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     Iddhividhañāṇaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Iddhi   i 有(属) 神通、神変  
      vidha   ā 依(属) 種類 →種々の神変  
      ñāṇaṃ jñā a 智、智慧  
    訳文                
     【種々神変智】  
    メモ                
     ・これ以降はいわゆる六神通に関する記述が続く(それでいえばこの章の内容は神足通に相当する)。しかしながら前二章もまた、ここからの六章と記述の形式を同じくする(第四禅に達した比丘が超俗の力を得る様を比喩を以て説かれる)。神通に限らず法数の類は多様に説かれた各項目を事後的にとりまとめたものであるため、最もポピュラーなもの以外にも多種のヴァリアントがあるのが通例である(たとえば『清浄道論』は六神通中の漏尽通を除いた五つを世俗の五神通として挙げ、その第一である「神変」に意所成神変を含める、などといった分類法をなす)。ここでも、「六神通プラス二」という意識ではなく、はじめから八つ一組の項目が説かれていると見た方が自然であるかもしれない。  
                       
                       
                       
    238-1.                
     238. ‘‘So evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte iddhividhāya cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘So    代的 それ、彼  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      samāhite  saṃ-ā-dā 名過分 a 男→中 処絶 入定した、定置した  
      citte  cit a 処絶  
      parisuddhe  pari-śudh 過分 a 処絶 清浄の  
      pariyodāte  pari-ava-dā 過分 a 処絶 浄化した、清白の、すぐれた  
      anaṅgaṇe    a 処絶 無穢の  
      vigata vi-gam 過分 a 有(持) 去った  
      upakkilese  upa-kliś? a 男→中 処絶 小さい煩悩、随煩悩、随染  
      mudu   u 柔らかい  
      bhūte  bhū 過分 a 処絶 存在した、有類 →柔軟な  
      kammaniye  kṛ a 処絶 適業の、事業に堪える、堪任なる  
      ṭhite  sthā 過分 a 処絶 住、止、定立  
      āneñja   a 依(対) 不動  
      patte  pra-āp 過分 a 処絶 得た、得達した  
      Iddhi   i 有(属) 神通、神変  
      vidhāya    ā 種類 →種々の神変  
      cittaṃ  cit a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhinīharati  abhi-nir-hṛ 心を向ける、適用する、引発する  
      abhininnāmeti.  abhi-ni-nam 使 向ける、転じさせる  
    訳文                
     彼は、そのように心が入定し、清浄の、清白の、無穢の、随煩悩を去り、柔軟な、行為に適した、住立した、不動を得たものとなったとき、種々なる神変に心を向け、転じさせます。  
                       
                       
                       
    238-2.                
     So anekavihitaṃ iddhividhaṃ paccanubhoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      aneka   代的 一つならぬ、多数の  
      vihitaṃ  vi-dhā 過分 a 置かれた、整えられた、整備された →種々の  
      iddhi   i 有(属) 神通、神変  
      vidhaṃ    ā 種類 →種々の神変  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paccanubhoti –  prati-anu-bhū 経験する、受ける、理解する  
    訳文                
     彼は多種の、種々なる神変を体験します。  
                       
                       
                       
    238-3.                
     ekopi hutvā bahudhā hoti, bahudhāpi hutvā eko hoti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      eko   代的 一、ある  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hutvā  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bahudhā    不変 種々に、多様に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti,  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      bahudhā   不変 種々に、多様に  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      hutvā  同上  
      eko    代的 一、ある  
      hoti;  同上  
    訳文                
     一人であって多数となり、また多数であって一人となります。  
                       
                       
                       
