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     6. Aṅgulimālasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Aṅgulimāla    a 依(属) 人名、アングリマーラ(指鬘)  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     『アングリマーラ経』  
                       
                       
                       
    347-1.                
     347. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      me    代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた  
    訳文                
     私はこのように聞いた。  
                       
                       
                       
    347-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊はサーヴァッティーのジェータ林、アナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    347-3.                
     Tena kho pana samayena rañño pasenadissa kosalassa vijite coro aṅgulimālo nāma hoti luddo lohitapāṇi hatapahate niviṭṭho adayāpanno pāṇabhūtesu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      rañño    an  
      pasenadissa    i 人名、パセーナディ  
      kosalassa    a 地名、コーサラ  
      vijite    名形 a 征服した、領地、王国  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      luddo    名形 a 恐ろしい、凶暴な  
      lohita    名形 a 有(持) 赤い、血  
      pāṇi    i  
      hata  han 過分 a 殺害された、破壊された  
      pahate  pra-han 過分 a 男中 殺された、征服された →殺戮された  
      niviṭṭho  ni-viś 過分 a 住立した、執着した  
      adayā    ā 依(対) 同情なき、憐愍なき  
      āpanno  ā-pad 過分 a 到達した、犯した  
      pāṇa  pra-an a 生き物  
      bhūtesu. bhū 過分 a 男中 存在した、生物  
    訳文                
     さてそのとき、コーサラ王パセーナディの領土に、アングリマーラという名の、凶暴な、血塗られた手の、殺戮された者たちへ執着する、生類、生物に対して憐愍なきに至った盗賊がいた。  
    メモ                
     ・文後半は「中部」042『ヴェーランジャカ経』にパラレル。  
                       
                       
                       
    347-4.                
     Tena gāmāpi agāmā katā, nigamāpi anigamā katā, janapadāpi ajanapadā katā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      gāmā    a  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      agāmā    a 村ならぬ  
      katā,  kṛ 過分 a なされた  
      nigamā    a  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      anigamā    a 町ならぬ  
      katā,  kṛ 過分 a なされた  
      janapadā    a 国土、地方、田舎  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ajanapadā    a 国土ならぬ  
      katā.  kṛ 過分 a なされた  
    訳文                
     彼によって、諸々の村は村の体をなさず、諸々の町は町の体をなさず、諸々の国土は国土の体をなさなくなった。  
                       
                       
                       
    347-5.                
     So manusse vadhitvā vadhitvā aṅgulīnaṃ mālaṃ dhāreti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      manusse    a 人、人間  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadhitvā  vadh 殺す、打つ  
      vadhitvā  vadh 殺す、打つ  
      語根 品詞 語基 意味  
      aṅgulīnaṃ    i  
      mālaṃ    ā 華鬘、花輪  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      dhāreti.  dhṛ 使 持たせる、保持する、着る  
    訳文                
     彼は人々を次々殺して、指の首飾りを身につけた。  
                       
                       
                       
    347-6.                
     Atha kho bhagavā pubbaṇhasamayaṃ nivāsetvā pattacīvaramādāya sāvatthiṃ piṇḍāya pāvisi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      pubbaṇha    a 依(属) 午前  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nivāsetvā  ni-vas 使 着衣する、内衣を着る  
      語根 品詞 語基 意味  
      patta    a 男中  
      cīvaram    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      sāvatthiṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāvisi.  pra-viś 入る  
    訳文                
     ときに世尊は、午前中に、内衣をつけ、鉢と衣を取って、托鉢のためサーヴァッティーへ入られた。  
                       
                       
                       
    347-7.                
     Sāvatthiyaṃ piṇḍāya caritvā pacchābhattaṃ piṇḍapātapaṭikkanto senāsanaṃ saṃsāmetvā pattacīvaramādāya yena coro aṅgulimālo tenaddhānamaggaṃ paṭipajji.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      piṇḍāya    a 副与 団食、(与格で「托鉢のため」)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      caritvā  car ゆく  
      語根 品詞 語基 意味  
      pacchā    不変 後に、背後に、西方に  
      bhattaṃ  bhaj 名形 a 食事 →食後に  
      piṇḍa    a 円いもの、団食、食物、集団  
      pāta  pat a 依(奪) 落、段 →団食、施食  
      paṭikkanto  prati-kram 過分 a 戻った、退いた、減退した  
      sena  śī a 臥所、臥具  
      āsanaṃ  ā-sad a 坐所、坐具  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      saṃsāmetvā  saṃ-śam 使 たたむ、納める  
      語根 品詞 語基 意味  
      patta    a 男中  
      cīvaram    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ādāya  ā-dā 取って  
      語根 品詞 語基 意味  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      addhāna    a 依(与) 時間、世、行路、旅行  
      maggaṃ    a 道 →道路、旅路  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭipajji.  prati-pad 向かって歩く  
    訳文                
     托鉢のためサーヴァッティーへゆき、食後、施食より退いてから、臥坐具をたたみ、鉢と衣をとって、盗賊アングリマーラのいるあたりへ街道を進まれた。  
                       
