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     3. Cūḷamālukyasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Cūḷa    a 小さい  
      mālukya    a 依(属) 人名、マールキヤ  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文                
     『小マールキヤ経』  
                       
                       
                       
    122-1.                
     122. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    122-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā sāvatthiyaṃ viharati jetavane anāthapiṇḍikassa ārāme.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ    a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      sāvatthiyaṃ    ī 地名、サーヴァッティー、舎衛城  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      jetavane    a 地名、ジェータ林、祇樹、祇園  
      anāthapiṇḍikassa    a 人名、アナータピンディカ、給孤独  
      ārāme.    a  
    訳文                
     あるとき世尊は、サーヴァッティーの、ジェータ林はアナータピンディカ園に住しておられた。  
                       
                       
                       
    122-3.                
     Atha kho āyasmato mālukyaputtassa [māluṅkyaputtassa (sī. syā. kaṃ. pī.)] rahogatassa paṭisallīnassa evaṃ cetaso parivitakko udapādi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmato    ant 尊者、具寿  
      mālukyaputtassa    a 人名、マールキヤプッタ  
      raho  rah as 依(対) 独処、静処  
      gatassa  gam 過分 a 行った、関係した →独処した  
      paṭisallīnassa  prati-saṃ-lī 過分 a 独坐した  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      cetaso  cit as  
      parivitakko  pari-vi-tark 名形 a 審慮、尋求  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      udapādi –  ud-pac 生じる、発生する  
    訳文                
     ときに、独処し、独坐した尊者マールキヤプッタの心に、かくのごとき審慮が生じた。  
                       
                       
                       
    122-4.                
     ‘‘yānimāni diṭṭhigatāni bhagavatā abyākatāni ṭhapitāni paṭikkhittāni –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘yāni    代的 (関係代名詞)  
      imāni    代的 これら  
      diṭṭhi  dṛś i 見、見解  
      gatāni  gam 過分 a 行った、関係した →悪見、成見  
      bhagavatā    ant 世尊  
      abyākatāni  a-vi-ā-kṛ 名過分 a 男→中 解答されない、無記  
      ṭhapitāni  sthā 使 過分 a 置く、除く  
      paṭikkhittāni –  prati-kṣip 過分 a 拒絶された、反対の  
    訳文                
     「およそこれらの悪見は、世尊によって解答されず、排除されず、拒絶されていない。  
                       
                       
                       
    122-5.                
     ‘sassato loko’tipi, ‘asassato loko’tipi, ‘antavā loko’tipi, ‘anantavā loko’tipi, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’ntipi, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’ntipi, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’tipi, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’tipi, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’tipi, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’tipi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato    a 常の、恒常の、常住の  
      loko’    a 世界、世間  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘asassato    a 無常の、常恒なき  
      loko’    a 世界、世間  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘antavā    ant 有限な、有辺の  
      loko’    a 世界、世間  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘anantavā    ant 無限な  
      loko’    a 世界、世間  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘taṃ    代的 それ  
      jīvaṃ  jīv a 生命、命、霊魂  
      taṃ    代的 それ  
      sarīra’n    a 身、体、舎利  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘aññaṃ    代的 他、別  
      jīvaṃ  jīv a 生命、命、霊魂  
      aññaṃ    代的 他、別  
      sarīra’n    a 身、体、舎利  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tathāgato  tathā-(ā-)gam a 如来  
      paraṃ    不変 さらに、後に、越えて  
      maraṇā’  mṛ a 死 →死後に  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘na    不変 ない  
      hoti  同上  
      tathāgato  tathā-(ā-)gam a 如来  
      paraṃ    不変 さらに、後に、越えて  
      maraṇā’  mṛ a 死 →死後に  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘hoti  同上  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      hoti  同上  
      tathāgato  tathā-(ā-)gam a 如来  
      paraṃ    不変 さらに、後に、越えて  
      maraṇā’  mṛ a 死 →死後に  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      hoti  同上  
      na    不変 ない  
      na    不変 ない  
      hoti  同上  
      tathāgato  tathā-(ā-)gam a 如来  
      paraṃ    不変 さらに、後に、越えて  
      maraṇā’  mṛ a 死 →死後に  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi –    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
    訳文                
     〔すなわち〕『世界は常住であろうか』、『世界は無常であろうか』、『世界は有限であろうか』、『世界は無限であろうか』、『霊魂と身体は同一であろうか』、『霊魂と身体は別異であろうか』、『如来は死後に存在するのであろうか』、『如来は死後に存在しないのであろうか』、『如来は死後に存在し、かつ存在しないのであろうか』、また『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもないのであろうか』という〔これらは〕。  
    メモ                
     ・本経はいわゆる十難無記を出す経典の代表的存在といえよう。  
     ・同じ文でも文脈によって、質問として訳す場合と、解答として訳す場合とに訳し分ける。ここでは後者。  
     ・ここでも註は、Tathāgatoti satto. としているが、あえて「如来」と訳した。『南伝』、『パーリ』は「タターガタ」としている。  
     ・しかし、仏教教義からすれば、「有情」であれば死後は輪廻するから「存在する」し、「如来」であれば再有しないのだから「存在しない」ことになると思うのだが、浅はかな考えであろうか。  
                       