    238-4.                
     āvibhāvaṃ tirobhāvaṃ tirokuṭṭaṃ tiropākāraṃ tiropabbataṃ asajjamāno gacchati seyyathāpi ākāse.   
      語根 品詞 語基 意味  
      āvi    i 有(持) 明らか、明顕、あらわ  
      bhāvaṃ bhū a 副対 状態、性質  
      tiro   不変 超えて、横切って、外に  
      bhāvaṃ  bhū a 副対 状態、性質 →実在を超えること、隠身の力  
      tiro   不変 超えて、横切って、外に  
      kuṭṭaṃ    a 壁、塀  
      tiro   不変 超えて、横切って、外に  
      pākāraṃ    a 城壁、垣  
      tiro   不変 超えて、横切って、外に  
      pabbataṃ    a  
      asajjamāno  a-sañj 受 現分 a 執着なき、着せず  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gacchati  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ākāse.    a 空、虚空  
    訳文                
     また、現れては消え、塀を越え、城壁を越え、山を越えて、虚空におけるがごとく、妨げられることなく行きます。  
                       
                       
                       
    238-5.                
     Pathaviyāpi ummujjanimujjaṃ karoti seyyathāpi udake.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Pathaviyā   ī  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ummujja   ā 浮揚  
      nimujjaṃ    ā 沈潜  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karoti  kṛ なす、つくる  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      udake.    a  
    訳文                
     また、地にあって、水におけるが如く、浮いたり潜ったりします。  
                       
                       
                       
    238-6.                
     Udakepi abhijjamāne gacchati [abhijjamāno (sī. ka.)] seyyathāpi pathaviyā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Udake   a  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      abhijjamāno abhi-bhid 現分 a 沈まない、破壊されない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gacchati  gam 行く  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pathaviyā.    ī  
    訳文                
     また、水にあって、地におけるが如く、沈まずに行きます。  
    メモ                
     ・文の主語は238-2.の「彼」soなので、スリランカ版のようにabhijjamānoを採用した。  
                       
                       
                       
    238-7.                
     Ākāsepi pallaṅkena kamati seyyathāpi pakkhī sakuṇo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ākāse   a 空、虚空  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pallaṅkena    a 椅子、寝台、かご、跏趺  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kamati  kram 歩む、進む  
      語根 品詞 語基 意味  
      seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      pakkhī    名形 in 翼ある、鳥  
      sakuṇo.    a  
    訳文                
     また、虚空にあって、翼ある鳥の如く、結跏趺坐して進みます。  
                       
                       
                       
    238-8.                
     Imepi candimasūriye evaṃmahiddhike evaṃmahānubhāve pāṇinā parāmasati parimajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ime   代的 これら  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      candima   a, ā 男女  
      sūriye    a 太陽  
      evaṃ   不変 有(持) このように、かくの如き  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      iddhike    a 男中 神変  
      evaṃ   不変 有(持) このように、かくの如き  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      anubhāve  anu-bhū a 威力  
      pāṇinā    i  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parāmasati  para-ā-mṛś 摩触する、執着する  
      parimajjati.  pari-mṛj 触れる、こする、磨く  
    訳文                
     また、かくも大神変あり、かくも大威力あるこれらの月と太陽を、手で触れ、撫でます。  
                       
                       
                       
    238-9.                
     Yāva brahmalokāpi kāyena vasaṃ vatteti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      brahma   名形 依(属) 梵天の  
      lokā   a 世界  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kāyena    a 身、身体  
      vasaṃ    a 男中 力、意志、権力、影響、自在  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vatteti. vṛt 使 転起させる、生かせる、行使する、遂行する  
    訳文                
     また、梵天界にいたるまで、身体を伴って〔到達し〕、自在力を行使します。  
    メモ                
     ・『南伝』が「身を以て到達す」、『原始』が「肉体を有したままで到達する」と釈するのに対し、『パーリ』は「身をもって自在力を行使する」とする。文脈からすると前者もありそうであるが、後者はvasaṃ を生かして訳せている。おそらく実際には双方のニュアンスが意図されていたものと考え、折衷して訳した。  
                       
                       
                       
