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     Saṅgāyitabbadhammo  
      語根 品詞 語基 意味  
      Saṅgāyitabba  saṃ-gai 未分 a 合誦、結集されるべき  
      dhammo dhṛ a 男中  
                     
     【合誦されるべき法】  
    メモ                
     ・全体の流れからして、ニガンタの徒輩のような論争に陥らぬよう、釈尊の死後にいわゆる「結集(けつじゅう)」をなせ、という勧めのようであるが、「結集」とすると一般語としての「けっしゅう」と混同する可能性があるため、「合誦」とした。  
                       
                       
                       
    177-1.                
     177. Tasmātiha, cunda, ye vo mayā dhammā abhiññā desitā, tattha sabbeheva saṅgamma samāgamma atthena atthaṃ byañjanena byañjanaṃ saṅgāyitabbaṃ na vivaditabbaṃ, yathayidaṃ brahmacariyaṃ addhaniyaṃ assa ciraṭṭhitikaṃ, tadassa bahujanahitāya bahujanasukhāya lokānukampāya atthāya hitāya sukhāya devamanussānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā    代的 それ、彼  
      iha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      cunda,    a 人名、チュンダ  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      vo    代的 あなたたち  
      mayā    代的  
      dhammā  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhiññā  abhi-jñā 証知する  
      語根 品詞 語基 意味  
      desitā,  diś 過分 a 示された  
      tattha    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      sabbehi    名形 代的 中→男 すべて  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      saṅgamma  saṃ-gam 集合する  
      samāgamma  saṃ-ā-gam 来集する、会合する  
      語根 品詞 語基 意味  
      atthena    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      atthaṃ    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      byañjanena  vi-añj a 相、字句  
      byañjanaṃ  vi-añj a 相、字句  
      saṅgāyitabbaṃ  saṃ-gai 未分 a 合誦、結集されるべき  
      na    不変 ない  
      vivaditabbaṃ,  vi-vad 未分 a 論争すべき  
      yathā    不変 そのように  
      idaṃ    代的 これ  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      addhaniyaṃ    a 長時の  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      cira    a ひさしい  
      ṭhitikaṃ,  sthā a 住立の、存続する  
      tad    代的 それ  
      assa  同上  
      bahu    u 多く  
      jana    a 依(属) 人、人々  
      hitāya  dhā 名過分 a 有益な、利益  
      bahu    u 多く  
      jana    a 依(属) 人、人々  
      sukhāya    名形 a  
      loka    a 依(与) 世界、世間  
      anukampāya  anu-kamp ā 同情、憐愍、慈悲  
      atthāya    a 男中 義、意味、利益、道理、  
      hitāya  dhā 名過分 a 有益な、利益  
      sukhāya    名形 a  
      deva    a 天、神、王、陛下  
      manussānaṃ.    a 人間  
                     
     チュンダよ、それゆえ、およそここに、私によって証知され、あなた方へ示された諸法は、この梵行が、長時に久しく存続するものとなり、それが、多くの人々の利のため、多くの人々の楽のため、世間への憐愍のため、神々と人々の利のため、益のため、楽のためとなるように、それに関して皆で集り、会合して、義によって義を、句によって句を合誦されるべきものであって、論争されるべきものではないのです。  
                       
                       
                       
    177-2.                
     Katame ca te, cunda, dhammā mayā abhiññā desitā, yattha sabbeheva saṅgamma samāgamma atthena atthaṃ byañjanena byañjanaṃ saṅgāyitabbaṃ na vivaditabbaṃ, yathayidaṃ brahmacariyaṃ addhaniyaṃ assa ciraṭṭhitikaṃ, tadassa bahujanahitāya bahujanasukhāya lokānukampāya atthāya hitāya sukhāya devamanussānaṃ?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Katame    代的 いずれ、どちら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      te,    代的 それら、彼ら  
      cunda, dhammā mayā abhiññā desitā, yattha sabbeheva saṅgamma samāgamma atthena atthaṃ byañjanena byañjanaṃ saṅgāyitabbaṃ na vivaditabbaṃ, yathayidaṃ brahmacariyaṃ addhaniyaṃ assa ciraṭṭhitikaṃ, tadassa bahujanahitāya bahujanasukhāya lokānukampāya atthāya hitāya sukhāya devamanussānaṃ? (177-1.)  
      yattha    不変 〜する所の  
                     
     ではチュンダよ、何が、この梵行が長時に久しく存続するものとなり、それが、多くの人々の利のため、多くの人々の楽のため、世間への憐愍のため、神々と人々の利のため、益のため、楽のためとなるように、それに関して皆で集まり、会合して、義によって義を、句によって句を合誦されるべきものであって、論争されるべきものではないような、私によって証知され示されたその諸法なのでしょうか。  
                       