                       
                       
    122-6.                
     tāni me bhagavā na byākaroti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tāni    代的 それら  
      me    代的  
      bhagavā    ant 世尊  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākaroti.  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     世尊は私へ、これらについて解答されていない。  
                       
                       
                       
    122-7.                
     Yāni me bhagavā na byākaroti taṃ me na ruccati, taṃ me nakkhamati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yāni    代的 (関係代名詞)  
      me bhagavā na byākaroti (122-6.)  
      taṃ    代的 それ  
      me    代的  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ruccati,  ruc 喜ぶ、好む  
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 それ  
      me    代的  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      khamati.  kṣam 耐える、忍ぶ、許す  
    訳文                
     およそ世尊が私へ、これらについて解答されていない、そのことは私にとって好ましくないし、そのことは私にとって耐えがたいことだ。  
    メモ                
     ・水野辞書によればkhamatiは属格支配であるという。ruccatiも同様なのであろう。  
                       
                       
                       
    122-8.                
     Sohaṃ bhagavantaṃ upasaṅkamitvā etamatthaṃ pucchissāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      so    代的 それ、彼  
      ahaṃ    代的  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      etam    代的 男中 これ  
      atthaṃ    a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pucchissāmi.  prach 問う  
    訳文                
     そこで私は世尊へ近づき、この義を問うてみよう。  
                       
                       
                       
    122-9.                
     Sace me bhagavā byākarissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace    不変 もし  
      me    代的  
      bhagavā    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākarissati –  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     もし世尊が私に解答されたとしよう。  
                       
                       
                       
    122-10.                
     ‘sassato loko’ti vā ‘asassato loko’ti vā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti ‘asassato loko’ti vā…pe… (122-5.)  
          不変 あるいは  
    訳文                
     『世界は常住である』と、あるいは『世界は無常である』と……  
                       
                       
                       
    122-11.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti (122-5.)  
      vā –    不変 あるいは  
    訳文                
     ……あるいは『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』と。  
                       
                       
                       
    122-12.                
     evāhaṃ bhagavati brahmacariyaṃ carissāmi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      ahaṃ    代的  
      bhagavati    ant 世尊  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      carissāmi;  car 行ずる  
    訳文                
     そのようであれば、私は世尊のもとで梵行を行じよう。  
                       
                       
                       
    122-13.                
     no ce me bhagavā byākarissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      no    不変 ない、否  
      ce    不変 もし、たとえ  
      me    代的  
      bhagavā    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākarissati –  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     もし世尊が私に解答されなかったとしよう。  
                       
                       
                       
    122-14.                
     ‘sassato loko’ti vā ‘asassato loko’ti vā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā ‘asassato loko’ti vā…pe… (122-10.)  
    訳文                
     『世界は常住である』と、あるいは『世界は無常である』と……  
                       
                       
                       
    122-15.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā – (122-11.)  
    訳文                
     ……あるいは『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』と。  
                       
                       
                       
    122-16.                
     evāhaṃ sikkhaṃ paccakkhāya hīnāyāvattissāmī’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      ahaṃ    代的  
      sikkhaṃ  śak 意 ā 学、訓練  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccakkhāya  prati-ā-khyā 反対に語る、排拒する、捨てる  
      語根 品詞 語基 意味  
      hīnāya  過分 a 捨てられた、劣った、卑俗の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āvattissāmī’’  ā-vṛt 転ずる、来る、なる →還俗する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     そのようであれば、私は学を捨て、還俗しよう」と。  
                       
                       
                       