    239-1.                
     239. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, dakkho kumbhakāro vā kumbhakārantevāsī vā suparikammakatāya mattikāya yaṃ yadeva bhājanavikatiṃ ākaṅkheyya, taṃ tadeva kareyya abhinipphādeyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      dakkho    名形 a 中→男 巧みな、有能、熟練  
      kumbha   a 依(属) つぼ  
      kāro  kṛ a 行為、所作、文字、作者 →陶工  
          不変 あるいは  
      kumbha   a 依(属) つぼ  
      kāra kṛ a 依(属) 行為、所作、文字、作者 →陶工  
      antevāsī  ante-vas in 内住者、住み込み弟子、近侍  
          不変 あるいは  
      suparikammakatāya  su-pari-kṛ a よく準備された  
      mattikāya    ā 粘土、土  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      yad   代的 (関係代名詞)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      bhājana bhaj a 依(属) 容器、器  
      vikatiṃ    i 種類、製品、分類、形  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ākaṅkheyya,  ā-kāṅkṣ 希望する、意欲する、願う  
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 それ、彼、彼女、そのとき(副対)  
      tad   代的 それ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kareyya  kṛ 作る、なす  
      abhinipphādeyya.  abhi-nir-pad? 得させる、結果する、完成する、作用する  
    訳文                
     大王よ、たとえばまた、熟練の陶工、あるいは陶工の弟子が、よく支度された粘土にあって、まさしく望んだような器の形状を、それぞれ作り、完成させるようなものです。  
    メモ                
     ・諸訳にはないがyaṃ yadtaṃ tad を「それぞれ」と訳した。畳語の定訳であるためだけでなく、この文が神変が種々であることの比喩だからでもある。  
     ・vikatiṃ を『原始』は「形状」、『パーリ』は「細工」とし、『南伝』は「種々の」とする。ここでは『原始』にならった。  
                       
                       
                       
    239-2.                
     Seyyathā vā pana, mahārāja, dakkho dantakāro vā dantakārantevāsī vā suparikammakatasmiṃ dantasmiṃ yaṃ yadeva dantavikatiṃ ākaṅkheyya, taṃ tadeva kareyya abhinipphādeyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
        不変 あるいは  
      pana,   不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      dakkho    名形 a 中→男 巧みな、有能、熟練  
      danta   a 依(属) 歯、象牙  
      kāro  kṛ a 行為、所作、文字、作者 →象牙細工師  
          不変 あるいは  
      danta   a 依(属) 歯、象牙  
      kāra kṛ a 依(属) 行為、所作、文字、作者 →象牙細工師  
      antevāsī  ante-vas in 内住者、住み込み弟子、近侍  
          不変 あるいは  
      suparikammakatasmiṃ su-pari-kṛ a よく準備された  
      dantasmiṃ   a 歯、象牙  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      yad   代的 (関係代名詞)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      danta   a 依(属) 歯、象牙  
      vikatiṃ    i 種類、製品、分類、形  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ākaṅkheyya,  ā-kāṅkṣ 希望する、意欲する、願う  
      語根 品詞 語基 意味  
      taṃ    代的 それ、彼、彼女、そのとき(副対)  
      tad   代的 それ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kareyya  kṛ 作る、なす  
      abhinipphādeyya.  abhi-nir-pad? 得させる、結果する、完成する、作用する  
    訳文                
     あるいは大王よ、さらにたとえば、熟練の象牙細工師、あるいは象牙細工師の弟子が、よく支度された象牙にあって、まさしく望んだような象牙の形状を、それぞれ作り、完成させるようなものです。  
                       
                       
                       
    239-3.                
     Seyyathā vā pana, mahārāja, dakkho suvaṇṇakāro vā suvaṇṇakārantevāsī vā suparikammakatasmiṃ suvaṇṇasmiṃ yaṃ yadeva suvaṇṇavikatiṃ ākaṅkheyya, taṃ tadeva kareyya abhinipphādeyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathā vā pana, mahārāja, dakkho suvaṇṇakāro vā suvaṇṇakārantevāsī vā suparikammakatasmiṃ suvaṇṇasmiṃ yaṃ yadeva suvaṇṇavikatiṃ ākaṅkheyya, taṃ tadeva kareyya abhinipphādeyya. (239-2.)  
      suvaṇṇa   名形 a 依(属)  
      suvaṇṇasmiṃ   名形 a  
    訳文                
     あるいは大王よ、さらにたとえば、熟練の金細工師、あるいは金細工師の弟子が、よく支度された金にあって、まさしく望んだような金の形状を、それぞれ作り、完成させるようなものです。  
                       