                       
                       
    347-8.                
     Addasāsuṃ kho gopālakā pasupālakā kassakā pathāvino bhagavantaṃ yena coro aṅgulimālo tenaddhānamaggapaṭipannaṃ.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Addasāsuṃ  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      go    o 依(属)  
      pālakā   使 a 守護者  
      pasu    u 依(属) 家畜、獣、牛馬  
      pālakā   使 a 守護者  
      kassakā  kṛ a 農夫、耕作者  
      pathāvino  path in 飛脚、路行者  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      yena coro aṅgulimālo tenaddhāna (347-7.)  
      magga    a 依(対) 道 →道路、旅路  
      paṭipannaṃ.  prati-pad 過分 a 向かって歩いた  
    訳文                
     牧牛者たち、牧畜者たち、農夫たち、道行く者たちは、盗賊アングリマーラのいるあたりへ街道を進まれる世尊を見た。  
    メモ                
     ・牧牛者云々は「中部」050『魔呵責経』にパラレルあり。  
                       
                       
                       
    347-9.                
     Disvāna bhagavantaṃ etadavocuṃ –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Disvāna  dṛś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avocuṃ –  vac いう  
    訳文                
     見て、世尊へこう言った。  
                       
                       
                       
    347-10.                
     ‘‘mā, samaṇa, etaṃ maggaṃ paṭipajji.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘mā,    不変 なかれ  
      samaṇa,  śram a 沙門  
      etaṃ    代的 これ  
      maggaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭipajji.  prati-pad 向かって歩く  
    訳文                
     「沙門よ、この道を進んではいけません。  
                       
                       
                       
    347-11.                
     Etasmiṃ, samaṇa, magge coro aṅgulimālo nāma luddo lohitapāṇi hatapahate niviṭṭho adayāpanno pāṇabhūtesu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samayena    a 副具  
      rañño    an  
      pasenadissa    i 人名、パセーナディ  
      kosalassa    a 地名、コーサラ  
      vijite    名形 a 征服した、領地、王国  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      luddo    名形 a 恐ろしい、凶暴な  
      lohita    名形 a 有(持) 赤い、血  
      pāṇi    i  
      hata  han 過分 a 殺害された、破壊された  
      pahate  pra-han 過分 a 男中 殺された、征服された →殺戮された  
      niviṭṭho  ni-viś 過分 a 住立した、執着した  
      adayā    ā 依(対) 同情なき、憐愍なき  
      āpanno  ā-pad 過分 a 到達した、犯した  
      pāṇa  pra-an a 生き物  
      bhūtesu. bhū 過分 a 男中 存在した、生物  
    訳文                
     沙門よ、この道には、アングリマーラという名の、凶暴な、血塗られた手の、殺戮された者たちへ執着する、生類、生物に対して憐愍なきに至った盗賊がいます。  
                       
                       
                       
    347-12.                
     Tena gāmāpi agāmā katā, nigamāpi anigamā katā, janapadāpi ajanapadā katā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tena gāmāpi agāmā katā, nigamāpi anigamā katā, janapadāpi ajanapadā katā. (347-4.)  
    訳文                
     彼によって、諸々の村は村の体をなさず、諸々の町は町の体をなさず、諸々の国土は国土の体をなさなくなりました。  
                       
                       
                       
    347-13.                
     So manusse vadhitvā vadhitvā aṅgulīnaṃ mālaṃ dhāreti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So manusse vadhitvā vadhitvā aṅgulīnaṃ mālaṃ dhāreti. (347-5.)  
    訳文                
     彼は人々を次々殺して、指の首飾りを身につけています。  
                       
