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     Āyusaṅkhāraossajjanaṃ  
      語根 品詞 語基 意味  
      Āyu    us 依(属) 寿、寿命  
      saṅkhāra  saṃ-kṛ a 依(属) 行、為作、形成力、現象  
      ossajjanaṃ ava-sṛj a 解放、除去  
    訳文                
     【寿命の為作の放棄】  
    メモ                
     ・Āyusaṅkhāra、『南伝』は「寿命の素因(寿行)」、『原始』は「寿命の素因(潜勢力)」、『パーリ』は「寿命力」とする。註はこの語に何も言わない。ここでは、164-5.Jīvitasaṅkhaと同義と見なし、そこと同じく、「寿命の為作」とした。四神足を修めた如来は一劫にも及ぶ寿命を意図的に作り出す事ができるが、それをすることを止めてしまう、という流れなのだから、文脈からしても、こう訳すのは妥当であるように思われる。  
                       
                       
                       
    169-1.                
     169. Atha kho bhagavā cāpāle cetiye sato sampajāno āyusaṅkhāraṃ ossaji.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      cāpāle    a 男中 固有名詞、チャーパーラ  
      cetiye  ci? a 塔廟、霊祠  
      sato  smṛ 過分 a 憶念した、正念の  
      sampajāno  saṃ-pra-jñā a 正知の  
      āyu    us 依(属) 寿、寿命  
      saṅkhāraṃ  saṃ-kṛ a 行、為作、形成力、現象  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ossaji.  ava-sṛj 解放する、除去する  
    訳文                
     ときに世尊は、チャーパーラ廟において、正念正知のまま、寿命の為作を放棄された。  
                       
                       
                       
    169-2.                
     Ossaṭṭhe ca bhagavatā āyusaṅkhāre mahābhūmicālo ahosi bhiṃsanako salomahaṃso [lomahaṃso (syā.)], devadundubhiyo [devadudrabhiyo (ka.)] ca phaliṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ossaṭṭhe  ava-sṛj 過分 a 処絶 解放された、除去された  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      bhagavatā    ant 世尊  
      āyu    us 依(属) 寿、寿命  
      saṅkhāre  saṃ-kṛ a 処絶 行、為作、形成力、現象  
      mahā    ant 大きい  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cālo  cal a 震え →地震  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi  bhū ある、なる  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhiṃsanako    a 恐ろしい、恐怖の  
      saloma   an 有(属) 毛の  
      haṃso,  hṛṣ a 逆立ち  
      deva    a 依(属) 天、神  
      dundubhiyo    i 太鼓  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      phaliṃsu.  phal 能反 破れる、裂ける、熟する、結実する  
    訳文                
     世尊によって寿命の為作が放棄されたとき、恐ろしい、身の毛もよだつ大地震が起こり、また雷鳴が起こった。  
    メモ                
     ・「天鼓が破裂した」では通じづらいので、意訳した。  
                       
                       
                       
    169-3.                
     Atha kho bhagavā etamatthaṃ viditvā tāyaṃ velāyaṃ imaṃ udānaṃ udānesi –  
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      bhagavā    ant 世尊  
      etam    代的 男中 これ  
      atthaṃ    ant 男中  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      viditvā  vid 知る  
      語根 品詞 語基 意味  
      tāyaṃ    代的 それ、彼女  
      velāyaṃ    ā 時、岸、海岸、砂地、限界、境界、集積  
      imaṃ    代的 これ  
      udānaṃ    a 自説、感興語  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      udānesi –   発語する  
    訳文                
     じつに世尊はこのことを知って、そのとき、この感興語を発された。  
                       
                       
                       