                       
                       
    239-4.                
     Evameva kho, mahārāja, bhikkhu evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte iddhividhāya cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evam   不変 このように、かくの如き  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      bhikkhu  bhikṣ u 比丘、(特に男性の)出家者  
      evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte iddhividhāya cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti. (238-1.)  
    訳文                
     大王よ、じつにそのように、比丘は、そのように心が入定し、清浄の、清白の、無穢の、随煩悩を去り、柔軟な、行為に適した、住立した、不動を得たものとなったとき、種々なる神変に心を向け、転じさせます。  
                       
                       
                       
    239-5.                
     So anekavihitaṃ iddhividhaṃ paccanubhoti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So anekavihitaṃ iddhividhaṃ paccanubhoti –  (238-2.)  
    訳文                
     彼は多種の、種々なる神変を体験します。  
                       
                       
                       
    239-6.                
     ekopi hutvā bahudhā hoti, bahudhāpi hutvā eko hoti;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ekopi hutvā bahudhā hoti, bahudhāpi hutvā eko hoti;   (238-3.)  
    訳文                
     一人であって多数となり、また多数であって一人となります。  
                       
                       
                       
    239-7.                
     āvibhāvaṃ tirobhāvaṃ tirokuṭṭaṃ tiropākāraṃ tiropabbataṃ asajjamāno gacchati seyyathāpi ākāse.   
      語根 品詞 語基 意味  
      āvibhāvaṃ tirobhāvaṃ tirokuṭṭaṃ tiropākāraṃ tiropabbataṃ asajjamāno gacchati seyyathāpi ākāse. (238-4.)  
    訳文                
     また、現れては消え、塀を越え、城壁を越え、山を越えて、虚空におけるがごとく、妨げられることなく行きます。  
                       
                       
                       
    239-8.                
     Pathaviyāpi ummujjanimujjaṃ karoti seyyathāpi udake.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Pathaviyāpi ummujjanimujjaṃ karoti seyyathāpi udake. (238-5.)  
    訳文                
     また、地にあって、水におけるが如く、浮いたり潜ったりします。  
                       
                       
                       
    239-9.                
     Udakepi abhijjamāne gacchati seyyathāpi pathaviyā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Udakepi abhijjamāne gacchati seyyathāpi pathaviyā.  (238-6.)  
    訳文                
     また、水にあって、地におけるが如く、沈まずに行きます。  
    メモ                
     ・さきと同じくbhijjamānoを採用した。  
                       
                       
                       
    239-10.                
     Ākāsepi pallaṅkena kamati seyyathāpi pakkhī sakuṇo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ākāsepi pallaṅkena kamati seyyathāpi pakkhī sakuṇo.  (238-7.)  
    訳文                
     また、虚空にあって、翼ある鳥の如く、結跏趺坐して進みます。  
                       
                       
                       
    239-11.                
     Imepi candimasūriye evaṃmahiddhike evaṃmahānubhāve pāṇinā parāmasati parimajjati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Imepi candimasūriye evaṃmahiddhike evaṃmahānubhāve pāṇinā parāmasati parimajjati.  (238-8.)  
    訳文                
     また、かくも大神変あり、かくも大威力あるこれらの月と太陽を、手で触れ、撫でます。  
                       
                       
                       
    239-12.                
     Yāva brahmalokāpi kāyena vasaṃ vatteti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yāva brahmalokāpi kāyena vasaṃ vatteti.  (238-9.)  
    訳文                
     また、梵天界にいたるまで、身体を伴って〔到達し〕、自在力を行使します。  
                       
                       
                       