                       
                       
    177-3.                
     Seyyathidaṃ – cattāro satipaṭṭhānā, cattāro sammappadhānā, cattāro iddhipādā, pañcindriyāni, pañca balāni, satta bojjhaṅgā, ariyo aṭṭhaṅgiko maggo.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Seyyathidaṃ –    不変 それはこの如し、あたかも〜の如し  
      cattāro     
      sati  smṛ i 依(属)  
      paṭṭhānā,  prati-sthā a 中(男) 出発、発趣 →四念処  
      cattāro     
      sammā    不変 正しく  
      padhānā,  pra-dhā a 中(男) 努力、正勤 →四正勤  
      cattāro     
      iddhi    i 依(属) 神通、神変  
      pādā,    a 足 →四神足  
      pañca     
      indriyāni,    a 根、感官 →五根  
      pañca     
      balāni,    名形 a 力、強い →五力  
      satta     
      bojjhi  budh i 依(属) 菩提、悟り  
      aṅgā,    a 中(男) 支分 →七菩提分、七覚支  
      ariyo    名形 a 聖なる  
      aṭṭha     
      aṅgiko    a 支分ある  
      maggo.    a 道 →八聖道、八支正道  
    訳文                
     すなわち、四念処、四正勤、四神足、五根、五力、七覚支、八支聖道です。  
                       
                       
                       
    177-4.                
     Ime kho te, cunda, dhammā mayā abhiññā desitā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ime    代的 これら  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      te,    代的 それら、彼ら  
      cunda, dhammā mayā abhiññā desitā. (177-1.)  
    訳文                
     チュンダよ、これらが、私によって証知され示されたその諸法です、  
                       
                       
                       
    177-5.                
     Yattha sabbeheva saṅgamma samāgamma atthena atthaṃ byañjanena byañjanaṃ saṅgāyitabbaṃ na vivaditabbaṃ, yathayidaṃ brahmacariyaṃ addhaniyaṃ assa ciraṭṭhitikaṃ, tadassa bahujanahitāya bahujanasukhāya lokānukampāya atthāya hitāya sukhāya devamanussānaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yattha sabbeheva saṅgamma samāgamma atthena atthaṃ byañjanena byañjanaṃ saṅgāyitabbaṃ na vivaditabbaṃ, yathayidaṃ brahmacariyaṃ addhaniyaṃ assa ciraṭṭhitikaṃ, tadassa bahujanahitāya bahujanasukhāya lokānukampāya atthāya hitāya sukhāya devamanussānaṃ. (177-2.)  
                     
     この梵行が長時に久しく存続するものとなり、それが、多くの人々の利のため、多くの人々の楽のため、世間への憐愍のため、神々と人々の利のため、益のため、楽のためとなるように、それに関して皆が集まり、会合して、義によって義を、句によって句を合誦されるべきものであって、論争されるべきものではない所の。  
                       
                       
                       
     Saññāpetabbavidhi  
      語根 品詞 語基 意味  
      Saññāpetabba  saṃ-jñā 使 未分 a 依(属) 知らせされるべき、教えられるべき  
      vidhi vi-dhā i 方法、規定、類、運  
                     
     【教えられるべき者の規定】  
                       
                       
                       
    178-1.                
     178. ‘‘Tesañca vo, cunda, samaggānaṃ sammodamānānaṃ avivadamānānaṃ sikkhataṃ [sikkhitabbaṃ (bahūsu)] aññataro sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tesañ    代的 それら、彼ら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vo,    代的 あなたたち  
      cunda,    a 人名、チュンダ  
      samaggānaṃ    a 和合した、統一の  
      sammodamānānaṃ  saṃ-mud 現分 a 相喜ぶ、挨拶する  
      avivadamānānaṃ  a-vi-vad 現分 a 無争の  
      sikkhitaṃ  śak 意 現分 ant 学ぶ  
      aññataro    代的 とある  
      sabrahmacārī  sa-bṛh, car in 同梵行者  
      saṅghe  saṃ-hṛ a 僧伽  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhāseyya.  bhāṣ 言う  
                     
     チュンダよ、その、和合し、相喜び、争いなきあなた方のうちで、学びつつある、とある同梵行者が、僧伽の中で法について述べたとしましょう。  
                       
                       
                       
    178-2.                
     Tatra ce tumhākaṃ evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra    不変 そこで、そこに、そのとき、そのなかで  
      ce    不変 もし、たとえ  
      tumhākaṃ    代的 あなたたち  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa –  as ある、なる  
                     
