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     Cattārokammakilesā  
      語根 品詞 語基 意味  
      Cattāro     
      kamma  kṛ a 依(具) 業、行為  
      kilesā kliś a 煩悩、染、欲念  
    訳文                
     【四つの行為による汚染】  
                       
                       
                       
    245-1.                
     245. ‘‘Katamassa cattāro kammakilesā pahīnā honti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Katamā    代的 いずれか、どちらか  
      assa    代的 これ  
      cattāro     
      kamma  kṛ a 依(具) 業、行為  
      kilesā  kliś a 煩悩、染、欲念  
      pahīnā  pra-hā 過分 a 捨てられた、断ぜられた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      honti?  bhū ある、存在する  
    訳文                
     どのようなものが、彼の、捨断された四つの行為による汚染なのでしょうか。  
    メモ                
     ・代名詞的曲用における男性複数主格はKatameが本来である。  
                       
                       
                       
    245-2.                
     Pāṇātipāto kho, gahapatiputta, kammakileso, adinnādānaṃ kammakileso, kāmesumicchācāro kammakileso, musāvādo kammakileso.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Pāṇa  pra-an a 依(対) 生き物  
      atipāto  ati-pat a たおすこと、伐つこと →殺生  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      gahapati    i 依(属) 家主、居士、資産家  
      putta,    a 息子  
      kamma  kṛ a 依(具) 業、行為  
      kileso,  kliś a 煩悩、染、欲念  
      adinna  a-dā 過分 a 依(対) 与えられないもの  
      ādānaṃ  ā-dā a 取、取ること →偸盗  
      kamma  kṛ a 依(具) 業、行為  
      kileso,  kliś a 煩悩、染、欲念  
      kāmesu    a 男中  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      cāro  car a 行 →邪淫  
      kamma  kṛ a 依(具) 業、行為  
      kileso,  kliś a 煩悩、染、欲念  
      musā    不変 虚妄に、偽って  
      vādo  vad a 説、語、論 →妄語  
      kamma  kṛ a 依(具) 業、行為  
      kileso.  kliś a 煩悩、染、欲念  
    訳文                
     居士の息子よ、殺生が行為による汚染であり、偸盗が行為による汚染であり、邪淫が行為による汚染であり、妄語が行為による汚染であるのです。  
                       
                       
                       
    245-3.                
     Imassa cattāro kammakilesā pahīnā hontī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ime    代的 これら  
      cattāro kammakilesā pahīnā hontī’’ (245-1.)  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     これらが、彼の、捨断された四つの行為による汚染なのです」。  
                       
                       
                       
    245-4.                
     Idamavoca bhagavā, idaṃ vatvāna [idaṃ vatvā (sī. pī.) evamīdisesu ṭhānesu] sugato athāparaṃ etadavoca satthā –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idam    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca  vac いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavā,    ant 世尊  
      idaṃ    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vatvāna  vac いう  
      語根 品詞 語基 意味  
      sugato  su-gam 名形 a 善逝  
      atha    不変 ときに、また  
      aparaṃ    代的 副対 更に  
      etad    代的 これ  
      avoca  同上  
      satthā – śās ar  
    訳文                
     こう、世尊はいわれた。こういわれてから、善逝たる師は、さらにこう仰った。  
                       
                       
                       
    245-5.                
     ‘‘Pāṇātipāto adinnādānaṃ, musāvādo ca vuccati;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Pāṇa  pra-an a 依(対) 生き物  
      ātipāto  ati-pat a たおすこと、伐つこと →殺生  
      adinna  a-dā 過分 a 依(対) 与えられないもの  
      ādānaṃ,  ā-dā a 取、取ること →偸盗  
      musā    不変 虚妄に、偽って  
      vādo  vad a 説、語、論 →妄語  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vuccati; vac 受 いう  
    訳文                
     「♪殺生、偸盗、妄語は言われる  
                       
                       
                       
    245-6.                
     Paradāragamanañceva, nappasaṃsanti paṇḍitā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Para    代的 依(属) 他の、他人の  
      dāra    aā 男女 依(対)  
      gamanañ  gam a 行くこと  
      ca    不変 また、しかし  
      eva,    不変 まさに、のみ、じつに  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pasaṃsanti  pra-śaṃs 誉める、称讃する  
      語根 品詞 語基 意味  
      paṇḍitā’’    a 賢い、博学の  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪また他人の妻に通じることも。『賢者たちは称讃しない』と。  
                       
                       
                       
     Catuṭṭhānaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Catu     
      ṭhānaṃ sthā a 場所、状態、理由、道理  
    訳文                
     【四つの事柄】  
                       
                       
                       
    246-1.                
     246. ‘‘Katamehi catūhi ṭhānehi pāpakammaṃ na karoti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Katamehi    代的 いずれか、どちらか  
      catūhi     
      ṭhānehi  sthā a 場所、状態、理由、道理  
      pāpa    名形 a  
      kammaṃ  kṛ a 業、行為  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karoti?  kṛ なす  
    訳文                
     どのような四つの事柄ゆえ、彼は悪の行為から離れるのでしょうか。  
                       
                       
                       
