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     7. Kukkuravatikasuttaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Kukkura    a 依(属)  
      vatika    a 依(属) 禁戒の  
      suttaṃ  sīv a 経、糸  
    訳文  
     『犬行者経』  
    メモ                
     ・kukkura-vataで「犬戒」とするのが通例であるが、本経にはkukkura-sīlaなる語も出るため、訳し分けて、『南伝』、『パーリ』同様「犬行」としておく。  
                       
                       
                       
    78-1.                
     78. Evaṃ me sutaṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ   不変 このように  
      me   代的  
      sutaṃ –  śru 名過分 a 聞かれた、所聞  
    訳文                
     このように私は聞いた。  
                       
                       
                       
    78-2.                
     ekaṃ samayaṃ bhagavā koliyesu viharati haliddavasanaṃ nāma koliyānaṃ nigamo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekaṃ    代的 一、とある  
      samayaṃ  saṃ-i a 副対  
      bhagavā    ant 世尊  
      koliyesu    a 男中 地名、コーリヤ国  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viharati  vi-hṛ 住する  
      語根 品詞 語基 意味  
      haliddavasanaṃ    a 地名、ハリッダヴァサナ  
      nāma    an 副対 と、という名の、じつに  
      koliyānaṃ    a 男中 地名、コーリヤ国  
      nigamo.    a  
    訳文                
     ある時世尊はコーリヤ国に住しておられた。コーリヤ国にはハリッダヴァサナという町があった。  
                       
                       
                       
    78-3.                
     Atha kho puṇṇo ca koliyaputto govatiko acelo ca seniyo kukkuravatiko yena bhagavā tenupasaṅkamiṃsu;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      puṇṇo    a 人名、プンナ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      putto    a 息子  
      go    o 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      acelo    a 衣のない、裸形の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      seniyo    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamiṃsu;  upa-saṃ-kram 能反 近づいた  
    訳文                
     ときに、コーリヤ国の子弟たる牛行者プンナと、裸形の犬行者セーニヤが、世尊のもとに近づいた。  
                       
                       
                       
    78-4.                
     upasaṅkamitvā puṇṇo koliyaputto govatiko bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdi.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      puṇṇo    a 人名、プンナ  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      putto    a 息子  
      go    o 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     ちかづいて、コーリヤ国の子弟たる牛行者プンナは、世尊へ礼拝し、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    78-5.                
     Acelo pana seniyo kukkuravatiko bhagavatā saddhiṃ sammodi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Acelo    a 衣のない、裸形の  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      seniyo    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      bhagavatā    ant 世尊  
      saddhiṃ    不変 共に、一緒に(具格支配)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      sammodi.  saṃ-mud 相喜ぶ、挨拶する  
    訳文                
     また、裸形の犬行者セーニヤも世尊と挨拶した。  
                       
                       
                       
    78-6.                
     Sammodanīyaṃ kathaṃ sāraṇīyaṃ vītisāretvā kukkurova palikujjitvā [palikuṇṭhitvā (syā. kaṃ.), paliguṇṭhitvā (ka.)] ekamantaṃ nisīdi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sammodanīyaṃ  saṃ-mud 未分 a よろこばしい  
      kathaṃ    ā 話、説、論  
      sāraṇīyaṃ  smṛ 未分 a 憶念すべき、記憶すべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vītisāretvā  vi-ati-sṛ 使 交わす、交換する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kukkuro    a  
      iva    不変 如く  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      palikujjitvā  pari-kubj かがむ  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi.  ni-sad 坐る  
    訳文                
     喜ばしく、記憶すべき会話をかわしてから、犬の如くかがんで、一方へ坐った。  
                       
                       
                       
    78-7.                
     Ekamantaṃ nisinno kho puṇṇo koliyaputto govatiko bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      puṇṇo    a 人名、プンナ  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      putto    a 息子  
      go    o 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     一方へ坐ったコーリヤ国の子弟たる牛行者プンナは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    78-8.                
     ‘‘ayaṃ, bhante, acelo seniyo kukkuravatiko dukkarakārako chamānikkhittaṃ bhojanaṃ bhuñjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ayaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      acelo    a 衣のない、裸形の  
      seniyo    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      dukkara  dur-kṛ a 依(属) 成し難い、困難な  
      kārako  kṛ a 作者 →苦行者  
      chamā    ā 依(処) 大地  
      nikkhittaṃ  ni-kṣip 過分 a 布置した、放置した  
      bhojanaṃ  bhuj a 食物  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhuñjati.  bhuj 食べる  
    訳文                
     「尊者よ、この裸形の犬行者セーニヤは、苦行者として、地におかれた食を食べています。  
                       