    169-4.                
     ‘‘Tulamatulañca sambhavaṃ, bhavasaṅkhāramavassaji muni;  
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Tulam  tul a 等しい、平等の、考量しうる  
      atulañ  a-tul a 等不等の、考量し得ない  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      sambhavaṃ,  saṃ-bhū a 発生、生成、存在、共存  
      bhava  bhū a 依(属) 有、存在、生存、繁栄、幸福  
      saṅkhāram  saṃ-kṛ a 行、為作、形成力、現象  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avassaji  ava-sṛj 解放する、除去する  
      語根 品詞 語基 意味  
      muni;   i 牟尼、賢人  
    訳文                
     「♪考量できる、また考量できない存在を、存在の為作を、牟尼は放棄した。  
    メモ                
     ・『原始』は自注で、註の時代には既に意味が分からなかったのであろうとしている(第2巻、499頁)。  
     ・『パーリ』はその註の解釈を踏まえて、Tulamを「考量しつつ」、atulañを「涅槃」 sambhavaṃを「有」としている。  
     ・いかようにも解釈できる以上、ここでは、不明な意味はそのままにし、ただ辞書的意味と文法の示すとおりに訳した。  
     ・たとえば、「考量できる」tulaṃを自然の寿命、「考量できない」atulaṃを神通による半永続的な寿命を意図したものと解すことなどもできようか(後者はすなわち「無量寿」。『大無量寿経』における無量寿仏のそれが、般涅槃しないで説法を続けてくれる仏への希求の反映とすれば、それは本経のテーマとも通底するところである)。  
                       
                       
                       
    169-5.                
     Ajjhattarato samāhito, abhindi kavacamivattasambhava’’nti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ajjhatta    a 依(処) 自らの、内なる、個人的な  
      rato  ram 過分 a 楽しんだ、愛好した  
      samāhito,  saṃ-ā-dā 名過分 a 定置した、入定した、入定者  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhindi  bhid 破った  
      語根 品詞 語基 意味  
      kavacam    a 鎧、武器  
      iva    不変 ごとく  
      atta    an 我、自己  
      sambhava’’n  saṃ-bhū a 発生、生成、存在、共存  
      ti.   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     ♪内に喜ぶ入定者は、鎧を破るが如く、自我という存在を〔破った〕」と。  
                       
                       
                       
    169-6.                
     Mahābhūmicālahetu  
      語根 品詞 語基 意味  
      Mahā    ant 大きい  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cāla  cal a 依(属) 震え →地震  
      hetu hi u 因、原因、理由  
    訳文                
     【大地震の原因】  
                       
                       
                       
    170-1.                
     170. Atha kho āyasmato ānandassa etadahosi –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmato    ant 尊者、具寿  
      ānandassa  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ahosi –  bhū ある  
    訳文                
     ときに尊者アーナンダに、このような〔思い〕が起こった。  
                       
                       
                       
    170-2.                
     ‘‘acchariyaṃ vata bho, abbhutaṃ vata bho, mahā vatāyaṃ bhūmicālo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘acchariyaṃ    a 希有の  
      vata    不変 じつに  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      abbhutaṃ  a-bhū a 未曾有の  
      vata    不変 じつに  
      bho,  bhū 名現分 ant 尊者よ、君よ、友よ、ああ、おお  
      mahā    ant 大きい  
      vata    不変 じつに  
      ayaṃ    代的 これ  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cālo;  cal a 震え →地震  
    訳文                
     「おお、じつに希有なり、おお、じつに未曾有なり。これはじつに大きな地震だった。  
                       
                       
                       
    170-3.                
     sumahā vatāyaṃ bhūmicālo bhiṃsanako salomahaṃso;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sumahā    ant きわめて大きい  
      vata    不変 じつに  
      ayaṃ    代的 これ  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cālo  cal a 震え →地震  
      bhiṃsanako    a 恐ろしい、恐怖の  
      saloma    an 有(属) 毛の  
      haṃso;  hṛṣ a 逆立ち  
    訳文                
     これはじつに、きわめて大きく、恐ろしく、身の毛もよだつ地震だった。  
                       
                       
                       
    170-4.                
     devadundubhiyo ca phaliṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      deva    a 依(属) 天、神  
      dundubhiyo    i 太鼓  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      phaliṃsu.  phal 能反 破れる、裂ける、熟する、結実する  
    訳文                
     また雷鳴が起こった。  
                       
