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     2. Sīhanādavaggo  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sīha    a 依(属) 獅子  
      nāda  nad a 依(属) 咆哮、吠え声  
      vaggo   a 章、品  
    訳文                
     「獅子吼品」  
                       
                       
                       
     1. Cūḷasīhanādasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Cūḷa    a  
      sīha    a 依(属) 獅子  
      nāda  nad a 依(属) 咆哮、吠え声  
      suttaṃ sīv a 経、糸  
    訳文                
     『小獅子吼経』  
                       
                       
                       
    139-1.                
     139. Evaṃ me sutaṃ – ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     このように私は聞いた。あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    139-2.                
     Tatra kho bhagavā bhikkhū āmantesi – ‘‘bhikkhavo’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āmantesi –    呼びかける、話す、相談する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘bhikkhavo’’  bhikṣ u 比丘  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ときに世尊は、比丘たちへ呼びかけられた。「比丘たちよ」と。  
                       
                       
                       
    139-3.                
     ‘‘Bhadante’’ti te bhikkhū bhagavato paccassosuṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Bhadante’’    大徳、尊師  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      te    代的 それら、彼ら  
      bhikkhū  bhikṣ u 比丘  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosuṃ.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ」と、彼ら比丘たちは世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    139-4.                
     Bhagavā etadavoca –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     世尊はこういわれた。  
                       
                       
                       
    139-5.                
     ‘‘Idheva, bhikkhave, samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      eva,    不変 まさに、のみ、じつに  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      samaṇo,  śram a 沙門  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      dutiyo    名形 a 第二の、伴侶  
      samaṇo,  śram a 沙門  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      tatiyo    a 第三の  
      samaṇo,  śram a 沙門  
      idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      catuttho    a 第四の  
      samaṇo;  śram a 沙門  
    訳文                
     「比丘たちよ、ここにのみ沙門が、ここに第二の沙門が、ここに第三の沙門が、ここに第四の沙門がいます。  
                       
                       
                       
    139-6.                
     suññā parappavādā samaṇebhi aññehīti [samaṇehi aññeti (sī. pī. ka.) ettha aññehīti sakāya paṭiññāya saccābhiññehīti attho veditabbo].   
      語根 品詞 語基 意味  
      suññā    名形 a 中→男 空なる  
      para    代的 有(持) 他の  
      pavādā  pra-vad a 議論 →邪説、異論、論争  
      samaṇebhi  śram a 沙門  
      aññehī    代的 異なる、他の  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     異論者たちは、〔それらとは〕異なる沙門たちゆえに、空虚なのです。  
    メモ                
     ・VRI版の補足文は「このうちaññehiとは、自分の証言による真実証知ある者たちゆえ、という意味であると知られるべし」か。  
     ・『南伝』「されど外道には沙門と称すべき者なし」、『原始』「〔仏教〕以外のもろもろの外道の論議には沙門たちは存在しない」、『パーリ』「しかし他の異教にはもろもろの沙門を欠いている」。  
                       
                       
                       
    139-7.                
     Evametaṃ [evameva (syā. ka.)], bhikkhave, sammā sīhanādaṃ nadatha.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evam    不変 このように、かくの如き  
      etaṃ,    代的 これ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sīha    a 依(属) 獅子  
      nādaṃ  nad a 咆哮、吠え声  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nadatha. nad 吠える  
    訳文                
     比丘たちよ、あなた方は、かくのごときの、この獅子吼をなしなさい。  
                       
                       
                       