    123-1.                
     123. Atha kho āyasmā mālukyaputto sāyanhasamayaṃ paṭisallānā vuṭṭhito yena bhagavā tenupasaṅkami;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      mālukyaputto    a 人名、マールキヤプッタ  
      sāyanha    a 依(属) 夕方  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      paṭisallānā  prati-saṃ-lī a 独坐  
      vuṭṭhito  (vi-)ud-sthā 過分 a 出定した  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami;  upa-saṃ-kram 近づいた  
    訳文                
     そこで尊者マールキヤプッタは、夕暮れ時、独坐より出定すると、世尊のもとへ近づいた。  
                       
                       
                       
    123-2.                
     upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     近づいて、世尊へ礼拝し、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    123-3.                
     Ekamantaṃ nisinno kho āyasmā mālukyaputto bhagavantaṃ etadavoca –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      mālukyaputto    a 人名、マールキヤプッタ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      語根 品詞 語基 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐って、尊者マールキヤプッタは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    124-1.                
     124. ‘‘Idha mayhaṃ, bhante, rahogatassa paṭisallīnassa evaṃ cetaso parivitakko udapādi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      mayhaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      rahogatassa paṭisallīnassa evaṃ cetaso parivitakko udapādi – (122-3.)  
    訳文                
     「尊者よ、独処し、独坐したここなる私の心に、かくのごとき審慮が生じました。  
                       
                       
                       
    124-2.                
     yānimāni diṭṭhigatāni bhagavatā abyākatāni ṭhapitāni paṭikkhittāni –   
      語根 品詞 語基 意味  
      yānimāni diṭṭhigatāni bhagavatā abyākatāni ṭhapitāni paṭikkhittāni – (122-4.)  
    訳文                
     「およそこれらの悪見は、世尊によって解答されず、排除されず、拒絶されていない。  
                       
                       
                       
    124-3.                
     ‘sassato loko’tipi, ‘asassato loko’tipi…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’tipi, ‘asassato loko’tipi…pe… (122-5.)  
    訳文                
     〔すなわち〕『世界は常住であろうか』、『世界は無常であろうか』……  
                       
                       
                       
    124-4.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’tipi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’tipi – (122-5.)  
    訳文                
     ……また『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもないのであろうか』という〔これらは〕。  
                       
                       
                       
    124-5.                
     tāni me bhagavā na byākaroti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      tāni me bhagavā na byākaroti. (122-6.)  
    訳文                
     世尊は私へ、これらについて解答されていない。  
                       
                       
                       
    124-6.                
     Yāni me bhagavā na byākaroti taṃ me na ruccati, taṃ me nakkhamati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yāni me bhagavā na byākaroti taṃ me na ruccati, taṃ me nakkhamati. (122-7.)  
    訳文                
     およそ世尊が私へ、これらについて解答されていない、そのことは私にとって好ましくないし、そのことは私にとって耐えがたいことだ。  
                       
                       
                       
    124-7.                
     Sohaṃ bhagavantaṃ upasaṅkamitvā etamatthaṃ pucchissāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sohaṃ bhagavantaṃ upasaṅkamitvā etamatthaṃ pucchissāmi. (122-8.)  
    訳文                
     そこで私は世尊へ近づき、この義を問うてみよう。  
                       
                       
                       
    124-8.                
     Sace me bhagavā byākarissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace me bhagavā byākarissati – (122-9.)  
    訳文                
     もし世尊が私に解答されたとしよう。  
                       
                       
                       
    124-9.                
     ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā…pe… (122-10.)  
    訳文                
     『世界は常住である』と、あるいは『世界は無常である』と……  
                       
                       
                       
    124-10.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā – (122-11.)  
    訳文                
     ……あるいは『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』と。  
                       
                       
                       
    124-11.                
     evāhaṃ bhagavati, brahmacariyaṃ carissāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evāhaṃ bhagavati, brahmacariyaṃ carissāmi. (122-12.)  
    訳文                
     そのようであれば、私は世尊のもとで梵行を行じよう。  
                       
                       
                       
    124-12.                
     No ce me bhagavā byākarissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      No ce me bhagavā byākarissati – (122-13.)  
    訳文                
     もし世尊が私に解答されなかったとしよう。  
                       
                       
                       
    124-13.                
     ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā…pe… (122-10.)  
    訳文                
     『世界は常住である』と、あるいは『世界は無常である』と……  
                       
                       
                       
    124-14.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā – (122-11.)  
    訳文                
     ……あるいは『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』と。  
                       
                       
                       
    124-15.                
     evāhaṃ sikkhaṃ paccakkhāya hīnāyāvattissāmīti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evāhaṃ sikkhaṃ paccakkhāya hīnāyāvattissāmīti. (122-16.)  
    訳文                
     そのようであれば、私は学を捨て、還俗しよう」と。  
                       