    246-2.                
     Chandāgatiṃ gacchanto pāpakammaṃ karoti, dosāgatiṃ gacchanto pāpakammaṃ karoti, mohāgatiṃ gacchanto pāpakammaṃ karoti, bhayāgatiṃ gacchanto pāpakammaṃ karoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Chanda    a 依(具) 欲、意欲  
      agatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchanto  gam 現分 ant ゆく  
      pāpa    名形 a  
      kammaṃ  kṛ a 業、行為  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karoti,  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      dosa    a 依(具) 瞋恚  
      agatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchanto  gam 現分 ant ゆく  
      pāpa    名形 a  
      kammaṃ  kṛ a 業、行為  
      karoti,  同上  
      moha    a 依(具) 愚痴  
      agatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchanto  gam 現分 ant ゆく  
      pāpa    名形 a  
      kammaṃ  kṛ a 業、行為  
      karoti,  同上  
      bhaya  bhī a 男中 依(具) 怖れ、怖畏  
      agatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchanto  gam 現分 ant ゆく  
      pāpa    名形 a  
      kammaṃ  kṛ a 業、行為  
      karoti.  同上  
    訳文                
     欲によって非道へゆく者は、悪の行為をなします。瞋恚によって非道へゆく者は、悪の行為をなします。愚痴によって非道へゆく者は、悪の行為をなします。怖畏によって非道へゆく者は、悪の行為をなします。  
                       
                       
                       
    246-3.                
     Yato kho, gahapatiputta, ariyasāvako neva chandāgatiṃ gacchati, na dosāgatiṃ gacchati, na mohāgatiṃ gacchati, na bhayāgatiṃ gacchati;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yato    不変 そこから、〜なるが故に、何となれば(yaの奪格)  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      gahapati    i 依(属) 家主、居士、資産家  
      putta,    a 息子  
      ariya    名形 a 聖なる  
      sāvako  śru a 声聞、弟子  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      chanda    a 依(具) 欲、意欲  
      āgatiṃ  a-gam i 非道  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gacchati,  gam ゆく  
      語根 品詞 語基 意味  
      na    不変 ない  
      dosa    a 依(具) 瞋恚  
      āgatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchati,  同上  
      na    不変 ない  
      moha    a 依(具) 愚痴  
      āgatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchati,  同上  
      na    不変 ない  
      bhaya  bhī a 男中 依(具) 怖れ、怖畏  
      āgatiṃ  a-gam i 非道  
      gacchati;  同上  
    訳文                
     居士の息子よ、聖弟子は、欲によって非道へゆかず、瞋恚によって非道へゆかず、愚痴によって非道へゆかず、怖畏によって非道へゆきません。それゆえ、  
                       
                       
                       
    246-4.                
     imehi catūhi ṭhānehi pāpakammaṃ na karotī’’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      imehi    代的 これら  
      catūhi     
      ṭhānehi  sthā a 場所、状態、理由、道理  
      pāpa    名形 a  
      kammaṃ  kṛ a 業、行為  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      karotī’’  kṛ なす  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     これら四つの事柄ゆえ、悪の行為をなすことがないのです」。  
                       
                       
                       
    246-5.                
     Idamavoca bhagavā, idaṃ vatvāna sugato athāparaṃ etadavoca satthā –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Idamavoca bhagavā, idaṃ vatvāna sugato athāparaṃ etadavoca satthā – (245-4.)  
    訳文                
     こう、世尊はいわれた。こういわれてから、善逝たる師は、さらにこう仰った。  
                       
                       
                       
    246-6.                
     ‘‘Chandā dosā bhayā mohā, yo dhammaṃ ativattati;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Chandā    a 欲、意欲  
      dosā    a 瞋恚  
      bhayā    a 怖れ、怖畏  
      mohā,    a 愚痴  
      yo    代的 (関係代名詞)  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ativattati; ati-vṛt 超える、打ち勝つ、征服する  
    訳文                
     「♪およそ、欲、瞋恚、怖畏、愚痴ゆえに法を逸脱する者、  
                       
                       
                       
    246-7.                
     Nihīyati yaso tassa [tassa yeso (bahūsu, vinayepi)], kāḷapakkheva candimā.  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Nihīyati  ni-hā 受 捨てられる、滅亡する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yaso    as 名誉、名声  
      tassa,    代的 それ、彼  
      kāḷa    a 黒い  
      pakkhe    a 翼、脇、半月  
      iva    不変 如く  
      candimā.   ā  
    訳文                
     ♪彼の名声は滅ぶ。黒い半月における月の如くに。  
                       
                       
                       
    246-8.                
     ‘‘Chandā dosā bhayā mohā, yo dhammaṃ nātivattati;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Chandā dosā bhayā mohā, yo dhammaṃ tivattati; (246-6.)  
      na   不変 ない  
    訳文                
     ♪およそ、欲、瞋恚、怖畏、愚痴ゆえに法を逸脱しない者、  
                       
                       
                       
    246-9.                
     Āpūrati yaso tassa [tassa yeso (bahūsu, vinayepi)], sukkapakkheva [juṇhapakkheva (ka.)] candimā’’ti.  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Āpūrati  ā-pṝ 満たされる、充満する  
      語根 品詞 語基 意味  
      yaso tassa, sukkapakkheva candimā’’(246-6.)  
      sukka   a 白い  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪彼の名声は満ちる。白い半月における月の如くに。  
                       
                       
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