    140-1.                
     140. ‘‘Ṭhānaṃ kho panetaṃ, bhikkhave, vijjati yaṃ aññatitthiyā paribbājakā evaṃ vadeyyuṃ – ‘ko panāyasmantānaṃ assāso, kiṃ balaṃ, yena tumhe āyasmanto evaṃ vadetha – idheva samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ṭhānaṃ  sthā a 場所、状態、理由、道理  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      etaṃ,    代的 これ  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vijjati  vid 受 見出される、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      añña    代的 他の、異なる  
      titthiyā    a 外道、異学  
      paribbājakā  pari-vraj a 遍歴者、遊行者  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadeyyuṃ –  vad いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ko    代的 何、誰  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      āyasmantānaṃ    ant 尊者、具寿  
      assāso,  ā-śvas a 呼吸、安息  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      balaṃ,    名形 a  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      tumhe    代的 あなたたち  
      āyasmanto    ant 尊者、具寿  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadetha –  vad いう  
      idheva samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo; (139-5.)  
    訳文                
     しかし比丘たちよ、異学外道の遍歴行者たちがこのようにいうような、そのことが見られます。『しかし尊者がたには、いかなる〔議論上の根拠にもとづいた〕安息が、いかなる〔議論上の〕力があるのでしょうか。およそそれによってあなたがた尊者たちが、ここにのみ沙門が、ここに第二の沙門が、ここに第三の沙門が、ここに第四の沙門がいます。  
    メモ                
     ・「Assāsoとは依処、依止、保持avassayo patiṭṭhā upatthambhoである。Balanとはthāmo勢力である」という註に従って訳した。  
     ・訳の一部は自分へ。;で区切られた文をどう標記するかは今後も要検討。  
                       
                       
                       
    140-2.                
     suññā parappavādā samaṇebhi aññehī’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      suññā parappavādā samaṇebhi aññehī’ti? (139-6.)  
    訳文                
     異論者たちは、〔それらとは〕異なる沙門たちゆえに、空虚なのですとそのようにいうような〔根拠はあるのですか〕。  
                       
                       
                       
    140-3.                
     Evaṃvādino, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evamassu vacanīyā – ‘atthi kho no, āvuso, tena bhagavatā jānatā passatā arahatā sammāsambuddhena cattāro dhammā akkhātā ye mayaṃ attani sampassamānā evaṃ vadema – idheva samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vādino,  vad in 論者、説者  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      añña    代的 他の、異なる  
      titthiyā    a 外道、異学  
      paribbājakā  pari-vraj a 遍歴者、遊行者  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assu  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vacanīyā –  vac 未分 a 言われるべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘atthi  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      no,    代的 私たち  
      āvuso,    不変 友よ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      bhagavatā    ant 世尊  
      jānatā  jñā 名現分 ant 知者  
      passatā  paś 名現分 ant 見者  
      arahatā  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddhena  saṃ-budh 名過分 a 等覚者  
      cattāro     
      dhammā  dhṛ a 男中  
      akkhātā  ā-khyā 過分 a 告げられた、話された  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      mayaṃ    代的 私たち  
      attani    an 自己、我  
      sampassamānā  saṃ-paś 現分 a 見る、正観する  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadema –  vad 使 いう、説く  
      idheva samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo; (139-5.)  
    訳文                
     比丘たちよ、このようにいう異学外道の遍歴行者たちは、このようにいわれるべきです。『友等よ、我々には、かの世尊、知者、見者、阿羅漢、正等覚者によって説かれた四法があるのです。およそ我々が自己に関して正観をなし、ここにのみ沙門が、ここに第二の沙門が、ここに第三の沙門が、ここに第四の沙門がいます。  
                       
                       
                       
    140-4.                
     suññā parappavādā samaṇebhi aññehīti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      suññā parappavādā samaṇebhi aññehīti. (139-6.)  
    訳文                
     異論者たちは、〔それらとは〕異なる沙門たちゆえに、空虚なのですとそのようにいうような〔四法が〕。  
                       
                       
                       
    140-5.                
     Katame cattāro?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Katame    代的 いずれの、どちらの  
      cattāro?     
    訳文                
     いかなる四か。  
                       
                       
                       
    140-6.                
     Atthi kho no, āvuso, satthari pasādo, atthi dhamme pasādo, atthi sīlesu paripūrakāritā;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atthi  as ある、なる  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      no,    代的 私たち  
      āvuso,    不変 友よ  
      satthari  śās ar  
      pasādo,  pra-sad a 浄信  
      atthi  同上  
      dhamme  dhṛ a 男中  
      pasādo,  pra-sad a 浄信  
      atthi  同上  
      sīlesu    a  
      paripūra  pari-pṝ a 完全な、完成した  
      kāritā;  kṛ ā 作者、所作 →完成  
    訳文                
     友等よ、我々には師における浄信があり、法における浄信があり、諸戒における完成があり、  
                       
                       
                       