                       
                       
    170-5.                
     Ko nu kho hetu ko paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāyā’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ko    代的 何、誰  
      nu    不変 いったい、たぶん、〜かどうか、〜ではないか  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      hetu  hi u 因、原因、理由  
      ko    代的 何、誰  
      paccayo  prati-i a  
      mahato    ant 大きい  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cālassa  cal a 震え →地震  
      pātu    不変 明らかに  
      bhāvāyā’’  bhū a 本性、状態 →顕現  
      ti?   不変 と、といって、かく、このように、ゆえに  
    訳文                
     いったい、いかなる因によって、いかなる縁によって、〔この〕大地震は顕現したのだろうか」と。  
    メモ                
     ・直訳すれば「地震の顕現のために、いかなる因縁があるのか」。  
                       
                       
                       
    170-6.                
     Atha kho āyasmā ānando yena bhagavā tenupasaṅkami, upasaṅkamitvā bhagavantaṃ abhivādetvā ekamantaṃ nisīdi, ekamantaṃ nisinno kho āyasmā ānando bhagavantaṃ etadavoca –   
      語根 品詞 語基 意味  
      Atha    不変 ときに、また、そこに  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      yena    代的 (関係代名詞、〜tenaで「〜の所に」)  
      bhagavā    ant 世尊  
      tena    代的 それ、彼、それによって、それゆえ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      upasaṅkami,  upa-saṃ-kram 近づいた  
      upasaṅkamitvā  upa-saṃ-kram 近づく  
      語根 品詞 語基 意味  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhivādetvā  abhi-vad 使 敬礼する、礼拝する  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nisīdi,  ni-sad 坐る  
      語根 品詞 語基 意味  
      ekamantaṃ    不変 一方に  
      nisinno  ni-sad 過分 a 坐った  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      āyasmā    ant 尊者、具寿  
      ānando  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      bhagavantaṃ    ant 世尊  
      etad    代的 これ  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      avoca –  vac いう  
    訳文                
     ときに尊者アーナンダは、世尊の元へ近づいた。近づいて、世尊へ礼拝し、一方へ坐った。一方へ坐って、尊者アーナンダは、世尊へこういった。  
                       
                       
                       
    170-7.                
     ‘‘acchariyaṃ, bhante, abbhutaṃ, bhante, mahā vatāyaṃ, bhante, bhūmicālo;   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘acchariyaṃ, bhante, abbhutaṃ, bhante, mahā vatāyaṃ, bhante, bhūmicālo; (170-2.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     「尊者よ、じつに希有なり、尊者よ、じつに未曾有なり。尊者よ、これはじつに大きな地震でした。  
                       
                       
                       
    170-8.                
     sumahā vatāyaṃ, bhante, bhūmicālo bhiṃsanako salomahaṃso;   
      語根 品詞 語基 意味  
      sumahā vatāyaṃ, bhante, bhūmicālo bhiṃsanako salomahaṃso; (170-3.)  
      bhante,  bhū 名現分 ant 尊者よ、大徳よ  
    訳文                
     尊者よ、これはじつに、きわめて大きく、恐ろしく、身の毛もよだつ地震でした。  
                       
                       
                       
    170-9.                
     devadundubhiyo ca phaliṃsu.   
      語根 品詞 語基 意味  
      devadundubhiyo ca phaliṃsu. (170-4.)  
    訳文                
     また雷鳴が起こりました。  
                       
                       
                       
    170-10.                
     Ko nu kho, bhante, hetu ko paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāyā’’ti?  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ko nu kho, bhante, hetu ko paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāyā’’ti? (170-5.)  
    訳文                
     いったい、いかなる因によって、いかなる縁によって、〔この〕大地震は顕現したのでしょうか」と。  
                       
                       
                       