                       
                       
    347-14.                
     Etañhi, samaṇa, maggaṃ dasapi purisā vīsampi purisā tiṃsampi purisā cattārīsampi purisā paññāsampi purisā saṅkaritvā saṅkaritvā [saṃharitvā saṃharitvā (sī. pī.), saṅgaritvā (syā. kaṃ.)] paṭipajjanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Etañ    代的 これ  
      hi,    不変 じつに、なぜなら  
      samaṇa,  śram a 沙門  
      maggaṃ    a  
      dasa     
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      purisā    a 人、男  
      vīsam    a 二十  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      purisā    a 人、男  
      tiṃsam    a 三十  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      purisā    a 人、男  
      cattārīsam    a 四十  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      purisā    a 人、男  
      paññāsam    a 五十  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      purisā    a 人、男  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      saṅkaritvā  saṃ-kṛ 群となる?  
      saṅkaritvā  saṃ-kṛ 群となる?  
      paṭipajjanti.  prati-pad 向かって歩く  
    訳文                
     沙門よ、この道を、十人、二十人、三十人、四十人、また五十人がおのおの群となって進みました。  
    メモ                
     ・saṅkaritvāに語根を同じくするであろう動詞は辞書類に見られない(混乱、騒擾を意味するsaṅkaraなる名詞はある)。註は「指示をなし、おのおの群となって」saṅketaṃ katvā vaggavaggā hutvāとしており、これに準じて訳した。  
                       
                       
                       
    347-15.                
     Tepi corassa aṅgulimālassa hatthatthaṃ gacchantī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      te    代的 それら、彼ら  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      corassa  cur a 盗賊  
      aṅgulimālassa    a 人名、アングリマーラ  
      hattha  hṛ a 依(具)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      atthaṃ gacchantī’’  gam 没する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     しかし彼らは盗賊アングリマーラの手によって死んでしまいました」。  
                       
                       
                       
    347-16.                
     Evaṃ vutte, bhagavā tuṇhībhūto agamāsi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vutte,  vac 受 過分 a 男中 いわれた  
      bhagavā    ant 世尊  
      tuṇhī    不変 沈黙して  
      bhūto  bhū 過分 a 存在した  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      agamāsi.  gam 行く  
    訳文                
     このように言われて、世尊は沈黙して行かれた。  
                       
                       
                       
    347-17.                
     Dutiyampi kho gopālakā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dutiyam    名形 a 男→中 副対 ふたたび  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      go    o 依(属)  
      pālakā…pe…   使 a 守護者  
    訳文                
     ふたたび、牧牛者たち……  
                       
                       
                       
    347-18.                
     tatiyampi kho gopālakā pasupālakā kassakā pathāvino bhagavantaṃ etadavocuṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      tatiyam    a 副対 みたび  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho gopālakā pasupālakā kassakā pathāvino bhagavantaṃ etadavocuṃ – (347-8, 9.)  
    訳文                
     みたび、牧牛者たち、牧畜者たち、農夫たち、道行く者たちは、世尊へこう言った。  
                       
                       
                       
    347-19.                
     ‘‘mā, samaṇa, etaṃ maggaṃ paṭipajji, etasmiṃ samaṇa magge coro aṅgulimālo nāma luddo lohitapāṇi hatapahate niviṭṭho adayāpanno pāṇabhūtesu, tena gāmāpi agāmā katā, nigamāpi anigamā katā, janapadāpi ajanapadā katā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘mā, samaṇa, etaṃ maggaṃ paṭipajji, etasmiṃ samaṇa magge coro aṅgulimālo nāma luddo lohitapāṇi hatapahate niviṭṭho adayāpanno pāṇabhūtesu, tena gāmāpi agāmā katā, nigamāpi anigamā katā, janapadāpi ajanapadā katā. (347-10, 11, 12.)  
    訳文                
     「沙門よ、この道を進んではいけません。沙門よ、この道には、アングリマーラという名の、凶暴な、血塗られた手の、殺戮された者たちへ執着する、生類、生物に対して憐愍なきに至った盗賊がいます。彼によって、諸々の村は村の体をなさず、諸々の町は町の体をなさず、諸々の国土は国土の体をなさなくなりました。  
                       
                       
                       