    140-7.                
     sahadhammikā kho pana piyā manāpā – gahaṭṭhā ceva pabbajitā ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      sahadhammikā  saha-dhṛ a 同法の、倶法の、如法の  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      piyā    a 所愛の、可愛の  
      manāpā –    a 適意の、可意の  
      gahaṭṭhā  gaha-sthā a 在家者  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      pabbajitā  pra-vraj 過分 a 出家した  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     また、同法者なる、可愛、適意の、在家者や出家者たちがあります。  
                       
                       
                       
    140-8.                
     Ime kho no, āvuso, tena bhagavatā jānatā passatā arahatā sammāsambuddhena cattāro dhammā akkhātā ye mayaṃ attani sampassamānā evaṃ vadema – idheva samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ime    代的 これら  
      kho no, āvuso, tena bhagavatā jānatā passatā arahatā sammāsambuddhena cattāro dhammā akkhātā ye mayaṃ attani sampassamānā evaṃ vadema – idheva samaṇo, idha dutiyo samaṇo, idha tatiyo samaṇo, idha catuttho samaṇo; (140-3.)  
    訳文                
     友等よ、我々にはこれらの、かの世尊、知者、見者、阿羅漢、正等覚者によって説かれた四法があるのです。およそ我々が自己に関して正観をなし、ここにのみ沙門が、ここに第二の沙門が、ここに第三の沙門が、ここに第四の沙門がいます。  
                       
                       
                       
    140-9.                
     suññā parappavādā samaṇebhi aññehī’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      suññā parappavādā samaṇebhi aññehī’ti. (139-6.)  
    訳文                
     異論者たちは、〔それらとは〕異なる沙門たちゆえに、空虚なのですとそのようにいうような〔四法が〕』と。  
                       
                       
                       
    141-1.                
     141. ‘‘Ṭhānaṃ kho panetaṃ, bhikkhave, vijjati yaṃ aññatitthiyā paribbājakā evaṃ vadeyyuṃ – ‘amhākampi kho, āvuso, atthi satthari pasādo yo amhākaṃ satthā, amhākampi atthi dhamme pasādo yo amhākaṃ dhammo, mayampi sīlesu paripūrakārino yāni amhākaṃ sīlāni, amhākampi sahadhammikā piyā manāpā – gahaṭṭhā ceva pabbajitā ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ṭhānaṃ kho panetaṃ, bhikkhave, vijjati yaṃ aññatitthiyā paribbājakā evaṃ vadeyyuṃ – (140-1.)  
      ‘amhākam    代的 私たち  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho, āvuso, atthi satthari pasādo (140-6.)  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      satthā,  śās ar  
      amhākam    代的 私たち  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      atthi dhamme pasādo (140-6.)  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      dhammo,  dhṛ a 男中  
      mayam    代的 私たち  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      sīlesu    a  
      paripūra  pari-pṝ a 完全な、完成した  
      kārino  kṛ in なす、行う、作者  
      yāni    代的 (関係代名詞)  
      amhākaṃ    代的 私たち  
      sīlāni,    a  
      amhākam    代的 私たち  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      sahadhammikā piyā manāpā – gahaṭṭhā ceva pabbajitā ca. (140-7.)  
    訳文                
     しかし比丘たちよ、異学外道の遍歴行者たちがこのようにいうような、そのことが見られます。『友等よ、およそ我々には師があり、我々にもまた、師における浄信があります。およそ我々には法があり、我々にもまた、法における浄信があります。およそ我々には諸戒があり、我々はまた、諸戒における完成者たちです。我々にもまた、同法者なる、可愛、適意の、在家者や出家者たちがあります。  
                       
                       
                       
    141-2.                
     Idha no, āvuso, ko viseso ko adhippayāso [adhippāyo (ka. sī. syā. pī.), adhippayogo (ka.)] kiṃ nānākaraṇaṃ yadidaṃ tumhākañceva amhākañcā’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      no,    不変 〜であろうか、ない  
      āvuso,    不変 友よ  
      ko    代的 何、誰  
      viseso  vi-śis a 差別、特質、殊勝  
      ko    代的 何、誰  
      adhippayāso    a 特相  
      kiṃ    代的 何、なぜ、いかに  
      nānā    不変 種々の  
      karaṇaṃ  kṛ a 所作、遂行 →殊異  
      yadidaṃ    不変 すなわち  
      tumhākañ    代的 あなたたち  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      amhākañ    代的 私たち  
      cā’    不変 と、また、そして、しかし  
      ti?   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     友等よ、この場合、すなわちあなた方〔仏教徒〕と私たち〔異教徒〕には、いかなる差別、いかなる特相、いかなる殊異があるというのでしょうか』と。  
                       
