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     Sāvakānutappasatthu  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāvaka  śru a 依(属) 声聞、弟子  
      anutappa  anu-tap 未分 a 悩まされる、後悔すべき  
      satthu  śās ar  
                     
     【弟子にとって後悔すべき師の〔死没〕】  
    メモ                
     ・satthuは属格なので、後の内容から補訳した。  
                       
                       
                       
    170-1.                
     170. ‘‘Idha pana, cunda, satthā ca loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho, dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito, aviññāpitatthā cassa honti sāvakā saddhamme, na ca tesaṃ kevalaṃ paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha    不変 ここに、この世で、いま、さて  
      pana,    不変 また、しかし、しからば、しかも、しかるに、さて  
      cunda,    a 人名、チュンダ  
      satthā  śās ar  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      loke    a 世界、世間  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      udapādi  ud-pad 起こる、生ずる、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      arahaṃ  arh 名現分 ant 阿羅漢、応供  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddho,  saṃ-budh 名過分 a 等覚  
      dhammo  dhṛ a 男中  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      svākkhāto  su-ā-khyā 過分 a よく語られた  
      suppavedito  su-pra-vid 使 過分 a よく説かれた  
      niyyāniko  nir-yā  a 出理の  
      upasama  upa-śam a 依(対) 寂静  
      saṃvattaniko  saṃ-vṛt a 作用する、導く  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambuddha  saṃ-budh 名過分 a 依(具) 等覚者  
      pavedito,  pra-vid 使 過分 a 知らされた、説かれた  
      aviññāpita  a-vi-jñā 使 過分 a 有(持) 教えられない  
      atthā    a 男中 義、利益、道理、意味、必要  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      assa    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      honti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sāvakā  śru a 声聞、弟子  
      saddhamme,  sa-dhṛ a 正法、妙法  
      na    不変 ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      tesaṃ    代的 それら、彼ら  
      kevalaṃ    a 独一の、全部の、完全な  
      paripūraṃ  pari-pṝ 過分 a 完全な、完成した、円満した  
      brahmacariyaṃ  bṛh, car a 梵行  
      āvikataṃ  āvi-kṛ 過分 a 明らかにされた、明瞭とされた  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      uttānīkataṃ  ud-tan, kṛ 過分 a 明らかにされた  
      sabba    名形 代的 有(持) すべて  
      saṅgāha  saṃ-grah a 集合、抑制  
      pada    a 依(具) 足、句  
      kataṃ  kṛ 過分 a なされた  
      sappāṭihīrakataṃ  sa-prati-hṝ, kṛ? 過分 a 神変によって証明された、正理に応ずる  
      yāva    不変 〜だけ、〜まで、〜の限り  
      deva    a 天、神  
      manussehi    a  
      suppakāsitaṃ.  su-pra-kāś 過分 a よく説明された、よく明らかにされた  
                     
     またチュンダよ、ここに、阿羅漢にして正等覚者たる師が世に現れ、よく語られ、よく説かれた、出離の、寂静へ導く、正等覚者によって説かれた法があり、しかし彼の弟子たちが、正法に関して諸々の道理を教えられていない者たちであって、彼らの梵行が、完全で、完成しており、明瞭であり、明らかにされており、すべての〔教示の〕集合ある句によってなされ、神変によって証明され、神々から人々にいたるまでよく闡明にされたものでない〔としましょう〕。  
    メモ                
     ・yāva devamanussehiについては意訳した。文法的には上のように解することは難しいが、おそらくこういう趣旨であろうという推測である。註も同様に解している。  
                       
                       
                       
    170-2.                
     Atha nesaṃ satthuno antaradhānaṃ hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      nesaṃ    代的 これら  
      satthuno  śās ar  
      antaradhānaṃ  dhā a 滅没する、消失する  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
                     
     ときに、彼らの師に死没が起こります。  
                       
                       
                       
    170-3.                
     Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato anutappo hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evarūpo    不変 かかる、かくのごとき  
      kho,    不変 じつに、たしかに  
      cunda,    a 人名、チュンダ  
      satthā  śās ar  
      sāvakānaṃ  śru a 声聞、弟子  
      kālaṅkato  kṛ 過分 a 命終する  
      anutappo  anu-tap 未分 a 悩まされる、後悔すべき  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti.  bhū ある、存在する  
                     
     チュンダよ、かくのごとく命終した師は、弟子たちにとって後悔すべきものとなります。  
                       
                       
                       
    170-4.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ    代的 それ  
      kissa    代的  
      hetu?  hi u 副対 因、原因、理由  
                     
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    170-5.                
     Satthā ca no loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho, dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito, aviññāpitatthā camha saddhamme, na ca no kevalaṃ paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Satthā ca no loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho, dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito, aviññāpitatthā camha saddhamme, na ca no kevalaṃ paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ. (170-1.)  
      no    代的 私たち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      amha  as ある、なる  
                     
     『阿羅漢にして正等覚者たる我々の師が世に現れ、よく語られ、よく説かれた、出離の、寂静へ導く、正等覚者によって説かれた法があり、しかし我々は、正法に関して諸々の道理を教えられていない者たちであって、我々の梵行は、完全で、完成しており、明瞭であり、明らかにされており、すべての〔教示の〕集合ある句によってなされ、神変によって証明され、神々から人々にいたるまでよく闡明にされたものでない。  
                       
                       
                       
    170-6.                
     Atha no satthuno antaradhānaṃ hotīti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha no satthuno antaradhānaṃ hotī (170-2.)  
      no    代的 私たち  
      ti.    不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
                     
     ときに、我々の師に死没が起こった』と〔彼らは思うからです〕。  
                       
                       
                       
    170-7.                
     Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato anutappo hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato anutappo hoti. (170-3.)  
                     