     そこでもし、あなた方にこのような〔思いが〕起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    178-3.                
     ‘ayaṃ kho āyasmā atthañceva micchā gaṇhāti, byañjanāni ca micchā ropetī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ    代的 これ  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      atthañ    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      gaṇhāti,  grah 取る、捕らえる  
      語根 品詞 語基 意味  
      byañjanāni  vi-añj a 相、字句  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      micchā    不変 邪、よこしま、邪悪  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      āropetī’  ā-ruh 使 上げる、用意する、示す  
      語根 品詞 語基 意味  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
                     
     『この尊者は、義を誤って捉え、諸句を誤って示している』と。  
                       
                       
                       
    178-4.                
     Tassa neva abhinanditabbaṃ na paṭikkositabbaṃ, anabhinanditvā appaṭikkositvā so evamassa vacanīyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 それ、彼  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      abhinanditabbaṃ  abhi-nand 未分 a 大いに喜ぶ、歓喜する  
      na    不変 ない  
      paṭikkositabbaṃ,  prati-kruś 未分 a 呵責する、非難する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anabhinanditvā  an-abhi-nand 歓喜せず  
      appaṭikkositvā  a-prati-kruś 非難せず  
      語根 品詞 語基 意味  
      so    代的 それ、彼  
      evam    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      assa  as ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      vacanīyo –  vac 未分 a 言われるべき  
                     
     彼の〔所説は〕、喜ばれるべきでも、非難されるべきでもありません。喜ばず、非難せずして、彼はこのように言われるべきです。  
    メモ                
     ・tassaを上記のように補ったのは、181-4.との照応もあるが、そもそも属格が、それ単独で「○○の〔思い、考え、主張〕」などという含意をまれに持つためである。たとえば、『ローヒッチャ経』には【論難されるべからざる師の〔教え〕】Nacodanārahasatthu というチャプタータイトルがある。  
                       
                       
                       
    178-5.                
     ‘imassa nu kho, āvuso, atthassa imāni vā byañjanāni etāni vā byañjanāni katamāni opāyikatarāni, imesañca [imesaṃ vā (syā. pī. ka.), imesaṃ (sī.)] byañjanānaṃ ayaṃ vā attho eso vā attho katamo opāyikataro’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imassa    代的 男中 これ  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      āvuso,    不変 友よ  
      atthassa    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      imāni    代的 これら  
          不変 あるいは  
      byañjanāni  vi-añj a 相、字句  
      etāni    代的 これら  
          不変 あるいは  
      byañjanāni  vi-añj a 相、字句  
      katamāni    代的 いずれ、どちら  
      opāyikatarāni,  upa-i? a より適切な?  
      imesañ    代的 これら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      byañjanānaṃ  vi-añj a 相、字句  
      ayaṃ    代的 これ  
          不変 あるいは  
      attho    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      eso    代的 これ  
          不変 あるいは  
      attho    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      katamo    代的 いずれ、どちら  
      opāyikataro’    a より適切な?  
      ti?    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
                     
     『友よ、その義に関してはその諸句とこの諸句、いずれがより適切でしょうか。またそれらの諸句にはその義とこの義、いずれがより適切でしょうか』と。  
    メモ                
     ・opāyikataraの語は辞書類にないが、「方法、手段」を意味する語upāyaに形容詞化接尾辞-ikaが付いてguṇa化し、さらに-taraが付いて比較級化した語と推測した。  
     ・ここでは、imaṃ系の代名詞を有学者の、etaṃ系の代名詞を指摘者の主張する義と句にかかるものと見なし、それぞれ日本語として自然になるよう「それ」と「これ」を配置する。  
                       
                       
                       
    178-6.                
     So ce evaṃ vadeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      ce    不変 もし、たとえ  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vadeyya –  vad いう  
                     
     もし彼が、このように言ったとしましょう。  
                       
                       
                       
    178-7.                
     ‘imassa kho, āvuso, atthassa imāneva byañjanāni opāyikatarāni, yā ceva [yañceva (sī. ka.), ṭīkā oloketabbā] etāni;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imassa    代的 男中 これ  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      āvuso,    不変 友よ  
      atthassa    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      imāni    代的 これら  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      byañjanāni  vi-añj a 相、字句  
      opāyikatarāni,  upa-i? a より適切な?  
          代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      etāni;    代的 これら  
                     