                       
                       
    141-3.                
     ‘‘Evaṃvādino, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evamassu vacanīyā – ‘kiṃ panāvuso, ekā niṭṭhā, udāhu puthu niṭṭhā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃvādino, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evamassu vacanīyā – (140-3.)  
      ‘kiṃ    代的 副対 何、なぜ、いかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      āvuso,    不変 友よ  
      ekā    代的 一つ、とある  
      niṭṭhā,  ni-sthā ā 依止、基礎、究竟、目的  
      udāhu    不変 あるいは、または、然らざれば  
      puthu    u 個別の、多数の  
      niṭṭhā’  ni-sthā ā 依止、基礎、究竟、目的  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘たちよ、このようにいう異学外道の遍歴行者たちは、このようにいわれるべきです。『友等よ、目的は一つですか、あるいは目的は多数ですか』と。  
                       
                       
                       
    141-4.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘ekāvuso, niṭṭhā, na puthu niṭṭhā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā    不変 正しい、正しく  
      byākaramānā,  vi-ā-kṛ 現分 a 解答する  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      añña    代的 他の、異なる  
      titthiyā    a 外道、異学  
      paribbājakā  pari-vraj a 遍歴者、遊行者  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākareyyuṃ –  vi-ā-kṛ 解答する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ekā    代的 一つ、とある  
      āvuso,    不変 友よ  
      niṭṭhā,  ni-sthā ā 依止、基礎、究竟、目的  
      na    不変 ない  
      puthu    u 個別の、多数の  
      niṭṭhā’  ni-sthā ā 依止、基礎、究竟、目的  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、目的は一つです。目的は多数ではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-5.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā sarāgassa udāhu vītarāgassā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā    代的 それ、彼女  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      āvuso,    不変 友よ  
      niṭṭhā  ni-sthā ā 依止、基礎、究竟、目的  
      sarāgassa  sa-raj a 有貪の  
      udāhu    不変 あるいは、または、然らざれば  
      vīta  vi-i 過分 a 有(持) 離れた  
      rāgassā’  raj a  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は有貪者のためのものですか、あるいは離貪者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-6.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘vītarāgassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā sarāgassā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘vītarāgassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā sarāgassā’ti. (141-5.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は離貪者のためのものです。その目的は有貪者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-7.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā sadosassa udāhu vītadosassā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā sadosassa udāhu vītadosassā’ti? (141-5.)  
      sadosassa    a 有瞋の  
      dosassā’    a 瞋恚  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は有瞋者のためのものですか、あるいは離瞋者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-8.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘vītadosassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā sadosassā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘vītadosassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā sadosassā’ti. (141-7.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は離瞋者のためのものです。その目的は有瞋者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-9.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā samohassa udāhu vītamohassā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā samohassa udāhu vītamohassā’ti? (141-5.)  
      samohassa    a 有痴の  
      mohassā’    a 愚痴  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は有痴者のためのものですか、あるいは離痴者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-10.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘vītamohassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā samohassā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘vītamohassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā samohassā’ti. (141-9.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は離痴者のためのものです。その目的は有痴者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-11.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā sataṇhassa udāhu vītataṇhassā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā sataṇhassa udāhu vītataṇhassā’ti? (141-5.)  
      sataṇhassa    a 有愛の  
      taṇhassā’    ā 女→男 渇愛  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は有愛者のためのものですか、あるいは離愛者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-12.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘vītataṇhassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā sataṇhassā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘vītataṇhassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā sataṇhassā’ti. (141-11.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は離愛者のためのものです。その目的は有愛者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-13.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā saupādānassa udāhu anupādānassā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā saupādānassa udāhu anupādānassā’ti? (141-5.)  
      saupādānassa  sa-upa-ā-dā a 有取の  
      anupādānassā’ an-upa-ā-dā ā 無取の  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は有取者のためのものですか、あるいは無取者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-14.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘anupādānassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā saupādānassā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘anupādānassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā saupādānassā’ti.(141-13.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は無取者のためのものです。その目的は有取者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-15.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā viddasuno udāhu aviddasuno’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā viddasuno udāhu aviddasuno’ti? (141-5.)  
      viddasuno  vid 名形 u 智者、賢者  
      aviddasuno’  a-vid u 無智の、愚鈍の  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は智者のためのものですか、あるいは無智者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-16.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘viddasuno, āvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā aviddasuno’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘viddasuno, āvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā aviddasuno’ti. (141-15.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は智者のためのものです。その目的は無智者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-17.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā anuruddhappaṭiviruddhassa udāhu ananuruddhaappaṭiviruddhassā’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā anuruddhappaṭiviruddhassa udāhu ananuruddhaappaṭiviruddhassā’ti? (141-5.)  
      anuruddha  anu-rudh 過分 a 喜んだ、是認した  
      paṭiviruddhassa  prati-vi-rudh 過分 a 敵対した、争った  
      ananuruddha  an-anu-rudh 過分 a 喜ばない  
      appaṭiviruddhassā’  a-prati-vi-rudh 過分 a 争わない  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は喜び、争う者のためのものですか、あるいは喜ばず、争わない者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-18.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘ananuruddhaappaṭiviruddhassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā anuruddhappaṭiviruddhassā’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘ananuruddhaappaṭiviruddhassāvuso, sā niṭṭhā, na sā niṭṭhā anuruddhappaṭiviruddhassā’ti. (141-17.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は喜ばず、争わない者のためのものです。その目的は喜び、争う者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    141-19.                
     ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā papañcārāmassa papañcaratino udāhu nippapañcārāmassa nippapañcaratino’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘‘Sā panāvuso, niṭṭhā papañcārāmassa papañcaratino udāhu nippapañcārāmassa nippapañcaratino’ti? (141-5.)  
      papañca    a 有(属) 戯論、障碍、迷執、妄想  
      ārāmassa  ā-ram a 喜び  
      papañca    a 有(属) 戯論、障碍、迷執、妄想  
      ratino  ram i 女→男 喜楽  
      nippapañca    a 有(属) 無障碍、無戯論  
      ārāmassa  ā-ram a 喜び  
      nippapañca    a 有(属) 無障碍、無戯論  
      ratino’  ram i 女→男 喜楽  
    訳文                
     『しからば友等よ、その目的は戯論の喜悦あり、戯論の喜楽ある者のためのものですか、あるいは戯論の喜悦なく、戯論の喜楽なき者のためのものですか』。  
                       