    347-20.                
     So manusse vadhitvā vadhitvā aṅgulīnaṃ mālaṃ dhāreti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So manusse vadhitvā vadhitvā aṅgulīnaṃ mālaṃ dhāreti. (347-5.)  
    訳文                
     彼は人々を次々殺して、指の首飾りを身につけています。  
                       
                       
                       
    347-21.                
     Etañhi samaṇa maggaṃ dasapi purisā vīsampi purisā tiṃsampi purisā cattārīsampi purisā paññāsampi purisā saṅkaritvā saṅkaritvā paṭipajjanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Etañhi samaṇa maggaṃ dasapi purisā vīsampi purisā tiṃsampi purisā cattārīsampi purisā paññāsampi purisā saṅkaritvā saṅkaritvā paṭipajjanti. (347-14.)  
    訳文                
     沙門よ、この道を、十人、二十人、三十人、四十人、また五十人がおのおの群となって進みました。  
                       
                       
                       
    347-22.                
     Tepi corassa aṅgulimālassa hatthatthaṃ gacchantī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tepi corassa aṅgulimālassa hatthatthaṃ gacchantī’’ti. (347-15.)  
    訳文                
     しかし彼らは盗賊アングリマーラの手によって死んでしまいました」。  
                       
                       
                       
    348-1.                
     348. Atha kho bhagavā tuṇhībhūto agamāsi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā tuṇhībhūto agamāsi. (347-16.)  
    訳文                
     ときに世尊は沈黙して行かれた。  
                       
                       
                       
    348-2.                
     Addasā kho coro aṅgulimālo bhagavantaṃ dūratova āgacchantaṃ.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Addasā  dṛś 見た  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      dūrato    a 遠い、遠隔の  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      āgacchantaṃ.  ā-gam 現分 ant 来る  
    訳文                
     盗賊アングリマーラは遠くからやってくる世尊を見た。  
                       
                       
                       
    348-3.                
     Disvānassa etadahosi –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Disvāna  dṛś 見た  
      語根 品詞 語基 意味  
      assa    代的 これ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     見て、彼にこの〔思い〕が起こった。  
                       
                       
                       
    348-4.                
     ‘‘acchariyaṃ vata, bho, abbhutaṃ vata, bho!   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘acchariyaṃ    a 希有の  
      vata,    不変 じつに  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      abbhutaṃ  a-bhū a 未曾有の  
      vata,    不変 じつに  
      bho!  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
    訳文                
     「ああ、じつに希有なり。ああ、じつに未曾有なり。  
                       
                       
                       
    348-5.                
     Imañhi maggaṃ dasapi purisā vīsampi purisā tiṃsampi purisā cattārīsampi purisā paññāsampi purisā saṅkaritvā saṅkaritvā paṭipajjanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imañ    代的 これ  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      maggaṃ dasapi purisā vīsampi purisā tiṃsampi purisā cattārīsampi purisā paññāsampi purisā saṅkaritvā saṅkaritvā paṭipajjanti. (347-14.)  
    訳文                
     この道を、十人、二十人、三十人、四十人、また五十人がおのおの群となって進んできた。  
                       
                       
                       
    348-6.                
     Tepi mama hatthatthaṃ gacchanti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tepi mama hatthatthaṃ gacchanti.  (347-15.)  
      mama    代的  
    訳文                
     しかし彼らは私の手によって死んでしまった。  
                       
                       
                       
    348-7.                
     Atha ca panāyaṃ samaṇo eko adutiyo pasayha maññe āgacchati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      ayaṃ    代的 これ  
      samaṇo  śram a 沙門  
      eko    代的 一、とある  
      adutiyo    a 伴侶なき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pasayha  pra-sah 征服する、圧迫する、強いる  
      maññe  man 私思うに、まるで  
      āgacchati.  ā-gam 来る  
    訳文                
     けれどそこに、この沙門は一人、連れもなく、まるで強いられているかのようにやって来ている。  
                       
                       
                       
    348-8.                
     Yaṃnūnāhaṃ imaṃ samaṇaṃ jīvitā voropeyya’’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変 〜してはどうか  
      ahaṃ    代的  
      imaṃ    代的 これ  
      samaṇaṃ  śram a 沙門  
      jīvitā  jīv 名過分 a 生命、寿命  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      voropeyya’’n  ava-ruh 使 能反 奪う →殺害する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     私はこの沙門を殺害してはどうだろうか」と。  
                       
                       
                       