    239-13.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idam   代的 これ  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      sandiṭṭhikaṃ  saṃ-dṛś a 現世の、現に見られた、現証の、自見の  
      sāmañña śram a 依(属) 沙門性、沙門位、沙門法  
      phalaṃ  phal a 果、果実  
      purimehi    a 最初の、前の、古い  
      sandiṭṭhikehi  saṃ-dṛś a 現世の、現に見られた、現証の、自見の  
      sāmañña śram a 依(属) 沙門性、沙門位、沙門法  
      phalehi  phal a 果、果実  
      abhikkantatarañ abhi-kram a より勝れた、超えた、すばらしい  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      paṇītatarañ pra-nī a より適用された、勝れた、妙勝の、極妙の  
      ca.   不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
                       
                       
                       
     Dibbasotañāṇaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Dibba   a 天の  
      sota śru a 依(属)  
      ñāṇaṃ jñā a 智、智慧  
    訳文                
     【天耳智】  
                       
                       
                       
    240-1.                
     240. ‘‘So evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte dibbāya sotadhātuyā cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘So evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte (238-1.)  
      dibbāya   a 天の  
      sota śru a 依(属)  
      dhātuyā   u 界、要素  
      cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti. (238-1.)  
    訳文                
     彼は、そのように心が入定し、清浄の、清白の、無穢の、随煩悩を去り、柔軟な、行為に適した、住立した、不動を得たものとなったとき、天の耳界に心を向け、転じさせます。  
    メモ                
     ・界というのはいわゆる十八界を念頭に置いたものか。  
                       
                       
                       
    240-2.                
     So dibbāya sotadhātuyā visuddhāya atikkantamānusikāya ubho sadde suṇāti dibbe ca mānuse ca ye dūre santike ca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      dibbāya    a 天の  
      sota śru a 依(属)  
      dhātuyā    u 界、要素  
      visuddhāya  vi-śudh 過分 a 清い、清浄の  
      atikkanta ati-kram 過分 a 超えた、過ぎた  
      mānusikāya    a 人の  
      ubho    両方の  
      sadde    a 声、音  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇāti  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      dibbe    a 男中 天の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      mānuse    名形 a 男中 人の  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      dūre    a 男中 遠い  
      santike    a 付近、面前  
      ca.   不変 と、また、そして、しかし  
    訳文                
     彼は、清浄で人間を超えた天の耳界によって、遠近における神と人双方の音を聞きます。  
                       
                       
                       
    241-1.                
     241. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, puriso addhānamaggappaṭipanno.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      puriso    a 人間、男  
      addhāna   a 依(与) 時間、世、行路、旅行  
      magga   a 依(対) 道 →道路、旅路  
      paṭipanno.  prati-pad 過分 a 目的に向かって歩いた、進んだ  
    訳文                
     大王よ、たとえばまた、〔とある〕男が旅路を進んでいたとしましょう。  
                       
                       
                       
    241-2.                
     So suṇeyya bherisaddampi mudiṅgasaddampi [mutiṅgasaddampi (sī. pī.)] saṅkhapaṇavadindimasaddampi [saṅkhapaṇavadeṇḍimasaddampi (sī. pī.), saṅkhasaddaṃpi paṇavasaddaṃpi dendimasaddaṃpi (syā. kaṃ.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      suṇeyya  śru 聞く  
      語根 品詞 語基 意味  
      bheri   i 依(属) 太鼓  
      saddam   a 声、音  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mudiṅga   a 依(属) 小鼓  
      saddam   a 声、音  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      saṅkha   a 法螺貝  
      paṇava   a シンバル  
      dindima   a 依(属) 銅鑼  
      saddam   a 声、音  
      pi.    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
    訳文                
     かれが太鼓の音、小太鼓の音、法螺貝、シンバル、銅鑼の音を聞いたとします。  
                       
                       
                       
    241-3.                
     Tassa evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 これ  
      evam   不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa –  as ある  
    訳文                
     彼には、このような〔思いが〕起こるでしょう。  
                       
                       
                       