                       
                       
    141-20.                
     Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – ‘nippapañcārāmassāvuso, sā niṭṭhā nippapañcaratino, na sā niṭṭhā papañcārāmassa papañcaratino’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammā byākaramānā, bhikkhave, aññatitthiyā paribbājakā evaṃ byākareyyuṃ – (141-4.)  
      ‘nippapañcārāmassāvuso, sā niṭṭhā nippapañcaratino, na sā niṭṭhā papañcārāmassa papañcaratino’ti. (141-19.)  
      na    不変 ない  
    訳文                
     比丘たちよ、正しく解答する異学外道の遍歴行者たちならば、このように解答することでしょう。『友等よ、その目的は戯論の喜悦なく、戯論の喜楽なき者のためのものです。その目的は喜悦あり、戯論の喜楽ある者のためのものではありません』と。  
                       
                       
                       
    142-1.                
     142. ‘‘Dvemā, bhikkhave, diṭṭhiyo – bhavadiṭṭhi ca vibhavadiṭṭhi ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Dve     
      imā,    代的 これら  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      diṭṭhiyo –  dṛś i 見、見解  
      bhava  bhū a 依(属)  
      diṭṭhi  dṛś i  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vibhava  bhū a 依(属) 無有  
      diṭṭhi  dṛś i  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     比丘たちよ、これら二つの見が存在します。有見と無有見です。  
    メモ                
     ・註によればこれらは常見と断見のことであるという。  
                       