                       
                       
    124-16.                
     Sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace    不変 もし  
      bhagavā    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāti –  jñā 知る  
    訳文                
     もしも世尊が、  
    メモ                
     ・訳を一部次文へ。以下同様  
                       
                       
                       
    124-17.                
     ‘sassato loko’ti, ‘sassato loko’ti me bhagavā byākarotu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti, ‘sassato loko’ti (122-5.)  
      me    代的  
      bhagavā    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākarotu;  vi-ā-kṛ 解答する  
    訳文                
     『世界は常住である』とご存じならば、世尊は私へ『世界は常住である』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-18.                
     sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-19.                
     ‘asassato loko’ti, ‘asassato loko’ti me bhagavā byākarotu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘asassato loko’ti, ‘asassato loko’ti me bhagavā byākarotu. (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『世界は無常である』とご存じならば、世尊は私へ『世界は無常である』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-20.                
     No ce bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      No    不変 ない、否  
      ce    不変 もし、たとえ  
      bhagavā    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāti –  jñā 知る  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-21.                
     ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā, (122-10.)  
      ajānato  a-jñā 現分 ant 知らない  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      apassato  a-paś 現分 ant 見ない  
      etad    代的 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      ujukaṃ    a 正しい、正直の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yadidaṃ –    不変 すなわち  
    訳文                
     『世界は常住である』と、あるいは『世界は無常である』とご存じでないならば、知りも見もしない者には、これが率直な〔言葉〕というものです。  
                       
                       
                       
    124-22.                
     ‘na jānāmi, na passāmī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jānāmi,  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passāmī’  pas 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『私は知らない。私は見ていない』というのが。  
                       
                       
                       
    124-23.                
     Sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-24.                
     ‘antavā loko’ti, ‘anantavā loko’ti me bhagavā byākarotu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘antavā loko’ti, ‘anantavā loko’ti me bhagavā byākarotu; (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『世界は有限である』とご存じならば、世尊は私へ『世界は有限である』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-25.                
     sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-26.                
     ‘anantavā loko’ti, ‘anantavā loko’ti me bhagavā byākarotu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘anantavā loko’ti, ‘anantavā loko’ti me bhagavā byākarotu. (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『世界は無限である』とご存じならば、世尊は私へ『世界は無限である』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-27.                
     No ce bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      No ce bhagavā jānāti – (124-20.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-28.                
     ‘antavā loko’ti vā, ‘anantavā loko’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘antavā loko’ti vā, ‘anantavā loko’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ – (122-5, 124-21.)  
    訳文                
     『世界は有限である』と、あるいは『世界は無限である』とご存じでないならば、知りも見もしない者には、これが率直な〔言葉〕というものです。  
                       
                       
                       
    124-29.                
     ‘na jānāmi, na passāmī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na jānāmi, na passāmī’ti. (124-22.)  
    訳文                
     『私は知らない。私は見ていない』というのが。  
                       
                       
                       
    124-30.                
     Sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-31.                
     ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti me bhagavā byākarotu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti me bhagavā byākarotu; (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『霊魂と身体は同一である』とご存じならば、世尊は私へ『霊魂と身体は同一である』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-32.                
     sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-33.                
     ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti me bhagavā byākarotu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti me bhagavā byākarotu. (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『霊魂と身体は別異である』とご存じならば、世尊は私へ『霊魂と身体は別異である』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-34.                
     No ce bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      No ce bhagavā jānāti – (124-20.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-35.                
     ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti vā, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti vā, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ – (122-5, 124-21.)  
    訳文                
     『霊魂と身体は同一である』と、あるいは『霊魂と身体は別異である』とご存じでないならば、知りも見もしない者には、これが率直な〔言葉〕というものです。  
                       
                       
                       
    124-36.                
     ‘na jānāmi, na passāmī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na jānāmi, na passāmī’ti. (124-22.)  
    訳文                
     『私は知らない。私は見ていない』というのが。  
                       
                       
                       
    124-37.                
     Sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-38.                
     ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu; (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『如来は死後に存在する』とご存じならば、世尊は私へ『如来は死後に存在する』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-39.                
     sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-40.                
     ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu. (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『如来は死後に存在しない』とご存じならば、世尊は私へ『如来は死後に存在しない』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-41.                
     No ce bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      No ce bhagavā jānāti – (124-20.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-42.                
     ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ – (122-5, 124-21.)  
    訳文                
     『如来は死後に存在する』と、あるいは『如来は死後に存在しない』とご存じでないならば、知りも見もしない者には、これが率直な〔言葉〕というものです。  
                       