                       
                       
    78-9.                
     Tassa taṃ kukkuravataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 それ、彼  
      taṃ    代的 男中 それ  
      kukkura    a 依(属)  
      vataṃ    a 男中 禁戒、誓戒  
      dīgha    a 長い  
      rattaṃ    ā 副対 夜 →長夜に、長時に  
      samattaṃ  saṃ-āp 過分 代的 男中 完成した、完全な  
      samādinnaṃ.  saṃ-ā-dā 過分 代的 男中 受持された  
    訳文                
     彼のその犬行は、長らく完全に受持されてきました。  
                       
                       
                       
    78-10.                
     Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 それ、彼  
          代的 何、誰  
      gati,  gam i 趣、行方、死去  
      ko    代的 何、誰  
      abhisamparāyo’’    a 未来の運命  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     彼には、いかなる帰趣、いかなる未来があるでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    78-11.                
     ‘‘Alaṃ, puṇṇa, tiṭṭhatetaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Alaṃ,    不変 適当な、当然の、沢山だ  
      puṇṇa,    a 人名、プンナ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      tiṭṭhatu  sthā 立つ、とどまる  
      語根 品詞 語基 意味  
      etaṃ;    代的 これ  
    訳文                
     「プンナよ、それまでに。その〔話題〕は止めましょう。  
                       
                       
                       
    78-12.                
     mā maṃ etaṃ pucchī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
          不変 なかれ  
      maṃ    代的  
      etaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pucchī’’  prach 質問する。  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     私にそのことを聞かないで下さい」。  
                       
                       
                       
    78-13.                
     Dutiyampi kho puṇṇo koliyaputto govatiko…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dutiyam    名形 a 副対 ふたたび  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      puṇṇo koliyaputto govatiko…pe… (78-7.)  
    訳文                
     ふたたび、コーリヤ国の子弟たる牛行者プンナは……  
                       
                       
                       
    78-14.                
     tatiyampi kho puṇṇo koliyaputto govatiko bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      tatiyam    a 副対 みたび  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho puṇṇo koliyaputto govatiko bhagavantaṃ etadavoca – (78-7.)  
    訳文                
     みたび、コーリヤ国の子弟たる牛行者プンナは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    78-15.                
     ‘‘ayaṃ, bhante, acelo seniyo kukkuravatiko dukkarakārako chamānikkhittaṃ bhojanaṃ bhuñjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ayaṃ, bhante, acelo seniyo kukkuravatiko dukkarakārako chamānikkhittaṃ bhojanaṃ bhuñjati. (78-8.)  
    訳文                
     「尊者よ、この裸形の犬行者セーニヤは、苦行者として、地におかれた食を食べています。  
                       
                       
                       
    78-16.                
     Tassa taṃ kukkuravataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa taṃ kukkuravataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ. (78-9.)  
    訳文                
     彼のその犬行は、長らく完全に受持されてきました。  
                       
                       
                       
    78-17.                
     Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti? (78-10.)  
    訳文                
     彼には、いかなる帰趣、いかなる未来があるでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    79-1.                
     79. ‘‘Addhā kho te ahaṃ, puṇṇa, na labhāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Addhā    不変 たしかに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te    代的 あなた  
      ahaṃ,    代的  
      puṇṇa,    a 人名、プンナ  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      labhāmi.  labh 得る  
    訳文                
     「プンナよ、私は、けっしてあなたの〔話題を〕受け入れませんでした。  
                       
                       
                       
    79-2.                
     Alaṃ, puṇṇa, tiṭṭhatetaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Alaṃ, puṇṇa, tiṭṭhatetaṃ; (78-11.)  
    訳文                
     『プンナよ、それまでに。その〔話題〕は止めましょう。  
                       
                       
                       
    79-3.                
     mā maṃ etaṃ pucchīti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      mā maṃ etaṃ pucchīti; (78-12.)  
    訳文                
     私にそのことを聞かないで下さい』といって。  
                       
                       
                       