    171-1.                
     171. ‘‘Aṭṭha kho ime, ānanda, hetū, aṭṭha paccayā mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Aṭṭha     
      kho    不変 じつに、たしかに  
      ime,    代的 これら  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      hetū,  hi u 因、原因、理由  
      aṭṭha     
      paccayā  prati-i a  
      mahato    ant 大きい  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cālassa  cal a 震え →地震  
      pātu    不変 明らかに  
      bhāvāya.  bhū a 本性、状態 →顕現  
    訳文                
     「アーナンダよ、大地震の顕現のため、これら八つの因、八つの縁があります。  
                       
                       
                       
    171-2.                
     Katame aṭṭha?   
      語根 品詞 語基 意味  
      Katame    代的 いずれか、どちらか  
      aṭṭha?     
    訳文                
     いかなる八つか。  
                       
                       
                       
    171-3.                
     Ayaṃ, ānanda, mahāpathavī udake patiṭṭhitā, udakaṃ vāte patiṭṭhitaṃ, vāto ākāsaṭṭho.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ,    代的 これ  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      mahā    ant 大きい  
      pathavī    ī 大地  
      udake    a  
      patiṭṭhitā,  prati-sthā 過分 a 住立した  
      udakaṃ    a  
      vāte  a  
      patiṭṭhitaṃ,  prati-sthā 過分 a 住立した  
      vāto  a  
      ākāsa    a 依(処) 虚空  
      ṭho.  sthā a 立てる、ある、存続する(接尾辞)  
    訳文                
     アーナンダよ、この大地は水の上に住立し、水は風の上に住立し、風は虚空に住しています。  
                       
                       
                       
    171-4.                
     Hoti kho so, ānanda, samayo, yaṃ mahāvātā vāyanti.   
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      Hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      kho    不変 じつに、たしかに  
      so,    代的 それ、彼  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      samayo,  saṃ-i a  
      yaṃ    代的 (関係代名詞)  
      mahā    ant 大きい  
      vātā  a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      vāyanti.  吹く  
    訳文                
     じつに大風が吹くような、その時があります。  
                       
                       
                       
    171-5.                
     Mahāvātā vāyantā udakaṃ kampenti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Mahā    ant 大きい  
      vātā  a  
      vāyantā  現分 a 吹く  
      udakaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kampenti.  kamp 使 ふるわせる  
    訳文                
     吹いた大風は、水をふるわせます。  
                       
                       
                       
    171-6.                
     Udakaṃ kampitaṃ pathaviṃ kampeti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Udakaṃ    a  
      kampitaṃ  kamp 使 過分 a 震えた  
      pathaviṃ    ī 大地  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kampeti.  kamp 使 ふるわせる  
    訳文                
     ふるえた水は、大地をふるわせます。  
                       
                       
                       
    171-7.                
     Ayaṃ paṭhamo hetu paṭhamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ    代的 これ  
      paṭhamo    a 第一の  
      hetu  hi u 因、原因、理由  
      paṭhamo    a 第一の  
      paccayo  prati-i a  
      mahato    ant 大きい  
      bhūmi    i 依(属) 大地  
      cālassa  cal a 震え →地震  
      pātu    不変 明らかに  
      bhāvāya. bhū a 本性、状態 →顕現  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第一の因、第一の縁です。  
                       
                       
                       
    171-8.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, samaṇo vā hoti brāhmaṇo vā iddhimā cetovasippatto, devo vā mahiddhiko mahānubhāvo, tassa parittā pathavīsaññā bhāvitā hoti, appamāṇā āposaññā.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      samaṇo  śram a 沙門  
          不変 あるいは  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      hoti  bhū ある、存在する  
      語根 品詞 語基 意味  
      brāhmaṇo  bṛh a 婆羅門  
          不変 あるいは  
      iddhimā    ant 神変を有する  
      ceto    as 依(属) 心、心想  
      vasippatto,  vasi-pra-āp 過分 a 自在を得た  
      devo    a 天、神  
          不変 あるいは  
      mahā    ant 有(持)  
      iddhiko    a 神通の  
      mahā    ant 有(持)  
      anubhāvo,  anu-bhū a 威力、神力、勢力  
      tassa    代的 それ、彼  
      parittā    a 小さい、少ない  
      pathavī    ī 依(属) 大地  
      saññā  saṃ-jñā ā  
      bhāvitā  bhū 使 過分 a 修習された  
      hoti,  同上  
      appamāṇā  a-pra-mā 名形 a 無量の  
      āpo    as 依(属)  
      saññā.  saṃ-jñā ā  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、神変を有し、心の自在を得た沙門あるいは婆羅門、あるいは大神通あり大威力ある神、彼が、わずかな地相と無量の水想を修習したならば、  
                       