    348-9.                
     Atha kho coro aṅgulimālo asicammaṃ gahetvā dhanukalāpaṃ sannayhitvā bhagavantaṃ piṭṭhito piṭṭhito anubandhi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      asi    i 剣、刀  
      cammaṃ    a 皮膚、皮盾、盾  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gahetvā  grah 取る  
      語根 品詞 語基 意味  
      dhanu    u  
      kalāpaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sannayhitvā  saṃ-nah 結ぶ、付ける、武装する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      piṭṭhito    i, ī 副奪 後から  
      piṭṭhito    i, ī 副奪 後から  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anubandhi.  anu-bandh 随結する、追従する  
    訳文                
     そこで盗賊アングリマーラは、剣と盾を取り、弓と箙を付けて世尊へ後からついていった。  
    メモ                
     ・武装の描写は「中部」013『大苦蘊経』にパラレル。  
     ・覚如による親鸞の伝記『御伝抄』の山伏弁円のエピソードは本経に原形があろうか。  
                       
                       
                       
    348-10.                
     Atha kho bhagavā tathārūpaṃ iddhābhisaṅkhāraṃ abhisaṅkhāsi [abhisaṅkhāresi (syā. kaṃ. ka.)] yathā coro aṅgulimālo bhagavantaṃ pakatiyā gacchantaṃ sabbathāmena gacchanto na sakkoti sampāpuṇituṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      tathārūpaṃ    a かくのごとき  
      iddhi    i 依(属) 神通、神変  
      abhisaṅkhāraṃ  abhi-saṃ-kṛ a 行為、為作  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisaṅkhāsi  abhi-saṃ-kṛ 為作する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      pakatiyā    i 副具 自然に、元来  
      gacchantaṃ  gam 現分 ant 行く  
      sabba    名形 代的 すべて  
      thāmena    an 副具 力、勢力  
      gacchanto  gam 現分 ant 行く  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sakkoti  śak 可能である  
      語根 品詞 語基 意味  
      sampāpuṇituṃ.  saṃ-pra-āp 不定 得ること、達すること  
    訳文                
     ときに世尊は、全力で行く盗賊アングリマーラが、自然に行く世尊へ追いつけないように神通の為作をなされた。  
                       
                       
                       
    348-11.                
     Atha kho corassa aṅgulimālassa etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      corassa  cur a 盗賊  
      aṅgulimālassa    a 人名、アングリマーラ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある、なる  
    訳文                
     そこで盗賊アングリマーラに、この〔思い〕が起こった。  
                       
                       
                       
    348-12.                
     ‘‘acchariyaṃ vata, bho, abbhutaṃ vata, bho!   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘acchariyaṃ vata, bho, abbhutaṃ vata, bho! (348-4.)  
    訳文                
     「ああ、じつに希有なり。ああ、じつに未曾有なり。  
                       
                       
                       
    348-13.                
     Ahañhi pubbe hatthimpi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi, assampi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi, rathampi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi, migampi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ahañ    代的  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      pubbe    不変 前に、以前に  
      hatthim    in  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      dhāvantaṃ  dhāv 現分 ant 走る  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anupatitvā  anu-pra-āp 到達する  
      gaṇhāmi,  grah 捕らえる  
      語根 品詞 語基 意味  
      assam    a  
      pi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi, (同上)  
      ratham    a  
      pi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi, (同上)  
      migam    a 鹿、獣  
      pi dhāvantaṃ anupatitvā gaṇhāmi, (同上)  
    訳文                
     私はかつて、走る象へ追いついて捕らえ、走る馬へ追いついて捕らえ、走る車へ追いついて捕らえ、走る鹿へ追いついて捕らえたものだ。  
                       
                       
                       
    348-14.                
     atha ca panāhaṃ imaṃ samaṇaṃ pakatiyā gacchantaṃ sabbathāmena gacchanto na sakkomi sampāpuṇitu’’nti!   
      語根 品詞 語基 意味  
      atha ca panāhaṃ imaṃ samaṇaṃ pakatiyā gacchantaṃ sabbathāmena gacchanto na sakkomi sampāpuṇitu’’n (348-10.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      ahaṃ    代的  
      imaṃ    代的 これ  
      samaṇaṃ  śram a 沙門  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sakkomi  śak 可能である  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti!    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ところが、全力で行く私が、自然に行くこの沙門へ追いつけないとは」と。  
                       