                       
                       
    142-2.                
     Ye hi keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā bhavadiṭṭhiṃ allīnā bhavadiṭṭhiṃ upagatā bhavadiṭṭhiṃ ajjhositā, vibhavadiṭṭhiyā te paṭiviruddhā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye    代的 (関係代名詞)  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      keci,    代的 何、誰  
      bhikkhave,  bhikṣ u 比丘  
      samaṇā  śram a 沙門  
          不変 あるいは  
      brāhmaṇā  bṛh a 婆羅門  
          不変 あるいは  
      bhava  bhū a 依(属) 有、存在、生存、幸福、繁栄  
      diṭṭhiṃ  dṛś i  
      allīnā  ā-lī 過分 a 執着した、汚された  
      bhava  bhū a 依(属) 有、存在、生存、幸福、繁栄  
      diṭṭhiṃ  dṛś i  
      upagatā  upa-gam 過分 a 近づいた、陥った  
      bhava  bhū a 依(属) 有、存在、生存、幸福、繁栄  
      diṭṭhiṃ  dṛś i  
      ajjhositā,  adhi-ava-śī 過分 a 取著する、固執する  
      vibhava  bhū a 依(属) 無有  
      diṭṭhiyā  dṛś i  
      te    代的 それら、彼ら  
      paṭiviruddhā.  prati-vi-rudh 過分 a 敵対した、争った  
    訳文                
     比丘たちよ、およそいかなる沙門あるいは婆羅門たちであれ、有見に執着し、有見に陥り、有見に固執した者たち、彼らは無有見と争います。  
                       
                       
                       
    142-3.                
     Ye hi keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā vibhavadiṭṭhiṃ allīnā vibhavadiṭṭhiṃ upagatā vibhavadiṭṭhiṃ ajjhositā, bhavadiṭṭhiyā te paṭiviruddhā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye hi keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā vibhavadiṭṭhiṃ allīnā vibhavadiṭṭhiṃ upagatā vibhavadiṭṭhiṃ ajjhositā, bhavadiṭṭhiyā te paṭiviruddhā. (142-2.)  
    訳文                
     比丘たちよ、およそいかなる沙門あるいは婆羅門たちであれ、無有見に執着し、無有見に陥り、無有見に固執した者たち、彼らは有見と争います。  
    メモ                
     ・bhavavibhavaの入れ替わりのみ。  
                       
                       
                       
    142-4.                
     Ye hi keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā imāsaṃ dvinnaṃ diṭṭhīnaṃ samudayañca atthaṅgamañca assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ nappajānanti, ‘te sarāgā te sadosā te samohā te sataṇhā te saupādānā te aviddasuno te anuruddhappaṭiviruddhā te papañcārāmā papañcaratino;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye hi keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā (142-2.)  
      imāsaṃ    代的 これら  
      dvinnaṃ     
      diṭṭhīnaṃ  dṛś i  
      samudayañ  saṃ-ud-i a 集、集起、生起、起因、原因  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      atthaṅgamañ  gam a 没、滅没  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      assādañ  ā-svad a 味、楽味、愛味、快味  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ādīnavañ    a 過患、患難、過失、危難  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      nissaraṇañ  ni-sṛ a 出離、出要、遠離  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      yathābhūtaṃ  bhū 不変 如実に  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānanti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘te    代的 それら、彼ら  
      sarāgā  sa-raj a 有貪の  
      te    代的 それら、彼ら  
      sadosā    a 有瞋の  
      te    代的 それら、彼ら  
      samohā    a 有痴の  
      te    代的 それら、彼ら  
      sataṇhā    a 有愛の  
      te    代的 それら、彼ら  
      saupādānā  sa-upa-ā-dā a 有取の  
      te    代的 それら、彼ら  
      aviddasuno  a-vid u 無智の、愚鈍の  
      te    代的 それら、彼ら  
      anuruddha  anu-rudh 過分 a 喜んだ、是認した  
      paṭiviruddhā  prati-vi-rudh 過分 a 敵対した、争った  
      te    代的 それら、彼ら  
      papañca    a 有(属) 戯論、障碍、迷執、妄想  
      ārāmā  ā-ram a 喜び  
      papañca    a 依(属) 戯論、障碍、迷執、妄想  
      ratino;  ram in 喜楽の  
    訳文                
     比丘たちよ、およそいかなる沙門あるいは婆羅門たちであれ、これら二見の生起と滅没、楽味と過患、そして出離を如実に知らないような者たち。彼らは有貪者たちであり、彼らは有瞋者たちであり、彼らは有痴者たちであり、彼らは有愛者たちであり、彼らは有取者たちであり、彼らは無智者たちであり、彼らは喜び争う者たちであり、彼らは戯論の喜悦あり戯論の喜楽ある者たちなのです。  
    メモ                
     ・samudayañca atthaṅgamañca assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃという言い回しは『梵網経』の随所にパラレルあり。  
                       