    79-4.                
     api ca tyāhaṃ byākarissāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      api    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      te    代的 あなた  
      ahaṃ    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      byākarissāmi.  vi-ā-kṛ 解答する、授記する  
    訳文                
     けれども、〔三度も請われたので〕私はあなたに解答しましょう。  
                       
                       
                       
    79-5.                
     Idha, puṇṇa, ekacco kukkuravataṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkurasīlaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkuracittaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkurākappaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      puṇṇa,    a 人名、プンナ  
      ekacco    代的 とある、一類の  
      kukkura    a 依(属)  
      vataṃ    a 男中 禁戒、誓戒  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāveti  bhū 使 修習する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paripuṇṇaṃ  pari-pṝ 過分 a 男中 円満した、完全な  
      abbokiṇṇaṃ,  abhi-ava-chid? 過分 a 男中 充満した、破壊されない  
      kukkurasīlaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, (同上)  
      sīlaṃ    a  
      kukkuracittaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, (同上)  
      cittaṃ  cit a  
      kukkurākappaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ. (同上)  
      ākappaṃ    a 行儀、威儀  
    訳文                
     プンナよ、ここに一部の者は完全無欠な犬行を修習し、完全無欠な犬戒を修習し、完全無欠な犬心を修習し、完全無欠な犬威儀を修習します。  
                       
                       
                       
    79-6.                
     So kukkuravataṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkurasīlaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkuracittaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkurākappaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ kāyassa bhedā paraṃ maraṇā kukkurānaṃ sahabyataṃ upapajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      kukkuravataṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkurasīlaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkuracittaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, kukkurākappaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ (79-5.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāvetvā  bhū 使 修習する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kāyassa    a 体、身体  
      bhedā  bhid a 破壊、不和合、離間、種類、区分  
      paraṃ    代的 副対 更に、他に、超えて  
      maraṇā  mṛ a 死 →死後に  
      kukkurānaṃ    a  
      sahabyataṃ    ā 共住、友誼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upapajjati.  upa-pad 再生する、往生する  
    訳文                
     その者は完全無欠な犬行を修習し、完全無欠な犬戒を修習し、完全無欠な犬心を修習し、完全無欠な犬威儀を修習すると、身体が壊れてのち、死後に、犬たちの眷属へ生まれ変わるのです。  
                       
                       
                       
    79-7.                
     Sace kho panassa evaṃdiṭṭhi hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace    不変 もし  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      assa    代的 これ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      diṭṭhi  dṛś i 見、見解  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti –  bhū ある、なる、存在する  
    訳文                
     さらに、もしその者にこのような見があるとしましょう。  
                       
                       
                       
    79-8.                
     ‘imināhaṃ sīlena vā vatena vā tapena vā brahmacariyena vā devo vā bhavissāmi devaññataro vā’ti, sāssa [sāyaṃ (ka.)] hoti micchādiṭṭhi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘iminā    代的 これ  
      ahaṃ    代的  
      sīlena    a  
          不変 あるいは  
      vatena    a 男中 禁戒、誓戒  
          不変 あるいは  
      tapena  tap a 男中 苦行  
          不変 あるいは  
      brahmacariyena  bṛh, car a 梵行  
          不変 あるいは  
      devo    a  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissāmi  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      deva    a 依(属)  
      aññataro    代的 随一、とある  
      vā’    不変 あるいは  
      ti,    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
          代的 それ、彼女  
      assa    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、なる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      diṭṭhi.  dṛś i 見、見解  
    訳文                
     『この戒、行、苦行、あるいは梵行によって、私は神、あるいは何らかの〔小〕神となるであろう』という、この邪見が彼にあるならば、  
                       
                       
                       
    79-9.                
     Micchādiṭṭhissa [micchādiṭṭhikassa (sī.)] kho ahaṃ, puṇṇa, dvinnaṃ gatīnaṃ aññataraṃ gatiṃ vadāmi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      diṭṭhissa  dṛś i 女→男  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ahaṃ,    代的  
      puṇṇa,    a 人名、プンナ  
      dvinnaṃ     
      gatīnaṃ  gam i 趣、行方、死去  
      aññataraṃ    代的 二者の一、ある、随一  
      gatiṃ  gam i 趣、行方、死去  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadāmi –  vad いう  
    訳文                
     プンナよ、邪見のものは、二つの帰趣のうちいずれかへ趣く、と私は説きます。  
    メモ                
     ・『ローヒッチャ経』にパラレル。  
                       