    241-4.                
     ‘bherisaddo’ itipi, ‘mudiṅgasaddo’ itipi, ‘saṅkhapaṇavadindimasaddo’ itipi [saṅkhasaddo itipi paṇavasaddo itipi dendimasaddo itipi (syā. kaṃ.)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘bheri   i 依(属) 太鼓  
      saddo’    a 声、音  
      iti   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘mudiṅga   a 依(属) 小鼓  
      saddo’    a 声、音  
      iti   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ‘saṅkha   a 法螺貝  
      paṇava   a シンバル  
      dindima   a 依(属) 銅鑼  
      saddo’    a 声、音  
      iti   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      pi.    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
    訳文                
     『太鼓の音だ』と。また『小太鼓の音だ』と。また『法螺貝、シンバル、銅鑼の音だ』と。  
                       
                       
                       
    241-5.                
     Evameva kho, mahārāja, bhikkhu evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte dibbāya sotadhātuyā cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evameva kho, mahārāja, bhikkhu (239-4.)  
      evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte dibbāya sotadhātuyā cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti. (240-1.)  
    訳文                
     大王よ、じつにこのように比丘は、そのように心が入定し、清浄の、清白の、無穢の、随煩悩を去り、柔軟な、行為に適した、住立した、不動を得たものとなったとき、天の耳界に心を向け、転じさせます。  
                       
                       
                       
    241-6.                
     So dibbāya sotadhātuyā visuddhāya atikkantamānusikāya ubho sadde suṇāti dibbe ca mānuse ca ye dūre santike ca.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So dibbāya sotadhātuyā visuddhāya atikkantamānusikāya ubho sadde suṇāti dibbe ca mānuse ca ye dūre santike ca.  (241-5.)  
    訳文                
     彼は、清浄で人間を超えた天の耳界によって、遠近における神と人双方の音を聞く。  
                       
                       
                       
    241-7.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  (239-13.)  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
                       
                       
                       
     Cetopariyañāṇaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ceto cit as 依(対)  
      pariya pari-i? a 依(属) 知って、理解する  
      ñāṇaṃ jñā a 智、智慧 →他心智  
    訳文                
     【〔他〕心知智】  
    メモ                
     ・直訳すれば「心知智」とでもなろうが、水野辞書ではCetopariyañāṇaそのままで「他心智」としている。伝統的呼称に従い、ここでもそう補訳しておく。  
                       
                       
                       
    242-1.                
     242. ‘‘So evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte cetopariyañāṇāya cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘So evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte (238-1.)  
      Ceto cit as 依(対)  
      pariya pari-i? a 依(属) 知って、理解する  
      ñāṇaṃ jñā a 智、智慧 →他心智  
      cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti. (238-1.)  
    訳文                
     彼は、そのように心が入定し、清浄の、清白の、無穢の、随煩悩を去り、柔軟な、行為に適した、住立した、不動を得たものとなったとき、他心智に心を向け、転じさせます。  
                       
                       
                       
    242-2.                
     So parasattānaṃ parapuggalānaṃ cetasā ceto paricca pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      para   代的  
      sattānaṃ    a 有情、衆生  
      para   代的  
      puggalānaṃ    a 人、人我  
      cetasā  cit as  
      ceto  cit as  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paricca  pari-i 熟知する  
      pajānāti –  pra-jñā 知る、了知する  
    訳文                
     彼は、心によって、他の有情たち、他の人々の心を熟知し、了知します。  
                       
                       
                       
