中 邪境の、非境の  
    訳文                
     比丘たちよ、そのことは、〔異学者にとって〕認識の範囲外にあるようなものだからです。  
                       
                       
                       
    165-8.                
     Nāhaṃ taṃ, bhikkhave, passāmi sadevake loke samārake sabrahmake sassamaṇabrāhmaṇiyā pajāya sadevamanussāya yo imesaṃ pañhānaṃ veyyākaraṇena cittaṃ ārādheyya, aññatra tathāgatena vā tathāgatasāvakena vā, ito vā pana sutvā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Na    不変 ない  
      ahaṃ    代的  
      taṃ,    代的 それ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passāmi  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      sadevake    a 天ある  
      loke    a 世間、世界  
      samārake    a 魔ある  
      sabrahmake  sa-bṛh a 梵ある  
      sassamaṇa  sa-śram a 有(相) 沙門ある  
      brāhmaṇiyā  bṛh a 男→女 婆羅門  
      pajāya  pra-jan ā 人々  
      sadeva    a 有(相) 天ある  
      manussāya    a 男→女 人、人間  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      imesaṃ    代的 これら  
      pañhānaṃ    a 問い  
      veyyākaraṇena  vi-ā-kṛ a 解答、授記  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ārādheyya,  ā-rādh 使 喜ばせる  
      語根 品詞 語基 意味  
      aññatra    不変 除いて、以外で  
      tathāgatena  tathā-(ā-)gam a 如来  
          不変 あるいは  
      tathāgata  tathā-(ā-)gam a 依(属) 如来  
      sāvakena    a 声聞、弟子  
      vā,    不変 あるいは  
      ito    不変 これより、ここより  
          不変 あるいは  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sutvā. śru 聞く  
    訳文                
     比丘たちよ、天・魔・梵を含む世界、沙門と婆羅門、王と民を含む人々のうちで、如来、如来の弟子、あるいはここ(仏教)より聞いて〔答えを知った者〕以外に、これらの問いへの解答によって心を喜ばせる、そのような者を、私は知りません。  
                       
                       
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