     『友よ、この義に関しては、これらの諸句こそがより適切です』〔と〕。あるいは『それらの〔諸句〕こそが』〔と〕。  
    メモ                
     ・註は、Yā ceva etānīti yāni ceva etāni mayā vuttāni. Yā ceva esoti yo ceva esa mayā vutto. (「およそ私によって言われたものこそが」)といっているので、女性の関係代名詞はそれぞれ対応する性に置き換えて読むべきだとしているようである。複註はよりはっきり「性の顛倒による説示である」liṅgavipallāseneva niddesoと述べている。  
     ・しかしimaṃ系とetaṃ系の代名詞の使い分けを鑑みるに、このはもしや、の誤記ではあるまいか。ここではあえてそのように想定して訳してみた。  
                       
                       
                       
    178-8.                
     imesañca [imedaṃ (sabbattha)] byañjanānaṃ ayameva attho opāyikataro, yā ceva [yañceva (sī. ka.), ṭīkā oloketabbā] eso’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      imesañ    代的 これら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      byañjanānaṃ  vi-añj a 相、字句  
      ayam    代的 これ  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      attho    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      opāyikataro,  upa-i? a より適切な?  
          代的 (関係代名詞)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      eso’    代的 これ  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
                     
     『この諸句に関しては、この義こそがより適切です』〔と〕。あるいは『その〔義〕こそが』と。  
                       
                       
                       
    178-9.                
     So neva ussādetabbo na apasādetabbo, anussādetvā anapasādetvā sveva sādhukaṃ saññāpetabbo tassa ca atthassa tesañca byañjanānaṃ nisantiyā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      na    不変 ない  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      ussādetabbo  ud-syad? 未分 a 賞揚されるべき  
      na    不変 ない  
      apasādetabbo,  apa-sad 未分 a 非難、叱責されるべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      anussādetvā  an-ud-syad? 賞揚されない  
      anapasādetvā  an-apa-sad 叱責されない  
      語根 品詞 語基 意味  
      so    代的 それ、彼  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      sādhukaṃ    a 副対 よく、十分に  
      saññāpetabbo  saṃ-jñā 使 未分 a 知らせされるべき、教えられるべき  
      tassa    代的 男中 それ、彼  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      atthassa    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      tesañ    代的 それら、彼ら  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      byañjanānaṃ  vi-añj a 相、字句  
      nisantiyā. ni-śam i 注意、観察  
                     
     彼は、賞揚されるべきでも叱責されるべきでもありません。賞揚されず、叱責されず、ただ彼は、その義とそれら諸句との注意によって、教えられるべきです。  
                       
                       
                       
    179-1.                
     179. ‘‘Aparopi ce, cunda, sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparo    代的 他の、次の、後の  
      pi    不変 〜もまた、けれども、たとえ  
      ce,    不変 もし、たとえ  
      sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya. (178-1.)  
                     
     チュンダよ、もし、他の同梵行者が、僧伽の中で法について述べたとしましょう。  
                       
                       
                       
    179-2.                
     Tatra ce tumhākaṃ evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra ce tumhākaṃ evamassa – (178-2.)  
                     
     そこでもし、あなた方にこのような〔思いが〕起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    179-3.                
     ‘ayaṃ kho āyasmā atthañhi kho micchā gaṇhāti byañjanāni sammā ropetī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ kho āyasmā atthañhi kho micchā gaṇhāti byañjanāni sammā ropetī’ti. (178-3.)  
      hi   不変 じつに、なぜなら  
      kho   不変 じつに、たしかに  
      sammā   不変 正しい、正しく  
                     
     『この尊者は、義を誤って捉え、諸句を正しく示している』と。  
                       
                       
                       
    179-4.                
     Tassa neva abhinanditabbaṃ na paṭikkositabbaṃ, anabhinanditvā appaṭikkositvā so evamassa vacanīyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa neva abhinanditabbaṃ na paṭikkositabbaṃ, anabhinanditvā appaṭikkositvā so evamassa vacanīyo – (178-4.)  
                     
     彼の〔所説は〕、喜ばれるべきでも、非難されるべきでもありません。喜ばず、非難せずして、彼はこのように言われるべきです。  
                       
                       
                       
    179-5.                
     ‘imesaṃ nu kho, āvuso, byañjanānaṃ ayaṃ vā attho eso vā attho katamo opāyikataro’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imesaṃ nu kho, āvuso, byañjanānaṃ ayaṃ vā attho eso vā attho katamo opāyikataro’ti? (178-5.)  
                     
     『友よ、それらの諸句には、その義とこの義、いずれがより適切でしょうか』と。  
                       
                       
                       
    179-6.                
     So ce evaṃ vadeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ce evaṃ vadeyya – (178-6.)  
                     