    242-3.                
     sarāgaṃ vā cittaṃ ‘sarāgaṃ citta’nti pajānāti, vītarāgaṃ vā cittaṃ ‘vītarāgaṃ citta’nti pajānāti, sadosaṃ vā cittaṃ ‘sadosaṃ citta’nti pajānāti, vītadosaṃ vā cittaṃ ‘vītadosaṃ citta’nti pajānāti, samohaṃ vā cittaṃ ‘samohaṃ citta’nti pajānāti, vītamohaṃ vā cittaṃ ‘vītamohaṃ citta’nti pajānāti, saṅkhittaṃ vā cittaṃ ‘saṅkhittaṃ citta’nti pajānāti, vikkhittaṃ vā cittaṃ ‘vikkhittaṃ citta’nti pajānāti, mahaggataṃ vā cittaṃ ‘mahaggataṃ citta’nti pajānāti, amahaggataṃ vā cittaṃ ‘amahaggataṃ citta’nti pajānāti, sauttaraṃ vā cittaṃ ‘sauttaraṃ citta’nti pajānāti, anuttaraṃ vā cittaṃ ‘anuttaraṃ citta’nti pajānāti, samāhitaṃ vā cittaṃ ‘samāhitaṃ citta’nti pajānāti, asamāhitaṃ vā cittaṃ ‘asamāhitaṃ citta’nti pajānāti, vimuttaṃ vā cittaṃ ‘vimuttaṃ citta’nti pajānāti, avimuttaṃ vā cittaṃ ‘avimuttaṃ citta’nti pajānāti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      sarāgaṃ  sa-raj a 有貪の  
          不変 あるいは  
      cittaṃ  cit a  
      ‘sarāgaṃ    a 有貪の  
      citta’n cit a  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pajānāti,  pra-jñā 知る、了知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      vīta vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      rāgaṃ  raj a 男→中 主、対  
      sadosaṃ  sa-dviṣ? a 主、対 有瞋の  
      vīta vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      dosaṃ  dviṣ a 男→中 主、対  
      samohaṃ  sa-muh a 主、対 有痴の  
      vīta vi-i 過分 a 有(持) はなれた  
      mohaṃ  muh a 男→中 主、対  
      saṅkhittaṃ  saṃ-kṣip 過分 a 主、対 統一した  
      vikkhittaṃ  vi-kṣip 過分 a 主、対 混乱、散乱した  
      maha   ant 大きい、偉大な  
      gataṃ  gam 過分 a 主、対 行かれた →広大な  
      amaha   ant 小さい  
      gataṃ  gam 過分 a 主、対 行かれた →狭小な  
      sauttaraṃ    a 主、対 有上の  
      anuttaraṃ    代的 主、対 無上の  
      samāhitaṃ  saṃ-ā-dā 名過分 a 男→中 主、対 入定した  
      asamāhitaṃ  a-saṃ-ā-dā 過分 a 主、対 入定せざる  
      vimuttaṃ  vi-muc 過分 a 主、対 解脱した  
      avimuttaṃ  a-vi-muc 過分 a 主、対 解脱せざる  
    訳文                
     有貪の心を『有貪の心だ』と知ります。離貪の……有瞋の……無瞋の……有痴の……離痴の……統一した……散乱した……広大な……狭小な……有上の……無上の……入定した……入定せざる……解脱した……あるいは解脱せざる心を『解脱せざる心だ』と知ります。  
                       
                       
                       
    243-1.                
     243. ‘‘Seyyathāpi, mahārāja, itthī vā puriso vā daharo yuvā maṇḍanajātiko ādāse vā parisuddhe pariyodāte acche vā udakapatte sakaṃ mukhanimittaṃ paccavekkhamāno sakaṇikaṃ vā ‘sakaṇika’nti jāneyya, akaṇikaṃ vā ‘akaṇika’nti jāneyya;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Seyyathā   不変 たとえば、その如き  
      pi,    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      mahā   ant 大きい、偉大な  
      rāja,    an  
      itthī    i, ī 女性、婦人  
          不変 あるいは  
      puriso    a  
          不変 あるいは  
      daharo    a 幼い、若い  
      yuvā    an 青年  
      maṇḍana   a 依(対) 装飾、荘厳  
      jātiko  jan a 生の、類の →派手好みの  
      ādāse    a  
          不変 あるいは  
      parisuddhe  pari-śudh 過分 a 清浄の  
      pariyodāte  pari-ava-dā 過分 a 浄化した、清白の、すぐれた  
      acche    a 輝いた  
          不変 あるいは  
      udaka   a 依(属)  
      patte    a 男中  
      sakaṃ    a 自分の  
      mukha   a 依(属) 口、顔  
      nimittaṃ    a  
      paccavekkhamāno  prati-ava-īkṣ 現分 a 観察、省察する  
      sakaṇikaṃ    a ほくろのある  
          不変 あるいは  
      ‘sakaṇika’n   a ほくろのある  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jāneyya,  jñā 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      akaṇikaṃ    a ほくろのある  
          不変 あるいは  
      ‘akaṇika’n   a ほくろのある  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      jāneyya;  jñā 知る  
    訳文                
     大王よ、またたとえば、婦人あるいは洒落者の若い青年男性が、清浄清白の輝く鏡あるいは水鉢で、自分の面相を観察するに、ほくろがあるのを『ほくろがある』と知り、あるいはほくろがないのを『ほくろがない』と知るでしょう。  
                       