                       
                       
    142-5.                
     te na parimuccanti jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 それら、彼ら  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parimuccanti  pari-muc 解放される、自由になる、脱する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jātiyā  jan i  
      jarāya  jṝ ā  
      maraṇena  mṛ a  
      sokehi  śuc a 愁、憂、うれい  
      paridevehi  pari-div a 悲、悲泣  
      dukkhehi    名形 a  
      domanassehi    a 憂、憂悩  
      upāyāsehi;    a 悩、悶  
    訳文                
     彼らは、生、老、死による愁悲苦憂悩より脱さず、  
                       
                       
                       
    142-6.                
     na parimuccanti dukkhasmā’ti vadāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parimuccanti  pari-muc 解放される、自由になる、脱する  
      語根 品詞 語基 意味  
      dukkhasmā’    名形 a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadāmi.  vad いう  
    訳文                
     苦より脱することがない、と私は説きます。  
                       
                       
                       
    142-7.                
     Ye ca kho keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā imāsaṃ dvinnaṃ diṭṭhīnaṃ samudayañca atthaṅgamañca assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānanti, ‘te vītarāgā te vītadosā te vītamohā te vītataṇhā te anupādānā te viddasuno te ananuruddhaappaṭiviruddhā te nippapañcārāmā nippapañcaratino;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ye ca kho keci, bhikkhave, samaṇā vā brāhmaṇā vā imāsaṃ dvinnaṃ diṭṭhīnaṃ samudayañca atthaṅgamañca assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānanti, te vītadosā te vītamohā te vītataṇhā te anupādānā te viddasuno te ananuruddhaappaṭiviruddhā te nippapañcārāmā nippapañcaratino; (142-4.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      rāgā  raj a  
      dosā    a  
      mohā    a  
      taṇhā    ā 女→男 渇愛、愛  
      anupādānā  an-upa-dā a 無取の  
      viddasuno  vid 名形 u 智者、賢者  
      ananuruddha  an-anu-rudh 過分 a 男中 喜ばない  
      appaṭiviruddhā  a-prati-vi-rudh 過分 a 男中 争わない  
      nippapañca    a 有(属) 無障碍、無戯論  
      ārāmā  ā-ram a 喜び  
      nippapañca    a 依(属) 無障碍、無戯論  
      ratino;  ram in 喜楽  
    訳文                
     比丘たちよ、およそいかなる沙門あるいは婆羅門たちであれ、これら二見の生起と滅没、楽味と過患、そして出離を如実に知るような者たち。彼らは無貪者たちであり、彼らは無瞋者たちであり、彼らは無痴者たちであり、彼らは無愛者たちであり、彼らは無取者たちであり、彼らは智者たちであり、彼らは喜ばず争わない者たちであり、彼らは戯論の喜悦なく戯論の喜楽なき者たちなのです。  
    メモ                
     ・viddasunoは変則的な形だが、水野辞書に記載あり。  
                       
                       
                       
    142-8.                
     te parimuccanti jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      te parimuccanti jātiyā jarāya maraṇena sokehi paridevehi dukkhehi domanassehi upāyāsehi; (142-5.)  
    訳文                
     彼らは、生、老、死による愁悲苦憂悩より脱し、  
                       
                       
                       
    142-9.                
     parimuccanti dukkhasmā’ti vadāmi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      parimuccanti dukkhasmā’ti vadāmi. (142-6.)  
    訳文                
     苦より脱すると私は説きます。  
                       
                       
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