     もし彼が、このように言ったとしましょう。  
                       
                       
                       
    179-7.                
     ‘imesaṃ kho, āvuso, byañjanānaṃ ayameva attho opāyikataro, yā ceva eso’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imesaṃ kho, āvuso, byañjanānaṃ ayameva attho opāyikataro, yā ceva eso’ti. (178-8.)  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      āvuso,    不変 友よ  
                     
     『この諸句に関しては、この義こそがより適切です』〔と〕。あるいは『その〔義〕こそが』と。  
                       
                       
                       
    179-8.                
     So neva ussādetabbo na apasādetabbo, anussādetvā anapasādetvā sveva sādhukaṃ saññāpetabbo tasseva atthassa nisantiyā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      So neva ussādetabbo na apasādetabbo, anussādetvā anapasādetvā sveva sādhukaṃ saññāpetabbo tasseva atthassa nisantiyā.(178-8.)  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
                     
     彼は、賞揚されるべきでも叱責されるべきでもありません。賞揚されず、叱責されず、ただ彼は、その義のみの注意によって、教えられるべきです。  
                       
                       
                       
    180-1.                
     180. ‘‘Aparopi ce, cunda, sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparopi ce, cunda, sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya. (179-1.)  
                     
     チュンダよ、もし、他の同梵行者が、僧伽の中で法について述べたとしましょう。  
                       
                       
                       
    180-2.                
     Tatra ce tumhākaṃ evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra ce tumhākaṃ evamassa – (178-2.)  
                     
     そこでもし、あなた方にこのような〔思いが〕起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    180-3.                
     ‘ayaṃ kho āyasmā atthañhi kho sammā gaṇhāti byañjanāni micchā ropetī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ kho āyasmā atthañhi kho sammā gaṇhāti byañjanāni micchā ropetī’ti. (178-3.)  
      hi   不変 じつに、なぜなら  
      kho   不変 じつに、たしかに  
      sammā   不変 正しい、正しく  
                     
     『この尊者は、義を正しく捉え、諸句を誤って示している』と。  
                       
                       
                       
    180-4.                
     Tassa neva abhinanditabbaṃ na paṭikkositabbaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa neva abhinanditabbaṃ na paṭikkositabbaṃ; (178-4.)  
                     
     彼の〔所説は〕、喜ばれるべきでも、非難されるべきでもありません。  
                       
                       
                       
    180-5.                
     anabhinanditvā appaṭikkositvā so evamassa vacanīyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      anabhinanditvā appaṭikkositvā so evamassa vacanīyo – (178-4.)  
                     
     喜ばず、非難せずして、彼はこのように言われるべきです。  
                       
                       
                       
    180-6.                
     ‘imassa nu kho, āvuso, atthassa imāni vā byañjanāni etāni vā byañjanāni katamāni opāyikatarānī’ti?   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imassa nu kho, āvuso, atthassa imāni vā byañjanāni etāni vā byañjanāni katamāni opāyikatarānī’ti? (178-5.)  
                     
     『友よ、その義に関してはその諸句とこの諸句、いずれがより適切でしょうか』と。  
                       
                       
                       
    180-7.                
     So ce evaṃ vadeyya –   
      語根 品詞 語基 意味  
      So ce evaṃ vadeyya – (178-6.)  
                     
     もし彼が、このように言ったとしましょう。  
                       
                       
                       
    180-8.                
     ‘imassa kho, āvuso, atthassa imāneva byañjanāni opayikatarāni, yāni ceva etānī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘imassa kho, āvuso, atthassa imāneva byañjanāni opayikatarāni, yāni ceva etānī’ (178-7.)  
                     
     『友よ、この義に関しては、これらの諸句こそがより適切です』〔と〕。あるいは『それらの〔諸句〕こそが』と。  
    メモ                
     ・opayikataraは、さきのopāyikataraの異体とみた。  
     ・ここでは関係代名詞が、byañjanāniにきちんと対応するyāniになっているが、あえて先に同じくとして訳した。  
                       
                       
                       
    180-9.                
     So neva ussādetabbo na apasādetabbo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      So neva ussādetabbo na apasādetabbo; (178-9.)  
                     
     彼は、賞揚されるべきでも叱責されるべきでもありません。  
                       
                       
                       
    180-10.                
     anussādetvā anapasādetvā sveva sādhukaṃ saññāpetabbo tesaññeva byañjanānaṃ nisantiyā.  
      語根 品詞 語基 意味  
      anussādetvā anapasādetvā sveva sādhukaṃ saññāpetabbo tesaññeva byañjanānaṃ nisantiyā. (178-9.)  
                     