                       
                       
    79-10.                
     nirayaṃ vā tiracchānayoniṃ vā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nirayaṃ    a 地獄  
          不変 あるいは  
      tiracchāna    a 依(属) 畜生、傍行  
      yoniṃ    i 胎、子宮、起源 →畜生界、畜生族  
      vā.    不変 あるいは  
    訳文                
     〔すなわち〕地獄あるいは畜生へ。  
                       
                       
                       
    79-11.                
     Iti kho, puṇṇa, sampajjamānaṃ kukkuravataṃ kukkurānaṃ sahabyataṃ upaneti, vipajjamānaṃ niraya’’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      puṇṇa,    a 人名、プンナ  
      sampajjamānaṃ  saṃ-pad 現分 a 起こる、なる、成功する  
      kukkura    a 依(属)  
      vataṃ    a 男中 禁戒、誓戒  
      kukkurānaṃ    a  
      sahabyataṃ    ā 共住、友誼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upaneti,  upa-nī 導く、与える  
      語根 品詞 語基 意味  
      vipajjamānaṃ  vi-pad 現分 a 失敗する、悪く行く  
      niraya’’n    a 地獄  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     プンナよ、このように、犬行は成功したとしても犬たちの眷属へ、失敗すれば地獄へと導くのです」。  
                       
                       
                       
    79-12.                
     Evaṃ vutte, acelo seniyo kukkuravatiko parodi, assūni pavattesi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      vutte,  vac 受 過分 a いわれた  
      acelo    a 衣のない、裸形の  
      seniyo    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parodi,  pra-rud 泣き出す  
      語根 品詞 語基 意味  
      assūni    u  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pavattesi.  pra-vṛt 使 転起させる、起こす  
    訳文                
     このようにいわれて、裸形の犬行者セーニヤは泣き出し、涙を流した。  
                       
                       
                       
    79-13.                
     Atha kho bhagavā puṇṇaṃ koliyaputtaṃ govatikaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      puṇṇaṃ    a 人名、プンナ  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      puttaṃ    a 息子  
      go    o 依(属)  
      vatikaṃ    a 禁戒の  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     そこで世尊はコーリヤ国の子弟たる牛行者プンナへ、こういわれた。  
                       
                       
                       
    79-14.                
     ‘‘etaṃ kho te ahaṃ, puṇṇa, nālatthaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘etaṃ    代的 これ  
      kho te ahaṃ, puṇṇa, na (79-1.)  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      alatthaṃ.  labh 得る  
    訳文                
     「プンナよ、〔だから〕私はあなたのこの〔話題を〕受け入れなかったのです。  
                       
                       
                       
    79-15.                
     Alaṃ, puṇṇa, tiṭṭhatetaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Alaṃ, puṇṇa, tiṭṭhatetaṃ; (78-11.)  
    訳文                
     『プンナよ、それまでに。その〔話題〕は止めましょう。  
                       
                       
                       
    79-16.                
     mā maṃ etaṃ pucchī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      mā maṃ etaṃ pucchī’’ti. (78-12.)  
    訳文                
     私にそのことを聞かないで下さい』といって」。  
                       
                       
                       
    79-17.                
     ‘‘Nāhaṃ, bhante, etaṃ rodāmi yaṃ maṃ bhagavā evamāha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na    不変 ない  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      etaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      rodāmi  rud 泣く、嘆く  
      語根 品詞 語基 意味  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      maṃ    代的  
      bhagavā    ant 世尊  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āha;  ah いう  
    訳文                
     〔犬行者セーニヤはいった。〕「世尊よ、私は、世尊が私へそのように仰った、そのことを嘆いているのではありません。  
                       
                       
                       
    79-18.                
     api ca me idaṃ, bhante, kukkuravataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      api    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      idaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      kukkuravataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ. (78-12.)  
    訳文                
     私のその犬行が、長らく完全に受持されてきた〔そのことを嘆いているのです〕。  
    メモ                
     ・辛い事実を告知されたこと自体を悲しんでいるのではない(むしろそのこと自体は感謝している)。ただ自分の行く末を思って悲しんでいるのだ、ということであろうか。  
                       