                       
                       
    124-43.                
     ‘na jānāmi na passāmī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na jānāmi na passāmī’ti. (124-22.)  
    訳文                
     『私は知らない。私は見ていない』というのが。  
                       
                       
                       
    124-44.                
     Sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-45.                
     ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu; (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『如来は死後に存在し、かつ存在しない』とご存じならば、世尊は私へ『如来は死後に存在し、かつ存在しない』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-46.                
     sace bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      sace bhagavā jānāti – (124-16.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-47.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti me bhagavā byākarotu. (122-5, 124-17.)  
    訳文                
     『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』とご存じならば、世尊は私へ『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』とご解答下さい。  
                       
                       
                       
    124-48.                
     No ce bhagavā jānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      No ce bhagavā jānāti – (124-20.)  
    訳文                
     もしも世尊が、  
                       
                       
                       
    124-49.                
     ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ajānato kho pana apassato etadeva ujukaṃ hoti yadidaṃ – (122-5, 124-21.)  
    訳文                
     『如来は死後に存在し、かつ存在しない』と、あるいは『如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもない』とご存じでないならば、知りも見もしない者には、これが率直な〔言葉〕というものです。  
                       
                       
                       
    124-50.                
     ‘na jānāmi, na passāmī’’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘na jānāmi, na passāmī’’’ti. (124-22.)  
    訳文                
     『私は知らない。私は見ていない』というのが」。  
                       
                       
                       
    125-1.                
     125. ‘‘Kiṃ nu [kiṃ nu kho (syā. kaṃ. ka.)] tāhaṃ, mālukyaputta, evaṃ avacaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Kiṃ    代的 副対 何、なぜ、いかに  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      taṃ    代的 あなた  
      ahaṃ,    代的  
      mālukyaputta,    a 人名、マールキヤプッタ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avacaṃ –  vac いう  
    訳文                
     〔世尊いわく〕「マールキヤプッタよ、いったい私は、あなたへこのようにいったでしょうか。  
    メモ                
     ・『パーティカ経』【スナッカッタのこと】に類似の問答。  
                       
                       
                       
    125-2.                
     ‘ehi tvaṃ, mālukyaputta, mayi brahmacariyaṃ cara, ahaṃ te byākarissāmi –   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ‘ehi    いざ、行け、来い  
      語根 品詞 語基 意味  
      tvaṃ,    代的 あなた  
      mālukyaputta,    a 人名、マールキヤプッタ  
      mayi    代的  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      cara,  car 行く、行ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      ahaṃ    代的  
      te    代的 あなた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākarissāmi –  vi-ā-kṛ 解答する、授記する  
    訳文                
     『いざマールキヤプッタよ、あなたは私のもとで梵行を行じなさい。私はあなたへ解答しましょう。  
                       
                       
                       
    125-3.                
     ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā, ‘antavā loko’ti vā, ‘anantavā loko’ti vā, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti vā, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti vā, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā, ‘antavā loko’ti vā, ‘anantavā loko’ti vā, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti vā, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti vā, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā’’ti? (122-5.)  
          不変 あるいは  
    訳文                
     世界は常住であると。あるいは世界は無常であると。あるいは世界は有限であると。あるいは世界は無限であると。あるいは霊魂と身体は同一であると。あるいは霊魂と身体は別異であると。あるいは如来は死後に存在すると。あるいは如来は死後に存在しないと。あるいは如来は死後に存在し、かつ存在しないと。あるいは如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもないと』」。  
                       
                       
                       
    125-4.                
     ‘‘No hetaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No    不変 ない、否  
      hi    不変 じつに、なぜなら  
      etaṃ,    代的 これ  
      bhante’’.  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者よ、それは否です」。  
                       
                       
                       
    125-5.                
     ‘‘Tvaṃ vā pana maṃ evaṃ avaca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tvaṃ    代的 あなた  
          不変 あるいは  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      maṃ    代的  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avaca –  vac いう  
    訳文                
     「あるいはまた、あなたは私へこのようにいったでしょうか。  
                       
                       
                       
    125-6.                
     ahaṃ, bhante, bhagavati brahmacariyaṃ carissāmi, bhagavā me byākarissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      bhagavati    ant 世尊  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      carissāmi,  car 行ずる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavā    ant 世尊  
      me    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākarissati –  vi-ā-kṛ 解答する、授記する  
    訳文                
     『尊者よ、私は世尊のもとで梵行を行じます。世尊は私へ解答して下さいますように。  
                       