     賞揚されず、叱責されず、ただ彼は、それら諸句のみの注意によって、教えられるべきです。  
                       
                       
                       
    181-1.                
     181. ‘‘Aparopi ce, cunda, sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aparopi ce, cunda, sabrahmacārī saṅghe dhammaṃ bhāseyya. (179-1.)  
                     
     チュンダよ、もし、他の同梵行者が、僧伽の中で法について述べたとしましょう。  
                       
                       
                       
    181-2.                
     Tatra ce tumhākaṃ evamassa –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tatra ce tumhākaṃ evamassa – (178-2.)  
                     
     そこでもし、あなた方にこのような〔思いが〕起こったとしましょう。  
                       
                       
                       
    181-3.                
     ‘ayaṃ kho āyasmā atthañceva sammā gaṇhāti byañjanāni ca sammā ropetī’ti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘ayaṃ kho āyasmā atthañceva sammā gaṇhāti byañjanāni ca sammā ropetī’ti. (178-3.)  
      sammā    不変 正しい、正しく  
                     
     『この尊者は、義を正しく捉え、諸句を正しく示している』と。  
                       
                       
                       
    181-4.                
     Tassa ‘sādhū’ti bhāsitaṃ abhinanditabbaṃ anumoditabbaṃ;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tassa    代的 それ、彼  
      ‘sādhū’    不変 善哉  
      ti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      bhāsitaṃ  bhāṣ 過分 a 話された、所説  
      abhinanditabbaṃ  abhi-nand 未分 a 歓喜されるべき  
      anumoditabbaṃ;  anu-mud 未分 a 随喜されるべき  
                     
     彼の所説は『よきかな』と歓喜され、随喜されるべきです。  
    メモ                
     ・語順通りに訳すなら、「彼の『よきかな』という所説は、歓喜され、随喜されるべきです」であろうが、文脈から上記のようにした。  
                       
                       
                       
    181-5.                
     tassa ‘sādhū’ti bhāsitaṃ abhinanditvā anumoditvā so evamassa vacanīyo –   
      語根 品詞 語基 意味  
      tassa ‘sādhū’ti bhāsitaṃ (181-4.)  
      abhinanditvā  abhi-nand 歓喜されるべき  
      anumoditvā  anu-mud 随喜されるべき  
      so evamassa vacanīyo – (178-4.)  
                     
     彼の所説が『よきかな』と歓喜され、随喜されてから、彼は、このように言われるべきです。  
                       
                       
                       
    181-6.                
     ‘lābhā no āvuso, suladdhaṃ no āvuso, ye mayaṃ āyasmantaṃ tādisaṃ sabrahmacāriṃ passāma evaṃ atthupetaṃ byañjanupeta’nti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘lābhā  labh ā 利得  
      no    代的 私たち  
      āvuso,    不変 友よ  
      suladdhaṃ    a 善利の  
      no    代的 私たち  
      āvuso,    不変 友よ  
      ye    代的 (関係代名詞)  
      mayaṃ    代的 私たち  
      āyasmantaṃ    ant 尊者、具寿  
      tādisaṃ    a そのごとき  
      sabrahmacāriṃ  sa-bṛh, car in 同梵行者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      passāma  paś 見る  
      語根 品詞 語基 意味  
      evaṃ    不変 このように、かくの如き  
      attha    a 男中 依(対) 義、利益、道理、意味、必要  
      upetaṃ  upa-i 過分 a 備えた、具した  
      byañjana  vi-añj a 依(対) 相、字句  
      upeta’n  upa-i 過分 a 備えた、具した  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
                     
     『友よ、我々が、かくのごとく義をそなえ、句をそなえた、尊者のごとき同梵行者へまみえるようなそのことは、我々の利得であり、我々の善利です』と。  
                       
                       
                       
     Paccayānuññātakāraṇaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Paccaya  prati-i a 縁、資具  
      anuññāta  anu-jñā 過分 a 依(属) 許可、承諾、規定された  
      kāraṇaṃ kṛ a 原因、根拠、所作  
                     
     【承諾された資具の根拠】  
                       
                       
                       
    182-1.                
     182. ‘‘Na vo ahaṃ, cunda, diṭṭhadhammikānaṃyeva āsavānaṃ saṃvarāya dhammaṃ desemi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Na    不変 ない  
      vo    代的 あなたたち  
      ahaṃ,    代的  
      cunda,    a 人名、チュンダ  
      diṭṭha  dṛś 過分 a 見られた、見、所見  
      dhammikānaṃ  dhṛ a 如法の →現法の、現世の  
      yeva    不変 まさに、のみ、じつに  
      āsavānaṃ  ā-sru a  
      saṃvarāya  saṃ-vṛ a 防護  
      dhammaṃ  dhṛ a 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      desemi.  diś 示す  
                     