                       
                       
    79-19.                
     Ayaṃ, bhante, puṇṇo koliyaputto govatiko.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ,    代的 これ  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      puṇṇo    a 人名、プンナ  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      putto    a 息子  
      go    o 依(属)  
      vatiko.    a 禁戒の  
    訳文                
     尊者よ、このコーリヤ国の子弟たるプンナは、牛行者です。  
                       
                       
                       
    79-20.                
     Tassa taṃ govataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa taṃ govataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ. (78-9.)  
      go    o 依(属)  
    訳文                
     彼のその牛行は、長らく完全に受持されてきました。  
                       
                       
                       
    79-21.                
     Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti? (78-10.)  
    訳文                
     彼には、いかなる帰趣、いかなる未来があるでしょうか」。  
                       
                       
                       
    79-22.                
     ‘‘Alaṃ, seniya, tiṭṭhatetaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Alaṃ, seniya, tiṭṭhatetaṃ; (78-11.)  
      seniya,    a 人名、セーニヤ  
    訳文                
     「セーニヤよ、それまでに。その〔話題〕は止めましょう。  
                       
                       
                       
    79-23.                
     mā maṃ etaṃ pucchī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      mā maṃ etaṃ pucchī’’ti. (78-12.)  
    訳文                
     私にそのことを聞かないで下さい」。  
                       
                       
                       
    79-24.                
     Dutiyampi kho acelo seniyo…pe…   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dutiyam    名形 a 副対 ふたたび  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      acelo    a 衣のない、裸形の  
      seniyo…pe…    a 人名、セーニヤ  
    訳文                
     ふたたび、裸形のセーニヤは……  
                       
                       
                       
    79-25.                
     tatiyampi kho acelo seniyo kukkuravatiko bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      tatiyam    a 副対 みたび  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      acelo    a 衣のない、裸形の  
      seniyo    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     みたび、裸形の犬行者セーニヤは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    79-26.                
     ‘‘ayaṃ, bhante, puṇṇo koliyaputto govatiko.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘ayaṃ, bhante, puṇṇo koliyaputto govatiko. (79-19.)  
    訳文                
     尊者よ、このコーリヤ国の子弟たるプンナは、牛行者です。  
                       
                       
                       
    79-27.                
     Tassa taṃ govataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa taṃ govataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ. (79-20.)  
    訳文                
     彼のその牛行は、長らく完全に受持されてきました。  
                       
                       
                       
    79-28.                
     Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa kā gati, ko abhisamparāyo’’ti? (78-10.)  
    訳文                
     彼には、いかなる帰趣、いかなる未来があるでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    80-1.                
     80. ‘‘Addhā kho te ahaṃ, seniya, na labhāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Addhā kho te ahaṃ, seniya, na labhāmi. (79-1.)  
      seniya,    a 人名、セーニヤ  
    訳文                
     「セーニヤよ、私は、けっしてあなたの〔話題を〕受け入れませんでした。  
                       
                       
                       
    80-2.                
     Alaṃ, seniya, tiṭṭhatetaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Alaṃ, seniya, tiṭṭhatetaṃ; (79-22.)  
    訳文                
     『セーニヤよ、それまでに。その〔話題〕は止めましょう。  
                       
                       
                       
    80-3.                
     mā maṃ etaṃ pucchīti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      mā maṃ etaṃ pucchīti; (78-12.)  
    訳文                
     私にそのことを聞かないで下さい』といって。  
                       
                       
                       
    80-4.                
     api ca tyāhaṃ byākarissāmi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      api ca tyāhaṃ byākarissāmi. (79-4.)  
    訳文                
     けれども、〔三度も請われたので〕私はあなたに解答しましょう。  
                       
                       
                       
    80-5.                
     Idha, seniya, ekacco govataṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gosīlaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gocittaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gavākappaṃ [gvākappaṃ (ka.)] bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Idha, seniya, ekacco govataṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gosīlaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gocittaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gavākappaṃ bhāveti paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ. (79-5.)  
      seniya,    a 人名、セーニヤ  
      go    o 依(属)  
    訳文                
     プンナよ、ここに一部の者は完全無欠な牛行を修習し、完全無欠な牛戒を修習し、完全無欠な牛心を修習し、完全無欠な牛威儀を修習します。  
                       
                       
                       