                       
                       
    171-9.                
     So imaṃ pathaviṃ kampeti saṅkampeti sampakampeti sampavedheti.   
      語根 品詞 語基 意味  
      So    代的 それ、彼  
      imaṃ    代的 これ  
      pathaviṃ    ī 大地  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kampeti  kamp 使 ふるわせる  
      saṅkampeti  saṃ-kamp 使 震えさせる、震動させる  
      sampakampeti  saṃ-pra-kamp 使 震動させる、大いに震えさせる  
      sampavedheti.  saṃ-pra-vyath 使 大いに震動させる  
    訳文                
     彼はこの大地を震わせ、揺らし、震動させ、大いに動揺させます。  
                       
                       
                       
    171-10.                
     Ayaṃ dutiyo hetu dutiyo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ dutiyo hetu dutiyo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      dutiyo    名形 a 第二の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第二の因、第二の縁です。  
                       
                       
                       
    171-11.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā bodhisatto tusitakāyā cavitvā sato sampajāno mātukucchiṃ okkamati, tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna    不変 さらに、ふたたび  
      ca    不変 と、また、そして、しかし  
      aparaṃ,    代的 副対 後の、次の、他の  
      ānanda,  ā-nand a 人名、アーナンダ  
      yadā    不変 〜の時  
      bodhisatto  budh a 菩薩  
      tusita  tuṣ a 依(属) 兜率天  
      kāyā    a 身、身体  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      cavitvā  cyu 死す、死没する  
      語根 品詞 語基 意味  
      sato  smṛ 過分 a 憶念した、正念の  
      sampajāno  saṃ-pra-jṇā a 正知の、意識的の、故意の  
      mātu    ar 依(属)  
      kucchiṃ    i 腹、胎宮、内部  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      okkamati,  ava-kram 入胎する、入る、来る、現れる  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadā    不変 そのとき  
      ayaṃ    代的 これ  
      pathavī    ī 大地  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      kampati  kamp ふるえる  
      saṅkampati  saṃ-kamp 震える、震動する  
      sampakampati  saṃ-pra-kamp 震動する、大いに震える  
      sampavedhati.  saṃ-pra-vyath 大いに震動する  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、菩薩が兜率天の身体より没し、正念正知のまま母胎へ入るようなそのとき、この大地は震え、揺れ、震動し、大いに動揺します。  
                       
                       
                       
    171-12.                
     Ayaṃ tatiyo hetu tatiyo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ tatiyo hetu tatiyo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      tatiyo    a 第三の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第三の因、第三の縁です。  
                       
                       
                       
    171-13.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā bodhisatto sato sampajāno mātukucchismā nikkhamati, tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā bodhisatto (171-11.)  
      sato  smṛ 過分 a 憶念した、正念の  
      sampajāno  saṃ-pra-jṇā a 正知の、意識的の、故意の  
      mātu    ar 依(属)  
      kucchismā    i 女(男中) 腹、胎宮、内部  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      nikkhamati,  nis-kram 能  出る、出離する、出家する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati. (171-11.)  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、菩薩が正念正知のまま、母胎から出るようなそのとき、この大地は震え、揺れ、震動し、大いに動揺します。  
                       
                       
                       
    171-14.                
     Ayaṃ catuttho hetu catuttho paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ catuttho hetu catuttho paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      catuttho    a 第四の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第四の因、第四の縁です。  
                       
                       
                       