     チュンダよ、私は現法の諸漏の防護のためだけに、あなた方に法を示すのではありません。  
                       
                       
                       
    182-2.                
     Na panāhaṃ, cunda, samparāyikānaṃyeva āsavānaṃ paṭighātāya dhammaṃ desemi.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Na panāhaṃ, cunda, samparāyikānaṃyeva āsavānaṃ paṭighātāya dhammaṃ desemi. (182-1.)  
      pana    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      samparāyikānaṃ    a 到来の、来世の  
      paṭighātāya  prati-ghan? a 防衛、防御  
                     
     またチュンダよ、私は当来の諸漏の防御のためだけに法を示すのではありません。  
                       
                       
                       
    182-3.                
     Diṭṭhadhammikānaṃ cevāhaṃ, cunda, āsavānaṃ saṃvarāya dhammaṃ desemi;   
      語根 品詞 語基 意味  
      Diṭṭhadhammikānaṃ cevāhaṃ, cunda, āsavānaṃ saṃvarāya dhammaṃ desemi; (182-1.)  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
                     
     チュンダよ、私は現法の諸漏の防護のためにも法を示し、  
                       
                       
                       
    182-4.                
     samparāyikānañca āsavānaṃ paṭighātāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      samparāyikānañca āsavānaṃ paṭighātāya. (182-2.)  
                     
     当来の諸漏の防御のためにも法を示すのです。  
                       
                       
                       
    182-5.                
     Tasmātiha, cunda, yaṃ vo mayā cīvaraṃ anuññātaṃ, alaṃ vo taṃ –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Tasmā    代的 それ、彼  
      iha,    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      cunda,    a 人名、チュンダ  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      vo    代的 あなたたち  
      mayā    代的  
      cīvaraṃ    a  
      anuññātaṃ,  anu-jñā 過分 a 許可、承諾、規定された  
      alaṃ    不変 適当な、当然の、十分に  
      vo    代的 あなたたち  
      taṃ –    代的 それ  
                     
     チュンダよ、それゆえここに、あなた方のため、私によって、あなたたちに適切な衣が承諾されていますが、それは、  
                       
                       
                       
    182-6.                
     yāvadeva sītassa paṭighātāya, uṇhassa paṭighātāya, ḍaṃsamakasavātātapasarīsapa [siriṃsapa (syā.)] samphassānaṃ paṭighātāya, yāvadeva hirikopīnapaṭicchādanatthaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      sītassa    a 男中 冷たい、寒い  
      paṭighātāya,  prati-ghan? a 防衛、防御  
      uṇhassa    a 男中 暑い、熱気の  
      paṭighātāya,  prati-ghan? a 防衛、防御  
      ḍaṃsa  daṃś? a  
      makasa    a  
      vāta  a  
      ātapa  ā-tap? a 陽光、熱  
      sarīsapa  sṛp a 依(属)  
      samphassānaṃ  saṃ-spṛś a 摩触  
      paṭighātāya,  prati-ghan? a 防衛、防御  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      hiri    i  
      kopīna    a 依(属) 陰処  
      paṭicchādana  prati-chad 使 a 有(持) 隠匿  
      atthaṃ.    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
                     
     寒さの防御のため、暑さの防御のため、虻、蚊、風、陽光、蛇との接触の防御のためだけのもの、陰処を隠すためだけのものなのです。  
                       
                       
                       