                       
                       
    348-15.                
     Ṭhitova bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ṭhito  sthā 過分 a 立った、とどまった  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     彼は立ちどまり、世尊へこう言った。  
                       
                       
                       
    348-16.                
     ‘‘tiṭṭha, tiṭṭha, samaṇā’’ti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘‘tiṭṭha,  sthā 立つ、とどまる  
      tiṭṭha,  同上  
      語根 品詞 語基 意味  
      samaṇā’’  śram a 沙門  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「止まれ、止まれ、沙門よ」と。  
                       
                       
                       
    348-17.                
     ‘‘Ṭhito ahaṃ, aṅgulimāla, tvañca tiṭṭhā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ṭhito  sthā 過分 a 立った、とどまった  
      ahaṃ,    代的  
      aṅgulimāla,    a 人名、アングリマーラ  
      tvañ    代的 あなた  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      tiṭṭhā’’  sthā 立つ、とどまる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「アングリマーラよ、私は止まっています。あなたが立ち止まるがいい」。  
                       
                       
                       
    348-18.                
     Atha kho corassa aṅgulimālassa etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho corassa aṅgulimālassa etadahosi – (348-11.)  
    訳文                
     そこで盗賊アングリマーラに、この〔思い〕が起こった。  
                       
                       
                       
    348-19.                
     ‘‘ime kho samaṇā sakyaputtiyā saccavādino saccapaṭiññā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ime    代的 これら  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      samaṇā  śram a 沙門  
      sakya    a 依(属) 釈迦、釈子、釈迦族  
      puttiyā    a 子の  
      sacca    a 依(属) 真実、諦  
      vādino  vad in 論者、説者  
      sacca    a 依(属) 真実、諦  
      paṭiññā.  prati-jñā a 自称する、、公言する、認める  
    訳文                
     「かれら釈子たる沙門たちは、真実を語り、真実を公言する者たちだ。  
                       
                       
                       
    348-20.                
     Atha panāyaṃ samaṇo gacchaṃ yevāha –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      ayaṃ    代的 これ  
      samaṇo  śram a 沙門  
      gacchaṃ  gam 現分 ant 行く  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha –  ah いう  
    訳文                
     しかしこの沙門は行きながら言った。  
                       
                       
                       
    348-21.                
     ‘ṭhito ahaṃ, aṅgulimāla, tvañca tiṭṭhā’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ṭhito ahaṃ, aṅgulimāla, tvañca tiṭṭhā’ti. (348-17.)  
    訳文                
     『アングリマーラよ、私は止まっています。あなたが立ち止まるがいい』と。  
                       
                       
                       
    348-22.                
     Yaṃnūnāhaṃ imaṃ samaṇaṃ puccheyya’’nti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃnūna    不変 〜してはどうか  
      ahaṃ    代的  
      imaṃ    代的 これ  
      samaṇaṃ  śram a 沙門  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      puccheyya’’n  prach 能反 問う、質問する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     私はこの沙門に問うてみてはどうだろうか」と。  
                       
                       
                       
    349-1.                
     349. Atha kho coro aṅgulimālo bhagavantaṃ gāthāya ajjhabhāsi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      coro  cur a 盗賊  
      aṅgulimālo    a 人名、アングリマーラ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      gāthāya    ā  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ajjhabhāsi –  adhi-bhāṣ 話しかける、語る  
    訳文                
     そこで盗賊アングリマーラは、世尊へ偈をもって語りかけた。  
                       
                       
                       
    349-2.                
     ‘‘Gacchaṃ vadesi samaṇa ṭhitomhi,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Gacchaṃ  gam 現分 ant 行く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadesi  vad 使 言う  
      語根 品詞 語基 意味  
      samaṇa  śram a 沙門  
      ṭhito  sthā 過分 a 立った、とどまった  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      amhi,  as ある、なる  
    訳文                
     「♪沙門よ、あなたは行きながら『私は止まっている』と言い、  
                       
                       
                       
    349-3.                
     Mamañca brūsi ṭhitamaṭṭhitoti;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Mamañ    代的  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      brūsi  brū 言う  
      語根 品詞 語基 意味  
      ṭhitam  sthā 過分 a 立った、止まった  
      aṭṭhito  a-sthā 過分 a 止まっていない  
      ti;    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪また立ち止まった私を『止まっていない』と言う。  
                       