    171-15.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato anuttaraṃ sammāsambodhiṃ abhisambujjhati, tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā (171-11.)  
      tathāgato  tathā-(ā-)gam a 如来  
      anuttaraṃ    代的 無上の  
      sammā    不変 正しい、正しく  
      sambodhiṃ  saṃ-budh i 等覚  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      abhisambujjhati,  abhi-saṃ-budh 現等覚する、よく悟る  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati. (171-11.)  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、如来が無上正等覚を悟るようなそのとき、この大地は震え、揺れ、震動し、大いに動揺します。  
                       
                       
                       
    171-16.                
     Ayaṃ pañcamo hetu pañcamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ pañcamo hetu pañcamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      pañcamo    a 第五の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第五の因、第五の縁です。  
                       
                       
                       
    171-17.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato anuttaraṃ dhammacakkaṃ pavatteti, tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato (171-15.)  
      anuttaraṃ    代的 無上の  
      dhamma  dhṛ a 男中 依(属)  
      cakkaṃ    a  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      pavatteti,  pra-vṛt 使 転起させる、まわす  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati. (171-11.)  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、如来が無上の法輪を転ずるようなそのとき、この大地は震え、揺れ、震動し、大いに動揺します。  
                       
                       
                       
    171-18.                
     Ayaṃ chaṭṭho hetu chaṭṭho paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ chaṭṭho hetu chaṭṭho paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      chaṭṭho    a 第六の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第六の因、第六の縁です。  
                       
                       
                       
    171-19.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato sato sampajāno āyusaṅkhāraṃ ossajjati, tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato (171-15.)  
      sato  smṛ 過分 a 憶念した、正念の  
      sampajāno  saṃ-pra-jñā a 正知の  
      āyu    us 依(属) 寿、寿命  
      saṅkhāraṃ  saṃ-kṛ a 行、為作、形成力、現象  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      ossajjati,  ava-sṛj 解放する、除去する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati. (171-11.)  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、如来が正念正知のまま、寿命の為作を放棄するようなそのとき、この大地は震え、揺れ、震動し、大いに動揺します。  
                       
                       
                       
    171-20.                
     Ayaṃ sattamo hetu sattamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ sattamo hetu sattamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      sattamo    a 第七の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第七の因、第七の縁です。  
                       
                       
                       
    171-21.                
     ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato anupādisesāya nibbānadhātuyā parinibbāyati, tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati.   
      語根 品詞 語基 意味  
      ‘‘Puna caparaṃ, ānanda, yadā tathāgato (171-15.)  
      anupādisesāya  an-upa-ā-dā, śiṣ a 無余依の  
      nibbāna  nir-vā? a 依(属) 涅槃  
      dhātuyā    u  
      述語 語根 品詞 活用 人称 意味  
      parinibbāyati,  pari-nir-vā? 般涅槃する  
      語根 品詞 語基 意味  
      tadāyaṃ pathavī kampati saṅkampati sampakampati sampavedhati. (171-11.)  
    訳文                
     さらにまたアーナンダよ、如来が無余依涅槃界において般涅槃するようなそのとき、この大地は震え、揺れ、震動し、大いに動揺します。  
                       
                       
                       
    171-22.                
     Ayaṃ aṭṭhamo hetu aṭṭhamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya.   
      語根 品詞 語基 意味  
      Ayaṃ aṭṭhamo hetu aṭṭhamo paccayo mahato bhūmicālassa pātubhāvāya. (171-7.)  
      aṭṭhamo    a 第八の  
    訳文                
     これが、大地震の顕現のための、第八の因、第八の縁です。  
                       
                       
                       
    171-23.                
     Ime kho, ānanda, aṭṭha hetū, aṭṭha paccayā mahato bhūmicālassa pātubhāvāyā’’ti.  
      語根 品詞 語基 意味  
      Ime kho, ānanda, aṭṭha hetū, aṭṭha paccayā mahato bhūmicālassa pātubhāvāyā’’ti. (171-1.)  
    訳文                
     アーナンダよ、これらが、大地震の顕現のための、八つの因、八つの縁です。  
                       
                       
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