    80-6.                
     So govataṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gosīlaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gocittaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gavākappaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ kāyassa bhedā paraṃ maraṇā gunnaṃ sahabyataṃ upapajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So govataṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gosīlaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gocittaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ, gavākappaṃ bhāvetvā paripuṇṇaṃ abbokiṇṇaṃ kāyassa bhedā paraṃ maraṇā gunnaṃ sahabyataṃ upapajjati.  (79-6.)  
      go    o 依(属)  
      gunnaṃ    o  
    訳文                
     その者は完全無欠な牛行を修習し、完全無欠な牛戒を修習し、完全無欠な牛心を修習し、完全無欠な牛威儀を修習すると、身体が壊れてのち、死後に、牛たちの眷属へ生まれ変わるのです。  
                       
                       
                       
    80-7.                
     Sace kho panassa evaṃdiṭṭhi hoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Sace kho panassa evaṃdiṭṭhi hoti – (79-7.)  
    訳文                
     さらに、もしその者にこのような見があるとしましょう。  
                       
                       
                       
    80-8.                
     ‘imināhaṃ sīlena vā vatena vā tapena vā brahmacariyena vā devo vā bhavissāmi devaññataro vā’ti, sāssa hoti micchādiṭṭhi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imināhaṃ sīlena vā vatena vā tapena vā brahmacariyena vā devo vā bhavissāmi devaññataro vā’ti, sāssa hoti micchādiṭṭhi. (79-8.)  
    訳文                
     『この戒、行、苦行、あるいは梵行によって、私は神、あるいは何らかの〔小〕神となるであろう』という、この邪見が彼にあるならば、  
                       
                       
                       
    80-9.                
     Micchādiṭṭhissa kho ahaṃ, seniya, dvinnaṃ gatīnaṃ aññataraṃ gatiṃ vadāmi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Micchādiṭṭhissa kho ahaṃ, seniya, dvinnaṃ gatīnaṃ aññataraṃ gatiṃ vadāmi – (79-9.)  
      seniya,    a 人名、セーニヤ  
    訳文                
     セーニヤよ、邪見のものは、二つの帰趣のうちいずれかへ趣く、と私は説きます。  
                       
                       
                       
    80-10.                
     nirayaṃ vā tiracchānayoniṃ vā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      nirayaṃ vā tiracchānayoniṃ vā. (79-10.)  
    訳文                
     〔すなわち〕地獄あるいは畜生へ。  
                       
                       
                       
    80-11.                
     Iti kho, seniya, sampajjamānaṃ govataṃ gunnaṃ sahabyataṃ upaneti, vipajjamānaṃ niraya’’nti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Iti kho, seniya, sampajjamānaṃ govataṃ gunnaṃ sahabyataṃ upaneti, vipajjamānaṃ niraya’’nti. (79-11.)  
      seniya,    a 人名、セーニヤ  
      go    o 依(属)  
      gunnaṃ    o  
    訳文                
     プンナよ、このように、犬行は成功したとしても犬たちの眷属へ、失敗すれば地獄へと導くのです」。  
                       
                       
                       
    80-12.                
     Evaṃ vutte, puṇṇo koliyaputto govatiko parodi, assūni pavattesi.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ vutte, puṇṇo koliyaputto govatiko parodi, assūni pavattesi. (79-12.)  
      puṇṇo    a 人名、プンナ  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      putto    a 息子  
      go    o 依(属)  
    訳文                
     このようにいわれて、コーリヤ国の子弟たる牛行者プンナは泣き出し、涙を流した。  
                       
                       
                       
    80-13.                
     Atha kho bhagavā acelaṃ seniyaṃ kukkuravatikaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha kho bhagavā acelaṃ seniyaṃ kukkuravatikaṃ etadavoca – (79-13.)  
      acelaṃ    a 衣のない、裸形の  
      seniyaṃ    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
    訳文                
     そこで世尊は裸形の犬行者セーニヤへ、こういわれた。  
                       
                       
                       
    80-14.                
     ‘‘etaṃ kho te ahaṃ, seniya, nālatthaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘etaṃ kho te ahaṃ, seniya, nālatthaṃ. (79-14.)  
      seniya,    a 人名、セーニヤ  
    訳文                
     「セーニヤよ、〔だから〕私はあなたのこの〔話題を〕受け入れなかったのです。  
                       