                       
                       
    349-4.                
     Pucchāmi taṃ samaṇa etamatthaṃ,  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Pucchāmi  prach 問う、質問する  
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 あなた  
      samaṇa  śram a 沙門  
      etam    代的 男中 これ  
      atthaṃ,    a 男中 義、意味  
    訳文                
     ♪沙門よ、私はあなたへこの義を問う。  
                       
                       
                       
    349-5.                
     Kathaṃ ṭhito tvaṃ ahamaṭṭhitomhī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kathaṃ    不変 いかに、なぜに  
      ṭhito  sthā 過分 a 立った、とどまった  
      tvaṃ    代的 あなた  
      aham    代的  
      aṭṭhito  a-sthā 過分 a 止まっていない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      amhī’’  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪なぜ、あなたが止まっており、私は止まっていないというのか」。  
                       
                       
                       
    349-6.                
     ‘‘Ṭhito ahaṃ aṅgulimāla sabbadā,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Ṭhito  sthā 過分 a 立った、とどまった  
      ahaṃ    代的  
      aṅgulimāla    a 人名、アングリマーラ  
      sabbadā,    不変 常に  
    訳文                
     「♪アングリマーラよ、私はつねに止まっている。  
                       
                       
                       
    349-7.                
     Sabbesu bhūtesu nidhāya daṇḍaṃ;  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sabbesu    名形 代的 すべて  
      bhūtesu  bhū 過分 a 男中 存在した、生物  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nidhāya  ni-dhā 置く  
      語根 品詞 語基 意味  
      daṇḍaṃ;    a 杖、棒、鞭  
    訳文                
     ♪あらゆる生物たちに対し、鞭を置いて。  
                       
                       
                       
    349-8.                
     Tuvañca pāṇesu asaññatosi,  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tuvañ    代的 あなた  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      pāṇesu  pra-an a 生物、生類、生命  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      asaññato  a-saṃ-yam 過分 a 無制御の、無抑制の  
      語根 品詞 語基 意味  
      asi,  as ある、なる  
    訳文                
     ♪しかしあなたは生類たちに対し、抑制なきものである。  
                       
                       
                       
    349-9.                
     Tasmā ṭhitohaṃ tuvamaṭṭhitosī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā    代的 それ、彼  
      ṭhito  sthā 過分 a 立った、とどまった  
      ahaṃ    代的  
      tuvam    代的 あなた  
      aṭṭhito  a-sthā 過分 a 止まっていない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      asī’’  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪それゆえ、私は止まっており、あなたは止まっていないといったのだ」。  
                       
                       
                       
    349-10.                
     ‘‘Cirassaṃ vata me mahito mahesī,  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Cirassaṃ    不変 久しく、ついに  
      vata    不変 じつに  
      me    代的  
      mahito  mah 過分 a 尊敬された、祀られた  
      mahā    ant 大きい  
      isī,    i 仙人、聖者  
    訳文                
     ♪ついに、私のため、尊敬された大仙にして、  
                       
                       
                       
    349-11.                
     Mahāvanaṃ pāpuṇi saccavādī [mahāvanaṃ samaṇoyaṃ paccupādi (sī.), mahāvanaṃ samaṇa paccupādi (syā. kaṃ.)];  
      語根 品詞 語基 意味  
      Mahā    ant 大きい  
      vanaṃ    a 林、森  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pāpuṇi  pra-āp 到達する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sacca    a 依(属) 真実、諦  
      vādī;  vad in 論者、説者  
    訳文                
     ♪真実を語る者が、大林へ到達した。  
                       
                       
                       
    349-12.                
     Sohaṃ carissāmi pahāya pāpaṃ [sohaṃ cirassāpi pahāssaṃ pāpaṃ (sī.), sohaṃ carissāmi pajahissaṃ pāpaṃ (syā. kaṃ.)],  
      語根 品詞 語基 意味  
      so    代的 それ、彼  
      ahaṃ    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      carissāmi  car 行ずる  
      pahāya  pra-hā 捨てる  
      語根 品詞 語基 意味  
      pāpaṃ,    名形 a 悪しき  
    訳文                
     ♪その私は、悪を捨てて行じよう。  
                       
                       
                       
    349-13.                
     Sutvāna gāthaṃ tava dhammayuttaṃ’’.  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Sutvāna  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      gāthaṃ