                       
                       
    243-2.                
     evameva kho, mahārāja, bhikkhu evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte cetopariyañāṇāya cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      evameva kho, mahārāja, bhikkhu (239-4.)  
      evaṃ samāhite citte parisuddhe pariyodāte anaṅgaṇe vigatūpakkilese mudubhūte kammaniye ṭhite āneñjappatte cetopariyañāṇāya cittaṃ abhinīharati abhininnāmeti. (242-1.)  
    訳文                
     大王よ、じつにこのように比丘は、そのように心が入定し、清浄の、清白の、無穢の、随煩悩を去り、柔軟な、行為に適した、住立した、不動を得たものとなったとき、他心智に心を向け、転じさせます。  
                       
                       
                       
    243-3.                
     So parasattānaṃ parapuggalānaṃ cetasā ceto paricca pajānāti –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So parasattānaṃ parapuggalānaṃ cetasā ceto paricca pajānāti –  (242-2.)  
    訳文                
     彼は、心によって、他の有情たち、他の人々の心を熟知し、了知します。  
                       
                       
                       
    243-4.                
     sarāgaṃ vā cittaṃ ‘sarāgaṃ citta’nti pajānāti, vītarāgaṃ vā cittaṃ ‘vītarāgaṃ citta’nti pajānāti, sadosaṃ vā cittaṃ ‘sadosaṃ citta’nti pajānāti, vītadosaṃ vā cittaṃ ‘vītadosaṃ citta’nti pajānāti, samohaṃ vā cittaṃ ‘samohaṃ citta’nti pajānāti, vītamohaṃ vā cittaṃ ‘vītamohaṃ citta’nti pajānāti, saṅkhittaṃ vā cittaṃ ‘saṅkhittaṃ citta’nti pajānāti, vikkhittaṃ vā cittaṃ ‘vikkhittaṃ citta’nti pajānāti, mahaggataṃ vā cittaṃ ‘mahaggataṃ citta’nti pajānāti, amahaggataṃ vā cittaṃ ‘amahaggataṃ citta’nti pajānāti, sauttaraṃ vā cittaṃ ‘sauttaraṃ citta’nti pajānāti, anuttaraṃ vā cittaṃ ‘anuttaraṃ citta’nti pajānāti, samāhitaṃ vā cittaṃ ‘samāhitaṃ citta’nti pajānāti, asamāhitaṃ vā cittaṃ ‘asamāhitaṃ citta’nti pajānāti, vimuttaṃ vā cittaṃ ‘vimuttaṃ citta’’nti pajānāti, avimuttaṃ vā cittaṃ ‘avimuttaṃ citta’nti pajānāti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      同上 (242-3.)  
    訳文                
     有貪の心を『有貪の心だ』と知ります。離貪の……有瞋の……無瞋の……有痴の……離痴の……統一した……散乱した……広大な……狭小な……有上の……無上の……入定した……入定せざる……解脱した……あるいは解脱せざる心を『解脱せざる心だ』と知ります。  
                       
                       
                       
    243-5.                
     Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idampi kho, mahārāja, sandiṭṭhikaṃ sāmaññaphalaṃ purimehi sandiṭṭhikehi sāmaññaphalehi abhikkantatarañca paṇītatarañca.  (239-13.)  
    訳文                
    じつに大王よ、またこれが、さきの目に見える沙門の果報よりさらに素晴らしい、さらにすぐれた、目に見える沙門の果報なのです。  
                       
                       
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