                       
                       
    80-15.                
     Alaṃ, seniya, tiṭṭhatetaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Alaṃ, seniya, tiṭṭhatetaṃ; (79-22.)  
    訳文                
     『セーニヤよ、それまでに。その〔話題〕は止めましょう。  
                       
                       
                       
    80-16.                
     mā maṃ etaṃ pucchī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      mā maṃ etaṃ pucchī’’ti. (78-12.)  
    訳文                
     私にそのことを聞かないで下さい』といって」。  
                       
                       
                       
    80-17.                
     ‘‘Nāhaṃ, bhante, etaṃ rodāmi yaṃ maṃ bhagavā evamāha;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Nāhaṃ, bhante, etaṃ rodāmi yaṃ maṃ bhagavā evamāha; (79-17.)  
    訳文                
     〔牛行者プンナはいった。〕「世尊よ、私は、世尊が私へそのように仰った、そのことを嘆いているのではありません。  
                       
                       
                       
    80-18.                
     api ca me idaṃ, bhante, govataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      api ca me idaṃ, bhante, govataṃ dīgharattaṃ samattaṃ samādinnaṃ. (78-18.)  
      go    o 依(属)  
    訳文                
     私のその牛行が、長らく完全に受持されてきた〔そのことを嘆いているのです〕。  
                       
                       
                       
    80-19.                
     Evaṃ pasanno ahaṃ, bhante, bhagavati;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      pasanno  pra-sad 過分 a 明浄の、浄信ある  
      ahaṃ,    代的  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      bhagavati;    ant 世尊  
    訳文                
     尊者よ、私は世尊に対してこのような浄信ある者です。  
                       
                       
                       
    80-20.                
     pahoti bhagavā tathā dhammaṃ desetuṃ yathā ahaṃ cevimaṃ govataṃ pajaheyyaṃ, ayañceva acelo seniyo kukkuravatiko taṃ kukkuravataṃ pajaheyyā’’ti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pahoti  pra-bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavā    ant 世尊  
      tathā    不変 かく、その如く  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      desetuṃ  diś 使 不定 示すこと  
      yathā    不変 〜のごとくに、〜のように  
      ahaṃ    代的  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      imaṃ    代的 男中 これ  
      go    o 依(属)  
      vataṃ    a 男中 禁戒、誓戒  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajaheyyaṃ,  pra-hā 能反 捨てる、捨断する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ayañ    代的 これ  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      acelo    a 衣のない、裸形の  
      seniyo    a 人名、セーニヤ  
      kukkura    a 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      taṃ    代的 男中 それ  
      kukkura    a 依(属)  
      vataṃ    a 男中 禁戒、誓戒  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajaheyyā’’  pra-hā 捨てる、捨断する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     『世尊は、私がこの牛行を捨てられ、この裸形の犬行者セーニヤがその犬行を捨てられる、そのような法を示すことができる』と。  
                       
                       
                       
    80-21.                
     ‘‘Tena hi, puṇṇa, suṇāhi, sādhukaṃ manasi karohi, bhāsissāmī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tena    代的 男中 それ、彼、それによって、それゆえ  
      hi,    不変 じつに、なぜなら →しからば  
      puṇṇa,    a 人名、プンナ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇāhi,  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      sādhukaṃ  sādh a よい、十分に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      manasi karohi,  manasi-kṛ 作意する  
      bhāsissāmī’’  bhāṣ 語る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     「しからばプンナよ、あなたは聞き、よく作意してください。私は語ることにしましょう」。  
                       
                       
                       
    80-22.                
     ‘‘Evaṃ, bhante’’ti kho puṇṇo koliyaputto govatiko bhagavato paccassosi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Evaṃ,    不変 このように、かくの如き  
      bhante’’  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      puṇṇo    a 人名、プンナ  
      koliya    a 男中 依(属) 地名、コーリヤ国  
      putto    a 息子  
      go    o 依(属)  
      vatiko    a 禁戒の  
      bhagavato    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccassosi.  prati-śru 応諾する、同意する、応える  
    訳文                
     「尊者よ、そのように」と、コーリヤ国の子弟たる牛行者プンナは、世尊へ応えた。  
                       
                       
                       
    80-23.                
     Bhagavā etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Bhagavā    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     世尊はこういわれた。  
                       
                       
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