     チュンダよ、かくのごとく命終した師が、弟子たちにとって後悔すべきものなのです。  
    メモ                
     ・これなども、文脈からするに、ニガンタへの遠回しな言及なのであろうか。  
                       
                       
                       
     Sāvakānanutappasatthu  
      語根 品詞 語基 意味  
      Sāvaka  śru a 依(属) 声聞、弟子  
      ananutappa  an-anu-tap 未分 a 後悔すべからざる  
      satthu  śās ar  
                     
     【弟子にとって後悔なき師の〔死没〕】  
                       
                       
                       
    171-1.                
     171. ‘‘Idha pana, cunda, satthā ca loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Idha pana, cunda, satthā ca loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho. (170-1.)  
                     
     またチュンダよ、ここに、阿羅漢にして正等覚者たる師が世に現れ、  
                       
                       
                       
    171-2.                
     Dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito. (170-1.)  
                     
     よく語られ、よく説かれた、出離の、寂静へ導く、正等覚者によって説かれた法があり、  
                       
                       
                       
    171-3.                
     Viññāpitatthā cassa honti sāvakā saddhamme, kevalañca tesaṃ paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Viññāpita  vi-jñā 使 過分 a 有(持) 教えられた  
      atthā cassa honti sāvakā saddhamme, kevalañca tesaṃ paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ. (170-1.)  
                     
     そして彼の弟子たちが、正法に関して諸々の道理を教えられた者たちであって、彼らの梵行が、完全で、完成しており、明瞭であり、明らかにされており、すべての〔教示の〕集合ある句によってなされ、神変によって証明され、神々から人々にいたるまでよく闡明にされたものである〔としましょう〕。  
    メモ                
     ・aviññāpitaviññāpitaになり、naがなくなって、一部語順が変わったほかは先と同文。下の繰り返し部分も同じ。  
                       
                       
                       
    171-4.                
     Atha nesaṃ satthuno antaradhānaṃ hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha nesaṃ satthuno antaradhānaṃ hoti. (170-2.)  
                     
     ときに、彼らの師に死没が起こります。  
                       
                       
                       
    171-5.                
     Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato ananutappo hoti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato ananutappo hoti. (170-3.)  
      ananutappo  an-anu-tap 未分 a 後悔すべからざる  
                     
     チュンダよ、かくのごとく命終した師は、弟子たちにとって後悔なきものとなります。  
                       
                       
                       
    171-6.                
     Taṃ kissa hetu?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Taṃ kissa hetu? (170-4.)  
                     
     それはなぜか。  
                       
                       
                       
    171-7.                
     Satthā ca no loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Satthā ca no loke udapādi arahaṃ sammāsambuddho. (170-5.)  
                     
     『阿羅漢にして正等覚者たる我々の師が世に現れ、  
                       
                       
                       
    171-8.                
     Dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Dhammo ca svākkhāto suppavedito niyyāniko upasamasaṃvattaniko sammāsambuddhappavedito. (170-5.)  
                     
     よく語られ、よく説かれた、出離の、寂静へ導く、正等覚者によって説かれた法があり、  
                       
                       
                       
    171-9.                
     Viññāpitatthā camha saddhamme, kevalañca no paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Viññāpita  vi-jñā 使 過分 a 有(持) 教えられた  
      atthā camha saddhamme, kevalañca no paripūraṃ brahmacariyaṃ āvikataṃ hoti uttānīkataṃ sabbasaṅgāhapadakataṃ sappāṭihīrakataṃ yāva devamanussehi suppakāsitaṃ. (170-5.)  
      no    代的 私たち  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      amha  as ある、なる  
                     
     そして我々は、正法に関して諸々の道理を教えられた者たちであって、我々の梵行は、完全で、完成しており、明瞭であり、明らかにされており、すべての〔教示の〕集合ある句によってなされ、神変によって証明され、神々から人々にいたるまでよく闡明にされたものである。  
                       
                       
                       
    171-10.                
     Atha no satthuno antaradhānaṃ hotīti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha no satthuno antaradhānaṃ hotīti. (170-6.)  
                     
     ときに、我々の師に死没が起こった』と〔彼らは思うからです〕。  
                       
                       
                       
    171-11.                
     Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato ananutappo hoti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Evarūpo kho, cunda, satthā sāvakānaṃ kālaṅkato ananutappo hoti. (171-5.)  
                     
     チュンダよ、かくのごとく命終した師が、弟子たちにとって後悔なきものなのです。  
                       
                       
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