    182-7.                
     Yo vo mayā piṇḍapāto anuññāto, alaṃ vo so yāvadeva imassa kāyassa ṭhitiyā yāpanāya vihiṃsūparatiyā brahmacariyānuggahāya, iti purāṇañca vedanaṃ paṭihaṅkhāmi, navañca vedanaṃ na uppādessāmi, yātrā ca me bhavissati anavajjatā ca phāsuvihāro ca [cāti (bahūsu)].   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yo    代的 (関係代名詞)  
      vo    代的 あなたたち  
      mayā    代的  
      piṇḍapāto    a 団食  
      anuññāto,  anu-jñā 過分 a 許可、承諾、規定された  
      alaṃ    不変 適当な、当然の、十分に  
      vo    代的 あなたたち  
      so    代的 それ、彼  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      eva    不変 まさに、のみ、じつに  
      imassa    代的 これ  
      kāyassa    a 身体  
      ṭhitiyā  sthā i 止住、住立  
      yāpanāya   使 a 生活、生存、存続、保養  
      vihiṃsā  vi-hiṃs ā 依(属) 害意、悩害  
      uparatiyā  upa-ram i 止息、静止  
      brahmacariya  bṛh, car a 依(属) 梵行  
      anuggahāya,  anu-grah a 資助、摂受  
      iti    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
      purāṇañ    名形 a 中→女 昔の、以前の、古い  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vedanaṃ  vid ā 感受、苦痛  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      paṭihaṅkhāmi,  prati-han 撃破、撃退する  
      語根 品詞 語基 意味  
      navañ    a 新しい  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      vedanaṃ    ā 感受、苦痛  
      na    不変 ない  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      uppādessāmi,  ud-pad 生じさせる、起こす  
      語根 品詞 語基 意味  
      yātrā    ā 旅行、よい習慣、暮らし、生活  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      me    代的  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      bhavissati  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      anavajjatā    ā 無罪性  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      phāsu    u 安楽な、安穏な  
      vihāro  vi-hṛ a 住、精舎  
      ca.    不変 と、また、そして、しかし  
                     
     あなた方のため、私によって、あなたたちに適切な団食が承諾されていますが、それは、この身体の維持のため、生存のため、悩害の静止のため、『私は古い〔空腹の〕苦痛を撃退しよう。私は新たな〔空腹の〕苦痛を起こさないようにしよう。そして私にはよい習慣、罪なきこと、安穏な生活があることだろう』という梵行の資助のためだけのものなのです。  
                       
                       
                       
    182-8.                
     Yaṃ vo mayā senāsanaṃ anuññātaṃ, alaṃ vo taṃ yāvadeva sītassa paṭighātāya, uṇhassa paṭighātāya, ḍaṃsamakasavātātapasarīsapasamphassānaṃ paṭighātāya, yāvadeva utuparissayavinodana paṭisallānārāmatthaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Yaṃ vo mayā senāsanaṃ anuññātaṃ, alaṃ vo taṃ (182-5.)  
      sena  śī a 臥処  
      āsanaṃ  ās a 坐処 →臥坐具、臥坐処、住居  
      yāvadeva sītassa paṭighātāya, uṇhassa paṭighātāya, ḍaṃsamakasavātātapasarīsapasamphassānaṃ paṭighātāya, yāvadeva (182-6.)  
      utu    u 男中 依(属) 季節、時節  
      parissaya    a 男中 依(属) 危難、危険  
      vinodana  vi-nud 使 a 依(具) 除去  
      paṭisallānāra prati-saṃ-lī a 依(属) 独坐、禅思  
      arāma ā-ram a 男中 有(持) 喜び  
      atthaṃ.   a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
                     
     あなた方のため、私によって、あなたたちに適切な臥坐具が承諾されていますが、それは、寒さの防御のため、暑さの防御のため、虻、蚊、風、陽光、蛇との接触の防御のためだけのもの、時候の危難の除去による遠離の喜びのためだけのものです。  
                       
                       
                       
    182-9.                
     Yo vo mayā gilānapaccayabhesajja parikkhāro anuññāto, alaṃ vo so yāvadeva uppannānaṃ veyyābādhikānaṃ vedanānaṃ paṭighātāya abyāpajjaparamatāya [abyāpajjhaparamatāyāti (sī. syā. pī.), abyābajjhaparamatāya (?)].    
      語根 品詞 語基 意味  
      Yo vo mayā gilānapaccayabhesajja parikkhāro anuññāto, alaṃ vo so yāvadeva (182-7.)  
      gilāna    a 依(与) 病んだ、病人  
      paccaya  prati-i a 資具、須要物  
      bhesajja    a 薬、薬物  
      parikkhāro    a 資具、資財、資助、必需品、祭法  
      uppannānaṃ  ud-pad 過分 a 生起した、発生した  
      veyyābādhikānaṃ  vi-ā-bādh a 悩害の、瞋害の  
      vedanānaṃ  vid ā 感受、苦痛  
      paṭighātāya  prati-ghan? a 防衛、防御  
      avyāpajja  a-vi-ā-pad a 依(属) 無悩害の、無瞋の  
      paramatāya.    ā 最勝性  
                     
     あなた方のため、私によって、あなたたちに適切な病者の資具たる医薬品が承諾されていますが、それは、起こった悩害の苦痛の防御のため、完全な無悩害のためだけのものです。  
    メモ                
     ・abyāpajjaparamatāyaについて、『南伝』は「離苦の目的のため」、『原始』は「健康に過ごすため」、『パーリ』は「悩害が最終的になくなるため」と訳す。  
                       
                       
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