                       
                       
    125-7.                
     ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā, ‘antavā loko’ti vā, ‘anantavā loko’ti vā, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti vā, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti vā, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā, ‘antavā loko’ti vā, ‘anantavā loko’ti vā, ‘taṃ jīvaṃ taṃ sarīra’nti vā, ‘aññaṃ jīvaṃ aññaṃ sarīra’nti vā, ‘hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘hoti ca na ca hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā, ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā’’ti? (125-3.)  
    訳文                
     世界は常住であると。あるいは世界は無常であると。あるいは世界は有限であると。あるいは世界は無限であると。あるいは霊魂と身体は同一であると。あるいは霊魂と身体は別異であると。あるいは如来は死後に存在すると。あるいは如来は死後に存在しないと。あるいは如来は死後に存在し、かつ存在しないと。あるいは如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもないと』」。  
                       
                       
                       
    125-8.                
     ‘‘No hetaṃ, bhante’’.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘No hetaṃ, bhante’’. (125-4.)  
    訳文                
     「尊者よ、それは否です」。  
                       
                       
                       
    125-9.                
     ‘‘Iti kira, mālukyaputta, nevāhaṃ taṃ vadāmi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kira,    不変 伝え言う、〜という話だ  
      mālukyaputta,    a 人名、マールキヤプッタ  
      na    不変 ない  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      ahaṃ    代的  
      taṃ    代的 あなた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadāmi –  vad いう  
    訳文                
     「マールンキヤプッタよ。私はあなたへこのようにいっていないというのですね。  
                       
                       
                       
    125-10.                
     ehi tvaṃ, mālukyaputta, mayi brahmacariyaṃ cara, ahaṃ te byākarissāmi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ehi tvaṃ, mālukyaputta, mayi brahmacariyaṃ cara, ahaṃ te byākarissāmi – (125-2.)  
    訳文                
     『いざマールキヤプッタよ、あなたは私のもとで梵行を行じなさい。私はあなたへ解答しましょう。  
                       
                       
                       
    125-11.                
     ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā, ‘asassato loko’ti vā…pe… (122-10.)  
    訳文                
     世界は常住であると。あるいは世界は無常である……  
                       
                       
                       
    125-12.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇāti vā’ti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇāti vā’ti; (125-7.)  
    訳文                
     ……あるいは如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもないと』とは。  
                       
                       
                       
    125-13.                
     napi kira maṃ tvaṃ vadesi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kira    不変 伝え言う、〜という話だ  
      maṃ    代的  
      tvaṃ    代的 あなた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadesi –  vad いう  
    訳文                
     またあなたは私へいっていないのですね。  
    メモ                
     ・vadesiは受動ではなく、こういう形であるらしい。  
                       
                       
                       
    125-14.                
     ahaṃ, bhante, bhagavati brahmacariyaṃ carissāmi, bhagavā me byākarissati –   
      語根 品詞 語基 意味  
      ahaṃ, bhante, bhagavati brahmacariyaṃ carissāmi, bhagavā me byākarissati – (125-6.)  
    訳文                
     『尊者よ、私は世尊のもとで梵行を行じます。世尊は私へ解答して下さいますように。  
                       
                       
                       
    125-15.                
     ‘sassato loko’ti vā ‘asassato loko’ti vā…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘sassato loko’ti vā ‘asassato loko’ti vā…pe… (122-10.)  
    訳文                
     世界は常住であると。あるいは世界は無常である……  
                       
                       
                       
    125-16.                
     ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘neva hoti na na hoti tathāgato paraṃ maraṇā’ti vā’’ti. (125-7.)  
    訳文                
     ……あるいは如来は死後に存在するのでもなく、かつ存在しないのでもないと』とは。  
                       
                       
                       
    125-17.                
     Evaṃ sante, moghapurisa, ko santo kaṃ paccācikkhasi?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      sante,  as 現分 ant ある、なる  
      mogha    a 空虚の、無用の、愚鈍の  
      purisa,    a 人、男  
      ko    代的 何、誰  
      santo  as 現分 ant ある、なる  
      kaṃ    代的 男女 何、誰  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccācikkhasi?  prati-ā-khyā 反対に語る、放棄する、捨てる  
    訳文                
     愚者よ、そのようであるならば、あなたは何者として何者を見限るというのですか。  
                       
                       
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